JPH10121076A - 粉状燃料組成物 - Google Patents

粉状燃料組成物

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JPH10121076A
JPH10121076A JP8276734A JP27673496A JPH10121076A JP H10121076 A JPH10121076 A JP H10121076A JP 8276734 A JP8276734 A JP 8276734A JP 27673496 A JP27673496 A JP 27673496A JP H10121076 A JPH10121076 A JP H10121076A
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fuel
powdery
oil
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liquid fuel
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Hiroyuki Naito
博之 内藤
Hidenobu Hori
英伸 堀
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AKUTORON GROUP KK
NATOO KENKYUSHO KK
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AKUTORON GROUP KK
NATOO KENKYUSHO KK
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B7/00Hydraulic cements
    • C04B7/36Manufacture of hydraulic cements in general
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    • C04B7/44Burning; Melting
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定量の液体燃料を含む、粉状の燃料組成物
を提供するものであり、廃棄処理が困難な廃油を有効利
用した粉状の燃料組成物をも提供する。 【解決手段】 三層構造の2−八面体型モンモリロナイ
ト粘土鉱物を主成分とする含有水分量が14重量%以下の
フィロケイ酸塩粘土鉱物で構成される粉状担持体(A) 10
0 重量部に対して、液状燃料(B) を15ないし60重量部の
範囲で含み、かつ、50メッシュ篩通過の粉状体を維持し
ていることを特徴とする粉状燃料組成物。前記の液体燃
料(B) として廃油を用いた場合は、環境衛生上、および
公害問題である廃油の有効利用を図ることができるし、
更に、この燃料組成物は、セメントクリンカー用原料と
しても有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィロケイ酸塩粘
土鉱物からなる粉状担持体(A) に液状燃料(B) が混合さ
れ、なお、粉状を維持している粉状燃料組成物に関する
ものであって、より詳しくは、廃棄処理が困難な廃油を
粉状化した粉状燃料組成物ならびにその用途に関する。
【0002】
【従来技術】一般に燃料とは、空気中で燃焼して、その
燃焼熱を経済的に利用しうる物質をいう。したがって燃
料は、その供給が容易で、貯蔵・運搬・取扱が便利で安
全でなければならない。現在使用されている燃料は、一
般に天然物であるが、産出したままを使用することは少
なく、多くは使用に適するように加工されている。燃料
は、固体燃料、液体燃料、気体燃料に大別されている。
液体燃料は、揮発油、灯油、軽油、重油等が品質が一定
し、発熱量が高いことから汎用され、工業用燃料として
ボイラー等を中心に広くで用いられている。しかし、石
油資源の枯渇から、その使用状況に制限が生じている。
粉状燃料としては、10ないし15mmの石炭やコークスが採
用されることがあるが、特に粉状である必要性は少な
い。
【0003】一方、ポルトランドセメントは、主として
石灰質原料と約20%の粘土質原料を適当な割合で混合
