JP2009061355A - 気体噴射ノズルおよびこれを備える気体噴射装置 - Google Patents

気体噴射ノズルおよびこれを備える気体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転する吹出口から加圧気体を拡散させながら噴射するためのノズルであって、使用温度環境によらず少量の加圧気体の吹き出しによってもただちにその先端部が良好に旋回可能であって、かつ部品の汚損や磨耗のおそれのない気体噴射ノズルを提供する。
【解決手段】加圧気体供給源50に蓄えられた加圧気体を、回転する吹出口16から拡散させながら噴射するための気体噴射ノズル10であって、基端が前記加圧気体供給源と連通する固定管12と、硬質材料からなり前記固定管と連通する通孔18を内部に備えるとともに該固定管の先端に対して回転自在に設けられた回転体14と、を有し、前記回転体の先端には、回転体の回転軸から径方向にオフセットした位置に、前記吹出口が、回転軸(AX)方向および径(R)方向に対してともに交差する方向に向けて開口形成されていることを特徴とする気体噴射ノズル10。
【選択図】図1

Description

本発明は、加圧気体供給源に蓄えられた加圧気体を、回転する吹出口から拡散させながら噴射するための気体噴射ノズル、およびこれを備える気体噴射装置に関する。
この種の装置としては、可撓性の円筒体からなるフレキシブルノズルをラッパ状のガイドの内周面に沿って旋回させながら流体を噴射する流体噴出ガンの発明(下記特許文献1を参照)が知られている。またこれに関連する装置として、可撓性の管材を内外二重管構造としたフレキシブルノズルをラッパ状の規制部材に沿って旋回させながら液体とともに加圧気体を噴射するノズルの発明(下記特許文献2を参照)などが知られている。上記流体噴出ガンやノズルにおいては、ナイロンやポリプロピレンなどの合成樹脂製のフレキシブルノズルの先端から加圧気体を勢いよく噴射することにより、その反力によって当該ノズル全体を旋回させ、加圧気体を回転拡散させている。
このように、回転する吹出口から加圧気体を噴射することにより気体の圧力波を増幅し、噴射力を増大させることができるため、かかる気体噴射装置を除塵装置(ダストブロアー)として用いた場合には除塵能力を向上することができる。
特開2001−104840号公報 特開2003−154294号公報
しかし上記従来の気体噴射装置の備えるフレキシブルノズルには以下の問題がある。
第一には、加圧気体の噴射によってフレキシブルノズルを安定して旋回させるためには相当の噴射圧が必要であるため、当該ノズルは高圧噴射用途でしか用いることができず、繊細な噴射を要するブロアーとしては用いることができない。
第二には、フレキシブルノズルの旋回径を所望に規定するためにはラッパ状のガイドが必須であるところ、ノズルの先端とガイドの内周面とが激しく擦れ合うため両者は容易に汚損および摩擦劣化する。このためノズルとガイド内周面との動摩擦抵抗が次第に増大してノズルの旋回性が低下する。
第三には、上述のような合成樹脂からなるフレキシブルノズルは冬季または寒冷地では硬化してしまい、旋回性が悪化することから加圧気体の所望の回転拡散を得ることができなくなる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、すなわち回転する吹出口から加圧気体を拡散させながら噴射するためのノズルであって、使用温度環境によらず、少量または比較的低圧の加圧気体の吹き出しによっても良好にその先端部が旋回可能であって、かつ部品の汚損や磨耗のおそれのない気体噴射ノズルを提供することを目的とする。また本発明は、上記気体噴射ノズルを備える気体噴射装置を提供することを他の目的とする。
本発明は、加圧気体の噴射の反力によって回転力を得るための流路が内部に形成された回転体を硬質材料で作製するとともに、加圧気体供給源と連通する固定管に対してこれを回転自在に取り付けることにより、フレキシブルチューブやラッパ状のガイドを用いずとも加圧気体を回転拡散させつつ噴射することが可能になるという技術思想に基づいてなされたものである。
