JPH10129469A - トンネル内灯具交換車 - Google Patents

トンネル内灯具交換車

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JPH10129469A
JPH10129469A JP31006796A JP31006796A JPH10129469A JP H10129469 A JPH10129469 A JP H10129469A JP 31006796 A JP31006796 A JP 31006796A JP 31006796 A JP31006796 A JP 31006796A JP H10129469 A JPH10129469 A JP H10129469A
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JP
Japan
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vehicle
guide rail
tunnel
motor
roller
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JP31006796A
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English (en)
Inventor
Akiyoshi Wakashiro
章良 若城
Mitsuo Tsume
光男 爪
Atsuhiro Kanefuji
厚宏 金藤
Keizo Takizawa
桂三 滝澤
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トンネル内灯具交換車を小型軽量化すると共
に、トンネルの勾配に対応して走行させる。 【解決手段】トンネル内灯具交換車の動力車A1 に配設
された二個の駆動ローラ16a,16b を、アウターロー
タ型のダイレクトドライブモータMのロータ22に直結
させて各駆動ローラ16a,16b を直接駆動させること
により、伝達機構を改善すると共に、外部からの制御信
号により該ダイレクトドライブモータMの回転数を変更
させて、各駆動ローラ16a,16b の出力トルクを変更
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネルの奥行方
向に沿って走行しながらトンネル内に設置された多数の
灯具を交換するトンネル内灯具交換車に関するものであ
り、更に詳しくは、その動力車の駆動ローラがアウター
ロータ型のダイレクトドライブモータによって駆動され
るトンネル内灯具交換車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル壁面には、その奥行方向に沿っ
てナトリウムランプ等から成る多数の灯具が所定間隔を
おいて設置されている。これらの灯具は一定期間使用す
ると新規なものと交換されており、これらの交換のため
のトンネル内灯具交換車(以後、「灯具交換車」と記載
する)が開発されている。灯具交換車は、先頭の動力車
と、その後方に連結されて牽引される複数台の交換車と
から構成されている。動力車が複数台の交換車を牽引し
て走行し、直前の交換車を灯具の側方に停止させる。該
交換車がトンネル壁面から古い灯具を取り外した後、動
力車を再度駆動走行させて、後続の交換車を当該部分に
停止させて新規の灯具を設置することにより、トンネル
内の灯具の交換を自動的に行う。
【0003】従来の灯具交換車における動力車の駆動方
法について説明する。図17に示されるように、動力車
A’のフレーム51の前後には主案内ローラR1 が配設
されている。そして動力車A’は、この主案内ローラR
1 により、主ガイドレールG1 に吊り下げられた状態で
走行する。フレーム51の上方には、二対の駆動ローラ
52が所定間隔をおいて設けられている。フレーム51
の内部に取付けられた駆動モータM’の回転力が、鎖5
3を介して減速装置Dに入力される。減速装置Dによっ
て減速された駆動モータM’の回転力は、傘歯車機構E
及び鎖伝達機構Fを介して二対の駆動ローラ52に伝達
され、各駆動ローラ52を回転させる。各駆動ローラ5
2の回転量が、図示しない回転数検出装置によって検出
されることにより、灯具交換車の現在位置が求められ
る。
【0004】この灯具交換車は、主ガイドレールG1
