JPH1012733A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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- JPH1012733A JPH1012733A JP17723396A JP17723396A JPH1012733A JP H1012733 A JPH1012733 A JP H1012733A JP 17723396 A JP17723396 A JP 17723396A JP 17723396 A JP17723396 A JP 17723396A JP H1012733 A JPH1012733 A JP H1012733A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 集積度の低下を防止しつつ、トレンチ構造に
よる良好な素子分離特性を確保することができる半導体
装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 トレンチ15内の分離絶縁膜17の上部
周囲の全体にわたってエッチング選択比の高いエッチン
グ阻止膜18を延設し、その後に行われるコンタクト孔
24の形成のためのエッチングから分離絶縁膜17を保
護する。これにより、トレンチ15内の分離絶縁膜17
が削られて不要な溝が形成されてしまうことを確実に防
止でき、素子分離特性の劣化が防止される。
よる良好な素子分離特性を確保することができる半導体
装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 トレンチ15内の分離絶縁膜17の上部
周囲の全体にわたってエッチング選択比の高いエッチン
グ阻止膜18を延設し、その後に行われるコンタクト孔
24の形成のためのエッチングから分離絶縁膜17を保
護する。これにより、トレンチ15内の分離絶縁膜17
が削られて不要な溝が形成されてしまうことを確実に防
止でき、素子分離特性の劣化が防止される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素子内分離または
素子間分離のためのトレンチを備えた半導体装置および
その製造方法に関する。
素子間分離のためのトレンチを備えた半導体装置および
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、DRAM等のメモリ装置を初めと
する半導体装置の分野においては、素子微細化の進展に
よる装置性能の向上や集積度の向上が著しい。このよう
な高度の微細化および集積化がなされた半導体装置にお
いては、各半導体素子間あるいは半導体素子内における
所要部間の絶縁分離を行う場合に、分離用の溝(以下、
トレンチという。)に絶縁材料を充填して(埋め込ん
で)形成したトレンチ分離領域を用いる方法が知られて
いる。
する半導体装置の分野においては、素子微細化の進展に
よる装置性能の向上や集積度の向上が著しい。このよう
な高度の微細化および集積化がなされた半導体装置にお
いては、各半導体素子間あるいは半導体素子内における
所要部間の絶縁分離を行う場合に、分離用の溝(以下、
トレンチという。)に絶縁材料を充填して(埋め込ん
で)形成したトレンチ分離領域を用いる方法が知られて
いる。
【0003】一方、半導体基板に形成された素子活性領
域(例えば、MOS素子におけるソース・ドレイン領域
等)と上層配線層との接続は、一般に、半導体基板上の
層間絶縁膜に形成したコンタクト孔を介して行われるよ
うになっている。
域(例えば、MOS素子におけるソース・ドレイン領域
等)と上層配線層との接続は、一般に、半導体基板上の
層間絶縁膜に形成したコンタクト孔を介して行われるよ
うになっている。
【0004】図9は、上記したような従来のトレンチ分
離構造を備えた半導体装置の製造過程における断面構造
を表すものである。この装置は、半導体基板111の表
面側に設けられた素子間分離用のトレンチ115と、こ
のトレンチ115の内面を覆うようにして形成された酸
化膜116と、トレンチ115内を埋め込むように形成
された分離絶縁膜117とを備えている。トレンチ11
5に隣接する素子活性領域には、ゲート絶縁膜としての
酸化膜112と、この酸化膜112上に形成されたゲー
ト電極119と、このゲート電極119と自己整合的に
半導体基板111の表面近傍に形成された拡散層(ソー
ス領域121および図示しないドレイン領域)とからな
るMOSトランジスタが形成されている。このうち、ソ
ース領域121はトレンチ115に隣接している。
離構造を備えた半導体装置の製造過程における断面構造
を表すものである。この装置は、半導体基板111の表
面側に設けられた素子間分離用のトレンチ115と、こ
のトレンチ115の内面を覆うようにして形成された酸
化膜116と、トレンチ115内を埋め込むように形成
された分離絶縁膜117とを備えている。トレンチ11
5に隣接する素子活性領域には、ゲート絶縁膜としての
酸化膜112と、この酸化膜112上に形成されたゲー
ト電極119と、このゲート電極119と自己整合的に
半導体基板111の表面近傍に形成された拡散層(ソー
ス領域121および図示しないドレイン領域)とからな
るMOSトランジスタが形成されている。このうち、ソ
ース領域121はトレンチ115に隣接している。
【0005】このような半導体装置では、ソース領域1
21と上層配線層との接続は次のようにして行われる。
すなわち、上記構造のMOSトランジスタを形成したの
ち、全面を覆うようにして層間絶縁膜122を形成し、
さらにその上にレジスト層120を全面に形成する。次
に、フォトリソグラフィ工程によってレジスト層120
のコンタクト孔形成部分に開口を形成した上で、レジス
