JPH10126420A - 通信コネクションの帯域変更方法 - Google Patents

通信コネクションの帯域変更方法

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JPH10126420A
JPH10126420A JP16929297A JP16929297A JPH10126420A JP H10126420 A JPH10126420 A JP H10126420A JP 16929297 A JP16929297 A JP 16929297A JP 16929297 A JP16929297 A JP 16929297A JP H10126420 A JPH10126420 A JP H10126420A
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和幸 ▲か▼島
Kazuyuki Kashima
Keiichi Soda
圭一 曽田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規に呼接続を要求するユーザ端末は、既に
マルチポイント接続呼およびコネクションに割り当てら
れている帯域でしか通信できない課題があった。 【解決手段】 新たに呼接続を要求するユーザ端末7は
帯域を申告する。ATMネットワーク1は、発呼ユーザ
端末4に対して帯域の申告があったことを通知する。発
呼ユーザ端末4は、帯域の申告があったことの通知に応
じて既に接続されている着呼ユーザ端末5,6に対して
帯域の変更を要求し、既に接続されている全ての着呼ユ
ーザ端末5,6が帯域変更の要求を受け付けたら、新た
に呼接続を要求するユーザ端末7をマルチポイント接続
呼およびコネクション2に加えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、広帯域ISDN
(広帯域総合サービスディジタル網)の呼およびコネク
ションの制御方法に関し、特に、コネクションの帯域変
更を行う通信コネクションの帯域変更方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】非同期転送モード(Asynchron
ous Transfer Mode;以下、ATMと
いう)ネットワークによる広帯域ISDN(B−ISD
N)のマルチポイント接続呼およびコネクションに対し
て、ユーザ端末が新たに呼接続を要求する場合の手順と
して、「ATMユーザ・網インタフェース(ATM U
ser−Network Interface(UN
I)),シグナリング仕様第4.0版(Signall
ing Specification Version
4.0),ATM forum,1996年発行」に示
されている、着呼ユーザ起動型呼接続(Leaf In
itiated Join Capability;以
下、LIJという)がある。上記文献に示されたLIJ
には、以下の2種類のモードがある。 (1)リーフ−プロンプティド ジョイン[ルートへの
通知なし](Leaf−prompted join
without Root notificatio
n) なお、以下、このモードを「通知なしLIJモード」と
呼ぶ。 (2)ルート−プロンプティド ジョイン(Root−
prompted join) なお、以下、このモードを「通知ありLIJモード」と
呼ぶ。
【0003】図18および図19は一般的なATM通信
システムの一構成例を示すブロック図である。図18に
おいて、1はATMネットワークであり、2はこのAT
Mネットワーク1におけるマルチポイント接続呼および
コネクションを示す。3はATMネットワーク1が有す
るATM交換装置(図面ではスイッチと表記する)であ
り、4,5,6,7はユーザ端末である。なお、これら
ユーザ端末4〜7のうちの、4は発呼ユーザ端末として
のルート(Root)、5,6,7は着呼ユーザ端末と
してのリーフ(Leaf)である。また、図19におい
て、8はATMネットワーク1におけるマルチポイント
接続呼およびコネクションを示し、他は図18における
それらと同一のものである。
【0004】図18には、ルート4と2つのリーフ5,
6との間で、ATM交換装置3を介して、マルチポイン
ト接続呼およびコネクション2が設定され、ルート4と
リーフ5,6との間で通信が行なわれていることが示さ
れている。この場合、通信形態は片方向通信であり、ル
ート4から2つのリーフ5,6への方向に通信が行なわ
れる。
【0005】また、図19には、ルート4と3つのリー
フ5,6,7との間で、ATM交換装置3を介して、マ
ルチポイント接続呼およびコネクション8が設定され、
ルート4とリーフ5,6,7との間で通信が行なわれて
いることが示されている。この場合も、通信形態は片方
向通信であり、ルート4から3つのリーフ5,6,7へ
の方向に通信が行なわれる。
【0006】なお、マルチポイント接続呼およびコネク
ション2,8を扱うATM交換装置3は通信セルをコピ
ーする機能を有している必要があるが、コピー機能を実
現するためにどのような方式をとってもよい。
【0007】図20は図18に示したATM通信システ
ムにおける通知なしLIJモードを実現するための手順
を示すシーケンス図である。図20には、マルチポイン
ト接続呼およびコネクション2に対して、リーフ7が新
たに呼接続を要求する場合が示されている。なお、図に
おいては、マルチポイント接続呼およびコネクション
を、単に、マルチポイント接続コネクションと表記(他
のシーケンス図においても同様)している。
【0008】次に動作について説明する。リーフ7は、
既存のマルチポイント接続呼およびコネクション2に呼
接続を要求するために、ATMネットワーク1に対し
て、着呼ユーザ呼設定要求(LEAF SETUP R
EQUEST)メッセージ9を送信する。この着呼ユー
ザ呼設定要求メッセージ9には、以下の情報要素が含ま
れている。 ● LIJ呼識別(LIJ Call Identif
ier) ATMネットワーク1内に存在する複数のマルチポイン
ト接続呼およびコネクションのうちのいずれの呼および
コネクションに対する呼接続要求であるのかを識別する
ための情報要素 ● 着呼ユーザシーケンス番号(Leaf Seque
nce Number) 着呼ユーザ呼設定要求メッセージとそれに対する応答メ
ッセージとの対応付けを行うための情報要素
【0009】ATMネットワーク1のATM交換装置3
は、着呼ユーザ呼設定要求メッセージ9を受信すると、
そのメッセージ内の各情報要素を精査する。精査の結
果、メッセージを受け付け可能と判断した場合には、I
TU−T勧告Q.2971、および文献「ATMユーザ
・網インタフェース、シグナリング仕様第4.0版」に
記載された内容に従ったパーティ追加手順で、リーフ7
を着呼ユーザ呼設定要求メッセージ9のLIJ呼識別で
示されるマルチポイント接続呼およびコネクション2に
追加する。その結果、ルート4と3つのリーフ5,6,
7との間で、マルチポイント接続呼およびコネクション
8が設定される。具体的には、ATM交換装置3とリー
フ7との間で、通常のユーザ・網インタフェース呼設定
手順が実行される。
【0010】一方、精査の結果、メッセージの受け付け
不可能と判断した場合には、ATM交換装置3は、図2
0では図示を省略した着呼ユーザ呼設定失敗(LEAF
SETUP FAILURE)メッセージをリーフ7
に送信して、マルチポイント接続呼およびコネクション
2に対するリーフ7の呼接続要求を拒否する。
【0011】図21は図18に示すATM通信システム
における通知ありLIJモードを実現するための手順を
示すシーケンス図である。この場合にも、ATM交換装
置3は、着呼ユーザ呼設定要求メッセージ9を受信する
と、そのメッセージ内の各情報要素を精査する。精査の
結果、メッセージを受け付け可能と判断した場合には、
ATM交換装置3は、着呼ユーザ呼設定要求メッセージ
9内の情報要素を含む着呼ユーザ呼設定要求メッセージ
10をルート4に送信する。
【0012】一方、メッセージを受け付け不可能と判断
した場合には、ATM交換装置3は、図示を省略した着
呼ユーザ呼設定失敗メッセージをリーフ7に送信して、
マルチポイント接続呼およびコネクション2に対するリ
ーフ7の呼接続要求を拒否する。この場合には、ATM
交換装置3は、着呼ユーザ呼設定要求メッセージ10を
ルート4に対して送信しない。
【0013】ルート4は、着呼ユーザ呼設定要求メッセ
ージ10を受信すると、そのメッセージ内の各情報要素
を精査する。精査の結果、メッセージを受け付け可能と
判断した場合には、ITU−T勧告Q.2971、およ
び文献「ATMユーザ・網インタフェース、シグナリン
グ仕様第4.0版」に記載された内容に従ったパーティ
追加手順で、リーフ7を着呼ユーザ呼設定要求メッセー
ジ10内のLIJ呼識別で示されれるマルチポイント接
続呼およびコネクション2に追加する。その結果、マル
チポイント接続呼およびコネクション8が設定される。
具体的には、ルート4からATM交換装置3に対してパ
ーティ追加が要求される。そして、ATM交換装置3と
ルート4との間で、通常のユーザ・網インタフェース呼
設定手順が実行される。手順が完結すると、ATM交換
装置3からルート4にパーティ追加の確認が通知され
る。
【0014】一方、ルート4は、精査の結果、メッセー
ジを受け付け不可能と判断した場合には、図示を省略し
た着呼ユーザ呼設定失敗メッセージをATM交換装置3
を介してリーフ7に送信し、マルチポイント接続呼およ
びコネクション2に対するリーフ7の呼接続要求を拒否
する。
【0015】図22は図19に示すATM通信システム
において、通知ありLIJモードのマルチポイント接続
呼およびコネクション8から接続リーフが解放される場
合の手順を示すシーケンス図である。図22には、マル
チポイント接続呼およびコネクション8からリーフ5が
解放される場合が示されている。
【0016】次に動作について説明する。リーフ5は、
マルチポイント接続呼およびコネクション8からの解放
を要求するために、ATMネットワーク1のATM交換
装置3に対して、解放(RELEASE)メッセージ1
1を送信する。ATMネットワーク1のATM交換装置
3は、その解放メッセージ11を受信すると、リーフ5
に対して解放完了(RELEASE COMPLET
E)メッセージ12を送信し、さらにルート4に対し
て、パーティ削除(DROP PARTY)メッセージ
13を送信する。このパーティ削除メッセージ13に
は、削除対象パーティがリーフ5であることを示す情報
要素:終端点識別(Endpoint Referen
ce)が含まれている。
【0017】ルート4は、パーティ削除メッセージ13
を受信すると、そのメッセージに含まれている情報要
素:終端点識別から、削除対象パーティがリーフ5であ
ることを認識して、リーフ5をマルチポイント接続呼お
よびコネクション8から削除し、ATM交換装置3に対
してパーティ削除確認(DROP PARTY ACK
NOWLEDGE)メッセージ14を送信する。その結
果、ルート4と2つのリーフ6,7との間で、マルチポ
イント接続呼およびコネクション2が再構成される。
【0018】図23は図19に示すシステムにおいて、
通知なしLIJモードのマルチポイント接続呼およびコ
ネクション8から接続リーフが解放される場合の手順を
示すシーケンス図である。図23には、マルチポイント
接続呼およびコネクション8からリーフ5が解放される
場合が示されている。
【0019】次に動作について説明する。リーフ5は、
マルチポイント接続呼およびコネクション8からの解放
を要求するために、ATMネットワーク1のATM交換
装置3に対して、解放(RELEASE)メッセージ1
1を送信する。ATM交換装置3は、その解放メッセー
ジ11を受信すると、リーフ5に対して解放完了(RE
LEASE COMPLETE)メッセージ12を送信
する。この場合、ルート4に対してはメッセージの送信
は行わない。その結果、マルチポイント接続呼およびコ
ネクション2が再構成される。
【0020】また、ATMネットワークにおける呼およ
びコネクションの帯域を変更する手順として、ITU−
T勧告Q.2963による手順がある。図24はポイン
ト・ポイント接続呼およびコネクションが設定されたA
TM通信システムを示すブロック図であり、この図24
には、発呼ユーザ端末である端末15と着呼ユーザ端末
である端末16との間で、ATMネットワーク1のAT
M交換装置3を介して、ポイント・ポイント接続呼およ
びコネクション17が設定され、端末15と端末16と
の間で通信が行われていることが示されている。なお、
この場合には、通信形態として、双方向および片方向の
いずれの場合もあり得る。
【0021】図25は、図24に示すATM通信システ
ムにおけるポイント・ポイント接続呼およびコネクショ
ン17のコネクション帯域を変更する手順を示すシーケ
ンス図である。図25に示すように、発呼ユーザ端末で
ある端末15は、ポイント・ポイント接続呼およびコネ
クション17のコネクション帯域の変更を要求するため
に、コネクション属性変更要求(MODIFY REQ
UEST)メッセージ18をATMネットワーク1のA
TM交換装置3に送信する。このコネクション属性変更
要求メッセージ18には、変更後のコネクション帯域の
帯域情報を含む情報要素:ATMトラフィック記述子
(ATM traffic descriptor)が
含まれる。なお、図においては、ポイント・ポイント接
続呼およびコネクションを、単に、ポイント・ポイント
接続コネクションと表記している。
【0022】ここで、端末15におけるコネクション帯
域の予約・割り当て処理の内容は、コネクション属性変
更要求メッセージ18による変更要求内容に依存する。
変更要求内容が、端末15の送信方向において帯域を減
少する要求である場合には、減少後の帯域が割り当てら
れ、変更前の帯域は予約される。変更要求内容が、端末
15の送信方向において帯域を増加する要求である場合
には、この時点で割り当ては行われず、変更後の帯域が
予約されるのみである。また、変更要求内容が、端末1
5の受信方向において帯域を増加する要求である場合に
は、増加させた帯域が割り当てられ、変更前の帯域は予
約される。変更要求内容が、端末15の受信方向におい
て帯域を減少する要求である場合には、この時点で割り
当ては行われず、変更後の帯域が予約されるのみであ
る。
【0023】ATM交換装置3は、このコネクション属
性変更要求メッセージ18を受信すると、そのメッセー
ジ内の各情報要素を精査する。精査の結果、メッセージ
を受け付け可能と判断した場合、ATM交換装置3は、
コネクション属性変更要求メッセージ18内の情報要素
を含むコネクション属性変更要求(MODIFY RE
QUEST)メッセージ19を生成して、着呼ユーザ端
末である端末16に送信する。ここで、ATM交換装置
3では、この時点では、変更要求内容によらず帯域の割
り当ては行われない。ATM交換装置3における発呼ユ
ーザ側インタフェースおよび着呼ユーザ側インタフェー
スのそれぞれにおいて、変更後の帯域が予約されるのみ
である。
【0024】端末16は、このコネクション属性変更要
求メッセージ19を受信すると、そのメッセージ内の各
情報要素を精査する。精査の結果、メッセージを受け付
け可能と判断した場合、端末16は、コネクション属性
変更確認(MODIFY ACKNOWLEDGE)メ
ッセージ20をATM交換装置3に送信する。端末16
が帯域変更手順の確認を要求する場合、このコネクショ
ン属性変更確認メッセージ20には、情報要素:広帯域
レポート種別(Broadband report t
ype)が含まれる。
【0025】ここで、端末16におけるコネクション帯
域の予約・割り当て処理内容は、端末16が帯域変更手
順の確認を要求する場合とそうでない場合とで異なる。
端末16が帯域変更手順の確認を要求する場合には、端
末16の受信方向では、帯域変更の変更内容によらず、
すなわち帯域を増加する場合にも減少する場合にも変更
後の帯域が割り当てられる。この場合には、変更前の端
末16の受信方向の帯域は予約されない。また、端末1
6の送信方向の帯域減少要求がある場合には、減少した
帯域が割り当てられる。この場合、変更前の帯域は予約
されない。端末16の送信方向の帯域増加要求がある場
合には、この時点では帯域の割り当ては行われず、変更
後の帯域が予約される。
【0026】一方、端末16が帯域変更手順の確認を要
求しない場合には、端末16の受信方向では、帯域変更
の変更内容によらず、すなわち帯域を増加する場合にも
減少する場合にも変更後の帯域が割り当てられる。この
場合には、変更前の端末16の受信方向の帯域は予約さ
れない。また、端末16の送信方向の帯域変更要求があ
る場合にも、同様に、帯域変更の変更内容によらず、す
なわち帯域を増加する場合にも減少する場合にも変更後
の帯域が割り当てられる。この場合には、端末16の送
信方向の変更前の帯域は予約されない。
【0027】ATM交換装置3は、コネクション属性変
更要求メッセージ19に対する応答としてコネクション
属性変更確認メッセージ20を受信した場合には、その
コネクション属性変更確認メッセージ20内の情報要素
を含むコネクション属性変更確認(MODIFY AC
KNOWLEDGE)メッセージ21を生成して、発呼
ユーザ端末である端末15に送信する。ここで、ATM
交換装置3は、変更要求の内容によらず、発呼ユーザ端
末である端末15側のインタフェース、および着呼ユー
ザ端末である端末16側のインタフェースにおいて、変
更後の帯域を割り当てる。すなわち、送信方向および受
信方向ともに変更後の帯域が割り当てられる。ここで、
変更前の帯域は予約されない。
【0028】発呼ユーザ端末である端末15は、コネク
ション属性変更要求メッセージ18の応答としてコネク
ション属性変更確認メッセージ21を受信すると、その
メッセージ内に情報要素:広帯域レポート種別が含まれ
ているかどうかを確認する。 情報要素:広帯域レポート種別が含まれている場合に
は、端末15は、コネクション利用可能(CONNEC
TION AVAILABLE)メッセージ22をAT
M交換装置3に送信する。
【0029】なお、コネクション属性変更確認メッセー
ジ21に情報要素:広帯域レポート種別が含まれていな
い場合には、この時点で手順は完結し、コネクション帯
域が変更されたポイント・ポイント接続呼およびコネク
ション23が確立される。
【0030】ここで、発呼ユーザ端末である端末15に
おけるコネクション帯域の予約・割り当て処理の内容
は、変更要求内容に依存する。変更要求内容が、端末1
5の送信方向において帯域を減少する要求であった場合
には、コネクション属性変更要求メッセージ18を送信
したときに予約した変更前の帯域を解除する。変更要求
内容が、端末15の送信方向において帯域を増加する要
求であった場合には、この時点で、増加させた帯域を割
り当て、変更前の帯域を予約しない。また、変更要求内
容が、端末15の受信方向において帯域を増加する要求
であった場合には、コネクション属性変更要求メッセー
