JP2511126B2 - 殺菌方法 - Google Patents
殺菌方法Info
- Publication number
- JP2511126B2 JP2511126B2 JP63261562A JP26156288A JP2511126B2 JP 2511126 B2 JP2511126 B2 JP 2511126B2 JP 63261562 A JP63261562 A JP 63261562A JP 26156288 A JP26156288 A JP 26156288A JP 2511126 B2 JP2511126 B2 JP 2511126B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- irradiation
- sterilization
- present
- ultraviolet rays
- ozone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は殺菌方法に関し、特に食品や包装材料に付着
している微生物の殺菌、医薬品、食品及びバイオ工場な
どの空中浮遊菌の殺菌並びに水の殺菌に有利に適用する
ことができる殺菌方法に関する。
している微生物の殺菌、医薬品、食品及びバイオ工場な
どの空中浮遊菌の殺菌並びに水の殺菌に有利に適用する
ことができる殺菌方法に関する。
従来、上述した対象物の殺菌には紫外線を照射するこ
とによつて行うのが一般的であつた。
とによつて行うのが一般的であつた。
従来の紫外線照射による殺菌では、酵母類は紫外線に
対して抵抗性をもつているので強力な紫外線か紫外線照
射時間を長く採る必要があり、エネルギーの損失や作業
環境の悪化をもたらすという問題点があつた。また、紫
外線のどとかない凹凸の多い物体では完全殺菌ができな
いという不具合もあつた。
対して抵抗性をもつているので強力な紫外線か紫外線照
射時間を長く採る必要があり、エネルギーの損失や作業
環境の悪化をもたらすという問題点があつた。また、紫
外線のどとかない凹凸の多い物体では完全殺菌ができな
いという不具合もあつた。
上記技術水準に鑑み、本発明は従来技術におけるよう
な不具合のない殺菌方法を提供しようとするものであ
る。
な不具合のない殺菌方法を提供しようとするものであ
る。
本発明者らは紫外線を照射するとオゾンが発生するこ
とにヒントを得、そのヒントに基づいて本発明を完成す
るに至つた。すなわち、本発明は被殺菌体に対し、紫外
線を照射しながらエチレンを供給することを特徴とする
殺菌方法である。
とにヒントを得、そのヒントに基づいて本発明を完成す
るに至つた。すなわち、本発明は被殺菌体に対し、紫外
線を照射しながらエチレンを供給することを特徴とする
殺菌方法である。
本発明において供給するエチレンは紫外線照射によつ
て生成したオゾンと等量のエチレン量にするのがよい。
て生成したオゾンと等量のエチレン量にするのがよい。
紫外線の照射によつて発生するオゾンとエチレンが下
記のように反応して エチレンオキサイドを生成する。このエチレンオキサイ
ドは殺菌剤として知られているものであるが、本発明は
エチレンオキサイドを供給するのでなく、殺菌を必要と
している部所でエチレンオキサイドを生成させるのであ
る。この生成した(発生基と云われる)エチレンオキサ
イドは殺菌力が強力である。また紫外線による副生した
オゾンは人体に有害であるが、エチレンの添加はこのオ
ゾンを完全に分解除去することにもなる。
記のように反応して エチレンオキサイドを生成する。このエチレンオキサイ
ドは殺菌剤として知られているものであるが、本発明は
エチレンオキサイドを供給するのでなく、殺菌を必要と
している部所でエチレンオキサイドを生成させるのであ
る。この生成した(発生基と云われる)エチレンオキサ
イドは殺菌力が強力である。また紫外線による副生した
オゾンは人体に有害であるが、エチレンの添加はこのオ
ゾンを完全に分解除去することにもなる。
プラスチツクフイルムに枯草菌子(B.Subtilis Spor
e)の表面に106/cm2個の胞子を付着させ乾燥させた。高
性能紫外線殺菌ランプ(出力1KW,強度200mW/cm2)によ
る照射をして、第1図に示すような(a)曲線を得た。
即ち、菌個体数は照射3秒後でも101と効果はあるも完
全ではない。また、照射5秒後も完全殺菌の状態は得ら
れていない。
e)の表面に106/cm2個の胞子を付着させ乾燥させた。高
性能紫外線殺菌ランプ(出力1KW,強度200mW/cm2)によ
る照射をして、第1図に示すような(a)曲線を得た。
即ち、菌個体数は照射3秒後でも101と効果はあるも完
全ではない。また、照射5秒後も完全殺菌の状態は得ら
れていない。
比較例1と同様の状態で照射5秒後にオゾンが10ppm
存在したので、H2C=CH2を10ppm供給し紫外線照射し
た。その成果は第1図の(b)曲線に示すように、照射
1秒では不充分ではあるが3秒後には10゜になることが
わかつた。照射5秒後には人体に有害なオゾンも検出さ
れなかつた。
存在したので、H2C=CH2を10ppm供給し紫外線照射し
た。その成果は第1図の(b)曲線に示すように、照射
1秒では不充分ではあるが3秒後には10゜になることが
わかつた。照射5秒後には人体に有害なオゾンも検出さ
れなかつた。
さらに高性能紫外線殺菌ランプの出力を半減(100mW/
cm2)としてもエチレンを共存させると3秒照射後には
全く同様な効果が認められた。当然、人体に有害なオゾ
ンも完全に分解されていた。
cm2)としてもエチレンを共存させると3秒照射後には
全く同様な効果が認められた。当然、人体に有害なオゾ
ンも完全に分解されていた。
本発明により、活性な(発生基)のエチレンオキサイ
ドの効果と紫外線の両者の作用により、(1)照射時間
の短縮、(2)紫外線出力の低減、(3)完全殺菌、
(4)副生オゾンの分解が行なわれ、新規かつ工業的効
果の大な殺菌法が提供される。
ドの効果と紫外線の両者の作用により、(1)照射時間
の短縮、(2)紫外線出力の低減、(3)完全殺菌、
(4)副生オゾンの分解が行なわれ、新規かつ工業的効
果の大な殺菌法が提供される。
第1図は本発明の効果を立証するための図表である。第
1図の横軸は紫外線照射時間(sec)、縦軸は細菌生存
数(N)を示し、(a)は従来法、(b)は本発明の一
実施例の結果を示す曲線である。
1図の横軸は紫外線照射時間(sec)、縦軸は細菌生存
数(N)を示し、(a)は従来法、(b)は本発明の一
実施例の結果を示す曲線である。
Claims (1)
- 【請求項1】被殺菌体に対し、紫外線を照射しながらエ
チレンを供給することを特徴とする殺菌方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63261562A JP2511126B2 (ja) | 1988-10-19 | 1988-10-19 | 殺菌方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63261562A JP2511126B2 (ja) | 1988-10-19 | 1988-10-19 | 殺菌方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02109566A JPH02109566A (ja) | 1990-04-23 |
JP2511126B2 true JP2511126B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=17363627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63261562A Expired - Lifetime JP2511126B2 (ja) | 1988-10-19 | 1988-10-19 | 殺菌方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2511126B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995017214A1 (en) * | 1993-12-23 | 1995-06-29 | The Anchor Brewing Company (Nz) Ltd | Ethene as a sterilizing agent |
US5422068A (en) * | 1994-01-05 | 1995-06-06 | Shalaby; Shalaby W. | Radiochemical sterilization |
GB0706977D0 (en) * | 2007-04-11 | 2007-05-16 | Moving Sun Ltd | Apparatus for producing and delivering open air factor |
-
1988
- 1988-10-19 JP JP63261562A patent/JP2511126B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02109566A (ja) | 1990-04-23 |
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