JPH10122791A - 砲身清掃装置 - Google Patents

砲身清掃装置

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Publication number
JPH10122791A
JPH10122791A JP8273607A JP27360796A JPH10122791A JP H10122791 A JPH10122791 A JP H10122791A JP 8273607 A JP8273607 A JP 8273607A JP 27360796 A JP27360796 A JP 27360796A JP H10122791 A JPH10122791 A JP H10122791A
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JP
Japan
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barrel
main body
cleaning
cleaning device
muzzle
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Application number
JP8273607A
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English (en)
Inventor
Hirotsugu Chishina
裕嗣 千品
Yuichi Miura
雄一 三浦
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IHI Corp
Original Assignee
Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱いが容易であり、ライフル溝内に付着
したゴミも容易に洗い落とすことができ、ライフル溝内
にゴミを詰め込んで残こすことなく砲身内を完全に洗浄
することができ、さらに、砲尾まで十分にグリースアッ
プできる砲身清掃装置を提供する。 【解決手段】 砲身3内に挿入される清掃機本体4の外
周にその砲身3内に形成されるライフル溝11内に沿っ
て回転すると共に清掃機本体4を案内するガイド車輪1
2を設け、他方砲口5に上記清掃機本体4をケーブル1
4を介して往復動するようにランチャー6を設け、上記
清掃機本体4に砲身3内を清掃する回転ブラシ23を設
けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ライフル溝を有す
る砲身の内部を清掃する砲身清掃装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】護衛艦等の艦船に設けられる砲は、砲弾
を発射する際にゴミが発生して砲内に付着するため、使
用後に砲身内部の清掃を行っている。また、砲身は、主
にクロームモリブデン鋼からなり、潤滑及び錆止めのた
めに清掃後にグリースアップを行っている。
【0003】砲身の清掃は、人手または、清掃装置を用
いて行っている。人手で砲身の清掃を行う場合、ブラシ
付きの長尺棒を砲身の内部に挿入し、砲口から砲尾にか
けてブラシを往復動させることにより砲身内部を清掃す
る。
【0004】また、清掃装置は、砲の内部に入る機体に
砲の内径に合わせて形成されたブラシを設けたものであ
り、清掃装置を砲口から砲尾にかけて移動させる方式に
は2種類の方式がある。
【0005】一方の方式は、清掃装置に長尺棒を設け、
長尺棒を砲身内に挿入して往復動させるものであり、他
方の方式は、清掃装置にワイヤを接続し、ワイヤを砲身
内に送ったり引いたりすることにより清掃装置を移動さ
せるものである。
【0006】グリースアップは、砲身内に先端にグリス
を染み込ませた布を巻き付けた長尺棒を挿入して行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人手で
砲身の清掃を行う場合、砲身の長さ以上の長尺棒を砲身
内に挿入する必要があるため、取り扱いが大変であり、
5〜6人の人手を要し、また、長尺棒を砲の長手方向に
移動させるのみであるため、ライフル溝内にゴミを詰め
込んで残してしまうという課題がある。
【0008】そして、清掃装置で清掃を行う場合、砲の
内径に合わせて形成されたブラシを使用するため、ライ
フル溝内に付着したゴミを洗い落とすことができず、十
分に砲身内を清掃できないという課題があり、さらに、
