JPH10124998A - 符号情報の著作権管理方法及びエンコード装置、デコード装置並びに記録媒体 - Google Patents

符号情報の著作権管理方法及びエンコード装置、デコード装置並びに記録媒体

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JPH10124998A
JPH10124998A JP20526097A JP20526097A JPH10124998A JP H10124998 A JPH10124998 A JP H10124998A JP 20526097 A JP20526097 A JP 20526097A JP 20526097 A JP20526097 A JP 20526097A JP H10124998 A JPH10124998 A JP H10124998A
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JP
Japan
Prior art keywords
data
sampling frequency
digital
sequence
analog signal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP20526097A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Tanaka
美昭 田中
Norihiko Fuchigami
徳彦 渕上
Shoji Ueno
昭治 植野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP20526097A priority Critical patent/JPH10124998A/ja
Publication of JPH10124998A publication Critical patent/JPH10124998A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル信号をコピーする場合のユーザの利
便性と著作権保護を両立させる。 【解決手段】 エンコーダ側でアナログ信号を比較的低
い第1のサンプリング周波数でA/D変換して第1のデ
ジタルデータ列を生成するとともに、アナログ信号を前
記第1のサンプリング周波数より高い第2のサンプリン
グ周波数でA/D変換して第2のデジタルデータ列を生
成し、同一のサンプリング点における第1、第2のデー
タ列の各差分データ列を算出し、エンコーダ側からデコ
ーダ側に対して第1のデータ列及び差分データ列を、著
作権データを埋め込まない状態で伝送する。デコーダ側
で第2のデータ列を復元するとともに、著作権データを
FM変調器114、発振器115、拡散変調器116、
拡散符号117、レベル制御部118により変調し、加
算器121により第2のデータ列に埋め込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば音声信号の
ようなアナログ情報を、あるサンプリング周波数でアナ
ログ−デジタル(A/D)変換して記録媒体に記録した
り、伝送媒体を介して伝送する場合に、デジタルデータ
の著作権を管理するための符号情報の著作権管理方法及
びエンコード装置、デコード装置並びに記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】オーディオ再生用光ディスクとしてのC
D(コンパクト ディスク)が市場に出てから10数年
が経過し、既にオーディオ情報の記録媒体としては従来
のカセットテープを凌駕してめざましい普及を見せてい
る。そして、デジタルディスクであるCDの物理・論理
フォーマットは、8ビット固定データ長シンボルのEF
M変調記録方式やサブコード、オーディオデータ、CR
Cなどのデータフォーマット方式として確立しており、
各種のアプリケーション機能を付加したCDプレーヤが
開発されている。
【0003】また、CDはそのサブコードにおけるQチ
ャンネルのコントロールビット(4ビット)で識別させ
ることによって、あるいはTOCの不在で識別させるこ
とにより、データ用のCD−ROMとしても利用されて
おり、デジタルディスクの大容量性や高速アクセス性を
有効に利用して電子出版の分野でその応用を拡大しつつ
ある。ところで、上記のCD−ROMでは音声がADP
CMにより圧縮されており、その圧縮により原音質が再
現できず、よりハイファイ性の高い記録が望まれるよう
になってきている。換言すれば、圧縮しても通常のCD
の2倍の帯域に匹敵するオーディオ信号を記録できるデ
ィスクの出現が期待されている。
【0004】しかしながら、このような高品質のハイフ
ァイ信号はデジタル情報の状態でコピーされると、劣化
がないためユーザにとっては都合がよいが、著作権の保
護の観点から望ましくないという問題点がある。なお、
このような問題点を解決する方法としては、デジタル情
報のコピー回数を制限したり、デジタル出力端子を機器
に全く設けない方法などが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、デジタ
ル情報のコピー回数を制限したり、デジタル出力端子を
機器に全く設けない方法では、ユーザの利便性と著作権
保護を両立させることが困難であるという問題点があ
る。ところで、著作権者側にとってはデジタルデータが
コピーされても、そのコピーを管理することができれば
許容してもよいという考え方がある。なお、コピーを管
理する方法としては、デジタルデータに対して著作権デ
ータを埋め込む方法が例えば特表平7−505987号
公報に示されている。
【0006】そこで、本発明は、ユーザの利便性と著作
権保護を両立させることができる符号情報の著作権管理
方法及びエンコード装置、デコード装置並びに記録媒体
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、第1の方法として、エンコーダ側でアナロ
グ信号を比較的低い第1のサンプリング周波数でA/D
変換して第1のデジタルデータ列を生成するとともに、
アナログ信号を第1のサンプリング周波数より高い第2
のサンプリング周波数でA/D変換して第2のデジタル
データ列を生成し、更に同一のサンプリング点における
第1、第2のデータ列の各差分データ列を算出する。そ
して、エンコーダ側からデコーダ側に対して著作権デー
タが埋め込まれていない状態の第1のデータ列及び差分
データ列と著作権データを伝送し、デコーダ側で第2の
データ列を復元して著作権データを埋め込み、著作権デ
ータが埋め込まれていない状態では出力しないようにし
たものである。
【0008】また、第2の方法として、エンコーダ側で
アナログ信号を比較的高い第1のサンプリング周波数で
A/D変換して第1のデジタルデータ列を生成し、第1
のデジタルデータ列を帯域制限してサンプリング周波数
が第1のサンプリング周波数より低い第2のデジタルデ
ータ列を生成し、同一サンプリング点における第1、第
2のデータ列の各差分データ列を算出する。そして、エ
ンコーダ側からデコーダ側に対して著作権データが埋め
込まれていない状態の第2のデータ列及び差分データ列
と著作権データを伝送し、デコーダ側で第1のデータ列
を復元して著作権データを埋め込み、著作権データが埋
め込まれていない状態では出力しないようにしたもので
ある。
【0009】また、第3の方法として、エンコーダ側で
アナログ信号を比較的低い第1のサンプリング周波数で
A/D変換して第1のデジタルデータ列を生成するとと
もに、アナログ信号を第1のサンプリング周波数より高
い第2のサンプリング周波数でA/D変換して第2のデ
ジタルデータ列を生成してそれぞれに著作権データを埋
め込み、更に著作権データが埋め込まれた同一のサンプ
リング点における第1、第2のデータ列の各差分データ
列を算出して第1のデータ列と差分データ列を介して伝
送する。そして、エンコーダ側からデコーダ側に対して
第1のデータ列及び前記差分データ列を、著作権データ
を埋め込んだ状態で伝送し、デコーダ側で第2のデータ
列を復元して著作権データが埋め込まれていない状態で
は出力しないようにしたものである。
【0010】また、第4の方法として、エンコーダ側で
アナログ信号を比較的高い第1のサンプリング周波数で
A/D変換して第1のデジタルデータ列を生成して著作
権データを埋め込み、更に著作権データが埋め込まれた
同一サンプリング点における第1、第2のデータ列の各
差分データ列を算出する。そして、エンコーダ側からデ
コーダ側に対して第2のデータ列及び差分データ列を、
著作権データを埋め込んだ状態で伝送し、デコーダ側で
第1のデータ列を復元し、著作権データが埋め込まれて
いない状態では出力しないようにしたものである。例え
ばアナログ信号が音声信号の場合、第1、第2のサンプ
リング周波数の組み合わせは24kHz、48kHz、
96kHz、192kHzなどの2つを用いることがで