し、その一部が溶融するまでの約1450℃の高温で焼成し
て得たクリンカーに少量のセッコウを加え粉砕したもの
と定義されている。
【0004】また、セメント製造の副原料混合材料とし
て、ポゾラン[天然産もしくは人工のシリカ質混合材料
の総称:イタリヤのPozzorli付近の火山灰に由来]が汎
用されている。天然産の代表的ポゾランとしては、別府
白土、寄居白土、松山白土、樅山白土が有名で、セメン
ト中の水酸化カルシウムを不溶性化させる材料として汎
用されている。このようにポルトランドセメントの製造
には粘土質原料と燃料は欠かすことはできない。また、
可溶性シリカを有する各種の白土(粘土)は副資材的な
混合材料として汎用されている。
【0005】酸性白土を原料に酸処理活性化された活性
白土を用いて、潤滑油、パラフィンワックス、動植物油
脂類の脱色・脱酸精製処理した時に副生廃棄される廃白
土は、約5 %以下の油分を含んでいることから、ポルト
ランドセメント製造時に少量の添加原料として使用され
ている例はあるが、これらの粘土質原料と燃料を一体化
して特定された粉状体にしてからポルトランドセメント
の製造原料に供給している具体的例はない。しかも、前
述した廃白土は、活性白土を酸処理活性化していること
から、処理費を要しており酸性白土原料よりかなり高価
である。しかも、廃白土中の油分は約5 %以下と少量で
積極的な燃料としての効果を期待することはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、液体燃料を使用
する際、この液体燃料を空気中で燃焼させるためには、
燃焼温度が高いために局部過熱を起こしやすく、火災・
逆火の危険があり、燃焼装置に特別な工夫を加え実施し
ている。また一方、石油資源の枯渇から、石油資源の有
効利用はこれからの人類生存の大きなテーマとして浮上
している。こうした中で、自動車や摩耗性機械類で使用
されている潤滑油においては使用後の廃油が多量に副生
してきており、これらの廃油の大半はただ放置廃棄され
ているのが現状であり、環境衛生上大きな社会問題とな
っている。
【0007】したがって、これらの廃油を有効利用する
ことは、石油資源の枯渇問題を解消させる一手段である
ばかりでなく、環境破壊の一因を排除する意味でも重要
である。しかるに、この液状廃油は種々の予想し得ない
きょう雑物が混入している場合があり、通常の燃焼装置
で燃焼させようとしても、このきょう雑物の混入が燃焼
装置を壊してしまうトラブルを起こす原因となり、一般
液体燃料として使用することはできない。
【0008】
【発明の目的】そこで、本発明における目的は、液体燃
料を、安価で取り扱いやすい粉体燃料組成物として提供
することにあり、さらには、処理が困っている廃油をセ
メントクリンカーの製造において有効利用できる粉体燃
料組成物にして提供することにある。
【0009】
【課題を解消するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、三層構造の2−八面体型モンモリロナイト粘土鉱物
を主成分とする含有水分量が14重量%以下のフィロケイ
酸塩粘土鉱物で構成される粉状担持体(A) 100 重量部に
対して、液状燃料(B) を15ないし60重量部の範囲で含
み、かつ、50メッシュ篩通過の粉状体を維持しているこ
とを特徴とする粉状燃料組成物が提供される。また本発
明によれば液体燃料(B) が廃油である粉状燃料組成物が
提供される。さらにまた本発明によれば、前記の粉状燃
料組成物をセメントクリンカーの製造のために用いる用
途が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の粉体燃料組成物の重要な
特徴は、三層構造の2−八面体型モンモリロナイト粘土
鉱物を主成分とする含有水分量が14重量%以下のフィロ
ケイ酸塩粘土鉱物で構成される粉状担持体(A) に、液状
燃料(B) が特定の割合で含まれて、なおかつ、50メッシ
ュ篩通過の粉状体を形成している点にある。したがっ
て、この場合、上記粉状担持体としては、多量の液体燃
料を担持できて、しかも粉状を維持できる安価な担持体
が必要である。
【0011】本発明者等は、油分を大量に担持できて、
しかも粉状を維持できる安価な担持体を検討した結果、