清掃中に洗い落としたゴミをブラシでライフル溝内に詰
め込んでしまい、完全に砲身外に出すことができないと
いう課題がある。
【0009】また、清掃後に行うグリスアップもグリス
を染み込ませた布を砲口から砲尾にかけて擦りつけるだ
けのものであるため、砲口近傍にはグリスを十分に塗布
することはできるが、砲尾付近では布に染み込ませたグ
リスが切れてしまい十分に塗布することができないとい
う課題があった。
【0010】そして、上述のように砲身の清掃及びグリ
ースアップを完全に行えないため、本来の砲の命中度及
び砲身の寿命を低下させてしまうという課題があった。
【0011】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、取り扱いが容易であり、ライフル溝内に付着したゴ
ミも容易に洗い落とすことができ、ライフル溝内にゴミ
を詰め込んで残こすことなく砲身内を完全に洗浄するこ
とができ、さらに、砲尾まで十分にグリースアップでき
る砲身清掃装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、砲身内に挿入される清掃機本体の外周にそ
の砲身内に形成されるライフル溝内に沿って回転すると
共に清掃機本体を案内するガイド車輪を設け、他方砲口
に上記清掃機本体をケーブルを介して往復動するように
ランチャーを設け、上記清掃機本体に砲身内を清掃する
回転ブラシを設けたものである。
【0013】また、清掃機本体の砲尾側に、ライフル溝
内に溜まったゴミを掻き取るリング状の拡縮自在な弾性
体からなるスクレーパを設けるとよい。
【0014】そして、回転ブラシは清掃機本体の円周方
向に複数設けられると共にライフル溝方向に回転するよ
うに設けられるものとするとよく、さらに、複数の回転
ブラシが砲身の軸迴りに所定角度ごと回転可能に設けら
れるものとするとよい。
【0015】また、清掃機本体は、砲口側本体と、その
砲口側本体に対して回転自在に設けられた砲尾側本体と
からなり、その砲口側本体にケーブルが連結されると共
に回転ブラシ及びガイド車輪が設けられ、砲尾側本体に
スクレーパが設けられるものとするとよく、砲尾側本体
の外周にはライフル溝と係合するボールキャスタが設け
られたものとするとよい。
【0016】そして、上記スクレーパの延長部に潤滑油
を吐出するための穴が形成されると共に、潤滑油を砲身
の内面に引き延ばすワイパーが形成されたものとすると
よい。
【0017】また、上記砲身の内面全面に一様に潤滑油
を塗布できるように、上記ランチャーに潤滑油を伝送す
るポンプを設け、上記清掃機本体に上記ケーブルを介し
て内面塗布に必要な潤滑油を供給するものとするとよ
い。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好適実施の形態を添付図
面に基づいて詳述する。
【0019】図1に示すように、砲身清掃装置1は、砲
塔2に設置された状態の砲身3内に挿入されて砲身3内
部を清掃する清掃機本体4と、砲口5に固定されて清掃
機本体4を砲身3内で移動させるランチャー6とからな
る。
【0020】図2に示すように、清掃機本体4は、砲口
5側に位置される砲口側本体7と、その砲口側本体7の
砲尾13側に位置され、砲口側本体7に回転自在に設け
られた砲尾側本体8とからなる。
【0021】砲口側本体7は、ほぼ円柱状の形状を有
し、清掃機本体4の最も砲口5側に位置されるガイド車
輪部9と、ガイド車輪部9の砲尾13側に回転可能に設
けられ後述する回転ブラシ23を支持するブラシユニッ
ト部10とからなる。
【0022】ガイド車輪部9の外周には、ライフル溝1
1内に入って回転する3つのガイド車輪12が径方向外
方に突出して設けられている。ガイド車輪12は、それ
ぞれ周方向に等間隔に離間して配置されており、砲口側
本体7が砲身3内面に接することがないようになってい
る。そして、ガイド車輪12は、ライフル溝11のねじ
れ方向に沿うようにガイド車輪部9に斜めに取り付けら
れており、それぞれライフル溝11内の面に接すること
によりライフル溝11に沿って自由回転するようになっ
ている。
【0023】また、ガイド車輪部9の後端(砲尾13か
ら砲口5に向かう方向を後方とする)にはランチャー6
から延びるケーブル14が接続されており、清掃機本体
4に動力用電源、制御情報、グリス及び動力用圧縮空気
等を供給するようになっている。
【0024】そして、図2、図3及び図6に示すよう
に、ガイド車輪部9の内部には、ガイド車輪部9の後方
を写すためのCCDカメラ15及びライト18と、ブラ
シユニット部10を所定角度回動させるための制御モー