ジ18を送信したときに予約した変更前の帯域を解除す
る。変更要求内容が、端末15の受信方向において帯域
を減少する要求であった場合には、この時点で、減少し
た帯域を割り当て、変更前の帯域を予約しない。なお、
ここでの帯域の予約・割り当て処理は、コネクション利
用可能メッセージ22を送信する場合も送信しない場合
も同様に実行される。
【0031】ATM交換装置3は、発呼ユーザ端末であ
る端末15からコネクション利用可能メッセージ22を
受信すると、コネクション利用可能(CONNECTI
ONAVAILABLE)メッセージ24を生成して、
着呼ユーザ端末である端末16に送信する。なお、AT
M交換装置3は、この時点では帯域の予約・割り当ての
処理を行わない。すなわち、ATM交換装置3では、コ
ネクション属性変更確認メッセージ20を受信し、コネ
クション属性変更確認メッセージ21を送信したときの
状態がそのまま保存される。
【0032】着呼ユーザ端末である端末16が、コネク
ション利用可能メッセージ24を受信すると、その時点
で手順は完結して、帯域が変更されたポイント・ポイン
ト接続呼およびコネクション23が確立される。ここで
の端末16における帯域の予約・割り当て処理の内容
は、変更要求内容に依存する。すなわち、端末16の受
信方向については、帯域の予約・割り当て処理は行われ
ず、コネクション属性変更確認メッセージ20を送信し
たときの状態がそのまま保存される。端末15の送信方
向の帯域増加要求がある場合には、この時点で、増加さ
せた帯域が割り当てられる。
【0033】図26はポイント・ポイント接続呼および
コネクション17に対する帯域変更手順が失敗する一例
を示すシーケンス図である。この例は、要求された帯域
に変更不可能等の理由によって、帯域変更要求が着呼ユ
ーザ端末である端末16によって拒否された例である。
図26において、発呼ユーザ端末である端末15がコネ
クション属性変更要求メッセージ18を送信してから、
着呼ユーザ端末である端末16がコネクション属性変更
要求メッセージ19を受信するまでの手順は、図25に
示された手順と同じである。
【0034】この場合、端末16が受信したコネクショ
ン属性変更要求メッセージ19内の各情報要素を精査し
た結果、受け付け不能と判断したことが示されている。
従って、端末16は、コネクション属性変更拒否(MO
DIFY REJECT)メッセージ25をATM交換
装置3に送信する。ここで、端末16での帯域の予約・
割り当ての処理は一切行われず、コネクション属性変更
要求メッセージ19を受信する前の状態が保持される。
【0035】ATM交換装置3は、コネクション属性変
更要求メッセージ19の応答としてコネクション属性変
更拒否メッセージ25を受信すると、そのメッセージ内
の情報要素を含むコネクション属性変更拒否(MODI
FY REJECT)メッセージ26を生成して、発呼
ユーザ端末である端末15に送信する。ここで、ATM
交換装置3は、変更要求内容がどのようなものであった
としても、予約していた変更後の帯域を解除する処理の
みを行う。すなわち、ATM交換装置3における発呼ユ
ーザ端末側のインタフェース、および着呼ユーザ端末側
のインタフェースのそれぞれにおいて、ATM交換装置
3の送信方向および受信方向で、コネクション属性変更
要求メッセージ19の送信時に予約された変更後の帯域
が解除される。従って、変更前の状態が保持される。
【0036】発呼ユーザ端末である端末15は、コネク
ション属性変更要求メッセージ18に対する応答として
コネクション属性変更拒否メッセージ26を受信した場
合には、その変更要求内容に応じた帯域の予約・割り当
て処理を行う。すなわち、変更要求内容が、端末15の
送信方向において帯域を減少する要求であった場合に
は、コネクション属性変更要求メッセージ18の送信時
に割り当てた変更後の帯域に代えて、予約していた変更
前の帯域を割り当て、同時に予約を解除する。変更要求
内容が、端末15の送信方向において帯域を増加する要
求であった場合には、コネクション属性変更要求メッセ
ージ18の送信時に予約した変更後の帯域を解除する。
変更要求内容が、端末15の受信方向において帯域を増
加する要求であった場合には、コネクション属性変更要
求メッセージ18の送信時に割り当てた変更後の帯域に
代えて、予約していた変更前の帯域を割り当て、同時に
予約を解除する。変更要求内容が、端末15の受信方向
において帯域を減少する要求であった場合には、コネク
ション属性変更要求メッセージ18の送信時に予約した
変更後の帯域を解除する。以上のようにして、変更要求
内容によらず、端末15における状態は、変更前の状態
に戻る。
【0037】ポイント・ポイント接続呼およびコネクシ
ョン17に対する帯域変更手順が失敗する他の例とし
て、ATMネットワーク1内で帯域変更要求が拒否され
る場合がある。その場合には、図26に示されたコネク
ション属性変更拒否メッセージ25がATM交換装置3
で生成される。なお、発呼ユーザ端末である端末15に
おける処理は、図26に示された手順による場合と同じ
である。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】従来の通信コネクショ
ンの帯域変更方法は以上のように構成されているので、
以下のような課題があった。 (1)文献「ATMユーザ・網インタフェース,シグナ
リング仕様第4.0版」に示された手順(LIJ)で
は、図20および図21に示されているように、新規に
呼接続を要求するユーザ端末(リーフ7)は、コネクシ
ョン帯域を申告してその申告帯域にて通信することがで
きない。すなわち、ATMネットワーク1から通知され
る帯域、つまり、マルチポイント接続呼およびコネクシ
ョン2に割り当てられている帯域でしか通信できない。
新規に呼接続を要求するユーザ端末がその帯域を確保で
きない場合には、そのユーザ端末は呼接続できない。 (2)ATMネットワーク1において呼およびコネクシ
ョンの帯域を変更することは、従来のITU−T勧告
Q.2963では、図25に示されているようにポイン
ト・ポイント接続呼およびコネクション17でしかでき
ない。すなわち、マルチポイント接続呼およびコネクシ
ョン2では、帯域変更を行うことができない。
【0039】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ATMネットワークにおける既存
のマルチポイント接続呼およびコネクションに対して新
たなユーザ端末が呼接続を要求する場合に、そのユーザ
端末がコネクション帯域を申告することを可能にすると
ともに、マルチポイント接続呼およびコネクションでも
帯域を変更することが可能な通信コネクションの帯域変
更方法を得ることを目的とする。
【0040】また、この発明は、さらにATMネットワ
ークにおけるマルチポイント接続呼およびコネクション
に接続されているユーザ端末が解放される場合に、マル
チポイント接続呼およびコネクションでも帯域を変更す
ることが可能な通信コネクションの帯域変更方法を得る
ことを目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る通信コネクションの帯域変更方法は、既存のマルチポ
イント接続呼およびコネクションに対して新たに呼接続
を要求するユーザ端末がコネクション帯域を申告し、A
TMネットワークが、発呼ユーザ端末に対して帯域の申
告があったことを通知し、発呼ユーザ端末が、帯域の申
告があったことの通知に応じて既に接続されている着呼
ユーザ端末に対してコネクション帯域の変更を要求し、
当該着呼ユーザ端末の全てがその帯域変更の要求を受け
付けた場合に、新たに呼接続を要求するユーザ端末をそ
のマルチポイント接続呼およびコネクションに加えるも
のである。
【0042】請求項2記載の発明に係る通信コネクショ
ンの帯域変更方法は、通知ありLIJモードのマルチポ
イント接続呼およびコネクションに対してユーザ端末が
新たに呼接続を要求する際に、ATMネットワークが、
文献「ATMユーザ・網インタフェース,シグナリング
仕様第4.0版」で規定されている既存のメッセージに
申告帯域情報を含めることによって発呼ユーザ端末に対
して帯域の申告があったことを通知するものである。
【0043】請求項3記載の発明に係る通信コネクショ
ンの帯域変更方法は、発呼ユーザ端末が、既に接続され
ている着呼ユーザ端末に対して帯域の変更を要求する際
に各着呼ユーザ端末に対して順次変更の要求を行い、全
ての着呼ユーザ端末が帯域変更の要求を受け付けた場合
に各着呼ユーザ端末に対して個別に帯域変更の成功を通
知し、少なくとも1つの着呼ユーザ端末が帯域変更の要
求を拒否したら各着呼ユーザ端末に対して個別に帯域変
更の失敗を通知するものである。
【0044】請求項4記載の発明に係る通信コネクショ
ンの帯域変更方法は、発呼ユーザ端末が、既に接続され
ている着呼ユーザ端末に対して帯域の変更を要求する際
に全ての着呼ユーザ端末に対する一括した変更の要求を
送信し、全ての着呼ユーザ端末が帯域変更の要求を受け
付けた場合に帯域変更成功の通知を送信し、少なくとも
1つのユーザ端末が帯域変更の要求を拒否したら全ての
着呼ユーザ端末に対して帯域変更失敗の通知を送信し、
ATMネットワークが、発呼ユーザ端末からの帯域変更
の要求および発呼ユーザ端末からの帯域変更成功の通知
または帯域変更失敗の通知をマルチポイント接続呼およ
びコネクションの分岐点で同報送信することによって各
着呼ユーザ端末に通知するものである。
【0045】請求項5記載の発明に係る通信コネクショ
ンの帯域変更方法は、ATMネットワークが、帯域変更
の要求に対する各着呼ユーザ端末の応答をトランスペア
レントに発呼ユーザ端末に送信するものである。
【0046】請求項6記載の発明に係る通信コネクショ
ンの帯域変更方法は、ATMネットワークが、帯域変更
の要求に対する各着呼ユーザ端末の応答を待ち合わせ、
全ての着呼ユーザ端末からの確認の応答が到着すると発
呼ユーザ端末に対して変更の受け付けが可能であること
を通知し、少なくとも1つの着呼ユーザ端末から拒否の
応答が通知されたら発呼ユーザ端末に対して変更の受け
付けが不可能であることを通知するものである。
【0047】請求項7記載の発明に係る通信コネクショ
ンの帯域変更方法は、通知なしLIJモードのマルチポ
イント接続呼およびコネクションに対してユーザ端末が
新たに呼接続を要求する際に、ATMネットワークが、
文献「ATMユーザ・網インタフェース,シグナリング
仕様第4.0版」では規定されていない申告帯域情報を
含む新規のメッセージを送信することによって発呼ユー
ザ端末に帯域の申告があったことを通知するものであ
る。
【0048】請求項8記載の発明に係る通信コネクショ
ンの帯域変更方法は、発呼ユーザ端末が、既に接続され
ている着呼ユーザ端末に対して帯域の変更を要求する際
に全ての着呼ユーザ端末に対する一括した変更の要求を
送信し、全ての着呼ユーザ端末が帯域変更の要求を受け
付けたことを認識すると帯域変更成功の通知を送信し、
少なくとも1つのユーザ端末が帯域変更の要求を拒否し
たことを認識すると帯域変更失敗の通知を送信し、AT
Mネットワークが、発呼ユーザ端末からの帯域変更の要
求を分岐点で同報送信することによって各着呼ユーザ端
末に通知し、帯域変更の要求に対する各着呼ユーザ端末
の応答を待ち合わせ、全ての着呼ユーザ端末からの確認
の応答が到着すると発呼ユーザ端末に対して変更の受け
付けが可能であることを通知し、少なくとも1つの着呼
ユーザ端末から拒否の応答が通知されたら発呼ユーザ端
末に対して変更の受け付けが不可能であることを通知
し、発呼ユーザ端末からの帯域変更成功の通知または帯
域変更失敗の通知を分岐点で同報送信することによって
各着呼ユーザ端末に通知するものである。
【0049】請求項9記載の発明に係る通信コネクショ
ンの帯域変更方法は、呼およびコネクションに対して新
たに帯域変更可/不可の属性を持たせ、帯域変更不可の
属性を持つマルチポイント接続呼およびコネクションに
対してユーザ端末が新たに呼接続を要求する際に、ユー
ザ端末がコネクションの設定帯域と異なる帯域を申告し
た場合には呼接続要求を拒否するものである。
【0050】請求項10記載の発明に係る通信コネクシ
ョンの帯域変更方法は、ATMネットワークが、帯域変
更失敗の通知に対する各着呼ユーザ端末の確認をトラン
スペアレントに発呼ユーザ端末に送信するものである。
【0051】請求項11記載の発明に係る通信コネクシ
ョンの帯域変更方法は、ATMネットワークが、帯域変
更失敗の通知に対する各着呼ユーザ端末の確認を待ち合
わせ、全ての着呼ユーザ端末からの確認が到着すると発
呼ユーザ端末に対して確認を通知するものである。
【0052】請求項12記載の発明に係る通信コネクシ
ョンの帯域変更方法は、コネクションの設定帯域を制限
する要因となっていた着呼ユーザ端末が解放される際
に、残りの着呼ユーザ端末の申告帯域に基づいて変更帯
域を決定し、コネクション帯域を変更するものである。
【0053】請求項13記載の発明に係る通信コネクシ
ョンの帯域変更方法は、通知ありLIJモードのマルチ
ポイント接続呼およびコネクションの着呼ユーザ端末が
解放される場合に、発呼ユーザ端末が、残りの着呼ユー
ザ端末の申告帯域の最小値と現在のコネクションの設定
帯域を比較し、申告帯域の最小値が設定帯域より大きい
場合に申告帯域の最小値を変更帯域とするものである。
【0054】請求項14記載の発明に係る通信コネクシ
ョンの帯域変更方法は、発呼ユーザ端末が、着呼ユーザ
端末に対してコネクションの帯域変更を要求する際に、
各着呼ユーザ端末に対して順次帯域変更の要求を行い、
全ての着呼ユーザ端末が帯域変更の要求を受け付けた場
合に、各着呼ユーザ端末に対して個別に帯域変更の成功
を通知し、少なくとも1つの着呼ユーザ端末が帯域変更
の要求を拒否したら、各着呼ユーザ端末に対して個別に
帯域変更の失敗を通知するものである。
【0055】請求項15記載の発明に係る通信コネクシ
ョンの帯域変更方法は、発呼ユーザ端末が、着呼ユーザ
端末に対してコネクションの帯域変更を要求する際に、
全ての着呼ユーザ端末に対する一括した帯域変更の要求
を送信し、全ての着呼ユーザ端末が帯域変更の要求を受
け付けた場合に帯域変更成功の通知を送信し、少なくと
も1つの着呼ユーザ端末が帯域変更の要求を拒否した
ら、全ての着呼ユーザ端末に対して帯域変更失敗の通知
を送信し、ATMネットワークが、発呼ユーザ端末から
の帯域変更の要求、および発呼ユーザ端末からの帯域変
更成功の通知または帯域変更失敗の通知を、マルチポイ
ント接続呼およびコネクションの分岐点で同報送信する
ことによって各着呼ユーザ端末に通知するものである。
【0056】請求項16記載の発明に係る通信コネクシ
ョンの帯域変更方法は、ATMネットワークが、帯域変
更の要求に対する各着呼ユーザ端末の応答をトランスペ
アレントに発呼ユーザ端末に送信するものである。
【0057】請求項17記載の発明に係る通信コネクシ
ョンの帯域変更方法は、ATMネットワークが、帯域変
更の要求に対する各着呼ユーザ端末の応答を待ち合わ
せ、全ての着呼ユーザ端末からの確認の応答が到着する
と、発呼ユーザ端末に対して変更の受け付けが可能であ
ることを通知し、少なくとも1つの着呼ユーザ端末から
拒否の応答が通知されたら、発呼ユーザ端末に対して変
更の受け付けが不可能であることを通知するものであ
る。
【0058】請求項18記載の発明に係る通信コネクシ
ョンの帯域変更方法は、通知なしLIJモードのマルチ
ポイント接続呼およびコネクションの着呼ユーザ端末が
解放される際に、ATMネットワークが、文献「ATM
ユーザ・網インタフェース,シグナリング仕様第4.0
版」では規定されていない変更帯域情報を含む新規のメ
ッセージを送信することによって、発呼ユーザ端末に帯
域変更の手順起動を要求するものである。
【0059】請求項19記載の発明に係る通信コネクシ
ョンの帯域変更方法は、発呼ユーザ端末が、着呼ユーザ
端末に対してコネクション帯域の変更を要求する際に、
全ての着呼ユーザ端末に対する一括した帯域変更の要求
を送信し、全ての着呼ユーザ端末が帯域変更の要求を受
け付けたことを認識すると帯域変更成功の通知を送信
し、少なくとも1つの着呼ユーザ端末が帯域変更の要求
を拒否したことを認識すると帯域変更失敗の通知を送信
し、ATMネットワークが、発呼ユーザ端末からの帯域
変更の要求を分岐点で同報送信することによって各着呼
ユーザ端末に通知し、帯域変更の要求に対する各着呼ユ
ーザ端末の応答を待ち合わせ、全ての着呼ユーザ端末か
らの確認の応答が到着すると、発呼ユーザ端末に対して
帯域変更の受け付けが可能であることを通知し、少なく
とも1つの着呼ユーザ端末から拒否の応答が通知された
ら、発呼ユーザ端末に対して帯域変更の受け付けが不可
能であることを通知し、発呼ユーザ端末からの帯域変更
成功の通知または帯域変更失敗の通知を分岐点で同報送
信することによって各着呼ユーザ端末に通知するもので
ある。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による通
信コネクションの帯域変更方法を示すシーケンス図であ
る。この場合も、図18に示されたATM通信システム
を例に説明する。すなわち、ATMネットワーク1内の
ATM交換装置3を介して発呼ユーザ端末であるルート
4と2つの着呼ユーザ端末であるリーフ5,6との間に
マルチポイント接続呼およびコネクション2が設定され
ていて、ルート4からリーフ5,6の方向に片方向通信
が行われているものとする。なお、このマルチポイント
接続呼およびコネクション2は、ルート4への通知を伴
う通知ありLIJモードの呼およびコネクションである
ものとする。
【0061】次に動作について説明する。ここで、図
2,図3はこの実施の形態1における通信コネクション
の帯域変更方法を示すフローチャートである。今、マル
チポイント接続呼およびコネクション2に対して新たな
リーフ7が呼接続を要求する場合、リーフ7は、着呼ユ
ーザ呼設定要求(LEAF SETUP REQUES
T)メッセージ27をATM交換装置3に送信する(ス
テップST701)。この着呼ユーザ呼設定要求メッセ
ージ27には、図4に示す情報要素:ATMトラフィッ
ク記述子(ATM Traffic Descript
or)も含まれている。リーフ7は、この呼設定メッセ
ージの情報要素:ATMトラフィック記述子にコネクシ
ョン帯域の申告帯域を含める。
【0062】なお、情報要素:ATMトラフィック記述
子には、セル廃棄優先度(以下、CLPという)ビット
が「0」のセルに対するピークセルレート情報と、CL
Pビットが「0」および「1」のセル(すなわち全ての
セル)に対するピークセルレート情報とが含まれてい
る。マルチポイント接続呼およびコネクション2では片
方向通信が行われるので、リーフ7は、受信方向(Ba
ckward)のピークセルレート情報を申告すること
ができる。
【0063】ここで、上記図4は、この実施の形態1ま
たは他の実施の形態で使用される着呼ユーザ呼設定要求
(LEAF SETUP REQUEST)メッセー
ジ、着呼ユーザ呼設定失敗(LEAF SETUP F
