JP2003284989A - 管内清掃用又は塗装用ピグ及びその使用法 - Google Patents

管内清掃用又は塗装用ピグ及びその使用法

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JP2003284989A JP2002093738A JP2002093738A JP2003284989A JP 2003284989 A JP2003284989 A JP 2003284989A JP 2002093738 A JP2002093738 A JP 2002093738A JP 2002093738 A JP2002093738 A JP 2002093738A JP 2003284989 A JP2003284989 A JP 2003284989A
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pipe
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JP2002093738A
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Kiminori Furukawa
公規 古川
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U Shin Ltd
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Yuhshin Co Ltd
Yuhshin Seiki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特開2001−191045を基礎として、さ
らに強い回転運動を生じさせて、より強力、かつ、効果
的な清掃が実施でき、また、より均一で緻密な塗装膜を
形成し、かつ、曲り部等での使い勝手の良い管内清掃用
又は塗装用ピグを提供し、それらを用いた配管内面の清
掃又は塗装方法を提供する。 【解決手段】清掃又は塗装対象配管4の有効内径Pの5
0から90%、さらに望ましくは70から85%の円柱
部外径Dを有するピグで、その円柱部2の側面に外径D
の5から20%、さらに望ましくは10から15%の深
さHと、外径Dの10から40%、さらに望ましくは2
0から30%の巾Wを持ち、かつ、ピグの軸線に対する
傾斜角度αが20から40度で螺旋状に掘り込まれた2
から6本の溝5を有することを特徴とする清掃用又は塗
装用ピグ1、及び、そのピグの強い回転運動を用いて行
う管内清掃又は塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、配管内面の清掃や
塗装に用いるピグ及びその使用方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ビル、マンション、各種プラント等に
は、種々の流体を運ぶために多量の配管が使用されてい
る。これらの配管は長期間使用するとその内面に錆や腐
食が発生したり、堆積物が流路を狭めたりして、配管と
しての機能が低下し、ついには使用に耐えなくなる。機
能の低下を防ぎ、あるいは、低下した機能を回復させる
ための一手段として、ピグを用いた清掃や塗装が行われ
ている。
【0003】通常、清掃や塗装に用いられるピグは、円
柱の先端に円錐又は円錐台を組み合わせた形状を成し、
その用途に応じた材質で作られる。ピグは清掃又は塗装
対象配管の中に挿入された後、その後流側に圧縮空気を
送り込む圧送押出法、あるいは、その前流側を減圧する
吸引法により生じさせた気流に乗って配管内を移動する
ことにより、清掃又は塗装の作業を行う。
【0004】まず対象配管を清掃するために、清掃用ピ
グが使用される。清掃用ピグは、清掃対象である錆、腐
食生成物、又は、堆積物の物性や量に応じて、その構成
や材質、あるいは、堆積や付着の程度がひどいときにピ
グの側面に付加されるアタッチメントが選定される。ピ
グは配管内を移動しながらその側面を管や堆積物の内面
にこすり付けることにより、研削や研磨を行う。
【0005】ピグの側面を有効にこすり付けるために、
配管内径とほぼ等しい外径の円柱部を有するピグが選定
されるのが普通であるが、腐食生成物や堆積物により配
管の有効内径が本来の配管内径より極めて小さくなって
