JPH10127788A - 赤外線治療装置 - Google Patents

赤外線治療装置

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JPH10127788A
JPH10127788A JP28954896A JP28954896A JPH10127788A JP H10127788 A JPH10127788 A JP H10127788A JP 28954896 A JP28954896 A JP 28954896A JP 28954896 A JP28954896 A JP 28954896A JP H10127788 A JPH10127788 A JP H10127788A
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infrared
irradiation
treatment
area
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JP28954896A
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Toshihiko Hazama
俊彦 間
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S N D KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 治療する患部に適した被照射面積が得られ、
効果的に治療を行える赤外線治療装置を提供すること。 【解決手段】 赤外線治療装置1aでは、ベース3に第
1および第2の赤外線照射部10および20を個別にオ
ン・オフ可能な電力供給装置が内蔵されている。また、
赤外線治療装置1aは、2つの独立した第1および第2
の赤外線照射部10および20を有している。これら第
1および第2の赤外線照射部10および20は支柱30
によってベース3に対して所定の高さに支持されてい
る。支柱30は、第1および第2の赤外線照射部10お
よび20の照射方向および高さ位置を個別に調整できる
第1および第2の支持部33および35を備えている。
このため、治療する患部に応じた赤外線の被照射面積を
得ることができる。また、2箇所の患部に対して同時に
赤外線を照射するといったことも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線、特に遠赤
外線を患部に照射することにより治療効果が得られる赤
外線治療装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、従来の赤外線治療装
置70は、遠赤外線を中心とした赤外線を肩81などの
患部に向けて照射可能な1つの赤外線照射部71を有
し、この赤外線照射部71が床面に設置されるベース7
2に対して垂直に設けられた支柱73によって適当な高
さに支持された構成となっている。赤外線照射部71
は、セラミックス系の赤外線放射体が含有された耐熱性
塗料が塗布された赤外線照射板74を備えており、加熱
されることにより赤外線放射体から遠赤外線を中心とし
た赤外線が放射される。このため、ユーザーは、赤外線
照射部71の照射方向に患部(肩)81を向けて赤外線
を患部81に照射することにより治療効果が得られる。
治療を行うときには、赤外線照射部71と患部81の間
を所定の距離だけ離して、ほぼ一定の強度の遠赤外線を
患部81の適当な面積に照射して赤外線治療を行うこと
が望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示した従来の赤外線治療装置70は、患部の大きさに応
じた赤外線の被照射面積(赤外線を受ける側の面積)を
得ることが難しい。すなわち、従来の赤外線治療装置7
0は、背中や腰などの比較的広い患部に対し十分な赤外
線を照射して治療効果が得られるように、高出力で照射
面積の大きな赤外線照射部71を使用している。赤外線
照射部71の照射面積が大きいと、被照射面積も大きく
なり、赤外線の強度(照射密度)が分散されてしまう。
このため、膝、肘、足首などの比較的小さな患部を治療
する場合に、上記のような照射面積の大きな赤外線照射
部71を備えた赤外線治療装置70を使用したのでは、
患部以外の余計な部位にまで赤外線が照射されたり、身
体以外の場所に赤外線が照射されることになる。従っ
て、患部に対し実質的に照射される赤外線の量が少なく
