JPH10123047A - 分光分析装置 - Google Patents

分光分析装置

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JPH10123047A
JPH10123047A JP28195096A JP28195096A JPH10123047A JP H10123047 A JPH10123047 A JP H10123047A JP 28195096 A JP28195096 A JP 28195096A JP 28195096 A JP28195096 A JP 28195096A JP H10123047 A JPH10123047 A JP H10123047A
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JP
Japan
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sample
light
state
spectroscopic
irradiation
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Application number
JP28195096A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Takizawa
精一 瀧澤
Chiaki Sakai
千明 酒井
Keisuke Igarashi
慶介 五十嵐
Masayuki Kashiyuu
政幸 加洲
Ryogo Yamauchi
良吾 山内
Nobuya Morimoto
信矢 森本
Susumu Uenaka
進 上中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成分の分析開始指令を与えるための人為的な
操作が不要な分光分析装置を提供する。 【解決手段】 測定対象の試料を支持する支持手段H
と、その支持手段Hに支持されている試料に測定用光線
を照射する光源1と、試料からの反射光又は透過光の分
光スペクトルを得て、得られた分光スペクトルに基づい
て、試料に含まれる成分を分析する分光分析手段Eが設
けられた分光分析装置において、支持手段Hに支持され
ている試料の有無を検出する試料検出手段Sが設けら
れ、分光分析手段Eは、試料検出手段Sが試料の有る状
態を検出することに基づいて、成分の分析を開始するよ
うに構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定対象の試料を
支持する支持手段と、その支持手段に支持されている試
料に測定用光線を照射する光源と、試料からの反射光又
は透過光の分光スペクトルを得て、得られた分光スペク
トルに基づいて、試料に含まれる成分を分析する分光分
析手段が設けられた分光分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる分光分析装置において、従来は、
分光分析手段に対して成分の分析の開始を指令するため
の人為的な指令手段を設け、その指令手段を人為的に操
作するように構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、前記指令手段の操作が面倒であり、改善が望まれて
いた。本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、成分の分析開始指令を与えるための人
為的な操作が不要な分光分析装置を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、支持手段に試料を支持させると、試料検出
手段により、試料の有る状態が検出され、それに基づい
て、分光分析手段により、自動的に成分の分析が開始さ
れる。従って、成分の分析開始指令を与えるための人為
的な操作が不要な分光分析装置を提供することができる
ようになった。
【0005】請求項2に記載の特徴構成によれば、試料
検出手段により、試料の有る状態が検出されると、自動
的に、照射切り換え手段が前記照射状態に切り換えられ
て、試料に測定用光線が照射される。続いて、分光分析
手段による成分の分析が終了すると、自動的に、照射切
