JPH10123858A - 画像形成装置における電圧設定方法 - Google Patents

画像形成装置における電圧設定方法

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JPH10123858A
JPH10123858A JP27612596A JP27612596A JPH10123858A JP H10123858 A JPH10123858 A JP H10123858A JP 27612596 A JP27612596 A JP 27612596A JP 27612596 A JP27612596 A JP 27612596A JP H10123858 A JPH10123858 A JP H10123858A
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隆一 山本
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協 斎藤
Shigeaki Saito
重明 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 あらゆる環境条件の下でBTR抵抗を精度良
く推定し、適正な転写バイアス電圧を設定する。 【解決手段】 まず検査用電流 preI0をBTRに供給
し(102)、この時の出力電圧Vが基準値(500
V)以上であるか否かを判定する(106)。出力電圧
Vが基準値よりも大きい場合(106で肯定される場
合)はBTR抵抗値が大きいと判断できるので、BTR
抵抗値が大きい場合に適当な処理として定電流によるB
TR抵抗モニタ処理を実行して(108)転写バイアス
電圧を精度良く設定する。一方、出力電圧Vが基準値以
下の場合(106で否定される場合)はBTR抵抗値が
小さいと判断できるので、BTR抵抗値が小さい場合に
適当な処理として定電圧によるBTR抵抗モニタ処理を
実行して(116)転写バイアス電圧を精度良く設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置にお
ける電圧設定方法に係り、より詳しくは、像担持体に接
触した転写手段に転写バイアス電圧を印加し、前記像担
持体と転写手段との接触部に記録媒体を通過させること
で、前記像担持体に形成された被転写像を前記記録媒体
に転写して画像を形成すると共に、前記転写手段を定電
流制御した時の電圧値に基づいて前記転写手段の接触部
における抵抗値を求め、求めた抵抗値に基づいて転写バ
イアス電圧を設定する第1の転写バイアス電圧設定方式
と、前記転写手段を定電圧制御した時の電流値に基づい
て前記転写手段の接触部における抵抗値を求め、求めた
抵抗値に基づいて転写バイアス電圧を設定する第2の転
写バイアス電圧設定方式と、を実行可能な画像形成装置
における電圧設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光体上に形成された静電潜
像をトナーで現像し、所定の転写バイアス電圧が印加さ
れた転写ロールによって感光体上のトナー像を用紙に転
写して用紙上に画像を形成する画像形成装置が提案され
ており、電子写真複写機、ファクシミリ装置、プリンタ
等に適用されている。
【0003】このような画像形成装置において、プリン
ト直前に転写ロールに対して一定の電流を供給又は一定
の電圧を印加して、そのときの出力電流値又は出力電圧
値から転写ロールの転写位置(転写ロールと感光体との
接触部)における抵抗値を推定し(いわゆるBTR抵抗
モニタ処理を行い)、予め記憶した転写バイアス電圧設
定用テーブルを参照して最適な転写バイアス電圧を決定
する転写制御装置が提案されている(特開平5−297
740号公報及び特開平3−157681号公報参
照)。
【0004】ところで一般的に、転写ロールとしては、
材料に発泡ウレタンゴムを使用し該発泡ウレタンゴムに
対してイオン性導電剤を含有させて導電性能を持たせた
ものが広く利用されている。このイオン性導電剤を含有
させたタイプの転写ロール(以下、イオン転写ロールと
称する)は、その抵抗値が環境により大きく変化すると
いう特徴を有している。具体的には、高温高湿環境(例
えば、28℃で85%RHの環境)と低温低湿環境(例
えば、10℃で15%RHの環境)とで106Ω〜10
10Ω程度の変動範囲で抵抗値が大きく変化する。
【0005】例えば、連続プリントでイオン転写ロール
を使用した場合、定着器からの熱による機内温度上昇等
に起因して、転写ロールの抵抗(以下、BTR抵抗と称
する)は大きく変化する。このような場合、ページ間の