なるので、治療効果が得にくくなってしまう。
【0004】また、大きな照射面積の赤外線照射部71
は消費電力が大きいため、小さな患部に対して治療を行
う場合には、上記のように治療効果が得にくいことに加
えて、電力が無駄に消費されてしまうという弊害もあ
る。
【0005】小さな患部に適した小さな被照射面積の得
られるように照射面積の小さな赤外線照射部71を用い
てもよいが、単に赤外線照射部71を小さくしたので
は、広い患部に対して十分な被照射面積が得られなくな
ってしまう。このため、大きな患部を治療する場合に、
照射面積の小さな赤外線照射部71としたのでは十分な
治療効果が得られない。赤外線の照射位置を移動させな
がら数回にわたって患部を治療するなどにしても、治療
効果は大幅にダウンするし、大変不便なものとなってし
まう。
【0006】上記の点に鑑みて、本発明の課題は、大き
な患部および小さな患部に合致した被照射面積が得ら
れ、短時間で効果的に赤外線治療を行うことのできる赤
外線治療装置を提供することにある。また、小さな患部
に対しても、また、大きな患部に対しても簡易に十分な
治療効果が得られ、消費電力も低く、取り扱いも便利な
赤外線治療装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、複数の赤外線照射部を設け、これらの
赤外線照射部を個別にオン・オフできるようにすること
により、膝や足首などの比較的小さな患部に対しても、
また、腰や背中などの比較的広い患部に対してもそれぞ
れ治療するのに適した被照射面積が得られるようにして
いる。すなわち、赤外線を照射可能な第1の赤外線照射
手段と、この第1の赤外線照射手段と独立に配置された
第2の赤外線照射手段と、これら第1および第2の赤外
線照射手段を個別にオン・オフ可能な電力供給装置とを
有することを特徴としている。
【0008】本発明の赤外線治療装置では、分離して設
けられた赤外線照射手段を個別にオン・オフできるよう
にしているので、患部に対する赤外線の被照射面積を適
当に変更することができる。例えば、従来よりも小さな
照射面積の第1および第2の赤外線照射手段を設けるこ
とにより、第1の赤外線照射手段のみをオンすれば、第
2の赤外線照射手段からは赤外線が照射されないので、
膝や足首などの比較的小さな患部を治療するのに適した
被照射面積を得ることができる。一方、第1および第2
の赤外線照射手段の双方をオンすれば、第1および第2
の赤外線照射手段から赤外線が照射されるので、腰や腹
部などの比較的大きな患部を治療するのに適した被照射
面積を得ることができる。
【0009】このように、本発明の赤外線治療装置によ
れば、患部の大きさにかかわらず、治療する患部に合致
した被照射面積となるように赤外線を照射できるので、
その患部に対して被照射面積が不十分になったり、大き
すぎたりすることなく、患部全体に対して赤外線を適当
な強度で照射することができる。このため、治療効果が
得やすくなるので、短時間で効果的な治療の可能な赤外
線治療装置を提供できる。
【0010】また、第1および第2の赤外線照射手段を
従来の赤外線治療装置の赤外線照射手段よりも小さくし
ておけば、それぞれの赤外線照射手段で消費される電力
は小さくなる。このため、小さな患部を治療する場合に
従来の赤外線治療装置より消費電力を少なくできるとい
う利点もある。
【0011】本発明の赤外線治療装置としては、第1お
よび第2のハウジングによって、第1および第2の赤外
線照射手段を個別に収納した構成とすることが好まし
い。このように第1および第2の赤外線照射手段を収納
するハウジングを独立させることにより、第1および第
2の赤外線照射手段からの赤外線が照射される位置を互
いに離れた場所に設定することができる。例えば、肩と
背中といった異なる患部に対して赤外線を同時に照射さ
せるといったことが可能となる。このため、1回の治療
で1箇所の患部しか治療できない従来の赤外線治療装置
に比べて、遥に便利で、治療時間も短縮できる赤外線治
療装置を提供できる。
【0012】上記のように第1および第2のハウジング
によって第1および第2の赤外線照射手段を個別に収納
した場合には、例えば、第1および第2のハウジングを
個別に水平方向に移動できるような支持手段によって支
持すれば、第1および第2の赤外線照射手段からの赤外
線を照射する位置を水平方向に自由に設定できる。この
ため、ユーザーの肩幅に合わせて、第1および第2のハ
ウジングを介して第1および第2の赤外線照射手段を移