り換え手段が前記非照射状態に切り換えられて、試料に
対する測定用光線の照射が停止する。従って、支持手段
に試料が支持されて、分光分析手段によって成分の分析
が行われている間だけ、試料に測定用光線が照射され、
支持手段に試料が支持されていないときは、測定用光線
は照射されないので、試料を支持手段に支持していない
にもかかわらず、測定用光線が照射されるといった不具
合を防止することができるようになった。
【0006】請求項3に記載の特徴構成によれば、試料
を支持手段に載置すると、試料の荷重が試料検出手段に
印加され、それに基づいて、試料検出手段により試料の
有る状態が検出される。従って、試料を支持手段に支持
するための操作としては、試料の形状や大きさにかかわ
らず、単に、試料を載置するだけの操作でよいので、操
作を一層簡略にすることができるようになった。又、試
料検出手段は、試料の荷重が印加されることに基づいて
試料のある状態を検出するように構成してあるので、試
料検出手段を例えば光センサにて構成するような場合と
比較して、試料の形状や大きさにかかわらず、確実に試
料の有る状態を検出することができる。
【0007】請求項4に記載の特徴構成によれば、支持
手段として機能する載置部、その載置部に支持されてい
る試料に光源からの測定用光線を照射する照射部、試料
からの反射光を受光する受光部及び試料検出手段を、検
出部として一体的に構成してある。従って、試料の成分
の分析を行うための操作としては、試料の形状や大きさ
にかかわらず、単に載置部に試料を載置するだけでよ
く、分析開始指令を与えるための人為的な操作に加え
て、測定用光線を試料に対して適正に照射するととも
に、試料からの反射光を適正に受光するための照射部及
び受光部の調整操作も不要となるので、操作を一層簡略
にすることができるようになった。
【0008】請求項5に記載の特徴構成によれば、支持
手段に試料を載置すると、重量検出手段によって試料の
重量が検出されるとともに、重量検出手段の検出値が設
定値以上になることに基づいて、試料の有る状態が検出
されて、分光分析手段によって、自動的に成分の分析が
行われる。つまり、支持手段に載置されている試料の重
量を検出する重量検出手段を設けるだけで、支持手段に
載置されている試料の有無を検出する機能、及び、成分
の分析対象の試料の重量を計測する機能を備えさせるこ
とができる。従って、低価格で、分析開始指令を与える
ための人為的な操作が不要なため操作性に優れ、しか
も、重量の計測もできて多機能の分光分析装置を提供す
ることができるようになった。
【0009】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕以下、図1及び図2に基づいて、本発
明の第1の実施の形態を説明する。図1に示すように、
分光分析装置は、別体に構成され、且つ、可撓性を有す
る測定用プローブ2にて接続される本体部Aと検出部B
とを備えて構成してある。検出部Bは、試料Fを載置支
持するように構成されて、支持手段Hとして機能する載
置部3h、その載置部3hに載置支持されている試料に
測定用光線を照射する照射部O、及び、試料からの拡散
反射光を受光する受光部I等を一体的に備えさせて構成
してある。本体部Aは、光源部1、試料からの拡散反射
光の分光スペクトルを得て、得られた分光スペクトルに
基づいて試料に含まれる成分を分析する分光分析手段と
しての分光分析部E、光源部1からの測定用光線が試料
に照射される照射状態と照射されない非照射状態とに切
り換え自在な照射切り換え手段D、測定対象の試料の品
種等、各種の制御指令を指令する設定部10、及び、分
光分析部Eの分析結果を出力する出力部11等を一体的
に備えさせて構成してある。そして、本体部Aと検出部
Bとは、光ファイバにて構成されて可撓性を備え、且
つ、光源部1からの測定用光線を照射部Oに導くととも
に、受光部Iにて受光した拡散反射光を分光分析部Eに
導くように構成された測定用プローブ2にて接続してあ
る。
【0010】更に、検出部Bには、載置部3hに載置さ
れている試料の有無を検出する試料検出手段Sを設けて
あり、その試料検出手段Sは、載置部3hに載置される
試料の荷重が印加されるように配置し、且つ、試料の荷
重が印加されることに基づいて試料の有る状態を検出す
