JPH10125189A - リードスイッチ - Google Patents

リードスイッチ

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JPH10125189A
JPH10125189A JP8284048A JP28404896A JPH10125189A JP H10125189 A JPH10125189 A JP H10125189A JP 8284048 A JP8284048 A JP 8284048A JP 28404896 A JP28404896 A JP 28404896A JP H10125189 A JPH10125189 A JP H10125189A
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JP
Japan
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glass tube
lead piece
reed
reed switch
lead
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Withdrawn
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JP8284048A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Oshima
敏弘 大島
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication of JPH10125189A publication Critical patent/JPH10125189A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H1/00Contacts
    • H01H1/64Protective enclosures, baffle plates, or screens for contacts
    • H01H1/66Contacts sealed in an evacuated or gas-filled envelope, e.g. magnetic dry-reed contacts

Landscapes

  • Manufacture Of Switches (AREA)
  • Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のリードスイッチでは、リード片がバネ
動作する際の支点等が、製造される毎にばらつくため、
必要な特性を持つリードスイッチを安定して提供するこ
とができないという課題があった。 【解決手段】 本発明は、リードスイッチのリード片そ
れぞれに凸部を形成し、それぞれ凸部の一部はガラス管
により固定され、残りの一部はガラス管の空洞内へ延在
するようにした。これにより、リード片がバネ動作する
際の支点を凸部にて規定することができるので、製造工
程に左右されることがなく、必要な特性を持つリードス
イッチを安定して提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードスイッチに
関し、特に、リードスイッチ固有の特性を向上するリー
ド片の形状に関する。
【0002】
【従来の技術】リードスイッチは衝撃センサ、度加速度
センサ等にて広く活用されている。従来のリードスイッ
チの構成を図10に示す。図10のリードスイッチ1は
1対のリード片10ー1、10ー2とガラス管20から
構成されている。各リード片10ー1、10ー2は、ぞ
れぞれ図11に示す構造となる。図11に示すように、
リード片10は長方形の板状である。リード片10の材
料は、例えば、パーマロイのような磁性体材料からな
る。リード片10の上記のような形状は、磁性体材料を
所定の厚さに薄く延ばして板状にし、その後、必要とす
る形状に金型にて打ち抜き形成することにより得られ
る。
【0003】このように形成されたリード片10ー1、
10ー2は、一端がガラス管20の中に位置し、他端が
ガラス管の外に位置するように固定されている。図12
に、図10のA−A’断面図を示す。図12において、
ガラス管20内には空洞部分24がある。この空洞部分
24内は、例えば、窒素ガスが充填されている。リード
片10ー1とリード片10ー2はそれぞれガラス管20
の封止部22ー1、22ー2にて封止固定されている。
空洞部分24内において、リード片10ー1及び10ー
2の固定状態において、リード片10ー1の先端部12
ー1とリード片10ー2の先端部12ー2とは一定の間
