JPH10120153A - 定間隔送り出し装置 - Google Patents

定間隔送り出し装置

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JPH10120153A
JPH10120153A JP27656196A JP27656196A JPH10120153A JP H10120153 A JPH10120153 A JP H10120153A JP 27656196 A JP27656196 A JP 27656196A JP 27656196 A JP27656196 A JP 27656196A JP H10120153 A JPH10120153 A JP H10120153A
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JP
Japan
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suction
transport path
suction port
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article
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Withdrawn
Application number
JP27656196A
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English (en)
Inventor
Katsumi Matsuda
勝實 松田
Kunio Kono
國雄 河野
Takashi Chikura
孝 千蔵
Masanori Masumoto
雅典 益本
Akitomo Yamazaki
章伴 山崎
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農作物の自動選果に用いて好適の定間隔送り
出し装置において、大きさや形状の不揃いな品物を整列
させ一つずつ定間隔に分離して送り出すことができるよ
うにする。 【解決手段】 供給された多数の品物70を凹状横断面
形状の搬送路面23A上に隙間なく一列に並べながら送
り出す第1搬送路20と、第1搬送路20の下流側に配
設された円筒状外周面33,円筒状外周面33に定ピッ
チで形成された複数の吸引口34,吸引口34に吸引力
を与え品物70を単一の状態で吸引口に吸引させる吸引
機構35及び吸引口34から品物70を離脱させる離脱
機構36を有する回転ドラム30と、回転ドラム30の
下流側で吸引口34から離脱した品物70を放出する案
内通路40と、案内通路40から放出された品物を定ピ
ッチに設置された受取部51で受ける第2搬送路50と
から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農作物の自動選果
装置等に用いられる光学的選別装置への品物(農作物)
の送り出しに用いて好適の、定間隔送り出し装置に関
し、特に、大きさや形状の不揃いな品物を定間隔に整列
させて送り出すために用いて好適の、定間隔送り出し装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、農作物の自動選果装置に光学的選
別装置(光学的選果装置)が用いられるようになってお
り、このような光学的選果装置を効率よく用いるには、
選果対象物である農作物を1つずつ所定間隔をあけ整列
させて送り出す必要がある。そこで、光学的選果装置等
に品物を送り出す装置が開発されている。例えばキュウ
リ等の長尺野菜を光学的選果装置に整列させて供給する
送り出し装置(供給コンベア)として、従来より、図4
に示すようなものが提案されている。
【0003】図4(A),(B)において、110は長
尺野菜、120は整列供給コンベア、130は引き離し
用ベルトコンベア、140は引き離し用チェーンコンベ
ア、150はローラである。長尺野菜110は、その長
手方向が予め搬送方向Cに対して直角に向くように揃え
られて整列供給コンベア120上に隙間なく並んで供給
され、整列供給コンベア120の作動により進行方向C
へ移送される。引き離し用ベルトコンベア130は、引
き離し用チェーンコンベア140と共に引き離し部16
0を構成しており、この引き離し用ベルトコンベア13
0は、引き離し用チェーンコンベア140の左右両側に
対をなしてチェーンコンベア140と平行に搬送方向C
に向けて設置される。
【0004】各引き離し用ベルトコンベア130,13
0は、整列供給コンベア120の搬送面(コンベアベル
ト面)121に沿った搬送面(コンベアベルト面)13
1を有し、整列供給コンベア120から僅かな隙間をあ
けて連続するように設置されている。これらの引き離し
用ベルトコンベア130,130は、整列供給コンベア
120よりもやや高速の搬送速度に設定され、互いに等
速で作動する。
【0005】このように引き離し用ベルトコンベア13
0が整列供給コンベア120よりもやや高速で搬送する
ことから、整列供給コンベア120から搬送方向に隙間
のない状態で送り出された長尺野菜110は、搬送方向
にやや隙間をあけながら引き離し用ベルトコンベア13
0に受け取られ、このやや隙間のある状態で搬送され
る。
【0006】また、引き離し用チェーンコンベア140
の表面(コンベアベルト表面)140Aには、搬送され
る長尺野菜110の長手方向に沿うように、搬送方向C
に対して直角に向いた仕切板141が、一定間隔で多数
突設されている。また、この引き離し用チェーンコンベ
ア140の搬送面142は、図4(A)に示すように、
搬送方向Cの上下流端部では引き離し用ベルトコンベア
130の搬送面131よりも下方に位置するが、搬送方
向Cの中間部では引き離し用ベルトコンベア130の搬
送面131よりも上方に位置するように設定されてい
る。また、引き離し用チェーンコンベア140の搬送速