すなわち本発明の気体噴射ノズルは、
(1)加圧気体供給源に蓄えられた加圧気体を、回転する吹出口から拡散させながら噴射するための気体噴射ノズルであって、
基端が前記加圧気体供給源と連通する固定管と、硬質材料からなり前記固定管と連通する通孔を内部に備えるとともに該固定管の先端に対して回転自在に設けられた回転体と、を有し、
前記回転体の先端には、回転体の回転軸から径方向にオフセットした位置に、前記吹出口が、回転軸方向および径方向に対してともに交差する方向に向けて開口形成されていることを特徴とする気体噴射ノズル;
(2)前記固定管と回転体とがベアリングを介して接続されている上記(1)に記載の気体噴射ノズル;
(3)回転体が、前記固定管とそれぞれ連通した複数の吹出口を前記回転軸に対して回転対称位置に有し、かつ、前記複数の吹出口が、前記回転軸まわりに同一の回転方向に向けて形成されている上記(1)または(2)に記載の気体噴射ノズル;
(4)回転体が、当該回転体の回転により前記回転軸方向に軸流を発生させるファンを備えることを特徴とする上記(1)から(3)のいずれかに記載の気体噴射ノズル;
(5)回転体が、その先端より突出するブラシを有する上記(1)から(4)のいずれかに記載の気体噴射ノズル;
を要旨とする。
また本発明の気体噴射装置は、
(6)(A)加圧気体が蓄えられた加圧気体供給源と、
(B)基端が前記加圧気体供給源と連通した固定管と、硬質材料からなり前記固定管と連通する通孔を内部に備えるとともに前記固定管の先端に対して回転自在に設けられた回転体と、を有し、前記回転体の先端には、回転体の回転軸から径方向にオフセットした位置に、回転軸方向および径方向に対してともに交差する方向に向けて吹出口が開口形成された気体噴射ノズルと、
(C)加圧気体供給源から固定管への前記加圧気体の流通を閉止または開放する弁体と、を備え、
噴射される加圧気体によって前記回転体を回転軸まわりに旋回させることにより、当該加圧気体を拡散させながら前記吹出口より噴射することを特徴とする気体噴射装置;
を要旨とする。
本発明の気体噴射ノズルによれば、加圧気体の流路の一部を構成する回転体を硬質材料で作製するとともに固定管の先端に対して回転自在とすることにより、従来のフレキシブルノズルを旋回させる気体噴射ノズルがもつ上記課題が解決される。すなわちノズル先端とラッパ状のガイドの内面とが激しく擦れ合って損耗することがなく、また使用温度によらず加圧気体の吹き出しとともに直ちにノズルの回転が開始される。
したがって本発明の気体噴射ノズルを備える気体噴射装置によれば、加圧気体の噴射圧が比較的低圧であっても、また吹き出し量が少量であっても、ノズルが良好に回転を開始して加圧気体の圧力波の増幅の効果が得られるため、噴射対象が羽毛繊維など繊細な噴射を要する場合にも対応することができる。
また、本発明の気体噴射ノズルをダストブロアーに用いた場合には、回転軸の延長線上に塵埃を捕捉することにより、その周囲に連続的に加圧気体の吹き付け力を与えることができる。このため、塵埃が布などの柔軟体に付着していた場合や、塵埃が付着対象に強固に付着していた場合も、布団たたきで布団を叩いて埃を浮き上がらせるごとく、目的の塵埃の周囲に連続的に打力を与えることでこれを容易に除去することができる。
また本発明の更に具体的な態様として、回転体と固定管とをベアリングによって回転自在に接続してもよい。これにより、回転体に作用する回転摩擦を低減し、比較的低圧または少量の噴射量によっても、また低温で使用した場合も、回転体を良好に回転させることができる。