きる。
【0011】すなわち、本発明によれば、アナログ信号
を比較的低い第1のサンプリング周波数でA/D変換し
て第1のデジタルデータ列を生成するとともに、アナロ
グ信号を前記第1のサンプリング周波数より高い第2の
サンプリング周波数でA/D変換して第2のデジタルデ
ータ列を生成するステップと、同一のサンプリング点に
おける前記第1、第2のデータ列の各差分データ列を算
出するステップと、前記第1のデータ列及び前記差分デ
ータ列と、前記アナログ信号に関する著作権データを媒
体を介して伝送するステップと、前記第1のデータ列と
前記差分データ列に基づいて前記第2のデータ列を復元
するとともに、前記著作権データを変調するステップ
と、前記第2のデータ列に対して前記変調された著作権
データを埋め込むステップと、前記第2のデータ列をデ
ジタルデータで出力する場合に前記変調された著作権デ
ータが埋め込まれた状態でのみ出力するステップとを、
有する符号情報の著作権管理方法が提供される。
【0012】また、本発明によれば、アナログ信号を比
較的低い第1のサンプリング周波数でA/D変換して第
1のデジタルデータ列を生成する第1のA/D変換手段
と、アナログ信号を前記第1のサンプリング周波数より
高い第2のサンプリング周波数でA/D変換して第2の
デジタルデータ列を生成する第2のA/D変換手段と、
同一のサンプリング点における前記第1、第2のデータ
列の各差分データ列を算出する差分算出手段と、前記第
1のデータ列及び前記差分データ列と、前記アナログ信
号に関する著作権データをパッキングして出力する出力
手段とを、有する符号情報のエンコード装置が提供され
る。
【0013】また、本発明によれば、アナログ信号を比
較的低い第1のサンプリング周波数でA/D変換して第
1のデジタルデータ列を生成するとともにアナログ信号
を前記第1のサンプリング周波数より高い第2のサンプ
リング周波数でA/D変換して第2のデジタルデータ列
を生成し、同一のサンプリング点における前記第1、第
2のデータ列の各差分データ列を算出することにより生
成された前記第1のデータ列及び前記差分データ列と、
前記アナログ信号に関する著作権データをデコードする
符号情報のデコード装置であって、前記第1のデータ列
と前記差分データ列に基づいて前記第2のデータ列を復
元する復元手段と、前記著作権データを変調する変調手
段と、前記変調手段により変調された著作権データを前
記第2のデータ列に埋め込む著作権データ埋め込み手段
と、前記著作権データ埋め込み手段の出力をデジタルデ
ータの状態で出力するデジタル出力端子とを備え、前記
変調された著作権データが埋め込まれていない前記第2
のデータ列をデジタルデータの状態で出力しないよう構
成した符号情報のデコード装置が提供される。
【0014】また、本発明によれば、アナログ信号を比
較的低い第1のサンプリング周波数でA/D変換して第
1のデジタルデータ列を生成するとともにアナログ信号
を前記第1のサンプリング周波数より高い第2のサンプ
リング周波数でA/D変換して第2のデジタルデータ列
を生成し、同一のサンプリング点における前記第1、第
2のデータ列の各差分データ列を算出することにより生
成された前記第1のデータ列及び前記差分データ列と、
前記アナログ信号に関する著作権データが記録された記
録媒体が提供される。
【0015】また、本発明によれば、アナログ信号を比
較的低い第1のサンプリング周波数でA/D変換して第
1のデジタルデータ列を生成するとともにアナログ信号
を前記第1のサンプリング周波数より高い第2のサンプ
リング周波数でA/D変換して第2のデジタルデータ列
を生成し、同一のサンプリング点における前記第1、第
2のデータ列の各差分データ列を算出することにより生
成された前記第1のデータ列及び前記差分データ列と、
前記アナログ信号に関する著作権データが記録された記
録媒体が提供される。また、本発明によれば、アナログ
信号を比較的高い第1のサンプリング周波数でA/D変
換して第1のデジタルデータ列を生成するステップと、
前記第1のデジタルデータ列を帯域制限してサンプリン
グ周波数が前記第1のサンプリング周波数より低い第2
のデジタルデータ列を生成するステップと、同一サンプ
リング点における前記第1、第2のデータ列の各差分デ
ータ列を算出するステップと、前記第2のデータ列及び
前記差分データ列と、前記アナログ信号に関する著作権
データを媒体を介して伝送するステップと、前記第2の
データ列と前記差分データ列に基づいて前記第1のデー
タ列を復元するとともに、前記著作権データを変調する
ステップと、前記第1のデータ列に対して前記変調され
た著作権データを埋め込むステップと、前記第1のデー
タ列をデジタルデータで出力する場合に前記変調された
著作権データが埋め込まれた状態でのみ出力するステッ
プとを、有する符号情報の著作権管理方法が提供され
る。
【0016】また、本発明によれば、アナログ信号を比
較的高い第1のサンプリング周波数でA/D変換して第
1のデジタルデータ列を生成するA/D変換手段と、前
記第1のデジタルデータ列を帯域制限してサンプリング
周波数が前記第1のサンプリング周波数より低い第2の
デジタルデータ列を生成する帯域制限手段と、同一のサ
ンプリング点における前記第1、第2のデータ列の各差
分データ列を算出する差分算出手段と、前記第2のデー
タ列及び前記差分データ列と、前記アナログ信号に関す
る著作権データをパッキングして出力する出力手段と
を、有する符号情報のエンコード装置が提供される。
【0017】また、本発明によれば、アナログ信号を比
較的高い第1のサンプリング周波数でA/D変換して第
1のデジタルデータ列を生成し、前記第1のデジタルデ
ータ列を帯域制限してサンプリング周波数が前記第1の
サンプリング周波数より低い第2のデジタルデータ列を
生成し、同一サンプリング点における前記第1、第2の
データ列の各差分データ列を算出することにより生成さ
れた前記第2のデータ列及び前記差分データ列と、前記
アナログ信号に関する著作権データをデコードする符号
情報のデコード装置であって、前記第2のデータ列と前
記差分データ列に基づいて前記第1のデータ列を復元す
る復元手段と、前記著作権データを変調する変調手段
と、前記変調手段により変調された著作権データを前記
第1のデータ列に埋め込む著作権データ埋め込み手段
と、前記著作権データ埋め込み手段の出力をデジタルデ
ータの状態で出力するデジタル出力端子とを備え、前記
変調された著作権データが埋め込まれていない前記第1
のデータ列をデジタルデータの状態で出力しないよう構
成した符号情報のデコード装置が提供される。
【0018】また、本発明によれば、アナログ信号を比
較的高い第1のサンプリング周波数でA/D変換して第
1のデジタルデータ列を生成し、前記第1のデジタルデ
ータ列を帯域制限してサンプリング周波数が前記第1の
サンプリング周波数より低い第2のデジタルデータ列を
生成し、同一サンプリング点における前記第1、第2の
データ列の各差分データ列を算出することにより生成さ
れた前記第2のデータ列及び前記差分データ列と、前記
アナログ信号に関する著作権データが記録された記録媒
体が提供される。
【0019】また、本発明によれば、アナログ信号を比
較的低い第1のサンプリング周波数でA/D変換して第
1のデジタルデータ列を生成するとともに、アナログ信
号を前記第1のサンプリング周波数より高い第2のサン
プリング周波数でA/D変換して第2のデジタルデータ
列を生成するステップと、前記アナログ信号に関する著
作権データを変調するステップと、前記第1、第2のデ
ータ列に対して前記変調された著作権データを埋め込む
ステップと、前記変調された著作権データが埋め込まれ
た同一のサンプリング点における前記第1、第2のデー
タ列の各差分データ列を算出するステップと、前記第1
のデータ列と前記差分データ列を媒体を介して伝送する
ステップと、前記第1のデータ列と前記差分データ列に
基づいて前記第2のデータ列を復元するステップと、前
記第2のデータ列をデジタルデータで出力する場合に前
記変調された著作権データが埋め込まれた状態でのみ出
力するステップとを、有する符号情報の著作権管理方法
が提供される。
【0020】また、本発明によれば、アナログ信号を比
較的低い第1のサンプリング周波数でA/D変換して第
1のデジタルデータ列を生成する第1のA/D変換手段
と、アナログ信号を前記第1のサンプリング周波数より
高い第2のサンプリング周波数でA/D変換して第2の
デジタルデータ列を生成する第2のA/D変換手段と、
前記アナログ信号に関する著作権データを変調する変調
手段と、前記変調手段により変調された著作権データを
前記第1、第2のデータ列に埋め込む著作権データ埋め
込み手段と、前記変調された著作権データが埋め込まれ
た状態の同一のサンプリング点における前記第1、第2
のデータ列の各差分データ列を算出する差分算出手段
と、前記差分算出手段により算出された第1のデータ列
