JPH10126690A - スタジオ装置 - Google Patents

スタジオ装置

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Publication number
JPH10126690A
JPH10126690A JP27832696A JP27832696A JPH10126690A JP H10126690 A JPH10126690 A JP H10126690A JP 27832696 A JP27832696 A JP 27832696A JP 27832696 A JP27832696 A JP 27832696A JP H10126690 A JPH10126690 A JP H10126690A
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JP
Japan
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television camera
subject
image
background
camera
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JP27832696A
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English (en)
Inventor
Shizuka Ishibashi
静 石橋
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Houei Co Ltd
Original Assignee
Houei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体の背景にあるスクリーンの画像信号
と、あらかじめ用意した画像信号とを置き替えて合成す
るとき、被写体に照射する照明がスクリーンにも照射さ
れるため、均一な照明が要求されるスクリーンの照明が
不均一になり好ましくない。また、スクリーンの照明が
反射して被写体を照射すると画質の劣化を生じる。さら
に、テレビジョン・カメラと被写体との位置関係を検出
するための構成が大掛かりであり、テレビジョン・カメ
ラの移動が自由に行えない。 【解決手段】 スクリーンの照明に赤外線を用いること
により被写体の照明と明確に区別する。テレビジョン・
カメラの移動を妨げない小型の位置検出手段をテレビジ
ョン・カメラに装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像情報の作成に利
用する。本発明はテレビ放送用番組、映画、その他の画
像信号を用いる娯楽に利用するに適する。本発明は人物
その他の主体となる被写体に別個に撮影または作成した
背景画像を合成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ技術の発達に伴い、画像信
号作成方法も大きく変化している。例えば、テレビ放送
の番組を作成するためには、スタジオで大道具、小道具
と呼ばれる装置を背景に配置し、その前で出演者が演技
をすることが行われていた。
【0003】ところが近年では、背景画像は別個に撮影
したり、あるいは、コンピュータグラフィックス(C
G)技術を用いて架空の情景を作成し、この背景画像上
に、切り取られた出演者の画像をはめこむことにより、
あたかも出演者とその背景が同じ時間に同じ場所に存在
するかのような画像信号を作り出すことができる。
【0004】この技術は、大道具、小道具が不要とな
り、実現不可能な空間でも作成可能となり、架空の
情景でも描くことができ、スタジオの稼働率が向上す
るなどの様々な利点がある。
【0005】また、現実感を向上させるためには、スタ
ジオ内でのテレビジョン・カメラの位置、角度、レンズ
の状態などをパラメータとして検出し、背景となる画像
と自然な状態で合成することが要求される。このパラメ
ータとしては、 (1) パン(水平方向の回転角度) (2) チルト(上下方向の角度) (3) ロール(左右の傾斜角度) (4) ハイト(床面からの高さ) (5) ポジションX(床面でのX位置) (6) ポジションY(床面でのY位置) (7) ズーム(レンズの焦点距離) (8) フォーカス(レンズの焦点) などがある。