また本発明の更に具体的な態様として、回転体に開口形成された吹出口を複数個とし、各吹出口を回転軸に対して回転対称位置に設けてもよい。これにより、加圧気体の噴射に伴う径方向の反力がバランスし、回転体は偏心することなく固定管まわりに滑らかに回転する。このとき各吹出口を同一の回転方向に向けることにより、各吹出口が受ける加圧気体の噴射反力は回転方向に相殺されることがなく、当該同一方向と反対の方向に向かって回転体を良好に回転させることができる。
また本発明の更に具体的な態様として、回転体の軸方向に軸流を発生させる軸流ファンをこれに設けてもよい。これにより、回転する吹出口から噴射される気体の回転成分が抑制され、軸方向成分が増大する。したがって加圧気体が過大に回転拡散されることを抑制し、軸方向への吹き付け力を高めることができる。
また本発明の更に具体的な態様として、回転体の先端より突出するブラシをこれに設けてもよい。これにより、本発明の気体噴射装置を除塵用に用いるに際しては、加圧気体の噴射力とともにブラシによる直接的な払拭の効果を得ることができるため、除塵性能を更に高いものとすることができる。
以下本発明にかかる気体噴射ノズルおよびこれを備える気体噴射装置について、図面を用いて更に具体的に説明する。
図1は本発明の第一実施形態の気体噴射ノズル10、およびこれを先端側(図中右方)に備える気体噴射装置30の一部縦断面模式図(側面図)である。気体噴射ノズル10、これが接続される連結部40、およびカバー42については、回転軸(AX)を通る垂直断面で切った縦断面図を図示している。
図2(a)は本実施形態の気体噴射ノズル10の部分縦断面模式図(側面図)である。固定管12の基端側(図中左方)は図示を省略している。また同図(b)は気体噴射ノズル10の正面図である。図中のA−A矢視が同図(a)に相当する。
<気体噴射装置について>
本実施形態の気体噴射装置30は加圧気体の吹き付けによって塵埃を除去する除塵用のスプレー装置(ダストブロアー)であり、大別してスプレーガン32と、加圧気体供給源50と、これに貯留された加圧気体(図示せず)とからなる。
スプレーガン32は、内部に加圧気体の流路を備えるガン本体34および連結部40と、レバー36と、レバー36によって上記流路と加圧気体供給源50とが連通される弁体38と、連結部40の先端に連通して接続される本発明の気体噴射ノズル10と、気体噴射ノズル10を保護するラッパ状のカバー42とを備えている。またガン本体34と加圧気体供給源50とは可撓性のチューブ44によって接続されている。
これにより、使用者がレバー36を手で引くことで弁体38が流路を開放し、加圧気体供給源50に蓄えられた加圧気体が気体噴射ノズル10の先端から噴射される。また使用者がレバー36を元に戻すことにより、弁体38が流路を閉止して加圧気体の流通が停止される。
加圧気体には一般に数MPaから数十MPa程度に圧縮した空気を用いるほか、窒素や二酸化炭素などの不活性ガスや、代替フロンなどを用いてもよい。弁体38の開放によって加圧気体は減圧され、大気圧以上、1MPa未満程度に噴射圧にて気体噴射ノズル10の吹出口16より吹き出される。
<気体噴射ノズルについて>
本発明の気体噴射ノズル10は、スプレーガン32に対して固定された固定管12の先端に回転体14を回転自在に取り付けてなる。
固定管12の基端(図中左方)は、連結部40と気密に連接されて加圧気体供給源50と連通し、加圧気体の流路となる。固定管12の基端と連結部40との接続態様は特に限定されるものではないが、固定管12の基端側外周面に雄ネジ、連結部40の先端側にこれと対になる雌ネジを形成して互いに螺合するとよい。
固定管12の中心線形状、断面形状ともとくに限定されるものではなく、本実施形態では断面が円形、中心線形状が直線状の固定管12を例示している。
本実施形態では、固定管12の先端の伸びる方向、すなわち固定管12の断面中心と、回転体14の回転軸(AX)とが一致している。ただし回転体14が固定管12の先端に対して回転可能であって、かつ噴射される加圧気体が固定管12と回転体14との隙間から有意に漏れ出すことのないかぎり、回転体14の回転軸は必ずしも固定管12の断面中心と一致している必要はなく、回転軸が固定管12の中心に対して偏心した位置にあっても、また固定管12の先端の伸びる方向と回転軸とが不一致であってもよい。
