JPH10128927A - 保温性に優れた積層体、不織布および織布 - Google Patents

保温性に優れた積層体、不織布および織布

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JPH10128927A
JPH10128927A JP30397396A JP30397396A JPH10128927A JP H10128927 A JPH10128927 A JP H10128927A JP 30397396 A JP30397396 A JP 30397396A JP 30397396 A JP30397396 A JP 30397396A JP H10128927 A JPH10128927 A JP H10128927A
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adhesive layer
layer
ethylene
thermoplastic resin
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JP30397396A
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Masato Kimura
正人 木村
Katsumi Yano
勝美 矢野
Mikio Uehara
実紀雄 上原
Takashi Onodera
貴史 小野寺
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Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着強度および引裂強度等の機械強度が高
く、かつ保温性に優れた積層体、不織布および織布を提
供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂層(I)2の少なくとも片
面に、その樹脂よりも低い融点を有する特定組成の接着
層(II)3を積層したものを用いた一軸配向体の少なく
とも1層からなる積層体、および特定の上記一軸配向体
1を積層して形成した不織布または織布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着強度および引
裂強度等の機械的強度が高く、特に保温性に優れた積層
体、不織布および織布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系の樹脂層からなる積層
体は、機械的強度には優れているが、保温性に乏しい。
ポリマーの保温性を向上させるために無機化合物を添加
する方法があるが、十分な保温性改良の効果を達成する
ためには、多量に添加することが必要であり、多くの場
合、機械的強度の低下や加工不良等の問題を生ずる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、接着
強度および引裂強度等の機械的強度が高く、特に保温性
に優れた積層体、不織布および織布を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的に沿って積層体、不織布および織布の保温性向上に関
し検討した結果、多層フィルムの接着層に改良を加える
ことにより、耐引裂性や接着強度を保持し、かつ保温性
に優れたものが得られることを見出して本発明を完成す
るに至った。すなわち、本発明の第1は、熱可塑性樹脂
層(I)の少なくとも片面に、熱可塑性樹脂層(I)の樹
脂よりも低い融点を有する下記組成の接着層(II)を積
層したものを用いた一軸配向体の少なくとも1層からな
ることを特徴とする積層体に関するものである。 [接着層(II)の組成] 熱可塑性親水性樹脂(A)5〜50重量% オレフィン系重合体(B)95〜50重量%。本発明の
第2は、上記本発明の第1において、一軸配向体の複数
層を相互に接着層(II)を介して積層したことを特徴と
する積層体に関する。本発明の第3は、上記本発明の第
1および第2において、オレフィン系重合体(B)が、
下記のエチレン系重合体から選ばれる少なくとも1種か
らなることを特徴とする積層体に関する。 [エチレン系重合体] (1)チーグラー触媒を用いて重合した密度0.86〜
0.95g/cm3のエチレン・α−オレフィン共重合体
(B1)、(2)高圧ラジカル重合による低密度ポリエ
チレン、エチレン・ビニルエステル共重合体、またはエ
チレンとα,β−不飽和カルボン酸もしくはその誘導体
との共重合体(B2)、(3)シングルサイト触媒を用
いて重合した密度0.86〜0.95g/cm3のエチレン・α
