JPH10129421A - 車両用盗難防止装置 - Google Patents

車両用盗難防止装置

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JPH10129421A
JPH10129421A JP30378096A JP30378096A JPH10129421A JP H10129421 A JPH10129421 A JP H10129421A JP 30378096 A JP30378096 A JP 30378096A JP 30378096 A JP30378096 A JP 30378096A JP H10129421 A JPH10129421 A JP H10129421A
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control unit
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Abstract

(57)【要約】 【課題】乱数的に設定されたローリングコードを含む盗
難防止用のデータを他の通信システムの通信線を介して
送受信できる車両用盗難防止装置を提供する。 【解決手段】2バイトの数値データからなるローリング
コードを、乱数発生手段によって1バイトの上位数値デ
ータと1バイトの下位数値データとして発生させ、上位
数値データと下位数値データのそれぞれがイモビライザ
用ECU及びエンジン用ECU以外の他のECUのEC
Uアドレスと一致した場合に、上位数値データと下位数
値データのそれぞれに補正値を加算することで、ローリ
ングコードを確実に他のECUのECUアドレスと異な
る数値データとして確定するので、かかるローリングコ
ードを含む盗難防止用データを、例えば、故障診断用通
信線を介して送信することができ、車両用盗難防止装置
の製造コストの低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の負荷制御
用の電子制御ユニット(以下、ECUという。)を備え
た車両に搭載される車両用盗難防止装置、特にエンジン
の運転制御を行うエンジン用ECUとそのエンジン用E
CUにエンジンの運転継続を許可する許可コードを発信
するイモビライザ用ECUとの間で、盗難防止用データ
として用いられる、乱数的に設定されたコードの送受信
を行う車両用盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されている盗難防止装置とし
ては、ユーザを識別するIDコードを発信するID発信
器と、盗難防止の制御を行うイモビライザ用ECUと、
エンジンの運転制御を行うエンジン用ECUとによって
構成されるものがあり、エンジン始動時に以下のように
作動する。
【0003】まず、イグニッションキーをオンすると、
イモビライザ用ECUによってイグニッションキーのI
D発信器が駆動され、そのID発信器からイモビライザ
用ECUにIDコードが入力され、イグニッションキー
をスタートオン位置に回動すると、エンジン用ECUに
よりエンジンが始動される。
【0004】次に、エンジン始動完了後、イグニッショ
ンキーをスタートオフ位置(通常のON位置)に戻す
と、エンジン用ECUからイモビライザ用ECUに、暗
証コードと乱数的に設定されたローリングコードとから
なるリクエストコードが発信され、そのリクエストコー
ドがイモビライザ用ECUが内蔵するリクエストコード
と照合される。ここで、リクエストコードが合致しない
ときはエンジンが停止される。
【0005】一方、リクエストコードが合致したときは
IDコードがイモビライザ用ECUが内蔵するIDコー
ドと照合される。ここで、IDコードが合致しないとき
は、エンジンが停止され、IDコードが合致したとき
は、許可コードと共に新たに設定された次回のローリン
グコードがイモビライザ用ECUからエンジン用ECU
に発信され、エンジンの運転が継続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に示す
ように、上述したような車両用盗難防止装置の構成要素
であるエンジン用ECU71やイモビライザ用ECU7
2は、例えば、アンチロックブレーキシステムを制御す
るABS用ECU73やエアバックの作動制御を行うA
/B用ECU74等の他の負荷制御用のECUと共に故
障診断用通信線76を介して故障診断装置75に接続さ
れるのが一般的であり、前記故障診断装置75とそれぞ