回転体14は、固定管12と連通する通孔18を内部に備えている。固定管12と回転体14とは回転自在かつ気密に接続されており、固定管12を通じて加圧気体供給源50から導出された加圧気体は通孔18を通じてノズル先端部15より噴出される。
固定管12と連通する通孔18の先端(図中右方)に位置するノズル先端部15は、回転体14の回転軸(AX)から径(R)方向にオフセットした位置にある。またノズル先端部15には、回転軸方向および径方向に対してともに交差する方向に向けて吹出口16が開口形成されている。換言すると、吹出口16の開口面の法線方向である噴射方向は、回転軸まわりの回転方向成分をもっている。
これにより、加圧気体供給源50に蓄えられた加圧気体が吹出口16から噴射される際に、図2(b)に示すようにノズル先端部15は噴射反力Fを受け、これと一体化した回転体14は回転軸まわりに回転する。図示の気体噴射ノズル10の場合、吹出口16は回転軸直進方向と、回転軸まわりの回転方向との中間方向を向いているため、加圧気体が吹出口16から噴射されると、回転体14は回転軸方向から見て反時計回りに吹出口16とともに回転することとなる。
したがって、気体噴射ノズル10は、回転軸からのノズル先端部15のオフセット幅を半径とする円周上を吹出口16が移動することとなるため、所定の回転軸直進方向成分をもって噴射される加圧気体の圧力波を、吹出口16の回転によって増幅する効果を得ることができる。
固定管12と回転体14とはともに硬質材料からなり、加圧気体の噴射によってそれ自身が有意に変形することがない。具体的には、硬質プラスチック材料や金属材料を用いることができ、耐圧性や耐久性の観点から固定管12にはステンレス鋼などの金属材料が、慣性モーメントを小さくして回転を良好にする観点から回転体14には可塑剤を添加したポリウレタンなどの硬質プラスチック材料が、それぞれ好適に用いられる。
本実施形態の気体噴射ノズル10においては、固定管12と回転体14とは転がり軸受やすべり軸受などのベアリング20によって接続されている。
固定管12の先端部にフランジ22が形成されている。一方、回転体14の基端側内部には、フランジ22およびベアリング20を収容可能な収容室23が設けられている。また収容室23の基端側は、フランジ22よりも小径かつ固定管12よりも大径となるよう凸部19が張り出している。これにより、フランジ22と凸部19との間にベアリング20を介装することで、固定管12と回転体14とは、固定管12の断面中心を回転軸として回転自在に接続される。
本実施形態の気体噴射ノズル10においては、回転体14にパイプ17を埋設することにより通孔18が構成されている。回転体14とともに軸まわりに回転するパイプ17は、基端が回転軸(AX)と一致または略一致し、収容室23に対して開口することで固定管12と連通している。またパイプ17の先端は回転軸から所定のオフセット位置にあり、かつ、開口端である吹出口16の向きが所定の回転軸方向成分と回転方向成分とをもつよう曲げられてノズル先端部15が形成されている。
パイプ17の材質や形状は特に限定されず、例えば硬質プラスチック材料の円管を用いることができる。また、パイプ17は図示のように直管を回転軸に対して斜交させて用いるほか、中心線形状が湾曲または屈曲したものを用いてもよい。
本実施形態の気体噴射ノズル10は以下のようにして作製される。
まず、金属管の先端を拡径してフランジ22を形成した固定管12を作製する。一方、基端側を小径に、先端側を大径にくり抜いた円筒状の回転体14を硬質プラスチック材料により作製する。基端側の小径は凸部19の内径と一致し、先端側の大径は図2(a)に破線で示すように収容室23の内径と一致している。
