JPH10119935A - 包装用容器の殺菌方法 - Google Patents

包装用容器の殺菌方法

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JPH10119935A
JPH10119935A JP8280553A JP28055396A JPH10119935A JP H10119935 A JPH10119935 A JP H10119935A JP 8280553 A JP8280553 A JP 8280553A JP 28055396 A JP28055396 A JP 28055396A JP H10119935 A JPH10119935 A JP H10119935A
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JP
Japan
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container
spraying
sterilizing
electrolytic acidic
ionic water
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JP8280553A
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English (en)
Inventor
Yasumasa Ito
泰昌 伊藤
Hiroaki Haneda
裕明 羽田
Yoshihisa Kato
喜久 加藤
Michio Ueda
道雄 植田
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Shikoku Kakoki Co Ltd
Original Assignee
Shikoku Kakoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過酸化水素水を用いることに起因する数々の
問題点を解決する。電解酸性イオン水、紫外線、加熱の
組合わせによる相乗的で高い殺菌効果を得る。 【解決手段】 包装用容器の殺菌方法は、容器に電解酸
性イオン水を噴霧する噴霧工程と、容器に紫外線を照射
する照射工程と、容器に熱風を吹付ける加熱工程とを含
んでいる。噴霧工程、照射工程および加熱工程を、任意
の順序で実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、飲料を
包装するための容器を殺菌する殺菌方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の方法としては、例えば、特公平
5−66142号公報に開示されているように、容器に
過酸化水素ガスを噴射し、これに紫外線を照射し、最後
に容器に残存した過酸化水素を乾燥除去するものが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記方法は、過酸化水
素を用いている。過酸化水素は、有害であるから、最終
製品中に残存してはならない。そのため、容器に付着し
た過酸化水素は、これを完全に除去することが必要であ
る。ところが、例えば、容器底部に過酸化水素が付着し
ている場合、その過酸化水素を短時間で除去することは
困難で、除去のために長時間を要した。そのため、容器
の殺菌をコンベヤで搬送中に実施する場合は、乾燥除去
の時間を確保しようとすると、コンベヤの搬送速度を遅
くするか、コンベヤによる容器搬送経路を長くする必要
があり、乾燥除去を効率良く行うことができなかった。
【0004】また、殺菌に用いられる過酸化水素は、3
5%濃度のもので、強酸化剤である。そのような過酸化
水素が作業者の皮膚、目または粘膜等に接触すると、刺
激や火傷を引起こすことがあった。
【0005】さらに、過酸化水素の混入した排水や排気
は、環境汚染の都合上、それをそのまま外部の排出する
ことはできず、処理が必要であり、そのためのランニン
グコストが高くついた。
【0006】この発明の目的は、上記問題点を解決した
包装用容器の殺菌方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による包装用容
器の殺菌方法は、容器に電解酸性イオン水を噴霧する噴
霧工程と、容器に紫外線を照射する照射工程と、容器に
熱風を吹付ける加熱工程とを含み、噴霧工程、照射工程
および加熱工程を、任意の順序で実施するものである。
【0008】この発明による包装用容器の殺菌方法で
は、電解酸性イオン水、紫外線および加熱することが相
乗的な殺菌効果を発揮する。
【0009】しかも、過酸化水素を用いる必要がないか
ら、つぎの作用効果が奏せられる。 電解酸性イオン水は環境的にクリーンな殺菌水で残留
の問題がない。 作業者への皮膚障害をはじめ人体に対して毒性がな
い。 過酸化水素水と比較してランニングコストが安い。 電解酸性イオン水は非常に活性が高く、殺菌力が充分
にある。 乾燥除去が容易である。 噴霧工程、照射工程および加熱工程を、この順序で実施
することが好ましい。
【0010】噴霧工程で電解酸性イオン水の付着させら
れた容器に紫外線が照射されるから、電解酸性イオン水
および紫外線による相乗的な殺菌効果が得られる。
【0011】噴霧工程、加熱工程および照射工程を、こ
の順序で実施するようにしてもよい。
【0012】噴霧工程で電解酸性イオン水の付着させら
れた容器に熱風が吹付けられるから、容器に付着された
電解酸性イオン水が加熱されて活性化し、過剰量のミス
トおよび遊離塩素が除去されるため、後工程で照射され
る紫外線の透過率が向上し、電解酸性イオン水および紫
外線による相乗的な殺菌効果が向上する。
【0013】照射工程、噴霧工程および加熱工程を、こ
の順序で実施するようにしてもよい。
【0014】先に紫外線を照射することにより、容器に
付着した細菌のDNAに損傷を与え、これに電解酸性イ
オン水を噴霧することにより、殺菌作用が促進されるか
ら、紫外線および電解酸性イオン水が相乗的に殺菌作用
を発揮する。
【0015】電解酸性イオン水が、酸化還元電位900
mv以上、有効塩素濃度20〜90ppm 、PH2〜6であ
ることが好ましい。
【0016】電解酸性イオン水がこのような性質をもっ
ていると、電解酸性イオン水のうちでも、有効な殺菌効
果を発揮する。
【0017】紫外線の波長が、100〜400nmである
ことが好ましい。
【0018】紫外線は、細菌の細胞内のDNA鎖構造を
