JPH10119802A - パワーステアリング装置におけるハンドル角補正装置及び車両 - Google Patents

パワーステアリング装置におけるハンドル角補正装置及び車両

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JPH10119802A
JPH10119802A JP8280990A JP28099096A JPH10119802A JP H10119802 A JPH10119802 A JP H10119802A JP 8280990 A JP8280990 A JP 8280990A JP 28099096 A JP28099096 A JP 28099096A JP H10119802 A JPH10119802 A JP H10119802A
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angle
steering wheel
steering
handle
amount
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JP8280990A
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English (en)
Inventor
Kazuo Ishikawa
和男 石川
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドルの中立位置での位置精度をさほど損
なわせることなく、ハンドルを一方のエンドから他方の
エンドまで切るときの操作量を少なくする。 【解決手段】 マップM1は、タイヤ切れ角の検出値t
からハンドル位置補正のための目標ハンドル角θgを求
めるためのものであり、実際のハンドル角θと目標ハン
ドル角θgとのずれ量が許容値を越えると、ハンドル操
作を空転させる。ハンドルを中立位置から離れる方向に
回転操作するときには制御目標ラインL1が、ハンドル
を中立位置に戻すときには制御理想ラインLo (オービ
ットロール効率 100%の理論線)が使用される。制御目
標ラインL1は、タイヤ切れ角が所定角度未満の領域
(右操舵ではt<R1)ではラインLo に等しく設定さ
れ、所定角度以上の領域(t≧R1)では、ハンドル操
作量に対するステアリンスシリンダの駆動量の比がライ
ンLo におけるその比よりも大きくなるように設定され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーステアリン
グ装置を備えたフォークリフト等の車両において、ハン
ドル角と操舵輪の切れ角との位置関係のずれを補正する
パワーステアリング装置におけるハンドル角補正装置及
び車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パワーステアリング装置として、
ハンドルの操作量に応じた油量をステアリングシリンダ
に供給して操舵輪を操向させる全油圧式パワーステアリ
ング装置が知られている。
【0003】例えばフォークリフト等の産業車両では、
荷役作業等の操作をしながら片手でハンドル操作できる
ようにハンドルにノブが設けられている。そのため、ノ
ブの位置が操舵輪の切れ角が直進姿勢にあるか否かの判
断の目安にされる場合がある。しかし、ハンドルの操作
量に応じて吐出される油量が全てステアリングシリンダ
の駆動に使用されるとは限らず、ハンドル操作速度が遅
いときや、ステアリングシリンダ等の油圧系におけるオ
イルリークなどによりオービットロール効率(実吐出量
/理論吐出量)が低下すると、ノブの位置と操舵輪の切
れ角との位置関係にずれが発生することになる。
【0004】例えば特公平3−30544号公報や特公
平4−24270号公報等には、操舵輪の切れ角に対す
るハンドル角のずれを補正するハンドル角補正装置が開
示されている。図11は、特公平3−30544号公報
に開示されたハンドル角補正装置を示したものである。
【0005】全油圧式のパワーステアリング装置51
は、ハンドル52により操作されるステアリングユニッ
ト53と、操舵輪(図示せず)を操向させるステアリン
グシリンダ54と、ステアリングユニット53とステア
リングシリンダ54とを連結する油圧ライン55,56
とを備える。油圧ライン55,56は、ハンドル52の
操舵方向に応じて操舵時には一方のラインがステアリン
グポンプ57からの加圧作動油を給送する給送ラインと
なり、他方のラインが作動油タンク58へ油を戻す返送
ラインとなる。油圧ライン55,56の各々に接続され
たドレーン油ライン59,60の途中には電磁切換弁6
1,62が設けられている。
【0006】コントロールユニット63には、ハンドル
回転角センサ64からのハンドル回転角信号θabs と、
シリンダ位置センサ65からのシリンダストローク信号
sとが入力される。コントロールユニット63は図12
に示すマップMを用いてハンドル回転角信号θabs から
目標シリンダストロークxgを求め、信号値sから求め
られた実際のシリンダストロークxと、目標シリンダス
トロークxgとの偏差が許容値を越えると、そのときの
操舵方向に応じてソレノイド66,67の一方を励磁さ
せて電磁切換弁61,62の一方が開弁される。
【0007】電磁切換弁61,62の一方が開弁される
ことにより、油圧ライン55,56のうち一方の給送ラ
インから作動油の一部がドレーン油ライン59,60の
一方を通って作動油タンク58に流出(還流)し、ハン
ドル52が空転状態となることによりハンドルの位置補
正が実施される。
【0008】ところで、マップMに設定された制御目標
ラインB1は、ハンドル回転角度θabs に対するシリン
ダストロークxの比が、理論上の制御理想ラインLo に
おけるその比より小さく設定されていた。つまり、制御
目標ラインB1を実際のハンドル位置との間で故意にず
れを発生し易く設定し、ハンドル52の実位置を図12
の鎖線矢印t1に沿う軌跡を描くように移動させること
により、ハンドル52の位置補正の頻度を高めるように
していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハンド
ル52の位置補正の頻度を高めると、ハンドル操作時の
空転量が相対的に増え、例えばハンドル52を一方のエ
ンドから他方のエンドまで切るときの操作量が多くな
り、オペレータにとってハンドル操作の負荷が増大する
という問題があった。
【0010】制御目標ラインを、ステアリングユニット
53における「実吐出量/理論吐出量」の割合(オービ
ットロール効率)を100%とした制御理想ラインLo
に設定すれば、ハンドルの位置補正の頻度が制御目標ラ
インB1を採用した従来装置より少なくなり、ハンドル