【0006】出演者その他の実際に撮影される被写体
は、背景画像と合成するための切り出し作業が必要であ
る。このため一般にはブルーバックと呼ばれる特殊なス
クリーンをスタジオ内にセットし、出演者その他の主体
となる被写体と背景とを容易に区別できるようにしてい
る。
【0007】ブルーバックは青色のスクリーンであり、
人物などには発生する頻度が比較的少ない色として青色
が選ばれている。ブルーとそうでないエリアを画像信号
で区別し人物などを切り出すことができる。この区分け
するための信号をキー信号と呼んでいる。同時に、この
キー信号により背景画像の不要部分を消去し、人物など
と合成する。
【0008】上記パラメータの検出方法は、全てメカニ
カルな方法で検出している。テレビジョン・カメラをク
レーンの先端に取り付け、そのクレーンをレールに乗せ
て移動させる。メカニカルに変動する部分には、全てロ
ータリエンコーダを取り付け、その回転角度をディジタ
ルデータとしてコンピュータに取り込む。また、レンズ
のパラメータも同じくロータリエンコーダによりその状
態を知る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来例で
は、テレビジョン・カメラがクレーンに取り付けられて
いるため、テレビジョン・カメラの移動が自由にできな
い。これは極めて不便であり、あらかじめプログラムさ
れている移動範囲以外には移動させることができない。
【0010】また、クレーンはモータによって駆動され
るため極めて複雑な構造をしており大型かつ高価であ
る。
【0011】さらに、被写体との微妙な差を利用してキ
ー信号を取り出すために、背景となるスクリーンの照明
が一様でないとうまく動作しない。このため、スクリー
ンに対し均一な照明を当てる必要がある。
【0012】また、スクリーンのサイズが大きいため、
そこからの反射光が無視できないレベルになり、画質を
劣化させる。
【0013】さらに、前述したようにスクリーン上の照
明が均一でなければ不都合が生じるため、被写体に照明
を当てる場合には、その照明がスクリーンまで及ばない
ような配慮が必要となり、被写体に自由に照明を当てる
ことができない。
【0014】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、テレビジョン・カメラの移動を自由に行うこ
とができるスタジオ装置を提供することを目的とする。
本発明は、被写体に自由に照明を照射することができる
スタジオ装置を提供することを目的とする。本発明は、
背景からの反射光による画質の劣化を回避することがで
きるスタジオ装置を提供することを目的とする。本発明
は、装置構成を簡単化することができるスタジオ装置を
提供することを目的とする。本発明は、安価に構成する
ことができるスタジオ装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明はスタジオ装置で
あって、被写体を撮影するテレビジョン・カメラと、こ
の被写体の背景と、前記被写体を照明する被写体用照明
灯と、前記背景を照明する背景用照明灯と、前記テレビ
ジョン・カメラから出力される画像信号のうち前記被写
体の画像信号を除いた前記背景の画像信号をあらかじめ
用意された背景画像の信号に置き替える手段とを備えた
スタジオ装置である。
【0016】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記背景用照明灯の光は赤外線であり、前記テレビジョン
・カメラは、入射光通路に可視光線と赤外線とを分離す
るフィルタ手段を備え、可視光線を受光する撮像素子と
赤外線を受光する撮像素子とをそれぞれ設けたところに
ある。前記被写体用照明灯には、赤外線を除去する手段
を含むことが望ましい。
【0017】すなわち、前記背景の照明は均一であるこ
とが要求されるため、被写体の照明がこの背景の照明に
影響を与えることにより生じる照明の不均一が問題とな
る。そこで本発明では、背景用照明灯に赤外線ランプを
用いることにより、被写体を照明するための可視光とは
容易に区別できるようにした。これにより、被写体を照
明するための可視光が前記背景に照射された場合でも可
視光とは無関係に赤外線を検出することができる。また
同時に、背景を照明するための光が反射して被写体に照
射され、画質を劣化させることを回避することもでき
る。