次に、ベアリング20を周囲に装着した固定管12を、回転体14に対して先端側から挿通する。回転体14の凸部19の内径は固定管12のフランジ22よりも小径であるため、フランジ22がストッパーとなって凸部19とフランジ22とがベアリング20を介して当接する。
続けて、先端部を上記所定方向に曲げ形成したパイプ17を、くり抜かれた回転体14の先端側からこれに仮固定する。
最後に、上記仮固定されたパイプ17の周囲に、溶融した樹脂材料25を注入することでこれを回転体14に固定するとともに、回転体14の先端側を施蓋することで回転体14の内部に収容室23を残存形成する。回転体14の先端側に注入される樹脂材料25は、回転体14と同一材料であっても、異種材料であってもよい。
上述のように固定管12と回転体14をともに硬質材料で作製し、両者をベアリング20で接続することにより、各部品は加圧気体の噴射反力によって変形することがないため、加圧気体の噴射エネルギーの内部ロスがない。
また回転体14を、回転軸を中心とする円柱形状とし、またノズル先端部15や吹出口16を回転体14の先端側端面の面内に収まるよう形成することにより、回転する回転体14からは径方向に何ら突出する部位がなく、使用者またはその周囲の者にとって本発明の気体噴射装置30を安全に使用することができる。
なお、本発明の気体噴射装置30においては、さらに使用者等の安全に配慮し、図1に示すように回転体14の径方向側方に、ラッパ状などに構成されたカバー42を設けてもよい。本発明で用いるカバー42は回転体14と接触することがないため、その内面が汚損したり、回転体14を磨耗させたりすることがない。したがって、回転する回転体14と接触しないかぎりカバー42の形状は特に限定されるものではないが、旋回する吹出口16から噴射される加圧気体が過剰に拡散されることを抑えるべく、カバー42の先端を吹出口16よりも先端側に庇状に突出させてもよい。カバー42は、ガン本体34のうち例えば連結部40に取り付けられる。なお、カバー42はガン本体34に対して着脱可能としてもよい。
なお本発明においては、中実の回転体14に貫通孔を穿設することで通孔18を設けてもよい。また回転体14を半割りに構成し、固定管12やベアリング20を回転体14に嵌め合わせた状態で、対になる半割りの回転体14同士を接合一体化してもよい。
このほか本発明においては、パイプ17を回転体14に埋設することなく、これを外部に露出させてもよい。すなわち、先端が回転軸から径方向にオフセットし、かつ開口方向が少なくとも回転方向成分をもつよう形成されたパイプ17を硬質材料で作製し、これをもって回転体14として用いてもよい。また、かかる回転体14を固定管12の先端に対して回転自在に取り付けるにあたっては、ベアリングを介さずに摺動可能に直接接合してもよく、図示しない他の回転軸部材を介して両者を一体化してもよい。
<他の実施形態について>
図3(a)は本発明の第二の実施形態の気体噴射ノズル10の先端部に関する部分縦断面模式図(側面図)、同図(b)はその正面図である。図3(b)のA−A矢視が同図(a)に相当する。
本実施形態は、回転体14に埋設されたパイプ17が先端(図中右方)に向かって二又に分岐し、それぞれの先端部が曲げ形成されてノズル先端部15a,15bが設けられるとともに、吹出口16a,16bが開口形成されている点で第一の実施形態(図2を参照)と相違している。
図中、回転体14の下半分と上半分とは回転軸(AX)を中心に回転対称形状をなしている。したがって二つのノズル先端部15a,15bおよび吹出口16a,16bは、回転軸を中心に回転対称位置に配置されている。下側の吹出口16aは、回転軸方向と、同図(b)の左方向との中間方向に向かって開口している。また上側の吹出口16bは、回転軸方向と、同図(b)の右方向との中間方向に向かって開口している。換言すると、二つの吹出口16a,16bは、ともに回転軸まわりに同一の回転方向成分をもって回転体14の先端に開口形成されている。