操作量を相対的に少なくできる。しかし、ステアリング
ユニット53からハンドル操作量に応じて吐出される油
量が、製品間のばらつきやハンドル52の操作速度に左
右され、実吐出量が理論吐出量よりも多くなる場合があ
る。この場合、ハンドル52の実位置が制御理想ライン
Lo に対して遅角側にずれるため、そのずれ量が許容値
を越えると、ハンドルの実位置が図12の鎖線矢印t2
に沿う軌跡を描いて移動する補正がかかることになり、
この補正による空転によりハンドル操作量が多くなると
いう問題は依然残ることになる。
【0011】なお、ハンドル52の位置が操舵輪の切れ
角が「0°」にあるかどうかの判断の目安とされること
から、ハンドルの位置補正では、操舵輪の切れ角が「0
°」となる位置に戻したときにハンドル52が中立位置
に配置されることが要求される。
【0012】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的は、ハンドルの中立位置で
の位置精度をさほど損なわせることなく、ハンドルを一
方のエンドから他方のエンドまで切るときの操作量を相
対的に少なく済ませられるパワーステアリング装置にお
けるハンドル角補正装置及び車両を提供することにあ
る。また、第2の目的は、製品間のばらつきやハンドル
の操作速度によってハンドルの操作量に応じた駆動手段
への作動流体の実吐出量が理論吐出量を越えてハンドル
の実位置が制御理想値よりも遅角側にずれることがあっ
ても、ハンドルの操作量を相対的に少なくすることにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため請求項1に記載の発明では、ハンドルの操作に応
じて操舵輪を操向させるための駆動手段と、前記ハンド
ルの実位置を検出するハンドル角検出手段と、前記操舵
輪の切れ角を検出する舵角検出手段と、前記ハンドルの
実位置を位置補正するうえでの目標位置となる制御目標
値を前記切れ角から求めるための制御目標値演算手段
と、前記ハンドルの操作量に対する前記駆動手段の駆動
量の割合を減少させる補正手段と、前記ハンドルの実位
置と前記目標位置とのずれ量が少なくとも許容範囲内に
収まるように前記補正手段を駆動制御する制御手段とを
備えており、前記制御目標値演算手段により求められる
前記制御目標値は、前記切れ角が所定角度以上の領域で
前記ハンドルの位置補正が相対的にかかり難くなるよう
に設定されている。
【0014】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のパワーステアリング装置におけるハンドル角補正装
置において、前記制御目標値は、前記ハンドルの操作量
に対する前記駆動手段の駆動量の比が、前記切れ角が所
定角度以上の領域において、該所定角度未満の領域より
も相対的に大きくなるように設定されている。
【0015】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載のハンドル角補正装置において、前記制御目標値は、
少なくとも前記切れ角が前記所定角度以上の領域におい
て、前記ハンドルを中立位置から切れ角が大きくなる方
向に回転操作するときと、前記ハンドルを中立位置に戻
すときとで個別に設定されており、前記切れ角が前記所
定角度以上の領域において、前記ハンドルを中立位置に
戻すときの制御目標値が、前記ハンドルを中立位置から
回転操作するときの前記制御目標値に対し、前記ハンド
ルを中立位置に戻す方向へのハンドル操作時における遅
角側に設定されている。
【0016】第2の目的を達成するため請求項4に記載
の発明では、請求項2又は請求項3に記載のハンドル角
補正装置において、前記制御目標値は、前記切れ角が前
記所定角度未満の領域において制御理想値に設定されて
おり、該切れ角が前記所定角度以上の領域において前記
ハンドルの操作量に対する前記駆動手段の駆動量の比
が、当該制御理想値におけるその比よりも大きくなるよ
うに設定されている。
【0017】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載のハンドル角補正装置にお
いて、前記ハンドル角検出手段は前記ハンドルの実位置
をハンドル相対角度で検出し、前記制御目標値演算手段
には前記切れ角からハンドル相対角度で決まるように前
記制御目標値が設定されており、前記制御手段は前記ハ
ンドルの実位置と前記目標位置との相対角度でのずれ量
が少なくとも許容範囲内に収まるように前記補正手段を
駆動制御する。
【0018】請求項6に記載の発明では、車両には、請
求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の前記ハンドル
角補正装置が備えられている。 (作用)上記構成により請求項1に記載の発明によれ
ば、ハンドルの操作に応じて駆動手段が駆動されること
により操舵輪は操向される。ハンドルの実位置がハンド
ル角検出手段により検出されるとともに、操舵輪の切れ
角が舵角検出手段により検出される。ハンドルの実位置
を操舵輪の切れ角に応じた目標位置に補正するうえでの
制御目標値が切れ角の検出値から制御目標値演算手段に
より求められる。そして、ハンドルの実位置と目標位置
とのずれ量が許容値を越えるときには、制御手段により
補正手段が駆動される。その結果、ハンドルの操作量に
対する駆動手段の駆動量の割合が相対的に減少してハン
ドルが空転することとなり、ずれ量が少なくとも許容範
囲内に収まるまでハンドルが位置補正される。ここで、
切れ角が所定角度以上の領域ではハンドルに位置補正が
かかり難くなる。このため、ハンドルを一方のエンドか
ら他方のエンドまで回転操作するときのハンドル操作量
が相対的に少なくなる。また、中立位置からハンドルの
位置補正がかかり難くなるまでの領域では、ハンドルの
位置補正が行われるので、ハンドルを中立位置に戻した
ときの位置精度がさほど損なわれない。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、制御目標
値は、ハンドルの操作量に対する駆動手段の駆動量の比
が、切れ角が所定角度以上の領域で、所定角度未満の領
域よりも相対的に大きくなるように設定されているた
め、ハンドルの回転操作時にハンドルの実位置が制御目
標値に対して遅角側にずれ難くなる。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、ハンドル
を中立位置から切れ角が大きくなる方向に切り終えたと
きには、所定角度以上の切れ角領域でハンドルの位置補
正がかかり難い分だけ制御理想値に対するずれ量が相対
的に大きくなる。しかし、ハンドルを中立位置に戻すと
きの制御目標値が、ハンドルを中立位置から回転操作す
