JPH10123591A - 可変色ライトテーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、専門的なスタジオと同等な
効果を有するコンパクトなライトテーブルを提供するも
のである。 【構成】 函状本体の上面に設けたの透光性のステージ
と、函状本体の内側に配設した少なくとも三本の蛍光灯
と、夫々の蛍光灯は光の略三原色を夫々発光させるもの
であり、更に、調光手段を介装したものであり、そし
て、発光周波数は６０ヘルツ以上とし、更には、夫々の
蛍光灯を夫々の側面に配設すると共に、調光手段を介装
して調光することによって、グラデーション効果を有す
るものであり、光拡散板を挿脱可能に装着し、加えて、
函状本体の上面を除く他面の内側にはステージへの輝度
分布を均一化するための光拡散反射板を配設したもので
あり、更には、函状本体の側面に立設可能な脚部を設け
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、商品カタログ等に掲載
するために比較的小さい被写体をカメラ等で撮影するた
めの可変色のライトテーブルに関するものである。

【０００２】

【従来技術】従来、この種の被写体を撮影する場合、被
写体が引き立つように被写体の色に合わせたカラーシー
トを背景に用いたり、被写体からの影を消したり、更
に、撮影された被写体の輪郭を際立たせるために、被写
体の後方から光を照射しなければならず、撮影するため
には専門的なスタジオを必要としていた。

【０００３】

【解決しようとする課題】昨今、各商品の開発は目覚ま
しく、新商品が次々と市場に送り出され、その度新しい
カタログに掲載するために新商品の撮影を必要としてい
るが、従来の撮影は、専門的なスタジオをセットする
か、或いは、専門的なスタジオに被写体を持ち込んで撮
影しており、更に、専門的なスタジオにおいても被写体
の色に合わせて背景と成るカラーシートを考慮して交換
したり、照明を光を調整したりしなければならず、多大
の手間暇と時間を必要とし、苦渋を呈していた。

【０００４】

【課題を解決する手段】本発明は上記の課題に鑑みて、
鋭意研鑚の結果、函状本体の上面に透光性のステージを
設けると共に、函状本体には少なくとも三本の蛍光灯を
配設し、夫々の蛍光灯は光の略三原色を夫々発光させる
ものであり、夫々の蛍光灯の電源との回路には調光を行
う調光手段を介装したものであり、夫々の蛍光灯の発光
周波数は６０ヘルツ以上としたものであり、夫々の蛍光
灯を函状本体の内部の相違する側面に配設すると共に、
夫々の蛍光灯の電源との回路には調光手段を介装して調
光することによって、グラデーション効果を有するもの
であり、ステージの内側には光拡散板を挿脱可能に並設
させ、他のボードと交換を可能としたものであり、函状
本体の上面を除く他面の内側には光拡散反射板を配設し
たものであり、函状本体の側面に立設可能な脚部を設け
たものである。

【０００５】従って、本発明の目的は、専門的なスタジ
オと同等な効果を有するコンパクトなライトテーブルを
提供するものである。

【０００６】

【作用】本発明は、函状本体の内側に配設した少なくと
も三本の蛍光灯は光の波長の相違する略三原色を夫々発
光させるため、被写体に全ての色の光を照射することが
できると共に、夫々の蛍光灯の調光を行う調光手段を備
えているために、被写体を載置するためのステージの色
彩を自在に調整することでき、更に、蛍光灯の発光周波
数は６０ヘルツ以上としているためカメラのシャッター
スピードを短くしても影響が無く、加えて、夫々の蛍光
灯を函状本体の内部の相違する夫々の側面に配設すると
共に、夫々の蛍光灯の電源との回路には調光手段を介装
して調光することによって、グラデーション効果を有す
るものとなり、そして、光拡散板を挿脱可能に並設して
いるため、他のボードと交換を可能としており、更に
は、函状本体の上面を除く他面へはステージへの輝度分
布を均一化するための光拡散反射板を配設しており、均
一化された光の照射を可能としたものであり、更に、函
状本体の側面に立設可能な脚部を設けたため、側面を下
方にして立設して側方からの撮影を可能とするものであ
る。