るように構成してある。
【0011】図1に示すように、光源部1は、赤外線光
を測定用光線として放射するタングステン−ハロゲンラ
ンプ1aと、そのタングステン−ハロゲンランプ1aか
らの測定用光線を平行光線束に成形するレンズ1bによ
り構成してある。
【0012】図1に示すように、測定用プローブ2は、
照射用光ファイバ2aと、受光用光ファイバ2bとを備
えて構成してある。照射用光ファイバ2aと受光用光フ
ァイバ2bとは、照射用光ファイバ2aにおける測定用
光線の入射端部側及び受光用光ファイバ2bにおける拡
散反射光の出射端部側を除いた部分を、環状の照射用光
ファイバ2aの内部に受光用光ファイバ2bが位置する
同軸状に形成してあり、同軸状の先端面では、照射用光
ファイバ2aの環状の先端面とその内部の受光用光ファ
イバ2bの円状の先端面が面一になっている。
【0013】検出部Bは、図1及び図2に示すように、
上面部に環状の照射部Oと円状の受光部Iとを同心状に
備えた投受光アダプタ3と、その投受光アダプタ3をそ
の上面部分を突出させる状態で内装するケーシング7
と、そのケーシング7の上面部に環状の照射部Oの外周
に沿わせて設けた試料検出手段Sとしての環状の圧電素
子8と、その圧電素子8の上部に重ねる状態で設けた環
状の柔軟性部材9とを備えて構成してある。
【0014】投受光アダプタ3は、測定用プローブ2の
先端に接続され、外筒体3aと、その外筒体3aの内部
にその外筒体3aと間隔を隔てて同軸状に位置する内筒
体3bと、外筒体3aと内筒体3bとを連結する連結部
材3cと、外筒体3aの一端部に外嵌状に固着した取り
付け筒体3dと、その取り付け筒体3dに螺挿したネジ
3eを備えて構成してある。そして、取り付け筒体3d
を測定用プローブ2に外嵌してネジ3eを締め付けるこ
とにより、投受光アダプタ3を測定用プローブ2に接続
する。
【0015】内筒体3bは、筒内径及び筒外径が基端側
のファイバ接続部に近づくほど小径となる截頭円錐形状
に形成するとともに、周壁の厚みが基端側に近づくほど
小となるように形成してある。更に、内筒体3bは、そ
の基端側のファイバ接続部においては、内径を受光用光
ファイバ2bの円状の先端面の直径と略同一とし、周壁
の厚みを受光用光ファイバ2bの先端面と照射用光ファ
イバ2aの先端面との間隔と略同一としてある。又、内
筒体3bの内周面及び外周面は光の反射が可能な鏡面に
仕上げてある。外筒体3aは、筒内径及び筒外径が基端
側のファイバ接続部に近づくほど小径となる截頭円錐形
状に形成してある。更に、外筒体3aは、その基端側の
ファイバ接続部においては、内径を受光用光ファイバ2
aの環状の先端面の外径と略同一としてある。又、外筒
体3aの内周面は、光の反射が可能な鏡面に仕上げてあ
る。
【0016】つまり、内筒体3bにおける基端側のファ
イバ接続部の開口部の形状が受光用光ファイバ2bの先
端面の形状と略同一となるとともに、内筒体3bの基端
部と外筒体3aの基端部により形成される環状の開口部
の形状が、照射用光ファイバ2aの環状の先端面の形状
と略同一となるようにしてある。又、投受光アダプタ3
を測定用プローブ2の先端に接続すると、内筒体3bの
開口部が受光用光ファイバ2bの先端面と対向した状態
で位置し、且つ、内筒体3bと外筒体3aとにより形成
される開口部が照射用光ファイバ2aの先端面と対向し
た状態で位置するように構成してある。更に、投受光ア
ダプタ3の先端部は、中央部が最も深くなる凹曲面状に
形成してある。
【0017】そして、上述のように構成した投受光アダ
プタ3を、その先端部を上向きにして、ケーシング7の
上面部に形成した開口部に臨ませた状態で、ケーシング
7に内装することにより、投受光アダプタ3の先端面部
(即ち、上面部)に、測定対象の試料を載置支持できる
ようにしてある。従って、投受光アダプタ3の上面部
が、載置部3hとして機能する。
【0018】そして、内筒体3bの先端部と外筒体3a
の先端部とにより形成される環状の開口部を照射部Oと
して、内筒体3bの先端開口部を受光部Iとして、夫々
機能させるようにしてある。
【0019】環状の圧電素子8を、環状の照射部Oの外
周に沿わせた状態で、ケーシング7の上面部に付設して
ある。更に、上面視における形状が、圧電素子8と略同
一形状の環状の柔軟性部材9を、圧電素子8の上面部に
