JPH10129102A - 凸版印刷用グリコール溶性含水インキの印刷方法 - Google Patents
凸版印刷用グリコール溶性含水インキの印刷方法Info
- Publication number
- JPH10129102A JPH10129102A JP30564396A JP30564396A JPH10129102A JP H10129102 A JPH10129102 A JP H10129102A JP 30564396 A JP30564396 A JP 30564396A JP 30564396 A JP30564396 A JP 30564396A JP H10129102 A JPH10129102 A JP H10129102A
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- printing
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- glycol
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダンボール紙等の凸版印刷において、グリコ
ール溶性含水インキの使用に際して、従来のインキ循環
装置の使用による、不良能率、印刷機内の雰囲気湿度の
一定化のための機内遮蔽による錆の発生、防錆のための
コストアップ、印刷の濃淡変化等の欠点発生を防止す
る。 【解決手段】 インキ中グリコール類及び水の揮発に対
応して、印刷機上のインキに水又は水の替わりに、グリ
コール類やアルコール類等の水可溶性溶液、又はそれら
と水との混合物を細かい液滴にして供給しながら印刷を
行う。
ール溶性含水インキの使用に際して、従来のインキ循環
装置の使用による、不良能率、印刷機内の雰囲気湿度の
一定化のための機内遮蔽による錆の発生、防錆のための
コストアップ、印刷の濃淡変化等の欠点発生を防止す
る。 【解決手段】 インキ中グリコール類及び水の揮発に対
応して、印刷機上のインキに水又は水の替わりに、グリ
コール類やアルコール類等の水可溶性溶液、又はそれら
と水との混合物を細かい液滴にして供給しながら印刷を
行う。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、凸版印刷用のグ
リコール溶性含水インキの印刷方法に関し、特にダンボ
ールシート等の印刷に際し、グリコール類に対し、多量
の水を含有するインキの有効な印刷方法の発明である。
リコール溶性含水インキの印刷方法に関し、特にダンボ
ールシート等の印刷に際し、グリコール類に対し、多量
の水を含有するインキの有効な印刷方法の発明である。
【０００２】
【従来の技術】ダンボール紙等の凸版印刷には、フレキ
ソ印刷方式とプリスロ印刷方式があり、その溶剤として
は、フレキソ印刷方式は水が用いられ、プリスロ印刷方
式はグリコール類が使用されている。しかしながら、欠
点として、フレキソ印刷方式は溶剤が水であるため、印
刷機上でのインキの乾燥を防止する目的で、インキタン
クと印刷機の間を常にインキを循環させる必要がある。
ソ印刷方式とプリスロ印刷方式があり、その溶剤として
は、フレキソ印刷方式は水が用いられ、プリスロ印刷方
式はグリコール類が使用されている。しかしながら、欠
点として、フレキソ印刷方式は溶剤が水であるため、印
刷機上でのインキの乾燥を防止する目的で、インキタン
クと印刷機の間を常にインキを循環させる必要がある。
【０００３】又、プリスロ印刷方式では、印刷機上での
インキの乾燥を防止するために溶剤としてグリコール類
が使用されているが、水を使用するフレキソ印刷方式に
比べて印刷後のインキの乾燥性が極めて不良であった。
インキの乾燥を防止するために溶剤としてグリコール類
が使用されているが、水を使用するフレキソ印刷方式に
比べて印刷後のインキの乾燥性が極めて不良であった。
【０００４】更に、インキを循環させず、アニロックス
ロールと絞りロールの間でインキを遮蔽された印刷機内
を加湿し、印刷機の雰囲気湿度を一定とする方法が開発
されている。しかしながら、この方法においては印刷機
を外気と遮蔽するためにカバーを必要とするのみなら
ず、内部の湿気による錆の発生、防錆構造採用のための
コストアップ等の欠点がある。
ロールと絞りロールの間でインキを遮蔽された印刷機内
を加湿し、印刷機の雰囲気湿度を一定とする方法が開発
されている。しかしながら、この方法においては印刷機
を外気と遮蔽するためにカバーを必要とするのみなら
ず、内部の湿気による錆の発生、防錆構造採用のための
コストアップ等の欠点がある。
【０００５】そこで、ロール上のインキに水、水可溶性
溶液又はその混合物を直接添加する方法が提案された。
しかし直接液体を注いだ場合、インキと液体が完全に混
合するまでに時間を要するため、印刷物に濃淡が発生す
るなどの欠点があった。
溶液又はその混合物を直接添加する方法が提案された。
しかし直接液体を注いだ場合、インキと液体が完全に混
合するまでに時間を要するため、印刷物に濃淡が発生す