吊り下げられた状態で走行する。そのため、より高精度
な位置決めを行うために、その重量が軽いことが望まし
い。また、トンネルには車両が走行する際の安全を確保
するために建築限界線L(図3参照)が設けられてい
て、各種設備、及びその保守・点検に必要な装置類は、
この建築限界線Lとトンネル壁面Wとの間の限定空間部
Sに設置するように義務付けられている。そのため、灯
具交換車に配設される各種装置類も小型のものであるこ
とが望ましい。更に、駆動モータM’の出力トルクが一
定であるため、トンネルの登坂部の勾配が急であった
り、牽引される交換車Bの台数が多い場合、出力トルク
が不足する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した灯
具交換車において、伝達機構の改善により動力車を小型
軽量化すること、動力車の停止位置の位置決め精度を高
めること、更には登坂部においても支障なく走行可能に
することなどを主たる課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明が採用した第1の手段は、トンネル壁面に近接
して配設されたガイドレールを一ないし複数個の駆動ロ
ーラが圧接し、該駆動ローラの駆動回転により前記ガイ
ドレールに対して吊下状態で駆動走行する一台の動力車
と、トンネル壁面に設置された多数の灯具を自動交換す
るための各種装置が内装され、前記ガイドレールに対し
て同じく吊下状態となって、前記動力車により牽引走行
される複数台の交換車とから成り、直前の交換車を前記
灯具の側方に停止させて古い灯具を取り外した後に、前
記動力車を駆動走行させて後続の交換車を当該部分の側
方に停止させて、新規の灯具を設置する構成のトンネル
内灯具交換車において、アウターロータ型のダイレクト
ドライブモータにより前記動力車の駆動ローラを直接駆
動したことである。第2の手段として、前記ガイドレー
ルを一ないし複数個の駆動ローラで上方又は下方から圧
接させ、アウターロータ型のダイレクトドライブモータ
により該駆動ローラを直接駆動させたことである。第3
の手段として、前記ガイドレールに取付けられたラック
にピニオンを噛合させ、アウターロータ型のダイレクト
ドライブモータにより該ピニオンを直接駆動させたこと
である。
【0007】トンネル壁面に近接して、ガイドレールが
敷設されている。灯具交換車の動力車における一ないし
複数個の駆動ローラが、このガイドレールの起立板を左
右から圧接した状態で挟持しており、該灯具交換車はガ
イドレールに対して吊下状態で走行する。前記した各駆
動ローラは、アウターロータ型のダイレクトドライブモ
ータに直接取付けられている。このモータはサーボモー
タであり、外部からの制御信号によって自在にその回転
数を変更することができる。制御信号によって該ダイレ
クトドライブモータの回転数を変え、灯具交換車の動力
車の各駆動ローラに、灯具交換車が走行するトンネルの
部分に応じたトルクを出力させる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。「従来の技術」で説明した部分と同
一部分には同一符号を付し、重複説明を避けて本発明の
特徴的部分についてのみ説明する。最初に請求項1に記
載の発明について説明する。図1は、請求項1に記載の
発明の灯具交換車の動力車A1 に2台の交換車Bを連結
した平面図、図2は同じく正面図、図3は動力車A1
側面図、図4は同じく正面図、図5は図4のX−X断面
図である。図1及び図2に示されるように、本実施例の
灯具交換車は、先頭の動力車A1 と、これに連結されて
牽引される2台の交換車Bとから構成されている。図3
に示されるように、動力車A1 と各交換車Bとは何れも
トンネル壁面Wに近接してほぼ垂直に配設され、その形
状が横になったH字形状の主ガイドレールG1 とL字形
状の補助ガイドレールG2 とに案内され、吊下状態で走
行する。なお、図3において符号Hは、トンネル壁面W
に所定間隔をおいて取付けられた多数の灯具である。
【0009】動力車A1 の構成について説明する。図1
及び図2に示されるように、動力車A1 のフレーム1は
箱型の形状を成している。図3に示されるように、該動
力車A1 は、トンネル内において設けられた建築限界線
Lとトンネル壁面Wとの間の限定空間部Sに配置されて
いる。図3及び図4に示されるように、動力車A1 のフ