と前記差分データ列をパッキングして出力する出力手段
とを、有する符号情報のエンコード装置が提供される。
【0021】また、本発明によれば、アナログ信号を比
較的低い第1のサンプリング周波数でA/D変換して第
1のデジタルデータ列を生成するとともにアナログ信号
を前記第1のサンプリング周波数より高い第2のサンプ
リング周波数でA/D変換して第2のデジタルデータ列
を生成し、変調された著作権データを前記第1、第2の
データ列に埋め込み、前記変調された著作権データが埋
め込まれた状態の同一のサンプリング点における前記第
1、第2のデータ列の各差分データ列をデコードする符
号情報のデコード装置であって、前記第1のデータ列と
前記差分データ列に基づいて前記第2のデータ列を復元
する復元手段と、前記復元手段の出力をデジタルデータ
の状態で出力するデジタル出力端子とを備え、前記変調
された著作権データが埋め込まれていない前記第2のデ
ータ列をデジタルデータの状態で出力しないよう構成し
た符号情報のデコード装置が提供される。
【0022】また、本発明によれば、アナログ信号を比
較的低い第1のサンプリング周波数でA/D変換して第
1のデジタルデータ列を生成するとともにアナログ信号
を前記第1のサンプリング周波数より高い第2のサンプ
リング周波数でA/D変換して第2のデジタルデータ列
を生成し、変調された著作権データを前記第1、第2の
データ列に埋め込み、前記変調された著作権データが埋
め込まれた状態の同一のサンプリング点における前記第
1、第2のデータ列の各差分データ列が記録された記録
媒体が提供される。
【0023】また、本発明によれば、アナログ信号を比
較的高い第1のサンプリング周波数でA/D変換して第
1のデジタルデータ列を生成するステップと、前記第1
のデジタルデータ列を帯域制限してサンプリング周波数
が前記第1のサンプリング周波数より低い第2のデジタ
ルデータ列を生成するステップと、前記アナログ信号に
関する著作権データを変調するステップと、前記第1、
第2のデータ列に対して前記変調された著作権データを
埋め込むステップと、前記変調された著作権データが埋
め込まれた状態の同一サンプリング点における前記第
1、第2のデータ列の各差分データ列を算出するステッ
プと、前記第2のデータ列と前記差分データ列を媒体を
介して伝送するステップと、前記第2のデータ列と前記
差分データ列に基づいて前記第1のデータ列を復元する
ステップと、前記第1のデータ列をデジタルデータで出
力する場合に前記変調された著作権データが埋め込まれ
た状態でのみ出力するステップとを、有する符号情報の
著作権管理方法が提供される。
【0024】また、本発明によれば、アナログ信号を比
較的高い第1のサンプリング周波数でA/D変換して第
1のデジタルデータ列を生成するA/D変換手段と、前
記著作権データを変調する変調手段と、前記変調手段に
より変調された著作権データを前記第1のデータ列に埋
め込む著作権データ埋め込み手段と、前記変調された著
作権データが埋め込まれた第1のデータ列を帯域制限し
てサンプリング周波数が前記第1のサンプリング周波数
より低い第2のデジタルデータ列を生成する帯域制限手
段と、同一のサンプリング点における前記第1、第2の
データ列の各差分データ列を算出する差分算出手段と、
前記第2のデータ列と前記差分データ列をパッキングし
て出力する出力手段とを、有する符号情報のエンコード
装置が提供される。
【0025】また、本発明によれば、アナログ信号を比
較的高い第1のサンプリング周波数でA/D変換して第
1のデジタルデータ列を生成し、前記アナログ信号に関
する著作権データを変調し、変調された著作権データが
埋め込まれた前記第1のデジタルデータ列を帯域制限し
てサンプリング周波数が前記第1のサンプリング周波数
より低い第2のデジタルデータ列を生成し、同一サンプ
リング点における前記第1、第2のデータ列の各差分デ
ータ列を算出することにより生成された前記第2のデー
タ列と前記差分データ列をデコードする符号情報のデコ
ード装置であって、前記第2のデータ列と前記差分デー
タ列に基づいて前記第1のデータ列を復元する復元手段
と、前記復元手段の出力をデジタルデータの状態で出力
するデジタル出力端子とを備え、前記変調された著作権
データが埋め込まれていない前記第1のデータ列をデジ
タルデータの状態で出力しないよう構成した符号情報の
デコード装置が提供される。
【0026】また、本発明によれば、アナログ信号を比
較的高い第1のサンプリング周波数でA/D変換して第
1のデジタルデータ列を生成し、前記アナログ信号に関
する著作権データを変調し、変調された著作権データが
埋め込まれた前記第1のデジタルデータ列を帯域制限し
てサンプリング周波数が前記第1のサンプリング周波数
より低い第2のデジタルデータ列を生成し、同一サンプ
リング点における前記第1、第2のデータ列の各差分デ
ータ列を算出することにより生成された前記第2のデー
タ列と前記差分データ列が記録された記録媒体が提供さ
れる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明に係る符号情
報の著作権管理方法の第1の実施形態を実現するエンコ
ーダを示すブロック図、図2は図1の2つのA/Dコン
バータのサンプリング周期及びデータ列を示す説明図、
図3は図1のパッキングエンコーダによりパッキングさ
れたユーザデータを示す説明図、図4は本発明に係る符
号情報の著作権方法の第1の実施形態を実現するデコー
ダを示すブロック図、図5は図4のデコーダによりデコ
ードされたデータ列及びサンプリング周期を示す説明図
である。
【0028】図1に示す入力端子1には例えば音声信号
のようなアナログ信号が入力し、この入力信号はA/D
コンバータ2、3に印加される。A/Dコンバータ2、
3にはそれぞれ、クロック発生器5から比較的低いサン
プリング周波数、例えば48kHzのサンプリングクロ
ックfと、比較的高いサンプリング周波数、例えば96
kHzのサンプリングクロック2fが印加される。
【0029】A/Dコンバータ2は図2に示すように4
8kHzのサンプリングクロックfの周期で入力信号を
サンプリングし、 xa1,xa2,xa3,・・・,xai,・・・ のような比較的低品質のデジタルデータ列xaiに変換す
る。また、A/Dコンバータ3は図2に示すように96
kHzのサンプリングクロック2fの周期で入力信号を
サンプリングし、 (xb1,xc1),(xb2,xc2),(xb3,xc3,)・
・・,(xbi,xci,)・・・ のような比較的高品質のデジタルデータ列(xbi,xc
i,)に変換する。
【0030】ここで、データ列(xbi,xci)の内、デ
ータ列xbiのサンプリング位置は48kHzによるデー
タ列xaiと同一であり、また、データ列xciのサンプリ
ング位置は48kHzによるデータ列xaiの中間位置で
ある。なお、このサンプリングデータは例えば24ビッ
トの分解能で変換される。
【0031】A/Dコンバータ3によりA/D変換され
たデータ列(xbi,xci)はスイッチ4に印加され、ク
ロック発生器5からの96kHzのサンプリングクロッ
ク2fに基づいてデータ列xaiと同一サンプリング位置
のデータ列xbiのみが選択され、データ列xaiの中間サ
ンプリング位置のデータ列xciは間引かれる。差分計算
器6ではA/Dコンバータ2によりA/D変換されたサ
ンプリングデータxaiと、スイッチ4により選択された
サンプリングデータxbiに基づいて xbi−xai=Δi が計算される。ここで、差分データΔi は24ビット又
はそれ以下である。
【0032】続くパッキングエンコーダ7はA/Dコン
バータ2によりA/D変換されたデータ列xaiと、差分
計算器6により計算された差分データ列Δi と、著作権
データ供給部100からの著作権データを図3に示すよ
うな配列のユーザデータとしてパッキングし、そのユー
ザデータを出力端子8を介して出力することにより記録
媒体、例えばDVD(デジタル・ビデオ・ディスク又は
デジタル・バーサタイル・ディスク)に記録されたり、
伝送媒体に伝送される。
【0033】図3に示す例では1つのユーザデータはサ
ブヘッダと、n個のサンプリングデータxa1〜xanとn
個の差分データΔ1 〜Δn により構成され、DVDのよ
うにユーザデータが2034バイトの場合にはデータx
a1〜xan及び差分データΔ1〜Δn はともに338個
(=n)であり、サブヘッダは6バイトである。なお、
DVDではユーザデータはパケットといい、サブヘッダ
はパケットヘッダという。
【0034】著作権データはサブヘッダに記録され、一
例として、 ・著作権を識別するために複製状態を管理するための情
報であるディスクのシリアルナンバ(16バイト) ・プレーヤ識別子コード(4バイト) ・録音日(3バイト) ・録音数(3バイト) ・複製された数(4バイト)及び ・著作権状態を管理するための複製可能数(3バイト) が分散してサブヘッダに記録される。また、DVDには