るときの制御目標値に対し、ハンドルを中立位置に戻す
方向へのハンドル操作時における遅角側に設定されてい
るので、中立位置に戻すためにハンドルを切り返しても
ハンドルに位置補正がかかり難い。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、固体のば
らつきやハンドル操作速度が大きいことにより、ハンド
ルの操作量に対する駆動手段の実駆動量がその理論駆動
量を越える(つまり、ハンドルの操作量の割りに切れ角
がその理論値よりも大きく変化する)ことがある。この
場合、ハンドルの実位置が制御理想値に対して遅角側に
ずれることが起こり得る。しかし、切れ角が所定角度以
上の領域では、ハンドルの操作量に対する駆動手段の駆
動量(操舵輪の切れ角変化)の比が、制御理想値におけ
るその比よりも大きくなるように制御目標値が設定され
ている。このため、ハンドルを中立位置から切れ角が大
きくなる方向に回転操作したときに、制御目標値に対し
て遅角側に許容範囲を越えるずれ量とならない限り、ハ
ンドルの実位置が制御理想値に対して遅角側に許容範囲
を越えてずれても、ハンドルの位置補正が行われない。
つまり、ハンドルの実位置が制御理想値から多少ずれて
もそのずれが許容されることになり、ハンドルの位置補
正がかかり難くなる。また、ハンドルを中立位置から切
れ角が大きくなる方向に回転操作し始めた所定角度未満
の領域では、制御目標値が制御理想値なので、ハンドル
の実位置が制御理想値に対して遅角側に許容範囲を越え
てずれれば、ハンドルの位置補正が実行される。従っ
て、ハンドルをエンドまで切り終えたときのずれ量が相
対的に少なくなる。よって、その後、ハンドルを中立位
置に戻したときのハンドルの位置精度がさほど損なわれ
ない。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、ハンドル
の実位置がハンドル角検出手段によりハンドル相対角度
で検出され、制御目標値演算手段により切れ角からハン
ドル相対角度で制御目標値が求められる。ハンドルの実
位置と目標位置との相対角度でのずれ量が少なくとも許
容範囲内に収まるように、制御手段により補正手段が駆
動制御される。つまり、ハンドルの位置補正がハンドル
相対角度でのずれ量に基づき行われるため、ハンドルが
360度以上ずれた場合でも、1回転の自然数倍少ない
360度未満の補正量で済む。
【0023】請求項6に記載の発明によれば、車両には
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のハンドル角
補正装置が備えられているので、この車両によって、請
求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明と同様の
作用が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図8に基づいて説明する。図2は、車両と
してのフォークリフトFに装備されたパワーステアリン
グ装置1を示す。オペレータにより回転操作されるハン
ドル(ステアリングホイール)2には、その操作性を良
くするためにノブ2aが設けられている。ハンドル2を
支持するステアリングシャフト3はオービットロール4
に連結されている。
【0025】オービットロール4を構成するバルブユニ
ット5には、エンジン(図示せず)により駆動される油
圧ポンプ(荷役ポンプ)6からの作動油が供給される供
給管7と、ドレンタンク8に作動油を排出するための排
出管9とが接続されている。供給管7と排出管9とを接
続する管路10にはリリーフ弁11が介装され、リリー
フ弁11により油圧ポンプ6からバルブユニット5に圧
送される油圧が一定圧(設定圧)に保持されるようにな
っている。
【0026】バルブユニット5はステアリングシャフト
3に直接駆動されるものであって、ハンドル2の回転量
に比例した油量を、後述するステアリングシリンダ12
に供給する機能を有するものである。バルブユニット5
とステアリングシリンダ12は2本の油圧ライン13,
14で接続されている。ハンドル2が右旋回された場
合、油圧ライン13が油圧ポンプ6からの作動油を給送
する給送ラインとして機能し、油圧ライン14が油圧ポ
ンプ6に作動油を戻す返送ラインとして機能する。ま
た、ハンドル2が左旋回された場合、油圧ライン14が
給送ラインとして機能し、油圧ライン13が返送ライン
として機能する。
【0027】ステアリングシリンダ12は、車体に固定
された円筒中空状のシリンダチューブ15と、この内部
に往復動可能に配置されたピストン16と、シリンダチ
ューブ15の両端部から延出した左右一対のピストンロ
ッド17a,17bとを備えている。各油圧ライン1
3,14は、ピストン16により2室に区画されたシリ
ンダチューブ15の各室に連通されている。
【0028】各ピストンロッド17a,17bの先端部
にはリンク機構18a,18bを介して左右の操舵輪
(後輪)19,19が連結されており、ステアリングシ
リンダ12が駆動されることにより両操舵輪19はキン
グピン20を中心に左右に操舵されるようになってい
る。
【0029】両油圧ライン13,14はバイパスライン
21で繋がっており、このバイパスライン21の途中に
切換手段としての電磁切換弁22及び絞り弁23が設け
られている。電磁切換弁22はバルブユニット5から吐
出された油量の一部をバイパスライン21を介してドレ
ンタンク8に還流させるためのものである。電磁切換弁
22を開弁させて油量の一部を還流させることにより、
ハンドル2の操作量に対するステアリングシリンダ12
におけるピストン16の変位量の割合を減少させてハン
ドル2の空転状態を作り出すものである。ハンドル2の
空転によりハンドル角を操舵輪19の舵角(切れ角)に
追いつかせることで、ハンドル2の位置補正が行われ
る。
【0030】電磁切換弁22は二位置切換弁であって、
バイパスライン21を遮断する遮断位置(図3の状態)
と、バイパスライン21を連通させる連通位置との二位
置に切換駆動されるものである。電磁切換弁22を構成
するスプール(図示せず)はスプリング24により遮断
位置側に付勢されており、電磁切換弁22はソレノイド
25が励磁されたときに連通位置に配置され、ソレノイ
ド25が消磁されたときに遮断位置に配置される。ソレ
ノイド25はコントローラ26と電気的に接続されてお
り、コントローラ26からの制御信号に基づき励消磁制
御される。なお、絞り弁23は、電磁切換弁22が故障
等により開弁のままとなっても、ハンドル操作による操
舵輪19の操舵が可能となるように、バイパスライン2
1の流量を絞るためのものである。
【0031】コントローラ26には、操作方向検出手段
を構成するとともにハンドル角検出手段としてのポテン