れのECU71、72、73、74との間では、それぞ
れのECU71、72、73、74に割り当てられたE
CUアドレスを含むデータを前記故障診断用通信線76
を介して送受信するようになっている。
【0007】従って、上述したリクエストコード等の盗
難防止用のデータを故障診断システムの故障診断用通信
線76を介してエンジン用ECU71とイモビライザ用
ECU72との間で送受信することも考えられるが、盗
難防止用のデータには、上述したように、乱数的に設定
されたローリングコードが含まれているため、乱数的に
設定されたローリングコードが他のECUのECUアド
レスと一致する可能性がある。
【0008】従って、こうした盗難防止用のデータを故
障診断用通信線76を介して送受信すると、ローリング
コードと他のECU73、74のECUアドレスとが一
致した場合には、そのECUが盗難防止用のデータを誤
って受信し、その盗難防止用のデータに応答して故障診
断用のデータを故障診断用通信線76を介して送信する
ことになる。このため、盗難防止用のデータと故障診断
用のデータとが衝突して、エンジン用ECU71とイモ
ビライザ用ECU72との間の通信が適切に行われず、
エンジンが停止してしまうといった問題があり、エンジ
ン用ECU71とイモビライザ用ECU72との間に
は、故障診断用通信線76とは別個に盗難防止用のデー
タを専用に送受信するための盗難防止用通信線77が設
けられているのが一般的である。
【0009】しかし、このように故障診断用通信線76
と盗難防止用通信線77とを個別に設けると、必要とす
る通信線(ハーネス)が長くなるだけでなく、エンジン
用ECU71とイモビライザ用ECU72とに同じイン
ターフェイス回路71a、72aをそれぞれ2つ用意す
る必要があると共にそれぞれのCPUにも同じ通信ポー
ト71b、72bを2つ用意する必要があり、車両用盗
難防止装置の製造コストが高くなるといった問題があ
る。
【0010】そこで、この発明の課題は、かかる問題点
に鑑み、複数のECUを通信線によって相互に接続する
他のシステムが併存する場合に、ローリングコードのよ
うな乱数的に設定されるデータを含む盗難防止用のデー
タを、その通信線を介して送受信できる車両用盗難防止
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、複数の負荷制御用のECUを備えた車
両に搭載され、エンジンの運転制御を行うエンジン用E
CUとそのエンジン用ECUにエンジンの運転継続を許
可する許可コードを発信するイモビライザ用ECUとの
間で、盗難防止用データとして用いられる、乱数的に設
定されたローリングコードの送受信を行う車両用盗難防
止装置において、前記ローリングコードを、上位1バイ
トの上位数値データと下位1バイトの下位数値データと
からなる2バイトの数値データによって構成し、前記イ
モビライザ用ECUには、前記ローリングコードを構成
する上位数値データ及び下位数値データをそれぞれ発生
させる乱数発生手段と、その乱数発生手段が発生させた
上位数値データ及び下位数値データをそれぞれ補正する
データ補正手段とを設け、前記データ補正手段によっ
て、前記乱数発生手段が発生させた上位数値データと下
位数値データとを、前記エンジン用ECU及びイモビラ
イザ用ECU以外の他のECUに割り当てられた1バイ
トの数値データによって構成されるECUアドレスとそ
れぞれ比較し、その上位数値データ、下位数値データが
他のECUのECUアドレスと一致したときに、その上
位数値データ、下位数値データに所定の補正値を加算又
は減算することで前記上位数値データ、下位数値データ
をそれぞれ補正するようにしたのである。
【0012】乱数的に設定された上位1バイトの上位数
値データと下位1バイトの下位数値データとから構成さ
れるローリングコードをこのように補正することで、エ
ンジン用ECU及びイモビライザ用ECU以外の他のE
CUのECUアドレスとは異なる数値データとしてロー
リングコードを確定することができる。
【0013】また、前記エンジン用ECU及びイモビラ
イザ用ECU以外の他のECUが2以上ある場合には、
前記補正値を、他のECUのECUアドレスの最大値と
最小値の差以上の数値に設定しておくと、上位数値デー
タと下位数値データのそれぞれを1回補正するだけで、
確実に他の全てのECUのECUアドレスとは異なる数
値データとしてローリングコードを確定することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1に示すように、この車両用盗難
