JPH10122300A - マウント - Google Patents

マウント

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Publication number
JPH10122300A
JPH10122300A JP8295891A JP29589196A JPH10122300A JP H10122300 A JPH10122300 A JP H10122300A JP 8295891 A JP8295891 A JP 8295891A JP 29589196 A JP29589196 A JP 29589196A JP H10122300 A JPH10122300 A JP H10122300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skirt
elastic support
mount
rigid plate
floor
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8295891A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nishimura
洋 西村
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Nok Megulastik Co Ltd
Original Assignee
Nok Megulastik Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nok Megulastik Co Ltd filed Critical Nok Megulastik Co Ltd
Priority to JP8295891A priority Critical patent/JPH10122300A/ja
Publication of JPH10122300A publication Critical patent/JPH10122300A/ja
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  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マウント1を介して設置された大重量の支持
対象物を容易に移動可能とする。 【解決手段】 剛性板12の外周部から弾性支持体11
の外周側を下方へ延在されたエラストマからなるスカー
ト15と、剛性板12に貫設された圧縮気体導入口17
とを備え、通常は、支持対象物の脚部下端2からの荷重
Wを弾性支持体11によって床面3上に支持する。ま
た、圧縮気体導入口17からスカート15の内周空間A
へ高圧の圧縮空気を供給することによって、弾性支持体
11が床面3から浮上した状態で支持対象物の荷重Wを
支持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動や騒音を発生
する機器の脚部に用いられて前記機器を防振支持するマ
ウントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のマウントとしては、エラストマ
からなる弾性支持体と、この弾性支持体の上面に接着さ
れた剛性の大きな板部材と、この板部材上に突設された
取付ボルトとからなるものがある。すなわちこの種のマ
ウントは、前記取付ボルトを介して例えば大型の設備機
器の脚部下端に取り付けられ、前記弾性支持体によって
機器を床面上に支持すると共に、この機器の駆動に伴う
振動が床面等へ伝達されるのを低減するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のマウントに
よれば、エラストマからなる弾性支持体が支持対象の機
器の荷重をその脚部から集中的に受けて床面に圧接し、
その摩擦力が機器の重量によっては極めて大きくなるた
め、設置位置を変更する場合は、例え僅かな距離でも容
易に移動することができず、したがってリフター等の重
量物運搬装置を用いなければならないといった問題が指
摘される。
【0004】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、マウント
を介して設置された大重量の機器を容易に移動可能とす
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。本発明に
係るマウントは、弾性支持体よりも大径である剛性板の
外周部に接着されると共に前記弾性支持体の外周側を下
方へ延在されて自由状態では内周側へ湾曲した裾部が前
記弾性支持体の下端面よりも下方位置に達するエラスト
マからなるスカートと、前記剛性板に貫設され前記スカ
ートの内周空間に臨んで開口された圧縮気体導入口とを
備え、この圧縮気体導入口から前記スカートの内周空間
へ高圧の圧縮気体を供給することによって、支持対象物
の荷重を支持することができるようにしたものである。
【0006】本発明のマウントは、取付ボルト及びこれ
に螺合するナットを介して支持対象物の脚部下端に取り
付けられ、通常は従来と同様、支持対象物を弾性支持体
によって床面上に防振支持する。自由状態において裾部
が弾性支持体の下端面よりも下方位置に達するスカート
は、この防振支持状態では前記裾部が床面に接触して内
周側にめくれた状態に変形される。
【0007】支持対象物を移動させる場合は、剛性板に
設けた圧縮気体導入口に適当な圧縮気体供給源から延び
る給気ホースを接続し、前記圧縮気体導入口を介してス
カートの内周空間へ所要の高圧の圧縮気体を供給する。
この圧縮気体は裾部が床面に密接したスカートによって
堰き止められるので、前記内周空間の圧力が上昇し、こ
