JP2595326B2 - グリコール型インキの印刷方法 - Google Patents

グリコール型インキの印刷方法

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守男 昇
秀文 山口
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大阪印刷インキ製造 株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 この発明は,凸版印刷用のグリコール型含水インキの
印刷方法に関し,更に詳しくは,ダンボール等の印刷に
際しグリコールに対し多量の水を含有するインキによる
印刷方法の発明である。
(b)従来の技術 ダンボール等の凸版印刷は,昭和38年頃までは乾燥油
をビヒクルとする油性インキが用いられたが乾燥時間が
遅く,極めて非能率的であった為現在は殆ど使用され
ず,代わってグリコール型インキが開発されたが,これ
も乾燥速度は改善されたが,未だ20分〜30分を要するも
のであった。
次に,更に速乾性を求めて,フレキソ印刷インキ,即
ちビヒクルとして水にアクリル樹脂を溶解若しくは懸濁
させた水性インキが開発され,速乾性の故にこのインキ
による印刷方法が主流をなしていたが,後述するような
欠点がありその解決が要望されるところであった。
(c)発明が解決しようとする問題点 前記のように,水性インキによるフレキソ印刷は,そ
の高速性の故に,多く利用され現在に至っているが,そ
の欠点は,インキの循環装置が大きく,循環のみにも相
当量のインキを要し,インキの色換え時や印刷終了時の
インキの回収時に装置内に多量のインキが付着残存する
のみならず,装置の洗浄に多量の水を必要とし,これの
対公害処理対策等の問題が生じ,更に近年ダンボール等
印刷の少ロット化が進み,色換えの頻度が多くなる等,
作業合理化の点でも大きな問題となっている。
本発明の発明者は,上記のような,従来のインキによ
る印刷の欠点を解決して,乾燥時間の短縮と共に,使用
インキ量,作業能率等の合理化を達成するための,印刷
インキ組成物の発明(特許第1411434号)を完成したも
のであるが,更にこのインキ組成物による印刷インキに
よる新しい合理的印刷方法を完成したものである。
(d)問題点を解決するための手段 特許第1411434号に係る印刷インキ組成物は,ビヒク
ルの溶媒としてグリコール(主としてエチレングリコー
ル又はジエチレングリコールを用いる)に,インキ総量
に対して,5%〜50%の水を加えた凸版印刷用インキ組成
物であって,該発明は三本以上のインキ練りロールを有
する即ち主としてプリスロ印刷に関するものであるが,
本願発明に係るグリコール型インキによる印刷はフレキ
ソ印刷の印刷機構による印刷に際して,印刷ロール表面
におけるインキ皮膜からの水の揮発,又は空気中からの
水分の吸収による増減を無くし,印刷時のインキ組成中
のグリコールと水の割合(EC/水 重量%)を略一定に
保ち,乾燥速度を一定とすると共に印刷の変色や,濃度
変化を無くするものであって,その為の手段として,印
刷ロールに接触する空気中の湿度を,インキ中のグリコ
ール対水の含有比に応じて,調整しつつ印刷することを
特徴とするものである。
更に,ロールに接触する空気の調湿を効果的にするた
めに,第1図(フレキソ印刷機構)に示す凸版印刷機の
インキ練りロール部1,2の外部をカバー6をもって可及
的に遮蔽し,その内部にインキ組成に応じて,湿度を調
節した空気を送入することによって,より効果的に均一
で,濃淡,変色等の生じない印刷を行うことを可能とし
たものである。
(e)作用 この発明に係る印刷方法に使用する印刷インキは前記
のように,ビヒクルの溶媒としてグリコールと水が用い
られるが,通常の室温,湿度においてはグリコール単独
の場合は吸湿して重量が増加し,水の場合は乾燥して重
量が減少する。
従ってエチレングリコールと水の混合物は,その配合
割合,温度の高低,湿度の変化によって水分の空気中よ
りの吸収及び空気中への蒸発の量が変化するが,本発明
の発明者の実験(恒温,恒湿槽を使用して測定)によれ
ば,温度の高低に拘らず,湿度が一定の場合は,蒸発と
吸収の平衡する混合系が存在することが判明した。
