JPH10127930A

JPH10127930A - パチンコ遊技施設用カードの不正使用防止システム及び方法

Info

Publication number: JPH10127930A
Application number: JP8286751A
Authority: JP
Inventors: Masami Hanari; 正己羽成
Original assignee: NIPPON TELE NET KK
Current assignee: NIPPON TELE NET KK
Priority date: 1996-10-29
Filing date: 1996-10-29
Publication date: 1998-05-19

Abstract

(57)【要約】【課題】利用者が暗唱コード等の入力操作を行なうこ
となく、カード情報のみでパチンコ遊技施設用カードの
不正使用を認識し防止することができるようにする。【解決手段】カード発行店舗内で固有のＩＤを有する
書換え型ＩＤカード１をパチンコ遊技施設用カードの媒
体として用い、ＩＤカード１の利用が可能なパチンコ遊
技用機器２０，３０，４０を通信回線４を介して管理用
コンピュータ１０に接続し、ＩＤカード１の情報が更新
される都度、該カード情報を前記パチンコ遊技用機器か
ら管理用コンピュータ１０で受信すると共に少なくとも
最新のカード情報を記憶手段に保存して管理し、前記パ
チンコ遊技用機器を利用する際の利用者カードのカード
情報と前記保存されたカード情報とを照合して利用者カ
ードの正当性を判別すると共に不当であれば少なくとも
当該ＩＤカードの利用を停止させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技施設用カ
ードの偽造，変造などによる不正使用を防止できるよう
にしたシステム及び方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】パチンコゲーム機の種類を玉貸機能の形
態で分類すると、プリペイドカードによる玉貸機能を備
えたゲーム機、いわゆる「ＣＲ機」と、貨幣による玉貸
機能のみを備えたゲーム機（非ＣＲ機）の２種類に大別
される。ＣＲ機の場合、カードリーダを有する玉貸ユニ
ット（台間玉貸機）がパチンコ台の横に取り付けられお
り、カード発行機を用いて購入したプリペイドカードを
台間玉貸機のカード挿入口に挿入し、例えばゲーム機本
体側の玉貸ボタンを押すことで、所定金額分のパチンコ
玉が台間玉貸機の貸玉出口を介してゲーム機側の受入れ
部に排出されると共に、プリペイドカードの残高額が減
額されるようになっている。このようなＣＲ機で用いる
プリペイドカードは、パチンコ店共通のカードであり、
予め度数が記録された磁気カードを記録媒体として使用
している。

【０００３】また、そのパチンコ店の会員として登録す
ることにより会員カードが発行され、その会員カードを
使用することで会員向けサービスが受けられるようにな
っている。会員向けサービスとしては、例えばパチンコ
玉を景品に交換する際に生じる端数を会員カードに書込
み、次回に利用できるようにしたものや、景品に交換せ
ずに、パチンコ玉の計数値の所定率の数値を会員カード
に書込み、次回に利用できるようにしたものがある。こ
のようにパチンコ遊技施設で利用されるカードとして
は、玉貸用のプリペイドカード、会員向けサービスが受
けられる会員カード、計数値が目視可能に書込まれ、景
品等への交換用として使用される計数用カードなどがあ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、パチンコ遊
技施設で使用されるカードは偽造，変造対策が充分でな
く、使用済みのプリペイドカードを利用した変造や非合
法のコピー機による偽造など、上記カードのうち特にプ
リペイドカードの偽造がされ安いという問題があった。
また、複数店舗で利用が可能という点で偽造対策が迅速
にとれず、利用者にとって便利な反面、被害を拡大する
要因となっていた。カードを利用する際に偽造カードが
使用されるのを防ぐ方法としては、暗唱コードの入力に
よるカードの正当性チェックによって不正使用を防止す
る方法が一般的であるが、パチンコゲーム機のように、
カードによる操作が何回も発生する形態のものに対して
は適用することができないという欠点がある。そのため
現状では、カード偽造による被害が膨大な額にならない
ように、高額のプリペイドカードの発行を中止するなど
の仮の対策がなされているだけであり、カード不正使用
の本格的な防止対策の実現が望まれていた。