−オレフィン共重合体(B3)。本発明の第4は、上記
本発明の第1から第3のいずれかにおいて、一軸配向体
の配向倍率が1.1〜15である積層体に関する。本発
明の第5は、上記本発明の第1から第4のいずれかにお
いて、熱可塑性樹脂層(I)の厚みが20〜100μm
であり、接着層(II)の厚みが3〜60μmである積層
体に関する。本発明の第6は、上記本発明の第1から第
5のいずれかにおいて、熱可塑性樹脂層(I)に、充填
剤、顔料、耐候剤および赤外線吸収剤から選ばれる少な
くとも1種の添加剤を配合したことを特徴とする積層体
に関する。本発明の第7は、上記本発明の第1から第6
のいずれかにおいて、一軸配向体が、縦配向網状フィル
ム(a)、横配向網状フィルム(b)および一軸配向多
層テープ(c)から選ばれる少なくとも1種からなるこ
とを特徴とする積層体に関する。また、本発明の第8
は、同種および/または異種の上記本発明の第7に記載
の積層体の複数層を相互に接着層(II)を介して積層し
たことを特徴とする不織布に関するものである。本発明
の第9は、上記本発明の第8において、積層体の配向軸
が交差するように積層したことを特徴とする不織布に関
する。更に、本発明の第10は、上記本発明の第7に記
載の一軸配向多層テープ(c)からなる積層体を織成し
たことを特徴とする織布に関するものである。
【0005】以下、本発明を更に説明する。まず、本発
明において熱可塑性樹脂層(I)に用いる樹脂として
は、高・中密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリヘキセ
ン−1等のα−オレフィンの単独重合体、プロピレン−
エチレン共重合体等のα−オレフィン相互の共重合体等
のポリオレフィンの結晶性樹脂類が挙げられる。
【0006】また、本発明における接着層(II)の材料
としては、熱可塑性親水性樹脂(A)およびオレフィン
系重合体(B)からなる混合物が用いられる。上記熱可
塑性親水性樹脂(A)としては、ポリエチレンオキサイ
ド(PEO)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポ
リビニルピロリドン(PVP)等の酸素含有重合体(以
下、単に「酸素含有重合体」という)、酸素含有重合体
の架橋生成物(以下、単に「架橋生成物」という)、酸
素含有重合体と架橋生成物との混合物、酸素含有重合体
とオレフィン系熱可塑性樹脂との混合物、および架橋生
成物とオレフィン系熱可塑性樹脂との混合物などが用い
られる。これらの樹脂の融点は40〜250℃であり、
好ましくは50〜170℃である。上記の熱可塑性親水
性樹脂を用いることによって、後に述べるように積層体
の保温性を向上させることができる。
【0007】接着層(II)に用いる好ましいオレフィン
系重合体(B)としては、(1)チーグラー触媒を用い
て重合した密度0.86〜0.95g/cm3のエチレン・α−
オレフィン共重合体(B1)、(2)高圧ラジカル重合
による低密度ポリエチレン、エチレン・ビニルエステル
共重合体、またはエチレンとα,β−不飽和カルボン酸
もしくはその誘導体との共重合体(B2)および(3)
シングルサイト触媒を用いて重合した密度0.86〜0.
95g/cm3のエチレン・α−オレフィン共重合体(B3
から選ばれる少なくとも1種のエチレン系重合体が挙げ
られる。
【0008】上記のエチレン・α−オレフィン共重合体
(B1)としては、炭素数3〜12の範囲のα−オレフ
ィンをコモノマーとするランダム共重合体またはブロッ
ク共重合体が挙げられ、α−オレフィンとして具体的に
は、プロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−
1、ヘキセン−1等が例示される。これらのコモノマー
の含有量は3〜30モル%の範囲である。高圧ラジカル
重合による重合体(B2)においては、エチレン・ビニル
エステル共重合体の例としてエチレン−酢酸ビニル共重
合体が、またエチレンとα,β−不飽和カルボン酸もし
くはその誘導体との共重合体としては、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタ
クリル酸エステル共重合体等が挙げられる。また、エチ
レン・α−オレフィン共重合体(B3)としては、炭素数
3〜12の範囲のα−オレフィンをコモノマーとするラ
ンダム共重合体またはブロック共重合体が挙げられ、α
−オレフィンとして具体的には、プロピレン、ブテン−
1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン
−1、デセン−1等が例示される。これらのコモノマー
の含有量は1〜30モル%の範囲である。また分子量分
布が狭く、Mw/Mn は1.5〜5.0の範囲にある。
【0009】本発明で用いる接着層(II)の組成は、熱
可塑性親水性樹脂(A)5〜50重量%およびオレフィ
ン系重合体(B)95〜50重量%である。熱可塑性親
水性樹脂の配合割合が5重量%未満では、保温効果が改
善されず、50重量%を超える場合には、接着性が低く
なり積層体を形成することができない。なお、製造上の
理由などから、接着層(II)の樹脂混合物の融点と、熱
可塑性樹脂層(I)の樹脂の融点とは、5℃以上、特に
10〜50℃の温度差を有することが好ましい。
【0010】本発明の一軸配向体とは、熱可塑性樹脂層
(I)の片面または両面に接着層(II)を積層してなる
成形物を一軸配向したものである。製造法としては、ま
ず両層の樹脂を多層インフレーション法、多層Tダイ法
等により押出成形して、少なくとも2層からなるフィル
ムを製造する。次いで、上記フィルムを延伸配向するこ
とにより一軸配向体を得る。配向倍率(延伸倍率)は
1.1〜15であるが、好ましくは多段で配向すること
が延伸むらを防止するために望ましい。例えば、第1段
で1.1〜8倍、好ましくは5〜7倍に1次配向させ、
更に第2段以降で、初期寸法に対し延伸倍率5〜15、
好ましくは6〜10で2次、3次の配向を行う。上記一
軸配向体の延伸倍率が1.1未満では、織布や不織布に
用いたときの機械的強度が十分でない。一方、延伸倍率
が15を超える場合は、通常の方法で延伸させることが
難しく、高価な装置を必要とするなどの問題が生ずる。
【0011】上記一軸配向体の熱可塑性樹脂層(I)の
厚みは20〜100μmの範囲である。また、接着層
(II)の厚みは、3〜60μmであれば熱融着時の接着
強度等の所要物性を満足する。
【0012】本発明の積層体とは、上記一軸配向体およ
び上記一軸配向体の複数層を相互に接着層を介して積層
した多層フィルムを包含する。製造法としては、一軸配
向体を作製した後に、それらを複数枚重ねてもよく、ま
た多層フィルムを作製した後に延伸配向を行ってもよ
い。
【0013】本発明の不織布または織布は、縦配向網状
フィルム(a)、横配向網状フィルム(b)および一軸
配向多層テープ(c)から選ばれる少なくとも1種の一
軸配向体を用いて形成される。以下、これらの特定の一
軸配向体の製造法について述べる。
【0014】まず、縦配向網状フィルム(a)は、熱可
塑性樹脂層(I)と接着層(II)とを用い前記の方法に
従って作製した一軸配向体に、縦方向に千鳥掛けに、ス
プリッターを用いて割繊(スプリット処理)するか、ま
たは熱刃によりスリット処理を施し、必要により拡幅し
熱固定して得られる。図1は、縦配向網状フィルム
(a)の一例の部分拡大斜視図である。図において、縦
配向網状フィルム1は、熱可塑性樹脂層(I)2の両面
に接着層(II)3を積層し、縦延伸を行った後、スプリ
ッターにより縦方向に割繊して拡幅したものである。図
中、4は幹繊維、5は枝繊維である。
【0015】次に、横配向網状フィルム(b)は、熱可
塑性樹脂層(I)と接着層(II)とを用い押出成形して
得た多層フィルムに、横方向に千鳥掛けに、スプリッタ
ーを用いて割繊(スプリット処理)するか、または熱刃
等でスリット処理を施した後、横方向に延伸倍率1.1
〜15で延伸して得られる。好ましくは、多層フィルム
を縦方向に1.1〜3倍程度に圧延等で微配向した後、
熱刃で横方向に千鳥掛けにスリット処理を施し、横延伸
を行う。図2は、横配向網状フィルム(b)の一例の部
分拡大斜視図である。横配向網状フィルム6は、熱可塑
性樹脂層(I)2の両面に接着層(II)3を積層し、縦
方向に微配向した後、熱刃で横方向に千鳥掛けにスリッ
ト処理を行い、横延伸して若干拡幅したものである。
【0016】一軸配向多層テープ(c)は、熱可塑性樹
脂層(I)と接着層(II)とを用い押出成形して得た多
層フィルムを、裁断前および/または後に、縦または横
手方向に延伸倍率1.1〜15で一軸延伸したものあ
る。図3は、一軸配向多層テープ(c)の一例の部分拡
大斜視図である。一軸配向多層テープ7は、熱可塑性樹
脂層(I)2の両面に接着層(II)3を積層し、延伸お
よび裁断を行ったものである。
【0017】本発明の不織布または織布とは、前記縦配
向網状フィルム(a)、横配向網状フィルム(b)およ
び一軸配向多層テープ(c)から選ばれる少なくとも1
種の一軸配向体を、相互に接着層(II)を介して複数枚
積層したもの、特に配向軸が交差するように経緯積層し
または織成してなるものを含む。更に、縦配向網状フィ