いる場合には、ピグが清掃の途中でひっかかり配管内に
停滞することがないように、その有効な内径に見合った
外径の円柱部を有するピグをまず通し、順次、外径の大
きなものに替えて、最終的には本来の配管内径にほぼ等
しい外径の円柱部を有するピグを通す操作が行われるこ
ともある。
【0006】清掃が終了した後、塗装用ピグを用いて塗
装が行われる。塗装に当たっては、塗装用ピグの進行方
向前方にあらかじめ所要量の塗料が挿入するのが一般的
である。塗装用ピグは塗料を押しながら前進しつつ、配
管内面に塗料を押し付けるようにして塗装を行う。ピグ
を移動させるのに必要なエネルギーを節約し、かつ、配
管内面全周に均一な塗装を施すために、対象配管の内径
とほぼ等しい外径の円柱部を有するピグが選定されてき
た。
【0007】清掃の場合も塗装の場合も従来のやり方で
は、配管の有効内径(配管内がかなりきれいな状態の場
合は、本来の配管内径と同じ。)とほぼ等しい外径の円
柱部を有するピグが採用され、配管内をピグによりほぼ
ぴったりと塞ぐことによって、ピグの側面を配管や堆積
物等の内面にこすり付け、あるいは、押し付けて清掃や
塗装の役を果たさせると共に、ピグにより配管を後流側
と前流側の二つの室に分け、その後流側の室を加圧し、
あるいは、その前流側の室を減圧する形でピグの移動を
図ってきた。
【0008】出願人は特開2001−191045「管
内清掃用又は塗装用ピグ及びその使用法」により、従来
のこのような発想とは全く異なる管内清掃用又は塗装用
ピグ、すなわち、ピグに強い回転運動を起こさせ、その
回転運動を活用して管内の清掃や塗装を行う管内清掃用
又は塗装用ピグを開示した。
【0009】上記出願では、清掃又は塗装対象配管の有
効内径に比べて小さな外径の円柱部を有するピグ、すな
わち、有効内径の50から90%、さらに望ましくは7
0から85%の外径の円柱部を有するピグをあえて選択
することにより、対象配管内面と円柱部の間に生ずる偏
心二重円環流がピグに強い回転力を与え、ピグは自転す
ると同時に公転し、対象配管の内面を激しく押しなが
ら、あるいは、その内面を激しくこすりながら、進行す
る。これらの力により清掃を強力、かつ、効果的に行
い、また、均一で緻密な塗装膜を形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、特開
2001−191045の発明を基礎として、さらに強
い回転運動を生じさせて、より強力、かつ、効果的な清
掃が実施でき、また、より均一で緻密な塗装膜を形成
し、かつ、曲り部等 単にピグを通過させるだけでは清
掃が十分行えず、塗装膜も均一に形成しがたい部分での
使い勝手の良い管内清掃用又は塗装用ピグを提供し、そ
れらを用いた配管内面の清掃又は塗装方法を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、清掃又は塗装
対象配管の有効な内径の50から90%、さらに望まし
くは70から85%の外径の円柱部を有する清掃用又は
塗装用ピグであって、その円柱部の側面に外径の5から
20%、さらに望ましくは10から15%の深さと、外
径の10から40%、さらに望ましくは20から30%
の巾を持ち、かつ、ピグの軸線に対し20から40度傾
斜する形で螺旋状に掘り込まれた2から6本の溝を有す
ることを特徴とする。
【0012】特開2001−191045にて詳述した
ように、対象配管の有効内径の50から90%、さらに
望ましくは70から85%の外径の円柱部を有するピグ
を用いることにより、偏心二重円環流によりピグに回転
力が与えられることは、実験的に把握され、理論的にも
裏付けられている。
【0013】この形状のピグの円柱部の側面に螺旋状に
溝を掘り込むことにより、ピグを搬送する気流の一部が
この溝状部に沿って流れながら方向を変え、その反動と
してピグにさらなる回転力を与える。この効果、すなわ
ち、偏心二重円環流による回転に加えてさらにピグの回
転を加速する効果は、溝の深さと巾があまり小さければ
明確には現れず、また、あまり大きくするとピグの挙動
が不安定になり期待できない。実験した結果によれば、
溝の深さはピグの円柱部外径の5から20%、さらに望
ましくは10から15%が、溝の巾は同じく円柱部外径
の10から40%、さらに望ましくは20から30%