非プリント時に転写ロールに対して定電流を供給もしく
は定電圧を印加してその時の出力電流値もしくは出力電
圧値から転写ロールの抵抗を推測し、適正な転写電流値
を得るための最適な転写バイアス電圧値を決定する転写
制御装置も既に提案されている(特開平5−29774
0号公報及び特開平3−157681号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような特性を有する転写ロールに対して定電流を供給
し、この時の電圧値からBTR抵抗を推定しようとする
と、BTR抵抗の変化に対する電圧値の変化は低温低湿
環境では大きく、高温高湿環境では小さくなり、BTR
抵抗を推定する精度は高温高湿環境で低下してしまう。
一方、上記の特性を有する転写ロールに対して定電圧を
印加し、この時の電流値からBTR抵抗を推定しようと
すると、BTR抵抗の変化に対する電流値の変化は高温
高湿環境では大きく、低温低湿環境では小さくなり、B
TR抵抗を推定する精度は低温低湿環境で低下してしま
う。このように環境条件によってBTR抵抗を推定する
精度がばらつくので、推定されたBTR抵抗値に基づく
転写バイアス電圧の設定精度が低下してしまう。
【0007】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたものであり、あらゆる環境条件の下でBTR抵抗を
精度良く推定し、適正な転写バイアス電圧を設定するこ
とができる画像形成装置における電圧設定方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の画像形成装置における電圧設定方法
は、像担持体に接触した転写手段に転写バイアス電圧を
印加し、前記像担持体と転写手段との接触部に記録媒体
を通過させることで、前記像担持体に形成された被転写
像を前記記録媒体に転写して画像を形成すると共に、前
記転写手段を定電流制御した時の電圧値に基づいて前記
転写手段の接触部における抵抗値を求め、求めた抵抗値
に基づいて転写バイアス電圧を設定する第1の転写バイ
アス電圧設定方式と、前記転写手段を定電圧制御した時
の電流値に基づいて前記転写手段の接触部における抵抗
値を求め、求めた抵抗値に基づいて転写バイアス電圧を
設定する第2の転写バイアス電圧設定方式と、を実行可
能な画像形成装置における電圧設定方法であって、前記
記録媒体が前記接触部を通過していない時に、前記転写
手段を定電流制御又は定電圧制御し、定電流制御した場
合の電圧値が所定の基準電圧値以上であるか又は定電圧
制御した場合の電流値が所定の基準電流値未満である場
合、前記第1の転写バイアス電圧設定方式を実行し、定
電流制御した場合の電圧値が所定の基準電圧値未満であ
るか又は定電圧制御した場合の電流値が所定の基準電流
値以上である場合、前記第2の転写バイアス電圧設定方
式を実行する、ことを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の画像形成装置におけ
る電圧設定方法では、請求項1記載の発明において、前
記転写バイアス電圧と逆極性の除電バイアス電圧が印加
されることで、転写後の記録媒体の除電を行う除電手段
が前記画像形成装置に設けられており、前記求めた接触
部における抵抗値に基づいて、前記除電バイアス電圧を
設定する、ことを特徴とする。
【0010】上記請求項1記載の電圧設定方法に係る画
像形成装置は、転写手段を定電流制御した時の電圧値に
基づいて前記転写手段の接触部における抵抗値を求め、
求めた抵抗値に基づいて転写バイアス電圧を設定する第
1の転写バイアス電圧設定方式と、前記転写手段を定電
圧制御した時の電流値に基づいて前記転写手段の接触部
における抵抗値を求め、求めた抵抗値に基づいて転写バ
イアス電圧を設定する第2の転写バイアス電圧設定方式
と、の2つの転写バイアス電圧設定方式を実行可能であ
る。
【0011】このような画像形成装置において、請求項
1記載の電圧設定方法では、記録媒体が接触部を通過し
ていない時に、転写手段を予め定めた一定の電流値で定
電流制御、又は予め定めた一定の電圧値で定電圧制御す
る。
【0012】ここで、定電流制御した場合の電圧値が所
定の基準電圧値以上であるか又は定電圧制御した場合の
電流値が所定の基準電流値未満である場合、例えば、低
温低湿環境で接触部における抵抗値(BTR抵抗値)が
大きい場合、転写手段に定電流を供給する状況でBTR
抵抗値の変化に対する電圧値の変化は大きいので、この
変化が大きい電圧値に基づいてBTR抵抗値を求める精
度は高くなる。従って、この場合、第1の転写バイアス