サブヘッダとは別に、CDRディスクなどで規定されて
いるTOCエリアに相当するようにディスクの内周に設
けられる著作権管理情報エリア(CMIエリア)に、こ
れらの著作権データが更に詳しく記録される。すなわ
ち、この実施形態では著作権データは音声データには埋
め込まれない。
【0035】次に、図4を参照してデコーダについて説
明する。入力端子9を介して入力したユーザデータはア
ンパッキングデコーダ10に印加されるとともに、著作
権データ書き換え部30、スイッチ21及びデジタル出
力端子(ビットストリーム出力端子)22を介して出力
可能である。アンパッキングデコーダ10ではデータ列
xaiと差分データ列Δi 、更に著作権データが分離され
る。そして、データ列xaiは加算器11、120とレベ
ル制御部118に印加され、差分データ列Δiは加算器
11に印加され、また、著作権データは暗号解読部20
とFM変調器114に印加される。
【0036】加算器11では Δi +xai=xbi が算出され、このデータ列xbiが補間処理回路12とス
イッチ13に印加される。なお、このデータ列xbiの各
データのビット数は24ビットである。補間処理回路1
2ではデータ列xbiの複数のデータを用いてその間のデ
ータ列xciが補間される。例えばアップサンプリング方
法を用いて、それぞれに0データを埋めてローパスフィ
ルタを通過させることにより、補間データ列xciを求め
ることができる。続くスイッチ13ではクロック発生器
14からの96kHzのサンプリングクロック2fに基
づいてデータ列xbi、xciが交互に選択される。したが
って、図1に示すエンコーダにおいて96kHzのサン
プリング周波数によりA/D変換されたデータ列(xb
i、xci)に復元され(図5参照)、このデータ列(xb
i、xci)は加算器121に印加される。
【0037】また、FM変調器114では、サブヘッダ
から再生された著作権データが発振器115からの例え
ば5KHzの周波数により変調される。次いでこの変調
された信号は、D/A変換されても聞き取れないように
拡散変調器116により拡散符号117を用いて、その
周波数スペクトラムが広く拡散されて低レベルにされ、
更に、レベル制御部118ではデータ列xbiのレベルに
応じてそのレベルが制御される。そして、この変調デー
タは加算器121に印加されるとともに、間引き回路1
19により1つおきに間引かれて加算器120に印加さ
れる。あるいはレベル制御部118ではデータ列xbiの
周波数スペクトラムレベルに応じてその周波数スペクト
ラムレベルが制御される。
【0038】加算器120ではデータ列xaiに対して、
間引き回路119からの変調データが埋め込まれ、この
データ列xai’はデジタル出力端子23を介して出力さ
れるとともに、D/Aコンバータ15により48kHz
のサンプリング周波数fに基づいてD/A変換され、ア
ナログ出力端子17を介して出力される。また、加算器
121ではデータ列(xbi、xci)に対して、レベル制
御部118からの変調データが埋め込まれ、このデータ
列(xbi、xci)’はデジタル出力端子24を介して出
力されるとともに、D/Aコンバータ16により96k
Hzのサンプリング周波数2fに基づいてD/A変換さ
れ、アナログ出力端子18を介して出力される。
【0039】したがって、48kHzによりA/D変換
され、圧縮して記録媒体に記録されている比較的低品質
のデジタルデータxaiと、96kHzによりA/D変換
されて記録媒体に記録され、デコードされた比較的高品
質のデジタルデータ(xbi、xci)はそのままでは出力
されず、変調データが埋め込こまれたデジタルデータx
ai’、(xbi、xci)’として出力されるので、ユーザ
の利便性と著作権保護を両立させることができる。
【0040】また、この実施形態では、媒体を介して伝
送されて入力端子9を介して入力されたビットストリー
ムは、そのままの状態で著作権データ書き換え部30、
スイッチ21及びビットストリーム出力端子22を介し
て出力可能であり、また、暗証番号を入力するための端
子19と、この端子19を介して入力した暗証番号とア
ンパッキングデコーダ10からの著作権データに基づい
てスイッチ21をオンにするとともに著作権データ書き
換え部30を制御する暗号解読部20が設けられてい
る。暗号解読部20には暗証番号の真正性を判断する認
証機能を含んでいる。
【0041】暗号解読部20は暗証番号が入力される
と、認証のチェックを受けそれが真正なものと認証され
た場合に、アンパッキングデコーダ10からの著作権デ
ータの内のコピー許可条件、例えば「録音可能数」をチ
ェックし、「0」でない場合にはビットストリーム内の
録音可能数を1つデクリメントするように著作権データ
書き換え部30を制御するとともに、スイッチ21をオ
ンにすることにより出力を許可し、他方、「0」であれ
ばスイッチ21をオンにしないで出力を禁止することに
より、無制限なビットストリームのコピーを禁止する。
なお、コピー許可条件としては「録音可能数」の他、
「コピー可能期間」を媒体を介して伝送するとともに、
暗号解読部20内に時計機能を設けて暗証番号が入力さ
れた時間が「コピー可能期間」外であればコピーを禁止
するようにしてもよい。
【0042】図6及び図7はそれぞれ、上記第1の実施
形態の変形例を実現するエンコーダ及びデコーダの各信
号処理回路を示している。図6に示すエンコーダでは図
1に示すスイッチ4が省略され、データ列xaiの中間サ
ンプリング位置のデータ列xciは間引かれない。そし
て、差分計算器6では xbi−xai=Δi1 xci−xai=Δi2 が計算され、データ列(xai,Δi1,Δi2)及び著作権
データがパッキングエンコーダ7によりパッキングされ
て伝送される。この場合にも同様に、著作権データはデ
ータ列(xai,Δi1,Δi2)内に埋め込まれない。
【0043】図7に示すデコーダでは、上記のようにエ
ンコーダ側でデータ列xciが間引かれていないので、図
4に示す補間処理回路12とスイッチ13が省略されて
いる。そして、加算器11では xai+Δi1=xbi xai+Δi2=xci を演算することにより、元の高品質のデータ列(xbi,
xci)を復元する。他の構成はエンコーダ、デコーダと
もに図1、図4と同一であるので説明を省略する。
【0044】次に図8〜図13を参照して第2の実施形
態を説明する。図8は本発明に係る符号情報の著作権管
理方法の第2の実施形態を実現するエンコーダを示すブ
ロック図、図9は図8の信号処理回路を詳しく示すブロ
ック図、図10は図8のA/Dコンバータのサンプリン
グ周期及びデータ列を示す説明図、図11は本発明に係
る符号情報の著作権管理方法の第2の実施形態を実現す
るデコーダを示すブロック図、図12は図11の信号処
理回路を詳しく示すブロック図、図13は図11のデコ
ーダによりデコードされたデータ列及びサンプリング周
期を示す説明図である。
【0045】図8に示す入力端子INには例えば音声信
号のようなアナログ信号が入力され、この入力信号はA
/Dコンバータ31により、コピーを禁止するのに値す
る十分高いサンプリング周波数(図10に示すサンプリ
ング周期Δt)、例えば192kHzでサンプリングさ
れて、例えば24ビットの高分解能のPCM信号に変換
され、図10に示すように曲線αに対応するデータ列 xb1,x1 ,xa1,x2,xb2,x3,xa2,・・・,x
bi,x2i-1,xai,x2i,・・・ に変換される。
【0046】このデータ列(xbi,x2i-1,xai,x2
i)は図9に詳しく示す信号処理回路32及びメモリ3
3によりエンコードされ、次いでDVD符号化回路34
によりパッキングされる。このパッキングデータは出力
端子OUT1に出力されるか、又は媒体に応じた変調方
式で変調回路35により変調されて出力端子OUT2に
出力される。また、出力端子OUT3からは必要に応じ
て著作権データが出力される。
【0047】図9を参照して信号処理回路32の構成を
詳しく説明する。まず、1/2の帯域を通過させるロー
パスフィルタ36、例えばFIRフィルタにより、図1
0に示す曲線αに対応するデータ列(xbi,x2i-1,x
ai,x2i)から、帯域制限された曲線βに対応するデー
タ列 xc1,*,*,*,xc2,*,*,*,xc3,*,*,
*,・・・,xci,*,*,*,・・・ を得、次にこのデータ列の内、データ「*」を間引き回
路37により間引くことによりデータ列 xc1,xc2,xc3,・・・,xci,・・・ を生成する。また、データ列(xbi,x2i-1,xai,x
2i)の内、データxi を間引き回路38により間引くこ
とによりデータ列 xb1,xa1,xb2,xa2,・・・,xbi,xai,・・・ を生成する。
【0048】そして、これらのデータ列xci、xbi、x
aiに基づいて、差分計算器として作用する加算器39に
より差分 xbi−xci=Δ1i xai−xci=Δ2i を演算する。ここで、差分データΔ1i、Δ2iは例えば2