が、最も回転加速効果が明らかであった。一方、ピグの
軸線に対する傾斜角についても、小さすぎても、大きす
ぎても、回転加速効果が減少する。実験した結果によれ
ば、ピグの軸線に対して20から40度の範囲で傾斜す
る場合が、最も顕著に回転加速効果が発揮された。
【0014】このようにして本発明の清掃用又は塗装用
ピグは清掃・塗装対象配管の中で極めて強い自転及び公
転運動を行い、それらの回転運動により、配管内面を強
く押す力、あるいは、配管内面を強くこする力を生み出
し、これらの力によって、清掃が強力にかつ、効率的に
行えるという効果、及び、より均一で緻密な塗装膜を形
成できるという効果を生じる。さらに、塗装の仕上げに
本発明の塗装用ピグを使用すると、螺旋状に彫り込まれ
た溝の縁が、あたかもスクレーパのように機能して余剰
の塗料を掻き取り、塗料不足の部分に再分配して、より
均一な塗装膜を得られるという効果を有する。
【0015】また、本発明は、上述の管内清掃用又は塗
装用ピグの後端に回転自在継手を設け、その回転自在継
手に結んだワイヤーの長さを調節する機構を清掃又は塗
装対象配管の外部に設けたことを特徴とする管内清掃用
又は塗装用ピグである。
【0016】偏心二重円環流による回転力と、円柱部側
面に螺旋状に設けられた溝の回転加速効果により本発明
の清掃用又は塗装用ピグは強い自転及び公転運動を行
う。しかも、それらの回転の強さは、ピグが対象配管内
を移動する早さや移動する距離に左右されず、ピグを搬
送するに十分な気流が存在すれば常に強い回転運動を維
持できる。したがって、本発明の清掃用又は塗装用ピグ
の後端に回転自在継手を介してワイヤーを取り付け、対
象配管の外部からそのワイヤーの長さを調節できるよう
にすることにより、対象配管中の任意の位置で清掃用又
は塗装用ピグの移動を止めて回転運動のみを持続させ、
その部分のみ清掃又は塗装を長時間かけて行ったり、あ
るいは、対象配管中の特定部分の前後をピグを往復させ
て繰返し清掃又は塗装を行う自由度が得られる。
【0017】このように、ピグの強い回転運動を維持し
ながら、対象配管内の任意の位置で清掃又は塗装作業を
行いうる自由度を有することにより、曲り部、分岐・集
合部、異径部、異形部等、単にピグを通過させるだけで
は清掃が十分行えず、塗装膜も均一に形成しがたい部分
で極めて使い勝手がよい清掃用又は塗装用ピグを提供で
きるという効果を生ずる。
【0018】なお、従来から、清掃用ピグが対象配管内
で引っかかって動かなくなった場合に外から引っ張って
救出するために、あるいは、塗装用ピグがあまり早く移
動すると塗装膜が部分的に切れて対象配管内面全体を塗
装できないという問題の解決のためにピグにワイヤーを
付けて配管対象内に投入してワイヤーの他端を対象配管
の外で支持したり、そのワイヤーの繰り出しスピードを
調節してピグの速度制御を図る等の試みがあったが、本
発明では、対象配管内の任意の位置で清掃または塗装を
行わせるのであって、目的、効果とも全く異なってい
る。
【0019】さらに、本発明は、清掃又は塗装対象配管
内に圧送押出法又は吸引法により気流を作り、上述の管
内清掃用又は塗装用ピグをその気流の中に投入すること
により生ずるピグの回転運動を用いて行う対象配管内の
清掃又は塗装方法である。
【0020】吸引法等により清掃又は塗装対象配管内に
気流を作り、この気流の中に清掃用又は塗装用のピグを
投入して管内の清掃又は塗装を行う方法については、特
開2000−334363「合流又は分岐配管の更生装
置と更生方法」や前述の特開2001−191045に
て詳説した通りである。本発明の清掃用又は塗装用のピ
グを使用することにより、さらに強く配管内面を押す
力、あるいは、さらに強く配管内面をこする力を生み出
し、これらの力によって、清掃がより強力にかつ、より
効率的に行えるという効果を生じ、より均一で緻密な塗
装膜を形成できるという効果を生じる。また、後端に回
転自在継手を介してワイヤーを取り付けた本発明の清掃
用又は塗装用ピグを使用し、対象配管の外部からそのワ
イヤーの長さを調節できるようにすれば、対象配管中の
任意の位置で清掃用又は塗装用ピグの移動を止めて、そ
の部分のみ清掃又は塗装を長時間かけて行ったり、ある
いは、対象配管中の特定部分の前後をピグを往復させて
繰返し清掃又は塗装を行う自由度が得られる