隔α離れて対向している。この対向している長さをβと
する。これらリード片10ー1、10ー2は、それぞれ
封止部22ー1、22ー2から先端部12ー1、12ー
2までの距離がL1、L2となっている。この時、各リー
ド片10ー1、10ー2がバネ動作する際の支点はそれ
ぞれ30ー1、30ー2となる。つまり、リード片10
ー1、10ー2がガラス管20で封止される位置で支点
が決定する。このリード片10ー1、10ー2のバネ特
性はリード片の厚さ、幅、前述の距離L1、L2、リード
片の材料のヤング率等により決定される。リードスイッ
チの特性はこのバネ特性及び間隔α、対向面積(α×
β)等により決定する。
【0004】また、リード片10の他の構成例として、
図13に示すものがある。このリード片50はガラス管
で封止固定される封止部52は薄く延ばされず、円筒形
のままである。ガラス管の空洞部の中に位置する部分
は、板状に延ばされた中間部54と、板状に延ばされ、
他方のリード片と対向する先端部56とからなる。この
中間部54の厚さは先端部56の厚さより薄くなってい
る。このように構成されたリード片50においては、バ
ネ動作する際の支点はガラス管の封止位置に関わらず、
支点70となる。このリード片50は針金状の磁性体材
料を中間部54及び先端部56を必要な厚さにプレス成
形することで得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
〜図12に示す構成のリードスイッチでは、リード片1
0がバネ動作する際の支点は、リード片10がガラス管
20で封止される位置により決定される。リード片10
をガラス管20に封止固定する際、ガラス管は1000
℃以上に熱せられる。このため、溶かされたガラス管の
粘度、リード片10及びガラス管20それぞれにおける
熱の発散条件等により、ガラス管20がリード片10を
固着する位置及び固着部分のガラス管の形状が一定にな
らない。よって、封止部からリード片の先端間での距離
1、L2を一定の長さにすることが困難である。その結
果、製造されたリードスイッチ毎に、リードスイッチの
特性がばらつくという問題点があった。また、図13に
示すリード片50を用いたリードスイッチでは、リード
片50がバネ動作する際の支点はガラス管の封止位置に
関わらず、支点70となる。しかしながら、このリード
片50をガラス管で封止固定する際、その封止部52が
円筒形であるため、ガラス管との接触面積が少ない。よ
って、外部からリード片50への引張に対する引張強度
が弱くなるという問題点があった。また、ガラス管と接
触する封止部52の形状は円筒形のため、リード片50
のねじれに対する強度が弱くなる。つまり、リード片5
0には様々な加工を施すことがある。例えば、リード片
50の端子部52をL形に曲げる加工がある。このよう
な加工の際、端子部52のガラス管近傍を図示せぬ保持
手段で保持するようにしている。しかしながら、端子部
52が円筒形のため、リード片50の軸方向に対する回
転に対しての保持が確実に行えない。この結果、リード
片50の端子部52をL形に曲げることに伴って、リー
ド片50の軸方向に対して回転力が加えられてしまう。
このため、リード片50が回転し、リード片50の先端
部56は、対向するリード片50の先端部56との間隔
αが変化することとなる。よって、リードスイッチの特
性が変化してしまうという問題点があった。さらに、図
10〜図12のように、板状の磁性体材料から金型にて
打ち抜き成形するものと異なり、針金状の磁性体材料を
プレス成形するため、このプレスによるリード片50の
中間部54及び先端部56の板厚及び板幅がばらつく。
この結果、製造されたリードスイッチ毎に、リードスイ
ッチの特性がばらつくという問題点があった。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、製造される毎にばらつくことの
ないリードスイッチの特性を安定して供給できるリード
スイッチを提供することにある。さらに、本発明は、上
記目的を、リード片に対するねじれや引張に対して強い
リードスイッチを提供することにある。さらに、本発明
は、上記目的を、板厚や板幅を変えることなく、要求さ
れる特性に対応してリード片のスティフネスを変更する
リードスイッチを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明にあ
っては、請求項1に記載されるように、内部に空洞を有
するガラス管と、それぞれ一端がこのガラス管の空洞内
で、一定の間隔を持って互いに対向し、それぞれ他端が
ガラス管の外部へ延出するようにガラス管にて固定され
た第1及び第2のリード片を有するリードスイッチにお
