JPH10125833A - Bga型パッケージ実装基板及びbga型パッケージ実装方法 - Google Patents

Bga型パッケージ実装基板及びbga型パッケージ実装方法

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JPH10125833A
JPH10125833A JP8280925A JP28092596A JPH10125833A JP H10125833 A JPH10125833 A JP H10125833A JP 8280925 A JP8280925 A JP 8280925A JP 28092596 A JP28092596 A JP 28092596A JP H10125833 A JPH10125833 A JP H10125833A
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JP
Japan
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circuit board
type package
heat
bga type
bga
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JP8280925A
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Takahiko Hasegawa
貴彦 長谷川
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0201Thermal arrangements, e.g. for cooling, heating or preventing overheating
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/341Surface mounted components
    • H05K3/3431Leadless components
    • H05K3/3436Leadless components having an array of bottom contacts, e.g. pad grid array or ball grid array components

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  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Combinations Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線を用いた半田接続状態の検査も実行で
き、それでいて金属製の放熱部材を使用した放熱能力の
向上も図ることのできるBGA型パッケージ実装基板及
びBGA型パッケージ実装方法を提供する。 【解決手段】 回路基板30には、BGA型パッケージ
1から半田ボール20を介して伝達された熱を基板裏面
側に伝達する放熱用スルーホール34を設けておき、
まず、回路基板30の表面にBGA型パッケージ1を配
置してリフロー半田付け法により半田付けし、次に、
回路基板30とBGA型パッケージ1との半田接続状態
をX線検査し、そのX線検査が終了した後、回路基板
30の裏面側に、回路基板30の放熱用スルーホール3
4から伝達された熱を放出するための放熱部材40を取
り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、BGA型のLSI
パッケージ(以下、BGA型パッケージ)を半田ボール
を用いて回路基板に実装したBGA型パッケージ実装基
板及びBGA型パッケージを回路基板に実装する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】回路基
板に実装される表面実装部品(Surface Mounted Device
s :SMDとも称する)として、半導体素子用のLSI
パッケージが挙げられる。そして、このようなLSIパ
ッケージは集積度が高く動作も高速な半導体素子を用い
ているため、消費電力が大きく発熱量も大きいので、放
熱を助ける部材が必要となって来る。
【0003】例えば、特開平7−7109号公報に開示
されているパッケージの実装構造では、パッケージ自体
が、熱発生部品を収納した収納部及びその収納部表面に
設けられて熱発生部品から発生した熱を放熱するための
第1の放熱部を有し、そのパッケージを基板の表面に実
装すると共に、基板の裏面側には第2の放熱部を設け、
熱発生部品からの熱をこの第2の放熱部に伝達するよう
にしている。これは熱発生部品収納部の表面に設けられ
た第1の放熱部からの放熱だけでは十分でない場合を考
慮して、基板を挟んで反対側となる基板の裏面側にも放
熱部を設け、より放熱能力を高めたものである。
【0004】ところで、このようなLSIパッケージの
中にはBGA(Ball Grid Alley )型パッケージがあ
る。このBGA型パッケージは、半田ボールを用いて回
路基板へ実装するのであるが、その実装する場合の半田
ボールによる接続部は肉眼では確認することができず、
X線を用いた半田接続状態の検査が必要となってくる。
したがって、上記公報記載のように熱発生部品収納部の
表面に第1の放熱部が設けられている構成をこのBGA
型パッケージに適用した場合には、放熱部としては熱伝
導性の高い金属板などが用いられるため、X線を用いた
半田接続状態の検査ができなくなってしまうという問題
がある。
【0005】特に、車両のエンジンルームに搭載するE
CUなどのように信頼性と放熱性が必要とされる状況に
利用されるBGA型パッケージにおいては、信頼性向上
のため上述のX線を用いた半田接続状態の検査を実行す
る必要があり、また放熱性向上のため放熱部材を取り付
ける必要もある。
【0006】本発明は、X線を用いた半田接続状態の検
査も実行でき、それでいて金属製の放熱部材を使用した
放熱能力の向上も図ることのできるBGA型パッケージ
実装基板及びBGA型パッケージ実装方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1記載のBGA型パッ
ケージ実装基板は、塗布した半田ボールを加熱溶融する
リフロー半田付け法によって回路基板の表面にBGA型
パッケージを実装したBGA型パッケージ実装基板であ
って、前記回路基板には、前記BGA型パッケージから
半田ボールを介して伝達された熱を、回路基板裏面側に
伝達する熱伝達部が設けられており、その熱伝達部から
伝達された熱を放出するための放熱部材を、前記回路基
板の裏面側に設けたことを特徴とする。
【0008】本BGA型パッケージ実装基板によれば、
BGA型パッケージにて発生した熱は、半田ボールを介
して回路基板に伝達される、そして、回路基板の熱伝達
部を介して回路基板の裏面側に伝達された熱は、回路基
板の裏面側に設けられた放熱部材より外部へ放出される
こととなる。
【0009】このように、BGA型パッケージから発生
した熱を放熱部材を介して外部へ放出できるのである
が、この放熱部材は、BGA型パッケージが実装されて
いる回路基板の表面ではなく回路基板の裏面側に設けら
れている。したがって、BGA型パッケージを回路基板
にリフロー半田付け法によって実装した後で、回路基板
とBGA型パッケージとの半田接続状態をX線検査し、
その後に放熱部材を回路基板に設けることが容易にでき
る。そのため、放熱部材として熱伝導性の高い金属板な
どを用いることができ、放熱能力の向上が図れる。
【0010】つまり、BGA型パッケージから回路基板
の裏面側までの放熱経路が形成されているので、上記X
線検査後にBGA型パッケージを回路基板の裏面に取り
付けるだけで、BGA型パッケージから放熱部材までの
放熱経路が簡単に構築され、適切な放熱機能を発揮でき
るのである。このように、X線を用いた半田接続状態の
検査も実行でき、それでいて金属製の放熱部材を使用し
た放熱能力の向上も図ることができるため、特に、車両
のエンジンルームに搭載するECUなどのように信頼性
と放熱性が必要とされる状況に利用されるBGA型パッ
ケージを実装する場合に有効である。このような状況で
は、信頼性向上のため上述のX線を用いた半田接続状態
の検査を実行する必要があり、また放熱性向上のため放
熱部材を取り付ける必要もあるからである。
【0011】なお、回路基板に設けられる熱伝達部とし
ては、回路基板の一部を熱伝達性の高い材質に変更する
といったことも考えられるが、例えば放熱用スルーホー
ルを採用することも有効である。なお、放熱用スルーホ
ールとしては、回路基板に貫通孔を設け、さらに熱伝導
性の高い銅などの金属メッキを貫通孔内に施したり、金
属ペーストで貫通孔を埋め込むような構成が考えられ
る。もちろん、回路基板の表面から裏面までの貫通孔だ
けでも構わないが、BGA型パッケージから半田ボール
を介して伝達された熱を回路基板の裏面側に伝達すると
いう観点からすれば、上述した金属メッキや金属ペース
トの付加が好ましい。
【0012】そして、BGA型パッケージにて発生した
熱は半田ボールに伝達されるのであるが、BGA型パッ
ケージが、BGA基板の上面側に発熱体が搭載され、下
面側が半田ボールを介して回路基板と接続される構成で
ある場合には、発熱体にて発生した熱が半田ボールへ伝
達されることとなる。したがって、そのBGA基板に、
発熱体で発生した熱を半田ボール側に伝達する放熱用ス
ルーホールを設ければ、より放熱能力の向上が期待でき
る。
【0013】一方、回路基板の裏側へ設けられる放熱部
材について考えた場合、放熱部材と回路基板との位置関
係にも考慮することが好ましい。放熱部材はその目的か
らも前記回路基板の熱伝達部に接している必要があり、
また回路基板への取付部分も接している必要があるが、
それ以外の部分は回路基板に接している必要はない。む
しろ、それ以外の部分で回路基板に接するような構成に
すると、基板に設けられた回路の短絡を防止するため、
回路基板と放熱部材との間に絶縁層を設ける必要が出て
来る。
【0014】したがって、上述の熱伝達部及び取付部分
以外では、回路基板と所定間隔の隙間を設けた方が好ま
しい。このようにすれば、回路基板の両面に配線パター
ンを設けてその配線パターン同士を電気的に接続するた
めのスルーホールを設けるような構成を採用しても、上
述した絶縁層は不要となる。また、回路基板の裏面側に
配線を施す構成を採用しても、やはり絶縁層を不要とす
ることができる。そして、回路基板の裏面側に配線を施
す構成を前提とするのであれば、その配線引出しが容易
にできるような放熱部材の形状にすると好ましい。例え
ば、後述する実施形態における図3に示す構成などが考
えられる。これは、回路基板の熱伝達部が略正方形状の
配線領域の中心付近に位置し、配線はそこから略正方形
状領域の各辺方向に向かって引き出されるので、放熱部
材は中心付近にある熱伝達部に接する部分から略正方形
状領域の角部方向へ梁状に延設すれば、配線の引出しが
容易になる。
【0015】また、放熱部材の回路基板への取り付け方
についても、例えばネジ止めによって取り付けることが
考えられる。ネジ止めのような機械的な接合ではなく、
半田付けなどで取り付けることでもできるが、位置決め
精度を高めるのが難しかったり、あるいは回路基板へ作
用するストレスを考慮すると、ネジ止めのような機械的
接合が好ましい。そして、回路基板にネジ止め穴が設け
られる事となるが、このネジ止め穴はBGA型パッケー
ジを実装する場合の位置決めの目印としても利用できる
ため、実装作業の効率向上の点でも好ましい。
【0016】前記BGA型パッケージ実装基板を実現す
る実装方法としては、次のような方法を挙げることがで
きる。すなわち、塗布した半田ボールを加熱溶融するリ
フロー半田付け法によって回路基板の表面にBGA型パ
ッケージを実装してなるBGA型パッケージ実装基板の
BGA型パッケージ実装方法であって、回路基板には、
BGA型パッケージから半田ボールを介して伝達された
熱を基板の裏面側に伝達する熱伝達部を設けておき、 まず、前回路基板の表面にBGA型パッケージを配置
してリフロー半田付け法により半田付けし、 次に、回路基板とBGA型パッケージとの半田接続状
態をX線検査し、 そのX線検査が終了した後、回路基板の裏面側に、回
路基板の熱伝達部から伝達された熱を放出するための放
熱部材を取り付けるのである。
【0017】このようにすれば、のX線検査時におい
ては放熱部材が回路基板に取り付けられていないので、
X線検査によって回路基板とBGA型パッケージとの半
田接続状態が確認できる。そして、その後にに示すよ
うに放熱部材を取り付けて完成させるので、完成したB
GA型パッケージ実装基板は放熱部材を使用した放熱能
力の向上を図ることができるのである。つまり、X線を
用いた半田接続状態の検査も実行でき、それでいて金属
製の放熱部材を使用した放熱能力の向上も図ることので
きるBGA型パッケージ実装方法を提供することができ
るのである。
【0018】なお、このようなX線検査及び放熱能力向
上を共に必要とするのは、特に車両であればエンジンル
ーム搭載用ECUなどのように信頼性と放熱性が必要と
される状況に利用される場合である。それに対して同じ
車両用であっても、車室内搭載用ECUなどでは、特に
放熱性の向上に考慮しなくてもよい場合がある。したが
って、このようにX線検査が終了してから放熱部材を取
り付ける実装方法であれば、同じBGA型パッケージを
用いて、車室内用であれば放熱部材を取り付けないで使
用し、エンジンルーム用であれば放熱部材を取り付けて
使用するということができる。つまり、従来のようなB
GA型パッケージと放熱部材とが直接接合されているよ
うな構成でないため、BGA型パッケージを共通化で
き、必要であれば放熱部材を容易に追加して設けること
ができるという利点がある。
【0019】
【発明の実施の形態】図1(A)の断面図は、実施の形
態としてのBGA型パッケージ実装基板を示しており、
図1(B)の平面図は、BGA型パッケージ実装基板の
裏側を示している。
【0020】本実施形態のBGA型パッケージ実装基板
は、図1に示すように、塗布した半田ボール20を加熱
溶融するリフロー半田付け法によって回路基板30の表
面にBGA型パッケージ1を実装したものであり、回路
基板30の裏面側(つまりBGA型パッケージを実装し
たのとは反対側)には放熱部材40が取り付けられてい
る。
【0021】前記BGA型パッケージ1は、BGA基板
11の上面側に発熱体としてのシリコンチップ12が搭
載され、さらにそのシリコンチップ12を覆うようにモ
ールド樹脂部13が設けられている。このモールド樹脂
部13はシリコンチップ12の腐食などを防止するため
のものである。なお、シリコンチップ12上の電極とB
GA基板11上の電極とは図示しないボンディング・ワ
イヤなどで接続されている。そして、BGA基板11の
下面側の電極が半田ボール20を介して回路基板30と
接続される。この場合のBGA基板11の表面側電極と
裏面側電極とはBGA基板11内の配線で接続されてい
るので、シリコンチップ12から回路基板30までの電
気的経路が実現されることとなる。このように、BGA
基板11と回路基板30との接続を半田ボール20にて
行なうようにしたので、BGA基板11の下面電極を2
次元状に配置することができ、多数の電極を有するパッ
ケージを構成することができる。
【0022】なお、前記回路基板30あるいはBGA基
板11には例えばガラス・エポキシ基板やセラミック基
板が用いられるが、前者が安価である。もちろん、それ
以外の基板素材を用いても構わない。また、BGA基板
11には、BGA基板上面側のシリコンチップ12が載
置される位置とBGA基板下面側の半田ボール20が設
けられる位置との間には放熱用スルーホール14が設け
られている。この放熱用スルーホール14は、シリコン
チップ12から発生した熱を半田ボール20側に伝達す
るためのものであり、BGA基板11に設けられた貫通
孔内に熱伝導性の高い銅などの金属メッキが施されたも
のである。
【0023】さらに、回路基板30には、上述のBGA
基板11に設けられた放熱用スルーホール14によって
伝達された熱を回路基板30側に伝達する働きをする半
田ボール20が設けられる位置と、回路基板30の裏面
側の間には放熱用スルーホール34が設けられている。
この放熱用スルーホール34は、回路基板30に設けら
れた貫通孔内に熱伝導性の高い銅などの金属メッキが施
されたものである。
【0024】一方、放熱部材40は、回路基板30の裏
面側にネジ50によって取り付けられている。この放熱
部材40は、図1,2に示すように、略四角形板状の基
部43と、その基部43の各角部から対角線延長方向に
梁状に延びた計4本のネジ止め用梁状部42と、基部4
3の下面に設けられた放熱フィン部41とを備えてい
る。ネジ止め用梁状部42は、その自由端部において回
路基板30にネジ50によって取り付けられるのである
が、そのネジ50による取付位置は、回路基板30の表
面側に実装されたBGA型パッケージ1の外側となるよ
うに設定されている(図1参照)。
【0025】そして、ネジ止め用梁状部42にて回路基
板30に取り付けられた状態の放熱部材40において
は、放熱フィン部41が設けられた位置の反対面(つま
り基部43の上面)が、回路基板30の裏面側の放熱用
スルーホール34の設けられた位置に当接するようにさ
れている。
【0026】したがってこのように構成されたBGA型
パッケージ実装基板においては、図2において矢印で示
した熱の流れからも判るように、シリコンチップ12か
ら発生し、BGA基板11の放熱用スルーホール14を
介して半田ボール20に伝達された熱は、回路基板30
の放熱用スルーホール34を介して放熱部材40に伝達
され、この放熱部材40から大気中に放熱される。この
際、放熱フィン部41があることにより、放熱効果が向
上する。
【0027】これらの各部品、すなわちBGA型パッケ
ージ1及び放熱部材40は、回路基板30に対して次の
ような手順で取り付けられてBGA型パッケージ実装基
板を構成する。図4は本実施形態のBGA型パッケージ
実装基板の製造工程説明図である。
【0028】(工程1)BGA基板11の下面に半田ボ
ール20を付着させたBGA型パッケージ1を回路基板
30上に載置する(図4(A)参照)。この際、回路基
板30の表面には、図3に示すようなリフロー半田付け
用のランド35が設けられており、その各ランド35に
各半田ボール20が配置されるように、載置する。
【0029】なお、図3中にて破線で囲った中央付近の
領域Aのランド35には配線の引出しがなく、それ以外
にはある。これは、中央付近領域Aのランド35は放熱
経路を形成することが主な目的であるからである。当然
ながら、この中央付近領域Aのランド35の形成位置に
対応する回路基板30内においては、図1,2に示すよ
うな放熱用スルーホール34が形成されていることにな
る。
【0030】(工程2)ヒータにより回路基板30の表
面側を加熱して、ランド35に載置された半田ボール2
0を溶融させることにより、BGA型パッケージ1をリ
フロー半田付け法により回路基板30へ半田付けする
(図4(B)参照)。 (工程3)回路基板30とBGA型パッケージ1との半
田接続状態をX線検査する。
【0031】なお、このX線検査によって半田接続不良
が見つかった場合には、工程2のリフロー半田付けを実
行した後、再度この工程3のX線検査を行なう。X線検
査にて半田接続不良がないことが確認された後で、次の
工程へ移る。 (工程4)回路基板30を反転させる(図4(C)参
照)。
【0032】(工程5)反転させた回路基板30上、す
なわちBGA型パッケージ1が搭載された表面側とは反
対の裏面側に放熱部材40を載置する(図4(D)参
照)。この際、放熱部材40は基部43及びネジ止め用
梁状部42の端部だけが回路基板30と当接することと
なるが、回路基板30上の当接部分に半田ペーストが塗
布された状態で放熱部材40が載置されることとなる。
【0033】(工程6)載置した放熱部材40をネジ5
0によってネジ止めする(図4(E9参照)。 (工程7)ヒータにより回路基板30の裏面側、すなわ
ち放熱部材40が載置されている側を加熱して、回路基
板30と放熱部材40との間の半田ペーストを溶融させ
ることにより、両者をリフロー半田付け法により半田付
けする。
【0034】なお、このリフロー半田付けの際、当然回
路基板30が加熱されることによって、この工程では回
路基板30の下側に位置しているBGA型パッケージ1
と回路基板30との間の半田ボール20にも熱が伝わる
こととなるが、接続状態が適切であれば、半田ボール2
0の表面張力によって半田がオープンになることは実質
上ない。
【0035】以上の工程にて、回路基板30へのBGA
型パッケージ1及び放熱部材40の実装が完了し、BG
A型パッケージ実装基板が完成する。本実施形態のBG
A型パッケージ実装基板によれば、BGA型パッケージ
1にて発生した熱、さらに詳しくはシリコンチップ12
にて発生した熱はBGA基板11に設けられた放熱用ス
ルーホール14を介して半田ボール20へ伝達され、そ
の半田ボール20から回路基板30に伝達される、そし
て、回路基板30の放熱用スルーホール34を介して回
路基板30の裏面側に伝達された熱は、放熱部材40よ
り外部へ放出されることとなる。
【0036】このように、BGA型パッケージ1から発
生した熱を放熱部材40を介して外部へ放出できるので
あるが、この放熱部材40は、BGA型パッケージ1が
実装されている回路基板30の表面ではなく回路基板3
0の裏面側に設けられている。したがって、BGA型パ
ッケージ1を回路基板30にリフロー半田付け法によっ
て実装した後(上記工程1,2)で、回路基板30とB
GA型パッケージ1との半田接続状態をX線検査し(上
記工程3)、その後に放熱部材40を回路基板30に設
けること(工程4〜7)が容易にできる。そのため、放
熱部材40として熱伝導性の高い金属板などを用いるこ
とができ、放熱能力の向上が図れる。
【0037】つまり、BGA型パッケージ1から回路基
板30の裏面側までの放熱経路が形成されているので、
上記工程3のX線検査後にBGA型パッケージ1を回路
基板30の裏面に取り付けるだけで、BGA型パッケー
ジ1から放熱部材40までの放熱経路が簡単に構築さ
れ、適切な放熱機能を発揮できるのである。このよう
に、X線を用いた半田接続状態の検査も実行でき、それ
でいて放熱効果の高い例えば金属製の放熱部材40を使
用して放熱能力の向上も図ることができるため、特に、
車両のエンジンルームに搭載するECUなどのように信
頼性と放熱性が必要とされる状況に利用されるBGA型
パッケージ1を実装する場合に有効である。このような
状況では、信頼性向上のため上述のX線を用いた半田接
続状態の検査を実行する必要があり、また放熱性向上の
ため放熱部材40を取り付ける必要もあるからである。
【0038】なお、本実施形態では、回路基板30に設
けた放熱用スルーホール34によって半田ボール20か
らの熱を放熱部材40へ好適に伝達するようにしていた
が、BGA型パッケージ1から半田ボール20を介して
伝達された熱を回路基板30の裏面側に伝達できればよ
く、例えば回路基板30の一部を熱伝達性の高い材質に
変更するといったことも考えられる。但し、上述の放熱
用スルーホール34の場合には、回路基板30の表面か
ら裏面までの貫通孔を形成し、その貫通孔内に熱伝導性
の高い銅などの金属メッキを施するという簡単な作業で
よいという利点はある。なお、放熱用スルーホール34
としては貫通孔内に金属メッキを施すのではなく、金属
ペーストで貫通孔を埋め込むような構成でもよい。な
お、単に貫通孔を形成するだけでも構わないが、BGA
型パッケージ1から半田ボール20を介して伝達された
熱を回路基板30の裏面側に伝達するという観点からす
れば、上述した金属メッキや金属ペーストの付加が好ま
しい。
【0039】また、回路基板30の裏側へ設けられる放
熱部材40においては、放熱という観点から、基部43
が回路基板30の放熱用スルーホール34部分に接して
いる必要がある。また回路基板30への取付という観点
から、ネジ止め用梁状部42の端部が回路基板30のど
こかに接している必要があるが、それ以外の部分は回路
基板30に接している必要はない。むしろ、それ以外の
部分で回路基板30に接するような構成にすると、回路
基板30に設けられた回路の短絡を防止するため、回路
基板30と放熱部材40との間に絶縁層を設ける必要が
出て来る。したがって、本実施形態のように、放熱部材
40の基部43及びネジ止め用梁状部42の端部だけが
回路基板30と当接する構成とすることで、回路基板3
0の両面に配線パターンを設けてその配線パターン同士
を電気的に接続するためのスルーホールを設けるような
構成を採用しても、上述した絶縁層は不要となる。ま
た、回路基板30の裏面側に配線を施す構成を採用して
も、やはり絶縁層が不要となる。
【0040】また、回路基板30の裏面側に配線を施す
構成を前提とした場合には、その配線引出しが容易にで
きるという観点からも、本実施形態の放熱部材40の形
状及び回路基板30への取付方法は好ましいといえる。
つまり、本実施形態の場合には、回路基板30の熱伝達
部となる放熱用スルーホール34が略正方形状の配線領
域の中央付近に位置している。これは、図3中に破線で
囲った放熱用ランド35を参照すれば理解し易い。そし
て、配線はそこから略正方形状領域の各辺方向に向かっ
て引き出されるので、本実施形態のように放熱部材40
のネジ止め用梁状部42がその略正方形状領域の角部方
向へ梁状に延設された構成であれば、配線の引出しが容
易になるのである。
【0041】なお、本実施形態では、放熱部材40の回
路基板30への取り付け方法として、ネジ止めした後で
リフロー半田付けを行っている。もちろん、ネジ止めを
せずに半田付けだけ取り付けることも考えられるが、位
置決め精度を高めるのが難しかったり、あるいは半田付
けに伴う放熱部材の変形あるいは回路基板30へ作用す
るストレスを考慮すると、ネジ止めのような機械的接合
を採用することが好ましい。そして、回路基板30にネ
ジ止め穴が設けられる事となるが、このネジ止め穴はB
GA型パッケージ1を回路基板30に実装する場合の位
置決めの目印としても利用できるため、実装作業の効率
向上の点でも好ましい。
【0042】また、上述した工程3においてX線検査を
行っているが、この際においては放熱部材40が回路基
板30に取り付けられていないので、X線検査によって
回路基板30とBGA型パッケージ1との半田接続状態
が確認できる。そして、その後の工程で放熱部材40を
取り付けて完成させるので、完成したBGA型パッケー
ジ実装基板は放熱部材40を使用した放熱能力の向上を
図ることができる。つまり、X線を用いた半田接続状態
の検査も実行でき、それでいて例えば放熱効果の高い金
属製の放熱部材40を使用した放熱能力の向上も図るこ
とのできるBGA型パッケージの実装方法を実現できる
のである。
【0043】なお、このようなX線検査及び放熱能力向
上を共に必要とするのは、特に車両であればエンジンル
ーム搭載用ECUなどのように信頼性と放熱性が必要と
される状況に利用される場合である。それに対して同じ
車両用であっても、車室内搭載用ECUなどでは、特に
放熱性の向上に考慮しなくてもよい場合がある。したが
って、このようにX線検査が終了してから放熱部材40