フィロケイ酸塩粘土鉱物が本発明の用途に好適に適合す
る事実を見出した。特に、三層構造の2−八面体型モン
モリロナイト粘土鉱物を主成分とする含有水分量が14重
量%以下のフィロケイ酸塩粘土鉱物は、油分に馴染みや
すく、比表面積が50 m2/g 以上と大きく、粉状に精製処
理がしやすく、油分類を吸着的に担持することから、本
発明の目的を達成できる粉状担持体として好適であるこ
とを見出した。
【0012】しかも、ここで採択される層状のフィロケ
イ酸塩粘土鉱物である2−八面体型モンモリロナイト粘
土鉱物は、セメントの副原料としてもアルミナ成分が少
なくてシリカ分が多いことから好適な副資材として使用
することができる。また本発明によれば、セメントの製
造に必要な粘土質原料と燃料を一体化しておいてからセ
メントクリンカー製造に供給されることから、ここに粘
土質原料と一体化して供給される燃料は、焼成キルン中
に熱カロリーとして供給されるエネルギーとは異なる。
【0013】即ち、燃料がセメント原料に予め担持され
ていて焼成キルン中に供給されていることからさらに温
度が上昇し、クリンカー中で既に起きる固相反応で生成
していたケイ酸カルシウム等の生成物の共融点以上の融
液が生成し、ケイ酸カルシウムの生成反応を一層進行さ
せる効果がある。しかも、本発明による粉状燃料組成物
をセメントクリンカーの製造に使用する時は、セメント
製造を通じて廃油等の廃棄物を有効利用することが可能
となり、環境問題、公害問題、社会問題等を解消する方
向での一助として有効であり、大変好ましい。
【0014】本発明の粉状燃料組成物においては、三層
構造の2−八面体型モンモリロナイト粘土鉱物を主成分
とする含有水分量が14重量%以下のフィロケイ酸塩粘土
鉱物を、液体燃料の担持体として用いることに重要な意
義がある。このフィロケイ酸塩粘土鉱物は、別名層状ケ
イ酸塩と呼ばれている。
【0015】フィロケイ酸塩を構成する単位は、面、シ
ート、層の3っに区別されている。八面体としては、Al
3+、Mg2+、Fe2+、Fe3+、Cr3+、Mn2+、Ni2+、Li+ 、など
の中型の陽イオンを6つの(OH)- またはO2- が囲んだ八
面体が陵を共有してい2次元的に広がった粘土鉱物で、
基本的にAl2(OH)6の組成を持つAl3+のような3価の陽イ
オンを含むときには八面体の陽イオンの位置が1/3 は空
席になっており、この状態を2−八面体と呼んでいる。
【0016】そして、層の型が一個のアルミニウムに対
しその両側に一個づつのケイ素が存在する所謂2:1層
では、層面に垂直な方向で対称的である。2:1層の代
表的粘土鉱物としてスメクタイトが挙げられ、スメクタ
イトで2−八面体型はモンモリロナイトとバイデライト
が分類されている。したがって、1:1層のカオリナイ
ト等とは明確に区別される。また、3−八面体型のMg2+
を中心とするタルクやサポナイト等とも明確に区別され
る。
【0017】しかも、2−八面体型の1:1層のカオリ
ナイト等のフィロケイ酸塩粘土鉱物では、2:1層のス
メクタイト等のフィロケイ酸塩粘土鉱物に比べて、含有
するアルミニウム元素が安定に存在するため反応性に乏
しく、比表面積も一般に小さく、油分の含浸吸着量も乏
しく、粉状での多くの燃料の担持には適さない。
【0018】代表的なモンモリロナイトは、(Na,Ca1/2)
0.33(Al1.67Mg0.33)Si4O10(OH)2 の組成構造式(但し、
層間水は省略)で示される。モンモリロナイトでは、正
負の荷電間の距離は大で、相互作用の力は弱く、容易に
陽イオン交換が起きる。また環境によって層間水の量も
変わり、水や有機物が層間に入って底面間隔を広げる傾
向にあり、膨潤性があり、油分等の量的担持力に優れて
いる。
【0019】本発明におけるモンモリロナイトからなる
担持体は、液体燃料を含浸させることから、組成中の付
着水が乾燥等の処理により脱水され、含有水分量が14%
以下に調整されて粉砕された粉末品であることが好適で
ある。
【0020】本発明で含浸させる液体燃料(B) は、揮発
油、灯油、軽油、重油等、さらに石油系以外の液状で燃
料になる物質としては、炭化水素を主成分とする潤滑
油、パラフィンワックス、動植物油脂類等を挙げること
ができる。勿論、これら油分の廃油(例えば、機械や自
動車オイルの廃油、食用の天ぷら油の廃油等)も液体燃