AILURE)メッセージ、帯域変更通知メッセージ、
コネクション属性変更要求(MODIFY REQUE
ST)メッセージ、コネクション属性変更確認(MOD
IFY ACKNOWLEDGE)メッセージ、コネク
ション属性変更拒否(MODIFY REJECT)メ
ッセージ、コネクション利用可能(CONNECTIO
N AVAILABLE)メッセージ、およびコネクシ
ョン利用確認(CONNECTION ACKNOWL
EDGE)メッセージに含まれる情報要素などを示した
ものである。なお、この図4には、文献「ATMユーザ
・網インタフェース,シグナリング仕様,第4.0版」
およびITU−T勧告Q.2963で規定されている情
報要素を変更したもの、または新たに追加したもののみ
が示されている。
【0064】この実施の形態1における各メッセージに
含まれる情報要素は以下の通りである。 ● 着呼ユーザ呼設定要求メッセージ (a)ATMトラフィック記述子(ATM Traff
ic Descriptor) ● 帯域変更通知メッセージ (a)プロトコル識別子(Protocol Desc
riminator) (b)呼番号(Call Reference) (c)メッセージ種別(Message Type) (d)メッセージ長(Message Length) (e)中継網選択(Transit Network
Selection) (f)発呼パーティ番号(Calling Party
Number) (g)発呼パーティサブアドレス(Calling P
arty Subaddress) (h)着呼パーティ番号(Called Party
Number) (i)着呼パーティサブアドレス(Called Pa
rty Subaddress) (j)LIJ呼識別(LIJ Call Identi
fier) (k)着呼ユーザシーケンス番号(Leaf Sequ
ence Number) (l)ATMトラフィック記述子(ATM Traff
ic Descriptor) (m)通知識別子(Notification Ind
icator) ● コネクション属性変更要求メッセージ (a)終端点識別(Endpoint Referen
ce) (b)着呼ユーザシーケンス番号(Leaf Sequ
ence Number) ● コネクション属性変更確認メッセージ (a)広帯域レポート種別(Broadband Re
port Type) (b)終端点識別(Endpoint Referen
ce) (c)着呼ユーザシーケンス番号(Leaf Sequ
ence Number) ● コネクション属性変更拒否メッセージ (a)広帯域レポート種別(Broadband Re
port Type) (b)終端点識別(Endpoint Referen
ce) (c)着呼ユーザシーケンス番号(Leaf Sequ
ence Number) ● コネクション利用可能メッセージ (a)終端点識別(Endpoint Referen
ce) (b)着呼ユーザシーケンス番号(Leaf Sequ
ence Number) (c)通知識別子(Notification Ind
icator) ● コネクション利用確認メッセージ (a)終端点識別(Endpoint Referen
ce) (b)着呼ユーザシーケンス番号(Leaf Sequ
ence Number)
【0065】なお、着呼ユーザ呼設定失敗メッセージに
は、追加/変更する情報要素は存在しない。
【0066】また、図4中のOタイプ(オプションタイ
プ)およびMタイプ(必須タイプ)に付された(1)〜
(9)の参照番号は、以下のような意味を示す。 (1)U(ユーザ端末)→N(ATMネットワーク)方
向では、新規に呼接続を要求するユーザ端末が帯域を申
告する場合には必須の情報要素。N→U方向では、U→
N方向で含まれていた場合には必須の情報要素であり、
その内容はU→N方向で含まれていた内容と同一。 (2)ダミー呼番号。 (3)他のメッセージで使用されていない値のうちの1
つのコード値。 (4)中継網を指定するために使用。 (5)着呼ユーザ呼設定要求メッセージのU→N方向で
含まれていた場合には必須の情報要素であり、その内容
は着呼ユーザ呼設定要求メッセージのU→N方向で含ま
れていた内容と同一。 (6)マルチポイント接続呼およびコネクションの場合
には必須の情報要素。全てのリーフを指定する場合に
は、特定の識別番号を含む。 (7)マルチポイント接続呼およびコネクションの場合
には必須の情報要素。 (8)マルチポイント接続呼およびコネクションの場合
には必須の情報要素。帯域変更メッセージの生成契機
(リーフ接続時/リーフ解放時)を通知する。 (9)マルチポイント接続呼およびコネクションの場合
には必須の情報要素。帯域変更手順の結果(成功/失
敗)を通知する。
【0067】ここでは通知ありLIJモードを想定して
いるので、ATM交換装置3は、着呼ユーザ呼設定要求
メッセージ27を受信すると(ステップST301)、
そのメッセージの内容を含む着呼ユーザ呼設定要求メッ
セージ28を生成して、ルート4に送信する(ステップ
ST302)。
【0068】ここで、ATM交換装置3は、通知ありL
IJモードおよび通知なしLIJモードのマルチポイン
ト接続呼およびコネクションに対する帯域変更の手順実
行時に生成する、図5に示した以下の情報を生成・管理
する。 ● リーフシーケンス番号29 着呼ユーザ呼設定要求メッセージ27に含まれていた情
報要素:着呼ユーザシーケンス番号からリーフシーケン
ス番号29を生成・管理 ● リーフアドレス/サブアドレス 着呼ユーザ呼設定要求メッセージ27に含まれていた情
報要素:発呼パーティ番号/発呼パーティサブアドレス
からリーフアドレス/サブアドレスを生成・管理 ● 申告帯域 着呼ユーザ呼設定要求メッセージ27に情報要素:AT
Mトラフィック記述子が含まれている場合はその内容を
申告帯域として生成・管理 着呼ユーザ呼設定要求メッセージ27に情報要素:AT
Mトラフィック記述子が含まれていない場合はコネクシ
ョン設定帯域を申告帯域として生成・管理
【0069】なお、着呼ユーザシーケンス番号は、マル
チポイント接続呼およびコネクション2においてユニー
クな番号である。
【0070】ATM交換装置3は、ここで生成した各情
報とは別に、マルチポイント接続呼およびコネクション
2の共通情報として、呼番号,LIJ呼識別番号,コネ
クション設定帯域,ルートアドレス/サブアドレスを管
理している。またATM交換装置3は、マルチポイント
接続呼およびコネクション2に既に接続されているリー
フ5,6についての上記情報とリーフ識別番号30を既
に管理している。
【0071】このリーフ識別番号30は、通知なしLI
Jモードの呼およびコネクションでは、マルチポイント
接続呼およびコネクションの分岐点から下流側のスイッ
チでのみ生成される。また、申告帯域としては、ATM
トラフィック記述子を伴わない着呼ユーザ呼設定要求メ
ッセージにより呼接続された着呼ユーザ端末について
は、その時点でのコネクションの設定帯域を申告帯域と
して管理する。なお、通知なしLIJモードの呼および
コネクションにおいてのみ、ルートへの通知有無も生成
される。
【0072】発呼ユーザ端末であるルート4は、着呼ユ
ーザ呼設定要求メッセージ28を受信すると(ステップ
ST401)、そのメッセージに情報要素:ATMトラ
フィック記述子が含まれているかどうかをチェックする
(ステップST402)。
【0073】チェックの結果、受信した着呼ユーザ呼設
定要求メッセージ28に情報要素:ATMトラフィック
記述子が含まれていない場合には、呼接続要求を受け付
け可能かどうかを判定し(ステップST403)、受け
付け可能であるならば、ITU−T勧告Q.2971お
よび文献「ATMユーザ・網インタフェース,シグナリ
ング仕様第4.0版」に記載された内容に従ったパーテ
ィ追加手順で、リーフ7をマルチポイント接続呼および
コネクション2に追加する。これにより、マルチポイン
ト接続呼およびコネクション8が設定される(ステップ
ST405)。一方、呼接続要求を受け付けられない場
合には、ITU−T勧告Q.2971および文献「AT
Mユーザ・網インタフェース,シグナリング仕様第4.
0版」に記載された内容に従った手順で受け付けを拒否
する(ステップST404)。従って、リーフ7はマル
チポイント接続呼およびコネクション2に加えられず、
マルチポイント接続呼およびコネクション2はそのまま
の形で維持される。
【0074】この場合には、着呼ユーザ呼設定要求メッ
セージ28に情報要素:ATMトラフィック記述子が含
まれているので、ルート4は、その内容を精査して、帯
域の変更があるかどうかを判断する(ステップST40
6)。その結果、マルチポイント接続呼およびコネクシ
ョン2に既に割り当てられている帯域と、情報要素:A
TMトラフィック記述子によって申告された申告帯域と
が一致していて、帯域の変更がないことを検出したら、
ルート4は、ITU−T勧告Q.2971および文献
「ATMユーザ・網インタフェース,シグナリング仕様
第4.0版」に記載された内容に従ったパーティ追加手
順で、リーフ7をマルチポイント接続呼およびコネクシ
ョン2に追加する(ステップST407)。その結果、
マルチポイント接続呼およびコネクション8が設定され
る。この場合には、帯域変更手順は実行されない。
【0075】一方、マルチポイント接続呼およびコネク
ション2に既に割り当てられている帯域と、情報要素:
ATMトラフィック記述子によって申告された申告帯域
とが一致していない場合には、帯域の変更があるので、
ルート4は、その申告帯域でセルを送信できるか否か判
断する(ステップST408)。送信不可能と判断した
場合には、ITU−T勧告Q.2971および文献「A
TMユーザ・網インタフェース,シグナリング仕様第
4.0版」に記載された内容に従った手順で受け付けを
拒否する(ステップST409)。
【0076】また、送信可能と判断した場合には、ルー
ト4は、以下のように、帯域変更手順を実行する。すな
わち、ルート4は、通知ありLIJモードおよび通知な
しLIJモードのマルチポイント接続呼およびコネクシ
ョンに対する帯域変更の手順実行時に生成する、図6に
示した以下の情報を生成・管理する。 ● リーフシーケンス番号29 受信した着呼ユーザ呼設定要求メッセージ28に含まれ
ていた情報要素:着呼ユーザシーケンス番号からリーフ
シーケンス番号29を生成・管理 ● リーフアドレス/サブアドレス 受信した着呼ユーザ呼設定要求メッセージ28に含まれ
ていた情報要素:発呼パーティ番号/発呼パーティサブ
アドレスからリーフアドレス/サブアドレスを生成・管
理 ● 申告帯域 受信した着呼ユーザ呼設定要求メッセージ28に情報要
素:ATMトラヒック記述子が含まれている場合はその
内容を申告帯域として生成・管理 受信した着呼ユーザ呼設定要求メッセージ28に情報要
素:ATMトラヒック記述子が含まれていない場合はコ
ネクション設定帯域を申告帯域として生成・管理
【0077】また、ダイナミックな情報として帯域変更
手順の状態情報31を生成する。なお、この時点では、
ルート4は、この帯域変更手順の状態情報31を「未実
施」とする。
【0078】ルート4は、ここで生成した各情報とは別
に、マルチポイント接続呼およびコネクション2の共通
情報として、呼番号,LIJ呼識別番号,コネクション
設定帯域を管理している。またルート4は、マルチポイ
ント接続呼およびコネクション2に既に接続されている
リーフ5,6についての上記情報とリーフ識別番号30
を既に管理している。
【0079】このリーフ識別番号30は、通知なしLI
Jモードの呼およびコネクションでは生成されない。ま
た、申告帯域としては、ATMトラフィック記述子を伴
わない着呼ユーザ呼設定要求メッセージにより呼接続さ
れた着呼ユーザ端末については、その時点でのコネクシ
ョンの設定帯域を申告帯域として管理する。なお、リー
フ個別情報(リーフシーンス番号29、リーフアドレス
/サブアドレス、リーフ識別番号30、および申告帯
域)は、通知なしLIJモードの呼およびコネクション
で、帯域変更を行わない着呼ユーザ端末については生成
されない。
【0080】ルート4は、既に接続されている各着呼ユ
ーザ端末に対して個別に帯域変更手順を実行し、全ての
ユーザ端末に対する帯域変更手順が成功した場合にの
み、新たに呼接続を要求するユーザ端末であるリーフ7
をマルチポイント接続呼およびコネクション2に加え
る。
【0081】図1に示された例では、ルート4は、最初
に、リーフ5に対して帯域変更手順を実行する。その場
合、まず、ルート4は、ATM交換装置3にコネクショ
ン属性変更要求メッセージ32を送信して帯域変更手順
を起動する(ステップST410)。ここで、ルート4
は、リーフ5に関する帯域変更手順の状態情報31の内
容を「実行中」にする。
【0082】なお、上記コネクション属性変更要求メッ
セージ32には以下の情報要素が含まれている。 ● ATMトラフィック記述子 着呼ユーザ呼設定要求メッセージ28に含まれていた情
報要素:ATMトラヒック記述子の内容をそのまま設定 ● 着呼ユーザシーケンス番号(図4) 着呼ユーザ呼設定要求メッセージ28に含まれていた情
報要素:着呼ユーザシーケンス番号の内容をそのまま設
定 ● 終端点識別(図4) リーフ5に対応するリーフ識別番号30を設定
【0083】ATM交換装置3はそのようなコネクショ
ン属性変更要求メッセージ32を受信すると(ステップ
ST303)、そのメッセージに含まれる情報要素:A
TMトラフィック記述子の内容を精査して、受け付け可
能かどうかの判断をする(ステップST304)。AT
M交換装置3は、その結果、受け付け可能と判断した場
合には、情報要素:終端点識別で識別されるリーフ5に
コネクション属性変更要求(MODIFY REQUE
ST)メッセージ33を送信する(ステップST30
6)。このリーフ5へのコネクション属性変更要求メッ
セージ33には、受信したコネクション属性変更要求メ
ッセージ32に含まれていた各情報要素がそのままの形
で含まれている。
【0084】一方、精査の結果、受け付け不可能と判断
した場合には、ATM交換装置3はルート4に対して、
図1には示されていないコネクション属性変更拒否(M
ODIFY REJECT)メッセージを送信する(ス
テップST305)。なお、この場合には、リーフ5へ
のコネクション属性変更要求メッセージ33の送信は行
わない。
【0085】リーフ5は、ATM交換装置3からコネク
ション属性変更要求メッセージ33を受信すると(ステ
ップST501)、そのメッセージに含まれている情報
要素:ATMトラフィック記述子の内容を精査して、受
け付け可能かどうかを判断する(ステップST50
2)。その結果、受け付け可能と判断した場合には、リ
ーフ5は、コネクション属性変更確認(MODIFY
ACKNOWLEDGE)メッセージ34をATM交換
装置3に送信する(ステップST504)。このコネク
ション属性変更確認メッセージ34には、受信したコネ
クション属性変更要求メッセージ33に含まれていた情
報要素:終端点識別および情報要素:着呼ユーザシーケ
ンス番号の内容がそのまま設定されている。
【0086】一方、精査の結果、受け付け不可能と判断
した場合には、リーフ5は、ATM交換装置3に対し
て、図1には示されていないコネクション属性変更拒否
(MODIFY REJECT)メッセージを送信する
(ステップST503)。このコネクション属性変更拒
否メッセージには、受信したコネクション属性変更要求
メッセージ33に含まれていた情報要素:終端点識別お
よび情報要素:着呼ユーザシーケンス番号の内容がその
まま設定されている。
【0087】ATM交換装置3は、コネクション属性変
更確認メッセージ34あるいはコネクション属性変更拒
否メッセージを受信すると(ステップST307)、そ
れがコネクション属性変更確認メッセージ34であるか
どうかの確認を行う(ステップST308)、その結
果、コネクション属性変更確認メッセージ34であれ
ば、コネクション属性変更確認(MODIFY ACK
NOWLEDGE)メッセージ35を生成して、ルート
4に送信する(ステップST310)。なお、このコネ
クション属性変更確認メッセージ35には、受信したコ
ネクション属性変更確認メッセージ34に含まれていた
情報要素:終端点識別、および情報要素:着呼ユーザシ
ーケンス番号の内容がそのまま設定されている。
【0088】一方、リーフ5から受信したメッセージが
コネクション属性変更拒否メッセージであった場合に
は、ATM交換装置3は、図1には示されていないコネ
クション属性変更拒否(MODIFY REJECT)
メッセージをルート4に送信する(ステップST30
9)。なお、このコネクション属性変更拒否メッセージ
には、受信したコネクション属性変更拒否メッセージに
含まれていた情報要素:終端点識別および情報要素:着
呼ユーザシーケンス番号の内容がそのまま設定されてい
る。
【0089】ルート4は、ATM交換装置3からコネク
ション属性変更確認メッセージ35あるいはコネクショ
ン属性変更拒否メッセージを受信すると(ステップST
411)、それがコネクション属性変更確認メッセージ
35かどうかを確認する(ステップST412)。その
結果、コネクション属性変更確認メッセージ35であれ
ば、そのメッセージに含まれている情報要素:終端点識
別から、リーフ5が帯域変更を確認したことを知ること
ができる。よって、リーフ5に関する帯域変更手順の状
態情報31の内容を「完了」にする。
【0090】さらに、ルート4は、他の着呼ユーザ端末
であるリーフ6に対して、リーフ5に対して行ったのと
同様の帯域変更手順を実行する。最終的にリーフ6に関
するコネクション属性変更確認メッセージ36が受信で
きたら、リーフ6に関する帯域変更手順の状態情報31
の内容を「完了」にする。全ての着呼ユーザ端末、すな
わち、リーフ5,6に対する帯域変更手順の状態情報3
1の内容が「完了」になると、ルート4は、各リーフ
5,6対応に管理していた帯域変更手順の状態情報31
を消去する。
【0091】なお、ATM交換装置3からコネクション
属性変更拒否メッセージを受信した場合には、ルート4
は、まだ帯域変更手順を実施していない着呼ユーザ端末
がある場合でも、帯域変更手順をその時点で終了する。
そして、各着呼ユーザ端末対応に記憶していた帯域変更
手順の状態情報31を消去する。
【0092】全てのリーフ5,6に対する帯域変更手順
が完了すると、ルート4は、各着呼ユーザ端末(リーフ
5,6)宛のコネクション利用可能メッセージ37を生
成して、ATM交換装置3に送信する(ステップST4
13)。このコネクション利用可能メッセージ37には
以下の情報要素が含まれている。 ● 終端点識別(図4) ルート4が管理している各リーフ対応のリーフ識別番号
30を設定 ● 着呼ユーザシーケンス番号(図4) 新たに呼接続を要求したリーフ7のリーフシーケンス番
号29を設定 ● 通知識別子(図4) 帯域変更手順の成功/失敗を示すコードを新たに割り当
てることとし、ここでは、成功を示すコードを設定
【0093】そして、ルート4は、ITU−T勧告Q.