これにより、固定管12内部の通孔18を通じて供給された加圧気体が吹出口16a,16bからともに噴射されるに際して、回転体14が受ける反力Fは、同図(b)に→にて示すように、共通の回転方向、具体的には回転軸方向から見て反時計回りとなる。
このように吹出口16a,16bを回転軸まわりの回転対称位置に複数個設け、各開口を同一の回転方向に向けることにより、加圧気体の噴射反力のうち回転方向の成分が合算され、径方向の成分が相殺されるため、回転体14が固定管12に対して径方向に偏心したり首振り振動をしたりすることなく回転軸まわりに良好に回転する。
なお本発明で、複数の吹出口が同一の回転方向を向いているとは、いずれかの吹出口から噴射される加圧気体が他の吹出口から噴射される加圧気体と互いに干渉して回転体14に作用する反力を相殺することの無い状態をいうものであり、開口方向の厳密な一致を要するものではない。
複数の吹出口が配置される回転軸まわりの回転対称位置についても同様であり、当該複数の吹出口が回転軸を中心に、その周囲にバランスして配置されていれば足りる。
なお、本実施形態においては一つのパイプ17が分岐して複数個の吹出口16a,16bがその先端に形成された態様を例示しているが、本発明においてはこのほか、各1個の吹出口を備える複数本のパイプ17が、一本または複数本の固定管12の先端に対して直接に、または他の接続部材を介して間接に、それぞれ回転自在に取り付けられていてもよい。また中実に構成された回転体14の内部に複数本の通孔18を穿設して、それぞれの先端に吹出口16a,16bを本実施形態の如く開口形成してもよい。
図4(a)は本発明の第三の実施形態の気体噴射ノズル10の先端部に関する部分縦断面模式図(側面図)、同図(b)はその正面図である。図4(b)のA−A矢視が同図(a)に相当する。
本実施形態の回転体14はその周囲に軸流ファン(ファン)52が設けられており、加圧気体の噴射によって回転体14が回転すると、ファン52が回転軸方向(AX)に向かって気流を発生させる点で第一の実施形態(図2を参照)と相違する。
これにより、第三実施形態にかかる気体噴射ノズル10では、吹出口16から噴射される加圧気体の径方向(R)成分が過大であって回転軸(AX)方向成分が不十分となる虞がある場合にも、本実施形態のように、回転体14にファン52を設けることで軸流が生じ、その反力によって回転体14の回転が抑制され、前記軸流とあいまって回転軸方向への噴射力を十分に得ることができる。
すなわち、ファン52によって回転体14の過剰回転を抑制することで加圧気体の拡散が抑えられ、回転軸方向の噴射力が向上する。したがってかかる観点からは、回転体14の回転を抑制する回転抵抗を設けるだけでも回転軸方向への噴射力の調整が可能になるところ、本実施形態のように軸流ファンを回転体14に設けることで、回転体14に生じる回転抵抗を単なるエネルギーロスとするのではなく、これを回転軸方向への噴流に変換して加圧気体の噴射力を補助している。
本実施形態の気体噴射ノズル10のさらなる変形態様として、ファン52は回転体14に対して着脱可能としてもよい。これにより、気体噴射装置30の用途に応じて回転軸方向への噴射力を任意で増減調整可能となる。
また同様の観点から、ファン52の捩れ角度や、回転体14に対する取付角度を可変調整可能としてもよい。
図5(a)は本発明の第四の実施形態の気体噴射ノズル10の先端部に関する部分縦断面模式図(側面図)、同図(b)はその正面図である。図5(b)のA−A矢視が同図(a)に相当する。
本実施形態は、回転体14が、その先端より突出するブラシ54を備えている。したがって加圧気体の噴射反力Fによって回転体14が回転すると、ブラシ54もまた回転軸を中心に回転するため、当該ブラシ54を用いて被噴射面を回転方向に物理的に払拭することができる。また回転する吹出口16から噴射される加圧気体の膨張および回転拡散によりブラシ54は径方向にも曲げられるため、当該ブラシ54による被噴射面の払拭は、回転方向と径方向があわさったものとなる。