防止装置1は、ユーザを識別するIDコードを発信する
ID発信器10と、盗難防止制御を行うイモビライザ用
ECU20と、エンジンの運転制御を行うエンジン用E
CU30とから構成されており、前記イモビライザ用E
CU20とエンジン用ECU30は、図2に示すよう
に、アンチロックブレーキシステムを制御するABS用
ECU40やエアバックシステムの作動制御を行うA/
B用ECU50といった他の負荷制御用のECUと共に
故障診断用通信線61を介して故障診断装置60に接続
されている。
【0015】前記ID発信器10は、イグニッションキ
ーがオン状態で、前記イモビライザ用ECU20によっ
て起動された時、前記IDコードを発信するIDコード
発信機能を備えている。
【0016】前記イモビライザ用ECU20は、前記I
D発信器10によって発信されたIDコードを受信し、
内蔵する所定のIDコードと比較照合するID受信照合
手段21と、後述するエンジン用ECU30から発信さ
れた、暗証コードとローリングコードとによって構成さ
れるリクエストコードを受信し、その暗証コードを所定
のコードと比較照合するリクエストコード受信照合手段
22と、この照合結果に基づいて運転の継続を許可する
場合に、次回のローリングコードを設定するローリング
コード設定手段23と、設定された次回のローリングコ
ードを許可コードと共にエンジン用ECU30に発信す
る次回ローリングコード・許可コード発信手段24と、
IDの照合結果及びリクエストコードの照合結果に基づ
いてIDエラーコード及びリクエストエラーコードを発
信するエラーコード発信手段25と、前記ローリングコ
ードを検出するローリングコード検出手段26とから構
成されている。
【0017】前記ローリングコード設定手段23は、2
バイトの数値データによって構成されるローリングコー
ドの上位1バイトの上位数値データ及び下位1バイトの
下位数値データをそれぞれ乱数的に発生させる乱数発生
手段23aと、その乱数発生手段23aが発生させた上
位数値データ及び下位数値データを必要に応じてそれぞ
れ補正するデータ補正手段23bとを有しており、前記
乱数発生手段23aは1msタイマカウンタによって構
成されている。
【0018】前記エンジン用ECU30は、IDの照合
をリクエストする、暗証コードとローリングコードとに
よって構成されるリクエストコードを発信するリクエス
トコード発信手段31と、前記イモビライザ用ECU2
0から発信されたエラーコードの受信回数を検出するエ
ラー回数検出手段32と、エラーコード受信回数が所定
回数以上となったときにエンジンの始動を停止するスタ
ータ制御手段33とを備えている。
【0019】次に、上述した車両用盗難防止装置1の動
作を図3に基づいて説明する。なお、図3の破線内の各
処理は、前記ID発信器10、イモビライザ用ECU2
0及びエンジン用ECU30による処理をそれぞれ示し
ている。
【0020】まず、イグニッションキーがオンされる
と、前記イモビライザ用ECU20及びエンジン用EC
U30が起動されて、初期化される(ステップS1〜S
3)。
【0021】次に、前記イモビライザ用ECU20によ
ってID発信機10が起動されて、ID発信機10から
イモビライザ用ECU20のID受信照合手段21にI
Dコードが入力される(ステップS4〜S6)。
【0022】そして、イグニッションキーをオン位置か
らスタートオン位置に回動すると、エンジンが始動し
(ステップS7、S8)、その後イグニッションキーを
スタートオフ位置(通常のON位置)に戻すと、エンジ
ン用ECU30のリクエストコード発信手段31からイ
モビライザ用ECU20のリクエストコード受信照合手
段22に、暗証コードとローリングコードからなるリク
エストコードが送信され、イモビライザ用ECU20に
内蔵されたリクエストコードと照合される(ステップS
9〜S11)。
【0023】ここで、リクエストコードが合致しないと
きは、前記ローリングコード検出手段26によってロー
リングコードが検出され、このローリングコードと共に
リクエストエラーコードが前記エラーコード発信手段2
5によってエンジン用ECU30のエラー回数検出手段
32を介してスタータ制御手段33に入力され、エンジ
ンが停止される(ステップS12、S13)。
【0024】一方、リクエストコードが合致したとき
は、前記ID発信機10が再度起動され、ID発信機1
0からイモビライザ用ECU20のID受信照合手段2