ト層120をエッチングマスクとして異方性エッチング
法により層間絶縁膜122をエッチングし、コンタクト
孔124を形成する。次に、全面に配線層(図示せず)
を形成してコンタクト孔124内を配線材料で埋め込ん
だのち、その配線層を所定の配線パターンにパターニン
グする。
21と上層配線層との接続は次のようにして行われる。
すなわち、上記構造のMOSトランジスタを形成したの
ち、全面を覆うようにして層間絶縁膜122を形成し、
さらにその上にレジスト層120を全面に形成する。次
に、フォトリソグラフィ工程によってレジスト層120
のコンタクト孔形成部分に開口を形成した上で、レジス
ト層120をエッチングマスクとして異方性エッチング
法により層間絶縁膜122をエッチングし、コンタクト
孔124を形成する。次に、全面に配線層(図示せず)
を形成してコンタクト孔124内を配線材料で埋め込ん
だのち、その配線層を所定の配線パターンにパターニン
グする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、コンタク
ト孔124はレジスト層120のコンタクトパターンに
応じて形成されるが、一般に、そのコンタクトパターン
が本来の設計位置から多少ずれて形成されることが多
い。このため、コンタクト孔124の設計位置とトレン
チ115との離間距離が十分でない場合には、図9に示
したように、コンタクト孔124の一部がトレンチ11
5にオーバラップし、これにより、層間絶縁膜122の
エッチング時において同時に分離絶縁膜117の一部も
削られ、溝130が形成される可能性がある。この場
合、トレンチ115内の分離絶縁膜117を挟んで隣接
する他の素子の拡散層(図示せず)と、コンタクト孔1
24内に埋め込まれた配線材(図示せず)との距離(す
なわち、実質的な分離距離)が短くなり、図に破線で示
すようなリーク電流131が増大して分離特性を著しく
劣化させる要因となる。
ト孔124はレジスト層120のコンタクトパターンに
応じて形成されるが、一般に、そのコンタクトパターン
が本来の設計位置から多少ずれて形成されることが多
い。このため、コンタクト孔124の設計位置とトレン
チ115との離間距離が十分でない場合には、図9に示
したように、コンタクト孔124の一部がトレンチ11
5にオーバラップし、これにより、層間絶縁膜122の
エッチング時において同時に分離絶縁膜117の一部も
削られ、溝130が形成される可能性がある。この場
合、トレンチ115内の分離絶縁膜117を挟んで隣接
する他の素子の拡散層(図示せず)と、コンタクト孔1
24内に埋め込まれた配線材(図示せず)との距離(す
なわち、実質的な分離距離)が短くなり、図に破線で示
すようなリーク電流131が増大して分離特性を著しく
劣化させる要因となる。
【0007】このような事態を回避するためには、コン
タクト孔124とトレンチ115との離間距離を十分大
きくするか、あるいはコンタクト孔124の形成位置を
極めて正確に制御する必要がある。しかしながら、前者
では半導体装置としての高集積化に支障をきたし、ま
た、後者は通常精度の制御方法では実現困難であり、仮
に実現できたとしてもコストアップの原因となりうる。
タクト孔124とトレンチ115との離間距離を十分大
きくするか、あるいはコンタクト孔124の形成位置を
極めて正確に制御する必要がある。しかしながら、前者
では半導体装置としての高集積化に支障をきたし、ま
た、後者は通常精度の制御方法では実現困難であり、仮
に実現できたとしてもコストアップの原因となりうる。
【0008】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたもので、その課題は、集積度の低下を防止しつ
つ、トレンチ構造による良好な素子分離特性を確保する
ことができる半導体装置およびその製造方法を提供する
ことにある。
されたもので、その課題は、集積度の低下を防止しつ
つ、トレンチ構造による良好な素子分離特性を確保する
ことができる半導体装置およびその製造方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体装
置は、各種の半導体素子が形成される半導体基板を複数
領域に分離する分離溝と、分離溝内に埋め込まれた分離
絶縁膜と、少なくとも分離溝と半導体基板との境界部に
沿って分離絶縁膜を覆うように形成されたエッチング阻
止膜とを備えている。分離絶縁膜としては、例えばシリ
コン酸化膜が用いられ、エッチング阻止膜としては、例
えば多結晶シリコン膜が用いられる。
置は、各種の半導体素子が形成される半導体基板を複数
領域に分離する分離溝と、分離溝内に埋め込まれた分離
絶縁膜と、少なくとも分離溝と半導体基板との境界部に
沿って分離絶縁膜を覆うように形成されたエッチング阻
止膜とを備えている。分離絶縁膜としては、例えばシリ
コン酸化膜が用いられ、エッチング阻止膜としては、例
えば多結晶シリコン膜が用いられる。
【0010】請求項3記載の半導体装置の製造方法は、
各種の半導体素子が形成される半導体基板の表面側に素
子部用の分離溝を形成する工程と、分離溝内に分離絶縁
膜を埋め込む工程と、少なくとも、分離溝と半導体基板
との境界部に沿った分離絶縁膜上に、エッチング阻止膜
を形成する工程とを含んでいる。半導体基板上に選択的
に形成した耐酸化膜をエッチングマスクとする異方性エ
ッチングによって分離溝を形成した場合には、エッチン
グ阻止膜は、分離溝に分離絶縁膜を埋め込んだ後に、耐
酸化膜の側壁として形成する。
各種の半導体素子が形成される半導体基板の表面側に素
子部用の分離溝を形成する工程と、分離溝内に分離絶縁
膜を埋め込む工程と、少なくとも、分離溝と半導体基板
との境界部に沿った分離絶縁膜上に、エッチング阻止膜
を形成する工程とを含んでいる。半導体基板上に選択的