電圧設定方式で転写バイアス電圧を設定した方が、第2
の転写バイアス電圧設定方式で転写バイアス電圧を設定
するよりも、設定精度が高くなるので、請求項1記載の
発明では第1の転写バイアス電圧設定方式を実行して、
転写バイアス電圧を設定する。
【0013】一方、定電流制御した場合の電圧値が所定
の基準電圧値未満であるか又は定電圧制御した場合の電
流値が所定の基準電流値以上である場合、例えば、高温
高湿環境でBTR抵抗値が小さい場合、転写手段に定電
流を供給する状況でBTR抵抗値の変化に対する電圧値
の変化は小さいので、この変化が小さい電圧値に基づい
てBTR抵抗値を求める精度は低い。逆に、転写手段に
一定の電圧を印加して接触部に流れる電流値を検出した
場合、BTR抵抗値が小さいため、BTR抵抗値の変化
に対する電流値の変化は大きくなり、この変化が大きい
電流値に基づいてBTR抵抗値を求める精度は高くな
る。従って、この場合、第2の転写バイアス電圧設定方
式で転写バイアス電圧を設定した方が、第1の転写バイ
アス電圧設定方式で転写バイアス電圧を設定するより
も、設定精度が高くなるので、請求項1記載の発明では
第2の転写バイアス電圧設定方式を実行して、転写バイ
アス電圧を設定する。
【0014】以上のように請求項1記載の発明では、最
初に転写手段を定電流制御したときの電圧値が所定の基
準電圧値以上であるか否か、又は定電圧制御したときの
電流値が所定の基準電流値未満であるか否か、に応じ
て、より精度良くBTR抵抗値を求め転写バイアス電圧
を設定できるように、第1の転写バイアス電圧設定方式
又は第2の転写バイアス電圧設定方式の何れかを実行す
る。これにより、温度や湿度等の環境により接触部の抵
抗値が変動しても適正な転写バイアス電圧を安定的に設
定することができる。
【0015】特に、請求項1記載の発明を、転写バイア
ス電圧の変動許容範囲が狭い第二面プリント時の転写バ
イアス電圧設定に適用すると、変動許容範囲内の適正な
転写バイアス電圧を安定的に設定することで、従来のよ
うに転写バイアス電圧が変動許容範囲を越えて変動し、
転写画質障害や転写メモリ、転写不良・トナー飛び散り
等の不都合を防止することができる。
【0016】なお、最初に転写手段を定電流制御すると
きの電流値と、第1の転写バイアス電圧設定方式を実行
する際の定電流制御での電流値とは、同じ値でも良い
し、異なる値でも良い。また、最初に転写手段を定電圧
制御するときの電圧値と、第2の転写バイアス電圧設定
方式を実行する際の定電圧制御での電圧値とは、同じ値
でも良いし、異なる値でも良い。
【0017】ところで、請求項2記載の発明のように、
画像形成装置に、像担持体から剥離された転写後の記録
媒体の除電を行う除電手段が設けられている場合、前記
求めた接触部の抵抗値に基づいて、転写バイアス電圧の
みならず、除電バイアス電圧も設定することが望まし
い。この場合、適正な除電バイアス電圧を安定的に設定
することができるので、記録媒体に対して適正な除電を
行い、記録媒体に対する除電効果及び記録媒体の剥離性
能を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を説
明する。
【0019】図1には、本実施形態における画像形成装
置20の要部の構成図を示す。この図1に示すように、
画像形成装置20には、有機感光体で構成された像担持
体としての感光体ドラム1が設置されている。この感光
体ドラム1は図1の矢印P方向に線速度10〜300mm
/ 秒で回転する。また、感光体ドラム1に接触し連れ回
りするゴム製の帯電器(BCR)2が設置されており、
この帯電器2に対し図示しない金属製の芯金を介して所
定の帯電電圧が印加される。この帯電電圧としては、例
えば、直流(−300ボルト〜−700ボルト)に交流
電圧500ボルト〜2000ボルトを重畳したものが印
加される。
【0020】帯電器2により帯電された感光体ドラム1
の表面は、露光装置3により露光され、静電潜像が形成
される。さらに、この静電潜像は現像器4により現像さ
れ、感光体ドラム1の表面に静電潜像に対応したトナー
像が形成される。
【0021】一方、用紙トレイ5からフィードロール6
等により搬送経路7を経由して用紙30が転写ロール
(BTR)8と感光体ドラム1との転写ニップ部K1に
搬送される。転写ロール8には、転写ニップ部K1にお
ける抵抗値(以下、BTR抵抗値と称する)に応じて適
正な転写電流を得るために、100〜6000ボルト程
度の転写バイアス電圧が印加される。この転写バイアス
電圧の印加及び転写ロール8による用紙30の感光体ド
ラム1に対する押圧作用によって、感光体ドラム1上の