動させれば、両肩に対して同時に赤外線を照射して、互
いに離れた肩などの患部を同時に治療できる。
【0013】また、床面に設置されるベースに対し、第
1の赤外線照射手段の照射方向および高さを調整できる
ように第1のハウジングを支持する第1の支持手段と、
第2の赤外線照射手段の照射方向および高さを調整でき
るように第2のハウジングを支持する第2の支持手段と
を設けることにより、第1および第2の赤外線照射手段
の照射方向および高さをほとんど自由に調整できるの
で、肩や背中といった患部に対しても同時に赤外線を照
射することができる。また、肘、膝、足首といった関節
部分に対してその患部を包み込むように赤外線を照射す
ることも可能となる。このように、第1および第2の赤
外線照射手段からの赤外線が照射される位置を自由に調
整できるので、複数の患部を同時に治療できるだけでは
なく、治療する患部の場所、形状などの条件に応じた効
果的な治療を行うことができる。
【0014】ここで、赤外線治療装置を電力供給装置か
ら第1および第2の赤外線照射手段に加えるパワーを調
整するように構成すれば、第1および第2の赤外線照射
手段からの赤外線の照射量を変化させることができる。
治療中に赤外線の照射量を変化させれば、患部に対して
よりいっそうの治療効果が得られることが分かってい
る。従って、第1および第2の赤外線照射手段の出力を
調整できるようにすることにより、高い治療効果が得ら
れる。例えば、上記のパワー調整を利用することによっ
て、治療開始時には治療に必要な赤外線の照射量が得ら
れる基準出力以上の出力を第1および第2の赤外線照射
手段に加え、治療中には基準出力の前後の出力を第1お
よび第2の赤外線照射手段に加えるような治療方法を採
用すれば、高い治療効果が得られる。
【0015】なお、本発明の赤外線治療装置は2つ赤外
線照射手段を備えたものに限らず、3つ以上の赤外線照
射手段を備えた赤外線治療装置においても適用できるの
は勿論である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0017】[実施の形態1]図1には本発明の実施の
形態1に係る赤外線治療装置の概略構成を示してあり、
図2(A)には図1の赤外線治療装置の外観を斜視図を
用いて示してある。図1に示すように、本例の赤外線治
療装置1aは、第1および第2の赤外線照射部10およ
び20を有し、それぞれの赤外線照射部10および20
が第1および第2のハウジング13および23を備えて
いる。第1および第2のハウジング13および23に
は、患部に向かって遠赤外線を中心とした赤外線を照射
可能な赤外線照射板11、21が収納されている。ま
た、赤外線治療装置1aは、第1および第2の赤外線照
射部10および20を個別にオン・オフ可能な電力供給
装置40を備えている。また、図2(A)に示すよう
に、本例の赤外線治療装置1aは、床面に設置されるベ
ース3と、ベース3に対して垂直に設けられた支柱30
を備えており、第1および第2の赤外線照射部10およ
び20が支柱30によってベース3に対して適当な高さ
に支持されている。
【0018】ベース3には、電力供給装置40が内蔵さ
れており、この電力供給装置40は、コンセントから受
けた電力を第1および第2の赤外線照射部10および2
0に向かって供給する電力供給部41を備えている。電
力供給部41は第1および第2の赤外線照射部10およ
び20のオン・オフ制御、第1および第2の赤外線照射
部10および20に供給する電力を制御して赤外線の照
射量を調整する電力制御部42aおよび42bを備えて
いる。本例の電力供給装置40では、例えば、ベース3
のほぼ中央部分に設けられた操作ボタン3a、および支
柱30に設けられた操作パネル30aを介して操作でき
るようになっている。電力制御部42aおよび42bに
は、第1および第2の赤外線照射部10および20に対
して治療用の基準出力に相当する電力を供給する機構
や、この電力より低い、または高い電力を供給する機構
など種々の機構をもたせることができる。
【0019】本例の第1および第2の赤外線照射部10
および20のそれぞれは、加熱されることにより遠赤外
線を中心とした赤外線を照射可能なディスク状の赤外線
照射板11および21と、これらの赤外線照射板11お
よび21からの赤外線を正面側の膝80などの患部に向
かって照射できるように赤外線照射板11および21の
背面側に配置されたリフレクター12および22と、赤
外線照射板11および21の正面側が開放された状態で