2971および文献「ATMユーザ・網インタフェー
ス,シグナリング仕様,第4.0版」に記載された内容
に従ったパーティ追加手順を開始する(ステップST4
14)。この手順において、ルート4およびATM交換
装置3は、リーフ7に対するリーフ識別番号30を生成
・管理する。
【0094】一方、ATM交換装置3からコネクション
属性変更拒否メッセージを受信した場合には、ルート4
は、各着呼ユーザ端末(リーフ5,6)宛てのコネクシ
ョン利用可能メッセージ37をATM交換装置3に送信
する。各コネクション利用可能メッセージ37には以下
の情報要素が含まれている。 ● 終端点識別 ルート4が管理している各リーフ対応のリーフ識別番号
30を設定 ● 着呼ユーザシーケンス番号 新たに呼接続を要求したリーフ7のリーフシーケンス番
号29を設定 ● 通知識別子 帯域変更手順の失敗を示すコードを設定
【0095】そして、ルート4は、ITU−T勧告Q.
2971および文献「ATMユーザ・網インタフェー
ス,シグナリング仕様,第4.0版」に記載された内容
に従った呼接続要求拒否手順を開始する。この手順にお
いて、ルート4およびATM交換装置3は、リーフ7に
関する管理情報を全て消去する。なお、図2のフローチ
ャートでは、この処理についてはその記載が省略されて
いる。
【0096】ATM交換装置3は、ルート4からコネク
ション利用可能メッセージ37を受信すると、そのメッ
セージに含まれている情報要素:着呼ユーザシーケンス
番号の内容を取り出す。そして、このコネクション利用
可能メッセージ37から取り出された情報要素:着呼ユ
ーザシーケンス番号の内容と、着呼ユーザ呼設定要求メ
ッセージ27の受信時に記憶したリーフシーケンス番号
29とを比較し、一致しているのもがあるかどうか確認
する。ここで、この場合には、コネクション利用可能メ
ッセージ37から取り出した内容と一致するリーフシー
ケンス番号が記憶されている。そこで、ATM交換装置
3は、コネクション利用可能メッセージ38を生成して
リーフ5,6に送信する。なお、図2のフローチャート
では、この処理についてもその記載は省略されている。
【0097】次に、コネクション帯域の予約・割り当て
の方法について説明する。通信はルート4からリーフ
5,6への片方向であるから、ここでは、その方向につ
いてのコネクション帯域の予約・割り当ての方法のみを
示す。リーフ7がコネクションの帯域を減少させるよう
な申告を行った場合には、ルート4は、コネクション属
性変更要求メッセージ32の送信時に、変更後の帯域を
割り当て、変更前の帯域を予約しておく。そして、全て
の着呼ユーザ端末、すなわち、リーフ5,6に対する帯
域変更手順が完了し、帯域変更手順成功の通知を送信し
た時点で、変更前の帯域の予約を解除する。
【0098】また、リーフ7がコネクションの帯域を増
加させるような申告を行った場合には、ルート4は、コ
ネクション属性変更要求メッセージ32の送信時に、変
更後の帯域を予約して、その時点では帯域の変更は行わ
ない。そして、全ての着呼ユーザ端末、すなわち、リー
フ5,6に対する帯域変更手順が完了し、帯域変更手順
成功の通知を送信した時点で、変更後の帯域を割り当て
るとともに、変更前の帯域情報を削除する。
【0099】なお、コネクション属性変更拒否メッセー
ジを受信した場合には、帯域変更手順失敗の通知を送信
した時点で、変更前の帯域を割り当てるとともに、変更
後の帯域情報を削除する。
【0100】ATM交換装置3は、コネクション帯域を
減少させる帯域変更要求の場合には、コネクション属性
変更要求メッセージ32を受信したときに、そのメッセ
ージに含まれている情報要素:ATMトラフィック記述
子で指定された変更後の帯域を予約する。なお、その時
点では、割り当てを変更しない。その後、ルート4から
受信したコネクション利用可能メッセージ37中の情報
要素:通知識別子に帯域変更手順の成功を示すコードが
含まれていることを検出すると、変更後の帯域を割り当
てるとともに、変更前の帯域情報を削除する。また、情
報要素:通知識別子に失敗を示すコードが含まれている
ことを検出すると、割り当ての変更は行わず、変更後の
帯域の予約を解除する。
【0101】ATM交換装置3はまた、コネクション帯
域を増加させる帯域変更要求の場合には、コネクション
属性変更要求メッセージ32を受信したときに、そのメ
ッセージに含まれている情報要素:ATMトラフィック
記述子で指定された変更後の帯域を予約する。なお、そ
の時点では、割り当てを変更しない。その後、全てのリ
ーフ5,6からコネクション属性変更確認メッセージを
受信した時点で、変更後の帯域を割り当てるとともに、
変更前の帯域を解除する。また、少なくとも1つの着呼
ユーザ端末からコネクション属性変更拒否メッセージを
受信したら、予約している変更後の帯域を解除する。
【0102】リーフ5およびリーフ6は、ATM交換装
置3からコネクション属性変更要求メッセージ33を受
信したときに、そのメッセージに含まれている情報要
素:ATMトラフィック記述子で指定された帯域を割り
当てるとともに、変更前の帯域を予約しておく。この処
理は、申告帯域が減少/増加いずれの場合であっても同
様に実行される。そして、コネクション利用可能メッセ
ージ38を受信したときに、そのコネクション属性変更
要求メッセージ33中の情報要素:通知識別子に帯域変
更手順の成功を示すコードが含まれていることを検出し
たら、変更前の帯域の予約を解除する。また、その情報
要素:通知識別子に失敗を示すコードが含まれていた場
合には、リーフ5およびリーフ6は、予約していた変更
前の帯域を割り当てる。
【0103】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、マルチポイント接続呼およびコネクション2に対し
て新たなリーフ7が呼接続を要求する場合に、マルチポ
イント接続呼およびコネクション2に呼接続されている
ルート4、ATM交換装置3およびリーフ5,6におい
て、リーフ7が申告したコネクションの帯域に対応でき
ることが確認された場合にのみリーフ7の呼接続が許可
される。従って、リーフ7が対応可能な帯域に、既に呼
接続されているルート4、ATM交換装置3およびリー
フ5,6が対応可能であるにもかかわらず、リーフ7が
対応できない帯域を割り当ててしまって、リーフ7がマ
ルチポイント接続呼およびコネクション2に呼接続でき
ないといった事態は回避される。
【0104】実施の形態2.図7はこの発明の実施の形
態2による通信コネクションの帯域変更方法を示すシー
ケンス図である。この実施の形態2においても、図18
に示されたATM通信システムを例に説明する。なお、
この実施の形態2と上記実施の形態1の違いは、ルート
4が、全てのリーフ5,6を指定するコネクション属性
変更要求(MODIFY REQUEST)メッセージ
39と、コネクション利用可能(CONNECTION
AVAILABLE)メッセージ40とを送信するこ
と、ならびに、ATMネットワーク1における分岐点で
あるATM交換装置3が、コネクション属性変更要求
(MODIFY REQUEST)メッセージ41と、
コネクション利用可能(CONNECTION AVA
ILABLE)メッセージ42とを同報送信することで
ある。
【0105】次に動作について説明する。ルート4は、
コネクション属性変更要求メッセージ39をATM交換
装置3に送信することによって、帯域変更手順を開始す
る。このコネクション属性変更要求メッセージ39内の
情報要素:終端点識別には、マルチポイント接続呼およ
びコネクション2に呼接続されている全ての着呼ユーザ
端子、すなわち、リーフ5,6を指定する特定の識別子
が含まれている。ATM交換装置3は、受信したコネク
ション属性変更要求メッセージ39の情報要素:終端点
識別に、全てのリーフ5,6を指定する特定の識別子が
含まれていることを検出したら、コネクション属性変更
要求メッセージ41を生成して、それを全てのリーフ
5,6に対して同報送信する。なお、このコネクション
属性変更要求メッセージ41の情報要素:終端点識別に
は、各リーフ5,6に対応した情報要素:終端点識別が
含まれている。
【0106】ATM交換装置3は、このコネクション属
性変更要求メッセージ41に対する応答としてのコネク
ション属性変更確認メッセージ34を、各リーフ5,6
から受信したら、コネクション属性変更確認メッセージ
35を生成して、それをルート4にトランスペアレント
に送信する。
【0107】ルート4は、ATM交換装置3より全ての
着呼ユーザ端子、すなわち、リーフ5,6からのコネク
ション属性変更確認メッセージ34に基づく、コネクシ
ョン属性変更確認メッセージ35を受信したら、コネク
ション利用可能メッセージ40を生成してATM交換装
置3に送信する。このコネクション利用可能メッセージ
40の情報要素:終端点識別には、マルチポイント接続
呼およびコネクション2に呼接続されている全てのリー
フ5,6を指定する特定の識別子が含まれている。AT
M交換装置3は、受信したコネクション利用可能メッセ
ージ40の情報要素:終端点識別に全てのリーフ5,6
を指定する特定の識別子が含まれていることを検出した
ら、コネクション利用可能メッセージ42を全てのリー
フ5,6に対して同報送信する。このコネクション利用
可能メッセージ42における情報要素:終端点識別に
は、各リーフ5,6に対応した情報要素:終端点識別が
含まれている。なお、その他の処理は実施の形態1の場
合と同じである。
【0108】この実施の形態2によっても、マルチポイ
ント接続呼およびコネクション2に対して新たなリーフ
7が呼接続を要求する場合に、マルチポイント接続呼お
よびコネクション2に呼接続されているルート4、AT
M交換装置3およびリーフ5,6において、リーフ7が
申告したコネクション帯域に対応できることが確認され
た場合にのみ、当該リーフ7の呼接続が許可される。
【0109】実施の形態3.図8はこの発明の実施の形
態3による通信コネクションの帯域変更方法を示すシー
ケンス図である。この実施の形態3においても、図18
に示されたATM通信システムを例に説明する。なお、
上記実施の形態2との違いは、ATM交換装置3が、各
リーフ5,6からのコネクション属性変更確認(MOD
IFY ACKNOWLEDGE)メッセージ34を待
ち合わせることである。
【0110】次に動作について説明する。ATM交換装
置3は、マルチポイント接続呼およびコネクション2に
呼接続されている全てのリーフ5,6からのコネクショ
ン属性変更確認メッセージ34を受信したら、コネクシ
ョン属性変更確認(MODIFY ACKNOWLED
GE)メッセージ43を生成して、それをルート4に送
信する。このコネクション属性変更確認メッセージ43
の情報要素:終端点識別子には、全てのリーフ5,6を
指定する特定の識別子が含まれている。
【0111】なお、マルチポイント接続呼およびコネク
ション2に呼接続されている各リーフ5,6のうちの少
なくとも1つから、コネクション属性変更拒否(MOD
IFY REJECT)メッセージを受信した場合に
は、ATM交換装置3は、ルート4に対して、コネクシ
ョン属性変更拒否(MODIFY REJECT)メッ
セージを送信する。これらのメッセージについては、図
7ではその図示を省略していてる。なお、その他の処理
は実施の形態2の場合と同じである。
【0112】この実施の形態3によっても、マルチポイ
ント接続呼およびコネクション2に対して新たなリーフ
7が呼接続を要求する場合に、マルチポイント接続呼お
よびコネクション2に呼接続されているルート4、AT
M交換装置3およびリーフ5,6において、リーフ7が
申告したコネクション帯域に対応できることが確認され
た場合にのみ、当該リーフ7の呼接続が許可される。
【0113】実施の形態4.図9はこの発明の実施の形
態4による通信コネクションの帯域変更方法を示すシー
ケンス図である。この実施の形態4においても、図18
に示されたATM通信システムを例に説明する。すなわ
ち、ATMネットワーク1内のATM交換装置3を介し
て、発呼ユーザ端末であるルート4と、2つの着呼ユー
ザ端末であるリーフ5,6との間にマルチポイント接続
呼およびコネクション2が設定されていて、ルート4か
らリーフ5,6の方向に片方向通信が行われているもの
とする。なお、ここでは、マルチポイント接続呼および
コネクション2は、ルート4への通知を伴わない通知な
しLIJモードの呼およびコネクションであるものとす
る。
【0114】次に動作について説明する。マルチポイン
ト接続呼およびコネクション2に対して新たなリーフ7
が呼接続を要求する場合、リーフ7は、着呼ユーザ呼設
定要求メッセージ27をATM交換装置3に送信する。
この着呼ユーザ呼設定要求メッセージ27には、図4に
示す情報要素:ATMトラフィック記述子も含まれてい
る。リーフ7は、この情報要素:ATMトラフィック記
述子にコネクション帯域の申告帯域を含める。
【0115】なお、着呼ユーザ呼設定要求メッセージ2
7の情報要素:ATMトラフィック記述子には、CLP
ビットが「0」のセルに対するピークセルレート情報
と、CLPビットが「0」および「1」のセル(すなわ
ち全てのセル)に対するピークセルレート情報とが含ま
れている。マルチポイント接続呼およびコネクション2
では片方向通信が行われるので、リーフ7は、受信方向
(Backward)のピークセルレート情報を申告す
ることができる。
【0116】ATM交換装置3は、このような着呼ユー
ザ呼設定要求メッセージ27を受信すると、そのメッセ
ージに帯域変更を申告する情報要素:ATMトラフィッ
ク記述子が含まれているかどうかを確認する。マルチポ
イント接続呼およびコネクション2が通知なしLIJモ
ードである場合には、着呼ユーザ呼設定要求メッセージ
27に情報要素:ATMトラフィック記述子が含まれて
いると、ATM交換装置3は、帯域変更通知メッセージ
44を生成してリーフ4に送信する。この帯域変更通知
メッセージ44には、着呼ユーザ呼設定要求メッセージ
27の内容が含まれている。
【0117】なお、この帯域変更通知メッセージ44に
は、さらに以下の情報要素も含まれている。 ● 通知識別子 帯域変更通知メッセージの生成契機を示すコードを新た
に割り当てることとし、ここではリーフ接続を示すコー
ドを設定
【0118】ここで、ATM交換装置3は、図5に示し
た以下の情報を生成・管理している。 ● リーフシーケンス番号29 着呼ユーザ呼設定要求メッセージ27に含まれていた情
報要素:着呼ユーザシーケンス番号からリーフシーケン
ス番号29を生成・管理 ● リーフアドレス/サブアドレス 着呼ユーザ呼設定要求メッセージ27に含まれていた情
報要素:発呼パーティ番号/発呼パーティサブアドレス
からリーフアドレス/サブアドレスを生成・管理 ● 申告帯域 着呼ユーザ呼設定要求メッセージ27に情報要素:AT
Mトラフィック記述子が含まれている場合はその内容を
申告帯域として生成・管理
【0119】さらにATM交換装置3は、ルート4へ帯
域変更通知メッセージ44を送信した場合には、ルート
への通知有無に「通知有り」を設定する。なお、着呼ユ
ーザシーケンス番号は、マルチポイント接続呼およびコ
ネクション2においてユニークな番号である。
【0120】ATM交換装置3は、ここで生成した各情
報とは別に、マルチポイント接続呼およびコネクション
2の共通情報として、呼番号,LIJ呼識別番号,コネ
クション設定帯域,ルートアドレス/サブアドレスを管
理している。またATM交換装置3は、マルチポイント
接続呼およびコネクション2に既に接続されているリー
フ5,6についての上記情報とリーフ識別番号30を既
に管理している。
【0121】なお、着呼ユーザ呼設定要求メッセージ2
7に帯域変更を申告する情報要素:ATMトラフィック
記述子が含まれていない場合、または、情報要素:AT
Mトラフィック記述子が含まれているがマルチポイント
接続呼およびコネクション2に割り当てられている帯域
と同一の帯域が申告されている場合には、ATM交換装
置3は、帯域変更通知メッセージ44の送信を行わな
い。そして、ITU−T勧告Q.2971および文献
「ATMユーザ・網インタフェース,シグナリング仕
様,第4.0版」に記載された内容に従った手順で、リ
ーフ7をマルチポイント接続呼およびコネクション2に
追加するか、あるいはリーフ7の呼接続要求を拒否す
る。
【0122】リーフ7を追加する場合、ATM交換装置
3は、ルートへの通知有無に「通知なし」を設定する。
また申告帯域には、その時点のコネクション設定帯域を
設定する。さらにリーフ7に割り当てる識別番号をリー
フ識別番号30として管理する。
【0123】発呼ユーザ端末であるルート4は、上記帯
域変更通知メッセージ44を受信すると、そのメッセー
ジに含まれている情報要素:ATMトラフィック記述子
の内容を精査する。精査の結果、ルート4自身がその申
告帯域でセルを送信できると判断できたら、ルート4
は、コネクション属性変更要求(MODIFY REQ
UEST)メッセージ45を生成し、それをATMネッ
トワーク1に送信して帯域変更手順を起動する。このと
き、ルート4は、図6に示す以下の情報を生成・管理す
る。 ● リーフシーケンス番号 受信した帯域変更通知メッセージ44に含まれていた情
報要素:着呼ユーザシーケンス番号からリーフシーケン
ス番号を生成・管理 ● リーフアドレス/サブアドレス 受信した帯域変更通知メッセージ44に含まれていた情
報要素:発呼パーティ番号/発呼パーティサブアドレス
からリーフアドレス/サブアドレスを生成・管理 ● 申告帯域 受信した帯域変更通知メッセージ44に含まれていた情
報要素:ATMトラヒック記述子から申告帯域を生成・
管理
【0124】ルート4はさらに、ダイナミックな情報と