トナー像は用紙30に転写される。
【0022】転写後の用紙30は定着器9に搬送され、
用紙30上に形成されたトナー像が用紙30に定着され
る。定着された用紙30は定着器9及び搬送ロール10
等によって搬送経路12Aを経由して排紙トレイ11に
搬送される。
【0023】また、画像形成装置20には、用紙の第二
面に画像を形成するための両面印字機構を備えている。
第二面に画像を形成する場合、第一面にトナー像を定着
完了した用紙30はフィードロール10の逆転等により
搬送経路12Bへ搬送され、搬送ロール13等によって
再びフィードロール6に送りこまれ、前述した第一面へ
の画像形成時と同様の画像形成サイクルを経て用紙の第
二面に対しても画像が形成される。
【0024】また、画像形成装置20には、転写ロール
8への転写バイアス電圧の印加及び所定の電流の供給を
行う電源14と、電源14からの転写バイアス電圧の印
加や電流供給動作を制御するMCU(Microprogram Con
trol Unit )15とが、設置されている。また、用紙搬
送路7において転写ニップK1の直前の位置には、用紙
30が転写ニップK1に到達する直前のタイミングを検
知するための用紙検知装置16が設置されている。この
用紙検知装置16は例えば、1組の発光素子と受光素子
とで構成されている。この用紙検知装置16からの検知
信号はMCU15に送出される。また、転写ロール8に
転写バイアス電圧を印加した場合に転写ニップK1を流
れる電流値を検出する図示しない電流検出器、及び転写
ロール8に所定の電流を供給した場合に転写ニップK1
における電圧値を検出する図示しない電圧検出器が設置
されており、これら電流検出器、電圧検出器による検出
信号はMCU15に送出される。
【0025】また、画像形成装置20には、転写ニップ
K1を通過した直後の用紙30に対して除電を行う除電
装置17が、転写ニップK1に対し用紙搬送方向下流側
近傍に設置されている。この除電装置17には電源14
から前記転写バイアス電圧と逆極性の除電バイアス電圧
が印加され、この除電バイアス電圧の放電によって転写
ニップK1を通過直後の用紙30が除電され、感光体ド
ラム1からスムーズに剥離されることになる。
【0026】なお、MCU15に内蔵されたROMに
は、BTR抵抗値に応じて最適な転写バイアス電圧を設
定するためのテーブル(転写テーブル)と、BTR抵抗
値に応じて最適な除電バイアス電圧を設定するためのテ
ーブル(除電テーブル)とが、予め記憶されている。ま
た、感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像はクリ
ーナー18によって除去される。
【0027】次に、本実施形態の作用として、MCU1
5により実行される転写バイアス電圧制御処理を、図2
〜図4を用いて説明する。なお、画像形成装置20にお
いて、プロセススピードは90mm/ 秒、帯電器2による
帯電電位は(−500ボルト)とする。転写ロール8は
常温常湿環境(22℃で55%RH)での抵抗値が1.
0×108 Ω程度のものを用いるものとする。
【0028】図2のステップ102では予め定めた検査
用の一定の電流 preI0(一例として3.5μA)を転
写ロール8に供給し、次のステップ104でこのときの
出力電圧Vを電圧検出器によって検知する。なお、検査
用の電流 preI0はプロセススピードにより最適な電流
値が設定されるべきであり、一般的には2μA〜10μ
Aの電流値が設定される。次のステップ106では検知
された出力電圧Vが予め定めた基準値(一例として50
0ボルト)以上であるか否かを判定する。なお、この判
定で用いる基準値には実験的に最適な値が設定されるべ
きであり、通常300ボルト〜1000ボルトの値が設
定される。
【0029】ステップ106での判定で出力電圧Vが5
00ボルト以上の場合は、BTR抵抗値が大きいと見積
もることができるので、ステップ108へ進み、BTR
抵抗値が大きい場合に適した図3の定電流によるBTR
抵抗モニタ処理のサブルーチンを実行する。
【0030】図3の定電流によるBTR抵抗モニタ処理
では、まず予め定めた定電流I0(一例として1μA〜
5μA)を転写ロール8に供給し(ステップ152)、
このときの出力電圧Vを電圧検出器によって検知する
(ステップ154)。なお、定電流I0の値は前述した
検査用の電流 preI0と同じにしても良いし、異なる値
にしても良い。但し、定電流I0を電流 preI0と同じ
にしておけば、供給する電流値を変更する内部的な処理
を省略することができる。
【0031】次に、検知された出力電圧Vと電流値I0