ショメータ27、及びハンドル操作速度検出手段及び舵
角速度検出手段を構成するとともに舵角検出手段として
のポテンショメータ28が電気的に接続されている。ポ
テンショメータ27はステアリングシャフト3に対し、
ギヤ比「1.0」のギヤ列29を介してステアリングシ
ャフト3の回転をその入力軸に入力可能に設けられてい
る。そのため、ポテンショメータ27からはハンドル相
対角度で表わされたノブ2aの現在位置に相当するハン
ドル角信号θが出力されるようになっている。ハンドル
角θは、ハンドル2(つまりノブa)が中立位置(切れ
角0°のときの正規のハンドル位置)にあるときが「0
°」となるように設定されている。
【0032】一般にポテンショメータでは、その入力軸
の1回転域に位置検出不可能な非検出領域が必ずできる
(本実施形態では検出可能領域が例えば300°のもの
を使用)が、本実施形態では検出可能領域の中央でハン
ドル角「0°」が検出されるように設定することで、ハ
ンドル2の中立位置付近でのノブ位置補正の中断を極力
防止するようにしている。
【0033】また、ポテンショメータ28は右側の操舵
輪19を支持するキングピン20にその回動量を検出可
能に配設されており、操舵輪19の切れ角に相当するタ
イヤ切れ角信号tをコントローラ26に出力するように
なっている。なお、ポテンショメータ28では検出可能
領域のみをタイヤ切れ角検出に利用しているので、タイ
ヤ切れ角は全ての操舵角範囲で検出される。
【0034】コントローラ26は、制御手段、制御目標
値演算手段及び操作方向検出手段を構成するとともに目
標方向検出手段及び補正実行選択手段としての中央処理
装置(CPU)30,制御目標値演算手段を構成する読
出し専用メモリ(ROM)31,読出し書替え可能メモ
リ(RAM)32,クロック回路33,操作方向検出手
段を構成するカウンタ34,AD変換回路35,36、
及び制御手段を構成する励消磁駆動回路37を備えてい
る。ポテンショメータ27,28からの各信号θ,Rは
AD変換回路35,36を介して8ビットのAD値(0
〜255)としてCPU30に入力され、CPU30は
各信号θ,RのAD値をハンドル角θ及びタイヤ切れ角
tとして取り込む。
【0035】ROM31にはCPU30が実行するため
の各種プログラムデータが記憶されており、その一つに
図7,図8にフローチャートで示すノブ位置補正制御処
理のプログラムデータがある。なお、このフローチャー
トにおいて、S20が操作方向検出手段、S40〜S9
0が制御目標値演算手段、S110が目標方向検出手
段、S150〜S170が補正実行選択手段をそれぞれ
構成している。
【0036】また、ROM31には図6に示すマップM
1が記憶されている。マップM1は、ノブ2aを位置補
正するうえで目標位置となる目標ハンドル角θgをタイ
ヤ切れ角tから求めるためのものである。タイヤ切れ角
tはそのAD値「128」が「0°」に対応付けられて
おり、タイヤ切れ角tの値が「負」であれば左切れ角
(左操舵)、「正」であれば右切れ角(右操舵)として
認識される。また、目標ハンドル角θgは、ハンドル角
θの検出域に合わせてノブ2aが中立位置にあるときを
「0°」とする「−150°〜150°」の範囲で設定
されている。マップM1には、タイヤ切れ角tの左右の
ストロークエンドRE,LE間の全舵角範囲において、
タイヤ切れ角tと目標ハンドル角θgとを関連付けた制
御目標ラインL1,Lo が設定されている。
【0037】本実施形態では、ハンドル2を中立位置か
ら操舵輪19の切れ角が大きくなる方向に操作している
のか、ハンドル2を中立位置に戻す方向に操作している
のかのハンドル操作条件毎に、タイヤ切れ角tから目標
ハンドル角θgを求める際に使用するための2種類の制
御目標ラインL1,Lo が用意されている。すなわち、
ハンドル2を中立位置に戻す操作のときには制御理想ラ
インLo が使用され、ハンドル2を中立位置から離れる
方向に操作しているときには制御理想ラインL1が使用
されるようになっている。
【0038】制御目標ラインLo は、オービットロール
効率(実吐出量/理論吐出量)100%を前提とする制
御理想ラインに設定されている。一方、制御目標ライン
L1は、タイヤ切れ角tが「0°」を含む−R1<t<
R2の範囲で制御理想ラインLo と同じ値に設定されて
おり、切れ角|t|が所定角度以上となるt≦−R1,
t≧R2の範囲において、ハンドル操作量(ハンドル角
θgの変化量)に対するステアリングシリンダ12の駆
動量の比が、制御理想ラインLo におけるその比よりも
大きくなるように設定されている。そのため、制御目標
ラインL1は、t≦−R1,t≧R2の範囲において、
切れ角が大きくなるハンドル操作方向における遅角側へ
制御理想ラインLo に対してシフトし、タイヤ切れ角|
t|の値が大きくなるほどそのシフト量が多くなってい
る。
【0039】また、目標ハンドル角θgはハンドル角θ
の非検出領域に相当する部分において、−150°(つ
まりAD値=0)に設定されている。本実施形態では、
各値θ,θgのうち少なくとも一方が非検出領域にあれ
ばノブ位置補正が実行されないようになっている。
【0040】RAM32にはCPU30の演算結果等が
一時記憶される。また、CPU30はクロック回路33
からのクロック信号に基づき所定時間to (例えば10
ミリ秒)間隔毎に図7,図8に示すノブ位置補正制御処
理を実行する。カウンタ34は所定時間to 毎に読み込
まれるハンドル角θのデータを保存するためのものであ
り、カウンタ34には過去複数回分のデータが保存され
る。また、ソレノイド25を励消磁するための制御信号
は励消磁駆動回路37を介してCPU30から出力され
るようになっている。
【0041】ノブ位置補正制御処理では、CPU30は
ハンドル角θと、タイヤ切れ角tから求まる目標ハンド
ル角θg とのずれ量Δθが、許容値θo (例えば約5
°)以下に収まるようにノブ位置補正を実行する。ここ
でいうずれ量Δθとは、図3,図4に示すように現在ノ
ブ位置と目標ノブ位置との最短経路でのずれ量を意味
し、ノブ2aの実際のずれ量Δθs が180°を越えた
ときには、ずれ量Δθが「360°−Δθs 」となる。
【0042】ノブ位置補正は、図3,図4に示すように
ずれ量Δθが所定角度A°以下であるか否かで補正実行
条件が異なっている。すなわち、ずれ量ΔθがA°以下
である場合(つまり、実際のずれ量Δθs がΔθs ≦A
°あるいはΔθs ≧(360−A)°を満たすとき)
は、現在ノブ位置から目標ノブ位置に最短経路で至る方
向(以下、目標方向という)にハンドル2の操作方向が
一致するときに限り、ノブ位置補正が実行される。ま
た、ずれ量Δθが所定角度A°を越える場合(つまり、
実際のずれ量Δθs がA°<Δθs <(360−A)°