変化させこれを死滅に至らせる、と言われている。
【0019】紫外線の波長のうちでも、250〜260
nmの波長がとくに殺菌効果が高く、なかでも、254nm
が最高である。
【0020】熱風の吹付けによって、容器がその内面温
度を40〜80℃とするように加熱されることが好まし
い。
【0021】容器表面温度が40℃未満であると、殺菌
効果が低いし、80℃を超えると、容器表面のポリエチ
レン層が軟化させられる恐れがある。
【0022】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照してつぎに説明する。
【0023】容器殺菌装置は、2ずつの容器Cを2ピッ
チずつ間欠的に搬送するコンベヤ11と、容器搬送経路に
そって上流側から順次配置されている電解酸性イオン水
噴霧装置12、紫外線照射装置13および乾燥装置14とを備
えている。
【0024】容器Cは、内外両面にポリエチレン層を有
する紙主体積層体製のもので、有底角筒状に成形されて
いる。
【0025】電解酸性イオン水噴霧装置12は、2つの容
器停止位置に対応するように配置されかつ同位置に停止
させられた2つの容器Cの上端開口に臨ませられた2つ
のノズル21を有している。
【0026】電解イオン水とは、井戸水または水道水の
ような原水を電解することにより得られたイオン水で、
酸性イオン水からアルカリイオン水まで様々な種類があ
る。電解イオン水のうちでも、酸化還元電位900mv以
上、有効塩素濃度20〜90ppm 、PH2〜6の酸性イ
オン水は、有効な殺菌効果を発揮する。このような電解
酸性イオン水が同噴霧装置12によって噴霧される。
【0027】紫外線照射装置13は、4つの容器停止位置
に対応するように配置されかつ同位置に停止させられた
4つの容器Cの上端開口に臨ませられた下向きの照射窓
31を有している。照射窓面とその下方に搬入された容器
上端との間隔は20mmである。照射窓面照度は50mw/
cm2 ある。
【0028】乾燥装置14は、4つの容器停止位置に対応
するように配置されかつ同位置に停止させられた4つの
容器Cの上端開口に下端吹出口を臨ませられた4つの熱
風ノズル41を有している。
【0029】上記殺菌装置と、上記殺菌装置において、
電解酸性イオン水噴霧装置12、紫外線照射装置13および
乾燥装置14配列の順序を適宜変更した殺菌装置とを用い
て、殺菌効果確認テストを行ったので、これをつぎに説
明する。
【0030】テストには1000ccのゲーブルカート
ンを用いた。枯草菌芽胞(B.subtilis var globigii sp
ore )を指標菌として菌濃度106 cfu/mlとなるように
菌懸濁液を調製し、これを、カートンの内面に均一に植
菌し、106 cfu /カートンを作成した。
【0031】噴霧工程では、10ml/minの流量の電解酸
性イオン水を1.0秒間噴霧した。紫外線照射工程で
は、照射時間を2、4、10秒の3段階に変えて行っ
た。加熱工程では、170℃の熱風を4秒間吹付けた。
【0032】テストは、3つのケースについて行った。
殺菌効果は、殺菌前菌数と殺菌後菌数の比較を、対数比
として算出した。テスト結果を表1に示す。また、表1
には、2つの比較例をも合せて示している。
【0033】
【0034】比較例1:噴霧工程→加熱工程 比較例2:照射工程のみ
【0035】 テスト1:噴霧工程→照射工程→加熱工程 テスト2:噴霧工程→加熱工程→照射工程 テスト3:照射工程→噴霧工程→加熱工程
【表1】
【0036】表1によれば、テスト1では、照射時間2
秒では相乗効果は認められなかったが、照射時間が4
秒、10秒と長くなるにつれ相乗効果が認められた。
【0037】テスト2では、照射時間2秒でも相乗効果
が確認でき、照射10秒ではテスト1より大きかった。
これは、熱風による電解酸性イオン水の活性化と、紫外
線の透過率を低下させる過剰分の電解酸性イオン水ミス
トの除去が要因しているものと思われる。
【0038】テスト3では、テスト1および2より劣る
ものの、この組合わせにおいても相乗効果が認められ
た。
【0039】
【発明の効果】この発明によれば、従来の殺菌液である
過酸化水素水を用いることに起因する数々の問題点を解
決することができる。しかも、電解酸性イオン水、紫外
線、加熱の組合わせによる相乗的で高い殺菌効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による方法の実施に用いられる殺菌装
置の概略配置構成図である。
【符号の説明】
11 コンベヤ 12 噴霧装置 13 照射装置 14 乾燥装置 21 電解酸性イオン水噴霧ノズル 31 照射窓 41 熱風吹付けノズル C 容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 喜久 徳島県板野郡北島町太郎八須字西の川10番 地の1四国化工機株式会社内 (72)発明者 植田 道雄 徳島県板野郡北島町太郎八須字西の川10番 地の1四国化工機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器に電解酸性イオン水を噴霧する噴霧
    工程と、容器に紫外線を照射する照射工程と、容器に熱
    風を吹付ける加熱工程とを含み、噴霧工程、照射工程お
    よび加熱工程を、任意の順序で実施する包装用容器の殺
    菌方法。
  2. 【請求項2】 噴霧工程、照射工程および加熱工程を、
    この順序で実施する請求項1記載の包装用容器の殺菌方
    法。
  3. 【請求項3】 噴霧工程、加熱工程および照射工程を、
    この順序で実施する請求項1記載の包装用容器の殺菌方
    法。
  4. 【請求項4】 照射工程、噴霧工程および加熱工程を、
    この順序で実施する請求項1記載の包装用容器の殺菌方
    法。
  5. 【請求項5】 電解酸性イオン水が、酸化還元電位90
    0mv以上、有効塩素濃度20〜90ppm 、PH2〜6で
    ある請求項1〜4のいずれか1つに記載の包装用容器の
    殺菌方法。
  6. 【請求項6】 紫外線の波長が、100〜400nmであ
    る請求項1〜5のいずれか1つに記載の包装用容器の殺
    菌方法。
  7. 【請求項7】 熱風の吹付けによって、容器がその内面
    温度を40〜80℃とするように加熱される請求項1〜
    6のいずれか1つに記載の包装用容器の殺菌方法。
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