JPH10119959A - 板紙製容器 - Google Patents
板紙製容器Info
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- JPH10119959A JPH10119959A JP8322361A JP32236196A JPH10119959A JP H10119959 A JPH10119959 A JP H10119959A JP 8322361 A JP8322361 A JP 8322361A JP 32236196 A JP32236196 A JP 32236196A JP H10119959 A JPH10119959 A JP H10119959A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 その内部に液体を収容した紙製よりなる容器
の排出口を、容易に形成することができる板紙製容器の
提供を目的とする。 【構成】 その底部を平面状に閉封した筒形の容器本体
の開口上部に、対称形の傾斜面よりなる屋根形の天蓋を
設けた。この天蓋の一部を開封して収容物を排出する排
出口を形成すると共に、この排出口の注ぎ口に排出口形
成用の取手となる突出片を設けることで、容易に開封す
ることができる板紙製容器とした。
の排出口を、容易に形成することができる板紙製容器の
提供を目的とする。 【構成】 その底部を平面状に閉封した筒形の容器本体
の開口上部に、対称形の傾斜面よりなる屋根形の天蓋を
設けた。この天蓋の一部を開封して収容物を排出する排
出口を形成すると共に、この排出口の注ぎ口に排出口形
成用の取手となる突出片を設けることで、容易に開封す
ることができる板紙製容器とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体を封入した板紙製
容器の開封に際して、液体の排出口を露出し易いように
改善した板紙製容器に関する。
容器の開封に際して、液体の排出口を露出し易いように
改善した板紙製容器に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の従来例について、図面を参照し
て説明する。図9は本発明の従来例の板紙製容器を示す
一部破断斜視図、図10は図9の開封状態の途中を示す
一部破断斜視図、図11は図9の開封状態を示す一部破
断斜視図である。図9で示すように従来例の板紙製容器
1は、底部を閉封した筒状の容器本体2と、この容器本
体の頂部内側に排出口を有し、容器本体の一端を屋根形
に覆う天蓋3とからなる。このような容器本体2と天蓋
3とについて、更に詳細に説明する。容器本体2は、板
紙を折曲して筒形に形成すると共に、その底部は、容器
本体から突出した部分を折曲して、平坦面に閉封してい
る。天蓋3は、容器本体2からの突出片を折曲して、容
器の頂部中央からその両側に降下する傾斜面で、切妻屋
根を形成するような屋根形である。切妻形屋根の側面
は、天蓋3と連接して屋根の下側から、容器本体2に向
って傾斜する側壁蓋4が設けられ、天蓋3と側壁蓋4と
で容器本体2の上部を密封状態で覆っている。
て説明する。図9は本発明の従来例の板紙製容器を示す
一部破断斜視図、図10は図9の開封状態の途中を示す
一部破断斜視図、図11は図9の開封状態を示す一部破
断斜視図である。図9で示すように従来例の板紙製容器
1は、底部を閉封した筒状の容器本体2と、この容器本
体の頂部内側に排出口を有し、容器本体の一端を屋根形
に覆う天蓋3とからなる。このような容器本体2と天蓋
3とについて、更に詳細に説明する。容器本体2は、板
紙を折曲して筒形に形成すると共に、その底部は、容器
本体から突出した部分を折曲して、平坦面に閉封してい
る。天蓋3は、容器本体2からの突出片を折曲して、容
器の頂部中央からその両側に降下する傾斜面で、切妻屋
根を形成するような屋根形である。切妻形屋根の側面
は、天蓋3と連接して屋根の下側から、容器本体2に向
って傾斜する側壁蓋4が設けられ、天蓋3と側壁蓋4と
で容器本体2の上部を密封状態で覆っている。
【0003】このように構成した板紙製容器1は、その
内部に牛乳やジュース等の如き液体を収容しており、こ
の収容した液体の取出例について説明する。液体を取出
しするには、図9で示す傾斜面の一端を指示して、図中
の矢印で示す方向に屋根の頂部を引剥しする。このよう
な引剥し操作によって板紙製容器1は、天蓋頂部の一端
である第1接合部5が剥離される。すなわち、接合され