1にIDコードが入力され、内蔵するIDコードと照合
される(ステップS14〜S16)。
【0025】ここで、IDコードが合致したときは、前
記ローリングコード設定手段23によって次回のローリ
ングコードが新たに設定され、次回のローリングコード
が許可コードと共に次回ローリングコード・許可コード
発信手段24からエンジン用ECU30のスタータ制御
手段33に入力されて、エンジンの運転が継続される
(ステップS17)。
【0026】一方、IDコードが合致しないときは、前
記ローリングコード検出手段26によってローリングコ
ードが検出され、このローリングコードと共にIDエラ
ーコードが前記エラーコード発信手段25によってエン
ジン用ECU30のエラー回数検出手段32を介してス
タータ制御手段33に入力され、エンジンが停止される
(ステップS18、S13)。
【0027】また、エンジン用ECU30のエラー回数
検出手段32によって、IDエラーコード、リクエスト
エラーコードの入力回数が検出され、その入力回数が所
定回数以上になると、ランプによる警告やスタータの停
止制御が行われる(ステップS19、S20)。
【0028】上述したように、前記ローリングコード設
定手段23によって次回のローリングコードが新たに設
定されることになっているが、次回のローリングコード
をどのようにして設定するかについて、図4に基づいて
以下に説明する。
【0029】まず、前記乱数発生手段23aによって、
1バイトの数値を乱数的に発生させ、この数値をローリ
ングコードの暫定的な上位数値データとする(ステップ
S21)。そして、この暫定的な上位数値データと、前
記イモビライザ用ECU20及びエンジン用ECU30
以外の負荷制御用ECUであるABS用ECU40やA
/B用ECU50の1バイトで構成されるECUアドレ
スと照合する(ステップS22)。
【0030】ここで、暫定的な上位数値データがABS
用ECU40のECUアドレス又はA/B用ECU50
のECUアドレスと一致した場合は、その暫定的な上位
数値データに補正値として10を加算することで補正を
行い(ステップS23)、この補正された数値をローリ
ングコードの上位1バイトの上位数値データとして確定
する(ステップS24)。一方、前記暫定的な上位数値
データが、ABS用ECU40のECUアドレス及びA
/B用ECU50のECUアドレスと一致しなかった場
合は、その暫定的な上位数値データをそのままローリン
グコードの上位1バイトの上位数値データとして確定す
る(ステップS24)。
【0031】次に、前記乱数発生手段23aによって、
再度1バイトの数値を乱数的に発生させ、この数値に補
正値として55を加算した数値をローリングコードの暫
定的な下位数値データとする(ステップS25)。そし
て、この暫定的な下位数値データと、前記イモビライザ
用ECU20及びエンジン用ECU30以外の負荷制御
用ECUであるABS用ECU40やA/B用ECU5
0のECUアドレスと照合する(ステップS26)。
【0032】ここで、暫定的な下位数値データがABS
用ECU40のECUアドレス又はA/B用ECU50
のECUアドレスと一致した場合は、その暫定的な下位
数値データに補正値として10を加算することで補正を
行い(ステップS27)、この補正された数値をローリ
ングコードの下位1バイトの上位数値データとして確定
し、2バイトのローリングコードが確定される(ステッ
プS28)。一方、前記暫定的な下位数値データが、A
BS用ECU40のECUアドレス及びA/B用ECU
50のECUアドレスと一致しなかった場合は、その暫
定的な下位数値データをそのままローリングコードの下
位1バイトの上位数値データとして確定し、2バイトの
ローリングコードが確定される(ステップS28)。
【0033】なお、暫定的な上位数値データ及び暫定的
な下位数値データを補正するための補正値として2桁の
数値である「10」を用いたのは、通常ECUアドレス
は連番として割り当てられるため、「1」、「2」とい
った1桁の数値を補正値として加算すると、加算後の数
値が他のECUアドレスと一致する場合があり、補正す
る度毎にECUアドレスとの照合を行わなければならな
いからである。
【0034】従って、補正値として採用する数値は、上
述した「10」に限定されるものではないが、前記イモ
ビライザ用ECU20及びエンジン用ECU30以外の
負荷制御用ECUが複数ある場合は、少なくともそれら
のECUアドレスの最大値と最小値との差以上の数値を