度は引き離し用ベルトコンベア130の搬送速度と一致
するように設定されている。
【0007】これにより、引き離し用ベルトコンベア1
30にやや隙間のある状態で受け取られた長尺野菜11
0は、この後、この引き離し用ベルトコンベア130の
搬送面131よりも搬送面131上へ上昇する引き離し
用チェーンコンベア140の搬送面142に受け取られ
る。この際、搬送方向Cに並んだ長尺野菜110の相互
間に各仕切板141が嵌まり込み、長尺野菜110は1
本ずつ仕切板141により搬送方向Cに定ピッチに調整
される。
【0008】この後、引き離し用チェーンコンベア14
0の搬送面142が引き離し用ベルトコンベア130の
搬送面131よりも下降するので、引き離し用チェーン
コンベア140の搬送面142で仕切板141により搬
送方向Cに定ピッチ調整された長尺野菜110は、引き
離し用ベルトコンベア130の搬送面131へ受け渡さ
れる。
【0009】この結果、引き離し用ベルトコンベア13
0の搬送面131上では、長尺野菜110が搬送方向C
に定ピッチ調整された状態で搬送され、図示しない光学
的選果装置へ供給される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、長尺野菜等
の長尺な品物は方向を揃え易く、また、かかる長尺な品
物の横断面直径がほぼ均一であれば、上述のように仕切
板141を通じて1つずつ定ピッチに分離することが可
能であるが、例えばピーマンやジャガイモなどの長尺も
のでなく大きさや形状が不揃いの野菜の場合には、上述
のような仕切板141を用いた送り出し装置では、品物
を1つずつ定ピッチに分離することは極めて困難であ
る。
【0011】つまり、例えばピーマンの場合、直径にお
いて20〜70mm程度、長さにおいて30〜120m
m程度と大幅なばらつきがあり、このような場合などは
一列に整列させて供給することが極めて困難になり、仮
に整列させたとしても上述のように仕切板で搬送路を定
ピッチで区画しても、1つの区画内に2つの品物が入っ
てしまうなどの不具合が生じるため、大きさや形状の大
幅に不揃いな品物を、1つずつ定ピッチに分離すること
は極めて困難なのである。
【0012】また、このような大きさや形状の大幅に不
揃いな品物を対象として、定ピッチに分離して送り出す
装置は、未だに実用化されていないのが現状である。本
発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、農作物な
ど大きさや形状の大幅に不揃いな品物についてもこれを
整列させてしかも一つずつ定間隔に分離して送り出すこ
とができるようにした、定間隔送り出し装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明の定間隔送り出し装置は、凹
状横断面形状の搬送路面を有し、供給された多数の品物
を該搬送路面上に一列状に並べながら送り出す第1搬送
路と、該第1搬送路の下流側に配設された円筒状外周
面,該円筒状外周面における該第1搬送路に沿った円周
上に定ピッチで形成された複数の吸引口,該吸引口が該
第1搬送路に近い上流部にある時に該吸引口に吸引力を
与え該品物を単一の状態で該吸引口に吸引させる吸引機
構及び該吸引口が該第1搬送路から離れた下流部にある
時に該吸引口から該品物を離脱させる離脱機構を有する
回転ドラムと、該回転ドラムの下流側に配設され該離脱
機構を通じて該吸引口から離脱した品物を所定位置へ案
内して放出する案内通路と、該案内通路から放出された
品物を受け取る受取部を搬送路上に定ピッチで複数有
し、該案内通路からの該品物の放出に同期させて該受取
部を駆動する第2搬送路とをそなえていることを特徴と
している。
【0014】上述の構成により、第1搬送路に供給され
た多数の品物は、凹状横断面形状の搬送路面上で一列状
に並べられ、回転ドラムに送り出される。回転ドラムで
は、吸引機構により該第1搬送路に近い上流部側の吸引
口では吸引力を与え該品物を単一の状態で各吸引口に吸
引させ、離脱機構により該第1搬送路から離れた下流部
側の吸引口では品物を離脱させるようにしながら、吸引
口をそなえた円筒状外周面を回動させる。
【0015】これにより、回転ドラムに送り出された品
物は、吸引力を与えられた上流部側の吸引口に一つずつ
吸引された状態で保持され円筒状外周面の回動による吸
引口の移動に伴って移送され、吸引口が下流部側に達し
たところで吸引口から離脱する。この吸引口から離脱し
た品物は、案内通路を通じて所定位置へ案内されて放出
され、第2搬送路の受取部に受け取られる。
【0016】特に、第1搬送路で品物が隙間なく一列状
に整理されると、回転ドラムの吸引口が第1搬送路に沿
った円周上に定ピッチで設けられているので、各吸引口
に品物を一つずつ確実に受け渡すことができ、さらに、
受取部が第2搬送路上に定ピッチで設けられ、且つ第2
搬送路が案内通路からの品物の放出に同期するようにし
て受取部を駆動するので、各吸引口から各受取部に確実
に一つずつの品物が供給され、各品物は、第2搬送路の
受取部に受け取られて、一定の間隔に整列された状態で
送り出される。
【0017】請求項2記載の本発明の定間隔送り出し装
置は、請求項1記載の装置において、該第1搬送路が並
列して複数備えられ、該回転ドラムの円筒状外周面に、
これららの各第1搬送路に沿った各円周上にそれぞれ定
ピッチで形成された複数の吸引口からなる吸引口列をそ
なえるとともに、各吸引口列は互いに所定ピッチずつ位
相をずらして形成されて、該案内通路が、これらの複数
の吸引口列の各吸引口から離脱した品物を集合させて所
定位置へ案内して放出するように構成されていることを
特徴としている。
【0018】上述の構成により、各第1搬送路に供給さ
れた多数の品物は、各搬送路面上でそれぞれ一列状に並
べられ、回転ドラムに送り出され、さらに、各第1搬送
路に沿って回転ドラムに形成された各吸引口列毎に、各
吸引口で一つずつ吸引され保持された状態で円筒状外周
面の回動とともに移送され、吸引口が下流部側に達した