レーム1の前後には、それぞれL字形状のブラケット2
が固着されていて、各ブラケット2の上面には、ほぼ水
平にして各支持板3が取付けられている。各支持板3の
上面には、それぞれ主案内ローラR1 が配設されてい
る。この主案内ローラR1 は、主ガイドレールG1 の下
部水平ガイド板4の両側端面に宛てがわれて走行する二
対の水平ローラ5と、該下部水平ガイド板4の上面に宛
てがわれて走行する一対の垂直ローラ6とから構成され
ている。二対の水平ローラ5は、各支持板3の前後に配
設されていて、動力車A1 の走行に伴い従動回転する。
一対の垂直ローラ6は、各支持板3のほぼ中央部で前記
した二対の水平ローラ5の間に配設されていて、二対の
水平ローラ5と同様に動力車A1 の走行に伴い従動回転
する。一対の垂直ローラ6により、動力車A1 の重量が
支えられている。
【0010】また、図1及び図3に示されるように、主
ガイドレールG1 に沿ってL字形状の補助ガイドレール
2 が敷設されている。そして、動力車A1 のフレーム
1の正面側から斜上方に向けて二個のアーム7が、フレ
ーム1の長手方向に所定間隔をおいて固着されていて、
各アーム7の上端部には、それぞれ支持板8がほぼ水平
にして取付けられている。各支持板8の上面には、それ
ぞれ補助案内ローラR2 が配設されている。これらの補
助案内ローラR2 は、相上下して支承された一対の垂直
ローラ9が、補助ガイドレールG2 の水平ガイド板11
を上下から挟持する形態で構成されている。
【0011】交換車Bの構成について説明する。図1及
び図2に示されるように、各交換車Bのフレーム12は
ほぼ箱型を成しており、それらの前後には動力車A1
同様にL字形状のブラケット13が固着されていて、各
ブラケット13の上面にそれぞれ主案内ローラR1 が配
設されている。そして、これらのブラケット13の正面
側から斜上方に向けて二個のアーム14が、フレーム1
2の長手方向に所定間隔をおいて固着されていて、各ア
ーム14の上面にそれぞれ補助案内ローラR2が配設さ
れている。各交換車Bのフレーム12において、トンネ
ル壁面Wと相対向する面にはそれぞれ灯具交換ユニット
Uが取付けられている。これらの灯具交換ユニットUに
は、トンネル壁面Wに取付けられた多数の灯具Hを自動
で交換するための各種装置が内装されている。このよう
に、動力車A1 と各交換車Bとは、主案内ローラR1
び補助案内ローラR2 を介して二本のガイドレールG1,
2 に案内されて走行する。なお、図2における符号1
5は、動力車A1 と交換車Bとを連結する連結具であ
る。
【0012】動力車A1 の駆動方法について説明する。
図1に示されるように、動力車A1のフレーム1の上方
には、二個の駆動ローラ16a,16b が、フレーム1の
長手方向に沿って所定間隔をおいて、しかも対角線に沿
って配設されている。ここで、トンネル壁面Wから遠い
側の駆動ローラを「外側の駆動ローラ16a」と記載
し、トンネル壁面Wに近い側の駆動ローラを「内側の駆
動ローラ16b」と記載する。これらの各駆動ローラ1
6a,16b と相対向して、それぞれ従動ローラ16’が
配設されている。図5に示されるように、駆動ローラ1
6bと従動ローラ16’とが、主ガイドレールG1 の下
部水平ガイド板4のほぼ中央部に垂直に起立している起
立板17を、左右から圧接した状態で挟持している。図
5において、従動ローラ16’の回転軸18は、ブロッ
ク19に支承されている。このブロック19には、調整
ボルト21が螺合されており、該調整ボルト21を所定
の方向に回転させることにより、主ガイドレールG1
長手方向に垂直でしかも水平な方向に前記ブロック19
を移動させることができる。即ち、駆動ローラ16bと
従動ローラ16’とが主ガイドレールG1 の起立板17
を圧接する力を調整することができる。二個の駆動ロー
ラ16a,16b は、それぞれアウターロータ型のダイレ
クトドライブモータMに直結されている。
【0013】図1に示されるように、二個の駆動ローラ
16a,16b を駆動する各ダイレクトドライブモータM
は、二個の駆動ローラ16a,16b を平面視した場合、
その対角線方向に配設されている。即ち、動力車A1
前部では、内側(トンネル壁面Wに近い側)の駆動ロー
ラ16bがダイレクトドライブモータMによって駆動さ
れるのに対し、動力車A1 の後部では、外側(トンネル
壁面Wから遠い側)の駆動ローラ16aがダイレクトド