して帯域変更手順の状態情報31を生成する。コネクシ
ョン属性変更要求メッセージ45の送信後、ルート4
は、この帯域変更手順の状態情報31を「実行中」とす
る。
【0125】ルート4は、ここで生成した各情報とは別
に、マルチポイント接続呼およびコネクション2の共通
情報として、呼番号,LIJ呼識別番号,コネクション
設定帯域を管理している。
【0126】なお、精査の結果、ルート4自身がその申
告帯域でセルを送信できないと判断した場合には、リー
フ7の呼接続要求を拒否する手順を開始する。この手順
において、ルート4およびATM交換装置3は、リーフ
7に関する管理情報を全て消去する。
【0127】なお、通知なしLIJモードでは、ルート
4は、現在どの着呼ユーザ端末が接続されているのか認
識できない。そこで、ルート4は、コネクション属性変
更要求メッセージ45に以下の情報要素を含める。 ● 終端点識別 全てのリーフを指定する特定の識別番号を設定 ● ATMトラフィック記述子(図4) 帯域変更通知メッセージ44に含まれる情報要素:AT
Mトラフィック記述子の内容を設定 ● 着呼ユーザシーケンス番号(図4) 帯域変更通知メッセージ44に含まれる情報要素:着呼
ユーザシーケンス番号の内容を設定
【0128】ATM交換装置3は、このコネクション属
性変更要求メッセージ45を受信すると、そのメッセー
ジに含まれている情報要素:ATMトラフィック記述子
の内容を精査する。また、コネクション属性変更要求メ
ッセージ45に含まれている情報要素:終端点識別の内
容を確認する。なお、この場合、情報要素:終端点識別
は、全てのリーフ5,6を指定する特定の識別番号を含
んでいる。そこで、コネクション属性変更要求メッセー
ジ45の精査の結果、受け付け可能と判断した場合に
は、ATM交換装置3は、マルチポイント接続呼および
コネクション2に既に接続されている全てのリーフ5,
6に対して、コネクション属性変更要求(MODIFY
REQUEST)メッセージ46を同報送信する。
【0129】このコネクション属性変更要求メッセージ
46には、コネクション属性変更要求メッセージ45に
含まれていた各情報要素の内容がそのまま含まれる。た
だし、その情報要素:終端点識別には、リーフ5,6に
対応した情報要素:終端点識別が含まれている。
【0130】一方、ATM交換装置3は、コネクション
属性変更要求メッセージ45の精査の結果、受け付け不
可能と判断した場合には、図9では図示を省略したコネ
クション属性変更拒否(MODIFY REJECT)
メッセージをルート4に送信する。なお、この場合、リ
ーフ5,6に対するコネクション属性変更要求メッセー
ジ46の同報送信を行わない。
【0131】リーフ5およびリーフ6は、コネクション
属性変更要求メッセージ46を受信すると、そのメッセ
ージに含まれている情報要素:ATMトラフィック記述
子の内容を精査する。精査の結果、受け付け可能と判断
した場合には、各リーフ5,6は、コネクション属性変
更確認(MODIFY ACKNOWLEDGE)メッ
セージ47を生成し、それをATM交換装置3に送信す
る。なお、このコネクション属性変更確認メッセージ4
7には、コネクション属性変更要求メッセージ46に含
まれる情報要素:終端点識別および情報要素:着呼ユー
ザシーケンス番号の内容がそのまま含まれている。
【0132】また、各リーフ5,6は、コネクション属
性変更要求メッセージ46の精査の結果、受け付け不可
能と判断した場合には、図9では図示を省略した、コネ
クション属性変更拒否(MODIFY REJECT)
メッセージを生成して、それをATM交換装置3に送信
する。
【0133】ATM交換装置3は、全ての着呼ユーザ端
末、すなわち、リーフ5,6からコネクション属性変更
確認メッセージ47を受信したら、発呼ユーザ端末であ
るルート4に対して、コネクション属性変更確認(MO
DIFY ACKNOWLEDGE)メッセージ48を
送信する。このコネクション属性変更確認メッセージ4
8には、コネクション属性変更確認メッセージ47に含
まれていた情報要素:着呼ユーザシーケンス番号の内容
がそのまま含まれる。また、このコネクション属性変更
確認メッセージ48の情報要素:終端点識別には、全て
のリーフを指定する特定の識別番号が含まれている。
【0134】なお、ATM交換装置3は、少なくとも1
つの着呼ユーザ端末(リーフ5あるいはリーフ6)から
コネクション属性変更拒否メッセージを受信すると、図
9には示されていないコネクション属性変更拒否(MO
DIFY REJECT)メッセージをルート4に送信
する。
【0135】ルート4は、コネクション属性変更確認メ
ッセージ48を受信すると、そのメッセージに含まれて
いる情報要素:着呼ユーザシーケンス番号の内容を精査
する。精査の結果、コネクション属性変更確認メッセー
ジ48に含まれていた情報要素:着呼ユーザシーケンス
番号と、コネクション属性変更要求メッセージ45の送
信時に生成したリーフシーケンス番号情報29の内容が
一致したことを検出すると、ルート4は、帯域変更手順
の状態情報31を「完了」にする。この時点で、全ての
リーフに対する帯域変更手順が完了したことになり、ル
ート4は、記憶していた帯域変更手順の状態情報31を
消去する。
【0136】また、ルート4は、コネクション属性変更
拒否メッセージを受信すると、そのメッセージに含まれ
ている情報要素:着呼ユーザシーケンス番号の内容を精
査する。精査の結果、受信したコネクション属性変更拒
否メッセージに含まれていた情報要素:着呼ユーザシー
ケンス番号と、コネクション属性変更要求メッセージ4
5の送信時に生成したリーフシーケンス番号29の内容
とが一致したことを検出すると、記憶していた帯域変更
手順の状態情報31を消去する。
【0137】その後、ルート4は、コネクション利用可
能(CONNECTION AVAILABLE)メッ
セージ49を生成してATM交換装置3に送信する。こ
のコネクション利用可能メッセージ49には以下の情報
要素が含まれる。 ● 終端点識別 全ての着呼ユーザ端末を指定する識別番号を設定 ● 着呼ユーザシーケンス番号 リーフ7に対応したリーフシーケンス番号29を設定 ● 通知識別子 変更手順の成功/失敗を示すコードを割り当てることと
し、ルート4がコネクション属性変更確認メッセージ4
8を受信していた場合には、手順の成功を示すコードが
割り当てられ、ルート4がコネクション属性変更拒否メ
ッセージを受信していた場合には、手順の失敗を示すコ
ードを設定
【0138】なお、手順失敗の場合、ルート4では、リ
ーフ7に関する管理情報を、コネクション利用可能メッ
セージ49の送信後に消去する。
【0139】ATM交換装置3は、ルート4からコネク
ション利用可能メッセージ49を受信すると、そのメッ
セージに含まれている情報要素:着呼ユーザシーケンス
番号の内容を取り出す。そして、このコネクション利用
可能メッセージ49から取り出された情報要素:着呼ユ
ーザシーケンス番号の内容と、着呼ユーザ呼設定要求メ
ッセージ27の受信時に記憶したリーフシーケンス番号
29とを比較し、一致しているものがあるかどうか確認
する。
【0140】ここで、この場合には、コネクション利用
可能メッセージ49から取り出した内容と一致するリー
フシーケンス番号29が記憶されている。また、このコ
ネクション利用可能メッセージ49における情報要素:
終端点識別は、全てのリーフ5,6を指定する特定の識
別番号を含んでいる。そこで、ATM交換装置3は、コ
ネクション利用可能(CONNECTION AVAI
LABLE)メッセージ50を、マルチポイント接続呼
およびコネクション2に接続されているリーフ5,6に
同報送信する。なお、このコネクション利用可能メッセ
ージ50における情報要素:終端点識別には、リーフ5
およびリーフ6に対応した情報要素:終端点識別が含ま
れている。
【0141】ATM交換装置3は、受信したコネクショ
ン利用可能メッセージ49における情報要素:通知識別
子に、手順の成功を示すコードが割り当てられていた場
合には、ITU−T勧告Q.2971および文献「AT
Mユーザ・網インタフェース,シグナリング仕様,第
4.0版」に記載された内容に従ったパーティ追加手順
で、リーフ7をマルチポイント接続呼およびコネクショ
ン2に追加する。この手順において、ATM交換装置3
は、リーフ7のリーフ識別番号を生成・管理する。
【0142】一方、受信したコネクション利用可能メッ
セージ49における情報要素:通知識別子に、情報要
素:通知識別子に失敗を示すコードが割り当てられてい
た場合には、ATM交換装置3は、ITU−T勧告Q.
2971および文献「ATMユーザ・網インタフェー
ス,シグナリング仕様,第4.0版」に記載された内容
に従った手順で、リーフ7の呼接続要求を拒否する。こ
の手順において、ATM交換装置3は、リーフ7に関す
る管理情報を消去する。
【0143】次に、コネクション帯域の予約・割り当て
の方法について説明する。この場合、通信の方向はルー
ト4からリーフ5,6への片方向であるから、ここで
は、その方向についての帯域の予約・割り当ての方法の
みを示す。リーフ7がコネクション帯域を減少させるよ
うな申告を行った場合、ルート4は、コネクション属性
変更要求メッセージ45の送信時に、変更後の帯域を割
り当て、変更前の帯域を予約しておく。そして、全ての
リーフに対する帯域変更手順が完了した時点で、変更前
の帯域の予約を解除する。
【0144】リーフ7がコネクション帯域を増加させる
ような申告を行った場合には、ルート4は、コネクショ
ン属性変更要求メッセージ45の送信時に、変更後の帯
域を予約し、その時点では帯域を変更しない。そして、
全てのリーフに対する帯域変更手順が完了した時点で、
変更後の帯域を割り当てるとともに、変更前の帯域情報
を削除する。
【0145】なお、コネクション属性変更拒否メッセー
ジを受信した場合には、ルート4は即座に、変更前の帯
域を割り当てるとともに、変更後の帯域情報を削除す
る。
【0146】ATM交換装置3は、帯域を減少させる帯
域変更要求の場合には、コネクション属性変更要求メッ
セージ45を受信したときに、そのメッセージに含まれ
ている情報要素:ATMトラフィック記述子で指定され
た変更後の帯域を予約するが、その時点では、割り当て
の変更はしない。その後、ルート4から受信したコネク
ション利用可能メッセージ49中の情報要素:通知識別
子に、成功を示すコードが含まれていることを検出する
と、変更後の帯域を割り当てるとともに、変更前の帯域
情報を削除する。また、コネクション利用可能メッセー
ジ49中の情報要素:通知識別子に、失敗を示すコード
が含まれていることを検出すると、割り当ての変更は行
わず、変更後の帯域の予約を解除する。
【0147】一方、ATM交換装置3は、帯域を増加さ
せる帯域変更要求の場合には、コネクション属性変更要
求メッセージ45を受信したときに、そのメッセージに
含まれている情報要素:ATMトラフィック記述子で指
定された変更後の帯域を予約するが、その時点では、割
り当ての変更はしない。その後、全てのリーフ5,6か
らコネクション属性変更確認メッセージ47を受信した
時点で、変更後の帯域を割り当てるとともに、変更前の
帯域を解除する。また、少なくとも1つの着呼ユーザ端
末からコネクション属性変更拒否メッセージを受信した
ら、予約している変更後の帯域を解除する。
【0148】リーフ5およびリーフ6は、ATM交換装
置3からコネクション属性変更要求メッセージ46を受
信したときに、そのメッセージに含まれている情報要
素:ATMトラフィック記述子で指定された帯域を割り
当てるとともに、変更前の帯域を予約しておく。この処
理は、申告帯域が減少/増加いずれの場合であっても同
様に実行される。そして、コネクション利用可能メッセ
ージ50を受信したときに、そのメッセージ中の情報要
素:通知識別子に成功を示すコードが含まれていること
を検出したら、変更前の帯域の予約を解除する。なお、
その情報要素:通知識別子に失敗を示すコードが含まれ
ていた場合には、予約していた変更前の帯域を割り当て
る。
【0149】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、通知なしLIJモードのマルチポイント接続呼およ
びコネクション2に対して新たなリーフ7が呼接続を要
求する場合に、マルチポイント接続呼およびコネクショ
ン2に呼接続されているルート4、ATM交換装置3お
よびリーフ5,6において、リーフ7が申告したコネク
ション帯域に対応できることが確認された場合にのみリ
ーフ7の呼接続が許可される。従って、リーフ7が対応
可能な帯域に、既に呼接続されているルート4、ATM
交換装置3およびリーフ5,6が対応可能であるにもか
かわらず、リーフ7が対応できない帯域を割り当ててし
まって、リーフ7がマルチポイント接続呼およびコネク
ション2に呼接続できないといった事態は回避される。
【0150】実施の形態5.図10はこの発明の実施の
形態5による通信コネクションの帯域変更方法を示すシ
ーケンス図である。この実施の形態5においても、図1
8に示されたATM通信システムを例に説明する。な
お、この実施の形態5におけるマルチポイント接続呼お
よびコネクション2は、ルート4への通知を伴う通知あ
りLIJモードの呼およびコネクションであっても、あ
るいはルート4への通知を伴わない通知なしLIJモー
ドの呼およびコネクションであってもよい。ただし、こ
のマルチポイント接続呼およびコネクション2は、帯域
変更不可の属性を有する呼およびコネクションである。
【0151】なお、呼およびコネクションに対する帯域
変更可/不可の属性は、文献「ATMユーザ・網インタ
フェース,シグナリング仕様第4.0版」では規定され
ていない。帯域変更可/不可の属性は、マルチポイント
接続呼およびコネクション2の場合、最初のパーティに
対する呼設定時、および2番目以降のパーティに対する
パーティ追加時に、マルチポイント接続呼およびコネク
ション2に関係するATM交換装置3や着呼ユーザ端末
(リーフ4,5)に通知する必要がある。そのため、呼
設定(SETUP)メッセージに含まれる情報要素:A
TMトラフィック記述子内のリザーブフィールドに、帯
域変更可/不可の属性を示すフィールド:帯域変更可/
不可属性を新たに規定する。
【0152】ここで、図11は、呼およびコネクション
の帯域変更可/不可の属性を示す情報が含まれるリザー
ブフィールドを示す説明図であり、この図11に示すよ
うに、上記呼設定メッセージの情報要素:ATMトラフ
ィック記述子には、網掛けを施して示した、オクテット
17.1のビット6〜3までの4ビットのリザーブフィ
ールドがあり、このリザーブビットうちの1ビットが帯
域変更可/不可の属性を示すフィールドに使用される。
なお、この呼設定メッセージを受信するATMネットワ
ーク内のATM交換装置および着呼ユーザ端末は、この
属性を管理しておく。
【0153】次に動作について説明する。マルチポイン
ト接続呼およびコネクション2に対して新たなリーフ7
が呼接続を要求する場合、リーフ7は、着呼ユーザ呼設
定要求メッセージ27をATM交換装置3に対して送信
する。リーフ7が申告帯域を伴って呼接続を要求する場
合、着呼ユーザ呼設定要求メッセージ27には、図4に
示すように、情報要素:ATMトラフィック記述子が含
まれる。リーフ7は、この情報要素:ATMトラフィッ
ク記述子に申告帯域を含める。
【0154】ATM交換装置3は、着呼ユーザ呼設定要
求メッセージ27を受信すると、接続要求の呼およびコ
ネクションが、帯域変更不可の属性を持つマルチポイン
ト接続呼およびコネクション2であることを認識する。
すなわち、ATM交換装置3は、コネクション設定帯域
と、リーフ7からの申告帯域を含む情報要素:ATMト
ラフィック記述子の内容とを比較する。比較の結果、内
容が不一致であれば、マルチポイント接続呼およびコネ
クション2が帯域変更不可の属性を持つものであるた
め、ATM交換装置3は、リーフ7に対して着呼ユーザ
呼設定失敗(LEAF SETUP FAILURE)
メッセージ51を送信して、その呼接続要求を拒否す
る。
【0155】この実施の形態5によれば、帯域変更を許
容しない呼およびコネクションに対して帯域変更要求が
あった場合、これを拒否することができる。
【0156】実施の形態6.図12はこの発明の実施の
形態6による通信コネクションの帯域変更方法を示すシ
ーケンス図である。この実施の形態6においても、図1
8に示されたATM通信システムを例に説明する。な
お、この実施の形態6におけるマルチポイント接続呼お
よびコネクション2は、ルート4への通知を伴う通知あ
りLIJモードの呼およびコネクションであっても、あ
るいはルート4への通知を伴わない通知なしLIJモー
ドの呼およびコネクションであってもよい。ただし、新
たに呼接続を要求するリーフ7の申告帯域は、コネクシ
ョンの設定帯域よりも小さいものとする。すなわち、コ
ネクション帯域を減少させる場合とする。また、図12
では、通知ありLIJモードのマルチポイント接続呼お
よびコネクション2における帯域変更の要求に対して、
リーフ5がその要求を拒否する場合について示してい
る。
【0157】次に動作について説明する。ルート4から
のコネクション属性変更メッセージ39をATM交換装
置3で同報送信することにより、リーフ5,6にコネク
ション属性変更メッセージ41を送信するまでの動作
は、実施の形態2と同じである。なお、通知なしLIJ
モードのマルチポイント接続呼およびコネクション2の
場合、ATM交換装置3からルート4への着呼ユーザ呼
設定要求メッセージ28の代わりに、帯域変更通知メッ
セージが送信される。
【0158】ここで、前述のように、このコネクション
属性変更メッセージ41を受信したリーフ5では帯域変