第1および第2の赤外線照射板11および12とリフレ
クター12および22を収納する第1および第2のハウ
ジング13および23とを備えている。すなわち、本例
の赤外線治療装置1aでは、独立した2つ赤外線照射板
11および21を第1および第2のハウジング13およ
び23によってそれぞれ個別に収納することによって、
独立した2つの赤外線照射部10および20が構成され
ている。
【0020】赤外線照射板11および21としては、例
えば、セラミックス形成の赤外線放射体を含有した耐熱
性塗料が表面に塗布された発熱体を用いることができ
る。このような発熱体を用いた場合には、この発熱体に
電力を供給して赤外線放射体を加熱することにより、遠
赤外線を中心とした赤外線を放射できる。本例の赤外線
照射板11および21は、膝80などの患部に適した被
照射面積で赤外線を照射できるサイズとなっており、図
8を参照に説明した従来の赤外線治療装置70に用いら
れている赤外線照射板71より小さくなっている。この
ため、本例の赤外線治療装置1aは、電力供給装置40
から各々の赤外線照射板11および21に供給する電力
も従来の赤外線治療装置70に比べて少ない。従って、
一方の赤外線照射部10だけを使用した場合には、赤外
線照射部で消費される電力が従来の赤外線治療装置70
に比べて少なくなる。
【0021】第1および第2のハウジング13および2
3を支持する支柱30は、ベース3の上方に向かって伸
びた柱状の共通支持部31と、この共通支持部31の上
部から分離して斜め上方に向かって伸びて第1のハウジ
ング13の下部に連結された第1の支持部33と、同じ
く、共通支持部31の上部から分離して第1の支持部3
3と左右対称となって斜め上方に向かって伸びて第2の
ハウジング23の下部に連結された第2の支持部35と
を備えている。
【0022】共通支持部31の根元部分、すなわち、共
通支持部31とベース3との連結部分31aには、図2
(A)において矢印Aで示すように、支柱30が連結部
分31aを中心として赤外線治療装置1aの正面から背
面または背面から正面に向かってほぼ180度の範囲で
旋回可能な旋回機構が構成されている。この旋回機構に
より、本例の赤外線治療装置1aにおいては、支柱30
を赤外線治療装置1aの正面側または背面側に旋回でき
るので、第1および第2の赤外線照射部10および20
の方向、傾きは勿論、これらの高さ位置も調整すること
ができる。
【0023】共通支持部31と第1および第2の支持部
33および35との連結部分31cおよび31dは、共
に共通支持部31に対して第1および第2の支持部33
および35をそれぞれフレキシブルに動かすことのでき
る機構になっている。また、第1および第2の支持部3
3および35と第1および第2のハウジング13および
23との連結部分33aおよび35aは、第1および第
2の支持部33および35に対して第1および第2のハ
ウジング13および23の角度をフレキシブルに動かす
ことのできる機構になっている。このように本例の赤外
線治療装置1aでは、第1および第2の支持部33およ
び35を共通支持部31に対して個別に動かすことがで
き、また、第1および第2のハウジング13および23
を第1および第2の支持部33および35に対して個別
に動かすことができる。従って、共通支持部31の根元
部分31aを中心に支柱30を旋回させて、それぞれの
赤外線照射部10および20の高さ位置を大幅に変えな
くても良い場合には、連結部分31cおよび31dを支
点として第1および第2の支持部33および35を動か
すだけで、第1および第2の赤外線照射部10および2
0の照射方向および高さ位置を同時に調整することがで
きる。また、連結部分33aおよび35aを中心として
ハウジング13および23の向きを変えることにより第
1および第2の赤外線照射部10および20の照射方向
を変更することもできる。
【0024】図2(A)に本例の赤外線治療装置1aを
用いて膝などの小さな患部に対し赤外線治療を行う様子
を示してある。本例の赤外線治療装置1aにおいては、
第1および第2の赤外線照射部10および20に用いら
れている赤外線照射板11および21は、個別に用いる
と膝80などの小さな患部の面積とほぼ同じ被照射面積
に赤外線を照射できるサイズにしてある。このため、膝
80などの比較的小さな患部を治療する際には、図2
(A)に示すように、第1および第2の赤外線照射部1
0および20のどちらか一方(図2(A)においては第
2の赤外線照射部20)をオンして、第2の赤外線照射