た天蓋3の頂部一端を引剥しすると、図10で示すよう
にその頂部がT字形又はY字形を形成するように、屋根
頂部の半分を剥離することができる。このような状態か
ら、図10で示す屋根頂部のT字又はY字の交点である
剥離した付根6の部分を、図中の矢印で示す方向に引張
ると、図11で示すように第2接合部7が剥れて排出口
8が形成される。この排出口8より内部に収容した液体
を、容器外へ排出できるものである。
内部に牛乳やジュース等の如き液体を収容しており、こ
の収容した液体の取出例について説明する。液体を取出
しするには、図9で示す傾斜面の一端を指示して、図中
の矢印で示す方向に屋根の頂部を引剥しする。このよう
な引剥し操作によって板紙製容器1は、天蓋頂部の一端
である第1接合部5が剥離される。すなわち、接合され
た天蓋3の頂部一端を引剥しすると、図10で示すよう
にその頂部がT字形又はY字形を形成するように、屋根
頂部の半分を剥離することができる。このような状態か
ら、図10で示す屋根頂部のT字又はY字の交点である
剥離した付根6の部分を、図中の矢印で示す方向に引張
ると、図11で示すように第2接合部7が剥れて排出口
8が形成される。この排出口8より内部に収容した液体
を、容器外へ排出できるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した板紙製容器1
によれば、液体を収容した容器は完全密封を要すため
に、天蓋3を形成するための接着力が強くて、排出口8
を明けることが非常に困難であった。図10で示す第1
接合部5を剥離することは、図9で示す天蓋3の保持し
易い端部を持って剥離するからまだ良いが、図10で示
す剥離した交点の付根6は指を支持させるものが無く、
図11で示す第2剥離部7を剥すことが非常に困難であ
った。特に、老人や子供等には、この排出口8を明ける
ことが不可能であり、これを剥すには適当な工具を用い
なければならないという大きな欠点があった。本発明
は、このような不具合を解消するためになされたもので
あり、容易に排出口を形成することができる板紙製容器
の提供を目的とする。
によれば、液体を収容した容器は完全密封を要すため
に、天蓋3を形成するための接着力が強くて、排出口8
を明けることが非常に困難であった。図10で示す第1
接合部5を剥離することは、図9で示す天蓋3の保持し
易い端部を持って剥離するからまだ良いが、図10で示
す剥離した交点の付根6は指を支持させるものが無く、
図11で示す第2剥離部7を剥すことが非常に困難であ
った。特に、老人や子供等には、この排出口8を明ける
ことが不可能であり、これを剥すには適当な工具を用い
なければならないという大きな欠点があった。本発明
は、このような不具合を解消するためになされたもので
あり、容易に排出口を形成することができる板紙製容器
の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記不具合を解決するた
めに、本発明は次のような構成としている。板紙を筒形
に形成し、その底部を平面状に閉封した容器本体の開口
上部に、その頂部より両側にそれぞれ降下しながら傾斜
する対称形の傾斜面からなる屋根形の天蓋を設けた。こ
の天蓋の屋根の一部を開封して、前記容器本体の収容物
を排出する排出口を形成すると共に、この排出口の注ぎ
口に、前記開封のための取手となる突出片を設けること
で、板紙製容器とした。
めに、本発明は次のような構成としている。板紙を筒形
に形成し、その底部を平面状に閉封した容器本体の開口
上部に、その頂部より両側にそれぞれ降下しながら傾斜
する対称形の傾斜面からなる屋根形の天蓋を設けた。こ
の天蓋の屋根の一部を開封して、前記容器本体の収容物
を排出する排出口を形成すると共に、この排出口の注ぎ
口に、前記開封のための取手となる突出片を設けること
で、板紙製容器とした。
【0006】
【作用】排出口の注ぎ口に、取手となる突出片を設ける
と、排出口を形成することを目的とした第2接合部を剥
す作業において、この突出片を保持して剥すことができ
る。よって、この排出口形成のための作業が容易にでき
るものである。
と、排出口を形成することを目的とした第2接合部を剥
す作業において、この突出片を保持して剥すことができ
る。よって、この排出口形成のための作業が容易にでき
るものである。
【0007】
【実施例】本発明の実施例について、図面を参照して説
明する。図1は本発明の板紙製容器の要部を示す一部破