に形成した耐酸化膜をエッチングマスクとする異方性エ
ッチングによって分離溝を形成した場合には、エッチン
グ阻止膜は、分離溝に分離絶縁膜を埋め込んだ後に、耐
酸化膜の側壁として形成する。
【0011】本発明に係る半導体装置では、半導体基板
を複数領域に分離する分離溝内に埋め込まれた分離絶縁
膜の上に、少なくとも分離溝と半導体基板との境界部に
沿った領域を覆うようにしてエッチング阻止膜が配置さ
れ、これにより、コンタクト孔形成時におけるエッチン
グから下地の分離絶縁膜が保護される。
を複数領域に分離する分離溝内に埋め込まれた分離絶縁
膜の上に、少なくとも分離溝と半導体基板との境界部に
沿った領域を覆うようにしてエッチング阻止膜が配置さ
れ、これにより、コンタクト孔形成時におけるエッチン
グから下地の分離絶縁膜が保護される。
【0012】本発明に係る半導体装置の製造方法では、
半導体基板に形成された分離溝内に分離絶縁膜が埋め込
まれた後、少なくとも分離溝と半導体基板との境界部に
沿った分離絶縁膜上にエッチング阻止膜が形成される。
すなわち、分離溝内の分離絶縁膜の上部周囲の全体にわ
たってエッチング阻止膜が延設され、これにより、その
後に行われるコンタクト孔形成のためのエッチングから
分離絶縁膜が保護される。
半導体基板に形成された分離溝内に分離絶縁膜が埋め込
まれた後、少なくとも分離溝と半導体基板との境界部に
沿った分離絶縁膜上にエッチング阻止膜が形成される。
すなわち、分離溝内の分離絶縁膜の上部周囲の全体にわ
たってエッチング阻止膜が延設され、これにより、その
後に行われるコンタクト孔形成のためのエッチングから
分離絶縁膜が保護される。
【0013】特に、分離溝への分離絶縁膜の埋め込み
後、エッチング阻止膜を、分離溝の形成の際に用いた耐
酸化膜の側壁として形成するようにした場合には、エッ
チング阻止膜は耐酸化膜と自己整合的に形成される。こ
のため、エッチング阻止膜は分離絶縁膜の上にのみ形成
されることとなり、分離溝と半導体基板との境界部より
も外側(半導体基板側)にはみ出すことがない。
後、エッチング阻止膜を、分離溝の形成の際に用いた耐
酸化膜の側壁として形成するようにした場合には、エッ
チング阻止膜は耐酸化膜と自己整合的に形成される。こ
のため、エッチング阻止膜は分離絶縁膜の上にのみ形成
されることとなり、分離溝と半導体基板との境界部より
も外側(半導体基板側)にはみ出すことがない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の一実施の形態に係る半導体
装置の要部断面構造を表すものである。なお、ここで
は、素子分離の対象としてNMOS素子を例にとって説
明するが、もちろんPMOS素子あるいはその他の素子
に対しても適用可能である。
装置の要部断面構造を表すものである。なお、ここで
は、素子分離の対象としてNMOS素子を例にとって説
明するが、もちろんPMOS素子あるいはその他の素子
に対しても適用可能である。
【0016】図に示したように、この半導体装置は、p
型シリコン基板等からなる半導体基板11の表面側に設
けられた素子間分離用のトレンチ15と、このトレンチ
15の内面を覆うようにして形成された酸化膜16と、
トレンチ15内を埋め込むように形成されたシリコン酸
化膜(SiO2 )等からなる分離絶縁膜17とを備えて
いる。トレンチ15に隣接する素子活性領域には、ゲー
ト絶縁膜としての酸化膜12と、この酸化膜12上に、
不純物を含む多結晶シリコン(ポリシリコン)等によっ
て形成されたゲート電極19と、ゲート電極19と自己
整合的に半導体基板11の表面近傍に形成されたn型拡
散層(ソース領域21および図示しないドレイン領域)
とからなるMOSトランジスタが形成されている。
型シリコン基板等からなる半導体基板11の表面側に設
けられた素子間分離用のトレンチ15と、このトレンチ
15の内面を覆うようにして形成された酸化膜16と、
トレンチ15内を埋め込むように形成されたシリコン酸
化膜(SiO2 )等からなる分離絶縁膜17とを備えて
いる。トレンチ15に隣接する素子活性領域には、ゲー
ト絶縁膜としての酸化膜12と、この酸化膜12上に、
不純物を含む多結晶シリコン(ポリシリコン)等によっ
て形成されたゲート電極19と、ゲート電極19と自己
整合的に半導体基板11の表面近傍に形成されたn型拡
散層(ソース領域21および図示しないドレイン領域)
とからなるMOSトランジスタが形成されている。
【0017】ソース領域21はトレンチ15に隣接して
いる。このトレンチ15に埋め込まれた分離絶縁膜17
の上には、半導体基板11(ソース領域21)との境界
部に沿ってトレンチ15内の分離絶縁膜17の上部周囲
を覆うようにして所定幅のエッチング阻止膜18形成さ
れている。
いる。このトレンチ15に埋め込まれた分離絶縁膜17
の上には、半導体基板11(ソース領域21)との境界
部に沿ってトレンチ15内の分離絶縁膜17の上部周囲
を覆うようにして所定幅のエッチング阻止膜18形成さ
れている。
【0018】以上の構造を覆うようにしてシリコン酸化
膜等からなる層間絶縁膜22が形成され、さらにその上
には所定のパターンにパターニングされた導電性の密着
層25および配線層26が形成されている。ソース領域
21の真上部の層間絶縁膜22には、コンタクト孔24
が形成され、これによりソース領域21と配線層26と
が電気的に接続されている。密着層25は、例えばチタ
ン(Ti)およびチタンナイトライド(TiN)の2層
構造からなり、また、配線層26は例えばタングステン
(W)等により形成されている。
膜等からなる層間絶縁膜22が形成され、さらにその上
には所定のパターンにパターニングされた導電性の密着
層25および配線層26が形成されている。ソース領域
21の真上部の層間絶縁膜22には、コンタクト孔24