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明をする。なお、本発明はかか
る実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体
的構造に種々の変更を加えて良いことは言うまでもな
い。図1は本発明の管内清掃用又は塗装用ピグの実施例
1の側面図及び断面図、図2は本発明の管内清掃用又は
塗装用ピグの実施例2の説明図、図3は実施例2を用い
た本発明の管内清掃又は塗装方法の説明図である。
【0022】
【実施例1】図1は、本発明の管内清掃用又は塗装用ピ
グの基本的な形態である実施例1を示す。清掃用又は塗
装用ピグ1は円柱部2の先に円錐台部3を組み合わせた
形状をしている。ピグの円柱部2の外径Dは、清掃又は
塗装対象配管4の有効内径Pの50から90%、さらに
望ましくは70から85%に選ばれている。円柱部2の
側面には4本の溝5が螺旋状に彫り込まれている。
【0023】溝5の深さHは、ピグ円柱部外径Dの5か
ら20%、さらに望ましくは10から15%であり、溝
5の巾Wは、ピグ円柱部外形Dの10から40%、さら
に望ましくは20から30%である。螺旋状に彫り込ま
れた溝5のピグの軸線に対する傾きα(アルファ)は2
0から40度である。溝5の断面形状につては特に限定
はないが、発泡ウレタン等でピグを成形することを考え
ると図に示すようななだらかな丸溝状、あるいは、全体
として長方形や台形をなし、その底部の角に丸みを付け
た形状になろう。塗装の仕上げにこのピグを用いると、
ピグ円柱部側面と溝5の縁があたかもスクレーパのよう
に機能して余剰の塗料を掻き取り塗料不足の部分に再分
配して、より均一な塗装膜を形成する。
【0024】ピグの素材には、発泡ウレタン等従来用い
られたものがそのまま使用できる。含浸性のある多孔質
の素材を使用すれば、酸化チタン等の極めて薄い塗装膜
を形成する場合に、液状の酸化チタンを事前に塗装用ピ
グそれ自体に含浸させておくことにより、気流に乗って
自転及び公転しながら進行する塗装用ピグがその側面を
配管の内面にくまなく押し付けることにより、含浸させ
た塗料を少しずつ均等に配管内面に残して、極めて薄
い、かつ、緻密な塗装膜を作ることが出来る。
【0025】
【実施例2】図2に示す実施例2の清掃用又は塗装用ピ
グ6は、円柱部7の先に円錐台部8を組み合わせた形状
であること、及び、その円柱部7の側面に所定の深さと
所定の幅を持ちピグの軸線に対して所定の角度傾斜する
形で螺旋状に掘られた溝9を所定の本数有することは実
施例1と同じであるが、円柱部7の側面に円周方向に複
数本の浅い溝10が平行して掘られている点が異なって
いる。この円周上の溝9は、清掃や塗装の効率を高めて
より良い結果を得る目的で従来から採用されてきた技術
である。また、図示していないが配管内面の堆積や付着
の程度がひどいときには、溝10の間の帯状部分11に
研磨効果を高めるためのアタッチメントを装着すること
も従来から行われていた。これらの従来から用いられて
きた技術を本発明の清掃用又は塗装用ピグに容易に組み
合わせることができる。
【0026】さらに、本実施例では、ピグの後端12の
中央部に回転自在継手13を設け、その回転自在継手に
ワイヤー14を取り付けてある。図3において説明する
ように、対象配管内を清掃又は塗装するときにこのワイ
ヤー14の長さを対象配管の外部から調整できるように
して、対象配管の任意の位置でピグの移動を止めて回転
運動のみを持続させ、その部分のみ清掃又は塗装を長時
間かけて行ったり、あるいは、対象配管中の特定部分の
前後をピグを往復させて繰返し清掃又は塗装を行うこと
ができる。回転自在継手13としては、ピグの自由な回
転を阻害せず、ピグの推力に十分耐える強度を有する物
であれば良い。例えば、釣道具として市販されている
「より戻し」の一端に根っ子状の部分を設け、ピグを製
作する際に、その根っ子状の部分を中に埋め込んでしっ
かりと固定して使用するのも一つの有効な方法である。
【0027】図3では、実施例2を用いた本発明の吸引
法による管内清掃又は塗装方法を説明する。吸引法によ
る配管系の清掃又は塗装方法の詳細については、特開2
000−334363「合流又は分岐配管の更生装置と
更生方法」を参照されたい。なお、圧送押込法を採用す
る場合も、ピグを気流に乗せて移動・回転させるという