を満たすとき)には、ハンドル操作方向に関係なくノブ
位置補正が常に実行されるようになっている。
【0043】ここで、所定値Aは、ハンドル2が目標方
向と反対方向に操作されているときに補正を実行して
も、ずれ量の拡大よりもむしろ縮小する確率が高くなる
境界値である。本実施形態では、所定値A°として80
°〜120°の範囲の値が設定されている。
【0044】次に、このパワーステアリング装置1の作
用について説明する。フォークリフトFの運転時には、
オペレータはノブ2aを握ってハンドル2を操作する。
ハンドル2が操作されてステアリングシャフト3が回転
駆動されると、その操作量に応じた油量がバルブユニッ
ト5から吐出されることで、ステアリングシリンダ12
が駆動され、ハンドル2の操作位置に応じた切れ角に操
舵輪19が操舵される。ハンドル操作速度が遅いことに
よるオービットロール効率の低下や、ステアリングシリ
ンダ12等の油圧系におけるオイルリーク等が原因で、
ノブ2aが正規の位置からずれた場合には、ノブ2aの
位置をタイヤ切れ角に応じた正規の位置に補正するノブ
位置補正制御が行われる。
【0045】以下、CPU30が実行するノブ位置補正
制御を図7,図8に示すフローチャートに従って説明す
る。フォークリフトFのエンジン駆動中、CPU30に
はポテンショメータ27からノブ2aのハンドル相対角
度に相当するハンドル角信号θ、ポテンショメータ28
から操舵輪19の切れ角に相当するタイヤ切れ角信号R
が各AD変換回路35,36を介して入力される。ま
た、カウンタ34には過去複数回分のハンドル角θ(以
下、θ1と記す)のデータが保存されている。
【0046】まず、CPU30はステップ10におい
て、ハンドル角θ,θ1とタイヤ切れ角tを読み込む。
次のステップ20では、ハンドル2の操舵方向を演算す
る。すなわち、所定時間n・to 前のハンドル角θ1と
現在のハンドル角θとの大小比較と、|θ−θ1|≧θ
B が成立するか否かの判断とを行い、この2つの判断結
果に基づきハンドル2の操舵方向を決定する。ここでθ
B 値は、ハンドル2を所定時間n・to 内に物理的に操
作不可能な所定値(例えば50°以上)であり、ハンド
ル2の操作量(=|θ−θ1|)が所定値θB 以上であ
るときは、ハンドル角θの非検出領域を通過する(つま
り、AD値が「0」と「255」との間で切り換わる)
ようなハンドル操作がされたものとして、ハンドル2の
操作方向が判定される。
【0047】つまり、所定時間n・to の間にハンドル
角θの値が増加している(θ>θ1)ときには、操舵方
向は|θ−θ1|≧θB が成立しなければ「右方向」、
|θ−θ1|≧θB が成立すれば「左方向」と判定す
る。また、所定時間n・to の間にハンドル角θの値が
減少している(θ<θ1)ときには、操舵方向は|θ−
θ1|≧θB が成立しなければ「左方向」、|θ−θ1
|≧θB が成立すれば「右方向」と判定する。この判定
結果は操舵フラグに「左方向」が「0」、「右方向」が
「1」にセットされる。また、θ=θ1のときにはハン
ドル操作停止中と判定し、停止判定フラグに「1」がセ
ットされる。
【0048】次のステップ30では、ハンドル操作停止
であるか否かを判断する。停止判定フラグに「1」がセ
ットされていれば、ステップ160に移行してソレノイ
ド25に消磁信号を出力して電磁切換弁22を閉弁させ
るバルブクローズ指令を行う。そのため、ハンドル操作
停止中はノブ位置補正が実行されない。
【0049】次のステップ40〜ステップ80までの処
理は、ハンドル2の操作方向が中立位置から離れる(切
れ角が大きくなる)方向であるか、中立位置に戻す方向
であるかに応じて目標ハンドル角θgの演算のために制
御目標ラインLo ,L1のうちどちらを使用するかを決
定するための処理である。
【0050】ステップ40では、操舵輪19が右操舵
(タイヤ切れ角t>0)であるか否かを判断する。右操
舵であればステップ50で、ハンドル2の操舵方向が右
方向であるか否かを判断し、右方向(操舵フラグが
「1」)であれば使用する制御目標ラインをL1とし
(S70)、左方向(操舵フラグが「0」)であれば使
用する制御目標ラインをLo とする(S80)。また、
ステップ40の判断で右操舵ではなければ(t≦0)、
ステップ60においてハンドル2の操舵方向が左方向で
あるか否かを判断する。そして、左方向(操舵フラグが
「0」)であれば使用する制御目標ラインをL1とし
(S70)、右方向(操舵フラグが「1」)であれば使
用する制御目標ラインをLo とする(S80)。
【0051】次のステップ90では、図1,図6のマッ
プM1に設定された制御目標ラインL1,Lo のうち先
の処理(S70またはS80)で現在の操舵方向に応じ
て決定した方を使用し、現在のタイヤ切れ角tに応じた
目標ハンドル角θgを算出する。すなわち、ハンドル2
が中立位置から切れ角が大きくなる方向に操作されてい
るときには、制御目標ラインL1を使用し、ハンドル2
が中立位置に戻す方向に操作されているときには、制御
目標ラインLo を使用する。例えばハンドル2を切れ角
が大きくなる方向に回転操作しており、しかもその時の
タイヤ切れ角tがt<−R1,t>R2の範囲にあると
きには、目標ハンドル角θgがオービットロール効率1
00%のラインLo 上の値よりも遅角側の値となる。
【0052】次のステップ100では、ハンドル角θと
目標ハンドル角θgのいずれかが検出領域外の値である
か否かを判断する。θ,θg値のいずれかが「−150
°」(AD値換算で「0」)を示す値であれば、検出領
域外であると判断する。検出領域外であるときには、ス
テップ160に移行してバルブクローズ指令を行う。そ
のため、θ,θg値のいずれか一方が検出外にあるとき
には、ノブ位置補正が実行されない。θ値とθg 値が共
に検出領域内にあれば、次のステップ110に進む。
【0053】次のステップ110では、ノブずれ補正を
実行する目標方向を演算する。すなわち、現在のハンド
ル角θと目標ハンドル角θgとの大小比較を行い、現在
ノブ位置から目標ノブ位置に至るのに左右どちらの方向
が最短経路となるかを判断する。偏差|θ−θg|が1
80°以下である場合には、目標方向をθ<θgであれ
ば「右方向」、θ>θgであれば「左方向」と判定す
る。また、偏差|θ−θg|が180°を越える場合に
は、目標方向をθ<θgであれば「左方向」、θ>θg
であれば「右方向」と判定する。
【0054】ステップ120では、現在ノブ位置と目標
ノブ位置とのずれ量Δθを算出する。偏差|θ−θg|
が180°以下である場合には、Δθ=|θ−θg|と
し、偏差|θ−θg|が180°を越える場合には、Δ
θ=360°−|θ−θg|とする。こうして現在ノブ