【0018】前記テレビジョン・カメラにはジャイロが
装着され、このジャイロ出力からそのテレビジョン・カ
メラのパンおよびチルトならびにロールを演算する手段
と、この演算する手段の出力にしたがって背景画像のパ
ンおよびチルトならびにロールを補正する手段とを備え
る構成とすることもできる。
【0019】また、前記テレビジョン・カメラには床面
からの距離を検出する距離センサが装着され、前記ジャ
イロ出力およびこの距離センサ出力から高さを演算する
手段と、この演算する手段の出力にしたがって背景画像
の高さを補正する手段とを備える構成とすることもでき
る。
【0020】さらに、前記テレビジョン・カメラの床面
上の位置データを検出するカメラ装置を天井に備え、こ
の位置データにしたがって背景画像を補正する手段を備
える構成とすることもできる。
【0021】このとき、前記テレビジョン・カメラは複
数であり、この複数のテレビジョン・カメラには、前記
カメラ装置がその複数のテレビジョン・カメラの位置デ
ータを個別に識別する色彩の異なるカラーマーカをそれ
ぞれ備える構成とすることもできる。
【0022】このように、小型のジャイロを内蔵した慣
性計測装置をテレビジョン・カメラに備えてテレビジョ
ン・カメラの位置を検出することにより、テレビジョン
・カメラのスタジオ内での移動を自由に行うことができ
る。
【0023】さらに、慣性計測装置による計測を援助す
るために、磁気方位センサおよび超音波距離センサその
他のセンサを併せて内蔵することもできる。
【0024】さらに、スタジオ内を移動するテレビジョ
ン・カメラの位置を天井のカメラ装置によって確認する
ことができる。
【0025】このカメラ装置は、例えば、狭い写角を持
ち、その写角の中にテレビジョン・カメラの映像が入っ
たときに、信号を出力するように構成すればよい。ま
た、このカメラ装置はスタジオの天井に複数備え、テレ
ビジョン・カメラの複数の位置データを検出できるよう
にすることがよい。
【0026】複数のテレビジョン・カメラを用いる場合
には、スタジオの天井に備えられたカメラ装置によりテ
レビジョン・カメラの位置データを検出する場合に、カ
メラ装置に写っているテレビジョン・カメラがいずれの
テレビジョン・カメラであるかを把握できるように、テ
レビジョン・カメラにそれぞれ色彩の異なるカラーマー
カを備えることがよい。
【0027】このように、ジャイロおよび距離センサの
出力から演算したテレビジョン・カメラのパン、チル
ト、ロールおよび床面からの高さに加えて、天井に備え
たカメラ装置により得られたテレビジョン・カメラの位
置データからテレビジョン・カメラと被写体との位置関
係を把握し、その位置関係に整合するように背景画像の
内容を補正することがよい。さらに、テレビジョン・カ
メラのズーミングの状態およびフォーカシングの状態も
併せて把握することがよい。
【0028】ここで、背景画像の内容の補正とは、例え
ば、一つの背景となる被写体を異なる複数の角度から撮
影して得られた複数の背景画像のいずれかを、検出され
たテレビジョン・カメラと被写体との位置関係およびズ
ーミングおよびフォーカシングの状態にしたがって選択
する補正であったり、あるいは、大規模なコンピュータ
を用いて、検出されたテレビジョン・カメラと被写体と
の位置関係およびズーミングおよびフォーカシングの状
態にしたがって一つの背景画像を変化させる補正であ
る。
【0029】以上説明した構成は、被写体とテレビジョ
ン・カメラとの位置関係にしたがって背景画像の内容を
補正する構成であったが、逆に、背景画像はあらかじめ
決定しておき、その背景画像を撮影したときのデータに
したがって被写体を撮影する構成も可能である。
【0030】例えば、あらかじめ用意された背景画像が
撮影されたときのズーム距離と前記テレビジョン・カメ
ラのズーム距離とを自動的に整合させる手段を備えても
よい。
【0031】すなわち、被写体の画像と背景画像とを自
然な雰囲気で合成するためには、背景画像があらかじめ
撮影されたときのズーム距離と、現在、被写体を撮影し
ているときのズーム距離とが整合していることがよい。
これを自動的に整合させる構成とすることもできる。
【0032】また、あらかじめ用意された背景画像が撮
影されたときのパンおよびチルトならびにロールの状態
と前記テレビジョン・カメラのパンおよびチルトならび
にロールの状態とを自動的に整合させる手段を備えても