タ16と、ブラシユニット部10の回動位置を記録する
ためのエンコーダ17とが設けられている。
【0025】CCDカメラ15は、砲身3内面の状態を
写すようにレンズ(図示せず)を後方に向けて設けられ
ており、CCDカメラ15で写した画像情報は、ケーブ
ル14を通じて外部に伝達されるようになっている。
【0026】制御モータ16は、回転軸19を前方に向
けて設けられており、回転軸19にはピニオンギア20
が設けられている。また、制御モータ16は、回転角度
の制御が可能なサーボモータであり、電源及び制御情報
は、ケーブル14を通じて外部から入るようになってい
る。
【0027】エンコーダ17は、ガイド車輪部9に対す
るブラシユニット部10の回転角度を記録するためのも
のであり、後述するインターナルギア21と図示しない
ピニオンギアでつながれている。そして、制御モータ1
6が回転される都度、インターナルギア21からダイレ
クトにブラシユニット部10の回転角度を検出するよう
になっている。
【0028】図5にも示すように、ブラシユニット部1
0は、後端に制御モータ16のピニオンギア20に螺合
されるインターナルギア21が固定して設けられてお
り、インターナルギア21の外周は、ガイド車輪部9に
ベアリング22を介して回転自在に支持されている。
【0029】また、ブラシユニット部10には、ガイド
車輪12の砲尾13側に砲身3内部を清掃するための一
対の回転ブラシ23,23がそれぞれアーム24,24
を介して取り付けられている。回転ブラシ23は、それ
ぞれ太鼓形の形状を有し、膨らんで湾曲した部分で砲身
3内面を擦るようになっている。
【0030】アーム24は、回転ブラシ23を砲身3内
面に向けて押し付けるように弾性的に支持するためのも
のであり、一端に回転ブラシ23が回転可能に支持され
ると共に他端が砲口側本体7に回動可能に支持され、回
転ブラシ23の設けられた一端を径方向外方に押し付け
るようにバネ25で付勢されている。そして、アーム2
4は、それぞれ一直線上反対の方向に回動するように配
置されており、回転ブラシ23を砲身3内面の相対抗す
る面に押し付けるようになっている。
【0031】また、アーム24には回転ブラシ23を回
転させるためのモータ26がそれぞれ設けられており、
モータ26が回転することによりモータ26の回転軸
(図示せず)に連結された回転ブラシ23が回転するよ
うになっている。このとき、回転ブラシ23の回転方向
は一定であり、常に砲身3内面に接する部分を後方に移
動させるように回転するようになっている。
【0032】砲尾側本体8は、砲口側本体7と同様にほ
ぼ円柱状の形状を有し、後端をベアリング27を介して
砲口側本体7に回転自在に支持されて砲口側本体7に対
して自由回転するようになっている。また、砲尾側本体
8の外周には、ライフル溝11内に入って回転する3つ
のボールキャスター28が径方向外方に突出して設けら
れている。
【0033】ボールキャスター28は、それぞれ周方向
に等間隔に離間して配置されており、砲尾側本体8が砲
身3内面に接することがないようになっている。そし
て、ボールキャスター28は、それぞれライフル溝11
内の面に接することによりライフル溝11に沿って自由
回転するようになっている。
【0034】また、図4にも示すように、砲尾側本体8
の前端には、砲身3内面のゴミをこそぎ落として砲身3
の外部に運ぶためのスクレーパ29が配置されている。
スクレーパ29は、リング状の拡縮自在な弾性体からな
り、外周にはライフル溝11に嵌まる凹凸30が形成さ
れている。
【0035】そして、スクレーパ29の前方にはスクレ
ーパ29より縮径された延長部31が形成され、延長部
31には潤滑油であるグリスを吐出するためのグリス供
給穴32が複数形成されている。延長部31の更に前方
にはグリスを砲身3の内面に引き延ばすためのワイパー
33が一体に形成されている。ワイパー33は、延長部
31の前端外径をひだ状に延ばすと共に後方に湾曲させ
て形成されており、清掃機本体4を砲口5側に移動させ
る際にグリス供給穴32から供給されるグリスを砲身3
内面に均一に引き伸ばすようになっている。
【0036】また、スクレーパ29は、砲尾側本体8の
前端に支持ロッド34を介して展開可能に支持されてお
り、砲尾側本体8内部に設けられた展開シリンダ35に
より開閉自在となっている。具体的には、砲尾側本体8
内部にシリンダ部36が固定され、シリンダ部36に対
して伸縮可能なロッド37の先端がスクレーパ29に回
動可能に接続されている。また、展開シリンダ35は、