部20の照射方向および高さを膝80に合わせれば、膝
80全体をカバーする適当な面積で赤外線を照射でき
る。従って、膝80に赤外線を集中することができる。
これに対して、図8を参照に説明した従来の赤外線治療
装置70では、照射面積の大きな赤外線照射板74を使
用しているので、膝80よりもむしろ、その周辺の領域
に赤外線が分散して照射されてしまう。従って、実際に
赤外線を照射したい膝80に照射される赤外線の強度は
小さい。このように本例の赤外線治療装置1aは、一方
の赤外線照射部20を用いて、膝80に赤外線を照射す
れば、膝80などの小さな患部とほぼ同じ面積に赤外線
が集まるので、小さな患部に対しても赤外線の強度が減
ることなく赤外線を照射することができる。このため、
本例の赤外線治療装置1aによって小さな患部に対し十
分な赤外線治療が行える。
【0025】図2(B)に本例の赤外線治療装置1aを
用いて腹部などの大きな患部に対し赤外線治療を行う様
子を示してある。この図に示すように、比較的大きな患
部である腹部83を治療する場合には、第1および第2
の赤外線照射部10および20の双方を用いて、第1お
よび第2の赤外線照射部10および20を赤外線が照射
される部分が隣接するように位置を調整すれば良い。こ
れにより広い患部に対し2つの被照射面積が接続して拡
張されるので、患部と同等あるいはさらに広い被照射面
積が得られる。このため、大きな患部である腹部83に
対しても第1および第2の赤外線照射部10および20
の双方を用いれば、本例の赤外線治療装置1aによって
十分な赤外線治療が行える。本例の赤外線治療装置1a
は、2つの赤外線照射部10および20を設けてあるの
で、1つ赤外線照射部71しか持たない従来の赤外線治
療装置70に比べて大きな被照射面積に赤外線を照射で
きる。このため、従来の赤外線治療装置70よりも大き
な患部に対して治療を行うことができるという利点もあ
る。
【0026】また、本例の赤外線治療装置1aは、それ
ぞれ独立した第1および第2の赤外線照射部10および
20を設け、これら第1および第2のの赤外線照射部1
0および20の照射方向および高さを個別に調整できる
ので、図2(A)および(B)に示したような使い方だ
けではなく、図3および図4に示すような使い方もでき
る。これらの図に示した使い方はいずれも赤外線照射部
が1つしか設けられていない従来の赤外線治療装置70
では行えないものである。
【0027】図3は、共通支持部31aの根元部分31
aを中心にして支柱30を適当な角度だけ旋回させて第
1の赤外線照射部10と第2の赤外線照射部20によっ
て膝80を挟む状態で治療を行っている様子を示してあ
る。このように、赤外線照射部10および20によって
膝80に対し包み込むように赤外線を照射させながら治
療を行うことにより、患部に対し異なる方向から治療を
行うことができ、治療効果を高めることができる。
【0028】また、図4(A)は、第1および第2の赤
外線照射部10および20により肩81と背中82の2
箇所の患部に対して同時に治療を行っている様子を示し
てある。また、図4(B)は、第1および第2の赤外線
照射部10および20により二人の肩82に対して同時
に治療を行っている様子を示してある。さらに、図4
(C)は両肩82に対して同時に治療を行っている様子
を示してある。これらの図に示すように、本例の赤外線
治療装置1aでは、第1および第2の赤外線照射部10
および20によって互いに離れた2箇所の患部を同時に
治療することができる。このように本例の赤外線治療装
置1aによって1回の治療で2箇所の患部を同時に治療
できるので、治療時間の短縮が図れる。
【0029】以上のように、本例の赤外線治療装置1a
は、個別にオン・オフ可能で、かつ、個別に照射方向お
よび高さ位置を調整可能な2つの赤外線照射部10およ
び20を設けてある。このため、2箇所の患部を同時に
治療したり、2人のユーザーを同時に治療できるので、
赤外線治療装置1aの使用範囲が広がり取り扱いが便利
であり、しかも、治療時間も短縮することができる。ま
た、肘、膝80、足首といった関節部分に対してその患
部を包み込むように赤外線を照射することが可能である
ので、患部に応じた効果的な治療を行い、治療効果の高
めることができる。さらに、背中82や腹部83などの
大きな患部に合致した被照射面積を得ることができるの
で、大きな患部に対して赤外線を集中して照射すること
ができ、十分な治療効果を得ることができる。
【0030】また、本例の赤外線治療装置1aにおい