ライブモータMによって駆動される。そのため、各ダイ
レクトドライブモータMが対角線方向に配設されるの
で、動力車A1 の重量バランスが良好となる。また、何
れかのダイレクトドライブモータMが故障しても、もう
一つのダイレクトドライブモータMだけで応急的な走行
ができる。各ダイレクトドライブモータMを互いに反対
方向に回転させることにより、外側の駆動ローラ16a
と内側の駆動ローラ16bとは互いに反対方向に回転す
る。その結果、動力車A1 は駆動走行する。
【0014】アウターロータ型のダイレクトドライブモ
ータMの構成について説明する。図6に示されるよう
に、このダイレクトドライブモータMは、円筒形状のロ
ータ22が外側に配設され、同じく円筒形状のステータ
23が前記ロータ22と同軸にして内側に配設されたア
ウターロータ型である。ステータ23の内周面には、そ
の横断面視で所定の角度をおいて配設された複数の突起
体24に、それぞれ電線25が巻回されて形成された電
磁石26が取付けられている。これに対して、ロータ2
2の外周面には、その全周に亘ってコア部27が装着さ
れていて、該コア部27と前記した電磁石26とから磁
気回路Cが形成されている。ロータ22は、ステータ2
3に対し軸受28を介して回転可能である。また、ダイ
レクトドライブモータMの上部には、位置検出器29が
取付けられている。
【0015】ダイレクトドライブモータMのステータ2
3が、キャップ31と複数の固定ボルト32とにより、
動力車A1 のフレーム1の上面に固設されている。そし
て、二個の駆動ローラ16a,16b は、複数の固定ボル
ト33によりロータ22に直接取付けられている。その
ため、ダイレクトドライブモータMの回転力が二個の駆
動ローラ16a,16b に直接伝達される。上記したよう
に、このダイレクトドライブモータMはアウターロータ
型であるため、インナーロータ型のものと比較してロー
タ22の径が大きい。その結果、該ダイレクトドライブ
モータMを、インナーロータ型のものと比較して小型軽
量化することができる。また、このダイレクトドライブ
モータMはサーボモータであり、図示しない外部のコン
トローラからの制御信号によって高精度の位置決めが可
能である。同時にその回転数を自在に変更することがで
き、二個の駆動ローラ16a,16b の回転数を低速から
高速まで変更できる。図7は、このダイレクトドライブ
モータMの回転数に対する出力トルクの特性を示したグ
ラフである。ダイレクトドライブモータMを低速(符号
1 で示される回転数)で回転させている場合、その出
力トルクT1 は大きく、逆に、ダイレクトドライブモー
タMを高速(符号N2 で示される回転数)で回転させて
いる場合、その出力トルクT2 は小さい。即ち、ダイレ
クトドライブモータMの回転数N1,N2 を変更すること
により、出力トルクT1,T2 を大きくしたり小さくした
りすることができる。
【0016】主ガイドレールG1 の側方に配設された各
駆動ローラ16a,16b の回転力を、同じ側に配設され
た各従動ローラ16’に伝達させることにより、すべて
のローラを駆動ローラとする構成であってもよい。図8
を参照しながら、その実施例について説明する。各駆動
ローラ16a,16b と各従動ローラ16’の下方に、そ
れぞれのローラ16a,16b,16’と同軸にして歯付き
プーリ10が取付けられている。各側における歯付きプ
ーリ10同志には、それぞれ歯付きベルト20が掛装さ
れている。そのため各駆動ローラ16a,16b の回転力
が、各従動ローラ16’に伝達される。このように、す
べてのローラ16a,16b,16’が駆動するため、より
大きな駆動力が得られる。
【0017】次に、請求項5に記載の発明の実施例につ
いて説明する。図9及び図10に示されるように、この
実施例における動力車A2 のフレーム1の上面には、所
定間隔をおいて二対のブラケット34が立設されてい
る。二対のブラケット34の上部には、それぞれ一対の
垂直ローラ35(従動ローラ)が配設されていて、該一
対の垂直ローラ35は、主ガイドレールG1 の下部水平
ガイド板4の上面に配置されている。図10及び図11
に示されるように、各ブラケット34の張出部34aに
はそれぞれ調整ボルト36が取付けられている。各調整
ボルト36の軸方向の中央部から上部には、前記した各
ブラケット34の張出部34aの厚みに対応する長さで