いて、第1及び第2のリード片それぞれは凸部を有し、
それぞれ凸部の一部はガラス管により固定され、それぞ
れ凸部の他の一部は前記空洞内へ延在することで達成さ
れる。また、本発明にあっては、請求項2に記載される
ように、請求項1のリードスイッチにおいて、第1及び
第2のリード片の凸部それぞれには、空洞内に位置する
部分の近傍に複数の凸部を有することでも、達成され
る。また、本発明にあっては、請求項2に記載されるよ
うに、請求項1のリードスイッチにおいて、第1及び第
2のリード片の凸部それぞれには、空洞内に位置する部
分の近傍に複数の孔を有することでも、達成される。ま
た、本発明にあっては、請求項2に記載されるように、
請求項1のリードスイッチにおいて、第1及び第2のリ
ード片の凸部それぞれには、空洞内に位置する部分の近
傍に切り欠き部を有することでも、達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施例を
示すリードスイッチの構成を示す断面図である。本発明
のリードスイッチの外観は図10と同様である。この断
面図は図10のA−A’断面図と対応する。図1におい
て、リードスイッチ100は1対のリード片110ー
1、110ー2とガラス管120から構成されている。
ガラス管120内には空洞部分124がある。この空洞
部分124は窒素ガスが充填されている。各リード片1
10ー1、110ー2は、ぞれぞれ図2に示す構造とな
る。図2に示すように、リード片110は長方形の板状
である。リード片110の材料は、例えば、パーマロイ
のような磁性体材料からなる。リード片110の上記の
ような形状は、磁性体材料を所定の厚さに薄く延ばして
板状にし、その後、必要とする形状に金型にて打ち抜き
形成することにより得られる。また、リード片110に
は凸部140が形成されている。凸部140は板状の磁
性体材料の打ち抜き形成時に、打ち抜き用の金型の一部
に、凸部に対応して金型コマやピン等を設けることで、
リード片の打ち抜き形成とともに形成される。図2にお
けるB−B’断面図及びC−C’断面図をそれぞれ図3
及び図4に示す。この凸部140の高さは例えば、リー
ド片の板厚tの2倍の2tとする。このように形成され
たリード片110ー1、110ー2は、図1に示すよう
に、ガラス管120の封止部122ー1、122ー2に
て封止固定されている。この時、凸部140ー1、14
0ー2はそれぞれ一部が封止部122ー1、122ー2
に覆われており、残り一部が空洞部分124へ延出する
ようになっている。空洞部分124内では、リード片1
10ー1及び110ー2の固定状態において、リード片
110ー1の先端部112ー1とリード片110ー2の
先端部112ー2とは一定の間隔α離れて対向してい
る。この対向している長さをβとする。なお、凸部14
0ー1及び140ー2は他方のリード片と対向する方向
に突出するように配置する。このように構成されたリー
ドスイッチ100の各リード片110ー1、110ー2
がバネ動作する際の支点はそれぞれ空洞部124へ延出
した凸部の先端142ー1、142ー2となる。よっ
て、リード片110ー1、110ー2がバネ動作する際
の支点はガラス管の封止位置に関わらず、支点142ー
1、142ー2となる。
【0009】ここで、このリードスイッチ100の製造
方法を詳しく説明する。まず、パーマロイ等の磁性体材
料を所定の厚さの板材にするため、プレス成形する。そ
の後、必要とする形状のリード片の金型により、プレス
により打ち抜き成形する。この際、上述したように、金
型には凸部を形成するための金型コマやピン等が形成さ
れているため、打ち抜き形成されたリード片110には
凸部140が形成されている。このようにして形成され
たリード片110ー1及び110ー2を封止前の、空洞
を有する円筒形のガラス管内に挿入する。ガラス管内に
おいて、リード片110ー1と110ー2はその先端部
が対向する長さβ、間隔αの状態に維持される。このリ
ード片の維持は図示せぬクランプ手段にて維持される。
この状態において、ガラス管の空洞部に不活性ガス、例
えば窒素ガスを流入した状態で、ガラス管のリード片挿
入部分を赤外線ランプで加熱溶融し、リード片110ー
1及び110ー2をガラス管120にて封止固定する。
この封止固定するリード片110ー1、110ー2の位
置は、ガラス管120のガラスが溶けて支点142ー
1、142ー2に接触しない位置とする。例えば、支点
となる凸部の一端142ー1、142ー2から1mm程
度離れた封止方向(凸部形成方向)の位置130ー1、
13ー2にてガラス管とリード片が接触する位置とす
る。一方、リード片のガラス管120から外部へ延出す
る部分に対しては、凸部の他端144ー1、144ー2