ところで吸引口から離脱される。
【0019】さらに、各吸引口列から離脱した品物は、
案内通路を通じて集合された上で所定位置へ案内されな
がら放出され、第2搬送路の受取部に受け取られる。こ
れにより、各第1搬送路により複数列に整列された品物
は、案内通路により集合して1列になって各受取部に供
給されるが、各吸引口列の吸引口は定ピッチで形成され
るとともに、各吸引口列は互いに所定ピッチずつ位相を
ずらして形成され、また、各受取部は第2搬送路上に定
ピッチで設けられているため、各品物は、第2搬送路上
に一定間隔に1列に整列された状態で、送り出される。
【0020】請求項3記載の本発明の定間隔送り出し装
置は、請求項1又は2記載の装置において、該第1搬送
路が、V形又はU形の横断面形状の搬送路面をそなえた
振動フィーダであることを特徴としている。上述の構成
により、第1搬送路では、搬送路面を振動させながら移
動させるため、搬送路面上に供給された多数の品物を加
振しながら搬送することになり、加振された品物は、V
形又はU形の横断面形状を有するという搬送路面の形状
的特性から、搬送路面上で隙間のないように一列状に並
べられつつ搬送され、隙間のない一列状を成して回転ド
ラムに送り出される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。図1〜図3は本発明の一実施
形態としての定間隔送り出し装置を示すものであり、こ
れらの図に基づいて説明する。図1は本装置の全体構成
を示す平面図及び側面図であり、図1において、10は
ホッパ振動フィーダ、20は第1搬送路としてのV溝形
直進振動フィーダ、30は真空吸着回転ドラム(回転ド
ラム)、40は案内通路としての集合シュート、50は
第2搬送路としての定ピッチコンベア、60は光学的選
果装置、70は農作物等の品物である。なお、この品物
70は、長尺ものでなく大きさや形状が不揃いの野菜、
例えばピーマンやジャガイモなどの野菜、をはじめとし
た選果対象農作物であって、以下、選果対象物という。
【0022】ホッパ振動フィーダ10は、図1に示すよ
うに、基部11上にステー12を介してホッパ本体13
が装備された構造になっている。このうち、ホッパ本体
13は、底面部13A,後壁部13B,側壁部13C,
13Dをそなえ、前部及び上部の開口した四面構造に形
成され、前部開口部13Eに向けて適当な角度で下がり
傾斜した状態で設置されている。
【0023】また、このホッパ振動フィーダ10には、
ステー12を通じてホッパ本体13に振動を与える加振
装置14がそなえられており、ホッパ本体13を振動さ
せることで、図1(B)に示すように、ホッパ本体13
に山積み状に供給された大量(多数)の選果対象物70
を加振しながらその山を崩し平面化しつつ前部開口部1
3Eに向けて送り出すようになっている。
【0024】さらに、ホッパ本体13に大量の選果対象
物70を受け入れることができるように、後壁部13
B,側壁部13C,13Dは所定高さに形成されている
が、側壁部13C,13Dの前部開口部13E寄りは、
その壁面高さが徐々に低下されている。これは、上述の
ように、ホッパ本体13内の山積み状の選果対象物70
は加振されることでその山を崩し平面化されつつ前部開
口部13Eに向けて送り出されるため、前部開口部13
Eに近づくほど側壁部13C,13Dの高さが不要にな
るからである。
【0025】なお、選果対象物70の山を崩し選果対象
物70を前部開口部13Eに向けて送り出しつつ適切に
平面化させるには、加振装置14の振動数及び振幅が大
きく影響し、底面部13Aの傾斜角度や、選果対象物7
0の形状特性や、選果対象物70とホッパ本体13の表
面との摩擦特性等も影響する。そこで、加振装置14の
振動数や振幅及びホッパ本体13の下がり傾斜角度は、
選果対象物70の形状特性,選果対象物70とホッパ本
体13との摩擦特性等に応じて選果対象物70の平面化
を適切に行なえるようなものに設定されている。
【0026】したがって、加振装置14は、振動数や振
幅を適切な固定値に設定されたものでもよいが、振動数
や振幅を適宜調整しうるように構成してもよく、この場
合、選果対象物70に対して常に適切な振動数及び振幅
で加振することができ、これにより、山積みされた選果
対象物70を崩しながら適切に平面化して前部開口部1
3Eに向けて送り出することができるようになる。
【0027】また、ホッパ本体13の下がり傾斜角度に
ついても、適切な固定角度で対処できれば特に必要では
ないが、傾斜角度を適宜調整しうるように構成して、選
果対象物70の動きを見ながら常に最適な傾斜状態を実
現できるようにすることも考えられる。また、加振装置
14の振動数や振幅の調整と下がり傾斜角度の調整とを
連係させて行なうことも考えられる。
【0028】第1搬送路としてのV溝形直進振動フィー
ダ20は、図1に示すように、ホッパ振動フィーダ10
の下流側に設置されるが、このV溝形直進振動フィーダ
20は選果対象物70を一列に整列させるため幅狭であ
り、図1(A)に示すように、ホッパ本体13の前部開
口部13Eの幅に対応するように、複数本(ここでは1
0本)のV溝形直進振動フィーダ20が互いに僅かな隙
間をあけて互いに平行に並設されている。
【0029】各V溝形直進振動フィーダ20は、図2に
示すように、基部21上にステー22を介してV溝形搬
送路23が装備された構造になっている。このうち、V
溝形搬送路23は、図2(C)に示すように、搬送路面
23AがV形横断面形状となるように形成され、図1
(B),図2(B)に示すように、ホッパ本体13の前
部開口部13Eと僅かな隙間をあけ、且つ、入口側(図
1中の左側)から出口側(図中の右側)へ向けて適当な
角度で下がり傾斜した状態で設置されている。
【0030】そして、このV溝形直進振動フィーダ20
にも、ステー22を通じてV溝形搬送路23に振動を与
える加振機構(図示略)がそなえられており、V溝形搬
送路23を振動させることで、ホッパ本体13から供給