上下にフランジ36aが設けられており、その結果、各
調整ボルト36は、各ブラケット34の張出部34aに
対して回転自在に装着される。各調整ボルト36のねじ
部36bが、前記一対の垂直ローラ35の支承軸37と
螺合している。図10及び図12に示されるように、各
支承軸37の後部はブラケット34に設けられた長穴3
8に嵌まり込んでいて、それぞれ固定ボルト39により
ブラケット34に固定されている。各固定ボルト39を
緩め、各調整ボルト36を所定の方向に回転させること
により、一対の垂直ローラ35を上下させることができ
る。二対のブラケット34のうち一方側のブラケット3
4には、前記した一対の垂直ローラ35の下方で支承軸
37の軸方向に沿ってそれぞれアウターロータ型のダイ
レクトドライブモータMが取付けられている。該ダイレ
クトドライブモータMのロータ22(図6参照)には駆
動ローラ41が直接取付けられていて、該駆動ローラ4
1は主ガイドレールG1 の下部水平ガイド板4を下方か
ら圧接している。駆動ローラ41の圧接力は、前記した
一対の垂直ローラ35の取付け位置を上下させることに
より調整可能である。各ダイレクトドライブモータMを
作動させることにより、動力車A2 を主ガイドレールG
1 に沿って駆動走行させることができる。
【0018】次に、請求項6に記載の発明の実施例につ
いて説明する。図13及び図14に示されるように、こ
の実施例における動力車A3 のフレーム1の上面には、
所定間隔をおいて二個のブラケット42が立設されてい
る。各ブラケット42の上部には、それぞれアウターロ
ータ型のダイレクトドライブモータMが取付けられてい
る。各ダイレクトドライブモータMのロータ22(図6
参照)には、それぞれ駆動ローラ43が直接取付けられ
ている。各駆動ローラ43が、それらの自重により主ガ
イドレールG1 の上部水平ガイド板44を上方から圧接
している。各ダイレクトドライブモータMを作動させる
ことにより、動力車A3 を主ガイドレールG1 に沿って
駆動走行させることができる。この発明の場合、各駆動
ローラ43は動力車A3 の自重により主ガイドレールG
1 に圧接されるため、請求項5に記載の発明の場合のよ
うな従動ローラ(垂直ローラ35)の取付け位置の調整
機構が不要となり、構成が簡単になる。
【0019】次に、請求項7に記載の発明の実施例につ
いて説明する。図15及び図16に示されるように、こ
の実施例における動力車A4 のフレーム1の上面には、
所定間隔をおいて二対のブラケット45が立設されてい
る。前述した実施例の動力車A2 と同様に、二対のブラ
ケット45の上部には一対の垂直ローラ46(従動ロー
ラ)が配設されていて、該一対の垂直ローラ46は主ガ
イドレールG1 の下部水平ガイド板4の上面に配置され
ている。主ガイドレールG1 の下部水平ガイド板4の下
端面には、ラック47が取付けられている。二対のブラ
ケット45のうち一方側のブラケット45には、前記し
た一対の垂直ローラ46の下方で支承軸48の軸方向に
沿ってそれぞれアウターロータ型のダイレクトドライブ
モータMが取付けられている。該ダイレクトドライブモ
ータMのロータ22(図6参照)には、それぞれピニオ
ン49が直接取付けられていて、前記したラック47と
噛合している。ラック47とピニオン49の間には多少
の隙間があっても構わないため、一対の垂直ローラ46
の上下方向を調整するための機構は不要である。各ダイ
レクトドライブモータMを作動させることにより、動力
車A4 を主ガイドレールG1 に沿って駆動走行させるこ
とができる。
【0020】灯具交換車の作用について説明する。灯具
交換車における動力車A1 が、複数台(本実施例の場合
2台)の交換車Bを牽引して走行する。動力車A1 は、
外部からの制御信号によりトンネルの勾配に対応した速
度で走行する。灯具交換車の走行速度及び停止位置は、
トンネルにおける登坂部の勾配、及び灯具Hの設置場所
に応じて予めプログラムされている。各交換車Bが、ト
ンネル壁面Wに設置された灯具Hと対応する場所に位置
されると、灯具交換車は停止する。各交換車Bの作用に
より新旧の灯具Hが交換され、古い灯具Hは交換車Bに
収容される。灯具交換車が後退し、交換車Bに収容され
た灯具Hを新しい灯具Hと交換した後、再度走行し、次
の灯具Hが設置された場所に向かう。
【0021】このように、本発明に係る灯具交換車は、
アウターロータ型のダイレクトドライブモータMの回転