の圧力によって前記支持対象物の荷重が支持される。こ
のため、弾性支持体と床面との圧接状態が緩和され、摩
擦が減少する。また、前記内周空間の圧力が皿に上昇し
て行くと、この圧力によって弾性支持体がやがて床面か
ら浮上した状態となり、弾性支持体と床面との摩擦が0
となる。したがって、前記支持対象物を任意の場所へ容
易に移動することができる。
【0008】スカートの内周空間の内圧が上昇すること
によってマウントが上方へ変位し、弾性支持体が床面か
ら浮上した時点では、弾性支持体の下端面よりも下方位
置に達するスカートの裾部と床面との間での圧縮気体に
対する堰き止め作用によって、前記内周空間の高圧状態
が維持されるが、エラストマからなる前記スカートの膨
張変形が大きくなるのに伴って、スカートの裾部と床面
との間からの圧縮気体の漏洩量が増大するため、剛性板
に設けた圧縮気体導入口に接続する圧縮気体供給源とし
ては、圧縮気体を継続的に供給できる空気圧縮機等が用
いられる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るマウントの
好ましい一実施形態を示すもので、このマウント1にお
いて、参照符号11はエラストマからなる弾性支持体で
あり、この弾性支持体11よりも大径の伏皿状を呈する
金属製の剛性板12の下面、及びこの剛性板12の下面
中央部に設けられた金属製のカバー13に一体的に加硫
接着されている。剛性板12の中央部には取付ボルト1
4が貫設されており、その頭部14aが前記カバー13
と剛性板12の間に収容された状態にあって、螺子溝が
形成された軸部14bが剛性板12の上方へ略鉛直に突
出している。
【0010】下方へ湾曲した剛性板12の外周部12a
にはエラストマからなるスカート15が一体的に加硫接
着されており、弾性支持体11の外周側を包囲するよう
に下方へ延在されて、自由状態(原形)では、内周側へ
湾曲した裾部15aが弾性支持体11の下端面11aよ
りも下方位置に達している。なお、後述する理由から、
好ましくは前記裾部15aの内周の開口面積S2 を弾性
支持体11の鉛直受圧面積S1 の3倍以上とする。ま
た、このスカート15は、弾性支持体11の上端部から
外周側へ展開して剛性板12の下面に加硫接着されたエ
ラストマからなる膜部16の外周端部から連続して延び
ており、すなわちこれら弾性支持体11、膜部16及び
スカート15はエラストマ材料によって互いに連続形成
されたものである。
【0011】剛性板12の外周近傍には、圧縮気体導入
口17が貫設されている。この圧縮気体導入口17は、
前記剛性板12の上面側に位置する端部に管継手部17
aが形成されており、前記剛性板12及びエラストマ膜
部16を貫通した内端部17bがスカート15の内周空
間Aに臨んで開口している。
【0012】この実施形態によるマウント1は、図2に
示すように、取付ボルト14とその軸部14bに螺合さ
れる取付ナット18,19によって、支持対象物である
例えば設備機器の脚部下端2にそれぞれ取り付けられ、
床面3上に設置される。参照符号18a,19aは前記
取付ナット18,19と脚部下端2との間に介在させた
ワッシャである。床面3からの前記各脚部下端2の支持
高さは取付ナット18,19によって微調整し、前記設
備機器のガタつきを防止することができる。
【0013】この設置状態においては、設備機器の荷重
Wを脚部下端2から取付ナット18、取付ボルト14及
び剛性板12を介して弾性支持体11で床面3上に支持
し、この弾性支持体11の弾性特性によって、設備機器
から床面3へ伝達される振動や衝撃を低減する。なお、
この設置状態では、スカート15の裾部15aが床面3
に接触し、内周側にめくれた状態に変形されている。
【0014】弾性支持体11の下端面11aは、支持対
象である設備機器の荷重Wによって床面3に圧接してお
り、その摩擦力が極めて大きいものとなっている。した
がって、前記設備機器の設置位置を変更するためにこれ
をマウント1と共に床面3上を水平方向に摺り動かそう
としても、容易に移動することができない。このような
移動の際には図3に示すように、圧縮気体導入口17の
管継手部17aに給気ホース4を接続し、スカート15
の内周空間Aに圧縮空気を供給する。この圧縮空気とし
ては、例えば組立工場等においては、インパクトレンチ
や圧縮空気ハンマ等の工具の駆動力として用いられる5k
gf/cm2程度の圧力の圧縮空気を利用することができる。
【0015】スカート15の内周空間Aへ圧縮空気が供
給されるのに伴って、前記内周空間Aの圧力が上昇して
行く。そしてこの圧力における鉛直方向の成分は、床面
3のうちスカート15の裾部15aの内側となる領域
と、これに対向するエラストマ面に対して、図3に多数
の矢印Pで示すように作用し、設備機器の脚部下端2か
らの鉛直荷重を支持する。このため、前記鉛直荷重によ
る弾性支持体11と床面3との圧接力は内周空間Aの圧
力上昇に伴って減少する。
【0016】弾性支持体11と床面3との圧接力の減少
及びスカート15の内周空間Aの圧力上昇によって、や
がて圧縮空気の一部は前記弾性支持体11と床面3との
間にも侵入して行き、すなわち、前記圧力が弾性支持体
11の下側からも作用するようになり、弾性支持体11
の下端面11aが床面3から離れて浮上状態となる。し
たがって、このマウント1によって支持された設備機器
を、床面3上を低摩擦で容易に移動することができる。
なお、前記浮上高さが大きくなり、あるいは移動の過程
では、スカート15の裾部15aと床面3との間のシー
ル性が低下して空気漏洩量が増大するので、前記内周空
間Aの圧力及び前記浮上高さはほぼ一定になる。
【0017】ここで、この種のマウントによって支持可
能な荷重Wは、弾性支持体11を構成するエラストマ材
料の耐久性を考慮して、一般的にその受圧面積S1 との