て、第1および第2の赤外線照射部10および20の赤
外線照射板11および21は、小さな患部の面積とほぼ
同じ被照射面積の赤外線を照射できるようになってい
る。このため、一方の赤外線照射部のみを使用した場合
には、被照射面積を絞って膝80などの小さな患部に対
して赤外線を集中して照射することができる。すなわ
ち、被照射面積が大きすぎて余計な領域に赤外線が照射
されてしまうことがない。従って、小さな患部に合致し
た被照射面積で治療を行うことができるので、短時間の
治療で、高い治療効果を得ることができる。
【0031】[その他の実施の形態]なお、上記の赤外
線治療装置1aの代わりに、図5乃至図7に示すような
形態の赤外線治療装置1b〜1eとすることも可能であ
る。これらの図に示す赤外線治療装置1b〜1eは、い
ずれも個別に設けられた第1および第2の赤外線照射部
10および20の照射方向および高さ位置をそれぞれ独
立に調整できるので、上記の赤外線治療装置1aと同様
の効果を奏する。なお、これらの図に示す赤外線治療装
置1b〜1eにおいて、赤外線治療装置1aと共通する
部分については同符号を付してある。
【0032】図5(A)および(B)に示す赤外線治療
装置1bおよび1cは、共通支持部31を備えた変形例
である。図5(A)に示す赤外線治療装置1bは、ベー
ス3に固定された共通支持部31を有し、共通支持部3
1から延びた第1および第2の支持部33および35の
連結部分31cおよび31dと、第1および第2のハウ
ジング13および23の向きをそれぞれ変えることで、
第1および第2の赤外線照射部10および20の照射方
向および高さを調整できるようになっている。
【0033】図5(B)に示す赤外線治療装置1cは、
伸縮自在の共通支持部31を有しており、この共通支持
部31によって第1および第2の赤外線照射部10およ
び20の高さを調整した後、第1および第2の支持部3
3および35を所定の角度で旋回することにより微調整
できるようになっている。
【0034】図6に示す赤外線治療装置1dは、共通支
持部31を設けておらず、第1および第2の支持部33
および35によって第1および第2のハウジング13お
よび23がベース3に対して直に支持された構成であ
る。本例では、第1および第2の支持部33および35
の一部がフレキシブルアーム37、38になっており、
このフレキシブルアーム37および38を介して第1お
よび第2の赤外線照射部10および20の照射方向およ
び高さを個別に調整できる。
【0035】図7に示す赤外線治療装置1eは、支柱3
0によって第1および第2の赤外線照射部10および2
0が個別に水平方向において移動可能に支持された形態
の赤外線治療装置である。この図に示すように、本例の
赤外線治療装置1eでは、支柱30の一部がフレキシブ
ルアーム39になっており、このフレキシブルアーム3
9を介して第1および第2の赤外線照射部10および2
0の照射方向および高さを同時に調整できる。また、本
例の赤外線治療装置1eでは、支柱30の上部から水平
方向に湾曲するように張り出したガイド枠51、52に
沿って第1および第2の赤外線照射部10および20が
それぞれ独立に移動可能、かつ固定可能となっている。
このため、第1および第2の赤外線照射部10および2
0をガイド枠51および52に沿って移動させ、所定の
位置で固定することにより第1および第2の赤外線照射
部10の照射方向を個別に調整できる。
【0036】なお、上記の赤外線治療装置1a〜1eは
いずれも2つの赤外線照射部を備えたタイプであるが、
3つや4つなど複数の赤外線照射部を備えた赤外線治療
装置であっても良い。
【0037】また、赤外線照射部に収納する赤外線照射
板のサイズはそれぞれ同サイズにする必要はなく、それ
ぞれ異なるサイズの赤外線照射板を収納しても良い。例
えば、小さな患部である膝80に適した赤外線の被照射
面積の得られる赤外線照射板と、大きな患部である太股
に適した赤外線の被照射面積の得られる赤外線照射板に
すれば、大きな患部と小さな患部に対して同時に赤外線
を照射して治療する場合に有効である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の赤外線治
療装置では、複数の赤外線照射手段を設けて、これらの
赤外線照射手段を電力供給装置によって個別にオン・オ
フすることにより、膝や足首などの比較的小さな患部に
対しても、腰や背中などの比較的広い患部に対してもそ
れぞれ合致した被照射面積が得られるようにしている。
従って、治療する患部に対して赤外線を集中させること
ができるので、患部の大きさにかかわらず、どんな患部
に対しても治療効果が得やすい赤外線治療装置を提供で
きる。
【0039】また、それぞれの赤外線照射手段をそれぞ
れ別個のハウジングによって収納し、それらの赤外線照
射手段の照射方向および高さを個別に調整可能とした場
合には、両膝など複数箇所の患部を同時に治療したり、
数人を同時に治療をできるという大変便利な赤外線治療
装置を実現できる。また、それぞの赤外線照射手段の照
射方向および高さを個別に調整できるので、膝、肘、足
首などを包み込むように赤外線を照射するといったこと
も可能となる。このため、治療する患部に対して効果的
な治療ができる赤外線治療装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した赤外線治療装置の概略構成図
である。
【図2】図2(A)は本発明の実施の形態1に係る赤外
線治療装置の外観および膝を治療する様子を示す斜視
図、図2(B)は腹部を治療する様子を示す説明図であ
る。
【図3】図2に示す赤外線治療装置を用いて図2(A)
とは異なる方法で膝を治療する様子を示す斜視図であ
る。
【図4】図2に示す赤外線治療装置を用いて種々の患部
を治療する様子を示す説明図である。
【図5】共通支持手段を備えた形態の赤外線治療装置で
あって、図2に示す赤外線治療装置の変形例を示す斜視
図である。
【図6】共通支持手段のない形態の赤外線治療装置の一
例を示す斜視図である。
【図7】第1および第2のハウジングが水平方向におい
て移動可能となった形態の赤外線治療装置の一例を示す
斜視図である。
【図8】従来の赤外線治療装置の外観を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1a〜1e 赤外線治療装置 3 ベース 10 第1の赤外線照射部(第1の赤外線照射手段) 11、21 赤外線照射板 13 第1のハウジング 20 第2の赤外線照射部(第2の赤外線照射手段) 23 第2のハウジング 30 支柱 31 共通支持部(共通支持手段) 33 第1の支持部(第1の支持手段) 35 第2の支持部(第2の支持手段) 40 電力供給装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線を照射可能な第1の赤外線照射手
    段と、この第1の赤外線照射手段と独立に設置された第
    2の赤外線照射手段と、前記第1および第2の赤外線照
    射手段を個別にオン・オフ可能な電力供給装置とを有す
    ることを特徴とする赤外線治療装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記電力供給装置
    は、前記第1および第2の赤外線照射手段のパワーを個
    別に調整可能であることを特徴とする赤外線治療装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記第1の赤外線照
    射手段を収納した第1のハウジングと、前記第2の赤外
    線照射手段を収納した第2のハウジングとを有すること
    を特徴とする赤外線治療装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記第1および第2
    のハウジングを水平方向において個別に移動可能に支持
    する支持手段を有することを特徴とする赤外線治療装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、床面に設置されるベ
    ースと、このベースに対し前記第1のハウジングを支持
    し前記第1の赤外線照射手段の照射方向および高さを調
    整可能な第1の支持手段と、前記第2のハウジングを支
    持し前記第2の赤外線照射手段の照射方向および高さを
    調整可能な第2の支持手段とを有することを特徴とする
    赤外線治療装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記第1および第2
    の支持手段を前記ベースに対して共通に支持する共通支
    持手段を有し、この共通支持手段から前記第1および第
    2の支持手段によって前記第1および第2のハウジング
    が支持されていることを特徴とする赤外線治療装置。
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