された選果対象物70を加振して、選果対象物70が重
なることなく一直線状にしかも隙間のないように整列さ
せて送り出すようになっている。
【0031】特に、V溝形搬送路23は、図2(A)〜
(C)に示すように、V形横断面形状の搬送路面23A
をそなえているため、搬送路面23A上の選果対象物7
0の大きさが不揃いであっても、各選果対象物70は搬
送路面23Aの振動に伴ってV形横断面(V溝)を構成
する左右の搬送路斜面に案内されながら、搬送路面23
Aの中心線23B上に一列に並べられるようになってい
る。
【0032】なお、選果対象物70の大きさが大幅に不
揃いの場合、搬送路面23Aの中心線23B上に選果対
象物70を一列に並べるためには搬送路面23AをV形
横断面(V溝)に構成することが最も効果的であるが、
選果対象物70の大きさが比較的揃っている場合には、
搬送路面23AをV形横断面(V溝)に限らずU形横断
面(V溝)等の他の凹状横断面形状に構成しても、選果
対象物70を適切に整列させることができる。
【0033】また、搬送路面23A上に選果対象物70
を一直線状に隙間なく整列させるには、V溝形直進振動
フィーダ20の加振装置の振動数及び振幅が大きく影響
し、搬送路面23Aの下流側への下がり傾斜角度や、さ
らに、選果対象物70の形状特性や、選果対象物70と
搬送路面23Aの表面との摩擦特性等も影響する。そこ
で、V溝形直進振動フィーダ20の加振装置の振動数や
振幅及び搬送路面23Aの下がり傾斜角度は、選果対象
物70の形状特性,選果対象物70と搬送路面23Aと
の摩擦特性等に応じて選果対象物70を適切に整列させ
うるものに設定されている。
【0034】ここでは、V溝形直進振動フィーダ20の
加振装置は振動数及び振幅の適宜調整しうるように構成
されており、V溝形直進振動フィーダ20上の選果対象
物70の動きを見ながら選果対象物70を常に一直線状
に隙間なく整列させるような最適な加振状態に調整する
ことができるようになっている。もちろん、振動数及び
振幅のいずれか一方又は両方を固定しても選果対象物7
0を適切に整列させることができれば、振動数や振幅の
固定した加振装置を用いてもよい。
【0035】さらに、搬送路面23Aの下流側への下が
り傾斜角度についても、適切な固定角度で対処できれば
特に必要ではないが、傾斜角度を適宜調整しうるように
して、選果対象物70の動きを見ながら常に最適な傾斜
状態を実現できるようにすることも考えられる。また、
この場合も、加振装置の振動数や振幅の調整と搬送路面
23Aの下がり傾斜角度の調整とを連係させて行なうこ
とも考えられる。
【0036】また、V溝形直進振動フィーダ20の推進
力は、フィーダ20の出口が、後述する真空吸着回転ド
ラム30の壁面(円筒状外周面)33により一時的に塞
がれても、この壁面33の回転に連れて選果対象物70
が持ち上げられることのない程度に選定される。この場
合、推進力の調整又は設定は、V溝形直進振動フィーダ
20の搬送速度や搬送路面23Aの傾斜角度を通じて行
なうことができる。
【0037】真空吸着回転ドラム(以下、回転ドラムと
いう)30は、図1,図3に示すように、モータ又はエ
ンジン等の図示しない回転駆動手段により回動される回
転軸31と、この回転軸31に回りに装着された回転ド
ラム本体32と、この回転ドラム本体32の外筒表面で
ある円筒状外周面33に形成された複数の吸引口34
と、回転ドラム本体32の側部に設置された吸引機構3
5及び離脱機構36とをそなえて構成されている。
【0038】回転軸31の軸心線31Aは、図3に示す
ように、搬送路面23Aの下流端の選果対象物70の中
心位置とほぼ同様な高さ位置で水平に配置されており、
回転ドラム本体32の円筒状外周面33のうちほぼ鉛直
上方に進む箇所での母線部分が、搬送路面23Aの下流
端に対向するような位置に、配置されている。回転ドラ
ム本体32の円筒状外周面33の吸引口34は、平行に
設置された複数のV溝形直進振動フィーダ20の搬送路
面23Aの延長線上(即ち、搬送路面23Aの中心線2
3Bの延長線上)に沿った円周37上に定ピッチ(定間
隔)P1に間隔をあけて形成されており、各円周37毎
に複数の吸引口34からなる吸引口列37Aが形成され
ている。
【0039】そして、搬送路面23Aの下流端の選果対
象物70を吸引口34で吸引してこの吸引口34に付着
させた状態で円筒状外周面33の回転に伴って選果対象
物70を移送するようになっている。なお、吸引口34
の内径は、選果対象物70の外径よりも十分に小さく設
定されており、選果対象物70は一つずつ吸引口34に
吸引され付着するようになっている。
【0040】また、ここでは、後述するように、2つの
吸引口列37A,37Bの選果対象物70を集合シュー
ト40により一系統に集合させるため、互いに集合され
る2つの吸引口列37A,37Bでは、所定ピッチだけ
位相がずらされている。つまり、吸引口列37Aの各吸
引口34に対してこれに隣接する吸引口列37Bの各吸
引口34は、いずれも半ピッチP2、即ち、ピッチP1
の半分のピッチ(=P1×1/2)分だけ位置ずれした
箇所に形成されている。
【0041】また、回転ドラム本体32の内部には、回
転ドラム本体32の両端壁32A,32Bと、円筒状外
周面33と、内筒に形成された円筒状内周面32Cと、
仕切壁38とで囲まれて複数の室39が形成されてい
る。仕切壁38は、回転軸31の軸心線31Aから放射
状に向けて複数配設されるが、特に、各仕切壁38は、
吸引口34の相互の間に向けて互いに等間隔に配設され
ている。
【0042】つまり、各室39は、円筒状外周面33上
の同一母線上(同一回転位相上)の、即ち、搬送方向に
対して横向きに並んだ複数の吸引口34単位に形成され
ることになる。また、各室39の側壁を構成する回転ド
ラム本体32の端壁32Aには、各室39単位にそれぞ
れ開口39Aが形成されており、開口39Aはその回転
位置に応じて後述する減圧室(真空ヘッダー)35Aと
連通するようになっている。