ルム(a)および横配向網状フィルム(b)は、それ自
体で不織布として用いることができる。具体的な一軸配
向体の組合せとしては、(1)図4に示すように、縦配向
網状フィルム(a)1を2枚積層(a/a)した不織布
A 8、(2)縦配向網状フィルム(a)と横配向網状フ
ィルム(b)とを積層(a/b)した不織布B、(3)図
5に示すように、一軸配向多層テープ(c)7を2組積
層(c/c)した不織布C9、(4)図6に示すように、
一軸配向多層テープ(c)7を織成した織布D 10が
挙げられる。なお、更にこれらを複合した不織布も作製
することができる。
【0018】本発明においては、前記一軸配向体の熱可
塑性樹脂層(I)に、カーボンブラック、炭酸カルシウ
ム、シリカ等の各種充填材、顔料および耐候剤を配合す
ることができる。更に、酸化防止剤、難燃剤、架橋剤、
発泡剤、着色剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸
収剤、滑剤等の添加剤を配合してもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】熱可塑性樹脂層(I)の少なくと
も片面に、その樹脂よりも低い融点を有する特定組成の
接着層(II)を積層したものを用いた一軸配向体の少な
くとも1層からなる積層体、および特定の上記一軸配向
体を積層して形成した不織布または織布は、耐引裂性、
接着強度等に優れ、特に保温性に優れている。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 <試料> (1)使用した樹脂 ・熱可塑性樹脂層(I)の樹脂 高密度ポリエチレン(密度=0.956g/cm3、MFR=
1.0g/10分;商品名:E710、日本ポリオレフィン
(株)製) ・熱可塑性親水性樹脂(A) 非イオン活性剤型親水性樹脂(商品名:アクアコーク、
住友精化(株)製) ・オレフィン系重合体(B) 低密度ポリエチレン(商品名:F30EE、日本ポリオ
レフィン(株)製) (2)不織布の製造 高密度ポリエチレンを芯層とし、その両面に接着層とし
て、所定割合のアクアコークおよび低密度ポリエチレン
からなる組成物を配し、多層水冷インフレーション法に
より、厚みが接着層25μm/芯層100μm/接着層
25μmの3層構造からなる、幅1mの多層フィルムを
製造した。次いで配向工程において、上記多層フィルム
を走行させながら、配向倍率8まで配向を行った。次い
でスプリット工程において、実公昭51−38979号
公報に示されている割繊具を回転させながらフィルムを
当接して、長手方向に千鳥掛けにスプリット処理を施
し、縦配向網状フィルム(a)を作製した。次いで、拡
幅工程において、上記縦配向網状フィルムを横方向に
2.5倍に拡幅し、積層工程において、上記拡幅した縦
配向網状フィルムを配向軸が交差するように経緯積層
し、接着温度120℃で熱融着し、不織布(A)を作製
した。
【0021】<保温性の評価> (1)赤外線吸光度の測定による方法 農業用被覆材の保温性に関し、赤外線の吸光度を測定し
たときに1000cm-1近傍の波数に吸収を示す材料は保
温性に優れていることが知られている。これは、夜間に
地面や植物から放射される赤外線のスペクトルが、波数
1000cm-1の近傍に最も大きな強度を有することによ
るものと考えられる。本発明の評価においては、測定装
置としてFT−IR(商品名:JIR−3510、日本
電子(株)製)を用い、赤外線透過率を測定し、波数40
0〜2000cm-1の範囲の面積分率を求めて保温性を評
価した。 (2)保温性測定装置による方法 精密迅速熱物性測定装置(商品名:KES−F7 サー
モラボIIB型、カトーテック(株)製)を用いて保温率の
測定を行った。測定条件は以下の通りである。 ・ドライスペース法 ・試料(100×100mm)を3枚重ねて測定 ・BT板温度:30.0℃ ・ガードヒーター温度:30.2℃ ・室温:20.0℃ ・湿度:65.0%
【0022】<実施例および比較例>表1に示す割合で
配合した接着層組成物を用いて不織布を製造し、保温性
の評価を行った。結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】表から判るように、接着層の成分としてと
して熱可塑性親水性樹脂(A)を使用することにより、
保温性が向上する。また、図7に実施例の不織布の赤外
吸収スペクトルを、図8に比較例の不織布の赤外吸収ス
ペクトルを示す。実施例のスペクトルには、波数100
0cm-1近傍に赤外線吸収のあることが確認され、比較例
に比べて保温性が優れていることが判る。
【0025】