が十分にガラスで覆われる位置とする。例えば、他端1
44ー1、144ー2から2mm程度離れた外部に延出
するリード片方向の位置114ー1、114ー2にてガ
ラス管とリード片が接触する位置とする。
【0010】上記のようにして構成されたリードスイッ
チ100の動作について説明する。リードスイッチ10
0の外部から磁界を加えていないと、リード片110ー
1及び110ー2の先端部112ー1、112ー2は所
定の間隔αを保った状態で互いに離間している。よっ
て、リード片110ー1と110ー2は電気的に非導通
な状態である。ここで、リードスイッチ100の外部か
ら磁界を加える。例えば、リード片112ー1側には永
久磁石のN極、リード片112ー2側には永久磁石のS
極が接近した状態で磁界が加えられる。この磁界によ
り、リード片112ー1はS極に、リード片112ー2
はN極に帯磁する。この結果、各リード片の先端112
ー1及び112ー2は、磁気吸引力により、対向長さ
β、及びリード片の板幅とで形成される対向面積をもっ
て対向している結果、先端112ー1と先端112ー2
は、リード片のバネ性により、接触することとなる。こ
の時、リード片112ー1、112ー2がバネ動作する
支点は凸部の先端142ー1、142ー2となる。よっ
て、リード片110ー1と110ー2は電気的に導通状
態となる。この後、この磁界が除かれると、リード片1
10ー1、110ー2は非接触状態(電気的に非導通な
状態)に戻る。
【0011】次に、リード片110ー1、110ー2に
凸部を設けることによる意味を詳しく説明する。図5は
リード片の凸部の作用を説明する図である。リードスイ
ッチ100が磁界の印加/除去の繰り返しにより、リー
ド片110ー1と110ー2の接触/非接触を繰り返す
時、リード片の接触部分の強度は、リードスイッチ10
0の使用条件に関わらず、一定の範囲の値となることが
要求される。この強度の値は、リード片のバネ特性及び
リード片の接点部(リード片の先端部)における間隔α
により決定される。このバネ特性及び間隔αのバラツキ
がリードスイッチの特性に大きく関わってくる。このバ
ネ特性は、リード片の板厚、リード片の板幅、リード片
の先端部から支点までの長さに寄与する。本発明のリー
ドスイッチ100のリード片は、予め所定の厚さに形成
された板状の磁性体材料を所定の形状の金型にて打ち抜
き形成している。このため、作られるリード片の板厚及
び板幅のバラツキは生じない。
【0012】次に、リード片の先端から支点までの距離
についてを図5により説明する。リード片110に形成
された凸部140の高さは、例えば、リード片110の
板厚がtとすると、その2倍の2t程度としている。つ
まり、この凸部140が形成されている部分の板厚は見
かけ上、リード片140の板厚より厚くなっているとい
える。図5中、板厚tの部分と板厚2tの部分との境界
点は142で示す部分となり、ガラス管で封止される部
分とされない部分との境界点は130で示す部分とな
る。つまり、境界点142はリード片の支点であり、図
1における142ー1及び142ー2に相当し、境界点
130は図1における130ー1及び130ー2に相当
する。また、境界点142からリード片の先端までの距
離をX1、境界点130からリード片の先端までの距離
をX2とする。この例においては、X1は10mm程度と
し、X2は11mm程度としておく。
【0013】リードスイッチに磁界が加えられると、上
述したように、リード片110の先端にて磁気吸引力F
が発生する。この磁気吸引力Fにより、リード片110
はたわむ。図5において、点線で示すのは、磁気吸引力
Fにより、たわんだリード片を示している。このたわみ
によるリード片110の変位量をdとする。この際、リ
ード片110は境界点130を支点とし、板厚tで長さ
がX1の板バネと、板厚2tで長さが(X2ーX1)の一
端が固定支持された支持バネとして考慮することができ
る。ここで、支持バネは板厚2tであり、板バネの板厚
tの2倍である。よって、支持バネの剛性が強くなって
いる。また、支持バネは長さが(X2ーX1)であり、1
mm程度となる。従って、支持バネの長さは板バネの長
さX1(10mm程度)に比べて短い。
【0014】ここで、変位量dを、式を用いて表現して
みる。変位量dは次式で表現することができる。
【数1】 (1)式において、Sはリード片のスティフネス、Wは
リード片の先端部分に加わる荷重、Eはリード片のヤン
グ率、I1 は板バネの断面2次モーメント、I2は支持
バネの断面2次モーメントである。また、このモーメン
トI1及びI2は次式で表現することができる。
【数2】
【数3】 (2)式において、D1は板バネの板幅、T1は板バネの
板厚であり、(3)式において、D2は支持バネの板
