JPH10125404A - コネクタのシールド構造 - Google Patents

コネクタのシールド構造

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JPH10125404A
JPH10125404A JP27959796A JP27959796A JPH10125404A JP H10125404 A JPH10125404 A JP H10125404A JP 27959796 A JP27959796 A JP 27959796A JP 27959796 A JP27959796 A JP 27959796A JP H10125404 A JPH10125404 A JP H10125404A
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JP
Japan
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connector
shield
wire
wires
housing
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Application number
JP27959796A
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English (en)
Inventor
Hiroki Hirai
宏樹 平井
Nobuaki Kojima
伸昭 小島
Yuichiro Tsutsumi
祐一郎 堤
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールド線のコネクタ接続部分を簡易、かつ
安価にシールドする。 【解決手段】 それぞれシールド線12、32からなる
電線A及び電線Bを、各電線に装着された第1,第2の
コネクタ10,30を通じて接続するようにした。各コ
ネクタ10,30に装着されるシールド線12,32
は、そのシールド導体14,34をコネクタ後方で適度
に外部露出させるようにした。また、内面に金属箔26
を具備した熱収縮チューブ24を電線Aのコネクタ10
先端からシールド導体14の外部露出部分にわたって挿
通した状態で収縮固着する一方、内面に金属箔46を具
備した熱収縮チューブ44を電線Bのコネクタ10後端
部位からシールド導体34の外部露出部分にわたって挿
通した状態で収縮固着するようにした。そして、両コネ
クタ10,30の接続状態で、電線A及び電線Bのコネ
クタ接続部分を各金属箔26、46で被覆するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタを用いた
電気的接続部分の構造において、特に、外部からの静電
的及び磁気的影響を遮断するコネクタのシールド構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両の配線等においては、外
部からの静電的、あるいは磁気的影響を遮断するために
シールド線を用いた配線が行われている。シールド線を
用いた配線では、シールド線同士の接続部分においても
外部からの磁気的影響等を遮断するのが望ましく、その
ため、シールド線同士をコネクタを用いて相互に接続す
る場合には、シールド構造を有した、いわゆるシールド
コネクタと称する特殊コネクタを用いてシールド線同士
を接続するのが一般的である。
【0003】シールドコネクタの構造は種々開発されて
いるが、一般には、コネクタハウジング内部に金属シェ
ルと称する筒状部材が装着されるようになっており、こ
の金属シェルにシールド線の外部導体が接続されるとと
もに、シールド線の内部導体に装着された端子がこの金
属シェル内部に絶縁層を介して配置されるように構成さ
れている。そして、雄雌両コネクタハウジングが嵌合さ
せられると、雄雌端子が互いに接続されるとともに、両
端子の接続部分が各コネクタハウジングに装着された金
属シェルによって包囲され、これによりシールド線の接
続部分がシールドされるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の車両
等では、極めて多くの電装部品が搭載されるに至ってお
り、そのためこの種のシールド線を用いた配線が著しく
増大し、配線に多数のシールドコネクタを用いる必要が
生じている。
【0005】しかし、シールドコネクタは上述のように
金属シェルを備えた特殊な構造を有しているため一般的
なコネクタと比較すると高価である。そのため、この種
のシールドコネクタを多数用いる車両の配線構造では、
ワイヤーハーネス等のコスト高を招くという問題が生じ