を取り付ける実装方法であれば、同じBGA型パッケー
ジ1を用いて、車室内用であれば放熱部材40を取り付
けないで使用し、エンジンルーム用であれば放熱部材4
0を取り付けて使用するということができる。つまり、
従来のようなBGA型パッケージ1と放熱部材40とが
直接接合されているような構成でないため、BGA型パ
ッケージ1を共通化でき、必要であれば放熱部材40を
容易に追加して設けることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は実施の形態としてのBGA型パッケ
ージ実装基板の断面図であり、(B)はBGA型パッケ
ージ実装基板の裏側を示す平面図である。
【図2】 実施形態のBGA型パッケージ実装基板の放
熱経路を示すための断面図である。
【図3】 実施形態の回路基板の表面を示す平面図であ
る。
【図4】 実施形態のBGA型パッケージ実装基板の製
造工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1…BGA型パッケージ 11…BGA基板 12…シリコンチップ 13…モールド樹脂
部 14…放熱用スルーホール 20…半田ボール 30…回路基板 34…放熱用スルー
ホール 35…ランド 40…放熱部材 41…放熱フィン部 42…ネジ止め用梁
状部 43…基部 50…ネジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗布した半田ボールを加熱溶融するリフロ
    ー半田付け法によって回路基板の表面にBGA型パッケ
    ージを実装したBGA型パッケージ実装基板であって、 前記回路基板には、前記BGA型パッケージから半田ボ
    ールを介して伝達された熱を、回路基板裏面側に伝達す
    る熱伝達部が設けられており、 その熱伝達部から伝達された熱を放出するための放熱部
    材を、前記回路基板の裏面側に設けたことを特徴とする
    BGA型パッケージ実装基板。
  2. 【請求項2】前記回路基板に設けられた熱伝達部は、放
    熱用スルーホールであることを特徴とする請求項1記載
    のBGA型パッケージ実装基板。
  3. 【請求項3】前記BGA型パッケージは、BGA基板の
    上面側に発熱体が搭載され、下面側が前記半田ボールを
    介して回路基板と接続される構成であって、そのBGA
    基板には、前記発熱体からの熱を前記半田ボール側に伝
    達する放熱用スルーホールが設けられていることを特徴
    とする請求項1又は2記載のBGA型パッケージ実装基
    板。
  4. 【請求項4】塗布した半田ボールを加熱溶融するリフロ
    ー半田付け法によって回路基板の表面にBGA型パッケ
    ージを実装してなるBGA型パッケージ実装基板のBG
    A型パッケージ実装方法であって、 前記回路基板には、前記BGA型パッケージから半田ボ
    ールを介して伝達された熱を、回路基板の裏面側に伝達
    する熱伝達部を設けておき、 前記回路基板の表面にBGA型パッケージを配置して前
    記リフロー半田付け法により半田付けし、 次に、前記回路基板とBGA型パッケージとの半田接続
    状態をX線検査し、 当該X線検査後、前記回路基板の裏面側に、前記回路基
    板の熱伝達部から伝達された熱を放出するための放熱部
    材を取り付けることを特徴とするBGA型パッケージ実
    装基板のBGA型パッケージ実装方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003008186A (ja) * 2001-06-21 2003-01-10 Sony Corp 半導体装置
JP2010267502A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Fujitsu Ltd ソケット用プローブ、集積回路用ソケット及び電子装置
FR2973942A1 (fr) * 2011-04-08 2012-10-12 Continental Automotive France Composant électronique avec pastille de dissipation thermique et carte utilisant ce composant
WO2023209856A1 (ja) * 2022-04-27 2023-11-02 日立Astemo株式会社 車載制御装置

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