が形成され、これによりソース領域21と配線層26と
が電気的に接続されている。密着層25は、例えばチタ
ン(Ti)およびチタンナイトライド(TiN)の2層
構造からなり、また、配線層26は例えばタングステン
(W)等により形成されている。
【0019】エッチング阻止膜18は、トレンチ15内
の分離絶縁膜17および層間絶縁膜22を形成するシリ
コン酸化膜に対してエッチング選択比の大きい(エッチ
ングされにくい)材料、例えば多結晶シリコンによって
形成されている。
の分離絶縁膜17および層間絶縁膜22を形成するシリ
コン酸化膜に対してエッチング選択比の大きい(エッチ
ングされにくい)材料、例えば多結晶シリコンによって
形成されている。
【0020】次に、以上のような構造の半導体装置の作
用を説明する。
用を説明する。
【0021】上記のように、ソース領域21と配線層2
6との接続は、コンタクト孔24によって行われるが、
このコンタクト孔24の形成位置はフォトリソグラフィ
工程におけるパターニングずれによって設計位置からず
れる場合が多く、さらに、トレンチ15の位置もまた設
計位置からわずかにずれる可能性がある。したがって、
高集積化の要請からトレンチ15とコンタクト孔24と
の離間距離を十分とれない場合には、図示のようにコン
タクト孔24の一部がトレンチ15の領域にオーバラッ
プする可能性がある。
6との接続は、コンタクト孔24によって行われるが、
このコンタクト孔24の形成位置はフォトリソグラフィ
工程におけるパターニングずれによって設計位置からず
れる場合が多く、さらに、トレンチ15の位置もまた設
計位置からわずかにずれる可能性がある。したがって、
高集積化の要請からトレンチ15とコンタクト孔24と
の離間距離を十分とれない場合には、図示のようにコン
タクト孔24の一部がトレンチ15の領域にオーバラッ
プする可能性がある。
【0022】ところが、トレンチ15内の分離絶縁膜1
7の上部周囲には、トレンチ15と半導体基板11との
境界部に沿って、エッチング選択比の高いエッチング阻
止膜18が延設されているので、コンタクト孔24の一
部がトレンチ15の領域とオーバラップしていたとして
も、層間絶縁膜22のエッチングの際に、そのオーバチ
ップ部分の下地の分離絶縁膜17がエッチング阻止膜1
8によって守られ、エッチングされるのを阻止すること
ができる。このため、従来のように不要な溝が形成され
ることがなく、素子分離特性の劣化を回避することがで
きる。
7の上部周囲には、トレンチ15と半導体基板11との
境界部に沿って、エッチング選択比の高いエッチング阻
止膜18が延設されているので、コンタクト孔24の一
部がトレンチ15の領域とオーバラップしていたとして
も、層間絶縁膜22のエッチングの際に、そのオーバチ
ップ部分の下地の分離絶縁膜17がエッチング阻止膜1
8によって守られ、エッチングされるのを阻止すること
ができる。このため、従来のように不要な溝が形成され
ることがなく、素子分離特性の劣化を回避することがで
きる。
【0023】次に、図2〜図8を参照して、以上のよう
な構成の半導体装置の製造方法を説明する。
な構成の半導体装置の製造方法を説明する。
【0024】まず、図2に示したように、単結晶のシリ
コン基板にp型不純物を導入して形成した半導体基板1
1の表面に、熱酸化法によって例えば10nm程度のい
わゆるパッド酸化膜としての酸化膜12を形成したの
ち、例えばシリコン窒化膜(Si3 N4 ;一般にはSi
X NY )等からなる耐酸化膜13を全面に形成する。
コン基板にp型不純物を導入して形成した半導体基板1
1の表面に、熱酸化法によって例えば10nm程度のい
わゆるパッド酸化膜としての酸化膜12を形成したの
ち、例えばシリコン窒化膜(Si3 N4 ;一般にはSi
X NY )等からなる耐酸化膜13を全面に形成する。
【0025】次に、図3に示したように、トレンチ形成
領域に開口を有するようにパターニングされたレジスト
層14を形成したのち、このレジスト層14をエッチン
グマスクとして、耐酸化膜13および酸化膜12を例え
ばRIE(反応性イオンエッチング)法等の異方性エッ
チング法によってエッチングする。
領域に開口を有するようにパターニングされたレジスト
層14を形成したのち、このレジスト層14をエッチン
グマスクとして、耐酸化膜13および酸化膜12を例え
ばRIE(反応性イオンエッチング)法等の異方性エッ
チング法によってエッチングする。
【0026】次に、図4に示したように、レジスト層1
4をアッシングにより除去したのち、耐酸化膜13をエ
ッチングマスクとして半導体基板11をエッチングし、
半導体基板11に例えば200nm程度の深さの素子分
離用のトレンチ15を形成する。さらに、同図に示した
ように、熱酸化処理を行い、外部に露出した半導体基板
11の表面およびトレンチ15の内面に酸化膜16を形
成する。この場合の酸化処理は、例えば塩酸を1%含む
ドライ酸素雰囲気中での1000°C程度の加熱により
行い、酸化膜16は例えば20nm程度の膜厚とする。
4をアッシングにより除去したのち、耐酸化膜13をエ
ッチングマスクとして半導体基板11をエッチングし、
半導体基板11に例えば200nm程度の深さの素子分
離用のトレンチ15を形成する。さらに、同図に示した
ように、熱酸化処理を行い、外部に露出した半導体基板
11の表面およびトレンチ15の内面に酸化膜16を形
成する。この場合の酸化処理は、例えば塩酸を1%含む
ドライ酸素雰囲気中での1000°C程度の加熱により
行い、酸化膜16は例えば20nm程度の膜厚とする。
【0027】次に、図5に示したように、例えばバイア
スECR−CVD(Electron Cyclotron Resonance −Ch
emical Vapor Deposition)法等により、トレンチ15を