断斜視図、図2は図1の開封途中を示す斜視図、図3は
図1の開封完了状態を示す斜視図である。図1で示すよ
うに本発明の板紙製容器10は、方形の筒形に形成した
容器本体12と、この容器本体の開口頂部を覆う屋根形
の天蓋13と、この天蓋内に設けられ、収容物の排出口
形成用の突出片18とからなる。これらの容器本体12
と、天蓋13及び突出片18とについて、更に詳細に説
明する。容器本体12は、図示しないが有底の筒形であ
り、その底面は従来例と同様に平坦面よりなり、容器本
体は自立することができる。材質は板紙を用いた四角形
の筒体であり、内部に牛乳やジュース等の液体を封入で
きる容器である。容器本体12の頂部は、切妻形の屋根
と同様な形状をした天蓋13により、その内部を密封状
態で覆っている。天蓋13は図1で示すように、容器本
体12の頂部中央から、その両側に向って降下する傾斜
面の上蓋14と、この上蓋14の側方を覆う一対の下蓋
16とからなる。すなわち、天蓋13は、切妻形の屋根
を形成するように設けた容器本体12に対する覆いであ
り、屋根の頂部中央には、排出口形成用の突出片18を
内在している。この突出片については、あとで詳細に説
明する。
明する。図1は本発明の板紙製容器の要部を示す一部破
断斜視図、図2は図1の開封途中を示す斜視図、図3は
図1の開封完了状態を示す斜視図である。図1で示すよ
うに本発明の板紙製容器10は、方形の筒形に形成した
容器本体12と、この容器本体の開口頂部を覆う屋根形
の天蓋13と、この天蓋内に設けられ、収容物の排出口
形成用の突出片18とからなる。これらの容器本体12
と、天蓋13及び突出片18とについて、更に詳細に説
明する。容器本体12は、図示しないが有底の筒形であ
り、その底面は従来例と同様に平坦面よりなり、容器本
体は自立することができる。材質は板紙を用いた四角形
の筒体であり、内部に牛乳やジュース等の液体を封入で
きる容器である。容器本体12の頂部は、切妻形の屋根
と同様な形状をした天蓋13により、その内部を密封状
態で覆っている。天蓋13は図1で示すように、容器本
体12の頂部中央から、その両側に向って降下する傾斜
面の上蓋14と、この上蓋14の側方を覆う一対の下蓋
16とからなる。すなわち、天蓋13は、切妻形の屋根
を形成するように設けた容器本体12に対する覆いであ
り、屋根の頂部中央には、排出口形成用の突出片18を
内在している。この突出片については、あとで詳細に説
明する。
【0008】このように構成した板紙製容器10内の収
容物を取出する例について、図面を参照して説明する。
図1で示すように、図中の矢印で示す上蓋14の一端
を、矢印方向に引剥しする。すなわち、切妻形屋根の一
端を互いに離間するように引離しすると、図2で示すよ
うに切妻形屋根の接合した頂部が離れて、その頂部はY
字又はT字形を形成する。これは、第1接合部15によ
って接着された上蓋14の頂部が、剥離操作によって接
合面の半分が剥されて、互いに離れることによってその
頂部がY字又はT字形になるものである。その結果、三
角形であった下蓋16は、平面状に押し広げられると共
に、頂部に内在していた突出片18が露出される。この
突出片18は接着されていない為に、指でつまみ易くな
っている。従って、図2の図中の矢印で示す方向に突出
片18を引張ると、下蓋16の頂部である第2接合部1
7が、上蓋14から剥れて図3で示すような排出口19
が形成され、この排出口より容器に収容した液体を排出
させることができるものである。これは、突出片18が
引剥しの際の取手となり、引剥し操作を容易にするから
である。
容物を取出する例について、図面を参照して説明する。
図1で示すように、図中の矢印で示す上蓋14の一端
を、矢印方向に引剥しする。すなわち、切妻形屋根の一
端を互いに離間するように引離しすると、図2で示すよ
うに切妻形屋根の接合した頂部が離れて、その頂部はY
字又はT字形を形成する。これは、第1接合部15によ
って接着された上蓋14の頂部が、剥離操作によって接
合面の半分が剥されて、互いに離れることによってその
頂部がY字又はT字形になるものである。その結果、三
角形であった下蓋16は、平面状に押し広げられると共
に、頂部に内在していた突出片18が露出される。この
突出片18は接着されていない為に、指でつまみ易くな
っている。従って、図2の図中の矢印で示す方向に突出
片18を引張ると、下蓋16の頂部である第2接合部1
7が、上蓋14から剥れて図3で示すような排出口19