【0043】吸引機構35は、回転ドラム本体32の端
壁32Aの外面に設けられており、各室39の開口39
Aを塞ぐように形成された減圧室35Aと、この減圧室
35Aを図示しない吸引ポンプ等に接続する吸引路35
Bとをそなえている。減圧室35Aは、搬送路面23A
の下流端に沿った箇所、即ち、吸引口34による選果対
象物70の吸引・保持を開始する位置(これを吸引開始
位置という)VSから、回転ドラム本体32の円筒状外
周面33の下降する箇所で吸引口34による選果対象物
70の吸引・保持を解除する位置(これを吸引解除位置
という)VEまで、回転方向に沿って弧状に形成されて
いる。
【0044】そして、吸引路35Bを通じて吸引ポンプ
からの吸引力(負圧)を受けることで、減圧室35A内
は、大気圧よりも大幅に減圧されほぼ真空状態になるた
め、回転ドラム本体32の回転に伴いこの減圧室35A
に開口39Aを整合させ連通するようになった室39の
内部も減圧されるようになり、この減圧された室39の
外周の各吸引口34に吸引力が与えられるようになって
いる。
【0045】したがって、室39が、搬送路面23Aの
下流端に沿った吸引開始位置VSから、円筒状外周面3
3の下降する吸引解除位置VEまで進む間は、各吸引口
34に吸引力が与えられるようになっている。離脱機構
36は、吸引機構35と同様に、回転ドラム本体32の
端壁32Aの外面に設けられており、各室39の開口3
9Aを塞ぐように形成された圧力室(圧縮空気ヘッダ
ー)36Aと、この圧力室36Aを図示しない圧力ポン
プ等に接続する圧力供給路36Bとをそなえている。圧
力室36Aは、減圧室35Aの下流側に減圧室35Aと
接近した位置である、品物放出位置RPに形成されてお
り、室39の開口39Aの一つが整合しうるように形成
されている。
【0046】そして、圧力供給路36Bを通じて圧縮空
気を受けることで、圧力室36A内は、大気圧よりも高
圧状態に増圧され、この圧力室36Aに開口39Aを整
合した室39の内部も増圧されるようになり、この増圧
された室39の外周の各吸引口34には吐出力(離脱
力)が与えられるようになっている。すなわち、室39
が品物放出位置RPに来ると、その吸引口34には吐出
力(離脱力)が与えられて、吸引口34に保持されてい
た選果対象物70を放出(放免)しうるようになってい
る。
【0047】また、ここでは、回転軸31,回転ドラム
本体32の回転速度を調整しうるようになっており、選
果対象物70自体の特性や吸引機構35や離脱機構36
等の特性に応じて最適な回転速度で回転ドラム本体32
を回動させることができるようになっている。もちろ
ん、回転速度が選果対象物70や各機構35,36の特
性等を考慮した適切なものであれば、回転ドラム本体3
2の回転速度は一定速度のものであってもよい。
【0048】また、この真空吸着回転ドラム30の選果
対象物70の拾い上げ速度は、V溝形直進振動フィーダ
20の搬送速度と対応させる必要があるが、真空吸着回
転ドラム30の選果対象物70の拾い上げ速度をV溝形
直進振動フィーダ20の搬送速度よりもやや低速にして
おくと、回転ドラム30の円筒状外周面33がV溝形直
進振動フィーダ20における選果対象物70の間隔を詰
める作用を行なうので、直進振動フィーダ20において
選果対象物70が隙間なく連続した直線状に確実に整理
されるようになり、円筒状外周面33上の吸引口34に
漏れなく選果対象物70が一つずつ拾い上げられるよう
になる。
【0049】もちろん、真空吸着回転ドラム30の選果
対象物70の拾い上げ速度がV溝形直進振動フィーダ2
0の搬送速度に対して遅過ぎると、フィーダ20上に選
果対象物70が溜まって不具合を招くおそれがあるの
で、これらの不具合を招かないように、真空吸着回転ド
ラム30及びV溝形直進振動フィーダ20の各搬送速度
を設定する必要がある。
【0050】案内通路としての集合シュート40は、漏
斗状に下方に向かって縮径した通路であり、2つの吸引
口列37A,37Bからそれぞれ選果対象物70を受け
渡されて、これら2系統の選果対象物70を1系統に統
合して送り出すように、集合シュート40は、回転ドラ
ム本体32の円筒状外周面33の下流側表面に沿って、
2つの吸引口列37A,37Bに対して1つずつ配設さ
れている。
【0051】また、集合シュート40は、その上下端が
開口しているのはもちろんであるが、この集合シュート
40における円筒状外周面33側は、2つの吸引口列3
7A,37Bの各吸引口34からの選果対象物70を受
け取り易くするために、周壁を部分的に除去された開口
部41が形成されている。特に、開口部41は圧力室3
6Aの設置された品物放出位置RPに対応する箇所に形
成されており、ある室39が品物放出位置RPに来たと
きに、その吸引口34が開口部41内に丁度位置するよ
うに設定されている。したがって、室39が品物放出位
置RPに来て、その開口39Aが圧力室36Aに整合し
その吸引口34に吐出力(離脱力)が与えられると、吸
引口34に保持されていた選果対象物70は、吸引口3
4から離脱した後に開口部41から集合シュート40内
に確実に進入して、集合シュート40に案内されて下方
へ放出されるようになっている。
【0052】なお、品物放出位置RPでの品物放出方向
は、この品物放出位置RPでの円筒状外周面33の接線
方向に向くが、品物放出位置RPは回転軸31の軸心線
31Aよりもやや上方に設けられているので、品物放出
方向は鉛直下方よりもやや搬送方向(図中、右方向)側
へ傾斜した方向に向くことになる。集合シュート40
は、このような品物放出方向に沿うような向き、即ち、
鉛直下方よりもやや搬送方向へ傾斜した向きに向けられ
ており、下方へ向けて次第に縮径することで、後述する
定ピッチコンベア50の積載皿(受取部)51の中央部
へ向けて選果対象物70を適切に案内しうるようになっ
ている。
【0053】また、集合シュート40の下端の開口(排
出口)42は、定ピッチコンベア50の積載皿51に接
