JPH10126078A - 放熱板及び放熱装置 - Google Patents

放熱板及び放熱装置

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JPH10126078A
JPH10126078A JP8279698A JP27969896A JPH10126078A JP H10126078 A JPH10126078 A JP H10126078A JP 8279698 A JP8279698 A JP 8279698A JP 27969896 A JP27969896 A JP 27969896A JP H10126078 A JPH10126078 A JP H10126078A
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JP
Japan
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projection
heat
air flow
heat radiating
protrusions
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Withdrawn
Application number
JP8279698A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Matsuda
昌己 松田
Masami Someno
正巳 染野
Kazuhiro Takeuchi
和広 竹内
Kozo Matsuo
耕三 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON TEKURAITO KK
TOKAI DENSHI KOGYO KK
Original Assignee
NIPPON TEKURAITO KK
TOKAI DENSHI KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CPU等の発熱体からの熱を効率よく放熱さ
せるとともに、小型化を実現する放熱材及び放熱装置を
提供する。 【解決手段】 放熱板1は、略円柱状の複数の突起部3
が一列に並んだ突起列が、金属板上に複数形成され、複
数の突起列のうち、相互に隣接する突起列の間隔をTと
し、相互に隣接する突起列のうち、一方の突起列を構成
する突起部3の半径寸法をR1とし、他方の突起列3を
構成する突起部の半径寸法をR2としたとき、T<R1
+R2であり、複数の突起部3が互いに接しないように
形成されている。また、放熱装置は、上記の複数の放熱
板1と、上記複数の放熱板1に形成された複数の突起部
3の上面を互いに対向して突き合わせることによって形
成される間隙に、空気流を生成する空気流生成機構とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、中央演算処理装置等の
ような発熱体に接合されて当該発熱体の熱を放熱する放
熱板及び放熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータシステムは、取扱う
情報信号の増大にともなって高速処理化が求められてい
る。そこで、このコンピュータシステムに搭載される中
央演算処理装置(以下、CPUと称する。)は、情報信
号の高速処理化が進められている。また、コンピュータ
システムは、情報信号の高速処理化とともに、小型化が
要望されている。
【0003】このようなコンピュータシステムにおいて
使用されるCPUは、半導体集積回路で構成され、高速
処理化を図るために高い周波数で動作し、大電力を消費
するので、発熱量が多くなる。この発熱量が多くなる
と、CPUは、過熱することによる熱暴走や、CPU自
体が使用不可能になるような不都合が生ずる。さらに、
このような不都合は、CPUを搭載しているコンピュー
タシステムの故障の原因となるおそれがある。そこで、
コンピュータシステムには、CPUの発熱による過熱を
抑制するために冷却機構が必要不可欠となっている。ま
た、近年のCPUの高速化及び小型化にともなって発熱
量が更に増大し、冷却機構の役割は、更に重要になって
いる。
【0004】この冷却機構としては、CPUに接合され
て、CPUの発熱を放熱するヒートシンクが実用化され
ている。
【0005】ヒートシンクは、CPUに接合されること
によってCPUからの発熱が内部に伝導され、空気と接
触することによって放熱を行う冷却機構である。このヒ
ートシンクは、平坦な一方面をCPUに接合させ、他方
面を空気と接するようになっており、一つのCPUに対
して複数個接合されている。このヒートシンクの他方面
には、アルミ材からなる金属板上に複数の突起部が形成
されている。この突起部は、約7mm〜50mmの高さ
寸法で高密度に形成されている。
【0006】このヒートシンクは、金属板上に突起部を
複数形成してるので、空気と接触する面積が大きくなっ
ている。したがって、ヒートシンクは、CPUからの発
熱を放熱して、過熱を抑制することが可能となる。
【0007】また、冷却機構としては、上記のヒートシ
ンクと、ヒートシンクを構成する突起部間に空気流を生
成する空気流生成機構とを有する冷却機構がある。この