るなどの欠点があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、インキ
を循環せず印刷する場合に、ロール上のインキの水分を
調節する方法において、加湿するために印刷機内を遮蔽
することによる構造の複雑化や錆の発生、又直接インキ
に加水することによる濃淡の発生等の欠点を解決するた
めに、本願発明は実験を重ね、これを完成したものであ
る。
を循環せず印刷する場合に、ロール上のインキの水分を
調節する方法において、加湿するために印刷機内を遮蔽
することによる構造の複雑化や錆の発生、又直接インキ
に加水することによる濃淡の発生等の欠点を解決するた
めに、本願発明は実験を重ね、これを完成したものであ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明は、インキを循
環せず、ロールの間にインキを溜めて印刷する方式にお
いて、インキ中の水の揮発に対応し、水分を細かい液滴
にして供給し、インキと混合せしめる事により、印刷機
に悪影響を与える事なく、粘度変化を抑制し、且つ印刷
物に部分的な濃淡が発生しない印刷を行うことを特徴と
するものである。液滴は、水又はグリコール類やアルコ
ール類等の水可溶性溶剤の単独もしくは混合物の状態で
使用する。
環せず、ロールの間にインキを溜めて印刷する方式にお
いて、インキ中の水の揮発に対応し、水分を細かい液滴
にして供給し、インキと混合せしめる事により、印刷機
に悪影響を与える事なく、粘度変化を抑制し、且つ印刷
物に部分的な濃淡が発生しない印刷を行うことを特徴と
するものである。液滴は、水又はグリコール類やアルコ
ール類等の水可溶性溶剤の単独もしくは混合物の状態で
使用する。
【０００８】更に、水溶性樹脂、エマルジョン、界面活
性剤などを含んだ水可溶性溶剤を使用することによっ
て、耐摩擦性や耐水性などの耐性、レベリング、光沢な
どの印刷適性を調整することも可能である。又、インキ
粘度と液滴粘度を近づける事によってより混合し易くな
る利点もある。
性剤などを含んだ水可溶性溶剤を使用することによっ
て、耐摩擦性や耐水性などの耐性、レベリング、光沢な
どの印刷適性を調整することも可能である。又、インキ
粘度と液滴粘度を近づける事によってより混合し易くな
る利点もある。
【０００９】
〔実施例〕 ＜実施例−１＞室温２５℃、湿度５０％の室内条件で、
インキを循環しない図１に示す印刷機において、エチレ
ングリコールと水との比率が、５０：４０であるインキ
を約３００ｇ使用し、印刷機を１０分間空転（印刷を行
わず印刷機を回転する）した後、インキに約１０ｇの水
を一度に加え、その直後に印刷を行ったところ、印刷物
に濃い部分と淡い部分が発生した。
インキを循環しない図１に示す印刷機において、エチレ
ングリコールと水との比率が、５０：４０であるインキ
を約３００ｇ使用し、印刷機を１０分間空転（印刷を行
わず印刷機を回転する）した後、インキに約１０ｇの水
を一度に加え、その直後に印刷を行ったところ、印刷物
に濃い部分と淡い部分が発生した。
【００１０】同様の室内条件下で、同様にインキ約３０
０ｇを１０分間空転した後、図２のジェットプリンター
のノズルを利用し、水約１０ｇを細かい液滴にして、イ
ンキに供給した直後に印刷を行ったところ濃淡の発生が
ない均一な印刷物を得た。
０ｇを１０分間空転した後、図２のジェットプリンター
のノズルを利用し、水約１０ｇを細かい液滴にして、イ
ンキに供給した直後に印刷を行ったところ濃淡の発生が
ない均一な印刷物を得た。
【００１１】＜実施例−２＞室温２５℃、湿度６０％の
室内条件で、インキを循環しない印刷機に、図３の希釈
剤供給装置を設置し、回転によって発生した液滴をロー
ル上のインキに供給し、且つ供給量は回転スピードで制
御できるようにした。エチレングリコールと水との比率
が、５０：４０であるインキを約３００ｇ使用し、１０
分間空転した後、インキに約１０ｇのエチレングリコー
ルを一度に加え、その直後に印刷を行ったところ、印刷
物に濃い部分と淡い部分が発生した。
室内条件で、インキを循環しない印刷機に、図３の希釈
剤供給装置を設置し、回転によって発生した液滴をロー
ル上のインキに供給し、且つ供給量は回転スピードで制
御できるようにした。エチレングリコールと水との比率
が、５０：４０であるインキを約３００ｇ使用し、１０
分間空転した後、インキに約１０ｇのエチレングリコー
ルを一度に加え、その直後に印刷を行ったところ、印刷
物に濃い部分と淡い部分が発生した。
【００１２】同様の条件で、図３の希釈剤供給装置を使
用し、１０分間空転した後のインキにエチレングリコー
ルを液滴にして添加し、その直後に印刷を行ったとこ
ろ、濃淡の発生がない均一な印刷物を得た。図４は希釈
剤供給量、印刷速度等必要に応じ、補助ロール（Ａ）
（Ｂ）、ドクターを付設した状態図である。
用し、１０分間空転した後のインキにエチレングリコー
ルを液滴にして添加し、その直後に印刷を行ったとこ
ろ、濃淡の発生がない均一な印刷物を得た。図４は希釈
剤供給量、印刷速度等必要に応じ、補助ロール（Ａ）
（Ｂ）、ドクターを付設した状態図である。
【００１３】