4ビット又はそれ以下であり、また、ビット数は固定で
も可変でもよい。アロケーション回路40はデータ列x
ci及び差分データΔ1i、Δ2iと著作権データをユーザデ
ータとしてパッキングし、そのユーザデータを出力する
ことにより記録媒体、例えばDVD(デジタル・ビデオ
・ディスク)に記録されたり、伝送路に伝送される。な
お、DVDのようにユーザデータが2034バイトの場
合にはデータxci及び差分データΔ1i、Δ2iは共に22
5個であり、サブヘッダは9バイトである。この場合に
も同様に、著作権データはデータ列(xci,Δi1,Δi
2)内に埋め込まれない。ここで、データ列xciはA/
Dコンバータ31によりA/D変換されたデジタルデー
タの帯域制限してサンプリング周波数を1/4に低減し
たデータ列となっている。
【0049】次に、図11を参照してデコーダについて
説明する。入力信号はまず、エンコーダ側の変調回路3
5の変調方式に応じて復調回路41により復調され、次
いでDVD復号回路42により復号され、復号データ
(データ列xciと差分データΔ1i、Δ2i)が図12に詳
しく示す信号処理回路43(及びメモリ44)と著作権
データ書き換え部30に印加されるとともに、著作権デ
ータが信号処理回路43と暗号解読部50に印加され
る。信号処理回路43では図11に示すように、まず、
加算器46により Δ1i+xci=xbi Δ2i+xci=xai が演算され、データ列xbi、xaiが復元される。ここ
で、データ列xbi、xaiは元の24ビットである。
【0050】次いで補間処理回路47ではデータ列xb
i、xaiの複数のデータを用いて図13に示すようにそ
の間のデータ列xi が補間される。なお、補間処理回路
47では、例えばアップサンプリング方法を用いて、そ
れぞれに0データを埋めてローパスフィルタを通過させ
ることにより、補間データ列xi を求めることができ
る。補間データ列xi はまた、曲線近似や予測近似によ
り求めるようにしてもよい。この場合、近似補助データ
を追加して伝送するようにすることで近似度を高めるこ
とができる。
【0051】このように補間処理されたデータは、 xb1,x1 ,xa1,x2 ,xb2,x3 ,xa2,・・・,
xbi,x2i-1,xai,x2i,・・・ のように配列され、加算器121に印加される。そし
て、加算器121ではこのデータ列に対して、第1の実
施形態と同様なFM変調器114、発振器115、拡散
変調器116、拡散符号117及びレベル制御部118
により変調された著作権データが埋め込まれ、この加算
器121の出力信号が図11に示すD/Aコンバータ4
5と、LPF(ローパスフィルタ)56とデジタル出力
端子90に印加される。
【0052】D/Aコンバータ45では、エンコーダ側
で24ビットの量子化ビット数でA/D変換され、エン
コードされて記録媒体に記録され、デコーダ側の信号処
理回路43により著作権データが埋め込まれたデータ列
(xbi,x2i-1,xai,x2i)が192kHzのサンプ
リング周波数でアナログ信号に変換されてアナログ出力
端子55を介して出力される。また、LPF56ではこ
の入力データが例えば1/4の帯域(48kHz)に制
限され、デジタルデータとして出力端子53を介して出
力され、更に、著作権データが埋め込まれたデータ列
(xbi,x2i-1,xai,x2i)がそのままの状態でデジ
タル出力端子90を介して出力される。
【0053】図14及び図15はそれぞれ、上記第2の
実施形態の変形例を実現するエンコーダ及びデコーダの
各信号処理回路を示している。図14に示すエンコーダ
では図9に示す間引き回路38が省略され、データxi
は間引かれない。そして、差分計算器として作用する加
算器39により差分 xbi−xci=Δ1i xai−xci=Δ2i xi −xci=Δ3i が演算され、データ列(xci,Δ1i,Δ2i,Δ3i)及び
著作権データがアロケーション回路40によりパッキン
グされて伝送される。この場合にも同様に、著作権デー
タはデータ列(xci,Δ1i,Δ2i,Δ3i)内に埋め込ま
れない。
【0054】図15に示すデコーダでは、上記のように
エンコーダ側でデータ列xi が間引かれていないので、
補間処理回路47が省略されている。そして、加算器4
6では xci+Δ1i=xbi xci+Δ2i=xai xci+Δ3i=xi を演算することにより、元の高品質のデータ列(xbi,
x2i-1,xai,x2i)を復元する。他の構成はエンコー
ダ、デコーダともに図9、図12と同一であるので説明
を省略する。
【0055】次に図16及び図17を参照して第3の実
施形態を説明する。この第3の実施形態ではエンコーダ
側で著作権データを音声信号に埋め込むように構成さ
れ、図16、図17はそれぞれ第1の実施形態の図1に
示すエンコーダ、図4に示すデコーダに対応している。
図16に示すエンコーダでは、図4に示すデコーダ側と
同様なFM変調器114、発振器115、拡散変調器1
16、拡散符号117、レベル制御部118及び間引き
回路119により変調された著作権データが加算器12
0、121に印加される。
【0056】そして、入力端子1を介して入力されたア
ナログ信号はA/Dコンバータ2、3によりそれぞれサ
ンプリング周波数f、2fでサンプリングされて量子化
され、A/Dコンバータ2、3の出力信号はそれぞれ遅
延回路131、132により、著作権データの変調回路
114〜119の処理時間の分だけ遅延された後に加算
器120、121に印加され、著作権データが埋め込ま
れる。著作権データは更に、パッキングエンコーダ7に
よりサブヘッダにパッキングされて出力端子8を介して
伝送され、また、必要に応じて出力端子8’を介して出
力される。
【0057】図17に示すデコーダでは、著作権データ
の変調回路114〜119が省略されているが、著作権
データはエンコーダ側で埋め込まれているので、デジタ
ル出力端子23を介して出力される比較的低品質のデー
タ列xaiとデジタル出力端子24を介して出力される比
較的高品質のデータ列x(xbi、xci)にも埋め込まれ
ており、したがって、デジタルコピーを管理することが
できる。また、アナログ出力端子17、18を介して出
力されるアナログ信号は、著作権データが低レベルで埋
め込まれているので聞こえない。
【0058】図18及び図19は第3の実施形態の変形
例を示し、第1の実施形態の変形例(図6、図7)と同
様に、エンコーダ側でデータ列xaiの中間サンプリング
位置のデータ列xciを間引かず、また、デコーダ側でも
当然に補間を行わないように構成されている。
【0059】次に、図20及び図21を参照して第4の
実施形態について説明する。第4の実施形態においても
第3の実施形態と同様に、エンコーダ側で著作権データ
を音声信号に埋め込むように構成され、図20、図21
はそれぞれ第2の実施形態の図9に示すエンコーダの信
号処理回路、図12に示すデコーダに対応している。図
20に示すエンコーダにおいても同様に、FM変調器1
14、発振器115、拡散変調器116、拡散符号11
7、及びレベル制御部118により変調された著作権デ
ータが加算器121に印加される。
【0060】加算器121にはまた、図8に示すA/D
コンバータ31により、コピーを禁止するのに値する十
分高いサンプリング周波数(図10に示すサンプリング
周期Δt)、例えば192kHzでサンプリングされ
て、例えば24ビットの高分解能のPCM信号に変換さ
れたデータ列(xbi,x2i-1,xai,x2i)(=図10
に示す曲線α)が遅延回路131を介して印加され、上
記著作権データが埋め込まれる。そして、この著作権デ
ータが埋め込まれたデータ列(xbi,x2i-1,xai,x
2i)’が第2の実施形態と同様にエンコードされる。ま
た、図21に示すデコーダは、図12に示す変調回路1
14〜118を省略した回路であるので説明を省略す
る。
【0061】図22及び図23は第4の実施形態の変形
例を示し、第2の実施形態の変形例(図14、図15)
と同様に、間引きを行わないように構成されている。次
に、図4を参照して第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態においては、暗証番号が入力される端子
19は出力が供給される端子22あるいは24とまとめ
られてデータレコーダあるいは録音器(いずれも図示せ
ず)のインターフェス端子に接続される。データレコー
ダあるいは録音器から暗証番号が入力されると暗号解読
部20にアンパッキングデコーダ10から著作権データ
が供給され、暗号解読部20はその暗証番号が真正なも
のか判断し、それを真正と判断した場合には、支払条件
などのコピー許可条件をチェックする。次に、これをク
リアーしている場合に、データレコーダあるいは録音器
に対して録音許可信号を送り、ほどなく端子22あるい
は24からデータ出力を送り始める。このように、デー
タレコーダあるいは録音器が記録する時に、再生器(デ