とからBTR抵抗値Rを算出する(ステップ156)。
そして、予めMCU15内のROMに記憶された転写テ
ーブルを参照して、BTR抵抗値Rに応じた転写バイア
ス電圧V1を設定する(ステップ158)。さらに、予
めMCU15内のROMに記憶された除電テーブルを参
照して、BTR抵抗値Rに応じた除電バイアス電圧V2
を設定して(ステップ160)図2のメインルーチンへ
リターンする。
【0032】図2のメインルーチンのステップ110で
は、転写バイアス電圧の印加タイミングになったか否か
を用紙検知装置16からの検知信号に基づいて判定す
る。即ち、用紙検知装置16の受光素子で光が受光され
なくなったことをもって、用紙30の先端が受光素子と
発光素子の間を通過した(転写ニップK1に接近した)
ことを検知し、このとき転写バイアス電圧の印加タイミ
ングになったと判定する。
【0033】そして、転写バイアス電圧の印加タイミン
グになった時点で、ステップ112へ進み、図2の定電
流によるBTR抵抗モニタ処理で設定された転写バイア
ス電圧V1を転写ロール8に印加する。次のステップ1
14では同じく図2の定電流によるBTR抵抗モニタ処
理で設定された除電バイアス電圧V2を除電装置17に
印加し、その後ステップ108へ戻り、以後ステップ1
08〜114を繰り返す。
【0034】一方、ステップ106での判定で出力電圧
Vが500ボルト未満である場合は、BTR抵抗値が小
さいと見積もることができるので、ステップ116へ進
み、BTR抵抗値が小さい場合に適した図4の定電圧に
よるBTR抵抗モニタ処理のサブルーチンを実行する。
【0035】図4の定電圧によるBTR抵抗モニタ処理
では、まず予め定めた定電圧V0(一例として500ボ
ルト)を転写ロール8に印加し(ステップ172)、こ
のときの出力電流Iを電流検出器によって検知する(ス
テップ174)。次に、検知された出力電流Iと電圧値
V0とからBTR抵抗値Rを算出する(ステップ17
6)。そして、予めMCU15内のROMに記憶された
転写テーブルを参照して、BTR抵抗値Rに応じた転写
バイアス電圧V1を設定する(ステップ178)。さら
に、予めMCU15内のROMに記憶された除電テーブ
ルを参照して、BTR抵抗値Rに応じた除電バイアス電
圧V2を設定して(ステップ180)図2のメインルー
チンへリターンする。
【0036】図2のメインルーチンでは、転写バイアス
電圧の印加タイミングになった時点で、ステップ120
へ進み、図2の定電流によるBTR抵抗モニタ処理で設
定された転写バイアス電圧V1を転写ロール8に印加す
る。次のステップ122では同じく図2の定電流による
BTR抵抗モニタ処理で設定された除電バイアス電圧V
2を除電装置17に印加し、その後ステップ116へ戻
り、以後ステップ116〜122を繰り返す。
【0037】このように本実施形態では、初めにBTR
抵抗値が大きいか小さいかを大まかに見積もった上で、
BTR抵抗値の大小に応じてより精度良くBTR抵抗値
を算出できるように、定電流制御下で検出された電圧に
基づくBTR抵抗値の算出、又は定電圧制御下で検出さ
れた電流に基づくBTR抵抗値の算出の何れか一方を行
う。そして、精度良く求められたBTR抵抗値に基づい
て転写バイアス電圧V1を設定するので、環境等により
BTR抵抗値が変動しても適正な転写バイアス電圧V1
を安定的に設定することができる。
【0038】また、同様に精度良く求められたBTR抵
抗値に基づいて除電バイアス電圧V2を設定するので、
適正な除電を実行し、用紙30に対する除電効果及び用
紙30の剥離性能を向上させることができる。
【0039】なお、上記実施形態では、定電流によるB
TR抵抗モニタ処理(図3)を実行するか、定電圧によ
るBTR抵抗モニタ処理(図4)を実行するか、を選択
するために、最初に検査用の一定の電流 preI0を転写
ロール8に供給し、このときの出力電圧値Vが基準値
(500ボルト)以上であるか否かを判定していたが、
最初に検査用の一定の電圧を転写ロール8に印加し、こ
のときの出力電流値が予め定めた基準値未満であるか否
かを判定しても良い。即ち、出力電流値が基準値未満の
場合、定電流によるBTR抵抗モニタ処理(図3)を実
行し、出力電流値が基準値以上の場合、定電圧によるB
TR抵抗モニタ処理(図4)を実行するよう制御しても
良い。
【0040】また、上記実施形態では、最初にステップ
106で出力電圧Vが500ボルト以上であるか否かを
判定した後、該判定結果に応じて図3の定電流によるB
TR抵抗モニタ処理又は図4の定電圧によるBTR抵抗
モニタ処理を以後繰り返すように制御していたが、図5