よい。
【0033】すなわち、上述したズーム距離の場合と同
様に、被写体の画像と背景画像とを自然な雰囲気で合成
するためには、背景画像があらかじめ撮影されたときの
パンおよびチルトならびにロールの状態と、現在、被写
体を撮影しているときのパンおよびチルトならびにロー
ルの状態とが整合していることがよい。これを自動的に
整合させる構成とすることもできる。
【0034】
【発明の実施の形態】
【0035】
【実施例】
(第一実施例)本発明第一実施例の構成を図1〜図3を
参照して説明する。図1は本発明第一実施例の全体構成
図である。図2は本発明のテレビジョン・カメラの要部
構成図である。図3は本発明の測定部の要部ブロック構
成図である。
【0036】本発明はスタジオ装置であって、被写体を
撮影するテレビジョン・カメラ1と、この被写体の背景
に設置されたスクリーン6と、前記被写体を照明する被
写体用照明灯10と、スクリーン6を照明する背景用照
明灯11と、テレビジョン・カメラ1から出力される画
像信号のうち前記被写体の画像信号を除いたスクリーン
6の画像信号をあらかじめ用意された背景画像の信号に
置き替える手段としての画像合成装置4および画像発生
装置5とを備えたスタジオ装置である。
【0037】ここで、本発明の特徴とするところは、背
景用照明灯11の光は赤外線ランプ12により照射され
る赤外線であり、テレビジョン・カメラ1は、図2に示
すように、入射光通路に可視光線と赤外線とを分離する
フィルタ手段としてのミラー22を備え、可視光線を受
光する撮像素子としての画像用CCD20と赤外線を受
光する撮像素子としてのキー信号用CCD21とをそれ
ぞれ設けたところにある。
【0038】被写体用照明灯10には、赤外線を除去す
る手段としての赤外線除去フィルタ13を含む。
【0039】テレビジョン・カメラ1には、図3に示す
ように、ジャイロ31を備えた測定部2が装着され、こ
のジャイロ出力から、そのテレビジョン・カメラ1のパ
ン、チルトおよびロールを演算する手段としてのパラメ
ータ演算装置3と、このパラメータ演算装置3の出力に
したがって背景画像のパンおよびチルトならびにロール
を補正する手段としての画像合成装置4とを備えてい
る。
【0040】また、テレビジョン・カメラ1には床面か
らの距離を検出する距離センサとしての超音波距離セン
サ32が装着され、ジャイロ31の出力およびこの超音
波距離センサ32の出力から高さを演算する手段として
の姿勢方位検出部33を備え、画像合成装置4は、この
姿勢方位検出部33の出力にしたがって背景画像の高さ
を補正する。また、姿勢方位検出部33は、パンの検出
についてはジャイロ31および磁気方位センサ30の双
方の出力にしたがって検出を行っている。
【0041】さらに、テレビジョン・カメラ1の床面上
の位置データを検出するカメラ装置7を天井に備えてい
る。画像合成装置4は、この位置データにしたがって背
景画像を補正する。
【0042】次に、本発明第一実施例の動作を説明す
る。図1に示す本発明第一実施例では、スクリーン6に
赤外線ランプ12により赤外線を照射する。また、被写
体に被写体用照明灯10により可視光を照射する。この
可視光は赤外線除去フィルタ13によって赤外線が除去
されている。
【0043】テレビジョン・カメラ1は、図2に示すよ
うに、画像用CCD20およびキー信号用CCD21を
備える。赤外線はミラー22に反射されてキー信号用C
CD21に照射される。
【0044】これにより、テレビジョン・カメラ1の出
力には、画像信号およびキー信号が可視光および赤外光
として得られる。前述したように、被写体からの画像信
号と、スクリーン6からの画像信号とを明確に区別する
ことにより、画像合成処理を高品質に行うことができ
る。本発明では、可視光と赤外光という波長が大きく異
なる二つの光を用いることにより、被写体からの画像信
号と、スクリーン6からの画像信号とを容易に区別でき
るようにした。
【0045】これにより、被写体に対して可視光を照射
する場合に、スクリーン6への影響を考慮する必要がな
くなり、被写体に対しては自由に照明を行うことができ
る。また同時に、スクリーン6の照明が反射し、これが
被写体を照射することによる画質の劣化を回避すること
もできる。
【0046】測定部2は図3に示すように構成される。
磁気方位センサ30は、地磁気を用いて方位を検出する