更の要求を拒否し、リーフ6では帯域変更の要求を受け
付ける場合について考える。帯域変更の要求を拒否する
リーフ5は、コネクション属性変更拒否(MODIFY
REJECT)メッセージ52をATM交換装置3に
送信する。なお、このリーフ5は、帯域の割り当ては変
更せず、変更前の帯域をそのまま割り当てる。一方、帯
域変更の要求を受け付けるリーフ6は、コネクション属
性変更確認メッセージ34をATM交換装置3に送信す
る。また、このリーフ6は、コネクション属性変更要求
メッセージ41内の情報要素:ATMトラフィック記述
子で指定された、変更後の帯域を割り当て、変更前の帯
域は予約しておく。
【0159】ATM交換装置3は、リーフ5,6からコ
ネクション属性変更拒否メッセージ52およびコネクシ
ョン属性変更確認メッセージ34を受信したら、これら
のメッセージに基づく、コネクション属性変更拒否(M
ODIFY REJECT)メッセージ53およびコネ
クション属性変更確認メッセージ35をそれぞれ生成
し、ルート4に対して、それらをトランスペアレントに
送信する。なお、ATM交換装置3では、これらのメッ
セージを受信するまでは、コネクション属性変更要求メ
ッセージ39内の情報要素:ATMトラフィック記述子
で指定された変更後の帯域を予約し、変更前の帯域を割
り当てているが、リーフ5,6の少なくとも1つからコ
ネクション属性変更拒否メッセージ52を受信すると、
予約していた変更後の帯域を解除する。
【0160】ルート4は、リーフ5,6の少なくとも1
つからのコネクション属性変更拒否メッセージ52に基
づくコネクション属性変更拒否メッセージ53を受信し
たら、コネクション利用可能メッセージ40をATM交
換装置3に送信する。そのとき、このコネクション利用
可能メッセージ40の情報要素:通知識別子には、帯域
変更手順の失敗を示すコードを含める。なお、ルート4
は、この時点では帯域の予約・割当内容の変更は行わな
い。コネクション属性変更要求メッセージ39を送信し
た後、ルート4は、変更後の帯域を割り当て、変更前の
帯域は予約しており、この状態を保持しておく。
【0161】ATM交換装置3は、このルート4より受
信したコネクション利用可能メッセージ40を同報送信
することにより、リーフ5,6にコネクション利用可能
メッセージ42を送信する。
【0162】リーフ5,6は、このコネクション利用可
能メッセージ42を受信し、その情報要素:通知識別子
に帯域変更手順の失敗を示すコードが含まれていること
を検出すると、リーフ5はコネクション利用確認(CO
NNECTION ACKNOWLEDGE)メッセー
ジ54を、リーフ6はコネクション利用確認メッセージ
55を、それぞれATM交換装置3に対して送信する。
なお、リーフ6は、予約していた変更前の帯域を割り当
て、変更後の帯域を解除する。
【0163】ATM交換装置3は、このリーフ5,6よ
り受信したコネクション利用確認メッセージ54,55
を、コネクション利用確認(CONNECTION A
CKNOWLEDGE)メッセージ56,67として、
トランスペアレントにルート4に送信する。
【0164】ルート4は、先に送信したコネクション利
用可能メッセージ40に対する応答として、全てのリー
フ5,6からのコネクション利用確認メッセージ56,
57を受信すると、予約していた変更前の帯域を割り当
て、変更後の帯域の解除を行う。なお、帯域変更手順が
失敗した場合には、接続要求を拒否するための着呼ユー
ザ呼設定失敗(LEAF SETUP FAILUR
E)メッセージ58を生成してATM交換装置3に送
り、ATM交換装置3は呼接続を要求するリーフ7に対
して、そのメッセージに基づく着呼ユーザ呼設定失敗メ
ッセージ59を送信する。
【0165】この実施の形態6によっても、マルチポイ
ント接続呼およびコネクション2に対して新たなリーフ
7が呼接続を要求する場合に、マルチポイント接続呼お
よびコネクション2に呼接続されているルート4、AT
M交換装置3およびリーフ5,6において、リーフ7が
申告したコネクション帯域に対応できることが確認され
た場合にのみ、リーフ7の呼接続が許可される。また、
ルート4、ATM交換装置3およびリーフ5,6におけ
る帯域の予約・割り当て方法により、帯域変更手順が失
敗した場合でも、ルート4からリーフ5,6に対して送
信されるユーザ端末情報の廃棄を防ぐことができる。
【0166】実施の形態7.図13はこの発明の実施の
形態7による通信コネクションの帯域変更方法を示すシ
ーケンス図である。この実施の形態7においても、図1
8に示されたATM通信システムを例に説明する。な
お、この場合も、マルチポイント接続呼およびコネクシ
ョン2は、ルート4への通知を伴う通知ありLIJモー
ドの呼およびコネクション、あるいはルート4への通知
を伴わない通知なしLIJモードの呼およびコネクショ
ンのいずれであってもよい。ただし、新たに呼接続を要
求するリーフ7の申告帯域は、コネクションの設定帯域
よりも小さいものとする。すなわち、帯域を減少させる
場合とする。また、図13では、通知なしLIJモード
のマルチポイント接続呼およびコネクション2における
帯域変更の要求に対して、リーフ5がその要求を拒否す
る場合について示している。
【0167】次に動作について説明する。ルート4から
のコネクション属性変更メッセージ45に基づくコネク
ション属性変更メッセージ46を、ATM交換装置3よ
りリーフ5,6に対して同報送信するまでの動作は、実
施の形態4の場合と同じである。なお、通知ありLIJ
モードのマルチポイント接続呼およびコネクションの場
合、ATM交換装置3からルート4への帯域変更通知メ
ッセージ44の代わりに、着呼ユーザ呼設定要求メッセ
ージが送信される。
【0168】ここで、前述のように、このコネクション
属性変更メッセージ46を受信したリーフ5では帯域変
更の要求を拒否し、リーフ6では帯域変更の要求を受け
付ける場合について考える。帯域変更の要求を拒否する
リーフ5は、コネクション属性変更拒否メッセージ52
をATM交換装置3に送信する。なお、このリーフ5
は、帯域の割り当ては変更せず、変更前の帯域をそのま
ま割り当てる。一方、帯域変更の要求を受け付けるリー
フ6は、コネクション属性変更確認メッセージ34をA
TM交換装置3に送信する。また、このリーフ6は、コ
ネクション属性変更要求メッセージ46内の情報要素:
ATMトラフィック記述子で指定された、変更後の帯域
を割り当て、変更前の帯域は予約しておく。
【0169】ATM交換装置3は、このコネクション属
性変更要求メッセージ46を送信したリーフ5,6から
の応答を待ち合わせる。リーフ5,6の少なくとも1つ
からコネクション属性変更拒否メッセージ52を受信し
たら、ルート4に対してコネクション属性変更拒否(M
ODIFY REJECT)メッセージ60を送信す
る。図13に示すシーケンス図の場合には、リーフ5か
らコネクション属性変更拒否メッセージ52を受信する
ため、ATM交換装置3は、ルート4に対してコネクシ
ョン属性変更拒否メッセージ60を送信する。
【0170】なお、ATM交換装置3では、これらのメ
ッセージを受信するまでは、コネクション属性変更要求
メッセージ45内の情報要素:ATMトラフィック記述
子で指定された変更後の帯域を予約し、変更前の帯域を
割り当てているが、リーフ5,6の少なくとも1つから
コネクション属性変更拒否メッセージ52を受信する
と、予約していた変更後の帯域を解除する。また、ルー
ト4は、ATM交換装置3からのコネクション属性変更
拒否メッセージ60を受信すると、接続要求を拒否する
ための着呼ユーザ呼設定失敗メッセージ58を生成して
ATM交換装置3に送り、ATM交換装置3は呼接続を
要求するリーフ7に対して、そのメッセージに基づく着
呼ユーザ呼設定失敗メッセージ59を送信する。
【0171】さらに、ATM交換装置3から、上記コネ
クション属性変更拒否メッセージ60を受信したルート
4は、コネクション利用可能メッセージ40を生成し
て、それをATM交換装置3に送信する。このコネクシ
ョン利用可能メッセージ40の情報要素:通知識別子に
は、帯域変更手順の失敗を示すコードを含める。なお、
ルート4は、この時点では帯域の予約・割り当て内容の
変更は行わない。コネクション属性変更要求メッセージ
45を送信した後、ルート4は、変更後の帯域を割り当
て、変更前の帯域は予約しており、この状態を保持して
おく。
【0172】ATM交換装置3は、ルート4より受信し
たコネクション利用可能メッセージ40に基づいて生成
したコネクション利用可能メッセージ42を、リーフ
5,6に対して同報送信する。
【0173】リーフ5,6は、このコネクション利用可
能メッセージ42を受信し、その情報要素:通知識別子
に帯域変更手順の失敗を示すコードが含まれていること
を検出すると、リーフ5はコネクション利用確認メッセ
ージ54を、リーフ5はコネクション利用確認メッセー
ジ55を、それぞれATM交換装置3に対して送信す
る。なお、リーフ6は、予約していた変更前の帯域を割
り当て、変更後の帯域を解除する。
【0174】ATM交換装置3は、コネクション利用可
能メッセージ42を送信したリーフ5,6からの応答を
待ち合わせる。これらのリーフ5,6からコネクション
利用確認メッセージ54,55を受信したら、ルート4
に対してコネクション利用確認(CONNECTION
ACKNOWLEDGE)メッセージ61を送信す
る。
【0175】ルート4は、先に送信したコネクション利
用可能メッセージ40に対する応答として、ATM交換
装置3からのコネクション利用確認メッセージ61を受
信すると、予約していた変更前の帯域を割り当て、変更
後の帯域を解除する。
【0176】この実施の形態7によっても、マルチポイ
ント接続呼およびコネクション2に対して新たなリーフ
7が呼接続を要求する場合に、マルチポイント接続呼お
よびコネクション2に呼接続されているルート4、AT
M交換装置3およびリーフ5,6において、リーフ7が
申告したコネクション帯域に対応できることが確認され
た場合にのみ、リーフ7の呼接続が許可される。また、
ルート4、ATM交換装置3およびリーフ5,6におけ
る帯域の予約・割り当て方法により、帯域変更手順が失
敗した場合でも、ルート4からリーフ5,6に対して送
信されるユーザ端末情報の廃棄を防ぐことができる。
【0177】実施の形態8.図14はこの発明の実施の
形態8による通信コネクションの帯域変更方法を示すシ
ーケンス図である。なお、この実施の形態8において
は、図19に示されたATM通信システムを例に説明す
る。すなわち、ATMネットワーク1内のATM交換装
置3を介して、発呼ユーザ端末であるルート4と、着呼
ユーザ端末である3つのリーフ5,6,7との間にマル
チポイント接続呼およびコネクション8が設定されてい
て、ルート4からリーフ5,6,7の方向に片方向通信
が行なわれているものとする。また、マルチポイント接
続呼およびコネクション8は、ルート4への通知を伴う
通知ありLIJモードの呼およびコネクションであるも
のとする。
【0178】次に動作について説明する。従来の手順と
同様に、リーフ5は、マルチポイント接続呼およびコネ
クション8からの解放を要求するために、ATMネット
ワーク1に対して、解放(RELEASE)メッセージ
11を送信する。ATM交換装置3は、解放メッセージ
11を受信すると、リーフ5に対して解放完了(REL
EASE COMPLETE)メッセージ12を送信
し、さらにルート4に対してパーティ削除(DROPP
ARTY)メッセージ13を送信する。このパーティ削
除メッセージ13には、削除対象パーティがリーフ5で
あることを示す情報要素:終端点識別が含まれている。
【0179】ルート4は、このパーティ削除メッセージ
13を受信すると、そのメッセージに含まれる情報要
素:終端点識別から、削除対象パーティがリーフ5であ
ることを認識して、リーフ5をマルチポイント接続呼お
よびコネクション8から削除し、ATM交換装置3に対
してパーティ削除確認(DROP PARTY ACK
NOWLEDGE)メッセージ14を送信する。
【0180】上記手順により、マルチポイント接続呼お
よびコネクション8からリーフ5が解放されて、マルチ
ポイント接続呼およびコネクション2が再構成される。
ここでルート4は、図6に示す管理情報からマルチポイ
ント接続呼およびコネクション2に接続されているリー
フ6,7の申告帯域と、現在のコネクション設定帯域の
比較処理を行う。その結果、リーフ6とリーフ7の申告
帯域の最小値が、現在のコネクション設定帯域より大き
い場合には、申告帯域の最小値を変更帯域とする実施の
形態1に示した帯域変更手順を実行する。この場合、コ
ネクション帯域を増加させる帯域変更手順となる。な
お、帯域の予約・割り当て方法は実施の形態1の場合と
同様である。
【0181】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、通知ありLIJモードのマルチポイント接続呼およ
びコネクション8からリーフ5が呼解放される場合に、
リーフ5が解放されることによって再構成されるマルチ
ポイント接続呼およびコネクション2に接続されている
ルート4、ATM交換装置3およびリーフ6,7におい
て、帯域の増加に対応できることが確認された場合に帯
域を変更できる。
【0182】実施の形態9.図15はこの発明の実施の
形態9による通信コネクションの帯域変更方法を示すシ
ーケンス図である。この実施の形態9においても、図1
9に示されたATM通信システムを例に説明する。な
お、この実施の形態9と上記実施の形態8の違いは、ル
ート4が、全てのリーフ6,7を指定するコネクション
属性変更要求メッセージ39と、コネクション利用可能
メッセージ40とを送信すること、ならびに、ATMネ
ットワーク1における分岐点であるATM交換装置3
が、コネクション属性変更要求メッセージ41と、コネ
クション利用可能メッセージ42とをリーフ6,7に対
して同報送信することである。
【0183】次に動作について説明する。リーフ5が解
放メッセージ11を送信し、ルート4がパーティ削除確
認メッセージ14を送信するまでは、上記実施の形態8
の場合と同様である。
【0184】上記手順により、マルチポイント接続呼お
よびコネクション8からリーフ5が解放され、マルチポ
イント接続呼およびコネクション2が再構成される。こ
こでルート4は、図6に示す管理情報からマルチポイン
ト接続呼およびコネクション2に接続されているリーフ
6,7の申告帯域と、現在のコネクション設定帯域との
比較処理を行う。その結果、リーフ6とリーフ7の申告
帯域の最小値が、現在のコネクション設定帯域より大き
い場合には、申告帯域の最小値を変更帯域とする実施の
形態2に示した帯域変更手順を実行する。この場合、コ
ネクション帯域を増加させる帯域変更手順となる。な
お、帯域の予約・割り当て方法は実施の形態2の場合と
同様である。
【0185】この実施の形態9によっても、マルチポイ
ント接続呼およびコネクション8からリーフ5が呼解放
される場合に、リーフ5が解放されることによって再構
成されるマルチポイント接続呼およびコネクション2に
接続されているルート4、ATM交換装置3およびリー
フ6,7において、帯域の増加に対応できることが確認
された場合に帯域を変更できる。
【0186】実施の形態10.図16はこの発明の実施
の形態10による通信コネクションの帯域変更方法を示
すシーケンス図である。この実施の形態10において
も、図19に示されたATM通信システムを例に説明す
る。なお、上記実施の形態9との違いは、ATM交換装
置3が、各リーフ6,7からのコネクション属性変更確
認メッセージ34を待ち合わせることである。
【0187】次に動作について説明する。リーフ5が解
放メッセージ11を送信し、ルート4がパーティ削除確
認メッセージ14を送信するまでは、上記実施の形態9
の場合と同様である。
【0188】上記手順により、マルチポイント接続呼お
よびコネクション8からリーフ5が解放され、マルチポ
イント接続呼およびコネクション2が再構成される。こ
こでルート4は、図6に示す管理情報からマルチポイン
ト接続呼およびコネクション2に接続されているリーフ
6,7の申告帯域と、現在のコネクション設定帯域との
比較処理を行う。その結果、リーフ6とリーフ7の申告
帯域の最小値が、現在のコネクション設定帯域より大き
い場合には、申告帯域の最小値を変更帯域とする実施の
形態3に示した帯域変更手順を実行する。この場合、コ
ネクション帯域を増加させる帯域変更手順となる。な
お、帯域の予約・割り当て方法は実施の形態3の場合と
同様である。
【0189】この実施の形態10によっても、マルチポ
イント接続呼およびコネクション8からリーフ5が呼解
放される場合に、リーフ5が解放されることによって再
構成されるマルチポイント接続呼およびコネクション2
に接続されているルート4、ATM交換装置3およびリ
ーフ6,7において、帯域の増加に対応できることが確
認された場合に帯域を変更できる。
【0190】実施の形態11.図17はこの発明の実施
の形態11による通信コネクションの帯域変更方法を示
すシーケンス図である。この実施の形態11において
も、図19に示されたATM通信システムを例に説明す
る。すなわち、ATMネットワーク1内のATM交換装
置3を介して発呼ユーザ端末であるルート4と、着呼ユ
ーザ端末である3つのリーフ5,6,7との間にマルチ
ポイント接続呼およびコネクション8が設定されてい
て、ルート4からリーフ5,6,7の方向に片方向通信
が行なわれているものとする。また、マルチポイント接
続呼およびコネクション8は、ルート4への通知を伴わ
ない通知なしLIJモードの呼およびコネクションであ
るものとする。
【0191】次に動作について説明する。従来の手順と