冷却機構は、空気流生成機構として、ヒートシンクの近
傍にファンを備えている。このファンは、駆動されるこ
とによって、空気流を生成し、ヒートシンクの発熱を強
制的に放熱させることによって放熱効率を向上させてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
コンピュータシステムの小型化が要望されているが、上
述のヒートシンクは、金属板上に約7mm〜50mmの
高さ寸法を有する突起部が形成されているために、筐体
に搭載されると、筐体自体を大きくしなければならな
い。したがって、このヒートシンクは、搭載されること
により、上記のコンピュータシステムの小型化を実現す
ることが困難になるという問題点を有している。
【0009】また、上述のヒートシンクは、広い表面積
を得るために、高密度に突起部を形成している。したが
って、この突起部の形成工程は、複雑なものとなり、コ
ストの低減を図ることが困難であった。
【0010】そこで、本発明は、上述のような実情に鑑
みて提案されたものであり、CPUのような発熱体から
の熱を効率よく放熱させるとともに、小型化を実現する
放熱材及び放熱装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明にかかる放熱板は、略円柱状の複数の突起部が一列
に並んだ突起列が、金属板上に複数形成され、複数の突
起列のうち、相互に隣接する突起列の間隔をTとし、相
互に隣接する突起列のうち、一方の突起列を構成する突
起部の半径寸法をR1とし、他方の突起列を構成する突
起部の半径寸法をR2としたとき、T<R1+R2であ
り、複数の突起部が互いに接しないように形成されてい
るを特徴とするものである。
【0012】ここで、上記突起部の上面の直径寸法r
は、0.252mm≦r≦1mmが好適である。この突
起部の直径寸法は、0.252mm未満とすると、形成
することが困難となり、1mm以上とすると、空気流が
形成された際、空気流と接触する面積が小さくなる。
【0013】この放熱板は、空気流が形成された際、空
気流を蛇行させることが可能となる。したがって、上述
の放熱板は、突起部と空気流との接触する面積が大きく
することが可能となる。
【0014】なお、上記突起部は、表面の少なくとも一
部を粗面とすことが好ましい。このことによって放熱板
と空気流との接触する面積を更に大きくすることが可能
となる。
【0015】また、本発明にかかる放熱装置は、略円柱
状の複数の突起部が一列に並んだ突起列が、金属板上に
複数形成され、複数の突起列のうち、相互に隣接する突
起列の間隔をTとし、相互に隣接する突起列のうち、一
方の突起列を構成する突起部の半径寸法をR1とし、他
方の突起列を構成する突起部の半径寸法をR2としたと
き、T<R1+R2であり、複数の突起部が互いに接し
ないように形成されている複数の放熱板と、複数の放熱
板に形成された複数の突起部の上面を互いに対向して突
き合わせることによって形成される間隙に、空気流を生
成する空気流生成機構とを備えることを特徴とするもの
である。
【0016】この放熱装置は、複数の放熱板の間隙に形
成される空気層に空気流を生成させることが可能とな
る。
【0017】ここで、上記空気流生成機構は、複数の放
熱板間に形成された間隙の空気を吸引することにより空
気流を生成してもよい。
【0018】このように空気流生成機構は、空気を吸引
するように空気流を生成することによって、外気を吸引
して、各放熱板に形成されている突起部間に空気流を生
成させることが可能となる。また、空気流生成機構は、
吸引した空気を筐体外部に直接排気するので、筐体内部
に熱を残さない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本実施の形態にかかる放熱
板及び放熱装置について図面を参照しながら詳細に説明
する。
【0020】本実施の形態にかかる放熱板1は、図1及
び図2に示すように、発熱体と接合された金属板2から
なり、この金属板2上に形成された複数の突起部3が形
成されている。なお、本実施の形態において、発熱体
は、例えば中央演算処理装置(以下、CPUと称す
る。)のように、駆動することによって発熱する電子部
品である。なお、図1に示した放熱板1は、図2に示す
ように、CPU4上に搭載されることによって外気と接
触して放熱するいわゆる自然放熱タイプの放熱板の一例
である。また、図1は、本実施の形態にかかる放熱板1
の平面図を示し、図2は、本実施の形態にかかる放熱板
1の側面図を示した図である。
【0021】金属板2は、本実施の形態において、銅か
らなり、一方面がCPU4と接合されて、CPU4から
の発熱を放熱する。なお、この金属板の材質は、銅のみ
ならず、アルミ材にも適用可能である。また、この金属
板2は、CPUよりも薄く形成され、例えば熱導電率の
高い両面テープによってCPU4と接合されている。こ
のように金属板2は、銅によって形成され、アルミの熱
導電率が0.53cal/cm2s℃に対して銅の熱導
電率が0.941cal/cm2s℃と高いために、放
熱効果が大きくなっている。また、この金属板2は、薄
く形成されているので、冷却装置を小型化とすることが
容易となる。
【0022】なお、本実施の形態において、突起部3を
除いた部分における金属板2の厚さ寸法t1は、約0.