したがって気体噴射装置30を除塵用のダストブロアーとして用いた場合、本実施形態の気体噴射ノズル10によれば強固に付着した塵埃をブラシ54によって縦横から物理的に払拭して被噴射面からこれを剥離させつつ、加圧気体の吹き付けによってこれを吹き飛ばすことができる。
ブラシ54を回転体14に取り付ける態様は種々を採ることができる。図示のように吹出口16よりも回転軸(AX)側に設けることにより、吹出口16から噴射された加圧気体が回転軸側(中心方向)に流れることを妨げ、回転軸の延長線上に捉えた塵埃に対してその周囲を取り囲むように吹き付け力を与えることができることから、当該塵埃を浮き上がらせてこれを除去する本発明の効果が更に高められる。
またブラシ54は、図示のように回転体14の先端に植え付けられる態様のほか、回転体14の周面上に取り付けられてブラシ54の先端を吹出口16より突出させてもよい。
本発明の第一実施形態の気体噴射ノズル10、およびこれを先端側に備える気体噴射装置30の一部縦断面模式図(側面図)である。 (a)は第一実施形態の気体噴射ノズル10の部分縦断面模式図(側面図)であり、(b)はその正面図である。 (a)は第二実施形態の気体噴射ノズル10の部分縦断面模式図(側面図)であり、(b)はその正面図である。 (a)は第三実施形態の気体噴射ノズル10の部分縦断面模式図(側面図)であり、(b)はその正面図である。 (a)は第四実施形態の気体噴射ノズル10の部分縦断面模式図(側面図)であり、(b)はその正面図である。
符号の説明
10 気体噴射ノズル
12 固定管
14 回転体
15 ノズル先端部
16 吹出口
17 パイプ
18 通孔
20 ベアリング
30 気体噴射装置
32 スプレーガン
38 弁体
50 加圧気体供給源
52 ファン
54 ブラシ

Claims (6)

  1. 加圧気体供給源に蓄えられた加圧気体を、回転する吹出口から拡散させながら噴射するための気体噴射ノズルであって、
    基端が前記加圧気体供給源と連通する固定管と、硬質材料からなり前記固定管と連通する通孔を内部に備えるとともに該固定管の先端に対して回転自在に設けられた回転体と、を有し、
    前記回転体の先端には、回転体の回転軸から径方向にオフセットした位置に、前記吹出口が、回転軸方向および前記径方向に対してともに交差する方向に向けて開口形成されていることを特徴とする気体噴射ノズル。
  2. 前記固定管と回転体とがベアリングを介して接続されている請求項1に記載の気体噴射ノズル。
  3. 回転体が、前記固定管とそれぞれ連通した複数の吹出口を前記回転軸に対して回転対称位置に有し、かつ、前記複数の吹出口が、前記回転軸まわりに同一の回転方向に向けて形成されている請求項1または2に記載の気体噴射ノズル。
  4. 回転体が、該回転体の回転により前記回転軸方向に軸流を発生させるファンを備える請求項1から3のいずれかに記載の気体噴射ノズル。
  5. 回転体が、該回転体の先端より突出するブラシを有する請求項1から4のいずれかに記載の気体噴射ノズル。
  6. (A)加圧気体が蓄えられた加圧気体供給源と、
    (B)基端が前記加圧気体供給源と連通した固定管と、硬質材料からなり前記固定管と連通する通孔を内部に備えるとともに前記固定管の先端に対して回転自在に設けられた回転体と、を有し、前記回転体の先端には、回転体の回転軸から径方向にオフセットした位置に、回転軸方向および径方向に対してともに交差する方向に向けて吹出口が開口形成された気体噴射ノズルと、
    (C)加圧気体供給源から固定管への前記加圧気体の流通を閉止または開放する弁体と、を備え、
    噴射される加圧気体によって前記回転体を回転軸まわりに旋回させることにより、当該加圧気体を拡散させながら前記吹出口より噴射することを特徴とする気体噴射装置。
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