埋め込むようにして全面にシリコン酸化膜等からなる分
離絶縁膜17を例えば500nm程度の膜厚に形成した
のち、いわゆるCMP(化学的機械的研磨)法により、
耐酸化膜13を研磨ストッパとして(耐酸化膜13が露
出するまで)、分離絶縁膜17を研磨除去し、さらに、
RIE法等の異方性エッチングにより、分離絶縁膜17
を半導体基板11の表面高さまでエッチングする。
スECR−CVD(Electron Cyclotron Resonance −Ch
emical Vapor Deposition)法等により、トレンチ15を
埋め込むようにして全面にシリコン酸化膜等からなる分
離絶縁膜17を例えば500nm程度の膜厚に形成した
のち、いわゆるCMP(化学的機械的研磨)法により、
耐酸化膜13を研磨ストッパとして(耐酸化膜13が露
出するまで)、分離絶縁膜17を研磨除去し、さらに、
RIE法等の異方性エッチングにより、分離絶縁膜17
を半導体基板11の表面高さまでエッチングする。
【0028】次に、図6に示したように、例えばCVD
法によって全面にポリシリコン膜を100nm程度堆積
形成したのち、これをRIE法等の異方性エッチングに
よりエッチングすることにより、耐酸化膜13の側面か
ら分離絶縁膜17の表面にかけての領域に、高さ50n
m、幅100nm程度のサイドウォール(側壁)状のエ
ッチング阻止膜18を被着形成する。
法によって全面にポリシリコン膜を100nm程度堆積
形成したのち、これをRIE法等の異方性エッチングに
よりエッチングすることにより、耐酸化膜13の側面か
ら分離絶縁膜17の表面にかけての領域に、高さ50n
m、幅100nm程度のサイドウォール(側壁)状のエ
ッチング阻止膜18を被着形成する。
【0029】次に、図7に示したように、例えばH3 P
O4 (オルトリン酸)等のエッチング液を用いたウェッ
トエッチングによって耐酸化膜13を除去する。このよ
うにして、酸化膜16および分離絶縁膜17によって埋
め込まれたトレンチ15により電気的に分離された素子
形成領域が形成されると共に、トレンチ15と半導体基
板11との境界部に沿った分離絶縁膜17上に(すなわ
ち、トレンチ15の上部周囲全体にわたって)、エッチ
ング阻止膜18が形成される。このエッチング阻止膜1
8は、上記のようにポリシリコン膜等からなり、トレン
チ15に埋め込まれた分離絶縁膜17および次の工程で
形成する層間絶縁膜に比べて十分高いエッチング選択比
(エッチングされにくさを示す比)を有している。
O4 (オルトリン酸)等のエッチング液を用いたウェッ
トエッチングによって耐酸化膜13を除去する。このよ
うにして、酸化膜16および分離絶縁膜17によって埋
め込まれたトレンチ15により電気的に分離された素子
形成領域が形成されると共に、トレンチ15と半導体基
板11との境界部に沿った分離絶縁膜17上に(すなわ
ち、トレンチ15の上部周囲全体にわたって)、エッチ
ング阻止膜18が形成される。このエッチング阻止膜1
8は、上記のようにポリシリコン膜等からなり、トレン
チ15に埋め込まれた分離絶縁膜17および次の工程で
形成する層間絶縁膜に比べて十分高いエッチング選択比
(エッチングされにくさを示す比)を有している。
【0030】次に、同じく図7に示したように、不純物
を導入したポリシリコン層をCVD法等により全面に形
成したのち、このポリシリコン層および酸化膜12をフ
ォトリソグラフィ法によって順次所定のパターンにパタ
ーニングすることにより、ゲート電極19を形成する。
さらに、このゲート電極19をマスクとして、例えばイ
オン注入および熱処理によって素子形成領域における半
導体基板11の表面近傍にn型不純物を導入することに
より、ゲート電極19と自己整合的にソース領域21お
よび図示しないドレイン領域を形成する。これにより、
酸化膜12からなるゲート酸化膜と、ゲート電極19
と、ソース領域21とドレイン領域(図示せず)からな
るNMOSトランジスタが形成される。
を導入したポリシリコン層をCVD法等により全面に形
成したのち、このポリシリコン層および酸化膜12をフ
ォトリソグラフィ法によって順次所定のパターンにパタ
ーニングすることにより、ゲート電極19を形成する。
さらに、このゲート電極19をマスクとして、例えばイ
オン注入および熱処理によって素子形成領域における半
導体基板11の表面近傍にn型不純物を導入することに
より、ゲート電極19と自己整合的にソース領域21お
よび図示しないドレイン領域を形成する。これにより、
酸化膜12からなるゲート酸化膜と、ゲート電極19
と、ソース領域21とドレイン領域(図示せず)からな
るNMOSトランジスタが形成される。
【0031】次に、図8に示したように、CVD法等に
より、全面にシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜22を
例えば400nm程度の膜厚に形成したのち、その上に
レジスト層23を塗布形成する。そして、このレジスト
層23をフォトリソグラフィ工程によってコンタクト孔
形成部に開口を有するようにパターニングしたのち、こ
のレジスト層23をエッチングマスクとして層間絶縁膜
22をRIE法等によってエッチングすることにより、
半導体基板11の表面のソース領域21に達するコンタ
クト孔24を形成する。このとき、レジスト層24のフ
ォトリソグラフィ工程によるパターニングずれによって
コンタクト孔24の一部がトレンチ15の領域にオーバ
ラップしたとしても、その部分の分離絶縁膜17上に
は、そのRIEに対するエッチング選択比の高いエッチ
ング阻止膜18が延設されているので、これがストッパ
となり、分離絶縁膜17がエッチングされることが防止
され、従来のようにトレンチ15と半導体基板11との
境界部に不要な溝が形成されることがない。