補正値として採用することが望ましい。但し、ECUア
ドレスが連番として割り当てられていない場合は、どの
ECUアドレスに加算しても他のECUアドレスと一致
しない数値を補正値として選択する必要がある。また、
補正後の数値を再度ECUアドレスと照合するといった
ルーチンを採用する場合は、補正値として任意の数値を
採用することができる。
【0035】また、暫定的な下位数値データを決めるた
めに加算する補正値として「55」を採用したのは、上
述した一連の処理が高速で行われるため、前記乱数発生
手段23aであるタイマカウンタが発生させる上位数値
データ用の数値と下位数値データ用の数値とが非常に近
接した数値となり、乱数的に設定されるローリングコー
ドのデータとしては適切でないため、加算することで2
進数表示した場合の各ビットの「0」と「1」とを略反
転させることのできる数値として、「55」を採用した
ものである。従って、上位数値データ用の数値と下位数
値データ用の数値とが全く関連を持たないような状態で
両者を発生させることのできる乱数発生手段を採用する
場合は、特に、こういった補正処理を行う必要はない。
【0036】また、この実施形態においては、暫定的な
上位数値データ及び暫定的な下位数値データを補正する
ために補正値を加算しているが、これに限定されるもの
ではなく、補正値を減算するものであってもよい。
【0037】また、前記データ補正手段23bは、イモ
ビライザ用ECU20及びエンジン用ECU30以外の
負荷制御用ECUのECUアドレスを最大5つまで比較
してローリングコードを修正できるように設計されてお
り、前記ABS用ECU40、A/B用ECU50以外
にECUが付加された場合にも十分対応できる。このた
め、この車両用盗難防止装置1は仕様の異なる種々の車
両に搭載することができ、汎用性も高い。なお、比較照
合するECUアドレスを最大5つに設定しているのは、
5つ以上のECUアドレスを比較照合すると、その比較
照合に時間がかかり、エンジンを始動してから停止させ
るまでの時間が長くなるので、盗難防止という観点から
好ましくないからである。従って、かかる比較照合を高
速で行える場合は、5つ以上のECUアドレスを対象に
することも可能である。
【0038】以上のように、この車両用盗難防止装置1
では、ローリングコードを単に乱数的に発生させるので
はなく、上位1バイトの暫定的な上位数値データと下位
1バイトの暫定的な下位数値データとを、それぞれ前記
乱数発生手段23aによって発生させた後、これを適宜
補正することによってイモビライザ用ECU20及びエ
ンジン用ECU30以外の他のECUのECUアドレス
とは異なる数値データとして、2バイトのローリングコ
ードの上位数値データと下位数値データとをそれぞれ確
定するようにしたため、このようなローリングコードを
含む上述した盗難防止用データを、イモビライザ用EC
U20とエンジン用ECU30との間で、図2に示すよ
うな故障診断用通信線61を介して送信しても、イモビ
ライザ用ECU20とエンジン用ECU30以外の他の
ECUが盗難防止用のデータを誤って受信し、応答する
ことに起因する盗難防止用のデータと故障診断用のデー
タとの衝突が発生せず、イモビライザ用ECU20とエ
ンジン用ECU30との間の通信が適切に行われる。
【0039】従って、従来別個に設けていた盗難防止用
通信線を故障診断用通信線61と共有化できるだけでな
く、イモビライザ用ECU20とエンジン用ECU30
のインターフェイス回路20a、30aやそれぞれのC
PUの通信ポート20b、30bを故障診断装置60と
の間で共有化できるので、車両用盗難防止装置1全体の
製造コストの低減を図ることができる。
【0040】なお、上述した車両用盗難防止装置1はあ
くまでも一実施形態であり、本願発明は、エンジン用E
CUとイモビライザ用ECUとの間で、前記ローリング
コードのような乱数的に設定されるコードを含む盗難防
止用のデータを送受信する全ての車両用盗難防止装置に
適用することができ、特に、上述した故障診断システム
のように、通信線によって複数の負荷制御用のECUが
相互に接続される他のシステムが併存する場合に、特に
有効に機能するものである。従って、併存する他のシス
テムについても、上述した故障診断システムに限定され
るものではない。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明の車両用盗難防
止装置は、2バイトの数値データからなるローリングコ