コーダ)に自動的に暗証のチェックを行わせるようにす
る。この暗証のチェックなしに再生器の出力を記録でき
ない。
【0062】ところで、上記の第1〜第4の実施形態で
は、原オーディオデータに対して著作権データを埋め込
む場合に両データを単に加算器121、122により加
算するので、位相は変化せずに振幅のみが変位し、した
がって、著作権データの埋め込み量を多くすると再生時
に聴感上検知され易くなる。また、再生時に聴感上検知
されにくくするためには著作権データの埋め込み量を少
なくすると、埋め込み量が限定される。
【0063】次に、図24及び図25を参照して、著作
権データの埋め込み量を多くしても、再生時の信号が聴
感上検知されにくくする処理を説明する。図24は加算
器121、122の代わりに用いられる著作権データ埋
め込み回路を示し、この回路はデジタルフィルタにより
構成される。まず、図25(a)、(b)に示すように
原信号201と著作権情報202のサンプリング周波数
fsは同一であり、また、著作権情報202のビット数
は原信号201より少ない。
【0064】インタポレーション回路203は、まず、
原信号201と著作権情報202をその2倍のサンプリ
ング周波数fs×2でアップサンプリングするため図2
5(c)に示すように原信号201のサンプリング位置
の間に著作権情報202を補間信号として挿入し、2倍
のサンプリング周波数fs×2のデータ列を作成する。
次いでインタポレーション回路203はこのデータ列を
低域通過フィルタ(LPF)処理を行うことにより図2
5(d)に示すように低域成分を抽出しアップサンプリ
ングが行われる。続くデシメーション回路204はこの
データ列を元のサンプリング周波数fsでダウンサンプ
リングして図25(e)に示すように原信号201のサ
ンプリング位置のみのデータ列を出力する。このような
処理によれば、原オーディオデータに対して著作権デー
タを埋め込む際に位相と振幅の両方が変位するので、著
作権データの埋め込み量を多くしても再生時に聴感上検
知されにくくすることができる。
【0065】図26は図24の回路の変形例を示し、埋
め込み回路205はアップサンプリングとダウンサンプ
リングを同時に行うように構成されている。すなわち、
埋め込み回路205は、図25(a)〜(c)に示すよ
うに原信号201のサンプリング位置の間に著作権情報
202を挿入して2倍のサンプリング周波数fs×2に
変換するためのフィルタ処理を2つのサンプリングデー
タの内の1つにおいてのみ(すなわち1つおきに)行
い、元のサンプリング周波数fsで出力する。このよう
な回路によれば、図24に示す回路と比べて少ない演算
量で同一の埋め込み処理を実現することができる。
【0066】次にこのようにアップサンプリングとダウ
ンサンプリングを行って埋め込み処理を行ったデータが
記録される媒体について説明する。このような記録媒体
は、エンコーダ側で埋め込みを行う第3、第4の実施形
態に適用され、図16、図18、図20、図22に示す
加算器121、120の代わりに図24、図26に示す
埋め込み回路205によりアップサンプリングとダウン
サンプリングを行って埋め込み処理を行う。そして、図
16、図18に示すパッキングエンコーダ7、又は図2
0、図22に示すアロケーション回路40により作成さ
れたユーザデータ列(図3参照)が図8に示すDVD符
号化回路34により後述するようなDVDフォーマット
に符号化され、次いで変調回路35によりEFM変調さ
れる。
【0067】次いでこのデータが図示省略のDVDカッ
ティングマシン(プレーヤ)に供給されてDVDオーデ
ィオディスクの原盤(マスタ)が製造される。次いでこ
の原盤の上に金属薄膜がスパッタ法とメッキ法により形
成され、更に厚くメッキして原盤から剥離されてスタン
パが製造される。次いでこのスタンパによりディスクの
基になる基材が射出成形により形成されて貼り合わさ
れ、DVDオーディオディスクが製造される。
【0068】DVDオーディオディスクにおけるオーデ
ィオ(A)パック{及びビデオ(Vパック)}は、図2
7に示すように2034バイトのユーザデータ(Aデー
タ、Vデータ)に対して4バイトのパックスタート情報
と、6バイトのSCR(System Clock Reference:シス
テム時刻基準参照値)情報と、3バイトのMux Rate情報
と1バイトのスタッフィングの合計14バイトのパック
ヘッダが付加されて構成されている(1パック=合計2
048バイト)。この場合、タイムスタンプであるSC
R情報を、ACBユニット内の先頭パックでは「1」と
して同一アルバム内で連続とすることにより同一アルバ
ム内のAパックの時間を管理することができる。
【0069】ここで、著作権データが埋め込まれたミュ
ージックソースを記憶するための媒体、例えばDVD−
オーディオディスクの基材の表面又は内部に特殊な印刷
あるいは成形などにより、著作権データが埋め込まれて
いることを示す可視画像を形成することによりコピープ
ロテクト機能を実現することができる。なお、このよう
な可視画像を形成する方法としては、例えば特開平7−
98889号公報、特開平8−2158号公報、特開平
9−128812号公報などに記載されているので詳細
な説明を省略するが、このような方法で形成された可視
画像は、容易に複製できず、また、改ざんされない。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、著作権デ
ータが埋め込まれていない状態のデジタルデータを出力
しないようにしたので、ユーザの利便性と著作権保護を
両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る符号情報の著作権管理方法の第1
の実施形態を実現するエンコーダを示すブロック図であ
る。
【図2】図1の2つのA/Dコンバータのサンプリング
周期及びデータ列を示す説明図である。
【図3】図1のパッキングエンコーダによりパッキング
されたユーザデータを示す説明図である。
【図4】本発明に係る符号情報の著作権管理方法の第1
の実施形態を実現するデコーダを示すブロック図であ
る。
【図5】図4のデコーダによりデコードされたデータ列
及びサンプリング周期を示す説明図である。
【図6】第1の実施形態の変形例を実現するエンコーダ
を示すブロック図である。
【図7】第1の実施形態の変形例を実現するデコーダを
示すブロック図である。
【図8】本発明に係る符号情報の著作権管理方法の第2
の実施形態を実現するエンコーダを示すブロック図であ
る。
【図9】図8の信号処理回路を詳しく示すブロック図で
ある。
【図10】図8のA/Dコンバータのサンプリング周期
及びデータ列を示す説明図である。
【図11】本発明に係る符号情報の著作権管理方法の第
2の実施形態を実現するデコーダを示すブロック図であ
る。
【図12】図11の信号処理回路を詳しく示すブロック
図である。
【図13】図9のデコーダによりデコードされたデータ
列及びサンプリング周期を示す説明図である。
【図14】第2の実施形態の変形例を実現するエンコー
ダの信号処理回路を示すブロック図である。
【図15】第2の実施形態の変形例を実現するデコーダ
の信号処理回路を示すブロック図である。
【図16】本発明に係る符号情報の著作権管理方法の第
3の実施形態を実現するエンコーダを示すブロック図で
ある。
【図17】本発明に係る符号情報の著作権管理方法の第
3の実施形態を実現するデコーダを示すブロック図であ
る。
【図18】第3の実施形態の変形例を実現するエンコー
ダを示すブロック図である。
【図19】第3の実施形態の変形例を実現するデコーダ
の信号処理回路を示すブロック図である。
【図20】本発明に係る符号情報の著作権管理方法の第
4の実施形態を実現するエンコーダの信号処理回路を示
すブロック図である。
【図21】本発明に係る符号情報の著作権管理方法の第
4の実施形態を実現するデコーダの信号処理回路を示す
ブロック図である。
【図22】第4の実施形態の変形例を実現するエンコー
ダの信号処理回路を示すブロック図である。
【図23】第4の実施形態の変形例を実現するデコーダ
の信号処理回路を示すブロック図である。
【図24】著作権データ埋め込み回路の他の例を示すブ
ロック図である。
【図25】図24の著作権データ埋め込み回路における
主要信号を示す説明図である。
【図26】図24の著作権データ埋め込み回路の変形例
を示すブロック図である。
【図27】DVD−オーディオディスクのオーディオパ
ックを示す説明図である。
【符号の説明】
1、9 入力端子 2 A/Dコンバータ(第1のA/D変換手段) 3 A/Dコンバータ(第2のA/D変換手段) 4、13、21、51 スイッチ 5、14 クロック発生器 6 差分計算器(差分算出手段) 7 パッキングエンコーダ(出力手段) 8 出力端子 10 アンパッキングデコーダ 11 加算器(補間処理回路12、スイッチ13及びク