【０００５】本発明は上述した事情から成されたもので
あり、本発明の目的は、利用者が暗唱コード等の入力操
作を行なうことなく、カード情報のみでパチンコ遊技施
設用カードの不正使用を認識し防止することができるパ
チンコ遊技施設用カードの不正使用防止システム及び方
法を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、パチンコ遊技
施設用カードの不正使用防止システム及び方法に関する
ものであり、本発明の上記目的は、装置（システム）の
発明においては、カード発行店舗内で固有のＩＤを有す
る書換え型ＩＤカードをパチンコ遊技施設用カードとし
て発行する発行手段と；前記ＩＤカードの発行時若しく
は残高更新時に投入金額に応じて残高データを書換える
カード残高書込手段と；前記ＩＤカードによる玉貸機能
を有するＩＤカード式玉貸手段と；前記ＩＤカードの利
用が可能なパチンコ遊技用機器と通信回線を介して接続
され、前記ＩＤカードの情報が更新される都度、該カー
ド情報を前記パチンコ遊技用機器から受信し、少なくと
も最新のカード情報を記憶手段に保存して管理するカー
ド情報管理手段と；前記パチンコ遊技用機器を利用する
際に読取られた利用者カードのカード情報と前記保存さ
れたカード情報とを照合して前記利用者カードの正当性
を判別する正当性判別手段と；前記正当性判別手段の判
別結果が不当であれば少なくとも前記利用者カードの利
用を停止させるカード利用停止手段とを備えることによ
って達成される。また、方法の発明においては、カード
発行店舗内で固有のＩＤを有する書換え型ＩＤカードを
パチンコ遊技施設用カードの媒体として用い、前記ＩＤ
カードの利用が可能なパチンコ遊技用機器を通信回線を
介して管理用コンピュータに接続し、前記ＩＤカードの
情報が更新される都度、該カード情報を前記パチンコ遊
技用機器から前記管理用コンピュータで受信すると共に
少なくとも最新のカード情報を記憶手段に保存して管理
し、前記パチンコ遊技用機器を利用する際に読取られた
利用者カードのカード情報と前記保存されたカード情報
とを照合して前記利用者カードの正当性を判別すると共
に不当であれば少なくとも当該ＩＤカードの利用を停止
させるようにすることによって達成される。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明では、パチンコ遊技施設用
カードの利用をカード発行店舗内に限定し、カード発行
店舗内で固有のＩＤを有する書換え型のＩＤカードをパ
チンコ遊技施設用カードとして発行し、発行済のカード
の情報を全て管理用コンピュータで記録し照会を行いな
がらパチンコ遊技用機器の実行を制御することで、偽造
／変造カードが使用できないようにしている。即ち、利
用者のＩＤカードが使用される際に読取ったカード情報
と、前回に利用された時のカード情報とを照合すること
で、カードの正当性を判別して不正使用を防止するよう
にしている。また、プリペイドカードを会員カードと兼
用できるようにすることで、会員カードの偽造／変造に
よる不正使用も防止するようにしている。なお、本発明
に用いるＩＤカードとしては、記憶容量や価格，偽造対
策の点を総合的に考えるとＩＣカードが最適であるが、
ＩＣカードに限るものでなく、一般的な磁気カード或い
は光メモリカードやハイブリッド型のカードを用いるよ
うにしても良い。

【０００８】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施
形態について詳細に説明する。図１は、本発明を適用し
たシステムの全体構成の一例を示している。パチンコ遊
技施設内には、本発明で用いるＩＤカード１の発行機能
とカード残高更新機能を有する度数書込み機２０と、Ｃ
Ｒ機２ａや非ＣＲ機２ｂ等のパチンコゲーム機（パチン
コ台）２と、台間玉貸機３０，３ａと、ＩＤカード１を
会員カードとして登録するための会員登録用端末４０と
が配設され、通信回線（ＬＡＮ等）４を介して管理用サ
ーバ１０に接続されると共に、図示されない集中管理装
置に接続されている。管理用サーバ１０と会員登録用端
末４０は本例ではパーソナルコンピュータであり、会員
登録用端末４０には利用者のＩＤカードに会員データを
書込むためのカードリーダライタが接続されている（以
下、リーダライタ部を含めて「会員登録用端末」とす
る）。ＣＲ機２ａに並設される玉貸機３０は、ＩＤカー
ド１の利用が可能なＩＤカード式玉貸機であり、非ＣＲ
機２ｂに並設される玉貸機３ａは、一般的な現金支払式
の玉貸機である。