空気圧シリンダであり、ケーブル14を介して外部から
供給される圧縮空気により作動するようになっている。
【0037】そして、スクレーパ29には、スクレーパ
29を展開方向に伸長させて変形させるためのシリンダ
38が径方向に掛け渡されて設けられている。具体的に
は、シリンダ38の一端がスクレーパ29の展開中心近
傍に接続されると共に、他端がスクレーパ29を径方向
に跨がる位置に接続され、シリンダ38を伸長させるこ
とによりスクレーパ29が展開方向に伸長されて楕円形
となり、かつ、シリンダ38と直交する向きの径が縮径
されるようになっている。
【0038】また、砲尾側本体8のスクレーパ29の展
開中心近傍の位置には、砲尾13の位置を検出するため
の移動限界検出用スイッチ39が設けられており、清掃
機本体4が砲尾13に達したときにケーブル14を通じ
て外部に位置情報を流すようになっている。
【0039】ランチャー6は、砲口5に固定される側を
上下二つ割りに開くように形成されており、砲口5を上
下から挟み付けて固定されるようになっている。ランチ
ャー6の内部には、清掃機本体4をセットしておき、砲
身3内に送るための発射筒40と、清掃機本体4に接続
されるケーブル14を送るための送りローラ41,41
とが設けられている。
【0040】発射筒40は、砲口5の内径と同じ内径を
有し、内部には清掃機本体4のガイド車輪12を案内す
るためのガイド溝42が設けられている。ガイド溝42
は、ランチャー6固定時に砲身3のライフル溝11とつ
ながるようになっており、清掃機本体4を砲身3内に送
るときにガイド車輪12を滑らかにライフル溝11内に
入れるようになっている。
【0041】送りローラ41は上下一対のローラからな
り、上下のローラでケーブル14を挟んで回転すること
によりケーブル14を砲身3内に送り込んだり、砲身3
内から引き出したりできるようになっている。また、ロ
ーラの外周面にはケーブル14との摩擦を大きくするた
めの凹凸43が形成されており、ケーブル14に洗浄液
やグリスが付着していても滑ることがないようになって
いる。
【0042】そして、ランチャー6には、グリス圧送ポ
ンプ44が設けられてケーブル14内にグリスを送り込
むことができるようになっている。また、ランチャー6
には、清掃機本体4及びランチャー6を操作するための
操作ボックス45が接続されており、操作ボックス45
に接続されたTVモニタ46を見ながら砲身3から離間
した位置から操作できるようになっている。
【0043】次に作用を述べる。
【0044】砲身3の清掃を行う場合、まず、発射筒4
0に清掃機本体4をセットした状態でランチャー6を上
下二つ割りに開き、砲口5に固定する。このとき、清掃
機本体4の展開シリンダ35及びシリンダ38を予め伸
長させておき、スクレーパ29を展開方向に伸ばして変
形された状態としてスクレーパ29が砲身3内面に触れ
ないようにしておく。
【0045】そして、操作ボックス45を操作してケー
ブル14を砲身3内部に送り込むように送りローラ41
を回転させ、回転ブラシ23を回転させ、洗浄液ノズル
47から洗浄液を出させる。このことにより、清掃機本
体4は、砲身3方向に押されて移動を始める。
【0046】清掃機本体4のガイド車輪12は、ガイド
溝42に案内されてライフル溝11内に入り、ライフル
溝11に沿って走行を始める。ライフル溝11は、砲身
3内面に螺旋状に形成されているため、ガイド車輪12
も砲身3内面を螺旋状に走行することとなり、清掃機本
体4も回転しながら砲尾13方向に移動することとな
る。そして、回転ブラシ23がライフル溝11に沿って
螺旋状に移動しながら砲身3内面に接する部分を後方に
移動させるように回転するため、回転ブラシ23はライ
フル溝11の向きに逆らうことなくライフル溝11内の
ゴミを掻き出す。
【0047】このようにして清掃機本体4が砲尾13に
達したら、移動限界検出用スイッチ39から位置情報が
発せられ、送りローラ41の回転方向を反転させ、展開
シリンダ35及びシリンダ38を縮退させる。このこと
により、スクレーパ29は閉成されると共に円形に戻さ
れ、砲身3内面に密着され、清掃機本体4は、砲口5に
向けて反転移動される。
【0048】また、万一、移動限界検出用スイッチ39
で清掃機本体4を自動的に反転移動させることができな
かった場合、操作ボックス45からマニュアル操作する
ことにより、清掃機本体4を反転移動させることとなる
が、砲尾側本体8の車輪は、ボールキャスター28とな
っているため、ライフル溝11から外れてしまっても清
掃機本体4を砲身3内に再び引き戻すことにより自然に