【発明の効果】この発明は、インキの溶剤としてグリコ
ールに水を加えた凸版印刷用インキの使用に際して、印
刷物の色濃度の濃淡、色相の変化を完全且つ容易に防止
し、しかも印刷適性の改良にも効果的な発明である。
ールに水を加えた凸版印刷用インキの使用に際して、印
刷物の色濃度の濃淡、色相の変化を完全且つ容易に防止
し、しかも印刷適性の改良にも効果的な発明である。
【図１】実施例１、２で使用した溶液を直接、一度に添
加した図
加した図
【図２】実施例１のジェットプリンター装置にて液滴を
添加した図
添加した図
【図３】実施例２の希釈剤供給装置にて、液滴を添加し
た図
た図
【図４】実施例２において、補助ロール（Ａ）（Ｂ）、
ドクターを付設した図
ドクターを付設した図
１ 絞りロール ２ アニロックスロール ３ 版ロール ４ 圧ロール ５ インキ ５´ 追加液滴 ６ ダンボールシート ７ 希釈剤供給装置 Ａ ８ 希釈剤供給装置 Ｂ ９ 希釈剤供給装置 Ｃ １０ 補助ロール Ａ １１ 補助ロール Ｂ １２ ドクター
Claims (2)
- 【請求項１】 凸版印刷用のグリコール溶性含水インキ
の印刷において、インキ中のグリコール類及び水の揮発
に対応して、印刷機上のインキに水を細かい液滴にして
供給し、印刷機上のインキ粘度上昇を抑え、インキ粘度
を概ね一定に保ちながら印刷することを特徴とするグリ
コール溶性インキの印刷方法。 - 【請求項２】 請求項１の印刷方法における追加する水
の替わりに、グリコール類やアルコール類等の水可溶性
溶剤、又は水可溶性溶液、又はそれらと水との混合物を
細かい液滴にして供給しながら印刷を行うことを特徴と
するグリコール溶性インキの印刷方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30564396A JPH10129102A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 凸版印刷用グリコール溶性含水インキの印刷方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30564396A JPH10129102A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 凸版印刷用グリコール溶性含水インキの印刷方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10129102A true JPH10129102A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17947608
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30564396A Pending JPH10129102A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 凸版印刷用グリコール溶性含水インキの印刷方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10129102A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6453141B2 (en) | 2000-01-06 | 2002-09-17 | Minolta Co., Ltd. | Liquid material supply device that maintains viscosity of the liquid at a fixed level |
| JP2008265315A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-11-06 | Komori Corp | 液体転移装置 |
-
1996
- 1996-10-30 JP JP30564396A patent/JPH10129102A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6453141B2 (en) | 2000-01-06 | 2002-09-17 | Minolta Co., Ltd. | Liquid material supply device that maintains viscosity of the liquid at a fixed level |
| JP2008265315A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-11-06 | Komori Corp | 液体転移装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050208 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050308 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050705 |