【０００７】

【実施例】以下、実施例の可変色ライトテーブルを図面
によって、本発明を具体的に説明する。

【０００８】図１は本発明に係る可変色ライトテーブル
の実施例の平面説明図であり、図２は本発明に係る可変
色ライトテーブルの実施例の断面説明図であり、図３は
本発明に係る可変色ライトテーブルの実施例の調光手段
の回路図である。

【０００９】本発明は、商品カタログ等に掲載するため
に比較的小さい物品の被写体をカメラ等で撮影するため
の可変色のライトテーブルに関するものであり、請求項
１に記載の可変色ライトテーブルは、函状本体１の上面
に被写体を載置させる透光性のステージ２を設けると共
に、前記函状本体１の内部には少なくとも三本の蛍光灯
３を配設し、該夫々の蛍光灯３は波長の相違する光の略
三原色を夫々発光させるものである。

【００１０】更に、請求項２に記載の可変色ライトテー
ブルは、請求項１に記載の可変色ライトテーブルにおい
て、前記夫々の蛍光灯３の電源との回路には調光を行う
調光手段３ａを介装したものである。

【００１１】そして、請求項３に記載の可変色ライトテ
ーブルは、請求項１に記載の可変色ライトテーブルにお
いて、前記夫々の蛍光灯３の発光周波数は６０ヘルツ以
上としたものである。

【００１２】加えて、請求項４に記載の可変色ライトテ
ーブルは、請求項１に記載の可変色ライトテーブルにお
いて、前記夫々の蛍光灯３を函状本体１の内部の相違す
る夫々の側面に配設すると共に、前記夫々の蛍光灯３の
電源との回路には調光手段３ａを介装して調光すること
によって、グラデーション効果を有するものである。

【００１３】更には、請求項５に記載の可変色ライトテ
ーブルは、請求項１に記載の可変色ライトテーブルにお
いて、前記ステージ２の内側には光拡散板４を挿脱可能
に並設させ、他のボードと交換を可能としたものであ
る。

【００１４】更に、請求項６に記載の可変色ライトテー
ブルは、請求項１に記載の可変色ライトテーブルにおい
て、前記函状本体１の上面を除く他面の内側にはステー
ジ２への輝度分布を均一化するための光拡散反射板５を
配設したものである。

【００１５】そして、請求項７に記載の可変色ライトテ
ーブルは、請求項１に記載の可変色ライトテーブルにお
いて、前記函状本体１の側面に立設可能な脚部６を設け
たものである。

【００１６】即ち、本発明の可変色ライトテーブルの函
状本体１は、一面を開口させた函状の成形品であり、底
部には安定して載置できるように複数の脚部を設けてい
るものであり、開口させた一面は全面を透明及び半透明
の板ガラス又は樹脂製板等の透光性部材から成るステー
ジ２で覆っており、該ステージ２は被写体を載置しても
耐えうる充分な強度を有しているものである。

【００１７】そして、前記函状本体１の内部には少なく
とも三本の蛍光灯３を配設しており、該夫々の蛍光灯３
は波長の相違する光の略三原色を夫々発光させるもので
あり、つまり、蛍光灯３に赤、青、緑から成る光の三原
色を施すのが理想であるが、完全な光の三原色は困難で
あり、略三原色としているが三原色に近いほど好ましい
ものであり、着色は予め夫々光の略三原色を発光する蛍
光体を蛍光灯３に封入して、夫々光の略三原色を発光さ
せるか、蛍光灯３夫々の発光部位に透光性の光の三原色
の部剤を塗布するか、透光性のカラーフィルムを捲着し
ているものである。

【００１８】次いで、前記夫々の蛍光灯３の電源との回
路には調光を行う調光手段３ａを介装したものであり、
図３に図示の如く、夫々の蛍光灯３へは輝度の調光を行
うためにコントローラー及びインバーター等を組み込ん
だ電源回路等の調光手段３ａを商業電源との間の回路へ
介装しているものである。

【００１９】更に、夫々配設した少なくとも三本の蛍光
灯４の発光周波数は撮影の際のカメラ等のシャッタース
ピードを勘案して６０ヘルツ以上としているものであ
る。

【００２０】次いで、前記夫々の蛍光灯３を函状本体１
の内部の相違する夫々の側面に配設しており、例えば、
長手方向、短手方向の相対する側面、又は、直角に交差
する夫々の側面に少なくとも三本の蛍光灯３を夫々配設
しており、更に、夫々の蛍光灯３の電源との回路には調
光手段３ａを介装しており、該調光手段３で夫々の蛍光
灯３を調光することによって、同色で片側を明るく、反
対側を暗くしたり、異なった色を相対する側面に配設し
た夫々の蛍光灯３を点灯させて、片側を緑、反対側を赤
くししたりさせる等のグラデーション効果を具現できる
ものである。