ライフル溝11内に嵌まり、元に戻る。
【0049】そして、清掃機本体4が砲口5に向けて移
動するとき、スクレーパ29は砲身3内面に密着されて
いるため、往路(ランチャー6から砲尾13に向かう行
程)及び復路で回転ブラシ23により洗い落とされたゴ
ミや、洗浄液ノズル47から出された洗浄液は、スクレ
ーパ29により砲口5にむけて移動され、砲身3外部に
掻き出される。
【0050】清掃機本体4が発射筒40内に戻ったら、
一旦送りローラ41の回転を止めて、制御モータ16を
所定角度回動させる。この回転によりインターナルギア
21と共に回転ブラシ23は砲身3の周方向に回動され
最初の往復時には洗浄しなかった位置に移動される。な
お、具体的には、この角度は、60°であるが、これは
回転ブラシ23の砲身周方向の大きさが一回の往復で砲
身内周の約60°角の範囲を清掃できるように設計され
ているためであり、回転ブラシ23の周方向の大きさに
応じて決定される角度である。
【0051】次に、再び清掃機本体4の展開シリンダ3
5及びシリンダ38を伸長させてスクレーパ29を変形
させ、ケーブル14を砲身3内部に送り込むように送り
ローラ41を回転させる。そして、上述のように往復さ
せて砲身3内部を洗浄したら再び同様に送りローラ41
の回転を止めて、回転ブラシ23を砲身3周方向に所定
角度回動させ、スクレーパ29を変形させ、清掃機本体
4を砲身3内に送り込む。
【0052】このようにして、清掃機本体4が発射筒4
0内に戻ってきたら、ランチャー6を上下二つ割りに開
いて砲口5から取り外し、砲身3の清掃作業を終了す
る。
【0053】そして、グリースアップを行う場合も、回
転ブラシ23の回転と洗浄液の供給を止め、かつ、復路
のみグリス供給穴32からグリスを出す点を除いて、上
述と同様の動作を繰り返して行う。
【0054】このように、砲身3内に挿入される清掃機
本体4の外周にライフル溝11内に沿って回転すると共
に清掃機本体4を案内するガイド車輪12を設け、砲口
5に清掃機本体4をケーブル14を介して往復動するよ
うにランチャー6を設け、清掃機本体4に砲身3内を清
掃する回転ブラシ23を設けたため、清掃機本体4をラ
イフル溝11に沿ってねじれながら軸方向に移動させる
ことができ、ライフル溝11部分も効果的に払拭清掃で
きる。そして、このことから、砲身3内に残留したゴミ
による弾道の狂いを防ぐことができ、砲の命中度を高め
ることができる。
【0055】また、清掃機本体4の砲尾13側に、ライ
フル溝11内に溜まったゴミを掻き取るリング状の拡縮
自在な弾性体からなるスクレーパ29を設けたため、砲
身3内部に残留するゴミを砲口5まで掻き出し除去する
ことができる。
【0056】そして、回転ブラシ23を清掃機本体4の
円周方向に複数、ライフル溝11方向に回転するように
設けたため、ライフル溝11の向きに逆らうことがな
く、ライフル溝11内のゴミをほぼ完全に掻き出すこと
ができる。
【0057】また、複数の回転ブラシ23を砲身3の軸
迴りに所定角度ごと回転可能に設けたため、砲身3内部
を全周に亘って清掃することができる。
【0058】そして、清掃機本体4を、砲口側本体7
と、その砲口側本体7に対して回転自在に設けた砲尾側
本体8とからなるものとし、砲口側本体7にケーブル1
4を連結すると共に回転ブラシ23及びガイド車輪12
を設け、砲尾側本体8にスクレーパ29を設けたため、
清掃機本体4を砲身3内部に詰まらせることなく滑らか
に移動させることができる。
【0059】また、砲尾側本体8の外周にライフル溝1
1と係合するボールキャスター28を設けたため、万
一、砲尾13方向に送りすぎてライフル溝11から脱輪
させてしまっても清掃機本体4を砲身3内に再び引き戻
すことにより自然にライフル溝11内にボールキャスタ
ー28を嵌めることができ、元の状態に復元することが
できる。
【0060】そして、上記スクレーパ29に延長部31
を形成し、延長部31に潤滑油を吐出するためのグリス
供給穴32を形成すると共に、潤滑油を砲身3の内面に
引き延ばすワイパー33を形成したため、砲身3内部に
グリスを供給することができ、スクレーパ29でグリス
を塗布することができ、グリスを砲身3内面全面に均一
に塗布できる。このため、砲身3の防錆効果を高めるこ
とができ、砲身3の寿命を向上させることができる。
【0061】また、ランチャー6にグリス圧送ポンプ4
4を設けたため、砲身3内面全面塗布に必要かつ十分な
量のグリスを清掃機本体4に供給できる。
【0062】そして、回転ブラシ23を砲身3内面に接
する部分を後方に移動させるように回転させるため、ゴ
