JPH1012147A - 陰極線管のノッキング処理方法 - Google Patents

陰極線管のノッキング処理方法

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Publication number
JPH1012147A
JPH1012147A JP16036296A JP16036296A JPH1012147A JP H1012147 A JPH1012147 A JP H1012147A JP 16036296 A JP16036296 A JP 16036296A JP 16036296 A JP16036296 A JP 16036296A JP H1012147 A JPH1012147 A JP H1012147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode ray
electrode
ray tube
knocking
voltage
Prior art date
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Pending
Application number
JP16036296A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Nose
忠司 能勢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
Original Assignee
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd, Kansai Nippon Electric Co Ltd filed Critical Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH1012147A publication Critical patent/JPH1012147A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極の損傷、スパッタ等の発生がなく、効果
的なノッキング処理が行える処理方法を実現する。 【解決手段】 陰極線管CRTの高圧側電極1と低圧側
電極2との間に印加する高電圧パルス(60kv〜10
0kv)の周波数を、ノッキング処理が進み放電確率が
低下するに従って上昇させ、処理の初期段階では数H
z、処理の終了段階では数十〜数百Hzまで上昇させる
ようにすることにより、ノッキング処理工程中の平均の
放電エネルギーを均一にでき、過剰放電をさせないよう
にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管のコンベ
ア式や固定式のノッキング処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブラウン管等の陰極線管において
は、電子銃を構成する金属電極に、傷やバリ等の表面突
起物が存在したり、あるには、陰極線管の完成に至るま
での各種工程を経る間に塵埃が付着していたりすると、
陰極線管完成後の動作時に、突発的または不安定な放電
を生じる。従ってこうした不具合を解消するために、動
作時に放電を生じやすい高圧側の電極と、他の低圧側の
電極との間に高電圧パルスを印加して両電極間に放電を
誘発し、この放電により電極表面の傷やバリ、または塵
埃等の不安定部分を排除するノッキング処理が施され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
のノッキング処理方法においては、傷やバリ等の突起物
や塵埃を排除するコンディショニング効果が十分に得ら
れなかったり、あるいは過剰処理等により、かえって電
極表面を傷つけたり、電極からのスパッタリングまたは
金属小片が生じ、陰極線管の管内壁に付着したり、放電
部位を移動させるというような副作用を生じる場合があ
る。そこで、本発明は十分なコンディショニングが行
え、また、過剰処理による副作用を抑制し得る陰極線管
のノッキング処理方法を提供することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を達成するために、高圧側の第1の電極と、低圧側
の第2の電極との間に高電圧パルスを印加し放電を誘発
するノッキング処理法法において、高電圧パルスの周波
数をコンディショニング初期の放電確率の高い初期段階
では低く、コンディショニングが進み放電確率が低下す
るに従って上昇させ、平均の放電電荷を均一にするよう
にする。
【0005】上記構成によると、ノッキング処理の初期
段階から完了に至までの間、放電エネルギーが略均一に
分散するため、放電エネルギーが集中することによる過
剰処理から生じる電極の表面損傷やスパッタリング等が
抑制され、かつ、充分なコンディショニング効果が得ら
れる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
し実施例について説明する。図1は、本発明の第1の実
施例によるノッキング処理方法を説明するための概念図
である。図においてCRT1〜CRTnはノッキング処
理される複数の陰極線管であり、ノッキング処理ライン
にセットされている。陰極線管の第1の電極である高圧
側電圧1−1〜1−nは、刷子BR1を介し低圧給電レ