重ねて付設してある。柔軟性部材9の上面部は、投受光
アダプタ3の上面部よりも高くなるようにしてある。そ
して、試料を載置部3hに載置すると、柔軟性部材9が
試料の形状に沿って収縮して、試料が載置部3h上に載
置保持されるとともに、試料の荷重が圧電素子8に印加
されて、圧電素子8にて試料の有る状態が検出されるよ
うになっている。
【0020】従って、下記のように、投受光アダプタ3
によって、載置部3h上に載置された試料Fに対して、
測定用光線が照射されるとともに、試料Fからの拡散反
射光が受光される。即ち、照射用光ファイバ2aにて導
かれた光源部1からの測定用光線は、照射用光ファイバ
2aの先端面から内筒体3bと外筒体3aの間の空間内
に入射して、前記空間内を通過し、内筒体3bの先端部
と外筒体3aの先端部とにより形成される環状の照射部
Oから出射して、試料Fに対して照射される。そして、
試料Fからの拡散反射光は、内筒体3bの先端開口部に
て機能させる受光部Iから、内筒体3b内に入射して、
内筒体3b内を通過し、受光用光ファイバ2bの先端面
に対して出射して、受光用光ファイバ2bにて、分光分
析部Eへと導かれる。
【0021】上述のように、測定用プローブ2の先端に
投受光アダプタ3を接続することにより、試料Fに対す
る測定用光線の照射部Oと、試料Fからの反射光の受光
部Iとの間隔を広くすることができるので、試料Fから
の拡散反射光を受光することができるのである。
【0022】図1に示すように、照射状態切り換え手段
Dは、レンズ1bと測定用プローブ2における測定用光
線の入射端部との間において、測定用光線を遮光する遮
光状態と遮光しない非遮光状態とに移動自在に支持され
たシャッタ板6aと、そのシャッタ板6aを移動駆動す
る電磁ソレノイド6bとを備えたシャッタ部6にて構成
してある。シャッタ部6を非遮光状態に切り換えること
により、前記照射状態になり、遮光状態に切り換えるこ
とにより、前記非照射状態になる。
【0023】図1に示すように、分光分析部Eは、拡散
反射光の分光スペクトルを得る分光部4と、その分光部
4にて得られた分光スペクトルに基づいて、試料に含ま
れる成分を分析する処理部5から構成してある。処理部
5は、マイクロコンピュータを利用して構成してある。
更に、その処理部5は、圧電素子8の検出情報が入力さ
れるとともに、その検出情報に基づいて、後述するよう
に、成分分析処理の開始制御、及び、電磁ソレノイド6
bの作動の制御も実行するように構成してある。
【0024】分光部4は、受光用光ファイバ2bにて導
かれた拡散反射光を反射する反射鏡4aと、反射鏡4a
により反射された拡散反射光を分光反射する凹面回折格
子4bと、凹面回折格子4bにより分光反射された各波
長毎の光線束強度を検出するアレイ型受光素子4cとを
備えている。アレイ型受光素子4cは、凹面回折格子4
bにて分光反射された拡散反射光を、同時に波長毎に受
光するとともに波長毎の信号に変換して出力する。又、
アレイ型受光素子4cは、波長が0.7〜2.5μmの
範囲の近赤外線光を検出するように構成にしてある。反
射鏡4a、凹面回折格子4b及びアレイ型受光素子4c
は、外部からの光を遮光するアルミニウム製の暗箱4d
内に配置してあり、受光用光ファイバ2bにて導かれた
拡散反射光は、暗箱4dに形成した入射孔4eを通じて
暗箱4d内に導くように構成してある。
【0025】処理部5について説明を加える。尚、以下
の説明では、試料として青果物を適用し、その青果物に
含まれる成分に基づく品質情報を求める場合を対象にし
て、説明する。設定部10にて、測定対象の青果物Fの
品種を設定して、測定対象の青果物Fを載置部3hに載
置する。すると、青果物Fの荷重が圧電素子8に印加さ
れて、圧電素子8により、青果物Fの有る状態が検出さ
れ、その検出情報が処理部5に入力される。処理部5
は、圧電素子8から青果物Fの有る状態に対応する検出
情報が入力されると、シャッタ板6aを非遮光状態に移
動させるように、電磁ソレノイド6bを作動させるとと
もに、後述するように、設定部10にて設定された品種
に応じて、青果物Fの品質情報を求める。続いて、処理
部5は、品質情報を求め終わると、シャッタ板6aを遮
光状態に移動させるように、電磁ソレノイド6bを作動
させるとともに、求めた品質情報を出力部11に出力さ