が形成され、この排出口より容器に収容した液体を排出
させることができるものである。これは、突出片18が
引剥しの際の取手となり、引剥し操作を容易にするから
である。
【0009】このような取手となる突出片18付の容器
の製造について、図面を参照して説明する。容器の底面
等については、公知の容器と同一であり、本願の特徴と
なる点についてのみ説明する。図4は図1で示す板紙製
容器の要部を示す展開図、図5は図4の詳細図である。
板紙製容器10は、液体を収容可能な紙製であり、図4
で示すような板紙20の展開図となる。すなわち、板紙
20は筒形容器を形成する4面の周壁21と、この周壁
を角柱に接合させるための接着片22、及び天蓋を形成
する一対の上蓋14と、下蓋16とからなり、これらが
対向配置されるように、互いに隣接させている。本願の
特徴となる突出片18は、下蓋16のうちの一か所で、
その頂部中央に設けており、図5を参照して更に詳細に
説明する。
の製造について、図面を参照して説明する。容器の底面
等については、公知の容器と同一であり、本願の特徴と
なる点についてのみ説明する。図4は図1で示す板紙製
容器の要部を示す展開図、図5は図4の詳細図である。
板紙製容器10は、液体を収容可能な紙製であり、図4
で示すような板紙20の展開図となる。すなわち、板紙
20は筒形容器を形成する4面の周壁21と、この周壁
を角柱に接合させるための接着片22、及び天蓋を形成
する一対の上蓋14と、下蓋16とからなり、これらが
対向配置されるように、互いに隣接させている。本願の
特徴となる突出片18は、下蓋16のうちの一か所で、
その頂部中央に設けており、図5を参照して更に詳細に
説明する。
【0010】図5で示すように上蓋14は、その頂部が
下蓋16よりも突出して配設され、この部分を第1接合
部15としている。下蓋16の頂部も帯状に区分され
て、第2接合部17を設けている。この第2接合部17
は、上蓋14に対しても配設され、同一の帯状に形成し
ている。天蓋13を形成するには、上蓋14と下蓋16
とを折曲する必要がある。この折曲線と折曲方向につい
て説明する。図5で示すように、板紙製容器を形成する
それぞれの壁面間には、実線で示す山折線24が設けら
れている。また、下蓋16にはその面を三角形に折曲す
るための谷折線25が設けられている。すなわち、上蓋
14と下蓋16とには、それぞれ山折線24と谷折線2
5とを設けているものである。また、それぞれの第1接
合部15と第2接合部17及び折曲片22には、接着剤
を塗布して接合することになる。但し、下蓋16の頂部
に突出して形成した突出片18は、接着剤を塗布しない
非接着部28としている。この突出片18が2つに折曲
げられて、第1接合部15に接触する部分も、突出片1
8をつまみ易くするために非接着部29としている。
下蓋16よりも突出して配設され、この部分を第1接合
部15としている。下蓋16の頂部も帯状に区分され
て、第2接合部17を設けている。この第2接合部17
は、上蓋14に対しても配設され、同一の帯状に形成し
ている。天蓋13を形成するには、上蓋14と下蓋16
とを折曲する必要がある。この折曲線と折曲方向につい
て説明する。図5で示すように、板紙製容器を形成する
それぞれの壁面間には、実線で示す山折線24が設けら
れている。また、下蓋16にはその面を三角形に折曲す
るための谷折線25が設けられている。すなわち、上蓋
14と下蓋16とには、それぞれ山折線24と谷折線2
5とを設けているものである。また、それぞれの第1接
合部15と第2接合部17及び折曲片22には、接着剤
を塗布して接合することになる。但し、下蓋16の頂部
に突出して形成した突出片18は、接着剤を塗布しない
非接着部28としている。この突出片18が2つに折曲
げられて、第1接合部15に接触する部分も、突出片1
8をつまみ易くするために非接着部29としている。
【0011】このように形成した板紙20の組立方につ
いて、図面を参照して説明する。図6は図5で示す板紙
の筒体形成を示す説明図、図7は図6の折曲途中を示す
説明図である。図5で示す板紙20の接着片22を、反
対側の裏面に接着することにより図6の筒形に形成す
る。底面側は従来例と同じ形状であるから説明は省略す
る。図6で示すように筒形に形成した板紙20は、その
頂部を折畳んで天蓋13を形成する。この天蓋13は筒
形頂部のそれぞれの面の中央部を、容器の中心軸に向っ
て押圧することで形成される。すなわち、一対の下蓋1