ール3から共通電極GNDに接続されている。また、高
圧給電レール4−1〜4−nは、それぞれ高電圧パルス
電源HPS1〜HPSnの高圧出力端子に接続され、H
PS1〜HPSnの低圧出力端子は共通電極GNDに接
続されている。高電圧パルス電源HPS1〜HPSnに
は駆動用電源として可変直流電圧源DPSの+端子が駆
動用電源端子に共通に接続されており、可変直流電圧源
DPSの−端子は共通電極GNDに接続されている。
【0007】ここで、使用している高電圧パルス電源H
PS1〜HPSnは、パルス周波数を半固定で設定でき
る構成となっており、数Hz〜数百Hzに設定でき、ほ
ぼ同一電圧の高電圧パルスを発生できる。高電圧パルス
電源HPS1〜HPSnの各々の周波数f1〜fnは、
f1<f2<f3・・・<fnに設定し、高電圧パルス
の電圧は動作時に陰極線管に要求される電圧の2〜3倍
の電圧である60〜100kvになるように可変直流定
電圧電源DPSにより一律に設定される。また、高電圧
パルスの周波数は、f1では数Hz、fnでは数十〜数
百Hz程度に設定される。
【0008】こうして処理される陰極線管CRT1〜C
RTnは、図示する矢印の方向に流れて行き、各ステー
ジでノッキング処理が行われ、ノッキング処理がCRT
1〜CRTnに向けて進んでいくことになる。陰極線管
CRT1〜CRTnは、それぞれのステージを流れてい
く途中、その移動スピードと例えば高電圧給電レール4
−1〜4−2の長さで決まる時間だけ保持されるが、そ
れぞれのステージにおける放電確率(P)は、陰極線管
CRT1〜CRTnに向け、P1>P2>P3・・・>
Pnと時間と共に下がってくる。処理される中の1回の
放電で生じる放電エネルギーをJとすると、本発明にお
いては、ステージを追って放電確率が下がる分を補って
高電圧パルスの周波数を上げ、J・f1・P1=J・f
3・P3・・・=J・fn・Pnとなるように設定して
いるから、各ステージにおける平均の放電エネルギーは
均一になり、従って、放電エネルギー過剰による電極の
損傷やスパッタ発生等の不具合が抑制される。
【0009】本発明による経時的処理効果を確認したと
ころ、図3に示すように、陰極線管の耐電圧を従来方法
に比して大幅に改善することができた。
【0010】図2は、本発明の第2の実施例によるノッ
キング処理方法を示す概念図である。この実施例は、ノ
ッキング処理に複数のステージを設けず、1本の陰極線
管CRTを固定し、1本ずつノッキング処理を行う方法
である。陰極線管CRTの高圧側電極1は高電圧パルス
電源HPSの+端子に、低圧側電極2は−端子に接続さ
れている。この高電圧パルス電源HPSは出力パルスが
可変であり、パルス周波数が時間と共に直線的、あるに
は凾数的に変化する掃引機能を持っている。こうした構
成にすることにより、実施例1と同様のノッキング処理
が行え、同様の効果を得ることができる。なお、この実
施例のものは試作改良品などの実験規模での処理等、少
量の陰極線管を扱う場合に有用である。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば放
電確率の高いノッキング処理の初期段階では、ノッキン
グ処理用の高電圧パルス電圧の周波数を低く、処理が進
み放電確率が下がるに従って周波数を高く設定し、放電
エネルギーを経時的に平均化することができるので、従
来、特にノッキング処理の初期段階での過剰放電により
伴う電極の温度上昇、放電による電撃等による電極の破
損やスパッタンリンが抑制できることから、効果的なノ
ッキング処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例である陰極線管のノッ
キング処理方法を示すための概念図
【図2】 本発明の第2の実施例を示すための概念図
【図3】 本発明による経時的処理効果を示す図
【符号の説明】
CRT,CRT1〜CRTn 陰極線管 HPS,HPS1〜HPSn 高電圧パルス電源 1−1〜1−n 高圧側電極(第1の電極) 2−1〜2−n 低圧側電極(第2の電極) 3 低圧給電レール 4−1〜4−n 高圧給電レール BR1 高圧側刷子 BR2 低圧側刷子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極線管の高圧側の第1の電極と低圧側の
    第2の電極との間に高電圧パルスを印加して前記第1の
    電極と第2の電極間に放電を生じさせ耐電圧を向上させ
    るノッキング処理方法において、処理が進み耐電圧性が
    向上するに従って、前記第1の電極と、第2の電極に印
    加する高電圧パルスの周波数を順次上昇させるようにし
    たとしたことを特徴とするノッキング処理方法。
  2. 【請求項2】前記高電圧パルスの周波数を連続的あるい
    は段階的に上昇させるようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の陰極線管のノッキング処理方法。
  3. 【請求項3】前記高電圧パルスの電圧を一貫して略同一
    としたことを特徴とする請求項1記載の陰極線管のノッ
    キング処理方法。
JP16036296A 1996-06-21 1996-06-21 陰極線管のノッキング処理方法 Pending JPH1012147A (ja)

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