基本的な点では吸引法と同じなので、以下の説明に加え
て、吸引装置に替えて加圧装置を用い、各仮設装置を圧
力に耐える構造にし、清掃又は塗装対象配管に対しても
加圧による損傷を受けないようにあらかじめ配慮し、わ
ずかな隙間からでも気流に乗って剥離された堆積物や塗
料の一部が外部に漏れやすいので環境にもより配慮す
る、等を勘案して行えば良い。
【0028】清掃又は塗装の対象となる配管系20は、
主管部21と主管部からT継手23で分岐された枝管部
22やベンド24などの複雑な組み合わせから成り、そ
の中には曲り部、分岐・集合部、異径部、あるいは、異
形部等を含んでいるのが一般的である。まず、配管系2
0の中で一工程で清掃又は塗装をするルートを選定す
る。本図では、主管21のルートを選定した場合をもと
に以下の説明をする。図示されていないが、枝管22
等、選定されたルートに含まれない部分には気流が生じ
ないように、あらかじめ先端を閉止しておく。
【0029】主管の一開放端には、ピグ・塗料受止装置
25が設けられ、その先に集塵装置26、さらに吸引装
置27が配管あるいはダクト28により接続されてい
る。吸込み側の圧力を一定に保つために圧力調整弁29
を設けることが望ましい。一方、選定されたルートの他
の開放端には、ピグ・塗料挿入部30が、その先には吸
引する空気を取り込む吸入弁31が設けられている。ピ
グ・塗料挿入部30はピグや塗料の挿入が容易に出来る
ようにソケット継手等により取り外し容易に構成されて
いる。
【0030】清掃作業を行うには、ピグ・塗料挿入部3
0に清掃用のピグ6を挿入する。ピグ6にはその後端部
に設けられた回転自在継手を介してワイヤー14が取り
付けられている。ワイヤー14は、ピグ挿入口33の蓋
に設けられた穴34を通ってガイドプーリー35に導か
れてワイヤー巻き取り・調整装置36に至り、その繰り
出し長さ、及び、繰り出しスピードを調整される。ピグ
6を挿入した後、吸引装置27を起動させ、対象配管系
20の中を負圧にする。負圧がたった後、吸入弁31を
微開し、取入れ量を調整しながら外気を導入する。取入
れ量の調整は圧力計32の指示を、別途実験で求めた清
掃作業に最も適正な値に合わせるように行う。
【0031】取入れられた空気は選定されたルートに従
って吸引装置27に向かって流れ、ピグ6に、偏心二重
円環流による回転力とピグの円柱部側面に設けられた溝
の回転加速効果により極めて強い自転及び公転運動を生
ぜしめる。これらの回転運動によりピグ6は、その側面
を対象配管の内面に極めて強い力で押し付け、あるい
は、極めて強い力でこすり付けることにより、強力に、
かつ、効果的に清掃をしながら進行し、ピグ・塗料受止
装置25に至って停止する。剥離された付着・堆積物は
ピグ・塗料受止装置25や集塵装置26により回収され
る。
【0032】ワイヤー巻き取り・調整装置36を操作す
ることにより、選定されたルートの任意の地点、例え
ば、清掃が不十分になりがちな継手部23、ベンド2
4、等で、ピグ6の移動を止めて回転運動のみを持続さ
せ、清掃を長時間かけて行ったり、それらの部分の前後
をピグを往復させて繰返し清掃を行うことが可能であ
る。
【0033】塗装作業を行うには、同様に一工程で清掃
又は塗装をするルートを選定し、選定されたルートに含
まれない部分には気流が生じないように、あらかじめ先
端を閉止しておく。ピグ・塗料挿入部30に塗料を挿入
し、その後流側に塗装用のピグ6を挿入する。対象配管
系20の中の負圧を立てた後、吸入弁31を微開し、取
入れ量を調整しながら外気を導入する要領は清掃作業の
場合と同じである。取入れ量の調整は圧力計32の指示
を、別途実験を実施して求めた塗装作業に最も適した値
に合わせるように行う。
【0034】取入れられた空気は選定されたルートに従
って吸引装置27に向かって流れ、ピグ6に、偏心二重
円環流による回転力とピグの円柱部側面に設けられた溝
の回転加速効果により極めて強い自転及び公転運動を生
ぜしめる。これらの回転運動によりピグ6は、その側面
を対象配管の内面に極めて強い力で押し付け、あるい
は、極めて強い力でこすり付けることにより、均質の塗
装膜を形成しながら進行し、ピグ・塗料受止装置25に
至って停止する。余剰の塗料はピグ・塗料受止装置25
により、飛沫になって気流に乗っている塗料は集塵装置
26により回収される。