同様に、リーフ5は、マルチポイント接続呼およびコネ
クション8からの解放を要求するために、ATMネット
ワーク1に対して、解放メッセージ11を送信する。A
TM交換装置3は、解放メッセージ11を受信すると、
リーフ5に対して解放完了メッセージ12を送信する。
この手順により、マルチポイント接続呼およびコネクシ
ョン8からリーフ5が解放されて、マルチポイント接続
呼およびコネクション2が再構成される。
【0192】ここで、ATM交換装置3は、再構成され
たマルチポイント接続呼およびコネクション2に接続さ
れているリーフ6,7の申告帯域と、現在のコネクショ
ン設定帯域との比較処理を行う。その結果、リーフ6と
リーフ7の申告帯域の最小値がコネクション設定帯域よ
り大きい場合には、ATM交換装置3は、以下の情報要
素を含む帯域変更通知メッセージ62をルート4に対し
て送信する。 ● ATMトラフィック記述子 申告帯域の最小値を設定 ● 着呼ユーザシーケンス番号 リーフ5に対応するリーフシーケンス番号を設定 ● 通知識別子 帯域変更通知メッセージの生成契機を示すコードを新た
に割り当てることとし、ここではリーフ解放を示すコー
ドを設定
【0193】ここで、ATMネットワークにおいてマル
チポイント接続呼およびコネクションが複数のATM交
換装置を介して設定されている場合には、リーフ側のA
TM交換装置からルート側のATM交換装置へ、この帯
域変更通知メッセージが順次転送される。帯域変更通知
メッセージを受信したATM交換装置では、自身が管理
しているマルチポイント接続呼およびコネクションに接
続された着呼ユーザ端末の申告帯域の最小値と、受信し
た帯域変更通知メッセージ内の情報要素:ATMトラフ
ィック記述子の内容とを比較し、小さい方の値を、ルー
ト側へ転送する帯域変更通知メッセージの情報要素:A
TMトラフィック記述子に含める。なお、この情報要素
以外の情報要素は、内容をそのまま保持する。
【0194】また、ATM交換装置3では、受信した帯
域変更通知メッセージの情報要素:着呼ユーザシーケン
ス番号がリーフ5に対するもので、かつ情報要素:通知
識別子がリーフ解放となっていることから、リーフ5の
解放を契機として帯域変更通知メッセージが生成された
と判断し、リーフ5に関する管理情報を消去する。
【0195】こうして、ルート4がATM交換装置3よ
り帯域変更通知メッセージ62を受信すると、受信した
帯域変更通知メッセージ62内の情報要素:ATMトラ
フィック記述子の内容と、コネクション設定帯域との比
較を行う。その結果、情報要素:ATMトラフィック記
述子の内容の方がコネクション設定帯域より大きい場合
には、情報要素:ATMトラフィック記述子の内容を変
更帯域とする実施の形態4に示した帯域変更手順を実行
する。この場合、コネクション帯域を増加させる帯域変
更手順となる。なお、帯域の予約・割り当て方法は実施
の形態4の場合と同様である。
【0196】また、ルート4では、受信した帯域変更通
知メッセージ62の情報要素:着呼ユーザシーケンス番
号がリーフ5に対するものであり、かつ情報要素:通知
識別子がリーフ解放となっていることから、リーフ5の
解放を契機として帯域変更通知メッセージ62が生成さ
れたものと判断して、リーフ5に関する管理情報を消去
する。
【0197】以上のように、この実施の形態11によれ
ば、通知なしLIJモードのマルチポイント接続呼およ
びコネクション8からリーフ5が呼解放される場合に、
リーフ5が解放されることによって再構成されるマルチ
ポイント接続呼およびコネクション2に接続されている
ルート4、ATM交換装置3およびリーフ6,7におい
て、帯域の増加に対応できることが確認された場合に帯
域を変更できる。
【0198】以上示した各実施の形態は、マルチポイン
ト接続呼およびコネクションのコネクション帯域を、通
信中(アクティブ)状態で増加/減少させるものであ
る。この発明は、リアルタイム動画配信を行うMPEG
2システムに適用できる。MPEG2のエンコーダ(送
信側)では、3種類のフレーム(I,P,B)の比率を
変えたり、各種スケーラビリティ機能(空間スケーラビ
リティ,時間スケーラビリティ,SNRスケーラビリテ
ィ)によって生成される複数レイヤのストリームのう
ち、実際に送信するストリーム数を変えたりすることに
より、送信レートを変えることができる。例えば、コネ
クション帯域の増加に合わせて、Bフレーム挿入比率を
高くして送信レートを上げたり、送信ストリーム数を増
やすことにより送信レートを上げる方法がある。逆にコ
ネクション帯域の減少に合わせて、Bフレーム挿入比率
を低くして送信レートを下げたり、送信ストリーム数を
減らすことにより送信レートを下げる方法がある。
【0199】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、通信コネクションの帯域変更方法を、新たに呼接
続を要求するユーザ端末が帯域を申告し、発呼ユーザ端
末が、帯域の申告があったことの通知に応じて既に接続
されている着呼ユーザ端末に対して帯域の変更を要求
し、既に接続されている全ての着呼ユーザ端末が帯域変
更の要求を受け付けた場合に、呼接続を要求するユーザ
端末をマルチポイント接続呼およびコネクションに加え
るように構成したので、従来は不可能であったマルチポ
イント接続呼およびコネクションにおける帯域変更が可
能になるとともに、新たに呼接続を要求するユーザ端末
からの帯域申告が可能になる。その結果、ATMネット
ワーク内の帯域を有効に利用することができるようにな
るとともに、従来の方法では呼接続できないような状況
であっても呼接続が可能となる通信コネクションの帯域
変更方法が得られる効果がある。
【0200】請求項2記載の発明によれば、通信コネク
ションの帯域変更方法を、通知ありLIJモードのマル
チポイント接続呼およびコネクションに対してユーザ端
末が新たに呼接続を要求する際に、ATMネットワーク
が、既存のメッセージに申告帯域情報を含めることによ
って発呼ユーザ端末に対して帯域の申告があったことを
通知するように構成したので、通知ありLIJモードの
マルチポイント接続呼およびコネクションにおいて、マ
ルチポイント接続呼およびコネクションにおける帯域変
更が可能になるとともに、新たに呼接続を要求するユー
ザ端末からの帯域申告が可能になる効果がある。
【0201】請求項3記載の発明によれば、通信コネク
ションの帯域変更方法を、発呼ユーザ端末が、各着呼ユ
ーザ端末に対して順次帯域変更の要求を行い、全ての着
呼ユーザ端末が帯域変更の要求を受け付けた場合に各着
呼ユーザ端末に対して個別に帯域変更の成功を通知する
ように構成したので、ATM交換装置における処理が複
雑化するのを防止できる効果がある。
【0202】請求項4記載の発明によれば、通信コネク
ションの帯域変更方法を、発呼ユーザ端末が、全ての着
呼ユーザ端末に対する一括した変更の要求を送信し、A
TMネットワークが、発呼ユーザ端末からの帯域変更の
要求および発呼ユーザ端末からの帯域変更成功の通知ま
たは帯域変更失敗の通知を分岐点で同報送信することに
よって各着呼ユーザ端末に通知するように構成したの
で、帯域変更を行うときに、発呼ユーザ端末とATMネ
ットワークとの間の通信量の増大を防止することができ
る効果がある。
【0203】請求項5記載の発明によれば、通信コネク
ションの帯域変更方法を、ATMネットワークが、帯域
変更の要求に対する各着呼ユーザ端末の応答をトランス
ペアレントに発呼ユーザ端末に送信するように構成した
ので、帯域変更を行うときに、ATM交換装置における
処理が複雑化するのを防止できる効果がある。
【0204】請求項6記載の発明によれば、通信コネク
ションの帯域変更方法を、ATMネットワークが、帯域
変更の要求に対する各着呼ユーザ端末の応答を待ち合わ
せ、全ての着呼ユーザ端末からの確認の応答が到着する
と発呼ユーザ端末に対して変更の受け付けが可能である
ことを通知するように構成したので、帯域変更を行うと
きに、発呼ユーザ端末とATMネットワークとの間の通
信量をより低減させることができる効果がある。
【0205】請求項7記載の発明によれば、通信コネク
ションの帯域変更方法を、通知なしLIJモードのマル
チポイント接続呼およびコネクションに対してユーザ端
末が新たに呼接続を要求する際に、ATMネットワーク
が、申告帯域情報を含む新規のメッセージを送信するこ
とによって発呼ユーザ端末に帯域の申告があったことを
通知するように構成したので、通知なしLIJモードの
マルチポイント接続呼およびコネクションにおいて、マ
ルチポイント接続呼およびコネクションにおける帯域変
更が可能になるとともに、新たに呼接続を要求するユー
ザ端末からの帯域申告が可能になる効果がある。
【0206】請求項8記載の発明によれば、通信コネク
ションの帯域変更方法を、発呼ユーザ端末が、全ての着
呼ユーザ端末に対する一括した変更の要求を送信し、A
TMネットワークが、発呼ユーザ端末からの帯域変更の
要求を分岐点で同報送信することによって各着呼ユーザ
端末に通知し、全ての着呼ユーザ端末からの確認の応答
が到着すると発呼ユーザ端末に対して変更の受け付けが
可能であることを通知し、発呼ユーザ端末からの帯域変
更成功の通知または帯域変更失敗の通知を分岐点で同報
送信することによって各着呼ユーザ端末に通知するよう
に構成したので、通知なしLIJモードのマルチポイン
ト接続呼およびコネクションにおいて帯域変更を行うと
きに、発呼ユーザ端末とATMネットワークとの間の通
信量の増大を防止することができる効果がある。
【0207】請求項9記載の発明によれば、通信コネク
ションの帯域変更方法を、呼およびコネクションに新た
に帯域変更可/不可の属性を持たせ、帯域変更不可の属
性を持つマルチポイント接続呼およびコネクションに対
してユーザ端末が新たに呼接続を要求する際に、ユーザ
端末がコネクションの設定帯域と異なる帯域を申告した
場合には呼接続要求を拒否するように構成したので、帯
域変更不可の呼およびコネクションに対する帯域変更要
求の拒否と申告帯域を伴う呼接続要求の拒否を容易に行
うことが可能になる効果がある。
【0208】請求項10記載の発明によれば、通信コネ
クションの帯域変更方法を、帯域変更失敗の通知に対す
る各着呼ユーザ端末からの確認メッセージを、ATMネ
ットワークが発呼ユーザ端末に、トランスペアレントに
送信するように構成したので、ATM交換装置における
処理が複雑化するのを防止でき、ユーザ端末情報が廃棄
されることもなくなる効果がある。
【0209】請求項11記載の発明によれば、通信コネ
クションの帯域変更方法を、ATMネットワークが、帯
域変更失敗の通知に対する各着呼ユーザ端末からの確認
メッセージを待ち合わせ、全ての着呼ユーザ端末からの
確認メッセージが到着すると発呼ユーザ端末に対して確
認メッセージを送信するように構成したので、帯域を減
少させる帯域変更手順が失敗した場合に、発呼ユーザ端
末とATMネットワークとの間の通信量をより低減させ
ることができ、またユーザ端末情報が廃棄されることも
なくなる効果がある。
【0210】請求項12記載の発明によれば、通信コネ
クションの帯域変更方法を、マルチポイント接続呼およ
びコネクションのコネクション帯域を制限する要因とな
っている着呼ユーザ端末が解放される場合には、変更帯
域を、残りの着呼ユーザ端末からの申告帯域に基づいて
決定して、帯域の変更を行うように構成したので、従来
は不可能であったマルチポイント接続呼およびコネクシ
ョンにおける帯域変更が可能になり、その結果、ATM
ネットワーク内の帯域を有効に利用することができる通
信コネクションの帯域変更方法が得られる効果がある。
【0211】請求項13記載の発明によれば、通信コネ
クションの帯域変更方法を、通知ありLIJモードのマ
ルチポイント接続呼およびコネクションから着呼ユーザ
端末が解放される場合に、発呼ユーザ端末で残りの着呼
ユーザ端末の申告帯域の最小値とコネクションの設定帯
域を比較し、申告帯域の最小値が設定帯域より大きい場
合に帯域変更手順を行うように構成したので、通知あり
LIJモードのマルチポイント接続呼およびコネクショ
ンにおいて、マルチポイント接続呼およびコネクション
における帯域変更が可能になるとともに、ATMネット
ワーク内の帯域を有効に利用することができる効果があ
る。
【0212】請求項14記載の発明によれば、通信コネ
クションの帯域変更方法を、発呼ユーザ端末が、各着呼
ユーザ端末に対して順次帯域変更の要求を行い、全ての
着呼ユーザ端末が帯域変更の要求を受け付けた場合に各
着呼ユーザ端末に対して個別に帯域変更の成功を通知す
るように構成したので、ATM交換装置における処理が
複雑化するのを防止できる効果がある。
【0213】請求項15記載の発明によれば、通信コネ
クションの帯域変更方法を、発呼ユーザ端末が、全ての
着呼ユーザ端末に対する一括した変更の要求を送信し、
ATMネットワークが、発呼ユーザ端末からの帯域変更
の要求および発呼ユーザ端末からの帯域変更成功の通知
または帯域変更失敗の通知を分岐点で同報送信すること
によって各着呼ユーザ端末に通知するように構成したの
で、帯域変更を行うときに、発呼ユーザ端末とATMネ
ットワークとの間の通信量の増大を防止することができ
る効果がある。
【0214】請求項16記載の発明によれば、通信コネ
クションの帯域変更方法を、ATMネットワークが、帯
域変更の要求に対する各着呼ユーザ端末の応答をトラン
スペアレントに発呼ユーザ端末に送信するように構成し
たので、帯域変更を行うときに、ATM交換装置におけ
る処理が複雑化するのを防止できる効果がある。
【0215】請求項17記載の発明によれば、通信コネ
クションの帯域変更方法を、ATMネットワークが、帯
域変更の要求に対する各着呼ユーザ端末の応答を待ち合
わせ、全ての着呼ユーザ端末からの確認の応答が到着す
ると発呼ユーザ端末に対して変更の受け付けが可能であ
ることを通知し、少なくとも1つの着呼ユーザ端末から
の拒否の応答が到着すると発呼ユーザ端末に対して変更
の受け付けが不可能であることを通知するように構成し
たので、帯域変更を行うときに、発呼ユーザ端末とAT
Mネットワークとの間の通信量をより低減させることが
できる効果がある。
【0216】請求項18記載の発明によれば、通信コネ
クションの帯域変更方法を、通知なしLIJモードのマ
ルチポイント接続呼およびコネクションから着呼ユーザ
端末が解放される場合に、ATMネットワークが他の着
呼ユーザ端末の申告帯域とコネクション設定帯域から申
告帯域を決定し、その申告帯域情報を含む新規のメッセ
ージを送信することによって発呼ユーザ端末に帯域の変
更を要求するように構成したので、通知なしLIJモー
ドのマルチポイント接続呼およびコネクションにおい
て、マルチポイント接続呼およびコネクションにおける
帯域変更が可能になるとともに、ATMネットワーク内
の帯域を有効に利用することができる効果がある。
【0217】請求項19記載の発明によれば、通信コネ
クションの帯域変更方法を、発呼ユーザ端末が、全ての
着呼ユーザ端末に対する一括した変更の要求を送信し、
ATMネットワークが、発呼ユーザ端末からの帯域変更
の要求を分岐点で同報送信することによって各着呼ユー
ザ端末に通知し、全ての着呼ユーザ端末からの確認の応
答が到着すると発呼ユーザ端末に対して変更の受け付け
が可能であることを通知し、少なくとも1つの着呼ユー
ザ端末から拒否の応答が到着すると発呼ユーザ端末に対
して変更の受け付けが不可能であることを通知し、発呼
ユーザ端末からの帯域変更成功の通知または帯域変更失
敗の通知を分岐点で同報送信することによって各着呼ユ
ーザ端末に通知するように構成したので、通知なしLI
Jモードのマルチポイント接続呼およびコネクションに
おいて、帯域変更を行うときに、発呼ユーザ端末とAT
Mネットワークとの間の通信量の増大を防止することが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による通信コネクシ
ョンの帯域変更方法を示すシーケンス図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による通信コネクシ
ョンの帯域変更方法を示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1による通信コネクシ
ョンの帯域変更方法を示すフローチャートである。
【図4】 この発明における呼制御メッセージの詳細内
容を示す説明図である。
【図5】 通知ありLIJモードおよび通知なしLIJ
モードのマルチポイント接続呼およびコネクションに対
する帯域変更の手順実行時に、ATM交換装置で生成・
管理される情報を示す説明図である。
【図6】 通知ありLIJモードおよび通知なしLIJ
モードのマルチポイント接続呼およびコネクションに対
する帯域変更の手順実行時に、ルートで生成・管理され
る情報を示す説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態2による通信コネクシ
ョンの帯域変更方法を示すシーケンス図である。
【図8】 この発明の実施の形態3による通信コネクシ
ョンの帯域変更方法を示すシーケンス図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による通信コネクシ
ョンの帯域変更方法を示すシーケンス図である。
【図10】 この発明の実施の形態5による通信コネク
ションの帯域変更方法を示すシーケンス図である。
【図11】 実施の形態5の呼およびコネクションの帯
域変更可/不可の属性を示す情報が含まれるフィールド
を示す説明図である。
【図12】 この発明の実施の形態6による通信コネク
ションの帯域変更方法を示すシーケンス図である。
【図13】 この発明の実施の形態7による通信コネク