幅、T2は支持バネの板厚である。
【0015】ここで、板バネと支持バネとに次の関係が
あるとする。
【数4】
【数5】
【数6】 (4)式及び(6)式より、(2)式及び(3)式に基
づいて次の関係が成り立つ。
【数7】
【0016】(5)式及び(7)式より、(1)式は、
次のように表現される。
【数8】 同様に、板バネのみで構成される。つまり、(X2
1)=0で、長さX1のリード片の変位量d0は(1)
式より、次のように表現される。
【数9】 ただし、(9)式において、板バネの板幅はD1、板バ
ネの板厚はT1としている。(8)式及び(9)式よ
り、次の関係が示される。
【数10】 つまり、(4)式〜(6)式の関係がある板バネと支持
バネで構成されるリード片の変位量dは板バネのみで構
成されるリード片の変位量d0のk倍と一致することが
示される。
【0017】上記の例においてはa=2,b=10とな
るので、k=約1.042となる。一般に、リード片の
変位量dxの許容範囲はdx±(dx/2)である。こ
のため、変位量がd0であれば、その許容範囲はd0±
(d0/2)となるので、許容範囲内における最大値と
最小値の、基準に対する倍率は0.5〜1.5倍とな
る。従って、本実施例のようにa=2,b=10の関係
であれば、近似的に板バネのみで構成されるリード片の
変位量とみなすことができる。なお、本実施例において
は、a=2,b=10として、板バネのみで構成される
リード片に近似して考慮することができる例を示した
が、本発明は、この数値に限定されるものではない。
【0018】前述したように、基準に対する割合は0.
5〜1.5倍であれば許容範囲であるから、kは0.5
〜1.5の間であればよいこととなる。ここで、(1
0)式におけるkは少なくとも1を越える数値となるこ
とが、(10)式からわかる。よって、(10)式は次
のように考慮される。
【数11】 つまり、aとbが(11)式を満たせばよいのである
が、3(b2+b+1)/a33 がより小さければ、板
バネのみで構成されるリード片の変位量としてより近似
的に考慮することができる。例えば、近似的に考慮でき
る範囲を1+f(fは0≦f≦0.5)とすれば、f≧
3(b2+b+1)/a33 を満足するようにaとbが
設定されていればよい。
【0019】従って、リード片110は支点を142と
し、板厚tで長さX1の板バネとして考慮することがで
き、変位量d等もこのように考慮して近似計算すること
ができる。なお、境界点130は、封着時に、ガラスの
溶け方によって必ずしも一定とならないため、距離X2
はバラツキを持つ。しかしながら、詳細に説明したよう
に、リード片110においては距離X2は変位量d等の
バネ特性に寄与しないので問題はない。また、支持バネ
の板厚は板バネの板厚に比べて2倍で、支持バネの長さ
は板バネの長さの1/10倍とした例を上げたが、これ
に限らないことは言うまでもない。このように、リード
スイッチの特性を左右するリード片のバネ特性を支点1
30の位置がずれても、その影響を軽減することができ
る。
【0020】また、リードスイッチ100のリード片1
10ー1及び110ー2において、ガラス管120の外
部に延出している部分に加わる引張強度はガラス管12
0の強度及びガラス管120とリード片110ー1及び
110ー2とが封止固定される封止部分122ー1及び
122ー2の強度に寄与する。本発明のリードスイッチ
100においては、図1に示すように、凸部140ー1
及び140ー2の一部が封止部分122ー1及び122
ー2に覆われている。このため、リード片110ー1及
び110ー2に対する外部からの引張を凸部により形成
された段差とガラス管とで物理的に受け止めることがで
きる。従って、外部からの引張に対する強度を高めるこ
とができる。
【0021】次に、本発明の第2の実施例について、図
6及び図7を用いて説明する。図6は本発明の第2の実
施例を示すリード片の一部拡大図であり、図7は図6の
リード片の封止状態における上面図である。図6におい
て、リード片110は凸部140の近傍に複数の凸部2
11〜218が形成されている。凸部211〜218の
突出方向は凸部140の突出方向と同じである。この凸
部211〜218は、図7に示すように、ガラス管14
0により封止されない位置であって、ガラス管140の
空洞内に位置するように形成されている。凸部211〜
218は凸部140より小さく、例えば、半円形であ
る。このように複数の凸部211〜218を設けること
で、リード片のバネ性を強くすることができる。
【0022】凸部211〜218は凸部140を形成す
るのと同様に、リード片の金型において、凸部211〜
218に対応する位置にピンを配置しておくこと形成さ