せる。
【0026】更に、載置部3hに青果物Fが載置され
て、処理部5により品質情報が求められている途中であ
るにもかかわらず、青果物Fが載置部3hから取り除か
れて、、圧電素子8から青果物Fの無い状態に対応する
検出情報が入力されると、処理部5は、シャッタ板6a
を遮光状態に移動させるように、電磁ソレノイド6bを
作動させる。
【0027】処理部5は、下記のようにして、青果物に
含まれる成分に基づく品質情報を求める。即ち、アレイ
型受光素子4cからの出力信号を処理して、吸光度スペ
クトル、及び、吸光度スペクトルの波長領域での二次微
分値を得るとともに、その二次微分値に基づいて、青果
物に含まれる成分に基づく品質情報を算出する。処理部
5は、下記の演算式(以下、検量式と称する)による重
回帰分析に基づいて、青果物Fに含まれる成分に基づく
品質情報を算出する。 Y=K0 +K1 ×A(λ1 )+K2 ×A(λ2 )+K3
×A(λ3 )…… 但し、 Y ;成分量 K0 ,K1 ,K2 ,K3 …… ;係数 A(λ1 ),A(λ2 ),A(λ3 )……;特定波長λ
における吸光度スペクトルの二次微分値
【0028】処理部5には、青果物の品種夫々につい
て、品質情報の項目毎に、特定の検量式を設定してあ
る。つまり、上記検量式において、青果物の品種夫々に
ついて、品質情報の項目毎に特定の係数K0 ,K1 ,K
2 ,K3 ……、波長λ1 ,λ2 ,λ3 ……を設定してあ
る。そして、処理部5は、設定部10にて指令された品
種情報に対応するように、上記検量式を設定して、その
設定した検量式に基づいて品質情報を求める。
【0029】青果物に含まれる成分に基づく品質情報の
項目として、糖度、酸度、硬度、着色度、デンプン量、
水分量等が含まれる。尚、例えば、品質情報の測定対象
の青果物がトマトの場合、品質情報の項目としては、糖
度、酸度を用いる。酸度はクエン酸の含有量にて示され
る。糖度を測定する場合の、上記検量式における特定波
長λは、例えば、750nm,830nm,915n
m,1030nm,1080nm,1205nm,12
60nm,1380nmに設定する。クエン酸の含有量
を測定する場合の、上記検量式における特定波長λは、
例えば、775nm,1005nm,1060nm,1
170nm,1240nm,1375nmに設定する。
【0030】〔第2実施形態〕以下、図3及び図4に基
づいて、本発明の第2の実施の形態を説明する。図3に
示すように、分光分析装置は、試料Fを載置支持するよ
うに構成されて、支持手段Hとして機能する載置板12
を上面に備えたケーシング13を利用して、下記の各構
成要素を一体的に組み付けて構成してある。即ち、光源
部1と、載置板12に載置されている試料に測定用光線
を照射する照射部O及び試料からの拡散反射光を受光す
る受光部Iを備えた投受光アダプタ3と、試料からの拡
散反射光の分光スペクトルを得て、得られた分光スペク
トルに基づいて試料に含まれる成分を分析する分光分析
手段としての分光分析部Eと、光源部1からの測定用光
線が試料に照射される照射状態と照射されない非照射状
態とに切り換え自在な照射切り換え手段Dと、載置板1
2に載置されている試料の重量を計測する重量計測部M
と、測定対象の試料の品種等、各種の制御指令を指令す
る設定部10と、分光分析部Eの分析結果及び重量計測
部Mの計測結果を出力する出力部11等を、ケーシング
13に一体的に組み付けてある。
【0031】ケーシング13内には、その4隅に夫々位
置させて4本の支柱14を立設してある。4本の支柱1
4夫々の上端部には、ロードセル15を取り付けてあ
る。そして、載置板12を、4個のロードセル15に支
持させて設けて、載置板12上に載置した試料の荷重が
4個のロードセル15に印加されるように構成してあ
る。従って、4個のロードセル15が、載置板12上に
載置されている試料の重量を検出する重量検出手段とし
て機能する。
【0032】載置板12の中央部には、試料を載置する
ために曲面状に凹部12aを形成し、更に、その凹部1
2aの中央部には、測定用開口部12bを形成してあ
る。そして、上述の第1実施形態と同様に構成した投受
光アダプタ3を、その先端部を測定用開口部12bに臨
ませた状態で、且つ、載置板12と非接触状態で、載置