より、全面にシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜22を
例えば400nm程度の膜厚に形成したのち、その上に
レジスト層23を塗布形成する。そして、このレジスト
層23をフォトリソグラフィ工程によってコンタクト孔
形成部に開口を有するようにパターニングしたのち、こ
のレジスト層23をエッチングマスクとして層間絶縁膜
22をRIE法等によってエッチングすることにより、
半導体基板11の表面のソース領域21に達するコンタ
クト孔24を形成する。このとき、レジスト層24のフ
ォトリソグラフィ工程によるパターニングずれによって
コンタクト孔24の一部がトレンチ15の領域にオーバ
ラップしたとしても、その部分の分離絶縁膜17上に
は、そのRIEに対するエッチング選択比の高いエッチ
ング阻止膜18が延設されているので、これがストッパ
となり、分離絶縁膜17がエッチングされることが防止
され、従来のようにトレンチ15と半導体基板11との
境界部に不要な溝が形成されることがない。
【0032】次に、図1に示したように、例えばチタン
およびチタンナイトライドからなる密着層25を全面に
形成したのち、その上にCVD法等により例えばタング
ステン等の導電性材料からなる配線層26を形成し、コ
ンタクト孔24をこれらの密着層25および配線層26
によって埋め込む。これにより、NMOSトランジスタ
のソース領域21と配線層26とを接続するコンタクト
が形成される。このとき、密着層25としてのTiおよ
びTiNの膜厚は、それぞれ例えば20nm、40nm
程度とし、配線層26としてのWの膜厚は例えば300
nm程度とする。その後、同図に示したように、配線層
26上にレジスト層(図示せず)を形成すると共に、こ
れをフォトリソグラフィ工程によりパターニングし、こ
れをエッチングマスクとしてRIE法により配線層26
および密着層25をエッチングし、所定の配線パターン
を得る。
およびチタンナイトライドからなる密着層25を全面に
形成したのち、その上にCVD法等により例えばタング
ステン等の導電性材料からなる配線層26を形成し、コ
ンタクト孔24をこれらの密着層25および配線層26
によって埋め込む。これにより、NMOSトランジスタ
のソース領域21と配線層26とを接続するコンタクト
が形成される。このとき、密着層25としてのTiおよ
びTiNの膜厚は、それぞれ例えば20nm、40nm
程度とし、配線層26としてのWの膜厚は例えば300
nm程度とする。その後、同図に示したように、配線層
26上にレジスト層(図示せず)を形成すると共に、こ
れをフォトリソグラフィ工程によりパターニングし、こ
れをエッチングマスクとしてRIE法により配線層26
および密着層25をエッチングし、所定の配線パターン
を得る。
【0033】このように、本実施の形態の製造方法で
は、トレンチ15内の分離絶縁膜17の上部周囲の全体
にわたってエッチング阻止膜18が延設され、その後に
行われるコンタクト孔24の形成のためのエッチングか
ら分離絶縁膜17が保護されるので、トレンチ15内の
分離絶縁膜17が削られて不要な溝が形成されてしまう
ことを確実に防止することができ、素子分離特性の劣化
が防止される。特に、本実施の形態では、トレンチ15
に分離絶縁膜17を埋め込んだ後、エッチング阻止膜1
8を、トレンチ15の形成の際に用いた耐酸化膜13の
サイドウォールとして形成するようにしたので、エッチ
ング阻止膜18は耐酸化膜13と自己整合的に形成さ
れ、トレンチ15と半導体基板11との境界部よりも外
側(半導体基板11側)にはみ出すことがない。このた
め、コンタクト孔24における有効コンタクト面積を減
少させてしまうことがなく、コンタクト抵抗の増大を防
止することができる。
は、トレンチ15内の分離絶縁膜17の上部周囲の全体
にわたってエッチング阻止膜18が延設され、その後に
行われるコンタクト孔24の形成のためのエッチングか
ら分離絶縁膜17が保護されるので、トレンチ15内の
分離絶縁膜17が削られて不要な溝が形成されてしまう
ことを確実に防止することができ、素子分離特性の劣化
が防止される。特に、本実施の形態では、トレンチ15
に分離絶縁膜17を埋め込んだ後、エッチング阻止膜1
8を、トレンチ15の形成の際に用いた耐酸化膜13の
サイドウォールとして形成するようにしたので、エッチ
ング阻止膜18は耐酸化膜13と自己整合的に形成さ
れ、トレンチ15と半導体基板11との境界部よりも外
側(半導体基板11側)にはみ出すことがない。このた
め、コンタクト孔24における有効コンタクト面積を減
少させてしまうことがなく、コンタクト抵抗の増大を防
止することができる。
【0034】なお、上記の実施の形態では、便宜上、あ
る一方向における断面図を用い、その方向に存在するM
OS素子との素子分離関係についてのみ説明したが、こ
れに限らず、トレンチ15の周囲に接して存在するすべ
ての素子との分離関係においても同様の効果を奏するの
はいうまでもない。エッチング阻止膜18は、トレンチ
15と半導体基板11との境界部に沿って、トレンチ1
5内の分離絶縁膜17の上部周囲の全体にわたって形成
されているからである。この場合、分離対象となる素子
は、MOS素子には限られず、バイポーラトランジスタ
等の他のタイプの素子であってもよいのはもちろんであ
る。
る一方向における断面図を用い、その方向に存在するM
OS素子との素子分離関係についてのみ説明したが、こ
れに限らず、トレンチ15の周囲に接して存在するすべ
ての素子との分離関係においても同様の効果を奏するの
はいうまでもない。エッチング阻止膜18は、トレンチ
15と半導体基板11との境界部に沿って、トレンチ1
5内の分離絶縁膜17の上部周囲の全体にわたって形成
されているからである。この場合、分離対象となる素子