ションの帯域変更方法を示すシーケンス図である。
【図14】 この発明の実施の形態8による通信コネク
ションの帯域変更方法を示すシーケンス図である。
【図15】 この発明の実施の形態9による通信コネク
ションの帯域変更方法を示すシーケンス図である。
【図16】 この発明の実施の形態10による通信コネ
クションの帯域変更方法を示すシーケンス図である。
【図17】 この発明の実施の形態11による通信コネ
クションの帯域変更方法を示すシーケンス図である。
【図18】 一般的なATM通信システムの一構成例を
示すブロック図である。
【図19】 一般的なATM通信システムの一構成例を
示すブロック図である。
【図20】 従来の通知なしLIJモードを実現するた
めの手順を示すシーケンス図である。
【図21】 従来の通知ありLIJモードを実現するた
めの手順を示すシーケンス図である。
【図22】 従来の通知ありLIJモードのマルチポイ
ント接続呼およびコネクションから着呼ユーザ端末が解
放される場合の手順を示すシーケス図である。
【図23】 従来の通知なしLIJモードのマルチポイ
ント接続呼およびコネクションから着呼ユーザ端末が解
放される場合の手順を示すシーケス図である。
【図24】 従来のポイント・ポイント接続呼およびコ
ネクションが設定されたATM通信システムを示すブロ
ック図である。
【図25】 従来のポイント・ポイント接続呼およびコ
ネクションの帯域を変更する手順を示すシーケンス図で
ある。
【図26】 従来のポイント・ポイント接続呼およびコ
ネクションに対する帯域変更手順が失敗する一例を示す
シーケンス図である。
【符号の説明】
1 ATMネットワーク、2,8 マルチポイント接続
呼およびコネクション、3 ATM交換装置(分岐
点)、4 ルート(発呼ユーザ端末)、5,6,7リー
フ(着呼ユーザ端末)。
フロントページの続き (72)発明者 ▲か▼島 和幸 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 曽田 圭一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非同期転送モードネットワークにおける
    マルチポイント接続呼およびコネクションの制御手順に
    て、既存のマルチポイント接続呼およびコネクションに
    対してユーザ端末が新たな呼接続を要求する際に、 前記マルチポイント接続呼およびコネクションに対して
    新たに呼接続を要求するユーザ端末よりコネクション帯
    域の申告を行い、 前記非同期転送モードネットワークは、前記マルチポイ
    ント接続呼およびコネクションの発呼ユーザ端末に対し
    てコネクション帯域の申告があったことを通知し、 前記発呼ユーザ端末は、コネクション帯域の申告があっ
    たことの通知に応じて前記マルチポイント接続呼および
    コネクションに既に接続されている着呼ユーザ端末に対
    してコネクション帯域の変更を要求し、前記マルチポイ
    ント接続呼およびコネクションに既に接続されている全
    ての着呼ユーザ端末がコネクション帯域の変更要求を受
    け付けたら、新たに呼接続を要求する前記ユーザ端末を
    前記マルチポイント接続呼およびコネクションに加える
    ことを特徴とする通信コネクションの帯域変更方法。
  2. 【請求項2】 着呼ユーザ起動型呼接続における通知あ
    りモードのマルチポイント接続呼およびコネクションに
    対してユーザ端末が新たに呼接続を要求する際に、 非同期転送モードネットワークは、既存のメッセージに
    申告帯域情報を含めることによって、前記マルチポイン
    ト接続呼およびコネクションの発呼ユーザ端末に対して
    コネクション帯域の申告があったことを通知することを
    特徴とする請求項1記載の通信コネクションの帯域変更
    方法。
  3. 【請求項3】 発呼ユーザ端末は、前記マルチポイント
    接続呼およびコネクションに既に接続されている着呼ユ
    ーザ端末に対してコネクション帯域の変更を要求する際
    に各着呼ユーザ端末に対して順次変更の要求を行い、全
    ての着呼ユーザ端末がコネクション帯域の変更要求を受
    け付けた場合に各着呼ユーザ端末に対して個別にコネク
    ション帯域変更の成功を通知し、少なくとも1つの前記
    着呼ユーザ端末がコネクション帯域の変更要求を拒否し
    たら各着呼ユーザ端末に対して個別にコネクション帯域
    変更の失敗を通知することを特徴とする請求項2記載の
    通信コネクションの帯域変更方法。
  4. 【請求項4】 発呼ユーザ端末は、マルチポイント接続
    呼およびコネクションに既に接続されている着呼ユーザ
    端末に対してコネクション帯域の変更を要求する際に、
    全ての着呼ユーザ端末に対する一括した変更の要求を送
    信し、全ての着呼ユーザ端末がコネクション帯域の変更
    要求を受け付けた場合にコネクション帯域の変更成功の
    通知を送信し、少なくとも1つの前記着呼ユーザ端末が
    コネクション帯域変更の要求を拒否したら、全ての着呼
    ユーザ端末に対してコネクション帯域の変更失敗の通知
    を送信し、 非同期転送モードネットワークは、前記発呼ユーザ端末
    からのコネクション帯域の変更要求を前記マルチポイン
    ト接続呼およびコネクションの分岐点で同報送信するこ
    とによって前記各着呼ユーザ端末に通知し、前記発呼ユ
    ーザ端末からのコネクション帯域の変更成功の通知また
    はコネクション帯域の変更失敗の通知を、前記マルチポ
    イント接続呼およびコネクションの分岐点で同報送信す
    ることによって各着呼ユーザ端末に通知することを特徴
    とする請求項2記載の通信コネクションの帯域変更方
    法。
  5. 【請求項5】 非同期転送モードネットワークは、コネ
    クション帯域の変更要求に対する各着呼ユーザ端末の応
    答をトランスペアレントに発呼ユーザ端末に送信するこ
    とを特徴とする請求項4記載の通信コネクションの帯域
    変更方法。
  6. 【請求項6】 非同期転送モードネットワークは、コネ
    クション帯域の変更要求に対する各着呼ユーザ端末の応
    答を待ち合わせ、全ての前記着呼ユーザ端末からの確認
    の応答が到着すると発呼ユーザ端末に対してコネクショ
    ン帯域の変更の受け付けが可能であることを通知し、少
    なくとも1つの前記着呼ユーザ端末から拒否の応答が通
    知されたら、前記発呼ユーザ端末に対してコネクション
    帯域の変更の受け付けが不可能であることを通知するこ
    とを特徴とする請求項4記載の通信コネクションの帯域
    変更方法。
  7. 【請求項7】 通知なし着呼ユーザ起動型呼接続モード
    のマルチポイント接続呼およびコネクションに対してユ
    ーザ端末が新たに呼接続を要求する際に、 非同期転送モードネットワークは、申告帯域情報を含む
    新規のメッセージを送信することによって、前記マルチ
    ポイント接続呼およびコネクションの発呼ユーザ端末に
    対してコネクション帯域の申告があったことを通知する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信コネクションの帯
    域変更方法。
  8. 【請求項8】 発呼ユーザ端末は、マルチポイント接続
    呼およびコネクションに既に接続されている着呼ユーザ
    端末に対してコネクション帯域の変更を要求する際に、
    全ての前記着呼ユーザ端末に対する一括したコネクショ
    ン帯域の変更要求を送信し、全ての着呼ユーザ端末がコ
    ネクション帯域の変更要求を受け付けたことを認識する
    とコネクション帯域の変更成功の通知を送信し、少なく
    とも1つの前記着呼ユーザ端末がコネクション帯域の変
    更要求を拒否したことを認識するとコネクション帯域の
    変更失敗の通知を送信し、 非同期転送モードネットワークは、前記発呼ユーザ端末
    からのコネクション帯域の変更要求を前記マルチポイン
    ト接続呼およびコネクションの分岐点で同報送信するこ
    とによって前記各着呼ユーザ端末に通知して、そのコネ
    クション帯域の変更要求に対する各着呼ユーザ端末の応
    答を待ち合わせ、全ての着呼ユーザ端末からの確認の応
    答が到着すると、前記発呼ユーザ端末に対してコネクシ
    ョン帯域の変更の受け付けが可能であることを通知し、
    少なくとも1つの前記着呼ユーザ端末から拒否の応答が
    通知されたら、前記発呼ユーザ端末に対してコネクショ
    ン帯域の変更の受け付けが不可能であることを通知し、
    前記発呼ユーザ端末からのコネクション帯域の変更成功
    の通知またはコネクション帯域の変更失敗の通知を、前
    記マルチポイント接続呼およびコネクションの分岐点で
    同報送信することによって各着呼ユーザ端末に通知する
    ことを特徴とする請求項7記載の通信コネクションの帯
    域変更方法。
  9. 【請求項9】 発呼ユーザ端末が呼およびコネクション
    設定を行う場合に最初に送信する呼設定メッセージ内の
    情報として、新たに呼のコネクション帯域の変更の可/
    不可の属性を追加し、 前記呼設定メッセージを処理する非同期転送モード交換
    装置は、前記コネクション帯域変更可/不可の属性を記
    憶しておき、 コネクション帯域変更不可の属性を持つマルチポイント
    接続呼およびコネクションに対して、着呼ユーザ端末が
    申告帯域を伴って新たに呼接続を要求する際に、申告帯
    域とコネクション帯域が不一致の場合にはその呼接続を
    拒否することを特徴とする請求項1記載の通信コネクシ
    ョンの帯域変更方法。
  10. 【請求項10】 非同期転送モードネットワークは、コ
    ネクション帯域の変更失敗の通知を受信した各着呼ユー
    ザ端末からの確認メッセージをトランスペアレントに発
    呼ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項4記載
    の通信コネクションの帯域変更方法。
  11. 【請求項11】 非同期転送モードネットワークは、コ
    ネクション帯域の変更失敗の通知を受信した各着呼ユー
    ザ端末からの確認メッセージを待ち合わせ、 全ての前記着呼ユーザ端末からの確認メッセージが到着
    すると発呼ユーザ端末に対して確認メッセージを送信す
    ることを特徴とする請求項7記載の通信コネクションの
    帯域変更方法。
  12. 【請求項12】 非同期転送モードネットワークにおけ
    るマルチポイント接続呼およびコネクションの制御手順
    にて、既存のマルチポイント接続呼およびコネクション
    に対して、当該マルチポイント接続呼およびコネクショ
    ンに接続されている前記着呼ユーザ端末より、接続の解
    放が要求された際に、 前記マルチポイント接続呼およびコネクションのコネク
    ション帯域を制限する要因となっていた前記着呼ユーザ
    端末が解放される際に、前記マルチポイント接続呼およ
    びコネクションに接続されている残りの着呼ユーザ端末
    からの申告帯域に基づいてコネクション帯域を変更する
    ことを特徴とする通信コネクションの帯域変更方法。
  13. 【請求項13】 通知あり着呼ユーザ起動型呼接続モー
    ドのマルチポイント接続呼およびコネクションにおい
    て、接続の解放を要求した着呼ユーザ端末が解放される
    際に、発呼ユーザ端末は現在のコネクションの設定帯域
    と、残りの着呼ユーザ端末の申告帯域の最小値を比較
    し、設定帯域より申告帯域の最小値が大きい場合に、申
    告帯域の最小値をコネクションの変更帯域とすることを
    特徴とする請求項12記載の通信コネクションの帯域変
    更方法。
  14. 【請求項14】 発呼ユーザ端末は、マルチポイント接
    続呼およびコネクションに接続されている残りの着呼ユ
    ーザ端末に対してコネクション帯域の変更を要求する際
    に、各着呼ユーザ端末に対して順次変更の要求を行い、
    全ての着呼ユーザ端末がコネクション帯域の変更要求を
    受け付けた場合に前記各着呼ユーザ端末に対して個別に
    コネクション帯域変更の成功を通知し、少なくとも1つ
    の前記着呼ユーザ端末がコネクション帯域変更の要求を
    拒否したら、各着呼ユーザ端末に対して個別にコネクシ
    ョン帯域変更の失敗を通知することを特徴とする請求項
    13記載の通信コネクションの帯域変更方法。
  15. 【請求項15】 発呼ユーザ端末は、マルチポイント接
    続呼およびコネクションに接続されている残りの着呼ユ
    ーザ端末に対してコネクション帯域の変更を要求する際
    に、全ての前記着呼ユーザ端末に対する一括したコネク
    ション帯域の変更要求を送信し、全ての着呼ユーザ端末
    がコネクション帯域の変更要求を受け付けた場合にコネ
    クション帯域の変更成功の通知を送信し、少なくとも1
    つの前記着呼ユーザ端末がコネクション帯域の変更要求
    を拒否したら、全ての着呼ユーザ端末に対してコネクシ
    ョン帯域の変更失敗の通知を送信し、 非同期転送モードネットワークは、前記発呼ユーザ端末
    からのコネクション帯域の変更要求を、前記マルチポイ
    ント接続呼およびコネクションの分岐点で同報送信する
    ことによっで前記各着呼ユーザ端末に通知し、前記発呼
    ユーザ端末からのコネクション帯域の変更成功の通知ま
    たはコネクション帯域の変更失敗の通知を、前記マルチ
    ポイント接続呼およびコネクションの分岐点で同報送信
    することによって各着呼ユーザ端末に通知することを特
    徴とする請求項13記載の通信コネクションの帯域変更
    方法。
  16. 【請求項16】 非同期転送モードネットワークは、コ
    ネクション帯域の変更要求に対する各着呼ユーザ端末か
    らの応答をトランスペアレントに発呼ユーザ端末に送信
    することを特徴とする請求項15記載の通信コネクショ
    ンの帯域変更方法。
  17. 【請求項17】 非同期転送モードネットワークは、コ
    ネクション帯域の変更要求に対する各着呼ユーザ端末の
    応答を待ち合わせ、全ての着呼ユーザ端末からの確認の
    応答が到着すると発呼ユーザ端末に対してコネクション
    帯域の変更の受け付けが可能であることを通知し、少な
    くとも1つの前記着呼ユーザ端末から拒否の応答が通知
    されたら、前記発呼ユーザ端末に対してコネクション帯
    域の変更の受け付けが不可能であることを通知すること
    を特徴とする請求項15記載の通信コネクションの帯域
    変更方法。
  18. 【請求項18】 通知なし着呼ユーザ起動型呼接続モー
    ドのマルチポイント接続呼およびコネクションにおい
    て、接続の解放を要求した着呼ユーザ端末が解放される
    際に、 非同期転送モードネットワークは、変更帯域情報を含む
    新規のメッセージを発呼ユーザ端末に対して送信し、前
    記変更帯域情報には、非同期転送モードネットワークを
    構成する非同期転送モード交換装置において管理してい
    る着呼ユーザ端末の申告帯域の最小値と、着呼ユーザ端
    末側の非同期転送モード交換装置からの前記新規メッセ
    ージに含まれる変更帯域情報のうち小さい方を含めるこ
    とを特徴とする請求項12記載の通信コネクションの帯
    域変更方法。
  19. 【請求項19】 発呼ユーザ端末は、マルチポイント接
    続呼およびコネクションに接続されている残りの着呼ユ
    ーザ端末に対してコネクション帯域の変更を要求する際
    に、全ての前記着呼ユーザ端末に対する一括したコネク
    ション帯域の変更要求を送信し、全ての着呼ユーザ端末
    がコネクション帯域の変更要求を受け付けた場合にコネ
    クション帯域変更の成功を通知し、少なくとも1つの前
    記着呼ユーザ端末がコネクション帯域変更の要求を拒否
    したら、全ての着呼ユーザ端末に対してコネクション帯
    域変更の失敗を通知し、 非同期転送モードネットワークは、前記発呼ユーザ端末
    からのコネクション帯域の変更要求を前記マルチポイン
    ト接続呼およびコネクションの分岐点で同報送信するこ
    とによって前記各着呼ユーザ端末に通知して、そのコネ
    クション帯域の変更要求に対する各着呼ユーザ端末から
    の応答を待ち合わせ、全ての着呼ユーザ端末からの確認
    の応答が到着すると、前記発呼ユーザ端末に対してコネ
    クション帯域の変更の受け付けが可能であることを通知
    し、少なくとも1つの前記着呼ユーザ端末から拒否の応
    答が通知されると、前記発呼ユーザ端末に対してコネク
    ション帯域の変更の受け付けが不可能であることを通知
    し、前記発呼ユーザ端末からのコネクション帯域の変更
    成功の通知またはコネクション帯域の変更失敗の通知
    を、前記マルチポイント接続呼およびコネクションの分
    岐点で同報送信することによって前記各着呼ユーザ端末
    に通知することを特徴とする請求項18記載の通信コネ
    クションの帯域変更方法。
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