れる。また、図6において、凸部211〜218の数は
7つであるが、これに限定されない。例えば、7つより
少なくとも多くともよい。この時、金型に配置する凸部
211〜218に対応するピンを抜き差し可能にしてお
けば、任意の数の凸部を形成することができる。
【0023】また、本発明の第3の実施例を図8に示
し、本発明の第4の実施例を図9に示す。図8は第3の
実施例を示すリード片の一部拡大図であり、図9は第4
の実施例を示すリード片の一部拡大図である。図8にお
いて、リード片110は凸部140の近傍に複数の孔3
11〜318が形成されている。この孔311〜318
は、第2の実施例の凸部211〜218と同様に、ガラ
ス管140により封止されない位置であって、ガラス管
140の空洞内に位置するように形成されている。孔3
11〜318は凸部140より小さい大きさである。こ
のように複数の孔311〜318を設けることで、第2
の実施例とは逆に、リード片のバネ性を弱くすることが
できる。
【0024】同様に、図9において、リード片110は
凸部140の近傍にコの字状の切り欠き部410が形成
されている。この切り欠き部410は、第2の実施例の
凸部211〜218と同様に、ガラス管140により封
止されない位置であって、ガラス管140の空洞内に位
置するように形成されている。このように切り欠き部4
10を設けることで、第2の実施例とは逆に、リード片
のバネ性を弱くすることができる。
【0025】複数の孔311〜318及び切り欠き部4
10はリード片の金型において、孔311〜318ある
いは切り欠き部410に対応する位置に打ち抜きピンあ
るいは打ち抜きコアを配置しておくことで形成される。
また、図8において、孔311〜318の数は7つであ
るが、これに限定されない。例えば、7つより少なくと
も多くともよい。この時、金型に配置する孔311〜3
18に対応する打ち抜きピンを抜き差し可能にしておけ
ば、任意の数の孔を形成することができる。同様に、図
9において、切り欠き部の形状はコの字状であるが、こ
れに限定されない。例えば、U字状やV字状としてもよ
い。このとき、金型に配置する切り欠き部410に対応
する打ち抜きコアを差し替え可能にしていけば、任意の
形状の切り欠きを形成することができる。
【0026】第2〜第4の実施例のように構成すること
で、リードスイッチのスティフネスを自由に変更するこ
とができる。スティフネスは、リード片の先端にかかる
荷重をW、この荷重Wをかけた時のリード片先端の変位
量をdとすると、W/dで表されるもので、リードスイ
ッチの特性の決定においても重要な要素である。第2〜
第4の実施例のように、凸部211〜218、孔311
〜318、切り欠き部410を設けることにより、荷重
Wに対するリード片の強度を変化させることができる。
例えば、凸部211〜218を設けることで、リード片
の見かけ上の板厚を厚くすることができ、荷重Wに対す
る変位量dは小さくするすることができる。また、孔3
11〜318あるいは切り欠き部410を設けること
で、リード片の見かけ上の板厚を薄くすることができ、
荷重Wに対する変位量dは大きくすることができる。よ
って、必要に応じたスティフネスに調整可能とすること
ができる。
【0027】また、リード片のような磁性体材料に対し
て、凸部211〜218、孔311〜318、切り欠き
部410を設けることにより、リードスイッチに磁界を
加えた時に形成される磁路の磁気抵抗を変化させること
ができる。これにより、感動特性及び開放特性を調整可
能とすることができる。感動特性とは、リードスイッチ
の2つのリード片の先端が接触する、つまり、リード片
同志が電気的に導通する際の磁界の強さに寄与するもの
である。この場合の磁界の強さは感動値として表現され
る。開放特性とは、リードスイッチの2つのリード片の
先端が離間する、つまり、リード片同志が電気的に非導
通する際の磁界の強さに寄与するものである。この場合
の磁界の強さは開放値として表現される。1つのリード
スイッチにおいて、感動値と開放値は異なる値になるも
ので、感動値と開放値との差異を利用して、リードスイ
ッチを様々な装置に用いることが多い。本発明において
は、リード片の金型の構造を工夫するのみで感動値と開
放値との差異が異なる複数種のリードスイッチを、製造
工程を変更することなく、製造することができる。
【0028】以上、本発明のリードスイッチの製造方法
を含めて、本発明のリードスイッチの構造について詳細
に説明したが、本発明は上記の構造に限定されるもので
はない。例えば、実施例においてはリード片が2本のリ
ードスイッチであるが、リード片が3本やその他の本数
であっても本発明のリード片構造は適用可能である。ま
た、本発明はリードスイッチ単体のものとして説明した