2mmから約0.3mmの範囲で形成されている。ま
た、この金属板2上に形成された突起部3の高さ寸法t
2は、約0.3mmから約0.7mmの範囲で突起部3
が形成されている。
【0023】さらに、この放熱板1は、金属板2を約
0.2mmから約0.3mmの範囲の厚さ寸法で形成さ
れ、突起部3を約0.3mmから約0.7mmの範囲の
高さ寸法で形成されているので、従来の放熱板よりも狭
いスペースで搭載される。したがって、この放熱板1
は、搭載される装置の小型化を容易に行うことが可能と
なる。
【0024】この金属板2は、CPU4と接合されるこ
とによって、CPU4と接合された面2aから熱を吸収
する。そして、この金属板2に吸収された熱は、金属板
2内をつたわって、各突起部3に伝導される。そして、
金属板2上に形成された各突起部3は、外気と接触する
ことによってCPU4からの発熱を放出する。
【0025】突起部3は、外気と接触する表面の面積を
大きくするために形成され、この表面が外気と接触する
ことによって、CPU4からの発熱を放熱するためのも
のである。また、この突起部3は、金属板2上に略円柱
状に形成されており、例えば銅等の高熱導電率を有する
材料からなる。そして、この突起部3は、金属板2上に
高密度に複数本形成されることによって空気と接触する
面積を大きくしている。
【0026】この突起部3は、金属板2上に複数形成さ
れることによって複数の突起列を形成する。ここで、突
起部3は、図3に示すように、略円柱状の複数の突起部
が一列に並んだ複数の突起列のうち、相互に隣接する突
起列の間隔をTとし、相互に隣接する突起列のうち、一
方の突起列を構成する突起部の半径寸法をR1とし、他
方の突起列を構成する突起部の半径寸法をR2としたと
き、T<R1+R2であり、上記複数の突起部が互いに
接しないように形成され、いわゆる千鳥格子状に形成さ
れている。
【0027】また、本実施の形態において、突起部3
は、半径寸法を約0.5mmとし、1cm2にて形成さ
れる数を171本として形成しているが、半径寸法を約
0.252mmから約1mmの範囲内で形成しても良
い。このような放熱板1は、金属板の1cm2に形成さ
れる突起部3の数は、半径寸法を0.252mmとした
とき513本となり、半径寸法を1mmとしたとき12
5本となる。
【0028】さらに、この突起部3の表面は、微小な凹
凸が形成されることによって粗面とされている。突起部
3の表面に形成された粗面は、例えばガラス粒子によっ
て磨き加工を施すことによって形成される。このよう
に、突起部3は、表面が粗面とされることによって空気
と接触する面積が大きくなっている。したがって、突起
部3は、外気と接触する面積が増大して、冷却効率を向
上させることが可能となる。
【0029】このように構成された突起部3は、金属板
2上に高密度に形成されるとともに、表面を粗面とする
ことによって外気と接触する面積が大きくされている。
したがって、この突起部3は、接合されるCPU4から
の発熱を放熱する効果が向上されている。
【0030】上述した放熱板1は、機械的に空冷等の処
理を施さないで、CPU等に接合して冷却するタイプ、
いわゆる自然放熱タイプの放熱板に限らず、図4に示す
ように、複数の突起部間に空気流を生成することにより
強制的に放熱する、いわゆる強制空冷タイプの放熱板に
も適用することが可能である。
【0031】この放熱板1は、空気流7が図4中のA方
向に流れると、蛇行するように空気流7を生じさせるこ
とが可能となる。このように蛇行しながら空気流7が流
れることによって、突起部3は、空気流7と接触する面
積が大きくなる。また、突起部3は、略円柱状に形成さ
れているので、空気流7が形成されたとき、空気流7と
の抵抗が少なくなる。したがって、突起部3の周囲にお
いては、空気流7の流れが円滑となり、突起部3の近傍
において速い速度で空気流が流れる。
【0032】したがって、突起部3は、空気流7が生成
されると、空気流7が蛇行し、各突起部3と空気流7と
の接触する面積が大きくなるとともに、空気流7が円滑
に流れるので、冷却効率を大きくすることが可能であ
る。
【0033】このように構成された放熱板1の製造は、
先ず、銅等からなる金属板2上に、いわゆる千鳥格子状
にエッチングを施し、略円柱状の突起部3を形成する。
次に、エッチングを施すことによって形成された突起部
3の表面に対してガラス粒子により磨き加工を施すこと
によって微小な凹凸を形成する。このようにガラス粒子
に磨き加工を施すことによって形成された突起部3は、
表面が粗面とされる。この後、CPU等の発熱体と、放
熱板1とを熱伝導率の高いの両面テープによって接合す
る。
【0034】このような放熱板1は、図5に示すような
放熱装置10に搭載される。なお、本実施の形態におい
ては、複数の突起部間に空気流を生成することにより強
制的に放熱する、いわゆる強制空冷タイプに適用した放
熱装置について説明する。この放熱装置10は、駆動さ
れることによって発熱する発熱体であるCPU4と、こ
のCPU4上に接合された第1の放熱板1a及び第2の
放熱板1bと、これら第1の放熱板1aと第2の放熱板
1bとの間隙によって形成される空気層11内に空気流
を生成する空気流生成装置12とを備える。
【0035】第1の放熱板及び第2の放熱板は、上述し
たように、金属板2a,2b上にいわゆる千鳥格子状の
突起部3c,3dが形成された放熱板1a,1bであ
る。これら第1の放熱板1a及び第2の放熱板1bは、
金属板2a,2bに形成された突起部3c,3dの上面
を突き合わされることによって空気層11を形成する。
この第1の放熱板1a及び第2の放熱板1bの一方端部
には、外気を吸入する開口部13が形成され、第1の放
熱材1a及び第2の放熱板1bの他方端部には、空気を
吸引する吸引開口部14が備えられている。
【0036】空気流生成装置12は、第1の放熱板1a
と第2の放熱板1bとによって形成された空気層11に
空気流を生成させて、空気層11の空気を吸入するファ
ン15と、このファン15によって吸入された空気を、
例えば筐体外部に排出する空気管16とを備える。
【0037】ファン15は、図示しないファン駆動機構
によって駆動され、放熱板1a,1b間に形成されてい
る空気層11を図5中に示すB方向に吸引することによ
って空気流を生成させる。このファン駆動機構によって
ファン15が駆動されると、外気が開口部13から吸入
され、第1の放熱板1aと第2の放熱板1bとの間隙に
流入する。これにより、第1の放熱板1aと第2の放熱
板間1bの間隙空気流が生成する。ここで、第1の放熱
板及び第2の放熱板間に形成された空気流は、吸引開口
部14を通過し、空気管16を通って筐体外部に排出さ
れる。
【0038】ここで、放熱板は、空気流が図5中に示す
B方向に流れると、各突起部3a,3b間を蛇行するよ
うに空気流が流れる。このように蛇行しながら空気が流
れることによって突起部3c,3dが空気と接触する面
が多くなる。また、突起部3a,3bは、略円柱状に形
成されているので、空気流が形成されたとき、空気流と
の抵抗が少なくなり、空気流の流れる速度が速くなる。
【0039】したがって、この放熱装置10は、各放熱
板1a,1bに形成された突起部3間に空気流を生成
し、空気流を突起部3の周囲において円滑に流すことが
可能であるので、冷却効率を大きくすることが可能であ
る。
【0040】また、このように構成された放熱装置10
は、CPU4からの発熱を吸収した各放熱板3c,3d
により形成された空気層11を、ファン15によって空
気流とし、空気管16を通過させて筐体外部に空気を排
出するので、筐体内部の空気の温度を上昇させることな
く、筐体内部の他のデバイスに熱の影響を与えないでC
PU4からの発熱を放熱することができる。したがっ
て、この放熱装置10によれば、効率的にCPU4を冷
却することが可能となる。
【0041】また、この放熱装置10は、CPU4から
の発熱を吸収する放熱板3を2以上積層しても、各放熱
板3が約0.5mm〜1mmの厚さ寸法で形成されてい
るために、小スペース化を図ることが可能である。
【0042】なお、放熱装置は、ファンの駆動力を制御
できるようにしても良い。この駆動力を制御することが
できるファンを備えた放熱機構は、例えば放熱板の温度
によって駆動力を制御する図示しないファン制御機構を
備えるようにする。例えば、放熱板の温度が高いとき
は、ファン制御機構は、大きな駆動力によってファンを
駆動し、放熱板の温度が低いときは、ファンの駆動力を
小さくすることによって放熱を行い、効率的にCPUを
冷却することが可能となる。
【0043】また、上述の放熱装置に備えられる放熱板
は、図5に示したような上記第1の放熱板1a及び第2
の放熱板1bに限らず、図6に示すように、2以上の放
熱板1a,1b,1cを突き合わせて積層しても良い。
このとき、2つの放熱板1a,1bに挟まれるように配
設される放熱板1cは、両面に突起部3を形成した放熱
板を使用する。このように、2以上の放熱板を積層する
ことによって、放熱板1は、外気と接触する面積が増大
するとともに空気層11が増大して、更に放熱効率を増
大させることが可能となる。
【0044】また、本実施の形態にかかる放熱装置に備
えられる放熱板は、図5及び図6に示したように上記第
1の放熱板1aの突起部が形成されている面の反対の面
にも突起部を形成しても良い。このような放熱板を備え
た放熱装置は、更に放熱効率を向上させることが可能と
なる。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる放熱板は、略円柱状の複数の突起部が一列に並んだ
突起列が、金属板上に複数形成され、複数の突起列のう
ち、相互に隣接する突起列の間隔をTとし、相互に隣接
する突起列のうち、一方の突起列を構成する突起部の半
径寸法をR1とし、他方の突起列を構成する突起部の半
径寸法をR2としたとき、T<R1+R2であり、複数
の突起部が互いに接しないように形成されている。この
ように、いわゆる千鳥格子状に突起部を形成することに
より、空気流が各突起部間に形成された際、空気流を蛇
行させることが可能となる。したがって、上述の放熱板
は、各放熱板間を蛇行する空気流の動きを円滑にするこ
とにより、放熱効率が向上し、寸法を小さくしても効率
的にCPU等を冷却することが可能となる。
【0046】また、上記の突起部は、表面の少なくとも
一部を粗面とすることによって放熱板の空気との接触す
る面積を更に大きくすることが可能となり、放熱効率を
更に向上させることが可能となる。
【0047】また、本発明にかかる放熱装置は、略円柱
状の複数の突起部が一列に並んだ突起列が、金属板上に
複数形成され、複数の突起列のうち、相互に隣接する突
起列の間隔をTとし、相互に隣接する突起列のうち、一
方の突起列を構成する突起部の半径寸法をR1とし、他
方の突起列を構成する突起部の半径寸法をR2としたと
き、T<R1+R2であり、複数の突起部が互いに接し
ないように形成されている複数の放熱板と、複数の放熱
板に形成された複数の突起部の上面を互いに対向して突
き合わせることによって形成される間隙に、空気流を生
成する空気流生成機構とを備えるによって、複数の放熱
板の間隙に空気流を生成させる。ここで、この空気流
は、突起部がいわゆる千鳥格子状に形成されているの
で、突起部間を蛇行し、突起部の周囲において空気流の