ており、この点を改善することが望まれている。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、シールド線のコネクタ接続部分を簡
易、かつ安価にシールドすることができるコネクタのシ
ールド構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、シールド線にそれぞれ装着された第1及
び第2のコネクタを互いにハウジングを嵌合させて接続
するときの両コネクタのシールド構造であって、各コネ
クタのハウジング後方部分で上記シールド線の外部導体
を露出させ、内周面に金属導体を具備した収縮チューブ
を各コネクタのハウジングからシールド線の上記外部導
体の露出部分にわたって挿通した状態で収縮固着したも
のである(請求項1)。
【0008】この構造によれば、収縮チューブが収縮固
着されて金属導体とシールド線の外部導体とが接触させ
られる。そのため、両コネクタのハウジング嵌合状態で
は、両シールド線の内部導体同士の接続部分が上記のよ
うに外部導体に接続された金属導体で包囲されることと
なり、これによって当該接続部分に対してシールド効果
が発揮される。
【0009】このような構造において、両コネクタのハ
ウジング嵌合状態で、第1のコネクタに固着される収縮
チューブ及び第2のコネクタに固着される収縮チューブ
の各先端がコネクタ接続方向に突き合わされるように各
収縮チューブを各ハウジングに収縮固着するようにすれ
ば(請求項2)、シールド線の内部導体同士の接続部分
を過不足なく金属導体で包囲することができる。なお、
「突き合わされるように」とは、必ずしも物理的に突き
合わされる状態に限られず、各金属導体がコネクタ接続
方向に相対的に過不足なく配置されることを含む趣旨で
ある。
【0010】また、シールド線の外部導体の露出部分に
対応する箇所にシールド線を締め付ける環状部材を収縮
チューブの外側から装着するようにすれば(請求項
3)、金属導体とシールド線の外部導体との接触がより
確実に行われる。
【0011】さらに、請求項1乃至3のいずれかに記載
の構造において、各シールド線に外部導体に電気的に接
触して接地されるドレーン線を一体に設け、このドレー
ン線に接続端子を取り付けてこの端子をコネクタのハウ
ジングに装着し、両コネクタのハウジング嵌合状態で、
各端子を介して各シールド線の上記ドレーン線を相互に
接続するようにしたり(請求項4)、あるいは第1又は
第2のコネクタの少なくとも一方に、シールド線の外部
導体に電気的に接触する端子部材を設けるとともに、両
コネクタのハウジング嵌合状態で、この端子部材が相手
側コネクタに固着された収縮チューブの金属導体と接触
するように構成すれば(請求項5)、簡単な構成で各コ
ネクタの金属導体同士を電気的に接続することが可能と
なる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0013】図1は本発明のシールド構造が適用される
コネクタ接続部分として、電装部品から導出される電線
Aと、この電線Aに接続されるワイヤーハーネス等の電
線Bの各コネクタ部分の構成を示している。この図に示
すように電線Aには第1のコネクタ10が、電線Bには
第2のコネクタ30がそれぞれ装着されており、これら
両コネクタ10,30が互いに嵌合させられることによ
り上記電装部品とワイヤーハーネスとが電気的に接続さ
れるようになっている。なお、この図では後に説明する
環状部材28は省略されている。
【0014】上記電線Aにおいて第1のコネクタ10
は、先端側にハウジング嵌入凹部10aを有した雌型ハ
ウジングとされ、このハウジング嵌入凹部10aに上記
第2のコネクタ30が嵌入されるようになっているとと
もに、その後端側には、電線Aを構成する4本のシール
ド線12がそれぞれ装着されている。
【0015】具体的には、図2に示すように各シールド
線12の内部導体16先端に雄型端子18が取り付けら
れ、この雄型端子18が第1のコネクタ10の端子収容
部に収容されることにより各シールド線12が第1のコ
ネクタ10に装着されている。4本のシールド線12の
うち1本のシールド線12についてはシールド線12の
シールド導体14に電気的に接触して接地されるドレー
ン線20が設けられており、このドレーン線20にも雄
型端子18が取付けられ、これが他の雄型端子18と同
様に端子収容部に収容されている。
【0016】なお、各シールド線12において、第1の
コネクタ10の後端部から一定寸法は、同図に示すよう
にシールド導体外皮が除去されることによりシールド導
体14が外部露出させられている。
【0017】また、上記電線Aには内面に金属箔26
(金属導体)を貼り付た熱収縮チューブ24が挿通され