位置と目標ノブ位置との最短経路でのずれ量Δθが求め
られる。
【0055】次のステップ130では、ずれ量Δθが許
容値θo 以下であるか否かを判断する。ずれ量Δθが許
容値θo 以下であればステップ160に移行し、バルブ
クローズ指令をする。一方、ずれ量Δθが許容値θo を
越えるときにはステップ140に移行する。
【0056】ステップ140では、ずれ量Δθが所定値
A°以下であるか否かを判断する。Δθ>A°のときに
はステップ170に移行し、ソレノイド25に励磁信号
を出力して電磁切換弁22を開弁させるバルブオープン
指令を行う。そのため、ノブ2aの現在位置が目標位置
に対して図4に実線位置で示す位置関係(ずれ量Δθが
所定値A°を越える)にあるきには、ハンドル2の操作
方向が左方向(b方向)であっても右方向(c方向)で
あっても、一部例外(非検出領域等)を除き、ハンドル
操作されるときには常にノブ位置補正が実行される。ハ
ンドル操作がc方向であるときは最長経路での補正とな
るが、ノブ2aの位置ずれ量を拡大させるよりも縮小さ
せる確率が高いため、ノブ位置補正の実施の機会が増
え、A°を越えるずれ量のまま放置されることが極力回
避される。
【0057】一方、Δθ≦A°のときにはステップ15
0に移行し、操舵方向と目標方向とが一致するか否かを
判断する。操舵方向と目標方向とが一致するときにはス
テップ170に移行してバルブオープン指令を行い、操
舵方向と目標方向とが一致しないときにはステップ16
0に移行してバルブクローズ指令を行う。
【0058】そのため、ノブ2aの現在位置が目標位置
に対して図3に実線位置で示す位置関係にあるときに
は、ノブ2aが最短経路で目標位置に接近するa1方向
にハンドル操作されるときに限りノブ位置補正が実行さ
れ、ノブ2aが目標ノブ位置から離れる(つまり最長経
路で接近する)x1方向にハンドル操作されるときには
ノブ位置補正が実行されない。また、ノブ2aが正規の
位置から(360−A)°以上ずれた同図の鎖線位置に
位置するときにも、ノブ2aを最短経路で目標ノブ位置
に接近させるa2方向にハンドル2が操作されたときに
限りノブ位置補正が実行され、ノブ2aが目標ノブ位置
から離れるx2方向にハンドル操作されるときにはノブ
位置補正が実行されない。なお、タイヤ切れ角に応じた
正規の位置から実際のノブ位置が360°以上どれだけ
ずれても、ハンドル相対角度でのずれ量分だけを補正す
るので、補正量は常に実際のずれ量Δθs よりも1回転
の自然数倍少ない360°未満となる。なお、θ,θg
値が検出領域外のときにはノブ位置補正が中断される
が、この補正の中断は非検出領域を通過する間の一時的
なものなのでさほど問題にはならない。
【0059】ところで、バルブユニット5におけるハン
ドル2の操作量に対する実吐出量は、製品のばらつきや
ハンドル操作速度の要因によって理論吐出量に対してば
らつく。そのため、製品のばらつきやハンドル操作速度
によってはオービットロール効率(実吐出量/理論吐出
量)が100%を越える場合がある。この場合、ハンド
ル2を中立位置から右方向に切るときに、ノブ2aの実
位置(現在位置)が図1における矢印m1に沿うように
制御理想ラインLo に対して徐々に遅角側にずれたとす
る。ノブ2aの実位置が同図におけるA1点にあるとき
には、目標位置が制御目標ラインL1上のAo 点とな
る。そのため、制御理想ラインLo に対するずれ量Δθ
としては許容値θo を越えるものであっても、制御目標
ラインL1に対する遅角側へのずれ量Δθが許容値θo
を越えない限り、ノブ位置補正が実行されない。従っ
て、ハンドル2を中立位置から切れ角が大きくなる方向
に回転操作するときには、この領域においてノブ位置補
正が掛かり難い分だけハンドル2の操作量が相対的に少
なくなる。
【0060】一方、例えば図1におけるB1点に実位置
が達した時点でハンドル2を切り返し、中立位置に戻す
ハンドル操作をしたとする。ハンドル2を中立位置に戻
すときに使用される制御目標ラインは制御理想ラインL
o であるため、B1点に実位置があるときの目標位置は
制御理想ラインLo 上のBo 点となる。よって、実位置
B1が目標位置Bo に対して切り返し後のハンドル戻し
方向における進角側となるため、このハンドル2の切り
返し時にはノブ位置補正が実行されない。そして、ハン
ドル2を中立位置に戻すときには制御理想ラインLo に
対して進角側の経路を通って実位置が移動し易くなり、
ノブ位置補正が実行され難い。従って、ハンドル2の切
り返し時の制御理想ラインLo に対するずれ量はそのま
ま保持されて拡大されることがない。
【0061】また、中立位置から切れ角が大きくなる方
向(図1では右方向)へのハンドル回転操作となって間
もないタイヤ切れ角t<R2の範囲では、目標位置(目
標ハンドル角θg)が制御理想ラインLo 上となる。そ
のため、例えばオービットロール効率が100%を越え
たために実位置(ハンドル角θ)のずれ量Δθが制御理
想ラインLo の遅角側に許容値θo を越えるものとなる
と、図1の矢印m3に沿うような軌跡を描いてノブ位置
補正が実行される。従って、ハンドル2の切り返し時に
おける実位置の制御理想ラインLo に対するずれ量Δθ
が相対的に小さくなり、中立位置にハンドル2を戻すと
きに切り返し時のずれ量がそのまま保持されても、ハン
ドル2を中立位置に戻したときのノブ2aの位置精度が
さほど損なわれない。
【0062】以上詳述したように本実施形態によれば、
以下に列記する効果が得られる。 (a)ハンドル操作時に製品のばらつきやハンドル操作
速度によってオービットロール効率が100%を越える
ことがあっても、タイヤ切れ角|t|が所定角度以上の
領域で、ハンドル2の操作量に対するステアリングシリ
ンダ12の駆動量の比が相対的に大きくなるように制御
目標ラインL1を設定したので、ハンドル2を中立位置
から切れ角が大きくなる方向に回転操作するときのハン
ドル操作量を少なくできる。
【0063】(b)ハンドル2の操作条件毎に2種類の
制御目標ラインLo ,L1を使い分けるようにし、ハン
ドル2を中立位置から回転操作するときの制御目標ライ
ンL1よりも、ハンドル2を中立位置に戻すときの制御
目標ラインLo をハンドル戻し方向における遅角側に設
定したので、ハンドル2の切り返し時のノブ位置補正を
避けることができ、ハンドル2を戻すときのハンドル2
の空転も少なくできる。従って、ハンドル2を一方のエ
ンドから他方のエンドまで回転操作するときの操作量を
少なくできる。
【0064】(c)例えばハンドル2を戻すときの制御
目標ラインをL1として各ハンドル操作条件において共
用すると、ハンドル2の切り返し時にノブ位置補正が実
行されて制御理想ラインLo からのずれ量を拡大させる
ことになるが、制御目標ラインLo を制御目標ラインL