ードを、乱数発生手段によって1バイトの上位数値デー
タと1バイトの下位数値データとして発生させ、上位数
値データと下位数値データのそれぞれがエンジン用EC
U及びイモビライザ用ECU以外の他のECUのECU
アドレスと一致した場合に、上位数値データと下位数値
データのそれぞれに補正値を加算又は減算することで、
ローリングコードを確実に他のECUのECUアドレス
と異なる数値データとして確定するようにしたので、か
かるローリングコードを含む盗難防止用のデータを、例
えば、故障診断システムの故障診断用通信線を介して送
信しても、この盗難防止用のデータを他のECUが誤っ
て受信、応答することがなく、盗難防止機能を確実に実
現することができる。
【0042】このため、従来の車両用盗難防止装置のよ
うに、盗難防止用通信線を別途設ける必要がなく、しか
も、エンジン用ECUとイモビライザ用ECUのインタ
ーフェイス回路やそれぞれのCPUの通信ポートを、故
障診断システム等の他のシステムとの間で共有化できる
ので、車両用盗難防止装置全体の製造コストの低減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施形態である車両用盗難
防止装置を示すブロック図である。
【図2】同上の車両用盗難防止装置と故障診断装置との
関係を示すブロック図である。
【図3】同上の車両用盗難防止装置の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図4】同上の車両用盗難防止装置におけるローリング
コードの設定処理を示すフローチャートである。
【図5】従来の車両用盗難防止装置と故障診断装置との
関係を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 車両用盗難防止装置 10 ID発信機 20 イモビライザ用ECU 20a、30a インターフェイス回路 20b、30b 通信ポート 23 ローリングコード設定手段 23a 乱数発生手段 23b データ補正手段 30 エンジン用ECU 40 ABS用ECU 50 A/B用ECU 60 故障診断装置 61 故障診断用通信線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の負荷制御用の電子制御ユニットを
    備えた車両に搭載され、エンジンの運転制御を行うエン
    ジン用電子制御ユニットとそのエンジン用電子制御ユニ
    ットにエンジンの運転継続を許可する許可コードを発信
    するイモビライザ用電子制御ユニットとの間で、盗難防
    止用データとして用いられる、乱数的に設定されたロー
    リングコードの送受信を行う車両用盗難防止装置におい
    て、 前記ローリングコードは、上位1バイトの上位数値デー
    タと下位1バイトの下位数値データとによって構成され
    る2バイトの数値データであって、 前記イモビライザ用電子制御ユニットは、前記ローリン
    グコードを構成する上位数値データ及び下位数値データ
    をそれぞれ発生させる乱数発生手段と、その乱数発生手
    段が発生させた上位数値データ及び下位数値データをそ
    れぞれ補正するデータ補正手段とを備え、 前記データ補正手段は、前記乱数発生手段が発生させた
    上位数値データと下位数値データとを、前記エンジン用
    電子制御ユニット及びイモビライザ用電子制御ユニット
    以外の他の電子制御ユニットに割り当てられた1バイト
    の数値データによって構成される電子制御ユニットアド
    レスとそれぞれ比較し、その上位数値データ、下位数値
    データが他の電子制御ユニットの電子制御ユニットアド
    レスと一致したときに、その上位数値データ、下位数値
    データに所定の補正値を加算又は減算することで前記上
    位数値データ、下位数値データをそれぞれ補正するよう
    に構成されていることを特徴とする車両用盗難防止装
    置。
  2. 【請求項2】 前記エンジン用電子制御ユニット及びイ
    モビライザ用電子制御ユニット以外の他の電子制御ユニ
    ットが2以上ある場合に、前記補正値が、他の電子制御
    ユニットの電子制御ユニットアドレスの最大値と最小値
    との差以上の数値に設定されている請求項1記載の車両
    用盗難防止装置。
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