JPH10120440A - 発熱熱線反射ガラス及びフィルム - Google Patents

発熱熱線反射ガラス及びフィルム

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JPH10120440A
JPH10120440A JP29587596A JP29587596A JPH10120440A JP H10120440 A JPH10120440 A JP H10120440A JP 29587596 A JP29587596 A JP 29587596A JP 29587596 A JP29587596 A JP 29587596A JP H10120440 A JPH10120440 A JP H10120440A
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JP
Japan
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glass
heat
thin film
film
metal thin
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JP29587596A
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English (en)
Inventor
Shozaburo Kato
升三郎 加藤
Yoshimi Kaneda
吉見 金田
Yoshikazu Danmura
芳和 団村
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FIGURA KK
Original Assignee
FIGURA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】夏季においては日射熱を反射し、冬季において
は発熱により室内の窓側の温度の低下が抑制ができる発
熱機能を有し、外観上も優れた発熱熱線反射ガラス及び
フィルムを提供する。 【解決手段】板ガラスの表面に金属薄膜を形成して太陽
の放射熱を反射吸収する機能を付与した熱線反射ガラス
において、前記金属薄膜は導電性を有する組成であり、
該金属薄膜に通電することにより該金属薄膜を発熱させ
ることを特徴とする発熱熱線反射ガラスを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱線反射ガラスに
発熱機能を付与したガラス及びフィルムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、太陽の放射熱を反射吸収する
ことにより、室内温度等の環境を調整し冷暖房器具の負
荷を軽減する熱線反射ガラスが使用されている。
【0003】熱線反射ガラスは放射熱の遮断効率が高
く、省エネ効果がある。一方、可視光線の透過率が高い
ため室内は明るく保つことができる。更に可視光線の反
射率も高いので鏡面効果があり、建築物に新しい美観を
付与することから、近代的ビルのデザインにおいては欠
かせないものとなっている。
【0004】熱線反射ガラスは、Au,Ag,Al,Cu,Ni,Cr,F
e,Ti,Zr等の金属を、単体若しくは金属酸化物の薄膜と
してガラス表面に形成することにより得ることができ
る。薄膜の形成手段としては、真空蒸着法若しくはスパ
ッタリング法が主流である。
【0005】一方、窓の凍結防止、結露防止、融雪用と
して、ガラスに導電機能を付与し、通電発熱させるもの
が使用されている。例えば自動車のリヤウインドに使用
されている導電性ガラス等である。
【0006】これらの発熱機能を有するガラスは、ニク
ロム線等の電熱線を入れたガラスや、ガラスの表面に透
明な電導性被膜をコーティングしたもの等様々なものが
開発されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】室内環境の調整上問題
となるのは、室外気と室内気とが接触する部分である窓
周辺であり、特に冬季においては、室内側の暖気が窓ガ
ラスを通じて冷やされ、エネルギー効率上問題が生じ
る。この問題を解決する手段としては、ガラスとガラス
の間に空気層を有する複層ガラスや、ガラス間に中間層
として断熱性材料を介在させた合わせガラスがあるが、
これら複層ガラス等を用いることにより、エネルギーの
高効率化を達成できたものの、窓ガラスにおける外気と
内気の熱交換の抑制には限度があり、窓周辺の室温の低
下は防ぎ難いものであった。
【0008】一方、上述の熱線反射ガラスは、夏季にお
いての室内環境の調整上は有効である反面、冬季におい
ては、むしろ室内に取り込むべき日射熱を反射すること
により暖房器具の負荷が増すこととなり、かかる機能は
マイナス要因となるものであった。
【0009】上述の電熱線入りガラスは、電熱線は細い
ものの外観上問題があり、透明な発熱被膜を形成したガ
ラスは、熱線反射機能については考慮されていない等、
従来使用されてきた機能性ガラスにはそれぞれ一長一短
があり、様々な環境のもとで要求される機能を有するガ
ラスの提供がかねてより望まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
の課題を解決するため、板ガラスの表面に金属薄膜を形
成して太陽の放射熱を反射吸収する機能を付与した熱線
反射ガラスにおいて、前記金属薄膜は導電性を有する組
成であり、該金属薄膜に通電することにより該金属薄膜
を発熱させることを特徴とする発熱熱線反射ガラス若し
くはフィルムを構成している。
【0011】以上のとおり構成することにより、従来、
日射熱の遮蔽のみに使用されてきた熱線反射ガラスに、
発熱機能を付与することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施のための各種形態を