近した位置に形成されており、積載皿51に円滑に選果
対象物70を排出しうるようになっている。第2搬送路
としての定ピッチコンベア50は、各集合シュート40
に対応するように、複数列が平行にそなえられている。
ここでは、V溝形直進振動フィーダ20の搬送路面23
A及び回転ドラム本体32の吸引口列37A,37Bが
それぞれ10系統ずつそなえられるのに対して、集合シ
ュート40及び定ピッチコンベア50はそれぞれ5系統
そなえられている。
【0054】各定ピッチコンベア50は、チェーンコン
ベア52の外周に定ピッチ(定間隔)で積載皿51を装
着されており、各定ピッチコンベア50のチェーンコン
ベア52は、図示しない駆動手段により、一体的に回転
するように駆動される。もちろん、チェーンコンベア5
2の移動速度は、回転ドラム本体32の回転と同期する
ように設定されている。すなわち、回転ドラム本体32
が半ピッチ(1/2ピッチ)回転するごとに、積載皿5
1一つ分だけ移動するように速度設定され、しかも、集
合シュート40から選果対象物70が放出される際に、
集合シュート40の下端の開口42の先に積載皿51が
丁度位置するように、位相設定されている。
【0055】また、光学的選果装置60は、例えばカメ
ラ式の選果装置であって、定ピッチコンベア50の積載
皿51上の選果対象物70を光学的に選果するものであ
り、選果対象物70の外形形状や寸法を判定して、選果
対象物70を選別しうるものである。この選別結果は、
例えば選果対象物70の仕分けや箱詰め等に利用するこ
とができるものである。
【0056】ここでは、光学的選果装置60は、定ピッ
チコンベア50の上方に、検出方向を下方の積載皿51
へ向けて設置されており、複数(5系統)の定ピッチコ
ンベア50で各積載皿51を通じて同時搬送された複数
(5個)の選果対象物70についてそれぞれを同時に選
果できるように、複数(5系統)の検出系をそなえてい
る。
【0057】本発明の一実施形態としての定間隔送り出
し装置は、上述のように構成されているので、以下のよ
うに選果対象物70の送り出しが行なわれる。つまり、
図1に示すように、大量の選果対象物70をホッパ振動
フィーダ10のホッパ本体13内に供給しホッパ本体1
3を振動させると、ホッパ本体13内で山積み状態であ
った大量の選果対象物70は加振されながら山積み状態
を崩され、ホッパ本体13の下がり傾斜にしたがってそ
の一部分から各V溝形直進振動フィーダ(第1搬送路)
20側へ順に送り出される。
【0058】このとき、加振装置14の振動数や振幅及
びホッパ本体13の底面部13Aの傾斜角度の設定、又
は調整によって、選果対象物70は平面化されつつ前部
開口部13Eに向かう。したがって、選果対象物70
は、上下に重ならない平面状態となって各V溝形直進振
動フィーダ20へ送り出される。V溝形直進振動フィー
ダ20では、そのV溝形搬送路23に振動が与えられる
ため、V溝形搬送路23内に供給された選果対象物70
は、加振されながら搬送路面23Aの下がり傾斜に応じ
て、真空吸着回転ドラム(回転ドラム)30側へ順に送
り出される。
【0059】この過程で、振動を与えられた選果対象物
70は、V溝形搬送路23のV形横断面形状の搬送路面
23Aにより、搬送路面23Aの中心線23Bへ案内さ
れて、各選果対象物70はこの中心線23B上に一列に
並べられていく。特に、V形横断面形状の搬送路面23
Aでは、選果対象物70が例えばピーマンやジャガイモ
など長尺ものでなく大きさや形状が極端に不揃いの野菜
の場合であっても、図2(C)に示すように、これらの
不揃いの選果対象物70を一列状に確実に案内する。
【0060】また、このV溝形直進振動フィーダ20の
加振装置は、振動数や振幅を調整することができるの
で、この振動数や振幅の調整により、これらの不揃いの
選果対象物70を搬送路面23A上で間隔をあけること
なく一列状に整列させることができる。また、搬送路面
23Aの傾斜角度も適切な固定角度に設定されているの
で、選果対象物70の適切な整列化及び送り出しに寄与
する。もちろん、搬送路面23Aの傾斜角度を調整する
ことができれば、送り出し状況を見ながら角度調整をし
て、選果対象物70の動きをより適切なものにすること
が可能になる。
【0061】これにより、選果対象物70は、進行方向
に隙間なく且つ上下に重なることなく直線状に並んだ状
態で、真空吸着回転ドラム(回転ドラム)30側に到達
するようになる。そして、真空吸着回転ドラム30で
は、各V溝形直進振動フィーダ20の搬送路面23Aの
延長線上に沿った各吸引口列37A,37Bのそれぞれ
の吸引口34で、搬送路面23Aの下流端に送り出され
た選果対象物70を一つずつ吸引して、吸引口34に保
持した状態で、回転ドラム本体32の回転に伴い搬送方
向下流にある集合シュート40側へ移送する。
【0062】このときには、吸引口34における吸引力
は、該当する吸引口34をそなえた室39が吸引機構3
5の減圧室35Aと連通して内部を減圧されることで発
生する。減圧室35Aは、吸引開始位置VSから吸引解
除位置VEまで弧状に形成されているので、吸引口34
は吸引開始位置VSから吸引解除位置VEまでの間は吸
引力を与えられる。また、吸引口34の内径は選果対象
物70の外径よりも十分に小さいので、各吸引口34
は、各V溝形直進振動フィーダ20の下流側からそれぞ
れ一つずつの選果対象物70を吸引し、これを保持し吸
引解除位置VEまでは確実に保持して移送する。
【0063】各吸引口34が吸引解除位置VEに達した
後は、該当する吸引口34をそなえた室39が減圧室3
5Aと連通しなくなり吸引力が解除され、続いて、この
室39は、品物放出位置RPで離脱機構36の圧力室3
6Aと連通するようになるので、吸引口34には吐出力
(離脱力)が与えられるようなり、吸引口34に保持さ
れていた選果対象物70は、この品物放出位置RPで放
出(放免)される。
【0064】つまり、吸引解除位置VEを過ぎて吸引口
34をそなえた室39が減圧室35Aと連通しなくなっ