【0035】ワイヤー巻き取り・調整装置36を操作す
ることにより、選定されたルートの任意の地点、例え
ば、塗装が不均一になりがちな継手部23、ベンド2
4、等で、ピグ6の移動を止めて回転運動のみを持続さ
せ、長時間かけて塗装したり、それらの部分の前後をピ
グを往復させて繰返し塗装することが可能である。
【0036】選択されなかったルート、例えば、枝管2
2を清掃又は塗装するには、枝管22を含む新たなルー
トを選定し、その選定されたルートの開放端に、すなわ
ち、枝管22の図示されていない他端にピグ・塗料挿入
部を設け、他のルートには気流が生じないように閉止し
て、同様の操作を繰り返せばよい。
【0037】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の清掃用又
は塗装用ピグは清掃・塗装対象配管の中で極めて強い自
転及び公転運動を行い、それらの回転運動により生み出
される力によって、清掃がより強力にかつ、より効率的
に行えるという効果、及び、より均一で緻密な塗装膜を
形成できるという効果を生じる。また、塗装の仕上げに
本発明の塗装用ピグを使用すると、螺旋状に彫り込まれ
た溝の縁があたかもスクレーパのように機能して余剰の
塗料を掻き取り、塗料不足の部分に再分配してより均一
な塗装膜を得られるという効果も生じる。さらに、ピグ
の後端に回転自在継手を介してワイヤーを取り付け、そ
の長さを調節する機構を清掃又は塗装対象配管の外部に
設けることにより、ピグの強い回転運動を維持しながら
対象配管内の任意の位置で清掃又は塗装作業を行いうる
自由度を有することができ、曲り部等 単にピグを通過
させるだけでは清掃が十分行えず、塗装膜も均一に形成
しがたい部分での使い勝手が極めてよいという効果を生
ずる。そして、さらに 本発明はこれらの清掃用又は塗
装用ピグの特徴を十分発揮させる管内清掃又は塗装方法
を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管内清掃用又は塗装用ピグの実施例1
の側面図及び断面図である。
【図2】本発明の管内清掃用又は塗装用ピグの実施例2
の説明図である。
【図3】実施例2のピグを用いた本発明の管内清掃又は
塗装方法の説明図である。
【符号の説明】
1 実施例1の管内清掃用又は塗装用ピグ 2 円柱部 3 円錐台部 4 清掃又は塗装対象配管 5 溝 6 実施例2の管内清掃用又は塗装用ピグ 7 円柱部 8 円錐台部 9 溝 10 溝 11 帯状部 12 ピグ後端 13 回転自在継手 14 ワイヤー 20 清掃又は塗装対象配管系 21 主管部 22 枝管部 23 T継手 24 ベンド 25 ピグ・塗料受止装置 26 集塵装置 27 吸引装置 28 配管あるいはダクト 29 圧力調整弁 30 ピグ・塗料挿入部 31 吸入弁 32 圧力計 33 ピグ挿入口 34 穴 35 ガイドプーリー 36 ワイヤー巻き取り・調整装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 清掃又は塗装対象配管の有効な内径の5
    0から90%、さらに望ましくは70から85%の外径
    の円柱部を有する清掃用又は塗装用ピグであって、該円
    柱部の側面に該外径の5から20%、さらに望ましくは
    10から15%の深さと、該外径の10から40%、さ
    らに望ましくは20から30%の巾を持ち、かつ、該ピ
    グの軸線に対し20から40度傾斜する形で螺旋状に掘
    り込まれた2から6本の溝を有することを特徴とする管
    内清掃用又は塗装用ピグ。
  2. 【請求項2】 前記管内清掃用又は塗装用ピグの後端に
    回転自在継手を設け、該回転自在継手に結んだワイヤー
    の長さを調節する機構を前記清掃又は塗装対象配管の外
    部に設けたことを特徴とする請求項1記載の管内清掃用
    又は塗装用ピグ。
  3. 【請求項3】 前記清掃又は塗装対象配管内に圧送押出
    法又は吸引法により気流を作り、請求項1又は請求項2
    記載の管内清掃用又は塗装用ピグを該気流内に投入する
    ことにより生じる該ピグの回転運動を用いて行う管内清
    掃又は塗装方法。
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