即ち,例えば第2図に示すように,エチレングリコー
ルと水との混合物を重量比20%刻みに作り,温度を10
℃,30℃,40℃において,湿度40%〔第2図(a)〕,60
%〔第2図(b)〕,80%〔第2図(c)〕の条件によ
り,混合物の増減を測定した処,湿度が60%の場合は,
エチレングリコール/水の比(以下E/Wという)が約60/
40,湿度が40%の場合はE/W約80/20,湿度が80%の場合は
E/W約40/60で平衡に達した。
上記の実験の結果より,インキがロール上に展開され
る際に,インキの組成を平衡状態として維持する為に
は,接触する空気をインキ中のE/W比に応じた湿度に調
整することが必要であり,本発明の作用は上記の原理に
基づくものである。
(f)実施例 エチレングリコールと水との比率が60/40であるビヒ
クルを使用したグリコール型インキを造り,(大阪印刷
インキ製造株式会社製商品名ダンテック5赤,粘度30秒
NO4ザーンカップ,20℃) このインキを,調湿した空気を吹き付ける装置を施し
たフレキソ印刷機を用いて,湿度60%,温度30℃に調湿
した空気を外部を可及的に遮蔽した印刷ロール表面に吹
き付けながら空転し1分後と10分後に,ダンボールシー
ト(ジュートライナー十条製紙株式会社製C−180g)の
上に印刷した。10分空転後印刷物は1分後の印刷物と色
相,濃度共に全く同一であった。
(2)比較例−1 上記実施例と同一インキを,湿度80%温度30℃に調湿
した空気を吹き付けながら他は実施例と同一条件で印刷
した。
10分空転後の印刷物は1分後の印刷物に比べて濃度が著
しく薄くなった。
(3)比較例−2 同様にして,湿度40%,温度30℃に調湿した空気を用
いて同一の印刷を行った結果10分空転後の印刷物は1分
後の印刷物に比べて濃度が目立って高くなった。
又,同様の比較試験を印刷機のロール部分をカバーし
て行った処同一の結果が得られ,実施例の場合は少量の
調湿空気によっても良好な印刷結果が得られた。
(g)発明の効果 この発明は,ビヒクルの溶媒としてグリコールに水を
加えた凸版印刷用インキによる印刷の温度,湿度の高低
による印刷物の印刷濃度の濃淡,色相の変化を防止する
印刷方法を完成したものであって,該インキの特色たる
速乾性,作業合理性を損なうことなく,新しい全季節,
全天候性印刷方法を提供したものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るグリコール型インキの印刷方法の
実施例を示す凸版印刷機の断面図であって,フレキソ印
刷機構を示す。 第1図中 1……ゴムロール 2……アニロックスロール 3……版ロール 4……圧ロール 5……インキ 6……カバー 7……ダンボール紙 8……調湿空気 第2図はエチレングリコール/水の混合物の混合率と温
度及び湿度との平衡関係を示すグラフである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビヒクルの溶媒としてグリコールに,イン
    キ総量に対して,5%〜50%の水を加えた凸版印刷用イン
    キを用いる印刷において,印刷ロールに接触する空気の
    湿度を,インキ中のグリコール対水の含有比に合わせて
    調整しつつ,印刷することを特徴とするフレキソ印刷機
    用グリコール型インキの印刷方法。
  2. 【請求項2】フレキソ印刷機のインキ練りロール部の必
    要部以外の外部を外壁部をもって遮蔽し,その内部に調
    節された空気を送入することを特徴とする請求項1記載
    のグリコール型インキの印刷方法。
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WO2006033512A1 (en) * 2004-09-23 2006-03-30 Samsung Total Petrochemicals Co., Ltd. Method of preparation of spherical support for olefin polymerization catalyst

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