1よりもハンドル戻し方向における遅角側としたので、
このようなずれ量の拡大を防止できる。従って、ハンド
ル2を中立位置に戻したときのノブ2aの操舵輪19に
対する位置精度をさほど損なわせずに済む。
【0065】(d)ハンドル2を中立位置に戻す過程に
おいて切り返し時のずれ分が保持されても、タイヤ切れ
角|t|が所定角度未満の領域では制御目標ラインL1
を、制御理想ラインLo と同じに設定し、ハンドル2の
切り返し時までの制御理想ラインLo からの実位置のず
れ量が多くなり過ぎないように考慮したので、ノブ2a
の中立位置での位置精度をこの点からもさほど損なわせ
ずに済む。
【0066】(e)ハンドル2の切り返し時のノブ2a
の実位置が、制御理想ラインLo に対してハンドル戻し
方向における遅角側にあって、ハンドル2を戻すときに
ノブ位置補正が行われるような場合でも、ハンドル2を
中立位置に戻すときに使用する制御目標ラインが制御理
想ラインLo に切り替わるので、ノブ2aの実位置の補
正量を制御理想ラインLo 上(但し許容値θo 内で)ま
でに抑えることができる。
【0067】(f)従来装置のようにハンドル角基準で
目標シリンダストロークを求めるのではなく、タイヤ切
れ角基準で目標ハンドル角θgを求めるようにしたの
で、ハンドル相対角度でのノブ位置補正を実現できる。
従って、実際のずれ量が360°以上であっても自然数
回転分(例えば1回転分)少ない補正量で済ませること
ができる。
【0068】(g)ずれ量ΔθがA°以下であるときに
は最短経路を通る目標方向にハンドル2が操作されたと
きに限り補正が実行されるので、実際にずれた角度量が
360°未満で180°を越えたときには、実際のずれ
量より少ない補正量で済ませることができる。
【0069】尚、本発明は上記各実施形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次
のように具体化することができる。 (1)ハンドル絶対角度に基づいてハンドル位置補正を
行うハンドル角補正装置に本発明を適用することもでき
る。例えば図9に示すマップM2のように、ハンドル2
を中立位置から切れ角が大きくなる方向に回転操作する
ときの制御目標ラインL2と、ハンドル2を中立位置に
戻すときの制御目標ライン(制御理想ライン)Lo とを
設定し、タイヤ切れ角|t|が所定角度以上の領域(t
≦−R2,t≧R1)で、ハンドル操作量に対するステ
アリングシリンダ12の駆動量の比を、他の領域−R2
<t<R1よりも相対的に大きく設定した構成としても
よい。この構成によっても、前記実施形態における
(a)〜(e)と同様の効果が得られる。勿論、実際の
ハンドル角から目標シリンダストロークを求め、実際の
シリンダストロークを目標シリンダストロークに合わせ
込むようにハンドル絶対角度での補正を行う従来装置
(図11)に、本発明を適用してもよい。
【0070】(2)補正の頻度を増やすために、ハンド
ル操作量に対するステアリングシリンダの駆動量の比
が、制御理想ラインLo におけるその比よりも大きくな
るように制御目標ラインを設定した従来技術で述べたよ
うなハンドル角補正装置において、タイヤ切れ角の所定
角度以上の領域で補正を掛かり難くした構成を採用する
こともできる。
【0071】例えば図10に示すマップM3のように、
制御目標ラインL3は、タイヤ切れ角が所定角度未満の
領域(−R2<t<R1)で、ハンドル操作量に対する
ステアリングシリンダの駆動量の比が、制御理想ライン
Lo におけるその比よりも小さくなるように設定され、
この領域で補正の頻度が増えるようになっている。そし
て、タイヤ切れ角が所定角度以上の領域(t≦−R2,
t≧R1)でハンドル操作量に対するステアリングシリ
ンダの駆動量の比が制御理想ラインLo におけるその比
よりも大きくなるように設定されている。制御目標ライ
ンL3は、ハンドルを切れ角が大きくなる方向に回転操
作するときと、ハンドルを中立位置に戻すときとで共通
に使用されるようになっている。
【0072】この構成によれば、例えばオービットロー
ルが100%を越えてハンドルの切り返し時に実位置が
D1点にあっても、切り返し後に実位置が制御目標ライ
ンL3上に補正され、その後、制御理想ラインLo とほ
ぼ平行な移動経路を辿り、タイヤ切れ角が所定角度未満
(t<R1)の領域に入った後に再び補正が掛かる(矢
印m4)。そのため、中立位置に戻したときのノブの位
置精度を前記実施形態よりも向上させることができる。
また、制御目標ラインをハンドル操作条件毎に使い分け
ることなく共用できるので、目標位置(目標ハンドル角
θg)を求めるための演算処理が簡単で済む。なお、タ
イヤ切れ角が所定角度以上の領域における制御目標ライ
ンL3の前記比は制御理想ラインLo におけるその比に
等しいことに限定されず、所定角度未満におけるその比
よりも大きな適宜な比に設定することができる。
【0073】(3)タイヤ切れ角tが−R1≦t≦R2
の範囲にあるときには、ハンドル2の操作方向がどちら
であっても共通の制御目標ラインLo を使用し、タイヤ
切れ角tがt<−R1,t>R2の範囲にあるときに限
り、ハンドル2の操作方向に応じて使用する制御目標ラ
インLo ,L1を使い分ける構成としてもよい。
【0074】(4)ステアリングシャフト3とポテンシ
ョメータ27との間にウォームギヤ等を有する減速ギヤ
を採用し、ポテンショメータ27で検出される絶対角度
の検出値を演算等により相対角度に変換し、タイヤ切れ
角tから求めた相対角度の目標ハンドル角θgに実ハン
ドル角θを補正する構成としてもよい。この場合、絶対
角度から相対角度に変換する演算手段(例えば計算処理
やマップ演算を実施するための手段)が、ハンドル角検
出手段を構成することになる。この構成によれば、絶対
角度から相対角度θを求めるための演算手段が必要には
なるものの、ハンドル角θの非検出領域を無くすことが
できる。
【0075】(5)ハンドル角θを検出するための検出
器としてロータリエンコーダを使用してもよい。この構
成によっても、ハンドル角θの非検出領域を無くすこと
ができる。
【0076】(6)ノブがないハンドルの位置補正を目
的として本発明を実施してもよい。ノブがないハンドル
においても本発明の適用により、直進走行時のハンドル
の位置ずれを極力回避できる。
【0077】(7)前記実施形態ではフォークリフトに
適用したが、パワーステアリング装置を備えるフォーク
リフト以外の産業車両、さらに自動車(乗用車)などの
車両において、本発明を広く適用することができる。
【0078】前記実施形態から把握され、特許請求の範
囲に記載されていない発明を、その効果とともに以下に
記載する。 (イ)請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の発明