動きが円滑となる。したがって、この放熱装置によれ
ば、各放熱板の寸法を小さくしても、効率的にCPU等
の放熱を行うことが可能となる。
【0048】また、空気流生成機構は、複数の放熱板間
に形成された間隙の空気を吸引することにより空気流を
生成しても良い。この空気流生成機構は、各放熱板間に
形成された空気を吸引することによって例えば空気管に
よって筐体の外部に排出することが可能となる。したが
って、筐体内部の空気の温度を上昇させることなく、他
のデバイスに熱の影響を与えないでCPU等からの発熱
を放熱して冷却することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる放熱板の一例を示す平面図であ
る。
【図2】同放熱板が、CPUに接合された状態の一例を
示す側面概略図である。
【図3】同放熱板の一部を拡大して示す平面模式図であ
り、突起部と突起列の位置関係を示す図である。
【図4】同放熱板の一部を拡大して示す平面模式図であ
り、各突起部間を流れる空気流の軌跡を表した図であ
る。
【図5】本発明にかかる放熱装置の一例を示す概略図で
ある。
【図6】同放熱装置の他の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 放熱板、2 金属板、3 突起部、4 CPU、5
第1の突起列、6 第1の突起列、7 空気流、10
放熱装置、11 空気層、12 空気流生成装置、1
3 開口部、14 吸引開口部、15 ファン、16
空気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 和広 埼玉県熊谷市石原1丁目148番地 株式会 社日本テクライト内 (72)発明者 松尾 耕三 千葉県野田市山崎2156−1 東海電子工業 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円柱状の複数の突起部が一列に並んだ
    突起列が、金属板上に複数形成され、 上記複数の突起列のうち、相互に隣接する突起列の間隔
    をTとし、相互に隣接する突起列のうち、一方の突起列
    を構成する突起部の半径寸法をR1とし、他方の突起列
    を構成する突起部の半径寸法をR2としたとき、T<R
    1+R2であり、 上記複数の突起部が互いに接しないように形成されてい
    ることを特徴とする放熱板。
  2. 【請求項2】 上記突起部の上面の直径寸法rが、0.
    252mm≦r≦1mmであることを特徴とする請求項
    1記載の放熱板。
  3. 【請求項3】 上記突起部の表面の少なくとも一部が粗
    面であることを特徴とする請求項1記載の放熱板。
  4. 【請求項4】 略円柱状の複数の突起部が一列に並んだ
    突起列が、金属板上に複数形成され、複数の突起列のう
    ち、相互に隣接する突起列の間隔をTとし、相互に隣接
    する突起列のうち、一方の突起列を構成する突起部の半
    径寸法をR1とし、他方の突起列を構成する突起部の半
    径寸法をR2としたとき、T<R1+R2であり、複数
    の突起部が互いに接しないように形成されている複数の
    放熱板と、 上記複数の放熱板に形成された複数の突起部の上面を互
    いに対向して突き合わせることによって形成される間隙
    に、空気流を生成する空気流生成機構とを備えることを
    特徴とする放熱装置。
  5. 【請求項5】 上記空気流生成機構は、複数の放熱板間
    に形成された間隙の空気を吸引することにより空気流を
    生成することを特徴とする請求項4記載の放熱装置。
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