は、MOS素子には限られず、バイポーラトランジスタ
等の他のタイプの素子であってもよいのはもちろんであ
る。
【0035】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではな
く、その均等の範囲で種々変形可能である。例えば、上
記の実施の形態では、エッチング阻止膜18は、半導体
基板11(ソース領域21)上に形成した耐酸化膜13
のサイドウォールとして分離絶縁膜17上に形成するよ
うにしたが(図6)、これに限ることはなく、他の方法
によって形成してもよい。また、エッチング阻止膜18
の幅および膜厚は、上記した値に限定されるものではな
く、耐酸化膜13の膜厚やRIEによるエッチング量等
の制御により、適宜変更することが可能である。
たが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではな
く、その均等の範囲で種々変形可能である。例えば、上
記の実施の形態では、エッチング阻止膜18は、半導体
基板11(ソース領域21)上に形成した耐酸化膜13
のサイドウォールとして分離絶縁膜17上に形成するよ
うにしたが(図6)、これに限ることはなく、他の方法
によって形成してもよい。また、エッチング阻止膜18
の幅および膜厚は、上記した値に限定されるものではな
く、耐酸化膜13の膜厚やRIEによるエッチング量等
の制御により、適宜変更することが可能である。
【0036】また、本実施の形態では、エッチング阻止
膜18として多結晶シリコンを用いることとしたが、分
離絶縁膜17および層間絶縁膜22として用いる材料
(ここでは、シリコン酸化膜)よりもRIEに対するエ
ッチング選択比の高い材料であれば他の材料を用いるこ
とも可能である。
膜18として多結晶シリコンを用いることとしたが、分
離絶縁膜17および層間絶縁膜22として用いる材料
(ここでは、シリコン酸化膜)よりもRIEに対するエ
ッチング選択比の高い材料であれば他の材料を用いるこ
とも可能である。
【0037】さらに、耐酸化膜13として窒化シリコン
膜を用いることとしたが、他の材料を用いることも可能
である。
膜を用いることとしたが、他の材料を用いることも可能
である。
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項3のいずれか1に記載の半導体装置によれば、半導
体基板を複数領域に分離する分離溝内に埋め込まれた分
離絶縁膜の上に、少なくとも分離溝と半導体基板との境
界部に沿った領域を覆うようにしてエッチング阻止膜を
配置するようにしたので、コンタクト孔形成時における
エッチングから下地の分離絶縁膜が保護される。このた
め、分離溝とコンタクト孔との離間距離が十分とれない
場合であっても、従来のようにコンタクト孔のエッチン
グ形成時に分離溝内の分離絶縁膜が削られて不要な溝が
形成されるという事態を防止し、分離距離の実質的な短
縮を防止することができるので、素子分離特性の劣化を
回避できる。
求項3のいずれか1に記載の半導体装置によれば、半導
体基板を複数領域に分離する分離溝内に埋め込まれた分
離絶縁膜の上に、少なくとも分離溝と半導体基板との境
界部に沿った領域を覆うようにしてエッチング阻止膜を
配置するようにしたので、コンタクト孔形成時における
エッチングから下地の分離絶縁膜が保護される。このた
め、分離溝とコンタクト孔との離間距離が十分とれない
場合であっても、従来のようにコンタクト孔のエッチン
グ形成時に分離溝内の分離絶縁膜が削られて不要な溝が
形成されるという事態を防止し、分離距離の実質的な短
縮を防止することができるので、素子分離特性の劣化を
回避できる。
【0038】また、請求項4または請求項5に記載の半
導体装置の製造方法によれば、半導体基板に形成した分
離溝内に分離絶縁膜を埋め込んだ後、少なくとも分離溝
と半導体基板との境界部に沿った分離絶縁膜上にエッチ
ング阻止膜を形成するようにしたので、分離溝内の分離
絶縁膜の上部周囲の全体にわたってエッチング阻止膜が
延設される。これにより、その後に行われるコンタクト
孔形成のためのエッチングから分離絶縁膜が保護され、
素子分離特性の劣化が防止される。
導体装置の製造方法によれば、半導体基板に形成した分
離溝内に分離絶縁膜を埋め込んだ後、少なくとも分離溝
と半導体基板との境界部に沿った分離絶縁膜上にエッチ
ング阻止膜を形成するようにしたので、分離溝内の分離
絶縁膜の上部周囲の全体にわたってエッチング阻止膜が
延設される。これにより、その後に行われるコンタクト
孔形成のためのエッチングから分離絶縁膜が保護され、
素子分離特性の劣化が防止される。
【0039】特に、請求項5記載の半導体装置の製造方
法によれば、分離溝への分離絶縁膜の埋め込み後、エッ
チング阻止膜を、分離溝の形成の際に用いた耐酸化膜の
側壁として形成するようにしたので、エッチング阻止膜
を耐酸化膜と自己整合的に形成することができる。この
ため、エッチング阻止膜が分離溝と半導体基板との境界
部よりも外側(半導体基板側)にはみ出すことがなく、
コンタクト面積の減少によるコンタクト抵抗の増大とい
う不都合を防止することができる。
法によれば、分離溝への分離絶縁膜の埋め込み後、エッ
チング阻止膜を、分離溝の形成の際に用いた耐酸化膜の
側壁として形成するようにしたので、エッチング阻止膜
を耐酸化膜と自己整合的に形成することができる。この
ため、エッチング阻止膜が分離溝と半導体基板との境界
部よりも外側(半導体基板側)にはみ出すことがなく、
コンタクト面積の減少によるコンタクト抵抗の増大とい
う不都合を防止することができる。
【図1】本発明の一実施の形態に係る半導体装置の要部
構造を表す断面図である。
構造を表す断面図である。
【図2】この半導体装置の製造方法における一工程を表
す断面図である。