関係において、 W≦S1 ×10〜15kgf/cm2 (応力) となるように設定される。また、支持対象物を、スカー
ト15の内周空間Aに供給した圧縮気体の圧力Pによっ
て弾性支持体11を床面3から浮上させるには、スカー
ト15の裾部15a内周の開口面積S2 は、 W<P×S2 となるように設定する必要がある。この実施形態では、
工場等における5kgf/cm2程度の圧縮空気を利用すること
としているため、P≒5kgf/cm2であり、したがって上記
式から、裾部15a内周の開口面積S2 を弾性支持体1
1の鉛直受圧面積S1 の3倍以上とすれば、5kgf/cm2
圧縮空気によって弾性支持体11が床面3から浮上した
状態で支持対象物を支持することができる。
【0018】また、スカート15は原形が図1に示すよ
うな形状であるため、その内周空間Aに圧縮空気を供給
すると、図3に示すように、裾部15aが内周側へ湾曲
した状態を保持しつつ膨らみ、床面3との間で前記内周
空間Aからの空気の流出を制限することによって、内周
空間A内を所定の圧力に維持する作用を奏する。このと
き、前記裾部15aは、通常は内周空間Aに供給された
圧縮空気の圧力によって外周側へめくれるようなことは
ないが、図4に示すように、前記裾部15aに補強用の
金属リング15bを埋設することによって、前記のよう
な「めくれ」を確実に防止すると共に、裾部15aの内
周の開口面積S2 を一定に保持することができる。
【0019】なお、上記実施形態では、スカート15の
内周空間Aへ供給する圧縮気体として、工場における5k
gf/cm2程度の圧縮空気を用いたが、それ以外のコンプレ
ッサ等による圧縮空気や他の圧縮気体を用いることもで
きる。
【0020】
【発明の効果】本発明によると、マウントを介して設置
された設備機器等の支持対象物が大重量であっても、当
該マウントに形成したスカートの内周空間に圧縮気体を
供給することによって浮上支持することができるように
したため、前記支持対象物の移動を容易に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマウントの好ましい一実施形態を
示す断面図である。
【図2】上記実施形態のマウントによる荷重支持状態を
示す断面図である。
【図3】上記実施形態のマウントにおけるスカート内周
空間に圧縮空気を供給することによる浮上状態を示す断
面図である。
【図4】本発明に係るマウントの他の実施形態を示す部
分的な拡大断面図である。
【符号の説明】 1 マウント 11 弾性支持体 11a 下端面 12 剛性板 12a 外周部 13 カバー 14 取付ボルト 14a 頭部 14b 軸部 15 スカート 15a 裾部 16 膜部 17 圧縮気体導入口 17a 管継手部 17b 内端部 18,19 取付ナット 18a,19a ワッシャ 2 脚部下端 3 床面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エラストマからなる弾性支持体(11)
    と、 この弾性支持体(11)の上面と接着された剛性板(1
    2)と、 この剛性板(12)上に突設された取付ボルト(14)
    とからなるマウントにおいて、 前記弾性支持体(11)よりも大径である前記剛性板
    (12)の外周部に接着されると共に前記弾性支持体
    (11)の外周側を下方へ延在されて自由状態では内周
    側へ湾曲した裾部(15a)が前記弾性支持体(11)
    の下端面よりも下方位置に達するエラストマからなるス
    カート(15)と、 前記剛性板(12)に貫設され前記スカート(15)の
    内周空間(A)に臨んで開口された圧縮気体導入口(1
    7)と、を備えることを特徴とするマウント。
JP8295891A 1996-10-18 1996-10-18 マウント Withdrawn JPH10122300A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8295891A JPH10122300A (ja) 1996-10-18 1996-10-18 マウント

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JP8295891A JPH10122300A (ja) 1996-10-18 1996-10-18 マウント

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JPH10122300A true JPH10122300A (ja) 1998-05-12

Family

ID=17826506

Family Applications (1)

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JP8295891A Withdrawn JPH10122300A (ja) 1996-10-18 1996-10-18 マウント

Country Status (1)

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JP (1) JPH10122300A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104214476A (zh) * 2013-05-31 2014-12-17 三星钻石工业股份有限公司 重机器的支持装置
CN104329544A (zh) * 2014-10-29 2015-02-04 苏州华冲精密机械有限公司 一种新型多功能机床减振垫铁

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040106