料として取り扱うことができ、この時は廃油の有効利用
の一環として積極的に役立たせることができる。この中
で揮発油、灯油、軽油等は、揮発性が大きいことから粉
体の担持体に含浸させても担持が維持できず、燃料の油
分が揮発してしまい効果的ではなく、本発明の目的を達
しにくい。
【0021】本発明の粉状担持体に含浸させる液体燃料
油分の量は、粉状担持体(A) 100 重量部に、前記の液状
燃料(B) が15ないし60重量部の範囲で含浸させること
が、ここに調製された粉状燃料組成物を50メッシュ篩通
過の状態で得ることができて、本発明の目的を達成する
上で有効である。液体燃料の含浸量が15重量部より少な
い時には、燃料としての発熱エネルギー量が少なくなっ
てしまい燃料としての効果を発揮することができない。
また一方、含浸量が60重量部より多い時には、燃料組成
物の粉状性が損なわれ、粉状状態での組成物が維持でき
ず、大きな塊もしくはペースト状になってしまい、取り
扱いにくい状態となる。
【0022】本発明の粉状担持体に液体燃料を含浸させ
る方法は、当業界で公知公用の固−液混合装置で撹拌混
合しながら含浸させる方法が一般に採用される。本発明
による粉状燃料組成物は、セメントクリンカーの原料で
ある粘土と燃料を兼ね備えていることから、セメント製
造に好適な原料である。しかも、廃油を含浸させた粉状
燃料組成物をセメント製造に使用する時は、このセメン
ト製造を通じて廃油等の有効利用が可能となり、環境問
題、公害問題、社会問題等に対応できることからも好ま
しい。
【0023】
【発明の効果】本発明の効果は、液体燃料を粉状担持体
に含浸させて一体化した粉状燃料組成物にしたことによ
り、燃料を取り扱いやすい状態にしたことと、液体燃料
に廃油を選ぶ時には、環境問題・公害問題、社会問題が
解消でき、さらにこの粉状燃料組成物をセメントクリン
カーの製造に用いる時には、必要な粘土と燃料を一体化
させて同時に供給することができることにある。
【0024】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明
するが、本発明は、これらの実施例に限定されるもので
はなく、発明の技術思想を逸脱しない限りにおいて、適
宜構成の変更を含むものであることは理解されるべきで
ある。
【0025】[実施例1]本実施例において、粉状担持
体(A) に液体燃料を(B) を含浸させた粉状燃料組成物の
製造とその粉末度と燃焼度を測定する。粉状担持体(A)
には、三層構造の2−八面体型モンモリロナイト粘土鉱
物を主成分とするフィロケイ酸塩粘土鉱物を、新潟産の
酸性白土から選んだ。この新潟産の酸性白土は乾燥した
後に粉砕して供試料とした。その主成分[乾燥物基準重
量(%) ]は:SiO2 78.7、 Al2O3 13.1、 Fe2O3 0.04、 CaO
1.13、 MgO 3.50、灼熱減量 3.15 であり、かさ比重 0.8
5 g/cc、 比表面積 160 m2/g、 吸油量 80.5cc/100g、
粉末度(88 μ通過量%)90.0であった。
【0026】液体燃料(B) は、市販C重油と自動車で使
用され廃棄されたモータオイルの廃油の2種類を選ん
だ。粉状担持体(A) 100 重量部に対して含浸させた液体
燃料(B) の含浸割合(重量部)を表1に示す。実施例に
おいて、粉状燃料組成物の調製方法は、粉状担持体(A)
に所定量の液体燃料(B) を添加し、撹拌機を用いた混合
方法で含浸させて10種類の試料を調製した。この時、試
料番号N- 5とN-10は油分含浸量の多い比較例とした。
【0027】なお、粉状担持体(A) の比較例として、2
−八面体型の1:1層のフィロケイ酸塩粘土鉱物である
カオリンを市販品から選んだ。その主成分[乾燥物基準
重量(%)]は:SiO2 78.4, Al2O3 17.6, Fe2O3 0.02, CaO
0.38, MgO 0.26,灼熱減量3.34であり、かさ比重 0.95
g/cc、 比表面積 45 m2/g、吸油量 30.5 cc/100g、粉末度
(88 μ通過量%)90.0であった。このカオリンを粉状担
持体とする粉状燃料組成物を、上記と同様廃油を用いて
調製し、試料番号N-11とした。
【0028】ここに調製した各試料について、粉末度を
50メッシュ篩いを用いて試料を測定して全通する状態を