【００２１】そして、前記ステージ２の内側には若干の
隙間を有して光拡散板４を該ステージ２と平行させて並
設させているものであり、該光拡散板４は函状本体１の
側面に挿通口を設け、該挿通口から挿脱可能として装着
しており、光拡散板４を挿脱可能としたために任意の様
々なパターン等を表した他のボード、又は、黒、灰色等
のスクリーンのボードと自在に交換をでき、被写体のバ
ックにパターン、任意の色のボードを配して撮影するこ
とも可能となるものである。

【００２２】更に、前記函状本体１の開口させた上面を
除く底面及び四方の側面の内側には被写体を載置するス
テージ２への輝度分布を均一化するために例えば光反射
性の良い金属等にシボ加工を施した光拡散反射板５を配
設しているものである。

【００２３】加えて、本発明は当該ライトテーブルを立
てて使用するため、函状本体１の側面に立設可能な脚部
６を設けており、側方からの撮影を可能としているもの
である。

【００２４】

【発明の効果】本発明は前述の構成によって、函状本体
の内部に光源を設け、該光源に略三原色を発光させる少
なくとも三本の蛍光灯を用いたことによって、専門的な
スタジオを不要とすると共に、後方からの照明を不要と
し、更に、多種類のカラーシートを用いなくとも被写体
の背景となるステージの色を自在に可変させることがで
き、加えて、夫々の蛍光灯に調光手段を介装しており調
光することにより、グラデーション効果を具現させるこ
とができ、更に、光拡散板を挿脱可能としたことにより
被写体の背景に任意の他のボードを挿入することがで
き、函状本体の内側に光拡散反射板を配設しているため
ステージへの輝度分布を均一化された光の照射を可能と
したものであり、更には、函状本体の側面に立設可能な
脚部を設けたため、側面を下方にして立設して側方から
の撮影を可能とするものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明に係る可変色ライトテーブルの実
施例の平面説明図である。

【図２】図２は本発明に係る可変色ライトテーブルの実
施例の断面説明図である。

【図３】図３は本発明に係る可変色ライトテーブルの実
施例の調光手段の回路図である。

【符号の説明】

１ 函状本体 ２ ステージ ３ 蛍光灯 ３ａ 調光手段 ４ 光拡散板 ５ 光拡散反射板 ６ 脚部

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】函状本体の上面に被写体を載置させる透光
   性のステージを設けると共に、前記函状本体の内部には
   少なくとも三本の蛍光灯を配設し、該夫々の蛍光灯は波
   長の相違する光の略三原色を夫々発光させることを特徴
   とする可変色ライトテーブル。
2. 【請求項２】前記夫々の蛍光灯の電源との回路には調光
   を行う調光手段を介装したことを特徴とする請求項１に
   記載の可変色ライトテーブル。
3. 【請求項３】前記夫々の蛍光灯の発光周波数は６０ヘル
   ツ以上としたことを特徴とする請求項１に記載の可変色
   ライトテーブル。
4. 【請求項４】前記夫々の蛍光灯を函状本体の内部の相違
   する夫々の側面に配設すると共に、前記夫々の蛍光灯の
   電源との回路には調光手段を介装して調光することによ
   って、グラデーション効果を有することを特徴とする請
   求項１に記載の可変色ライトテーブル。
5. 【請求項５】前記ステージの内側には光拡散板を挿脱可
   能に並設させ、他のボードと交換を可能としたことを特
   徴とする請求項１に記載の可変色ライトテーブル。
6. 【請求項６】前記函状本体の上面を除く他面の内側には
   ステージへの輝度分布を均一化するための光拡散反射板
   を配設したことを特徴とする請求項１に記載の可変色ラ
   イトテーブル。
7. 【請求項７】前記函状本体の側面に立設可能な脚部を設
   けたことを特徴とする請求項１に記載の可変色ライトテ
   ーブル。