ロック発生器14と共に復元手段を構成する) 12 補間処理回路 15 D/Aコンバータ(第1のD/A変換手段) 16 D/Aコンバータ(第2のD/A変換手段) 17 アナログ出力端子(第1のアナログ信号出力端
子) 18 アナログ出力端子(第2のアナログ信号出力端
子) 19、49 暗証番号入力端子 20、50 暗号解読部 22 デジタル出力端子 23 デジタル出力端子 24 デジタル出力端子 30 著作権データ書き換え部 31 A/Dコンバータ(A/D変換手段) 32、43 信号処理回路 33、44 メモリ 34 DVD符号化回路 35 変調回路 36、56 ローパスフィルタ(帯域制限手段) 37、38 間引き回路 39 加算器(間引き回路37、38と共に差分算出手
段を構成する) 40 アロケーション回路(出力手段) 41 復調回路 42 DVD復号回路 45 D/Aコンバータ(D/A変換手段) 46 加算器(補間処理回路47、48と共に復元手段
を構成する) 47、48 補間処理回路 52 デジタル出力端子 53 デジタル出力端子 55 アナログ信号出力端子 90 デジタル出力端子 100 著作権データ供給部 114 FM変調器(発振器115、拡散変調器11
6、拡散符号117、レベル制御部118、間引き回路
119と共に変調手段を構成する) 115 発振器 116 拡散変調器 117 拡散符号 118 レベル制御部 119 間引き回路 120、121 加算器(著作権データ埋め込み手段) 131、132 遅延回路 203 インタポレーション回路(デシメーション回路
204と共に著作権データ埋め込み手段を構成する) 204 デシメーション回路 205 埋め込み回路(著作権データ埋め込み手段)

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号を比較的低い第1のサンプ
    リング周波数でA/D変換して第1のデジタルデータ列
    を生成するとともに、アナログ信号を前記第1のサンプ
    リング周波数より高い第2のサンプリング周波数でA/
    D変換して第2のデジタルデータ列を生成するステップ
    と、 同一のサンプリング点における前記第1、第2のデータ
    列の各差分データ列を算出するステップと、 前記第1のデータ列及び前記差分データ列と、前記アナ
    ログ信号に関する著作権データを媒体を介して伝送する
    ステップと、 前記第1のデータ列と前記差分データ列に基づいて前記
    第2のデータ列を復元するとともに、前記著作権データ
    を変調するステップと、 前記第2のデータ列に対して前記変調された著作権デー
    タを埋め込むステップと、 前記第2のデータ列をデジタルデータで出力する場合に
    前記変調された著作権データが埋め込まれた状態でのみ
    出力するステップとを、 有する符号情報の著作権管理方法。
  2. 【請求項2】 アナログ信号を比較的低い第1のサンプ
    リング周波数でA/D変換して第1のデジタルデータ列
    を生成する第1のA/D変換手段と、 アナログ信号を前記第1のサンプリング周波数より高い
    第2のサンプリング周波数でA/D変換して第2のデジ
    タルデータ列を生成する第2のA/D変換手段と、 同一のサンプリング点における前記第1、第2のデータ
    列の各差分データ列を算出する差分算出手段と、 前記第1のデータ列及び前記差分データ列と、前記アナ
    ログ信号に関する著作権データをパッキングして出力す
    る出力手段とを、 有する符号情報のエンコード装置。
  3. 【請求項3】 アナログ信号を比較的低い第1のサンプ
    リング周波数でA/D変換して第1のデジタルデータ列
    を生成するとともにアナログ信号を前記第1のサンプリ
    ング周波数より高い第2のサンプリング周波数でA/D
    変換して第2のデジタルデータ列を生成し、同一のサン
    プリング点における前記第1、第2のデータ列の各差分
    データ列を算出することにより生成された前記第1のデ
    ータ列及び前記差分データ列と、前記アナログ信号に関
    する著作権データをデコードする符号情報のデコード装
    置であって、 前記第1のデータ列と前記差分データ列に基づいて前記
    第2のデータ列を復元する復元手段と、 前記著作権データを変調する変調手段と、 前記変調手段により変調された著作権データを前記第2
    のデータ列に埋め込む著作権データ埋め込み手段と、 前記著作権データ埋め込み手段の出力をデジタルデータ
    の状態で出力するデジタル出力端子とを備え、 前記変調された著作権データが埋め込まれていない前記
    第2のデータ列をデジタルデータの状態で出力しないよ
    う構成した符号情報のデコード装置。
  4. 【請求項4】 アナログ信号を比較的低い第1のサンプ
    リング周波数でA/D変換して第1のデジタルデータ列
    を生成するとともにアナログ信号を前記第1のサンプリ
    ング周波数より高い第2のサンプリング周波数でA/D
    変換して第2のデジタルデータ列を生成し、同一のサン
    プリング点における前記第1、第2のデータ列の各差分
    データ列を算出することにより生成された前記第1のデ
    ータ列及び前記差分データ列と、前記アナログ信号に関
    する著作権データが記録された記録媒体。
  5. 【請求項5】 アナログ信号を比較的高い第1のサンプ
    リング周波数でA/D変換して第1のデジタルデータ列
    を生成するステップと、 前記第1のデジタルデータ列を帯域制限してサンプリン
    グ周波数が前記第1のサンプリング周波数より低い第2
    のデジタルデータ列を生成するステップと、 同一サンプリング点における前記第1、第2のデータ列
    の各差分データ列を算出するステップと、 前記第2のデータ列及び前記差分データ列と、前記アナ
    ログ信号に関する著作権データを媒体を介して伝送する
    ステップと、 前記第2のデータ列と前記差分データ列に基づいて前記
    第1のデータ列を復元するとともに、前記著作権データ
    を変調するステップと、 前記第1のデータ列に対して前記変調された著作権デー
    タを埋め込むステップと、 前記第1のデータ列をデジタルデータで出力する場合に
    前記変調された著作権データが埋め込まれた状態でのみ
    出力するステップとを、 有する符号情報の著作権管理方法。
  6. 【請求項6】 アナログ信号を比較的高い第1のサンプ
    リング周波数でA/D変換して第1のデジタルデータ列
    を生成するA/D変換手段と、 前記第1のデジタルデータ列を帯域制限してサンプリン
    グ周波数が前記第1のサンプリング周波数より低い第2
    のデジタルデータ列を生成する帯域制限手段と、 同一のサンプリング点における前記第1、第2のデータ
    列の各差分データ列を算出する差分算出手段と、 前記第2のデータ列及び前記差分データ列と、前記アナ
    ログ信号に関する著作権データをパッキングして出力す
    る出力手段とを、 有する符号情報のエンコード装置。
  7. 【請求項7】 アナログ信号を比較的高い第1のサンプ
    リング周波数でA/D変換して第1のデジタルデータ列
    を生成し、前記第1のデジタルデータ列を帯域制限して
    サンプリング周波数が前記第1のサンプリング周波数よ
    り低い第2のデジタルデータ列を生成し、同一サンプリ
    ング点における前記第1、第2のデータ列の各差分デー
    タ列を算出することにより生成された前記第2のデータ
    列及び前記差分データ列と、前記アナログ信号に関する
    著作権データをデコードする符号情報のデコード装置で
    あって、 前記第2のデータ列と前記差分データ列に基づいて前記
    第1のデータ列を復元する復元手段と、 前記著作権データを変調する変調手段と、 前記変調手段により変調された著作権データを前記第1
    のデータ列に埋め込む著作権データ埋め込み手段と、 前記著作権データ埋め込み手段の出力をデジタルデータ
    の状態で出力するデジタル出力端子とを備え、 前記変調された著作権データが埋め込まれていない前記
    第1のデータ列をデジタルデータの状態で出力しないよ
    う構成した符号情報のデコード装置。
  8. 【請求項8】 アナログ信号を比較的高い第1のサンプ
    リング周波数でA/D変換して第1のデジタルデータ列
    を生成し、前記第1のデジタルデータ列を帯域制限して
    サンプリング周波数が前記第1のサンプリング周波数よ
    り低い第2のデジタルデータ列を生成し、同一サンプリ
    ング点における前記第1、第2のデータ列の各差分デー
    タ列を算出することにより生成された前記第2のデータ
    列及び前記差分データ列と、前記アナログ信号に関する
    著作権データが記録された記録媒体。
  9. 【請求項9】 アナログ信号を比較的低い第1のサンプ