たからといって、室39の内部が必ずしも速やかに大気
圧に復帰するものではなく、吸引解除位置VEを過ぎて
も吸引口34に選果対象物70が吸着し続けるおそれが
ある。しかし、本装置では、離脱機構36による室39
への圧縮空気の供給で吸引口34に吐出力(離脱力)を
与えるので、吸引口34から積極的に確実に選果対象物
70が放出されるのである。
【0065】そして、この選果対象物70が放出される
品物放出位置RPでは、選果対象物70が集合シュート
(案内通路)40の開口部41に達するので、吸引口3
4から放出された選果対象物70は開口部41から確実
に集合シュート40内に進入して、この集合シュート4
0に案内されて、下方の定ピッチコンベア50の積載皿
51へ向かう。
【0066】このとき、2系統の吸引口列37A,37
Bの各吸引口34からの選果対象物70が集合シュート
40によって一系統に集合する。各吸引口列37A,3
7Bの吸引口34はそれぞれピッチP1毎に形成され、
且つ、吸引口列37A,37Bの相互間で半ピッチP2
(=P1×1/2)分だけ位置ずれするように吸引口3
4が形成されているので、選果対象物70はこのピッチ
P2に応じた一定のタイミングで一つずつ集合シュート
40に放出される。
【0067】したがって、各集合シュート40から各定
ピッチコンベア50の積載皿51へ、この半ピッチP2
に応じた一定のタイミングで一つずつ選果対象物70が
供給される。特に、定ピッチコンベア50を構成するチ
ェーンコンベア52は、回転ドラム本体32が1/2ピ
ッチ回転するごとに、積載皿51一つ分だけ移動するよ
うに速度設定され、しかも、集合シュート40から選果
対象物70が放出される際に、集合シュート40の下端
の開口42の先に積載皿51が丁度位置するように、位
相設定されているので、各集合シュート40から各定ピ
ッチコンベア50の積載皿51へ、一つずつ確実に選果
対象物70が供給されるようになる。
【0068】こうして、各積載皿51に供給された選果
対象物70は、チェーンコンベア52の移動に伴い光学
的選果装置60の下方へ移送され、光学的選果装置60
で、確実に光学的に選果される。特にここでは、複数
(5系統)の定ピッチコンベア50により各積載皿51
を通じて同時搬送された複数(5個)の選果対象物70
について同時に選果するので、効率よく選果を行なうこ
とができる。
【0069】このように、本装置では、ホッパ振動フィ
ーダ10により山積み状態の大量の選果対象物70を上
下に重ならないように平面化して、複数系統設けられた
各V溝形直進振動フィーダ20によりこの選果対象物7
0を隙間なくしかも効率的に一列ずつに並べ、さらに、
真空吸着回転ドラム(回転ドラム)30の定ピッチの吸
引口34により選果対象物70を一つずつ移送しながら
選果対象物70を一定間隔に分離することができ、各積
載皿51に確実に一つ一つの選果対象物70を上載する
ことができる利点がある。
【0070】特に、V形横断面形状の搬送路面23A及
び吸引口34による吸引方式の利用により、選果対象物
70が例えばピーマンやジャガイモなど長尺ものでなく
大きさや形状が極端に不揃いの野菜の場合であっても、
一つ一つの選果対象物70を確実に一定間隔に分離する
ことができ、各積載皿51への一つずつ選果対象物70
を上載することができる利点がある。もちろん、選果対
象物70によっては、搬送路面23AをU形横断面(V
溝)等の他の凹状横断面形状に構成しても、選果対象物
70をかかる整列状態に整理して送り出すことができ
る。
【0071】また、V溝形直進振動フィーダ20が2系
統に対して定ピッチコンベア50が1系統のみになって
いるが、一般に、V溝形直進振動フィーダ20は搬送速
度を速めにくいのに対して、定ピッチコンベア50を構
成するチェーンコンベア52は一般に搬送速度を速め易
く、また、この定ピッチコンベア50の搬送速度に応じ
て作動する光学的選果装置60はこれよりも速やかに判
別処理を行なえるため、複数のV溝形直進振動フィーダ
20を1系統の定ピッチコンベア50に統合すること
で、より効率的な送り出し処理を実現することができ
る。
【0072】本実施例では、V溝形直進振動フィーダ2
0が2系統に対して定ピッチコンベア50が1系統とな
っているが、V溝形直進振動フィーダ20が3系統に対
して定ピッチコンベア50が1系統、又は、V溝形直進
振動フィーダ20が4系統に対して定ピッチコンベア5
0が1系統というように、統合数は種々設定することが
できる。
【0073】ただし、吸引口列の位相ずれは、統合する
に応じたものとする必要がある。例えば、V溝形直進振
動フィーダ20が3系統に対して定ピッチコンベア50
が1系統になるようにする場合には、3系統の吸引口列
を各1系統の集合シュート40,定ピッチコンベア50
に集合させることになり、3系統の吸引口列間では、吸
引口の形成箇所を1/3ピッチずつ等しくずらせること
が必要になる。V溝形直進振動フィーダ20が4系統に
対して定ピッチコンベア50が1系統ならば、4系統の
吸引口列間では、吸引口の形成箇所を1/4ピッチずつ
等しくずらせるようにして、これらの4系統の吸引口列
を各1系統の集合シュート40,定ピッチコンベア50
に集合させることになる。
【0074】また、V溝形直進振動フィーダ等の第1搬
送路20と、定ピッチコンベア等の第2搬送路50との
間の搬送速度差が少なければ、V溝形直進振動フィーダ
20を1系統に対して定ピッチコンベア50を1系統と
して、特に、集合させないようにしてもよい。この場
合、集合シュート40を省略することも考えられる。な
お、品物(選果対象物)70は農作物に限らないのはも
ちろんのことであり、また、本装置が光学的選果装置に
品物を供給するために限定されないのももちろんのこと
である。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の定間隔送り出し装置によれば、多数の品物を第1
搬送路により一列状に並べた上、この一列状に並んだ各