センサである。ジャイロ31は、高速回転体が一定の姿
勢を保持しようとするジャイロ効果を利用して角度およ
び方位の変化を検出するセンサである。超音波距離セン
サ32は発射した超音波が物体に反射して戻ってくるま
での時間を測定することにより、物体との距離を測定す
るセンサである。
【0047】パラメータ演算装置3が演算を行うために
必要なパラメータと測定部2の出力との関係について説
明する。パラメータは8種類あり、パンは水平方向の
回転であり、ジャイロ31が検出する方位変化および磁
気方位センサ30が検出する方位により測定することが
できる。チルトは垂直方向の回転であり、ジャイロ3
1が検出する角度変化により測定することができる。
ロールは左右傾斜の角度であり、これもジャイロ31が
検出する角度変化により測定することができる。ハイ
トは床面からの高さであり、超音波距離センサ32が検
出する床面との距離をジャイロ31が検出するテレビジ
ョン・カメラ1の傾きにより補正することにより得られ
る。
【0048】すなわち、図4は測定部2のハイト(高
さ)測定の原理を示す図であるが、超音波送受器34と
床面との距離aは、テレビジョン・カメラ1が傾いてい
ると実際の高さhとは異なる。このとき、図4に示すよ
うに傾きの角度がθであるとすると、高さhは、 h=a・cosθ により得られる。傾き角度θの値はジャイロ31により
得られる。
【0049】このように、磁気方位センサ30、ジャイ
ロ31および超音波距離センサ32の出力は、姿勢方位
検出部33に入力され、上述したようにそれぞれのセン
サの出力が組み合わされて演算され、パラメータとして
出力される。
【0050】その他には、カメラ装置7をスタジオの天
井に複数配置し、どのカメラ装置7にテレビジョン・カ
メラ1の画像が写っているかを認識することにより、テ
レビジョン・カメラ1の位置を検出することができる。
【0051】さらに、テレビジョン・カメラ1のレンズ
にロータリ・エンコーダを設置し、ズーミングの状態お
よびフォーカシングの状態を検出することができる。
【0052】このようにして得られたパラメータは、パ
ラメータ演算装置3に入力される。パラメータ演算装置
3では、入力されたパラメータにしたがって画像を合成
するのに際して補正すべき画像信号とその補正パターン
を判断し、補正を行うための指示を画像合成装置4に出
力する。
【0053】画像合成装置4は、画像発生装置5から入
力された画像信号をパラメータ演算装置3からの指示に
したがって補正した後に、被写体の画像信号と合成する
ことにより、スクリーン6の画像信号との置き替えを行
う。
【0054】ここで、画像信号の補正とは、一つの背景
となる被写体を異なる複数の角度から撮影して得られた
複数の背景画像のいずれかを、検出されたテレビジョン
・カメラと被写体との位置関係およびズーミングおよび
フォーカシングの状態にしたがって選択する補正であっ
たり、あるいは、大規模なコンピュータを用いて、検出
されたテレビジョン・カメラと被写体との位置関係およ
びズーミングおよびフォーカシングの状態にしたがって
一つの背景画像を変化させる補正である。
【0055】(第二実施例)本発明第二実施例を図5を
参照して説明する。図5は本発明第二実施例の全体構成
図である。本発明第二実施例は、テレビジョン・カメラ
1をあらかじめ雲台40に固定しておき、制御信号発生
装置41は、この雲台40を自動的に動かすための制御
信号を発生する。さらに、制御信号発生装置41はテレ
ビジョン・カメラ1のレンズを駆動するモータの制御信
号も併せて発生し、ズーミングおよびフォーカシングを
自動的に制御することもできる。
【0056】本発明第二実施例では、テレビジョン・カ
メラ1はあらかじめ定められた手順にしたがって被写体
の撮影を行う。したがって、テレビジョン・カメラ1の
姿勢方位および位置あるいはズーミングおよびフォーカ
シングの状態は全てあらかじめ明らかであり、画像発生
装置5には、テレビジョン・カメラ1の動きに対応して
あらかじめ補正が加えられた背景画像が蓄積されてお
り、画像合成装置4は、制御信号発生装置41の指示に
したがい、画像発生装置5が発生する背景画像信号を被
写体の画像信号と合成する。
【0057】すなわち、被写体の画像と背景画像とを自
然な雰囲気で合成するためには、背景画像が撮影された
ときのズーム距離と被写体を撮影するときのズーム距離