て収縮固着されている。この熱収縮チューブ24は、図
1及び図2に示すように、第1のコネクタ10の先端
(図2では右側端)からシールド線12の所定箇所、具
体的には上記シールド導体14の露出部分よりも適度に
後方側(図2で左側)にわたって電線Aを被覆するよう
に挿通され、この状態で熱収縮チューブ24が加熱収縮
させられることにより電線Aに固着されている。
【0018】そして、このように熱収縮チューブ24が
収縮固着されることにより、図2に示すように、各シー
ルド線12が互いに密着させられるとともに、熱収縮チ
ューブ24の金属箔26の部分が各シールド線12のシ
ールド導体14に接触させられている。そして、さらに
シールド導体14の露出する部分には、熱収縮チューブ
24の外側から金属製の環状部材28が装着され、これ
により電線Aが締め付けられて金属箔26とシールド導
体14とが確実に接触させられている。
【0019】一方、上記電線Bについては、第2のコネ
クタ30が上記第1のコネクタ10のハウジング嵌入凹
部10aに嵌入可能な雄側ハウジングとされている以外
は、基本的には上記電線Aと同一の構成とされている。
【0020】すなわち、上記電線Bを構成する4本のシ
ールド線32の内部導体36先端に雌型端子38が取り
付けられ、この雌型端子38が第2のコネクタ30の端
子収容部に収容されることにより各シールド線32が第
2のコネクタ30に装着されている。また、4本のシー
ルド線32のうち1本のシールド線32には、上記電線
Aと同様にドレーン線40が設けられており、このドレ
ーン線40に雌型端子38が取付けられてこれが端子収
容部に収容されている。
【0021】そして、内面に金属箔46を貼り付た熱収
縮チューブ44が電線Bに挿通されて収縮固着されるこ
とにより、図2に示すように、各シールド線32が互い
に密着させられているとともに、熱収縮チューブ44の
金属箔46の部分が各シールド線32のシールド導体3
4に接触させられている。そして、さらにシールド導3
4の露出する部分には、熱収縮チューブ44の外側から
金属製の環状部材48が装着されている。但し、この電
線Bにおいては、第1のコネクタ10に嵌入される部
分、つまり第2のコネクタ30の先端部分については熱
収縮チューブ44が固着されていない。
【0022】以上のように構成された電線A及び電線B
では、第2のコネクタ30を第1のコネクタ10のハウ
ジング嵌入凹部10aに嵌入させて両コネクタ10,3
0を接続すると、図3に示すように、第1のコネクタ1
0の各雄型端子18が第2のコネクタ30の各雌型端子
38に挿入され、これにより電線A,Bのシールド線1
2,32の各内部導体同士及びアース線同士が電気的に
接続されるとともに、各電線A,Bに固着された熱収縮
チューブ24,44の先端がコネクタ接続方向に略突き
合わされ、これによって電線A及び電線Bの接続部分全
体が金属箔26,46により被覆される。すなわち、各
シールド線12,32のシールド導体14,34に接触
させられている各金属箔26,46によって電線A,B
の接続部分が被覆されることにより、電線A,Bの接続
部分に対するシールド機能が発揮されることになる。そ
して、金属箔26,46とシールド導体14,34とが
直接接触することにより接続されるとともに、各シール
ド導体14,34がドレーン線20,40及び端子1
8,38を介して互いに接続されるため、ドレーン線2
0,40のいずれか一方を接地すれば全体のシールドが
達成される。
【0023】このように上記実施形態の構造によれば、
コネクタ10,30及びシールド線12,32にわたっ
て熱収縮チューブ24を挿通して収縮固着するだけで電
線A,Bのコネクタ接続部分のシールドを達成すること
ができる。そのため、極めて簡単な構造でコネクタ接続
部分のシールドを達成することができる。
【0024】しかも、この構造ではコネクタ10,30
については何らシールドのための特殊な構造が要求され
ないため、一般的なコネクタを用いながらコネクタ接続
部分のシールドを達成することができる。そのため、シ
ールド用の特殊コネクタが不要となる分、コネクタ接続
部分のシールドをより安価に提供することができる。
【0025】なお、上記の構造では、電線A、Bを構成
するシールド線12,32のうち1本のシールド線にド
レーン線20,40を設け、これらのドレーン線20,
40を雄型端子18,38を介して接続するようにして
いるが、例えば、配線上、他の部分でシールド導体1
4,34を接地している場合には、必ずしもドレーン線
20,40を設ける必要はなく、これらドレーン線2
0,40を省略するようにしても構わない。但し、電線
A,Bのコネクタ接続部分を被覆する金属箔26,48
を確実に接地してシールド機能を適切に発揮させるとい