に示す制御ルーチンのように毎回検査用の電流 preI0
の供給(ステップ102)へ戻るように制御しても良
い。
【0041】また、両面印字機構を備えた画像形成装置
の場合には、第一面プリント時の転写バイアス電圧と第
二面プリント時の転写バイアス電圧とは独立して設定す
るのが望ましい。特に、第二面プリント時の転写バイア
ス電圧は、前述したようにその適正な電圧値幅が第一面
プリント時の転写バイアス電圧よりも狭いので、本発明
を適用して適正な転写バイアス電圧を安定的に設定する
ことの効果は非常に大きい。具体的には、転写メモリや
トナー飛び散り等の不都合を防止し、転写画質障害を防
止することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、最初に転写手段を定電
流制御したときの電圧値が所定の基準電圧値以上である
か否か、又は定電圧制御したときの電流値が所定の基準
電流値以上であるか否か、に応じて、より精度良くBT
R抵抗値を求め転写バイアス電圧を設定できるように、
第1の転写バイアス電圧設定方式又は第2の転写バイア
ス電圧設定方式の何れかを実行するので、温度や湿度等
の環境により接触部の抵抗値が変動しても適正な転写バ
イアス電圧を安定的に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における画像形成装置の概略構成図
である。
【図2】本実施形態における転写バイアス電圧制御処理
の制御ルーチンを示す流れ図である。
【図3】定電流によるBTR抵抗モニタ処理のサブルー
チンを示す流れ図である。
【図4】定電圧によるBTR抵抗モニタ処理のサブルー
チンを示す流れ図である。
【図5】図2の制御ルーチンの変形例を示す流れ図であ
る。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(像担持体) 8 転写ロール(転写手段) 14 電源 15 MCU 17 除電装置(除電手段) 20 画像形成装置 30 用紙(記録媒体)
フロントページの続き (72)発明者 斎藤 協 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 斉藤 重明 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に接触した転写手段に転写バイ
    アス電圧を印加し、前記像担持体と転写手段との接触部
    に記録媒体を通過させることで、前記像担持体に形成さ
    れた被転写像を前記記録媒体に転写して画像を形成する
    と共に、前記転写手段を定電流制御した時の電圧値に基
    づいて前記転写手段の接触部における抵抗値を求め、求
    めた抵抗値に基づいて転写バイアス電圧を設定する第1
    の転写バイアス電圧設定方式と、前記転写手段を定電圧
    制御した時の電流値に基づいて前記転写手段の接触部に
    おける抵抗値を求め、求めた抵抗値に基づいて転写バイ
    アス電圧を設定する第2の転写バイアス電圧設定方式
    と、を実行可能な画像形成装置における電圧設定方法で
    あって、 前記記録媒体が前記接触部を通過していない時に、前記
    転写手段を定電流制御又は定電圧制御し、 定電流制御した場合の電圧値が所定の基準電圧値以上で
    あるか又は定電圧制御した場合の電流値が所定の基準電
    流値未満である場合、前記第1の転写バイアス電圧設定
    方式を実行し、 定電流制御した場合の電圧値が所定の基準電圧値未満で
    あるか又は定電圧制御した場合の電流値が所定の基準電
    流値以上である場合、前記第2の転写バイアス電圧設定
    方式を実行する、 ことを特徴とする画像形成装置における電圧設定方法。
  2. 【請求項2】 前記転写バイアス電圧と逆極性の除電バ
    イアス電圧が印加されることで、転写後の記録媒体の除
    電を行う除電手段が前記画像形成装置に設けられてお
    り、 前記求めた接触部における抵抗値に基づいて、前記除電
    バイアス電圧を設定する、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置における
    電圧設定方法。
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JP2012198425A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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