    リング周波数でA/D変換して第1のデジタルデータ列
    を生成するとともに、アナログ信号を前記第1のサンプ
    リング周波数より高い第2のサンプリング周波数でA/
    D変換して第2のデジタルデータ列を生成するステップ
    と、 前記アナログ信号に関する著作権データを変調するステ
    ップと、 前記第1、第2のデータ列に対して前記変調された著作
    権データを埋め込むステップと、 前記変調された著作権データが埋め込まれた同一のサン
    プリング点における前記第1、第2のデータ列の各差分
    データ列を算出するステップと、 前記第1のデータ列と前記差分データ列を媒体を介して
    伝送するステップと、 前記第1のデータ列と前記差分データ列に基づいて前記
    第2のデータ列を復元するステップと、 前記第2のデータ列をデジタルデータで出力する場合に
    前記変調された著作権データが埋め込まれた状態でのみ
    出力するステップとを、 有する符号情報の著作権管理方法。
  10. 【請求項10】 アナログ信号を比較的低い第1のサン
    プリング周波数でA/D変換して第1のデジタルデータ
    列を生成する第1のA/D変換手段と、 アナログ信号を前記第1のサンプリング周波数より高い
    第2のサンプリング周波数でA/D変換して第2のデジ
    タルデータ列を生成する第2のA/D変換手段と、 前記アナログ信号に関する著作権データを変調する変調
    手段と、 前記変調手段により変調された著作権データを前記第
    1、第2のデータ列に埋め込む著作権データ埋め込み手
    段と、 前記変調された著作権データが埋め込まれた状態の同一
    のサンプリング点における前記第1、第2のデータ列の
    各差分データ列を算出する差分算出手段と、 前記差分算出手段により算出された第1のデータ列と前
    記差分データ列をパッキングして出力する出力手段と
    を、 有する符号情報のエンコード装置。
  11. 【請求項11】 アナログ信号を比較的低い第1のサン
    プリング周波数でA/D変換して第1のデジタルデータ
    列を生成するとともにアナログ信号を前記第1のサンプ
    リング周波数より高い第2のサンプリング周波数でA/
    D変換して第2のデジタルデータ列を生成し、変調され
    た著作権データを前記第1、第2のデータ列に埋め込
    み、前記変調された著作権データが埋め込まれた状態の
    同一のサンプリング点における前記第1、第2のデータ
    列の各差分データ列をデコードする符号情報のデコード
    装置であって、 前記第1のデータ列と前記差分データ列に基づいて前記
    第2のデータ列を復元する復元手段と、 前記復元手段の出力をデジタルデータの状態で出力する
    デジタル出力端子とを備え、 前記変調された著作権データが埋め込まれていない前記
    第2のデータ列をデジタルデータの状態で出力しないよ
    う構成した符号情報のデコード装置。
  12. 【請求項12】 アナログ信号を比較的低い第1のサン
    プリング周波数でA/D変換して第1のデジタルデータ
    列を生成するとともにアナログ信号を前記第1のサンプ
    リング周波数より高い第2のサンプリング周波数でA/
    D変換して第2のデジタルデータ列を生成し、変調され
    た著作権データを前記第1、第2のデータ列に埋め込
    み、前記変調された著作権データが埋め込まれた状態の
    同一のサンプリング点における前記第1、第2のデータ
    列の各差分データ列が記録された記録媒体。
  13. 【請求項13】 アナログ信号を比較的高い第1のサン
    プリング周波数でA/D変換して第1のデジタルデータ
    列を生成するステップと、 前記第1のデジタルデータ列を帯域制限してサンプリン
    グ周波数が前記第1のサンプリング周波数より低い第2
    のデジタルデータ列を生成するステップと、 前記アナログ信号に関する著作権データを変調するステ
    ップと、 前記第1、第2のデータ列に対して前記変調された著作
    権データを埋め込むステップと、 前記変調された著作権データが埋め込まれた状態の同一
    サンプリング点における前記第1、第2のデータ列の各
    差分データ列を算出するステップと、 前記第2のデータ列と前記差分データ列を媒体を介して
    伝送するステップと、 前記第2のデータ列と前記差分データ列に基づいて前記
    第1のデータ列を復元するステップと、 前記第1のデータ列をデジタルデータで出力する場合に
    前記変調された著作権データが埋め込まれた状態でのみ
    出力するステップとを、 有する符号情報の著作権管理方法。
  14. 【請求項14】 アナログ信号を比較的高い第1のサン
    プリング周波数でA/D変換して第1のデジタルデータ
    列を生成するA/D変換手段と、 前記著作権データを変調する変調手段と、 前記変調手段により変調された著作権データを前記第1
    のデータ列に埋め込む著作権データ埋め込み手段と、 前記変調された著作権データが埋め込まれた第1のデー
    タ列を帯域制限してサンプリング周波数が前記第1のサ
    ンプリング周波数より低い第2のデジタルデータ列を生
    成する帯域制限手段と、 同一のサンプリング点における前記第1、第2のデータ
    列の各差分データ列を算出する差分算出手段と、 前記第2のデータ列と前記差分データ列をパッキングし
    て出力する出力手段とを、 有する符号情報のエンコード装置。
  15. 【請求項15】 アナログ信号を比較的高い第1のサン
    プリング周波数でA/D変換して第1のデジタルデータ
    列を生成し、前記アナログ信号に関する著作権データを
    変調し、変調された著作権データが埋め込まれた前記第
    1のデジタルデータ列を帯域制限してサンプリング周波
    数が前記第1のサンプリング周波数より低い第2のデジ
    タルデータ列を生成し、同一サンプリング点における前
    記第1、第2のデータ列の各差分データ列を算出するこ
    とにより生成された前記第2のデータ列と前記差分デー
    タ列をデコードする符号情報のデコード装置であって、 前記第2のデータ列と前記差分データ列に基づいて前記
    第1のデータ列を復元する復元手段と、 前記復元手段の出力をデジタルデータの状態で出力する
    デジタル出力端子とを備え、 前記変調された著作権データが埋め込まれていない前記
    第1のデータ列をデジタルデータの状態で出力しないよ
    う構成した符号情報のデコード装置。
  16. 【請求項16】 アナログ信号を比較的高い第1のサン
    プリング周波数でA/D変換して第1のデジタルデータ
    列を生成し、前記アナログ信号に関する著作権データを
    変調し、変調された著作権データが埋め込まれた前記第
    1のデジタルデータ列を帯域制限してサンプリング周波
    数が前記第1のサンプリング周波数より低い第2のデジ
    タルデータ列を生成し、同一サンプリング点における前
    記第1、第2のデータ列の各差分データ列を算出するこ
    とにより生成された前記第2のデータ列と前記差分デー
    タ列が記録された記録媒体。
  17. 【請求項17】 請求項1、5、9又は13記載の前記
    埋め込みステップは、前記デジタルデータ列と著作権デ
    ータをそのサンプリング周波数よりアップサンプリング
    し、その結果をダウンサンプリングすることにより前記
    デジタルデータ列に対して著作権データを埋め込むこと
    を特徴とする符号情報の著作権管理方法。
  18. 【請求項18】 請求項12又は16記載の記録媒体に
    おいて、前記デジタルデータ列に対して著作権データを
    埋め込む方法は、前記デジタルデータ列と著作権データ
    をそのサンプリング周波数よりアップサンプリングし、
    その結果をダウンサンプリングすることを特徴とする記
    録媒体。
  19. 【請求項19】 著作権データが埋め込まれていること
    を示す可視画像が設けられていることを特徴とする請求
    項4ないし8のいずれか1つに記載の記録媒体。
JP20526097A 1996-07-15 1997-07-15 符号情報の著作権管理方法及びエンコード装置、デコード装置並びに記録媒体 Withdrawn JPH10124998A (ja)

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JP2008103072A (ja) * 1998-05-20 2008-05-01 Sony Corp 情報処理装置および方法、並びに記録媒体
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