6の頂部中央を、図中の矢印Aで示す方向に押圧する
と、図7で示すように、下蓋16に設けた谷折線25に
そって下蓋16が変形し、その頂部はく字状に折曲され
る。矢印A方向の押圧力を強くすると、その変形量が更
に大きくなり、それにつれて一対の上蓋14も、互いに
接近するように傾斜する。図7の図中で示す下蓋16の
両端上部に形成された三角形の裏面が、隣接する上蓋1
4の内側と接合することで、図1で示す容器形状とな
る。この接合に際しては、それぞれの頂部に設けた接着
剤の作用によって接合するが、接着剤を塗布していない
突出片18の部分は、非接着状態のまま図1の如く形成
され板紙製容器10となる。このように形成した板紙製
容器10は、前述したように使用される。
いて、図面を参照して説明する。図6は図5で示す板紙
の筒体形成を示す説明図、図7は図6の折曲途中を示す
説明図である。図5で示す板紙20の接着片22を、反
対側の裏面に接着することにより図6の筒形に形成す
る。底面側は従来例と同じ形状であるから説明は省略す
る。図6で示すように筒形に形成した板紙20は、その
頂部を折畳んで天蓋13を形成する。この天蓋13は筒
形頂部のそれぞれの面の中央部を、容器の中心軸に向っ
て押圧することで形成される。すなわち、一対の下蓋1
6の頂部中央を、図中の矢印Aで示す方向に押圧する
と、図7で示すように、下蓋16に設けた谷折線25に
そって下蓋16が変形し、その頂部はく字状に折曲され
る。矢印A方向の押圧力を強くすると、その変形量が更
に大きくなり、それにつれて一対の上蓋14も、互いに
接近するように傾斜する。図7の図中で示す下蓋16の
両端上部に形成された三角形の裏面が、隣接する上蓋1
4の内側と接合することで、図1で示す容器形状とな
る。この接合に際しては、それぞれの頂部に設けた接着
剤の作用によって接合するが、接着剤を塗布していない
突出片18の部分は、非接着状態のまま図1の如く形成
され板紙製容器10となる。このように形成した板紙製
容器10は、前述したように使用される。
【0012】本発明の他の例について、図面を参照して
説明する。図8は本発明の他の例を示す板紙製容器の板
紙要部を示す説明図である。本発明の他の例で示す板紙
製容器の板紙30は、図6で示した板紙20と基本的に
同様の形状であり、その相違点を主に説明する。図8で
示すように、上蓋34と下蓋36とに第1接合部35と
第2接合部37とを設けることは板紙20と同じであ
る。但し、一方の上蓋34の頂部に設けた突出片33
は、その突出高さが前述例よりも略半分の高さに設定し
ている。更に、この突出片33とその下部付近の第2接
合部の一部は、非接着部38に設定されている。また、
容器組立に際して、この非接着部38と対向する上蓋3
4の第1接合部35と、第2接合部37の一部も同様
に、非接合部39に設定している。この非接合部は接着
剤が塗布されていないために、板紙製容器として組立し
た場合にも、互いに接着されずに突出片33が存在する
から、取手として容易に突出片をつかむことができる。
この突出片33の周囲は全て接着により接合されてお
り、完全に容器の頂部内に閉鎖された状態で配設された
ことになるものである。
説明する。図8は本発明の他の例を示す板紙製容器の板
紙要部を示す説明図である。本発明の他の例で示す板紙
製容器の板紙30は、図6で示した板紙20と基本的に
同様の形状であり、その相違点を主に説明する。図8で
示すように、上蓋34と下蓋36とに第1接合部35と
第2接合部37とを設けることは板紙20と同じであ
る。但し、一方の上蓋34の頂部に設けた突出片33
は、その突出高さが前述例よりも略半分の高さに設定し
ている。更に、この突出片33とその下部付近の第2接
合部の一部は、非接着部38に設定されている。また、
容器組立に際して、この非接着部38と対向する上蓋3
4の第1接合部35と、第2接合部37の一部も同様
に、非接合部39に設定している。この非接合部は接着
剤が塗布されていないために、板紙製容器として組立し
た場合にも、互いに接着されずに突出片33が存在する
から、取手として容易に突出片をつかむことができる。
この突出片33の周囲は全て接着により接合されてお
り、完全に容器の頂部内に閉鎖された状態で配設された
ことになるものである。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、板
紙製容器の注ぎ口に突出片を設けたことにより、以下の