とが整合していることがよい。テレビジョン・カメラ1
のズーム撮影手順はあらかじめ定められているので、画
像発生装置5には、このズーム撮影手順に整合させた背
景画像信号をあらかじめ蓄積しておき、画像合成装置4
は制御信号発生装置41の指示にしたがい、テレビジョ
ン・カメラ1のズーム手順に合わせて蓄積されている背
景画像信号を被写体の画像信号に逐次自動的に合成す
る。
【0058】さらに、上述したズーム距離の場合と同様
に、被写体の画像と背景画像とを自然な雰囲気で合成す
るためには、被写体を撮影しているテレビジョン・カメ
ラ1のパン、チルトおよびロールの状態と背景画像のパ
ン、チルトおよびロールの状態とが整合していることが
よい。テレビジョン・カメラ1のパン、チルトおよびロ
ールの手順はあらかじめ定められているので、画像発生
装置5には、このパン、チルトおよびロールの手順に整
合させた背景画像信号をあらかじめ蓄積しておき、画像
合成装置4は制御信号発生装置41の指示にしたがい、
テレビジョン・カメラ1のパン、チルトおよびロールの
手順に合わせて蓄積されている背景画像信号を被写体の
画像信号に逐次自動的に合成する。
【0059】図6は本発明の制御信号発生装置41のブ
ロック構成図である。オペレータは操作卓45を操作
し、制御手順を入力する。制御信号発生部43は、操作
卓45から入力された制御手順にしたがって制御信号を
発生する。この制御手順は、あらかじめ制御手順メモリ
42に記憶させておくこともできる。
【0060】制御手順メモリ42にあらかじめ複数の制
御手順を記憶させておき、さらに、操作手順メモリ44
に、制御手順メモリ42に記憶させた複数の制御手順の
選択手順を記憶させておくことができる。操作手順メモ
リ44に記憶させた操作手順は、操作卓45からの操作
または外部入力によって順次読出すことができる。
【0061】本発明第二実施例を、例えば、一般にカラ
オケボックスと呼ばれている装置に用いた場合には、歌
を歌っている人物をテレビジョン・カメラ1が自動的に
撮影し、その曲の内容に適した背景を画像発生装置5か
ら取り出して合成する。このとき、テレビジョン・カメ
ラ1を載せた雲台40およびテレビジョン・カメラ1の
レンズの制御手順も曲の内容に合わせてあらかじめプロ
グラムしておき、人物の撮影に変化を持たせることがで
きる。前述したように、背景の画像は、テレビジョン・
カメラ1の撮影手順にしたがって適当な補正が加えられ
ている。
【0062】曲の内容にしたがって制御手順を選択する
方法としては、図6に示した外部入力に、曲目に対応し
たコード番号を入力し、制御信号発生部43はこのコー
ド番号に応じた操作手順を操作手順メモリ44から読出
し、制御信号発生部43は、この操作手順にしたがって
制御手順を制御手順メモリ42から読出すことにより、
曲の内容にしたがって制御手順を選択することができ
る。
【0063】(第三実施例)本発明第三実施例を図7を
参照して説明する。図7はテレビジョン・カメラ1に設
置したカラーマーカを示す図である。図1で説明したよ
うに、スタジオの天井にはカメラ装置7が備えられ、床
面上を移動するテレビジョン・カメラ1の位置を検出し
ている。
【0064】本発明第一実施例では、テレビジョン・カ
メラ1の台数は一台として説明したが、複数台用いても
同様に説明することができる。この場合に、天井に備え
られたカメラ装置7が複数台のテレビジョン・カメラ1
を識別できるように、テレビジョン・カメラ1には図7
に示すように、それぞれ色彩の異なるカラーマーカ50
および51を備えることがよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カメラの移動を自由に行うことができるとともに、被写
体に自由に照明を照射することができる。また同時に、
背景からの反射光による画質の劣化を回避することがで
きる。さらに、本発明によれば、装置構成を簡単化する
ことができるとともに、安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の全体構成図。
【図2】本発明のテレビジョン・カメラの要部構成図。
【図3】本発明の測定部の要部ブロック構成図。
【図4】測定部のハイト(高さ)測定の原理を示す図。
【図5】本発明第二実施例の全体構成図。
【図6】本発明の制御信号発生装置のブロック構成図。
【図7】テレビジョン・カメラに設置したカラーマーカ