ミを常に砲口5の方向に掻くことができ、ゴミを砲尾1
3方向に押し込んでしまうことを防げる。
【0063】また、清掃機本体4の移動は、砲口5に設
置したランチャー6で行うため、砲内面との摩擦力に頼
ることなく、前後進させることができる。また、砲口5
にランチャー6を固定するのみであるため、砲身3を砲
塔2に設置させた状態のまま清掃することができる。
【0064】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を奏する。
【0065】(1)請求項1に記載の発明によれば、ラ
イフル溝部分も効果的に払拭清掃できる。
【0066】(2)請求項2に記載の発明によれば、砲
身内部に残留するゴミを砲口まで掻き出し除去すること
ができる。
【0067】(3)請求項3に記載の発明によれば、ラ
イフル溝内のゴミを掻き出すことができる。
【0068】(4)請求項4に記載の発明によれば、砲
身内部を全周に亘って清掃することができる。
【0069】(5)請求項5に記載の発明によれば、清
掃機本体をライフル溝のある砲内面の溝の螺旋に沿って
滑らかに移動させることができる。
【0070】(6)請求項6に記載の発明によれば、砲
尾側の車輪をライフル溝から脱輪させてしまっても容易
にライフル溝内に戻すことができる。
【0071】(7)請求項7に記載の発明によれば、グ
リスを砲内面全面に均一に塗布できる。
【0072】(8)請求項8に記載の発明によれば、砲
身内面全面塗布に必要かつ十分な量の潤滑油を清掃機本
体に供給でき、砲身内面全面に潤滑油を塗布することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示す砲身清掃装置の
側面図である。
【図2】図1の要部を拡大した図1の斜視図である。
【図3】図2の側断面図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視断面図である。
【図5】図3のV −V 線矢視断面図である。
【図6】図3のVI−VI線矢視断面図である。
【符号の説明】
3 砲身 4 清掃機本体 5 砲口 6 ランチャー 7 砲口側本体 8 砲尾側本体 11 ライフル溝 12 ガイド車輪 13 砲尾 14 ケーブル 23 回転ブラシ 28 ボールキャスター 29 スクレーパ 32 グリス供給穴 33 ワイパー 44 グリス圧送ポンプ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砲身内に挿入される清掃機本体の外周に
    その砲身内に形成されるライフル溝内に沿って回転する
    と共に清掃機本体を案内するガイド車輪を設け、他方砲
    口に上記清掃機本体をケーブルを介して往復動するよう
    にランチャーを設け、上記清掃機本体に砲身内を清掃す
    る回転ブラシを設けたことを特徴とする砲身清掃装置。
  2. 【請求項2】 清掃機本体の砲尾側に、ライフル溝内に
    溜まったゴミを掻き取るリング状の拡縮自在な弾性体か
    らなるスクレーパを設けた請求項1に記載の砲身清掃装
    置。
  3. 【請求項3】 回転ブラシは清掃機本体の円周方向に複
    数設けられると共にライフル溝方向に回転するように設
    けられた請求項2に記載の砲身清掃装置。
  4. 【請求項4】 複数の回転ブラシが砲身の軸迴りに所定
    角度ごと回転可能に設けられる請求項3記載の砲身清掃
    装置。
  5. 【請求項5】 清掃機本体は、砲口側本体と、その砲口
    側本体に対して回転自在に設けられた砲尾側本体とから
    なり、その砲口側本体にケーブルが連結されると共に回
    転ブラシ及びガイド車輪が設けられ、砲尾側本体にスク
    レーパが設けられる請求項2記載の砲身清掃装置。
  6. 【請求項6】 砲尾側本体の外周にライフル溝と係合す
    るボールキャスタが設けられた請求項5記載の砲身清掃
    装置。
  7. 【請求項7】 上記スクレーパの延長部に潤滑油を吐出
    するための穴が形成されると共に、潤滑油を砲身の内面
    に引き延ばすワイパーが形成された請求項2、3、4、
    5又は6記載の砲身清掃装置。
  8. 【請求項8】 上記ランチャーに潤滑油を伝送するポン
    プを設け、上記清掃機本体に上記ケーブルを介して内面
    塗布に必要な潤滑油を供給する請求項1記載の砲身清掃
    装置。
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