う観点からは、上記実施形態のようにドレーン線20,
40を設け、これらを互い接続させるようにするのが望
ましい。
【0026】また、上記の構造では、電線A,Bに環状
部材28,48を装着して熱収縮チューブ24,44を
外側から締め付け、これによって金属箔26,46をシ
ールド線12,32のシールド導体14,34により確
実に接触させるようにしているが、例えば、熱収縮チュ
ーブ24,44の収縮力だけで確実に金属箔26,46
をシールド導体14,34に接触させることができる場
合には、必ずしも環状部材28,48を装着する必要は
なく、これを省略するようにしてもよい。
【0027】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を用いて説明する。
【0028】図4は、第2の実施の形態にかかるコネク
タ接続部分として、電装部品から導出される電線Cと、
この電線Cに接続されるワイヤーハーネス等の電線Dの
各コネクタ部分の構成を示している。この例も、電線C
に装着された第1のコネクタ50と電線Dに装着された
第2のコネクタ70とを互いに嵌合させることにより電
装部品とワイヤーハーネスとを電気的に接続するように
なっている。
【0029】上記電線Cにおいて第1のコネクタ50
は、同図に示すように先端側にハウジング嵌入凹部50
aを有した円筒状の雌型ハウジングとされ、このハウジ
ング嵌入凹部50aに第2のコネクタ70が嵌入される
ようになっているとともに、その後端側には、電線Cを
構成する3本のシールド線52が装着されている。
【0030】具体的には、図7に示すように各シールド
線52の内部導体56の先端に雄型端子58が取付けら
れ、この雄型端子58が第1のコネクタ50の端子収容
部に収容されることによって各シールド線52が第1の
コネクタ50に装着されている。なお、第1のコネクタ
50では端子収容部が周方向に一定角度間隔で設けられ
ており、そのため各雄型端子58は周方向に並べて収容
されている。
【0031】また、第1のコネクタ50の後端部(図7
で右側端部)には、円柱状の線保持部50bが一体に形
成されるとともに、この線保持部50bの周面上に上記
端子収容部に対応する断面U字型の溝51が形成され、
図4及び図6に示すように第1のコネクタ50に装着さ
れた各シールド線52がシールド導体54を外部露出さ
せた状態で各溝51に嵌め込まれている。
【0032】そして、第1実施形態同様、内面に金属箔
62を貼り付た熱収縮チューブ60が、第1のコネクタ
50の先端からシールド線52のシールド導体露出部分
にわたって挿通され、この状態で熱収縮チューブ60が
加熱収縮させられることによって電線Cに熱収縮チュー
ブ60が固着されている。そして、このように熱収縮チ
ューブ60が収縮固着されることにより、図7に示すよ
うに、熱収縮チューブ60の金属箔62の部分が各シー
ルド線52のシールド導体54に接触させられている。
【0033】なお、第1のコネクタ50のハウジング嵌
入凹部50aには、第2のコネクタ70との接続の際に
後記接触端子72の転回ばね部72cを介在させる前後
方向(図7では左右方向)のスリット50dが形成され
るとともに、このスリット50dから周方向に所定角度
の位置には、後記レバー70cのフック73に対する係
合孔50cが形成されている。
【0034】一方、上記電線Dの第2のコネクタ70
は、図4に示すように、第1のコネクタ50のハウジン
グ嵌入凹部50aに嵌入可能な円柱状の雄型ハウジング
とされ、その後端部には、電線Dを構成する3本のシー
ルド線74が装着されている。
【0035】具体的には、図7に示すように、各シール
ド線74の内部導体78先端に雌型端子80が取付けら
れ、この雌型端子80が、第1のコネクタ50に対応し
て設けられた第2のコネクタ70の端子収容部に収容さ
れることにより各シールド線74が第2のコネクタ70
に装着されている。
【0036】そして、第1のコネクタ50と同様、第2
のコネクタ70の後端部(図7で左側端部)に円柱状の
線保持部70aが一体に形成され、図4に示すようにこ
の線保持部70aに形成された断面U字型の溝71にシ
ールド導体76を外部露出させた状態で各シールド線7
4が嵌め込まれているとともに、この線保持部70aの
部分に接触端子72が装着され、これによって接触端子
72が各シールド線74のシールド導体76に接触させ
られている。
【0037】接触端子72は、図4に示すように、前後
方向に延びる本体72aに円弧状の接触部72bと転回
ばね部72cとを一体に具備した端子で、図5に示すよ
うに第2のコネクタ70に形成された前後方向の装着溝
70bに上記本体72aが嵌め込まれることによって装