【０００９】このようなパチンコ遊技施設において、先
ず、ＩＤカードの利用形態について説明する。ＩＤカー
ドを初めて利用する利用者は、カード発行機能を有する
度数書込み機２０を用いてＩＤカード１を購入する。そ
して、ＩＤカード式玉貸機３０を利用してＣＲ機２ａに
よるパチンコ遊技を行う。ＩＤカード１の残高（度数）
が“０”になった場合や少なくなった場合には、利用者
は、度数書込み機２０を用いてＩＤカード１の残高を更
新することができる。その際、ＩＤカード１の残高の更
新は投入金額に応じて行われ、ＩＤカード１の残高額に
当該金額が加算され返却されるようになっている。ま
た、会員になりたい場合は係員に申し込んで会員登録を
する。この会員登録は会員登録用端末４０を用いて係員
によって行われ、入力された会員データがＩＤカード１
に書込まれる。このようにしてＩＤカードの利用が可能
な各パチンコ遊技用機器２０，３０，４０で使用された
ＩＤカード１のカード情報は、内容が更新される都度、
通信回線４を介して管理用サーバ１０に送信され、管理
用サーバ１０の記憶手段の保存されてＩＤ毎に管理され
るようになっている。

【００１０】次に、本発明に係るパチンコ遊技用機器２
０，３０，４０の外観と内部構成の一例についてそれぞ
れ説明する。図２は、度数書込み機２０の外観を示して
おり、前面パネルの上部にはＩＤカードの見本（或いは
種類を示す表示）２５ａと選択ボタン２５ｂとが配列さ
れて成る選択操作部２５Ａが設けられている。さらに、
前面パネルの所定位置には、ＩＤカードの挿入／取出口
２２Ａ、紙幣を挿入するための紙幣挿入口２４Ａ、硬貨
を投入するための硬貨投入口２４Ｂ、及び、発行された
カードや釣銭等の貨幣を取出すための取出口２３Ａが設
けられている。

【００１１】図３は、ＩＤカード式玉貸機３０の外観を
示しており、前面パネルには、現金で利用する際に硬貨
を投入するための硬貨投入口３３Ａ、ＩＤカードの残高
額（残り度数）等を表示するための表示窓３４Ａ、玉貸
ボタン３５Ａ、貸玉が投出される回動自在な貸玉投出用
ガイド部材３６Ａ、及び、ＩＤカードの挿入／取出口３
２Ａがそれぞれ所定位置に設けられている。このＩＤカ
ード式玉貸機３０は、図４に示すように、例えば従来の
カード式玉貸機の代わりにパチンコ台２の左側に並設さ
れ、玉貸ボタン３５Ａの押下によって所定量の貸玉が貸
玉投出用ガイド部材３６Ａを介してパチンコ台２の受入
部２Ａに投出されるようになっている。また、図５に示
すように、従来のカード式玉貸機３ｂが併用できるよう
に、ＩＤカード式玉貸機３０と従来のカード式玉貸機３
ｂを並設して設置するようにしても良い。この場合は、
貸玉投出用ガイド部材３６Ａは玉貸機３０，３ｂのいず
れか一方に設けられ、図示されない貸玉投出制御部から
は一台の玉貸機として見なされるようになっている。な
お、会員登録用端末４０は、本例では一般的なパーソナ
ルコンピュータとカードリーダライタから構成されるた
め、その外観構成については省略する。