を示す図。
【符号の説明】
1 テレビジョン・カメラ 2 測定部 3 パラメータ演算装置 4 画像合成装置 5 画像発生装置 6 スクリーン 7 カメラ装置 8 モニタ画面 10 被写体用照明灯 11 背景用照明灯 12 赤外線ランプ 13 赤外線除去フィルタ 20 画像用CCD 21 キー信号用CCD 22 ミラー 23 レンズ 30 磁気方位センサ 31 ジャイロ 32 超音波距離センサ 33 姿勢方位検出部 34 超音波送受器 40 雲台 41 制御信号発生装置 42 制御手順メモリ 43 制御信号発生部 44 操作手順メモリ 45 操作卓 50、51 カラーマーカ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮影するテレビジョン・カメラ
    と、この被写体の背景と、前記被写体を照明する被写体
    用照明灯と、前記背景を照明する背景用照明灯と、前記
    テレビジョン・カメラから出力される画像信号のうち前
    記被写体の画像信号を除いた前記背景の画像信号をあら
    かじめ用意された背景画像の信号に置き替える手段とを
    備えたスタジオ装置において、 前記背景用照明灯の光は赤外線であり、 前記テレビジョン・カメラは、入射光通路に可視光線と
    赤外線とを分離するフィルタ手段を備え、可視光線を受
    光する撮像素子と赤外線を受光する撮像素子とをそれぞ
    れ設けたことを特徴とするスタジオ装置。
  2. 【請求項2】 前記被写体用照明灯には、赤外線を除去
    する手段を含む請求項1記載のスタジオ装置。
  3. 【請求項3】 前記テレビジョン・カメラにはジャイロ
    が装着され、このジャイロ出力からそのテレビジョン・
    カメラのパンおよびチルトならびにロールを演算する手
    段と、この演算する手段の出力にしたがって背景画像の
    パンおよびチルトならびにロールを補正する手段とを備
    えた請求項1記載のスタジオ装置。
  4. 【請求項4】 前記テレビジョン・カメラには床面から
    の距離を検出する距離センサが装着され、前記ジャイロ
    出力およびこの距離センサ出力から高さを演算する手段
    と、この演算する手段の出力にしたがって背景画像の高
    さを補正する手段とを備えた請求項3記載のスタジオ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記テレビジョン・カメラの床面上の位
    置データを検出するカメラ装置を天井に備え、この位置
    データにしたがって背景画像を補正する手段を備えた請
    求項1記載のスタジオ装置。
  6. 【請求項6】 前記テレビジョン・カメラは複数であ
    り、この複数のテレビジョン・カメラには、前記カメラ
    装置がその複数のテレビジョン・カメラの位置データを
    個別に識別する色彩の異なるカラーマーカをそれぞれ備
    えた請求項5記載のスタジオ装置。
  7. 【請求項7】 あらかじめ用意された背景画像が撮影さ
    れたときのズーム距離と前記テレビジョン・カメラのズ
    ーム距離とを自動的に整合させる手段を備えた請求項1
    ないし6のいずれかに記載のスタジオ装置。
  8. 【請求項8】 あらかじめ用意された背景画像が撮影さ
    れたときのパンおよびチルトならびにロールの状態と前
    記テレビジョン・カメラのパンおよびチルトならびにロ
    ールの状態とを自動的に整合させる手段を備えた請求項
    1ないし6のいずれかに記載のスタジオ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004525560A (ja) * 2001-02-16 2004-08-19 アイマット・インコーポレーテッド 対話式遠隔会議表示システム
KR100777428B1 (ko) 2005-07-26 2007-11-20 한국원자력연구원 화상처리 장치 및 방법
EP4055443A4 (en) * 2019-12-13 2023-01-11 Sony Group Corporation EXTRACTION OF A SUBJECT FROM A BACKGROUND

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