着されている。そして、この装着状態において、接触部
72bが線保持部70aの部分においてシールド線74
のシールド導体76に接触させられるとともに、上記転
回ばね部72cが第2のコネクタ70の外方(図5では
上方に)に突出させられている。
【0038】そして、内面に金属箔84を貼り付た熱収
縮チューブ82が、第2のコネクタ70の線保持部70
aの部分から後方に所定長さだけ挿通され、この状態で
熱収縮チューブ82が加熱収縮させられることにより電
線Dに熱収縮チューブ82が固着されている。そして、
このように熱収縮チューブ82が収縮固着されることに
より、図7に示すように金属箔84が各シールド線74
のシールド導体76に接触させられている。
【0039】なお、第2のコネクタ70の線保持部70
aから周方向に所定角度ずれた位置には、フック73を
具備したレバー70cが形成されており、上記両コネク
タ50,70を互いに接続させると、フック73が上記
係合孔50cに突入してレバー70cが第1のコネクタ
50に係合し、これにより両コネクタ50,70の離脱
が阻止されるようになっている。
【0040】以上のように構成された電線C及び電線D
では、接触端子72の転回ばね部72cをスリット50
dに介在させつつ第2のコネクタ70を第1のコネクタ
50のハウジング嵌入凹部50aに嵌入させることによ
り両コネクタ50,70が互いに接続される。そして、
このように両コネクタ50,70が接続されると、図8
に示すように、第1のコネクタ50の各雄型端子58が
第2のコネクタ80の各雌型端子80に挿入され、これ
により電線C,Dのシールド線52,74の各内部導体
同士が電気的に接続されるとともに、各電線C、Dに固
着された熱収縮チューブ60,82の先端がコネクタ接
続方向に適度にオーバーラップさせられ、これにより電
線C及び電線Dの接続部分全体が金属箔62,84によ
って被覆されることになる。これにより第1実施形態同
様に電線C,Dの接続部分に対するシールド機能が発揮
されることになる。
【0041】また、両コネクタ10,30が互いに接続
されると、図8に示すように、接触端子72の転回ばね
部72cがスリット50dを介して第1のコネクタ50
側の金属箔62に圧接させられ、これにより電線C側の
金属箔62と電線D側の金属箔84とが接続されること
になる。
【0042】このような第2実施形態の構造において
も、コネクタ50,70及びシールド線52,74にわ
たって熱収縮チューブ60,82を挿通してこれを収縮
固着するだけで電線C、Dのコネクタ接続部分のシール
ドを達成することができる。そのため、第1実施形態の
場合と同様に、簡単な構造でコネクタ接続部分のシール
ドを達成することができる。
【0043】特に、第2実施形態の構造では、第2のコ
ネクタ70に接触端子72を設け、この接触端子72を
第1のコネクタ50側の金属箔62に接触させることに
より両コネクタ50,70の各金属箔62,84を電気
的に接続するようにしているため、例えば、一方のコネ
クタに装着されるシールド線のシールド導体を接地して
おけば、仮に他方側のコネクタに装着されるシールド線
のシールド導体が接地されていない場合であっても、金
属箔62,84を確実に接地して電線C、Dのコネクタ
接続部分に対するシールド機能を適切に発揮させること
ができるという利点がある。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、シール
ド線にそれぞれ装着された第1及び第2のコネクタを互
いに各ハウジングを嵌合させて接続する際の両コネクタ
のシールド構造であって、各コネクタのハウジング後方
部分でシールド線の外部導体を露出させ、内周面に金属
導体を具備した収縮チューブを各コネクタのハウジング
からシールド線の外部導体の露出部分にわたって挿通し
た状態で収縮固着させるようにしたので、極めて簡単な
構造でコネクタ接続部分のシールドを達成することがで
きる。また、この構造では、両コネクタ自体について何
らシールドのための特殊な構造が要求されないため、一
般的なコネクタを用いながらコネクタ接続部分のシール
ドを達成することが可能となり、これによりコネクタ接
続部分のシールド構造を安価に提供することができる。
【0045】特に、このような構成において、両コネク
タのハウジング嵌合状態で、第1のコネクタに固着され
る収縮チューブ及び第2のコネクタに固着される収縮チ
ューブの各先端がコネクタ接続方向に突き合わされるよ
うに各収縮チューブを各ハウジングに収縮固着するよう
にすれば、シールド線の内部導体同士の接続部分を過不
足なく金属導体で包囲することができシールド効果を高
めることができる。
【0046】また、シールド線の外部導体の露出部分に