【００１２】図６は、パチンコ遊技用機器の内部構成を
示しており、本発明に係る主要部の構成例を、それぞれ
度数書込み機２０，ＩＤカード式玉貸機３０及び会員登
録用端末４０について示したブロック図である。図６に
おいて、度数書込み機２０は、全体の制御を行なうＣＰ
Ｕ、メモリ等で成る制御部２１を有し、制御部２１に
は、ＩＤカードの挿入／取出口２２Ａに挿入されたＩＤ
カードのカード情報を更新するためのリーダライタ部２
２、新規ＩＤカードを発行して取出口２３Ａへ投出する
カード発行部２３、紙幣挿入口２４Ａと硬貨投入口２４
Ｂからの貨幣を受付ける貨幣処理部２４、選択ボタン２
５ｂによる選択情報を入力する選択釦入力部２５が接続
されると共に、管理用サーバ１０との間で交信を行なう
通信Ｉ／Ｆ部２１ａが接続されている。

【００１３】そして、ＩＤカード式玉貸機３０は、全体
の制御を行なうＣＰＵ、メモリ等で成る制御部３１を有
し、制御部３１には、ＩＤカードの挿入／取出口３２Ａ
に挿入されたＩＤカードのカード情報を更新するための
リーダライタ部３２、硬貨投入口３３Ａから投入された
硬貨を受付ける硬貨幣処理部３３、ＩＤカードの残高額
（残り度数）等を表示窓３４Ａに表示する表示部３４、
玉貸ボタン３５Ａの操作情報を入力する操作釦入力部３
５が接続されると共に、管理用サーバ１０との間で交信
を行なう通信Ｉ／Ｆ部３１ａが接続されている。また、
会員登録用端末４０は、全体の制御を行なうＣＰＵ、メ
モリ等で成る制御部４１を有し、制御部４１には、会員
データを入力するためのキーボード、マウス等で成る会
員データ入力部４２が接続されると共に、ＩＤカードの
カード情報を更新するためのリーダライタ部４３がＩ／
Ｆ部４３ａを介して接続され、さらに、管理用サーバ１
０との間で交信を行なう通信Ｉ／Ｆ部４１ａが接続され
ている。

【００１４】図７は、管理用サーバー１０の機能構成の
一例をブロック図で示しており、管理用サーバー１０
は、全体の制御を行なう制御部１１と、カード情報等を
記憶する記憶手段１２と、各パチンコ遊技用機器２０，
３０，４０からのカード情報を記憶手段１２に保存して
管理するカード情報管理手段１３と、パチンコ遊技用機
器２０，３０，４０を利用する際に読取られた利用者カ
ードのカード情報と記憶手段１２に保存されている当該
ＩＤのカード情報とを照合して利用者カードの正当性を
判別する正当性判別手段１４とを備えている。正当性判
別手段１４の判別結果は、パチンコ遊技用機器から送信
されたカード情報に対する応答（若しくは正当性検査指
令に対する応答）として、入力元のパチンコ遊技用機器
に送信されるようになっている。なお、不正使用を防止
を制御するための上記各手段は、本例ではプログラムで
あり、記憶媒体に記録されて提供されるようになってい
る。また、パチンコ遊技用機器側の不正使用防止用制御
プログラムについても記憶媒体に記憶されており、当該
記憶媒体の装填若しくは管理用サーバ１０側からのロー
ディングによって提供されるようになっている。

【００１５】上述のような構成において、本発明におけ
るパチンコ遊技施設用カードの不正使用防止方法につい
て図８、図９のフローチャートを参照して説明する。な
お、図８は管理サーバ側の動作例、図９はパチンコ遊技
機器２０，３０，４０側の動作例をそれぞれ示してお
り、パチンコ遊技機器側の動作例については度数書込み
機２０の動作を具体例として説明し、本発明に係わる他
の機器の動作は同等であるため説明を省略する。

【００１６】度数書込み機２０では、ＩＤカードの新規
購入の場合は、選択ボタン２５ｂで選択された金額に応
じて残高情報をリーダライタ部２２によってＩＤカード
に書込み、カード発行部２３によってＩＤカードを発行
すると共に、カード情報ＣＤＴａを通信Ｉ／Ｆ部２１ａ
を介して管理用サーバ１０に送信する。一方、ＩＤカー
ドの残高更新の場合には、選択された金額とカード残高
とを加算した残高情報をリーダライタ部２２によってＩ
Ｄカードに書込み、ＩＤカードを挿入／取出口２２Ａに
排出すると共に、カード情報ＣＤＴａを通信Ｉ／Ｆ部２
１ａを介して管理用サーバ１０に送信し、正当性検査結
果の応答待ちとする（図９：ステップＳ１１）。なお、
ＩＤカードの残高更新時に、残高更新毎に値が変化する
「照合キー」を発生する照合キー発生手段を設け、「照
合キー」をＩＤカードに書込むようにしても良い。例え
ば時刻と年，月，日，を組合わせたタイムスタンプを照
合キーとしても良く、加算や減算によるカウンター値で
も良い。或いは乱数等、所定の論理式によって演算され
る値であっても良い。このような照合キー発生手段を設
けた構成では、ＩＤカードに金額（残高額若しくは度
数）情報を持たずに、管理用サーバ１０側でＩＤに対応
させて金額情報を管理するように構成しても良い。即
ち、度数書込み機２０などのパチンコ遊技機器側では、
利用者カードから読取ったＩＤに対応する金額情報を管
理用サーバ１０側から得て処理し、他方、後述する管理
用サーバ１０側の照合処理では、パチンコ遊技機器側か
らの照合キーと前回に利用された時の照合キーとを照合
する構成としても良い。また、上記ステップＳ１１にお
ける残高更新と新規購入の判別は、挿入／取出口２２Ａ
にＩＤカードが有るか否かによって判別するようになっ
ているが、図示されない選択ボタンによって指示させる
ようにしても良い。

【００１７】カード情報ＣＤＴａを受信した管理用サー
バ１０は（図８：ステップＳ１）、当該ＩＤのカード情
報ＣＤＴｉを記憶手段１２から読込み、正当性判別手段
１によって、読込んだカード情報ＣＤＴｉと受信したカ
ード情報ＣＤＴａとを照合し（ステップＳ２）、カード
情報の一致／不一致により利用者カードの正当／不当を
判別する。即ち、ＩＤカードに記録される残高情報と前
述の「照合キー」は正当なカードの場合にはカードが利
用される都度、更新されているので、残高の改ざんやコ
ピー等による偽造／変造カードはカード内容が正当なカ
ードの内容と照合せず、不当カードとして判別されるこ
とになる。但し、当該ＩＤのカード情報が記憶手段１２
に存在しない場合は、新規に発行されたカードと判断
し、照合の対象が存在しないため、受信したカード情報
ＣＤＴａの内容に基づいて正当性を判別する。例えば、
ＩＤコード番号が“０”から最大値までの範囲外，残高
額が限度額以上の場合は、不当カードとする。ここで、
図１０は、管理用サーバ１０で管理される発行済ＩＤカ
ードのカード情報ＣＤＴｉの一例を示しており、会員登
録されている場合は、会員データを含めたカード情報が
照合されるようになっている。なお、前述の照合キー発
生手段をパチンコ遊技機器側に設ける構成とした場合
は、当該ＩＤに対応する照合キー（前回に利用された時
の照合キー）を記憶手段１２から読込み、受信したカー
ド情報ＣＤＴａに含まれる照合キーと照合して利用者カ
ードの正当性を判別する（ステップＳ３〜Ｓ５）。そし
て、正当／不当を示す判別結果を入力元のパチンコ遊技
用機器に通信回線４を介してに送信する（ステップＳ
６）。

【００１８】管理サーバ１０から利用者カードの正当性
の判別結果を受信したパチンコ遊技用機器側２０，３
０，４０は（図９：ステップＳ１２）、判別結果が正当
であればカード残高の更新処理や玉貸等の通常処理に移
行し（ステップＳ１３，Ｓ１４）、不当であれば、例え
ば利用者のＩＤカードを装置（カードリーダライタ部２
２，３２，４３）内に保持して利用を停止させる共に、
警告音の鳴動、ランプ点灯などによって係員に報知する
（ステップＳ１５）。なお、正当性判別結果の応答待ち
タイマがタイムアウトとなった場合には通常処理に移行
する。

【００１９】尚、上述ではＩＤカードの精算処理に関し
ては説明を省略したが、精算手段を設ける場合は、会員
登録用端末４０若しくは度数書込み機２０に設けるよう
にすれば良い。また、ＩＤカードとして、読出キー，書
込キー等の暗号コードによるセキュリティ機能を有する
ＣＰＵを内蔵したＩＣカードを適用した場合は、管理用
サーバ１０で暗号コード情報を管理し、ＩＣカード側の
セキュリティ機能を利用、又は上述した照合機能と併用
するようにしても良い。即ち、ＩＣカードのシステムエ
リアに記録されたＩＤと当該ＩＤの暗号コードを管理用
サーバ１０で管理し、パチンコ遊技用機器では、当該Ｉ
Ｄの暗号コードを管理用サーバ１０に照会して受信し、
暗号コード信号をＩＣカードに送出することで、ＩＣカ
ードの内蔵ＣＰＵで暗号コードをチェックし、一致して
いればユーザエリアのデータアクセスを行ない、一致し
ていなければ利用者カードの利用を停止させるようにし
ても良い。なお、他の実施態様として、プログラムを記
録した媒体の発明においては、「コンピュータによって
パチンコ遊技施設用カードの不正使用を判別して不正使
用の防止を制御するためのプログラムを記録した媒体で
あって、該制御プログラムが、前記コンピュータに接続
されるパチンコ遊技用機器からのパチンコ遊技用書換え
型ＩＤカードの読取情報を入力し、最新のカード情報を
少なくとも記憶手段に保存させ、前記パチンコ遊技用機
器を利用する際に読取られた利用者カードのカード情報
と前記保存されたカード情報とを照合して前記利用者カ
ードの正当性を判別し、不当であれば少なくとも当該Ｉ
Ｄカードの利用を停止させるように制御すること」を特
徴としている。

【００２０】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、利用者
のＩＤカードが使用される際に、利用カードのカード情
報と前回利用した際のカード情報に基づいてカードの正
当性を判別するようにしているので、利用者が暗唱コー
ド等の入力操作を行なうことなく、不正使用を防止する
ことができる。また、ＩＤカードを会員カードと兼用で
きるようにしているので、利用者の所有カードを減らす
ことができると共に、会員カードについても偽造／変造
による不正使用を防止することができる。さらに、ＩＤ
カードに会員データを記録するようにしているので、景
品の宅配やその他のサービス等でも幅広い利用が可能と
なる。また、ＩＤカードは残高を更新して再利用できる
ようにしているので、カード発行枚数を大幅に減少で
き、カードの発行に伴う環境破壊などの問題を削減する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用したシステムの全体構成の一例を
示すブロック図である。

【図２】度数書込み機の外観構成の一例を示す正面図で
ある。

【図３】ＩＤカード式玉貸機の外観構成の一例を示す正
面図である。

【図４】ＩＤカード式玉貸機の配置構成の一例を示す図
である。

【図５】ＩＤカード式玉貸機の配置構成の他の例を示す
図である。

【図６】パチンコ遊技用機器の内部構成の一例を示すブ
ロック図である。

【図７】管理用サーバー１０の機能構成の一例を示すブ
ロック図である。

【図８】本発明を説明するための管理サーバ側の動作例
を示すフローチャートである。

【図９】本発明を説明するためのパチンコ遊技機器の動
作例を示すフローチャートである。

【図１０】管理用サーバで管理されるカード情報の一例
を示す図である。

【符号の説明】

１ＩＤカード２パチンコゲーム機２ａＣＲ機２ｂ非ＣＲ機３ａ現金式玉貸機３ｂ従来のカード式玉貸機４通信回線１０管理用サーバ１１制御部１２記憶手段１３カード情報管理手段１４正当性判別手段１４２０度数書込み機３０ＩＤカード式玉貸機４０会員登録用端末

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号ＦＩＧ０６Ｋ 17/00 Ｇ０６Ｋ 17/00 Ｓ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】カード発行店舗内で固有のＩＤを有する
書換え型ＩＤカードをパチンコ遊技施設用カードとして
発行する発行手段と；前記ＩＤカードの発行時若しくは
残高更新時に投入金額に応じて残高データを書換えるカ
ード残高書込手段と；前記ＩＤカードによる玉貸機能を
有するＩＤカード式玉貸手段と；前記ＩＤカードの利用
が可能なパチンコ遊技用機器と通信回線を介して接続さ
れ、前記ＩＤカードの情報が更新される都度、該カード
情報を前記パチンコ遊技用機器から受信し、少なくとも
最新のカード情報を記憶手段に保存して管理するカード
情報管理手段と；前記パチンコ遊技用機器を利用する際
に読取られた利用者カードのカード情報と前記保存され
たカード情報とを照合して前記利用者カードの正当性を
判別する正当性判別手段と；前記正当性判別手段の判別
結果が不当であれば少なくとも前記利用者カードの利用
を停止させるカード利用停止手段とを備えたことを特徴
とするパチンコ遊技施設用カードの不正使用防止システ
ム。
【請求項２】前記パチンコ遊技用機器に、ＩＤカード
の残高更新時に、残高更新毎に値が変化する照合キーを
発生する照合キー発生手段を設け、前記照合キーをＩＤ
カードに書込むと共に、前記正当性判別手段による前記
照合の際に前記照合キーを含めて照合するようにした請
求項１に記載のパチンコ遊技施設用カードの不正使用防
止システム。
【請求項３】前記パチンコ遊技用機器が下記Ａ及びＢ
を含む請求項１又は２に記載のパチンコ遊技施設用カー
ドの不正使用防止システム。Ａ．前記発行手段、及び／又は、前記カード残高書込手
段と前記カード利用停止手段を具備したＩＤカード発行
／残高書込み機。Ｂ．前記ＩＤカード式玉貸手段及び前記カード利用停止
手段を具備した台間玉貸機。
【請求項４】前記パチンコ遊技用機器が、入力された
会員データを前記ＩＤカードに書込むと共に該カード情
報を前記通信回線を介して前記カード情報管理手段に送
信する会員登録用端末を含み、前記カード情報管理手段
が前記会員データが書込まれたＩＤカードを会員カード
として管理するようになっている請求項１乃至３のいず
れか１項に記載のパチンコ遊技施設用カードの不正使用
防止システム。
【請求項５】カード発行店舗内で固有のＩＤを有する
書換え型ＩＤカードをパチンコ遊技施設用カードの媒体
として用い、前記ＩＤカードの利用が可能なパチンコ遊
技用機器を通信回線を介して管理用コンピュータに接続
し、前記ＩＤカードの情報が更新される都度、該カード
情報を前記パチンコ遊技用機器から前記管理用コンピュ
ータで受信すると共に少なくとも最新のカード情報を記
憶手段に保存して管理し、前記パチンコ遊技用機器を利
用する際に読取られた利用者カードのカード情報と前記
保存されたカード情報とを照合して前記利用者カードの
正当性を判別すると共に不当であれば少なくとも前記利
用者カードの利用を停止させるようにしたことを特徴と
するパチンコ遊技施設用カードの不正使用防止方法。
【請求項６】前記パチンコ遊技用機器に、ＩＤカード
の残高更新時に、残高更新毎に値が変化する照合キーを
発生する照合キー発生手段を設け、前記照合キーをＩＤ
カードに書込むと共に、前記照合の際に前記照合キーを
含めて照合するようにした請求項５に記載のパチンコ遊
技施設用カードの不正使用防止方法
【請求項７】前記ＩＤカードが会員カードと兼用さ
れ、該会員カードに会員データが書込まれると共に、前
記管理用コンピュータで会員カードとして管理されるよ
うになっている請求項５又は６に記載のパチンコ遊技施
設用カードの不正使用防止方法。
【請求項８】前記パチンコ遊技用機器が、ＩＤカード
発行機能、玉貸機能、ＩＤカード残高更新機能、或いは
ＩＤカード残高精算機能を組み合わせた機能を有する機
器である請求項５乃至７のいずれか１項に記載のパチン
コ遊技施設用カードの不正使用防止方法。
【請求項９】前記正当性の判別で不当と判別した場
合、前記利用者カードを装置内に保持すると共に、係員
に報知するようにした請求項５乃至８のいずれか１項に
記載のパチンコ遊技施設用カードの不正使用防止方法。