数を外部から制御するだけでトンネルの部分に対応した
速度で走行させることができる。動力車A1 に配設され
た二個の駆動ローラ16a,16b は、アウターロータ型
のダイレクトドライブモータMのロータ22に直結され
ていて、歯車部分が存しないためバックラッシュが生じ
ない。そのため、灯具交換車を高精度に位置決めして停
止させることができ、各交換車Bによる灯具Hの交換作
業を効率良く行うことができる。またダイレクトドライ
ブモータMのロータ22とステータ23とは磁気的に結
合されているため、灯具交換車が衝突してもその衝撃力
が緩和され、その損壊が少なくて済む。また、故障時に
手動で走行させることもできる。なお、本発明に係る灯
具交換車における動力車A1 〜A4 は、灯具Hを交換す
るための交換車B以外の作業車両を連結して牽引するこ
とも可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る灯具交換車は、その動力車
を走行させるための各駆動ローラを、アウターロータ型
のダイレクトドライブモータにより直接駆動している。
そのため、本発明に係る灯具交換車には、ダイレクトド
ライブモータを使用することによって奏される(1)な
いし(4)の効果に加えて、(5)及び(6)に記載す
る効果が奏される。(1)動力車において、減速装置、
傘歯車機構及び鎖伝達機構が不要となり、灯具交換車が
小型軽量化される。また、バックラッシュが生じないた
め、灯具交換車の位置決め精度が向上する。(2)ダイ
レクトドライブモータの回転数を制御することにより、
各駆動ローラの出力トルクを自在に変更できる。(3)
ダイレクトドライブモータにおけるステータとロータと
は、磁気的に結合されている。そのため不測の事態が発
生しても、機械的な損壊が少なくて済む。また、手動で
走行させることもできる。(4)請求項4に記載の発明
の場合、二個の駆動ローラのうち対角線方向に配設され
た各駆動ローラがそれぞれダイレクトドライブモータに
より直接駆動されるため、各ダイレクトドライブモータ
が対角線方向に配設され、動力車の重量バランスが良好
となる。(5)インナーロータ型のダイレクトドライブ
モータに比較した場合、各駆動ローラを駆動するロータ
径が大きい。即ち、小型のモータでも大きな出力トルク
が得られる。そのため、動力車をより小型軽量化でき
る。(6)各駆動ローラの回転むらが少なくなり、灯具
交換車をよりスムーズに走行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の灯具交換車の動力車A
1 に2台の交換車Bを連結した平面図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】動力車A1 の側面図である。
【図4】同じく正面図である。
【図5】図4のX−X断面図である。
【図6】アウターロータ型のダイレクトドライブモータ
Mの正面断面図である。
【図7】アウターロータ型のダイレクトドライブモータ
Mの回転数に対する出力トルクの特性を示すグラフであ
る。
【図8】請求項1に記載の発明の灯具交換車における動
力車A1 の別の実施例の平面図である。
【図9】請求項5に記載の発明の灯具交換車における動
力車A2 の正面図である。
【図10】図9のY1 −Y1 断面図である。
【図11】図10における調整ボルト36の部分の拡大
断面図である。
【図12】図10のY2 −Y2 拡大断面図である。
【図13】請求項6に記載の発明の灯具交換車における
動力車A3 の正面図である。
【図14】図13のZ1 −Z1 断面図である。
【図15】請求項7に記載の発明の灯具交換車における
動力車A4 の正面図である。
【図16】図15のZ2 −Z2 断面図である。
【図17】従来の灯具交換車における動力車A’の一部
を破断した正面図である。
【符号の説明】
1 〜A4 :動力車 B:交換車 G1 :主ガイドレール(ガイドレール) H:灯具 M:ダイレクトドライブモータ W:トンネル壁面 16a,16b :駆動ローラ 16’:従動ローラ 4:下部水平ガイド板(水平ガイド板) 17:起立板 35:垂直ローラ(従動ローラ) 41:駆動ローラ 43:駆動ローラ 44:上部水平ガイド板(水平ガイド板) 46:垂直ローラ(従動ローラ) 47:ラック 49:ピニオン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝澤 桂三 愛知県豊橋市三弥町字元屋敷150番地 神 鋼電機株式会社豊橋製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル壁面に近接して配設されたガイ