対応する箇所においてシールド線を締め付ける環状部材
を収縮チューブの外側から装着するようにすれば、金属
導体とシールド線の外部導体とを確実に接触させること
ができ、シールド効果を確実に得ることができる。
【0047】さらに、各シールド線に外部導体に電気的
に接触して接地されるドレーン線を一体に設け、このド
レーン線に接続端子を取り付けてこの端子をコネクタの
ハウジングに装着し、両コネクタのハウジング嵌合状態
で、各端子を介して各シールド線のドレーン線同士を接
続するようにしたり、あるいは第1又は第2のコネクタ
の少なくとも一方に、シールド線の外部導体に電気的に
接触する端子部材を設けるとともに、両コネクタのハウ
ジング嵌合状態で、この端子部材が相手側コネクタに固
着された収縮チューブの金属導体と接触するように構成
すれば、簡単な構成で各コネクタの金属導体同士を電気
的に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシールド構造の第1の実施の形態
が適用される電線のコネクタ接続部分の構造を示す斜視
図(熱収縮チューブ収縮前で、かつ環状部材未装着の状
態を示す斜視図)である。
【図2】各電線のコネクタ部分を示す断面図(コネクタ
接続前)である。
【図3】各電線のコネクタ部分を示す断面図(コネクタ
接続後)である。
【図4】本発明に係るシールド構造の第2の実施の形態
が適用される電線のコネクタ接続部分の構造を示す分解
斜視図である。
【図5】第2のコネクタに接触端子を装着した状態を示
す電線の要部斜視図である。
【図6】第1のコネクタの線保持部を示す断面略図であ
る。
【図7】各電線のコネクタ部分を示す断面図(コネクタ
接続前)である。
【図8】各電線のコネクタ部分を示す断面図(コネクタ
接続後)である。
【符号の説明】
10 第1のコネクタ 12,32 シールド線 14,34 シールド導体 16,36 内部導体 24,44 熱収縮チューブ 26,46 金属箔 28,48 環状部材 30 第2のコネクタ A,B 電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 伸昭 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 堤 祐一郎 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド線にそれぞれ装着された第1及
    び第2のコネクタを互いにハウジングを嵌合させて接続
    するときの両コネクタのシールド構造であって、各コネ
    クタのハウジング後方部分で上記シールド線の外部導体
    を露出させ、内周面に金属導体を具備した収縮チューブ
    を各コネクタのハウジングからシールド線の上記外部導
    体の露出部分にわたって挿通した状態で収縮固着したこ
    とを特徴とするコネクタのシールド構造。
  2. 【請求項2】 両コネクタのハウジング嵌合状態で、上
    記第1のコネクタに固着される収縮チューブ及び上記第
    2のコネクタに固着される収縮チューブの各先端がコネ
    クタ接続方向に突き合わされるように各収縮チューブを
    各ハウジングに収縮固着したことを特徴とする請求項1
    記載のコネクタのシールド構造。
  3. 【請求項3】 シールド線の上記外部導体の露出部分に
    対応する箇所において上記シールド線を締め付ける環状
    部材を収縮チューブの外側から装着したことを特徴とす
    る請求項1又は2記載のコネクタのシールド構造。
  4. 【請求項4】 上記各シールド線に外部導体に電気的に
    接触して接地されるドレーン線を一体に設け、このドレ
    ーン線に接続端子を取り付けてこの端子をコネクタのハ
    ウジングに装着し、両コネクタのハウジング嵌合状態
    で、上記各端子を介して各シールド線の上記ドレーン線
    を相互に接続するようにしたことを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載のコネクタのシールド構造。
  5. 【請求項5】 上記第1又は第2のコネクタの少なくと
    も一方に、上記シールド線の外部導体に電気的に接触す
    る端子部材を設けるとともに、両コネクタのハウジング
    嵌合状態で、この端子部材が相手側コネクタに固着され
    た上記収縮チューブの金属導体と接触するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコネ
    クタのシールド構造。
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