板12の下方に配置してある。
【0033】光源部1は、上述の第1実施形態と同様に
構成してある。分光分析部Eは、上述の第1実施形態と
同様に、拡散反射光の分光スペクトルを得る分光部4
と、その分光部4にて得られた分光スペクトルに基づい
て、試料に含まれる成分を分析する処理部5とから構成
してある。更に、光源部1、投受光アダプタ3及び分光
部4は、上述の第1実施形態と同様に、測定用プローブ
2にて接続してある。
【0034】照射状態切り換え手段Dは、上述の第1実
施形態と同様のシャッタ部6にて構成してあり、そのシ
ャッタ部6を、載置板12の裏面に、測定用開口部12
bを開閉自在なように設けてある。つまり、シャッタ部
6を測定用開口部12bを開く状態に切り換えることに
より、前記非遮光状態になり、測定用開口部12bを閉
じる状態に切り換えることにより、前記遮光状態にな
る。
【0035】処理部5は、上述の第1実施形態と同様
に、試料に含まれる成分を分析するように構成してある
のに加えて、下記のように構成してある。即ち、図4に
示すように、処理部5は、4個のロードセル15夫々の
検出情報が入力され、並びに、4個のロードセル15夫
々の検出情報を合計することに基づいて、試料の重量を
求めるとともに、求めた重量が設定値以上になることに
基づいて、試料の有る状態を検出して、上述の第1実施
形態と同様に、成分分析処理の開始制御、及び、電磁ソ
レノイド6bの作動の制御を実行するように構成してあ
る。更に、処理部5は、品質情報を求め終わると、シャ
ッタ板6aを遮光状態に移動させるように、電磁ソレノ
イド6bを作動させるとともに、求めた品質情報及び重
量を出力部11に出力させる。更に、処理部5は、品質
情報を求めている途中において、4個のロードセル15
夫々の検出情報に基づいて求めた重量が前記設定値以下
になると、シャッタ板6aを遮光状態に移動させるよう
に、電磁ソレノイド6bを作動させる。
【0036】尚、前記設定値は、種々の測定対象の試料
の重量において、最も軽いと見込まれる重量よりも小さ
い値に設定すればよい。
【0037】従って、重量計測部Mを、4個のロードセ
ル15と処理部5にて構成してある。又、4個のロード
セル15を、試料検出手段Sとして兼用するように構成
してある。 〔別実施形態〕次に別実施形態を説明する。 (イ) 試料検出手段Sを、支持手段Hに載置される試
料の荷重が印加されるように配置し、且つ、試料の荷重
が印加されることに基づいて試料の有る状態を検出する
ように構成する場合の具体構成は、上記の第1実施形態
において例示した圧電素子8、及び、上記の第2実施形
態において例示したロードセル15以外にも種々の構成
が可能である。例えば、可撓性を有する基材にカーボン
等の導電性の粒子を散在状態で含有させて、印加される
荷重に応じて抵抗値が変化するように構成した圧力セン
サにて構成してもよい。又、リミットスイッチやシート
スイッチ等を、試料の荷重が印加されることに基づい
て、オン状態とオフ状態との相互間での切り換えが可能
なように配置して構成してもよい。
【0038】(ロ) 試料検出手段Sは、ビーム光を照
射する受光部と、そのビーム光を受光する受光部とから
構成される光センサにて構成してもよい。
【0039】(ハ) 支持手段Sにおける試料を支持す
る構成としては、上記の各実施形態において例示した如
き、載置支持する構成に限定されるものではない。例え
ば、挟持支持する構成でもよい。
【0040】(ニ) 照射状態切り換え手段Dの具体構
成として、上記の各実施形態においては、シャッタ部6
を適用する場合について例示したが、これに代えて、タ
ングステン−ハロゲンランプ1aを点灯する点灯状態と
消灯する消灯状態とに切り換える構成を適用してもよ
い。又、上記の各実施形態のようにシャッタ部6を機械
式シャッタにて構成するのに代えて、液晶シャッタにて
構成してもよい。
【0041】(ホ) 上記の各実施形態では、本発明
を、試料からの拡散反射光を得るように構成した分光分
析装置に適用する場合について例示したが、これに代え
て、本発明は、試料からの透過光を得るように構成した
分光分析装置にも適用することができる。
【0042】(ヘ) 上記の各実施形態においては、試
料として青果物を適用する場合について例示したが、試
料としては、青果物に限定されるものではなく、穀物等