以下に述べる。
【0013】本発明は、板ガラス(2)の表面に金属薄膜
(1)を形成して太陽の放射熱を反射吸収する機能を付与
した熱線反射ガラスを利用するものである。前記熱線反
射ガラスは市販のものを利用できるが、これらのガラス
に形成された金属薄膜(1)の組成がそれぞれ異なるた
め、導電性も異なり、従って発熱性能も異なる。そこで
これらを適宜選択して利用する。
【0014】具体的構成としては、熱線反射ガラスの金
属薄膜(1)を形成した面の両側辺に、ステンレス板を設
置したり、亜鉛アルミを溶射する等により電極(3)を形
成する。単板の板ガラスにより本発明を構成する場合
は、該金属薄膜(1)を保護するコーティング(4)を施すこ
とが望ましい。金属薄膜(1)の飛散損傷を防止し、発熱
機能の維持を図るためである。
【0015】又、ガラスとガラスの間に密封された空気
層を形成した複層ガラスは、断熱機能において優れてい
るため、多用されているが、これに本発明の構成を組み
込むことにより省エネ対策等に寄与するガラスを構成す
ることができる。即ち、熱線反射ガラス及び通常の板ガ
ラスにより複層ガラスを構成し、前記金属薄膜(1)は前
記複層ガラスの中間層内に形成され、前記板ガラスの金
属薄膜(1)の形成面の両側辺に電極(3)を形成した構成で
ある。この構成により断熱性に優れることに加え、金属
薄膜(1)の損傷も防止することができる。
【0016】又、ガラスとガラスの間に特殊フィルムを
介在させ、防音機能等を付与した合わせガラスについて
も本発明を構成することができる。即ち、熱線反射ガラ
ス及び通常の板ガラスにより合わせガラスを構成し、前
記金属薄膜(1)は前記合わせガラスの中間膜として形成
され、前記金属薄膜(1)の両側辺に電極(3)を形成した発
熱熱線反射ガラスを構成する。この構成により遮音性等
の機能に加え、金属薄膜(1)の損傷も防止することがで
きる。
【0017】又、該熱線反射ガラスの周縁の一部若しく
は全部に発熱膜(5)を形成すると共に該発熱膜(5)に通電
するための電極(3)を形成した発熱熱線反射ガラスを構
成する。発熱膜(5)の形成は、特開平8-41388号公報に開
示される水溶性発熱塗料を使用するか、カーボン平板発
熱体、抵抗金属体の印刷、シリコンシート状発熱体等を
使用する。
【0018】以上の発熱膜(5)は、発熱機能において優
れているものの、通常は殆ど透光性を有しないため、か
かる発熱膜(5)を窓の全面に形成することは問題があ
る。そこで、発熱膜(5)を熱線反射ガラスの周縁の一部
若しくは全部に形成することにより、発熱膜(5)に通電
し発熱させれば、熱線反射ガラスの金属薄膜(1)は熱伝
導に優れているので、窓全体の発熱が極めて効果的に実
現可能である。
【0019】上の構成は発熱膜(5)のみに通電するもの
であるが、発熱膜(5)及び金属薄膜(1)の双方に通電する
ものでもよい。この構成により、発熱作用の相乗効果を
得ることができ、万が一金属薄膜(1)が損傷し金属薄膜
の発熱が得られない場合においても、上述の通り、熱伝
導により最低限の発熱機能の確保が可能である。
【0020】以上、本発明を主として板ガラスの実施の
態様として例示してきたが、これらは板ガラスに限ら
ず、プラスチック系のフィルムについても同様に本発明
を利用することができる。
【0021】一例としては、表面に金属薄膜(1)を形成
して透光性を保持しつつ太陽の放射熱を反射吸収する機
能を付与した熱線反射フィルムと、該フィルムの側辺に
電極(3)を形成し、前記金属膜を保護するコーティング
(4)を施してなる発熱熱線反射フィルムを構成するもの
である。
【0022】又、発熱熱線反射フィルムを上記に述べた
如き発熱熱線反射ガラスに貼着させることにより発熱機
能及び熱線反射機能を有する積層体を構成する。かかる
構成により、金属薄膜(1)の複層構造を得ることができ
るので、相乗効果により室内側の金属薄膜(1)の負荷を
低減することができる。又、フィルムを貼り付ける構成
を取ったので、ガラス及び金属薄膜(1)の飛散の防止効
果の向上を図ることができる。
【0023】又、以上の発熱熱線反射機能を有する板ガ
ラス若しくはフィルムに形成されている金属薄膜(1)
を、電極(3)との接続を維持しつつガラス若しくはフィ
ルムの一部若しくは全部にわたって適宜なパターン状に
形成する。例えばストライプ状、適宜な模様等である。
この場合にも金属薄膜(1)と電極(3)との接続を維持して
いることが必要であり、発熱膜(5)が形成されている場
合には該発熱膜(5)又は発熱膜(5)及び電極(3)の双方と
の接続を維持していることが必要である。本発明の効果
である金属薄膜(5)の発熱のためである。
【0024】この構成により、熱線反射ガラスはガラス
全面に金属薄膜が形成されているものではなく、ガラス
の一部に形成したものや、パターン状に形成されたもの
等、嗜好に応じて本発明にかかるガラス若しくはフィル
ムを提供することができる。又、本発明にかかるガラス
を設置する環境に応じて、必要な発熱と消費するエネル
ギーとの調整を考慮した構成の選択が可能となる。
【発明の効果】本発明を利用することにより、夏季にお
いては日射熱を反射し、冬季においては発熱により室内
の窓側の温度の低下が抑制ができ、鏡面効果により外観
においても優れガラスを構成することができる。又、本
願の発熱ガラスは、窓ガラスのみに限られず、室内にお
ける仕切壁に設置したり、通常の暖房器具として用いた
としても、新たなデザインの暖房器具の提供が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発熱熱反射ガラス若しくはフィルムの
一部断面図。
【図2】本発明の発熱熱反射ガラス若しくはフィルムの
正面図。
【図3】本発明請求項6の発熱熱反射ガラス若しくはフ
ィルムの一部断面図。
【符号の説明】
1 金属薄膜 2 ガラス(フィルム) 3 電極 4 コーティング 5 発熱膜

