JPH10125165A - プッシュボタンスイッチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はプッシュボタンスイッチに関し、ゴ
ムスペーサをベースに密接させて水分の浸透を防止し、
製品の構造を小型化して信頼性を向上し得るプッシュボ
タンスイッチを提供しようとするものである。 【解決手段】 ベース２０′の上面に環状の溝８０を切
刻形成し、該溝８０に対応する環状の突条をゴムスペー
サ４０′に突成して該ゴムスペーサ４０′を前記ベース
２０′に係合し、該ゴムスペーサ４０′をネジ９２でベ
ース２０′に螺合してベース２０′とカバー６０′間か
ら浸透する水分を防止するようにプッシュボタンスイッ
チを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プッシュボタンス
イッチに係るもので、詳しくは、ゴムスペーサ及びベー
スの構造を改良して間隙からの水分浸透を防止し、製品
の構造を小型化して信頼性を向上し得るプッシュボタン
スイッチに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、プッシュボタンスイッチとは、
ボタンに圧力を加えるか又は解除してコンタクターをリ
ード端子に接続又は離脱させ、電源をオン／オフさせる
スイッチをいう。

【０００３】そして、従来のプッシュボタンスイッチに
おいては、図２に示したように、二つのリード端子１０
が下部に突成された円板状のベース２０と、該ベース２
０の中央に切刻形成された内部溝２２と、該内部溝２２
の底面上に突出形成され、リード端子１０と電気的に連
結された接触端子２４と、該接触端子２４に接続される
ように内部溝２２の側壁にドーム状に装着されたコンタ
クター３０と、該コンタクター３０の中央部に接触され
るゴムスペーサ４０と、該ゴムスペーサ４０の上面に接
触されるように後述のカバー６０に貫設されたボタン５
０と、該ボタン５０の垂直方向の昇降作用を案内して該
ボタン５０の離脱を防止するカバー６０と、該カバー６
０と前記ベース２０間に接着され、防水の作用を行う接
着テープ７０と、を備えて構成されていた。

【０００４】以下、このように形成された従来のプッシ
ュボタンスイッチの動作について説明する。先ず、前記
カバー６０の上面に貫設された前記ボタン５０を押す
と、該ボタン５０は、前記カバー６０の内側壁を沿って
下向きに下降しながら、ゴムスペーサ４０を加圧し、該
ゴムスペーサ４０は、前記コンタクター３０を押すた
め、該コンタクター３０は、前記接触端子２４と接触さ
れ、リード端子１０と電気的に接続される。

【０００５】次いで、前記ボタン５０に加えられた圧力
を解除すると、前記コンタクター３０は、自己の弾性力
により元の状態に復帰し、前記ゴムスペーサ４０及び前
記ボタン５０も元の状態に復帰して電気の接続が遮断さ
れる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】然るに、このような従
来プッシュボタンスイッチにおいては、カバー６０とベ
ース２０とを接着テープ７０により接着して、それらカ
バー６０とベース２０間の間隙から浸透する水分を防止
し、前記コンタクター３０及び接触端子２４を保護する
ようになっているため、製品の組立工程が煩雑になり、
長時間に亙って使用すると、接着テープ７０が破損して
防水の効果を発揮することができないという不都合な点
があった。

【０００７】そこで、本発明の目的は、ゴムスペーサを
ベースに密接係合させて防水の効果を向上し、製品の構
造を小型化して信頼性を向上し得るプッシュボタンスイ
ッチを提供しようとするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】このような本発明の目的
を達成するため、本発明に係るプッシュボタンスイッチ
においては、カバー６０′の上面に貫設されて使用者の
指押しにより昇降するボタン５０′と、該ボタン５０′
の昇降により昇降するゴムスペーサ４０′と、該ゴムス
ペーサ４０′が上面に係合され下部にはリード端子１０
が突成され中央には内部溝２２が切刻形成されて該内部
溝２２の内部に接触端子２４が突出形成された板状のベ
ース２０′と、前記接触端子２４をオン／オフさせるコ
ンタクター３０と、を備えたプッシュボタンスイッチに
おいて、前記ベース２０′の上面縁部位には、環状の溝
８０が切刻形成され、該溝８０に対応する環状の突条９
０が前記ゴムスペーサ４０′の下面縁部に突成され、ベ
ース２０′の上面にゴムスペーサ４０′が係合されるこ
とにより、カバー６０′とベース２０′間の間隙から浸
透する水分が遮断され、前記ゴムスペーサ４０′の上面
縁部及びカバー６０′の下面縁部が前記ベース２０′の
上面にネジ９２で螺合され、ベース２０′とカバー６
０′間が間隙なしに密着されている。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
対し、図面を用いて説明する。本発明に係るプッシュボ
タンスイッチにおいては、図１に示したように、二つの
リード端子１０が下部に突出された円板状のベース２
０′と、該ベース２０′の内部中央に切刻形成された内
部溝２２と、該内部溝２２の底面に突出形成され、前記
リード端子１０と連結された接触端子２４と、該接触端
子２４と接触されるように前記内部溝２２の内方側にド
ーム状に装着されたコンタクター３０と、該コンタクタ
ー３０の中央部に接触する接触部を有し前記ベース２
０′の上面に係合された円板状のゴムスペーサ４０′
と、該ゴムスペーサ４０′の下面縁部及び前記ベース２
０′の上面にネジ９２により螺合された逆円錐バケツ状
のカバー６０′と、該カバー６０′の上面に昇降自在に
貫設されたボタン５０′と、を備えて構成されている。