【発明の効果】本発明の積層体は、融点の高い熱可塑性
樹脂層(I)を基体として多層フィルムを形成する際
に、接着層(II)に熱可塑性親水性樹脂を配合したこと
により、耐引裂性や接着強度を保ちながら、保温性にも
優れている。またこれを用いて形成した不織布および織
布も同様に優れた性状を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦配向網状フィルム(a)の例の部分拡大斜視
図である。
【図2】横配向網状フィルム(b)の例の部分拡大斜視
図である。
【図3】一軸延伸多層テープ(c)の例の部分拡大斜視
図である。
【図4】不織布A(a/a)の部分平面図である。
【図5】不織布C(c/c)の部分平面図である。
【図6】織布Dの部分斜視図である。
【図7】実施例の不織布の赤外吸収スペクトルである。
【図8】比較例の不織布の赤外吸収スペクトルである。
【符号の説明】
1 縦配向網状フィルム(a) 2 熱可塑性樹脂層(I) 3 接着層(II) 4 幹繊維 5 枝繊維 6 横配向網状フィルム(b) 7 一軸配向多層テープ(c) 8 不織布A 9 不織布C 10 織布D

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂層(I)の少なくとも片面
    に、該熱可塑性樹脂層(I)の樹脂よりも低い融点を有
    する下記組成の接着層(II)を積層したものを用いた一
    軸配向体の少なくとも1層からなることを特徴とする積
    層体、 [接着層(II)の組成] 熱可塑性親水性樹脂(A)5〜50重量% オレフィン系重合体(B)95〜50重量%。
  2. 【請求項2】 前記一軸配向体の複数層を相互に前記接
    着層(II)を介して積層したことを特徴とする請求項1
    に記載の積層体。
  3. 【請求項3】 前記オレフィン系重合体(B)が、下記
    のエチレン系重合体から選ばれる少なくとも1種からな
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の積層体、 [エチレン系重合体] (1)チーグラー触媒を用いて重合した密度0.86〜
    0.95g/cm3のエチレン・α−オレフィン共重合体
    (B1)、(2)高圧ラジカル重合による低密度ポリエ
    チレン、エチレン・ビニルエステル共重合体、またはエ
    チレンとα,β−不飽和カルボン酸もしくはその誘導体
    との共重合体(B2)、(3)シングルサイト触媒を用
    いて重合した密度0.86〜0.95g/cm3のエチレン・α
    −オレフィン共重合体(B3)。
  4. 【請求項4】 前記一軸配向体の配向倍率が1.1〜1
    5である請求項1から3のいずれかに記載の積層体。
  5. 【請求項5】 前記熱可塑性樹脂層(I)の厚みが20
    〜100μmであり、前記接着層(II)の厚みが3〜6
    0μmである請求項1から4のいずれかに記載の積層
    体。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性樹脂層(I)に、充填剤、
    顔料、耐候剤および赤外線吸収剤から選ばれる少なくと
    も1種の添加剤を配合したことを特徴とする請求項1か
    ら5のいずれかに記載の積層体。
  7. 【請求項7】 前記一軸配向体が、縦配向網状フィルム
    (a)、横配向網状フィルム(b)および一軸配向多層
    テープ(c)から選ばれる少なくとも1種からなること
    を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の積層
    体。
  8. 【請求項8】 同種および/または異種の請求項7に記
    載の積層体の複数層を相互に前記接着層(II)を介して
    積層したことを特徴とする不織布。
  9. 【請求項9】 前記積層体の配向軸が交差するように積
    層したことを特徴とする請求項8に記載の不織布。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の一軸配向多層テープ
    (c)からなる積層体を織成したことを特徴とする織
    布。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015077764A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 複合不織布
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