が、このリードスイッチを用いた製品、例えば、自動車
のエアバックシステムに用いられる衝撃センサや加速度
センサに適用しても、同様な効果が得られ、センサとし
て安定した動作を提供することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の請求項に
記載される構成とした場合では、リードスイッチにおい
て、製造される毎にばらつくことなく、リードスイッチ
の特性を安定して提供することを実現することができ
る。さらに、本発明は、リードスイッチにおいて、ガラ
ス管によるリード片の封止強度を強くし、リード片に対
する外部からのねじりや引張による強度を向上すること
もできる。さらに、本発明は、リードスイッチにおい
て、板厚や板幅を変えることなく、要求される特性に対
応してリード片のスティフネスを変更できるリードスイ
ッチを提供することができる。さらに、本発明は、衝撃
センサや加速度センサに適用することで、安定したセン
サ動作を提供することができる。さらに、本発明は、リ
ードスイッチの製造工程において、特別な工程を追加す
ることがないので、製造工程の増加を防止することがで
きる。さらに、本発明は、リード片の製造工程におい
て、板状の磁性体材料から金型により、打ち抜き形成す
るので、針金状の磁性体材料をプレスしてリード片とす
る方法に比べて、リード片の板厚及び板幅を均一化する
ことができるので、製造されるリードスイッチ毎にリー
ドスイッチの特性がばらつくことがなく、リードスイッ
チの特性をより安定に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としてのリードスイッチ
の概略図である。
【図2】図2は、図1におけるリード片の斜視図であ
る。
【図3】図3は、図2のB−B’断面図である。
【図4】図4は、図2のC−C’断面図である。
【図5】図5は、図1のリード片の凸部の作用を説明す
る図である。
【図6】図6は、第2の実施例としての、リード片の一
部拡大図である。
【図7】図7は、図6のリード片のガラス管への封止固
定状態を説明する上面図である。
【図8】図8は、第3の実施例としての、リード片の一
部拡大図である。
【図9】図9は、第4の実施例としての、リード片の一
部拡大図である。
【図10】図10は、従来のリードスイッチを示す斜視
図である。
【図11】図11は、図10のリード片を示す斜視図で
ある。
【図12】図12は、図10のA−A’断面図である。
【図13】図13は、従来の他のリード片を示す斜視図
である。
【符号の説明】
100 リードスイッチ 110 リード片 120 ガラス管 140 凸部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空洞を有するガラス管と、それぞ
    れ一端が前記ガラス管の空洞内で、一定の間隔を持って
    互いに対向し、それぞれ他端がガラス管の外部へ延出す
    るように該ガラス管にて固定された第1及び第2のリー
    ド片を有するリードスイッチにおいて、 前記第1及び前記第2のリード片それぞれは凸部を有
    し、それぞれ該凸部の一部は前記ガラス管により固定さ
    れ、それぞれ該凸部の他の一部は前記空洞内へ延在する
    ことを、 特徴とするリードスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記第1及び前記第2のリード片の凸部
    それぞれには、前記空洞内に位置する部分の近傍に複数
    の凸部を有することを特徴とする請求項1記載のリード
    スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記第1及び前記第2のリード片の凸部
    それぞれには、前記空洞内に位置する部分の近傍に複数
    の孔を有することを特徴とする請求項1記載のリードス
    イッチ。
  4. 【請求項4】 前記第1及び前記第2のリード片の凸部
    それぞれには、前記空洞内に位置する部分の近傍に切り
    欠き部を有することを特徴とする請求項1記載のリード
    スイッチ。
JP8284048A 1996-10-25 1996-10-25 リードスイッチ Withdrawn JPH10125189A (ja)

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KR1019970047716A KR100336078B1 (ko) 1996-10-25 1997-09-19 리드스위치
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