品物を、回転ドラムで一つずつ定ピッチに分離して、案
内通路を通じて、第2搬送路に定ピッチで設けられた各
受取部に送るため、品物が例えばピーマンをはじめとし
た農作物など大きさや形状の大幅に不揃いな品物であっ
ても、これらを搬送方向に一つずつ定間隔に分離させ整
列させた状態に確実に揃えながら送り出すことできる。
したがって、例えば農作物の自動選果装置に用いられる
光学的選果装置へ不揃いな農作物を供給する際にも、農
作物を適切な状態で供給することができ、光学的選果装
置を通じた選果を的確に行なうことができるようにな
る。
【0076】また、請求項2記載の本発明の定間隔送り
出し装置によれば、各第1搬送路で多数の品物を一旦複
数列に並べた上で、各列の品物を回転ドラムにより定間
隔に分離し、さらに、案内通路を通じて各列の品物を集
合させて、品物一つずつを第2搬送路に定ピッチで設け
られた各受取部に供給するので、例えばピーマンをはじ
めとした農作物など大きさや形状の大幅に不揃いな品物
であっても、これらを効率よく搬送方向に一つずつ定間
隔に分離させ整列させた状態に確実に揃えながら送り出
すことできる。したがって、上述と同様に、不揃いな農
作物等を光学的選果装置へ適切に供給することができ
る。
【0077】請求項3記載の本発明の定間隔送り出し装
置によれば、第1搬送路において多数の品物を一列状に
容易に並べることができ、各品物を定間隔に分離する準
備を確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての定間隔送り出し装
置の全体構成を示す図であって、(A)はその平面図、
(B)はその一部を破断して示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態としての定間隔送り出し装
置の要部(第1搬送路)を模式的に示す図であって、
(A)はその平面図、(B)はその一部を破断して示す
側面図、(C)はその排出側から見た正面図である。
【図3】本発明の一実施形態としての定間隔送り出し装
置の要部(回転ドラム)を模式的に示す図であって、
(A)はその一部を破断して示す平面図、(B)はその
一部を破断して示す側面図である。
【図4】従来例の長尺野菜の送り出し装置を示す図であ
り、(A)はその模式的側面図、(B)はその模式的平
面図である。
【符号の説明】
10 ホッパ振動フィーダ 13 ホッパ本体 14 ホッパ振動フィーダ10の加振装置 20 第1搬送路としてのV溝形直進振動フィーダ 23 V溝形搬送路 23A 搬送路面 23B 搬送路面23Aの中心線 30 真空吸着回転ドラム(回転ドラム) 31 真空吸着回転ドラム(回転ドラム)30の回転軸 32 回転ドラム本体 33 回転ドラム本体32の円筒状外周面 34 吸引口 35 吸引機構 35A 減圧室(真空ヘッダー) 36 離脱機構 36A 圧力室(圧縮空気ヘッダー) 37 搬送路面23Aの延長線上に沿った円周 37A,37B 吸引口列 39 室 40 案内通路としての集合シュート 41 集合シュート40の開口部 42 集合シュート40の下端開口(排出口) 50 第2搬送路としての定ピッチコンベア 51 定ピッチコンベア50の積載皿(受取部) 52 チェーンコンベア 60 光学的選果装置 70 品物(農作物等の選果対象物) VS 吸引開始位置 VE 吸引解除位置 RP 品物放出位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 益本 雅典 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 山崎 章伴 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹状横断面形状の搬送路面を有し、供給
    された多数の品物を該搬送路面上に一列状に並べながら
    送り出す第1搬送路と、 該第1搬送路の下流側に配設された円筒状外周面,該円
    筒状外周面における該第1搬送路に沿った円周上に定ピ
    ッチで形成された複数の吸引口,該吸引口が該第1搬送
    路に近い上流部にある時に該吸引口に吸引力を与え該品
    物を単一の状態で該吸引口に吸引させる吸引機構及び該
    吸引口が該第1搬送路から離れた下流部にある時に該吸
    引口から該品物を離脱させる離脱機構を有する回転ドラ
    ムと、 該回転ドラムの下流側に配設され該離脱機構を通じて該
    吸引口から離脱した品物を所定位置へ案内して放出する
    案内通路と、 該案内通路から放出された品物を受け取る受取部を搬送
    路上に定ピッチで複数有し、該案内通路からの該品物の
    放出に同期させて該受取部を駆動する第2搬送路とをそ
    なえていることを特徴とする、定間隔送り出し装置。
  2. 【請求項2】 該第1搬送路が並列して複数備えられ、 該回転ドラムの円筒状外周面に、これららの各第1搬送
    路に沿った各円周上にそれぞれ定ピッチで形成された複
    数の吸引口からなる吸引口列をそなえるとともに、各吸
    引口列は互いに所定ピッチずつ位相をずらして形成され
    て、 該案内通路が、これらの複数の吸引口列の各吸引口から
    離脱した品物を集合させて所定位置へ案内して放出する
    ように構成されていることを特徴とする、請求項1記載
    の定間隔送り出し装置。
  3. 【請求項3】 該第1搬送路が、V形又はU形の横断面
    形状の搬送路面をそなえた振動フィーダであることを特
    徴とする、請求項1又は2記載の定間隔送り出し装置。
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CN115106171A (zh) * 2022-05-24 2022-09-27 四川省医学科学院·四川省人民医院 一种医疗护理科用药片研磨装置

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