    ドレールを一ないし複数個の駆動ローラが圧接し、該駆
    動ローラの駆動回転により前記ガイドレールに対して吊
    下状態で駆動走行する一台の動力車と、 トンネル壁面に設置された多数の灯具を自動交換するた
    めの各種装置が内装され、前記ガイドレールに対して同
    じく吊下状態となって、前記動力車により牽引走行され
    る複数台の交換車とから成り、 直前の交換車を前記灯具の側方に停止させて古い灯具を
    取り外した後に、前記動力車を駆動走行させて後続の交
    換車を当該部分の側方に停止させて、新規の灯具を設置
    する構成のトンネル内灯具交換車において、 アウターロータ型のダイレクトドライブモータにより前
    記動力車の駆動ローラが直接駆動されることを特徴とす
    るトンネル内灯具交換車。
  2. 【請求項2】 前記一ないし複数個の駆動ローラは、該
    駆動ローラと相対向する従動ローラと対になってガイド
    レールを圧接していることを特徴とする請求項1に記載
    のトンネル内灯具交換車。
  3. 【請求項3】 ガイドレールは垂直に配設されていて、
    動力車の前後方向に沿って所定間隔をおいて配設された
    二個の駆動ローラが、該駆動ローラと相対向する各従動
    ローラと対になって、前記ガイドレールを構成する水平
    ガイド板に垂直に配置された起立板を左右から圧接した
    状態で挟持していることを特徴とする請求項2に記載の
    トンネル内灯具交換車。
  4. 【請求項4】 二個の駆動ローラの平面視において、対
    角線方向に配設された各駆動ローラがそれぞれアウター
    ロータ型のダイレクトドライブモータにより直接駆動さ
    れることを特徴とする請求項3に記載のトンネル内灯具
    交換車。
  5. 【請求項5】 ガイドレールは垂直に配設されていて、
    動力車の前後方向に沿って所定間隔をおいて配設された
    二個の駆動ローラが、前記ガイドレールを構成する水平
    ガイド板を下方から圧接する構成であることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のトンネル内灯具交換車。
  6. 【請求項6】 ガイドレールは垂直に配設されていて、
    動力車の前後方向に沿って所定間隔をおいて配設された
    二個の駆動ローラが、前記ガイドレールを構成する水平
    ガイド板を上方から圧接する構成であることを特徴とす
    る請求項1に記載のトンネル内灯具交換車。
  7. 【請求項7】 トンネル壁面に近接して配設されたガイ
    ドレールに対して、駆動手段により吊下状態で駆動走行
    する一台の動力車と、 トンネル壁面に設置された多数の灯具を自動交換するた
    めの各種装置が内装され、前記ガイドレールに対して同
    じく吊下状態となって、前記動力車により牽引走行され
    る複数台の交換車とから成り、 直前の交換車を前記灯具の側方に停止させて古い灯具を
    取り外した後に、前記動力車を駆動走行させて後続の交
    換車を当該部分の側方に停止させて、新規の灯具を設置
    する構成のトンネル内灯具交換車であって、 前記動力車の駆動手段は、アウターロータ型のダイレク
    トドライブモータであり、該モータのアウターロータに
    取付けられたピニオンが、前記ガイドレールに取付けら
    れたラックと噛合していることを特徴とするトンネル内
    灯具交換車。
  8. 【請求項8】 ガイドレールは垂直に配設されていて、
    動力車の前後方向に沿って所定間隔をおいて配設された
    二個のピニオンが、前記ガイドレールを構成する水平ガ
    イド板の下端面に固設されたラックと噛合していること
    を特徴とする請求項7に記載のトンネル内灯具交換車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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