す断面図である。
【図3】図2に続く工程を表す断面図である。
【図4】図3に続く工程を表す断面図である。
【図5】図4に続く工程を表す断面図である。
【図6】図5に続く工程を表す断面図である。
【図7】図6に続く工程を表す断面図である。
【図8】図7に続く工程を表す断面図である。
【図9】従来の半導体装置の構造を表す断面図である。
11…半導体基板、12…酸化膜、13…耐酸化膜、1
5…トレンチ(分離溝)、16…酸化膜、17…分離絶
縁膜、18…エッチング阻止膜、19…ゲート電極、2
1…ソース領域、22…層間絶縁膜、24…コンタクト
孔、25…密着層、26…配線層
5…トレンチ(分離溝)、16…酸化膜、17…分離絶
縁膜、18…エッチング阻止膜、19…ゲート電極、2
1…ソース領域、22…層間絶縁膜、24…コンタクト
孔、25…密着層、26…配線層
Claims (5)
- 【請求項1】 各種の半導体素子が形成される半導体基
板を複数領域に分離する分離溝と、 前記分離溝内に埋め込まれた分離絶縁膜と、 少なくとも前記分離溝と前記半導体基板との境界部に沿
って前記分離絶縁膜を覆うように形成されたエッチング
阻止膜とを備えたことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記分離絶縁膜は、シリコン酸化膜から
なることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記エッチング阻止膜は、多結晶シリコ
ン膜からなることを特徴とする請求項1記載の半導体装
置。 - 【請求項4】 各種の半導体素子が形成される半導体基
板の表面側に素子部用の分離溝を形成する工程と、 前記分離溝内に分離絶縁膜を埋め込む工程と、 少なくとも、前記分離溝と前記半導体基板との境界部に
沿った前記分離絶縁膜上に、エッチング阻止膜を形成す
る工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項5】 前記分離溝は、半導体基板上に選択的に
形成した耐酸化膜をエッチングマスクとして行う異方性
エッチングにより形成され、 前記エッチング阻止膜は、前記分離溝に分離絶縁膜を埋
め込む工程の後に、前記耐酸化膜の側壁として形成され
ることを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17723396A JP3483090B2 (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17723396A JP3483090B2 (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1012733A true JPH1012733A (ja) | 1998-01-16 |
JP3483090B2 JP3483090B2 (ja) | 2004-01-06 |
Family
ID=16027487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17723396A Expired - Fee Related JP3483090B2 (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3483090B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100360183B1 (ko) * | 1998-12-25 | 2002-11-08 | 가부시끼가이샤 도시바 | 불휘발성 반도체 기억 장치 및 그 제조 방법 |
KR20030065176A (ko) * | 2002-01-31 | 2003-08-06 | 아남반도체 주식회사 | 에스티아이 블록킹 계층 동시 형성방법 |
WO2006014127A1 (en) * | 2004-08-06 | 2006-02-09 | Sca Hygiene Products Ab | An absorbent article |
JPWO2016152395A1 (ja) * | 2015-03-20 | 2017-04-27 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | 成膜装置及び成膜ワーク製造方法 |
-
1996
- 1996-06-19 JP JP17723396A patent/JP3483090B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100360183B1 (ko) * | 1998-12-25 | 2002-11-08 | 가부시끼가이샤 도시바 | 불휘발성 반도체 기억 장치 및 그 제조 방법 |
KR20030065176A (ko) * | 2002-01-31 | 2003-08-06 | 아남반도체 주식회사 | 에스티아이 블록킹 계층 동시 형성방법 |
WO2006014127A1 (en) * | 2004-08-06 | 2006-02-09 | Sca Hygiene Products Ab | An absorbent article |
JPWO2016152395A1 (ja) * | 2015-03-20 | 2017-04-27 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | 成膜装置及び成膜ワーク製造方法 |
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JP3483090B2 (ja) | 2004-01-06 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |