JP3075306U - 紫外線治療装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線の動的放射が可能な人体皮膚の紫外線
治療装置を提供する。 【解決手段】 紫外線に対し動的に露出する装置であっ
て、人１４が足台１０の周りに配置された放射ユニット
１５によって発せられた高い及び／又は低い紫外線圧力
の紫外線により放射され、放射される人が足台１０の回
転プラットフォーム１１上に直立して立ち、プラットフ
ォーム１１はゆっくりと回転することができる。紫外線
放射ユニット１５に対向する反射パネル１８により、放
射される紫外線を直接及び反射によってエネルギー消費
を減少させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は直立した状態の人の周りに配置された放射ユニットによって発せられ た紫外線に対して動的な露出が行われる装置に関する。

【０００２】 特に本考案は、紫外線による光線療法と光発動の試験とに適し、化粧用の日焼 け処置、白斑の治療、及び他の同様な用途のため身体の表面への照射をも可能に する、照射装置に向けられるものである。

【０００３】

【従来の技術】

光線療法による治療またさらに一般的には紫外線による人体の治療においては 、起立した姿勢で静止している放射されるべき人の前方に又はその全周に配置さ れた小室及び／又は放射装置の使用は良く知られており、またそれにより特別の ＵＶ（紫外線）ランプにより発せられた放射エネルギーの静的分布が人体の表面 の全体又は一部に得られるようにしている。

【０００４】 照射される所定の部分又は全表面が固定されたままとなり常に放射線源に対面 している静的放射装置の使用は、紫外線に対する露出の点とこの放射装置の効率 の点とにおいて限界と一定の欠点とを伴うものである。

【０００５】 特に紫外線源の前方の人の固定された位置は、放射線の照射を分配することと 照射中に露出された表面への放射線の均一の“圧力”すなわち負荷を得ることが 困難であるため、放射エネルギーによって過剰に刺激されるという細胞に負の効 果を生じる可能性のある放射線の過剰の吸収を伴うことになる。

【０００６】 小室又は放射パネルのような従来の静的装置の場合には、実施される紫外線（ ＵＶ）に対する露出の型式により、すなわち高いもしくは低い圧力の又はその混 合型の光線治療が行われるかどうかによって、特別の特性を有する周波数発生装 置を用いなければならないことがまた、留意されなければならない。

【０００７】 これらの理由のため、従来の装置は極めて複雑で高価なものとなり、またある 場合には若干大きなものとなり、与えられた領域から取外し又はこの領域に位置 させるのが困難となる。

【０００８】 公知の型のこの装置に関しては、放射の動力と人が放射パネルの前方に又は放 射小室の内部に留まっていなければならない時間とを調節することによって照射 エネルギーの量を変えることができるにすぎない。

【０００９】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主なる目的は従来の静的な装置に比べて動的なエネルギー放射作用を 得ることのできる紫外線に対する動的な露出のための新しい装置を提供すること である。

【００１０】 さらに詳細には、本考案の目的は放射エネルギーの動的な分配が可能でありそ れにより露出された皮膚の表面上の紫外線の計量をも得ることができるようにす るのに適した装置を提供することである。

【００１１】 本考案のさらに他の目的は上記のような装置を提供しそれにより適当な時間間 隔で増加し減少する紫外線圧力の交互の段階により漸進的な圧力の紫外線を得る ことができるようにすることである。

【００１２】 本考案のまた他の目的は電気エネルギーの消費又は動力を大幅に減少すること ができる紫外線を皮膚に放射する装置を提供することである。

【００１３】

【課題を解決するための手段】

上記の目的と利点は本考案による紫外線源に人の皮膚を露出させる装置によっ て達成されるが、この装置は処置を受ける人の露出された皮膚の表面がこの人の 周囲に配設された放射線ユニットにより発せられた紫外線によって放射され、そ の皮膚の表面の少なくとも一部が、この人が直立した姿勢を保持しかつこの人を 処置の間放射ユニットに対してゆっくりと動かし又は回転することにより、放射 を受けるようにする。

【００１４】 本考案の他の形態によれば、放射を受ける人の周りに複数の放射ユニットを具 備する、人を紫外線源に対し動的露出する装置が提供されるが、この装置は、 −直立した姿勢の人を支持するための回転プラットフォーム又はテーブルが設 けられた足台と、 −支持プラットフォームをゆっくりと回転させる駆動手段 とを具備し、 前記回転プラットフォームにはプラットフォーム上に立っている人がプラット フォームの回転中その上で安定した直立姿勢を保持することができる周囲の握り が設けられている。

【００１５】 種々の放射ユニットは単一の放射パネル又は合成のパネルからなり、人を紫外 線による処置の間支持するプラットフォームの周りにさまざまに動き又は位置す ることができる。この点に関し、個々のユニット又は個々の放射パネルは車輪に よって支持されている。

【００１６】 本考案の他の形態によれば、紫外線放射ユニットと組合せて、紫外線を発する ユニットの前方に位置し及び／又は該ユニットに対して角度をなして適当に配置 された多数の紫外線反射パネルを用い、身体の全皮膚表面にわたって紫外線を反 射によって拡散し、放射個所を最小に保持することができるようにする。

【００１７】 本考案のまた他の形態によれば、紫外線露出の型を、放射パネルのあるもの又 は全てを異なる型の紫外線発生ランプを有する他のもの及び／又は異なった形状 及び寸法の放射ユニットに代え、しかも支持用足台の回転プラットフォーム上に 人を直立した姿勢で保持するようにすることによって、簡単に変形又は変更する ことができる。

【００１８】 反射パネルの同一配置は、同じパネルを異なるように位置させもしくは配列し 又はこれらパネルを支持用足台から離れるように動かすことにより、迅速に変更 し、又は省略することができる。

【００１９】

【考案の実施の形態】

本考案の紫外線放射装置のこれらのまた他の特徴は添付図面の実施例を参照す る以下の記載によりさらに明瞭となるであろう。

【００２０】 図１の装置は例えば正方形で、制御されたモードでゆっくりと回転される回転 プラットフォーム又はテーブル１１が設けられた足台１０を具備している。

【００２１】 回転プラットフォーム１１には適当な握りが設けられこのプラットフォーム上 に立っている人が安定した直立姿勢を維持できるようにする。これらの握りは任 意の方法で実施でき例えば手すり１３を支持し人１４が手で握ることができる周 囲の防護体を形成する３つの直立支柱１２で構成することができる。

【００２２】 同一又は異なる型の数個の紫外線源をプラットフォーム１１の周縁の周りに位 置させることができ、例えば紫外線源はそれぞれに紫外線を所定範囲の周波数で 発するのに適した紫外線ランプ１６が設けられた様々な形状のパネル１５によっ て形成することができる。

【００２３】 各紫外線放射パネル又は放射パネル１５の群が、足台１０の隣りに移動可能に 例えば脚輪が設けられた運搬車１７によってパネル１５を支持することにより配 置される。

【００２４】 放射パネル１５は足台１０の全周の周りに又は図１に示されるようにこの足台 の１つ又は複数の側面の周りに配置することができる。

【００２５】 紫外線放射パネル１５との組合せにおいては、図２の頂面図に示されるように 、放射パネル１５の前方に放射パネル１５に対して一定の角度で位置する例えば 鏡又は適当な紫外線反射表面によって得られる紫外線反射パネル１８を用いるこ ともできる。

【００２６】 足台１０の周縁の一部の周りの紫外線放射パネルと組合せて紫外線反射面を用 いることにより、人体１４の全表面を均一に放射するという二重の利点が得られ 、放射パネルの数を減少させまたその結果電気エネルギーの消費を減少すること ができる。

【００２７】 回転プラットフォーム１１を有する足台１０は任意の適当な方法で形成するこ とができ、例えば図３に示されるように、足台１０は垂直軸１９によって回転可 能に支持されたプラットフォーム１１を具備する箱状本体の形式とすることがで きる。

【００２８】 回転プラットフォーム１１は電気駆動モーター２０のシャフトに連結された摩 擦ホイール２１によって回転するよう駆動される。電気モーター２０は傾斜可能 に支持され摩擦ホイール２１を回転プラットフォーム１１の下面に押しつける付 勢装置の作用を受ける。例えば図示のように、電気モーター２０は２２で蝶着さ れらせんスプリング２３の推力を受けるようにするが、他の方式も本考案の範囲 内で可能であることは明らかである。

【００２９】 上記の装置の作動様式が以下に簡単に記載される。すなわち プラットフォーム１１が休止状態にあり放射される人１４がプラットフォーム 上に立っており、手すり１３にしっかり掴まっている。

【００３０】 この時点で、制御盤（図示しない）により、モーター２０が作動され、そして 摩擦ホイール２１によりプラットフォーム１１を回転駆動しそれにより人１４が 放射を受けるように位置する。

【００３１】 プラットフォーム１１は非常にゆっくりと回転するようになっており、放射を 受ける露出した皮膚の表面に対して供給された放射線の力と露出時間とに関し紫 外線の所要の計量ができるようにし、また人１４がその平衡を失い回転している プラットフォームから落下することがないようにする。

【００３２】 一例として、プラットフォーム１１は１rpm から５rpm で、好ましくは１rpm と２．５rpm との間で回転することができるようにする。

【００３３】 プラットフォーム１１のゆっくりした回転の間、人１４の露出した全皮膚表面 は徐々にまた反覆して放射パネル１５によって発せられた紫外線にさらされ、同 じ露出された皮膚の表面に紫外線が均一に分配され分散されることができるよう にする。