種々のものを適用することができる。
【0043】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態にかかる分光分析装置の全体構成
を示すブロック図
【図2】第1実施形態にかかる検出部における測定用光
線の光路に沿った断面図
【図3】第2実施形態にかかる分光分析装置の縦断面図
【図4】第2実施形態にかかる分光分析装置における制
御構成のブロック図
【符号の説明】
1 光源 3h 載置部 15 重量検出手段 B 検出部 D 照射切り換え手段 E 分光分析手段 H 支持手段 I 受光部 O 照射部 S 試料検出手段
フロントページの続き (72)発明者 加洲 政幸 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会社 クボタ技術開発研究所内 (72)発明者 山内 良吾 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会社 クボタ技術開発研究所内 (72)発明者 森本 信矢 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会社 クボタ技術開発研究所内 (72)発明者 上中 進 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会社 クボタ技術開発研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象の試料を支持する支持手段
    (H)と、 その支持手段(H)に支持されている試料に測定用光線
    を照射する光源(1)と、 試料からの反射光又は透過光の分光スペクトルを得て、
    得られた分光スペクトルに基づいて、試料に含まれる成
    分を分析する分光分析手段(E)が設けられた分光分析
    装置であって、 前記支持手段(H)に支持されている試料の有無を検出
    する試料検出手段(S)が設けられ、 前記分光分析手段(E)は、前記試料検出手段(S)が
    試料の有る状態を検出することに基づいて、成分の分析
    を開始するように構成されている分光分析装置。
  2. 【請求項2】 前記光源(1)からの測定用光線が試料
    に照射される照射状態と照射されない非照射状態とに切
    り換え自在な照射切り換え手段(D)が設けられ、 その照射状態切り換え手段(D)は、前記試料検出手段
    (S)が試料の有る状態を検出することに基づいて前記
    照射状態に切り換えられ、且つ、前記分光分析手段
    (E)による成分の分析が終了することに基づいて前記
    非照射状態に切り換えられるように構成されている請求
    項1記載の分光分析装置。
  3. 【請求項3】 前記支持手段(H)が、試料を載置状態
    で支持するように構成され、 前記試料検出手段(S)は、前記支持手段(H)に載置
    される試料の荷重が印加されるように配置され、且つ、
    試料の荷重が印加されることに基づいて試料の有る状態
    を検出するように構成されている請求項1又は2記載の
    分光分析装置。
  4. 【請求項4】 試料を載置する載置部(3h)と、その
    載置部(3h)に載置されている試料に前記光源(1)
    からの測定用光線を照射する照射部(O)と、試料から
    の反射光を受光する受光部(I)とを一体的に備えた検
    出部(B)が設けられ、 前記載置部(3h)が、前記支持手段(H)として機能
    するように構成されている請求項3記載の分光分析装
    置。
  5. 【請求項5】 前記支持手段(H)が、試料を載置状態
    で支持するように構成され、 前記支持手段(H)に載置されている試料の重量を検出
    する重量検出手段(15)が設けられ、 その重量検出手段(15)が、前記試料検出手段(S)
    に兼用されるように構成され、且つ、その重量計測手段
    (15)の検出値が設定値以上になることに基づいて、
    試料の有る状態を検出するように構成されている請求項
    1又は2記載の分光分析装置。
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