【００１０】そして、前記ベース２０′の上面縁部位に
は、環状の溝８０が切刻形成され、該溝８０に対応する
環状の突条９０が前記ゴムスペーサ４０′の外周縁に突
成されて、該ゴムスペーサ４０′の突条９０がベース２
０′の溝８０に係合されることにより、前記コンタクタ
ー３０と前記接触端子２４間に浸透される水分を防止し
得るようになっている。

【００１１】以下、このように構成された本発明に係る
プッシュボタンスイッチのオン／オフ動作について説明
する。カバー６０′の上面に貫設されたスイッチボタン
５０′を押すと、該スイッチボタン５０′が下降しなが
らゴムスペーサ４０′を押してコンタクター３０を加圧
し、該コンタクター３０が接触端子２４に接触して電気
的にリード端子１０と接続され、その後、スイッチボタ
ン５０′に加えられた圧力を解除すると、コンタクター
３０の弾性力により元の位置に復帰して電気の接続が遮
断される。この場合、水が前記カバー６０′と前記ベー
ス２０′間に浸透しても、該ベース２０′の溝８０に係
合されたゴムスペーサ４０′の突条９０により遮断され
て前記ゴムスペーサ４０′の内方側には流入されないた
め、前記コンタクター３０及び前記接触端子２４は、保
護されて正確に作動される。

【００１２】

【発明の効果】以上、説明したように本発明に係るプッ
シュボタンスイッチにおいては、別途の接着テープ７０
を付着せず、ゴムスペーサ４０′をベース２０′に密接
に係合させて、水分の浸透を防止するようになっている
ため、製品の組立工程を簡単化し、小型化を図り、製品
の信頼性を向上し得るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るプッシュボタンスイッチを示した
縦断面図である。

【図２】従来のプッシュボタンスイッチを示した半断面
図である。

【符号の説明】

１０…リード端子 ２０，２０′…ベース ２２…内部溝 ２４…接触端子 ３０…コンタクター ４０，４０′…ゴムスペーサ ５０，５０′…ボタン ６０，６０′…カバー ８０…溝 ９０…突条 ９２…ネジ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カバー（６０′）の上面に貫設されて使
   用者の指押しにより昇降するボタン（５０′）と、 該ボタン（５０′）の昇降により昇降するゴムスペーサ
   （４０′）と、該ゴムスペーサ（４０′）が上面に係合
   され下部にはリード端子（１０）が突成され中央には内
   部溝（２２）が切刻形成されて該内部溝（２２）の内部
   に接触端子（２４）が突出形成された板状のベース（２
   ０′）と、前記接触端子（２４）をオン／オフさせるコ
   ンタクター（３０）と、を具えて構成されたプッシュボ
   タンスイッチにおいて、 前記ベース（２０′）の上面縁部位には、環状の溝（８
   ０）が切刻形成され、該溝（８０）に対応する溝状の突
   条（９０）が前記ゴムスペーサ（４０′）の下面縁部位
   に突成され、ベース（２０′）上にスペーサ（４０′）
   が係合されることにより、カバー（６０′）とベース
   （２０′）間の間隙から浸透する水分が遮断され、前記
   ゴムスペーサ（４０′）の上面縁部及び前記カバー（６
   ０′）の下部縁部が前記ベース（２０′）の上面にネジ
   （９２）で螺合され、ベース（２０′）とカバー（６
   ０′）間が間隙なしに密着されてなることを特徴とする
   プッシュボタンスイッチ。