【００３４】 本考案の他の形態によれば、紫外線放射の圧力と供給された放射線の量とを、 装置全体の管理を制御する適当なプログラムされた制御ユニットによって制御さ れたモードの、プラットフォームの回転、所定時間の間のプラットフォームの回 転停止、又はプラットフォームの回転速度の変更による皮膚表面の紫外線源に対 する周期的な露出によって行われる減少された放射の中間段階を含む大きな放射 力の交互の段階により、徐々にまた間けつ的に制御し変えることができる。

【００３５】 本考案による装置の利点は多くあり、特に、すでに説明したように、露出され た皮膚表面の全部又は一部に対して放射されたエネルギーの動的な分配を得るこ とができ、紫外線エネルギー負荷の相互作用の効果が得られ、またその結果色素 形成機能を有する細胞の新陳代謝の刺激にとって利点をもたらすものとなる。

【００３６】 個々の皮膚細胞はもはや絶えずまた静的に放射エネルギーが課せられることが なく、人１４の回転による放射の欠如又は減少が交互する放射段階が存在し、そ のため露出が行われる型式の同じ装置の改良された開発が可能となる。

【００３７】 さらにまた、すでに公知の静的装置に関し、エネルギー消費の大幅な減少が達 成され紫外線の光エネルギーの供給が紫外線に対する露出の効力に負の影響を及 ぼし又は露出の効力を減少させることなく適当に減少されるものとなる。

【００３８】 本考案の高度に革新的な形態はしたがって、放射される人の露出された皮膚表 面が紫外線に対して反覆して交互に露出され、放射される人を放射線源に対して 回転させることによりゆっくりと動かすことにある。

【００３９】 ゆっくりした回転はまた、処置される皮膚表面が放射された皮膚に生じること のある負の効果を伴う特定の一定の紫外線の光圧力を受けるすでに公知の静的装 置に対して、紫外線の均一な分配と改良された一回分の照射量が得られるように する。

【００４０】 これに対して、本考案によれば、皮膚表面は照射時間と休止時間との間に反覆 して放射され、さらにこのようにして紫外線の受容できる量を利用することがで きるようにする。

【００４１】 露出の終期において、プログラムされた時間の後、プラットフォーム１１は停 止し、人１４が危険なしに降りることができるようにする。

【００４２】 上記の記載と添付図面を参照して示されたところから、紫外線露出のための新 しい装置が提供され、特に高い圧力及び／又は低い圧力の紫外線による処置に適 した装置が提供されたことが明らかとなるであろう。

【００４３】 全ての場合に、極めて効率的で皮膚表面に負の効果を生じることなく紫外線治 療の改良した実施を行うことができ、また装置の効能に影響を与えることなくエ ネルギーの消費の一定の減少が可能となる装置が提供される。

【００４４】 しかしすでに述べられ添付図面に示されたものは本考案の限定されない実例と して純粋に与えられたものであることを意図するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の装置の斜面図である。

【図２】ある種の紫外線反射パネルを付加した図１の装
置の頂面図である。

【図３】図１の装置の回転プラットフォームを有する足
台の断面図である。

【符号の説明】

１０…足台 １１…プラットフォーム（テーブル） １２…直立支柱 １３…手すり １４…人 １５…パネル １６…紫外線ランプ １７…運搬車 １８…紫外線反射パネル １９…垂直軸 ２０…電気駆動モーター ２１…摩擦ホイール ２２…蝶着部 ２３…スプリング

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 放射領域（１０）の周囲に配設された複
   数の紫外線源（１５）を具備する紫外線治療装置であっ
   て、 放射される人（１４）を支持する回転プラットフォーム
   （１１）が設けられた足台（１０）と、 回転プラットフォーム（１１）をゆっくりと回転させる
   駆動手段（２０，２１）、 とを具備し、 回転プラットフォーム（１１）には握り（１２）が設け
   られている、 紫外線治療装置。
2. 【請求項２】 プラットフォーム（１１）が紫外線源
   （１５）に対しゆっくりと回転される請求項１に記載の
   装置。
3. 【請求項３】 プラットフォーム（１１）の回転が１rp
   m と５rpm との間である請求項２に記載の装置。
4. 【請求項４】 プラットフォーム（１１）の回転が１rp
   m と２．５rpm との間である請求項３に記載の装置。
5. 【請求項５】 前記握り（１２）がプラットフォーム
   （１１）の周縁の少なくとも一部に沿って延びる周囲の
   防護体（１３）を具備している請求項１に記載の装置。
6. 【請求項６】 前記紫外線源が可動型である請求項１に
   記載の装置。
7. 【請求項７】 前記紫外線源が脚輪を有する運搬車（１
   ７）によって支持されている請求項６に記載の装置。
8. 【請求項８】 足台（１０）の周縁の一部に沿って複数
   の紫外線放射パネル（１５）を具備している請求項１に
   記載の装置。
9. 【請求項９】 足台（１０）の周縁の少なくとも一部に
   沿って紫外線放射パネル（１５）と対向する位置に、足
   台（１０）の周囲に配置された複数の紫外線反射パネル
   （１８）をさらに具備している請求項８に記載の装置。