効果を得ることができた。すなわち、板紙製容器の液体
排出口を形成する際に、突出片を取手として使用するこ
とができるから、容器の開封作業が容易にできるように
なった。よって、従来例のように力まかせの開封や、何
らかの道具を用いた開封が不要となるから、子供や老人
にも容器の開封が手軽にできるようになった等の効果を
得ることができた。
紙製容器の注ぎ口に突出片を設けたことにより、以下の
効果を得ることができた。すなわち、板紙製容器の液体
排出口を形成する際に、突出片を取手として使用するこ
とができるから、容器の開封作業が容易にできるように
なった。よって、従来例のように力まかせの開封や、何
らかの道具を用いた開封が不要となるから、子供や老人
にも容器の開封が手軽にできるようになった等の効果を
得ることができた。
【図1】本発明の板紙製容器の要部を示す一部破断斜視
図である。
図である。
【図2】図1の開封途中を示す斜視図である。
【図3】図1の開封状態を示す斜視図である。
【図4】図1で示す板紙製容器の要部を示す展開図であ
る。
る。
【図5】図4の詳細図である。
【図6】図5で示す板紙の筒体形成を示す説明図であ
る。
る。
【図7】図6の折曲途中を示す説明図である。
【図8】本発明の他の例を示す板紙製容器の板紙要部を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図9】本発明の従来例の板紙製容器を示す一部破断斜
視図である。
視図である。
【図10】図9の開封途中を示す斜視図である。
【図11】図9の開封状態を示す斜視図である。
10 板紙製容器 12 容器本体 13 天蓋 14 上蓋 15 第1接合部 16 下蓋 17 第2接合部 18 突出片 19 排出口 20 板紙 24 山折線 25 谷折線 28 非接着部 30 板紙
Claims (1)
- 【請求項1】 板紙を方形の筒形に形成すると共に、そ
の一端を平坦状に閉封した底面を有する容器本体と、 この容器本体の前記底面と対向した他端側の開口で、そ
の開口上部よりその両側にそれぞれ降下しながら傾斜す
る対称形の傾斜面からなる屋根形の天蓋と、 この天蓋の前記屋根形の一部を開封して、前記容器本体
の収容物を排出する排出口と、 この排出口の注ぎ口に設けた開封用の突出片とからなる
板紙製容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8322361A JPH10119959A (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | 板紙製容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8322361A JPH10119959A (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | 板紙製容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10119959A true JPH10119959A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=18142791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8322361A Pending JPH10119959A (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | 板紙製容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10119959A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4917695B1 (ja) * | 2011-10-21 | 2012-04-18 | 村山 哲夫 | ゲーブルトップ型紙容器 |
-
1996
- 1996-10-22 JP JP8322361A patent/JPH10119959A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4917695B1 (ja) * | 2011-10-21 | 2012-04-18 | 村山 哲夫 | ゲーブルトップ型紙容器 |
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