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板ガラスの表面に金属薄膜を形成して太陽
    の放射熱を反射吸収する機能を付与した熱線反射ガラス
    と、 前記金属薄膜は導電性を有する組成であり、 該金属薄膜に通電することにより該金属薄膜を発熱させ
    ることを特徴とする発熱熱線反射ガラス。
  2. 【請求項2】板ガラスの表面に金属薄膜を形成して太陽
    の放射熱を反射吸収する機能を付与した熱線反射ガラス
    と、 前記板ガラスの金属薄膜の形成面の両側辺に電極を形成
    し、 該金属薄膜を保護するコーティングを施してなる発熱熱
    線反射ガラス。
  3. 【請求項3】板ガラスの表面に金属薄膜を形成して太陽
    の放射熱を反射吸収する機能を付与した熱線反射ガラス
    及び通常の板ガラスにより複層ガラスを構成し、 前記金属薄膜は前記複層ガラスの中間層内に形成され、 前記板ガラスの金属薄膜の形成面の両側辺に電極を形成
    したことを特徴とする発熱熱線反射ガラス。
  4. 【請求項4】板ガラスの表面に金属薄膜を形成して太陽
    の放射熱を反射吸収する機能を付与した熱線反射ガラス
    及び通常の板ガラスにより合わせガラスを構成し、 前記金属薄膜は前記合わせガラスの中間膜として形成さ
    れ、 前記金属薄膜の両側辺に電極を形成したことを特徴とす
    る発熱熱線反射ガラス。
  5. 【請求項5】板ガラスの表面に金属薄膜を形成して太陽
    の放射熱を反射吸収する機能を付与した熱線反射ガラス
    と、 該熱線反射ガラスの周縁の一部若しくは全部に発熱膜を
    形成すると共に該発熱膜に通電するための電極を形成し
    たことを特徴とする発熱熱線反射ガラス。
  6. 【請求項6】板ガラスの表面に金属薄膜を形成して太陽
    の放射熱を反射吸収する機能を付与した熱線反射ガラス
    と、 該熱線反射ガラスの周縁の一部若しくは全部に発熱膜を
    形成すると共に該発熱膜及び金属膜に通電するための電
    極を形成したことを特徴とする発熱熱線反射ガラス。
  7. 【請求項7】表面に金属薄膜を形成して透光性を保持し
    つつ太陽の放射熱を反射吸収する機能を付与した熱線反
    射フィルムと、 該フィルムの側辺に電極を形成し、 前記金属膜を保護するコーティングを施してなる発熱熱
    線反射フィルム。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項6の発熱熱線反射ガラ
    スに請求項7の発熱熱線反射フィルムを貼着させた発熱
    熱線反射積層体。
  9. 【請求項9】板ガラス若しくはフィルムに形成された金
    属薄膜は、電極、発熱膜若しくはこれら双方との接続を
    維持し、且つガラス若しくはフィルムの一部若しくは全
    部にわたって適宜なパターン状に形成されている請求項
    1乃至請求項8の発熱熱線反射ガラス若しくはフィル
    ム。
JP29587596A 1996-10-18 1996-10-18 発熱熱線反射ガラス及びフィルム Pending JPH10120440A (ja)

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JP (1) JPH10120440A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008272249A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Figla Co Ltd 発熱ガラスを用いた加熱調理器具
JP2014076937A (ja) * 2012-10-06 2014-05-01 Figla Co Ltd 複層ガラス

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JP2008272249A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Figla Co Ltd 発熱ガラスを用いた加熱調理器具
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