「合格」とし、燃焼度を800 ℃の電気炉中で試料を燃焼
させその時均質なさらさら状態で燃焼する時を「合格」
とし、不均質状態で燃焼する時を「不合格」とした。こ
れらの結果を、表1に併せ表示する。以上の結果、C重
油ならびにモータオイルの廃油のいずれをも、酸性白土
の粉末に担持させて、油分の含有量を本発明で特定した
範囲内で粉状燃料組成物を調製する時は、いずれも良い
粉末度を示し、効率よく燃焼することが理解される。ま
た、カオリンを粉状担持体とした時は、液体燃料の担持
能力が低く、液体燃料の担持体が粉状で得られ難く、粉
状燃料組成物としての効果を充分に発揮することができ
なかった。
【0029】
【0030】[実施例2]本実施例において、粉状担持
体(A) に液体燃料を(B) を含浸させた粉状燃料組成物
を、ポルトランドセメントの製造原料に選び製造し、そ
のセメントによる圧縮強度ならびに燃焼効率を測定す
る。ポルトランドセメントの原料として、石灰石1,200
g, 粘土232g, 硅石38g,鉄さい25g を選んだ。この時実
施例1で調製した試料番号N-7 の粉状燃料組成物を選
び、前記原料の粘土 232 gに相当する部分を試料番号N-
7 の粉状燃料組成物の酸性白土に相当する部分で換算し
た粉状燃料組成物の置換配合量を表2に示す。なお、試
料番号S-4 は粉状燃料組成物を配合しない比較試料とし
た。
【0031】上記の各原料を均質混合後、約250 ℃で30
分間乾燥して脱水し、ついで900 ℃で30分間焼成後、約
1450℃で30分間焼成して固相反応により各セメントクリ
ンカーを調製した。このセメントクリンカーに5 %の石
膏を添加して粉砕分級することによって各セメント試料
を調製した。ここに調製した各セメントをモルタルにし
てJIS R 5201の7(セメントの物性試験方法の強度試験)
に準拠して圧縮強度を測定した。
【0032】それらの結果を表2に併せ表示する。な
お、本発明の粉状燃料組成物を配合したセメントクリン
カー原料の燃焼効率を見るために、約250 ℃で30分間乾
燥して脱水した該セメントクリンカー原料の所定量(1
Kg)を坩堝に採り、900 ℃に保持された密閉式の電気炉
に投入し、その時の温度上昇を測定し、その上昇温度
(Δ℃)から各試料の燃焼効率を見た。以上の結果、廃
油を担持させた粉状燃料組成物をセメント原料の粘土と
それぞれの量割合で置換して製造したセメントは、その
クリンカー製造時に粉状燃料組成物の置換配合割合に準
拠して燃焼効率が向上し、いずれも良好な強度を示すセ
メントが製造されており、廃油がセメント製造に有効利
用されていることが良く理解される。
【0033】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三層構造の2−八面体型モンモリロナイ
    ト粘土鉱物を主成分とする含有水分量が14重量%以下の
    フィロケイ酸塩粘土鉱物で構成される粉状担持体(A) 10
    0 重量部に対して、液状燃料(B) を15ないし60重量部の
    範囲で含み、かつ、50メッシュ篩通過の粉状体を維持し
    ていることを特徴とする粉状燃料組成物。
  2. 【請求項2】 前記の液体燃料(B) が、廃油である請求
    項1記載の粉状燃料組成物。
  3. 【請求項3】 前記の請求項1ないし2記載の粉状燃料
    組成物を含むセメントクリンカー用組成物。
JP8276734A 1996-10-21 1996-10-21 粉状燃料組成物 Withdrawn JPH10121076A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006056197A1 (en) * 2004-11-23 2006-06-01 Danmarks Tekniske Universitet A method of manufacturing building materials and use thereof
JP2009167254A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Toa Oil Kogyosho:Kk 固形燃料および製造方法

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