において、前記操舵輪は前記ハンドルの操作量に応じて
吐出される作動油に基づき作動される油圧式のアクチュ
エータにより操向駆動されるようになっており、前記切
換手段は、前記アクチュエータに吐出された作動油の一
部をドレンタンクに還流させる還流通路上に設けられた
切換弁である。この構成によっても、請求項1〜請求項
6のいずれか一項に記載の発明と同様の効果を得ること
ができる。
【0079】(ロ)請求項5に記載の発明において、前
記制御手段は、前記ハンドルが前記実位置から前記目標
位置に至るのに最短経路で済む目標方向を検出する目標
方向検出手段と、前記ハンドルの操作方向を検出する操
作方向検出手段と、前記ハンドルの操作方向と前記目標
方向とが一致したときにのみ前記ハンドルの位置補正を
実行する補正実行選択手段とを備えている。この構成に
よれば、ハンドルが実位置から目標位置に至るのに最短
経路で済む目標方向にハンドルの操作方向が一致したと
きに限り、ハンドルの位置補正が実行されるため、ハン
ドルの実際のずれ量が360°未満で180°を越える
ときでも、補正量が180°未満で済み、ハンドルの位
置補正に伴うハンドルの空転量を一層少なくできる。
【0080】(ハ)請求項6に記載の発明において、前
記車両は産業車両である。この構成によれば、産業車両
においても、請求項6に記載の発明と同様の効果を得る
ことができる。
【0081】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1及び請求項
6に記載の発明によれば、ハンドルを位置補正するため
の制御目標値を、切れ角が所定角度以上の領域でハンド
ルの位置補正が相対的にかかり難くなるように設定した
ので、ハンドルの中立位置での位置精度をさほど損なわ
せることなく、ハンドルを一方のエンドから他方のエン
ドまで回転操作するときの操作量を相対的に少なくでき
る。
【0082】請求項2及び請求項6に記載の発明によれ
ば、ハンドルの操作量に対する駆動手段の駆動量の比
が、切れ角が所定角度以上の領域において所定角度未満
の領域よりも相対的に大きくなるように制御目標値を設
定したので、ハンドルの実位置が制御目標値に対して遅
角側にずれ難くなる。
【0083】請求項3及び請求項6に記載の発明によれ
ば、少なくとも切れ角が所定角度以上の領域において、
ハンドル操作条件毎に制御目標値を個別に設定し、ハン
ドルを中立位置に戻すときの制御目標値を、ハンドルを
中立位置から回転操作するときの制御目標値に対してハ
ンドル戻し方向における遅角側に設定したので、中立位
置に戻すときにハンドルの位置補正をかかり難くするこ
とができる。
【0084】請求項4及び請求項6に記載の発明によれ
ば、切れ角が所定角度未満の領域において制御目標値を
制御理想値に設定し、切れ角が所定角度以上の領域にお
いてハンドルの操作量に対する駆動手段の駆動量の比が
制御理想値におけるその比よりも大きくなるように制御
目標値を設定したので、製品間のばらつきやハンドルの
操作速度によって、ハンドルの操作量に応じて駆動手段
に吐出される作動流体の実吐出量が理論吐出量を越えて
ハンドルの実位置が制御理想値よりも遅角側にずれるこ
とがあっても、ハンドルの操作量を相対的に少なくでき
る。
【0085】請求項5及び請求項6に記載の発明では、
ハンドルの実位置をハンドル相対角度で検出し、切れ角
から決まる制御目標値をハンドル相対角度で求まるよう
に設定し、ハンドルの位置補正をハンドル相対角度での
ずれ量に基づき行うようにしたので、ハンドルが360
度以上ずれた場合でも、1回転の自然数倍少ない360
度未満の補正量で済ませることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態におけるマップの一部を示すグラ
フ。
【図2】パワーステアリング装置の模式図。
【図3】ノブ位置補正制御の説明図。
【図4】同じく説明図。
【図5】ハンドル角の検出領域を説明するための平面
図。
【図6】マップを示すグラフ。
【図7】ノブ位置補正制御処理のフローチャート。
【図8】同じくフローチャート。
【図9】別例のマップを示すグラフ。
【図10】図9と異なる別例のマップを示すグラフ。
【図11】従来装置の模式図。
【図12】従来のマップを示すグラフ。
【符号の説明】
1…パワーステアリング装置、2…ハンドル、19…操
舵輪、22…切換手段としての電磁切換弁、27…操作
方向検出手段を構成するとともにハンドル角検出手段と
してのとしてのポテンショメータ、28…ハンドル操作
速度検出手段及び舵角速度検出手段を構成するとともに
舵角検出手段としてのポテンショメータ、30…制御手
段、制御目標値演算手段及び操作方向検出手段を構成す
るとともに目標方向検出手段及び補正実行選択手段とし
てのCPU、31…制御目標値演算手段を構成するRO
M、34…操作方向検出手段を構成するカウンタ、37
…制御手段を構成する励消磁駆動回路、F…車両として
のフォークリフト。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルの操作に応じて操舵輪を操向さ
    せるための駆動手段と、 前記ハンドルの実位置を検出するハンドル角検出手段
    と、 前記操舵輪の切れ角を検出する舵角検出手段と、 前記ハンドルの実位置を位置補正するうえでの目標位置
    となる制御目標値を前記切れ角から求めるための制御目
    標値演算手段と、 前記ハンドルの操作量に対する前記駆動手段の駆動量の
    割合を減少させる補正手段と、 前記ハンドルの実位置と前記目標位置とのずれ量が少な
    くとも許容範囲内に収まるように前記補正手段を駆動制
    御する制御手段とを備えており、 前記制御目標値演算手段により求められる前記制御目標
    値は、前記切れ角が所定角度以上の領域で前記ハンドル
    の位置補正が相対的にかかり難くなるように設定されて
    いるパワーステアリング装置におけるハンドル角補正装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御目標値は、前記ハンドルの操作
    量に対する前記駆動手段の駆動量の比が、前記切れ角が
    所定角度以上の領域において、該所定角度未満の領域よ
    りも相対的に大きくなるように設定されている請求項1
    に記載のパワーステアリング装置におけるハンドル角補
    正装置。
  3. 【請求項3】 前記制御目標値は、少なくとも前記切れ
    角が前記所定角度以上の領域において、前記ハンドルを
    中立位置から切れ角が大きくなる方向に回転操作すると
    きと、前記ハンドルを中立位置に戻すときとで個別に設
    定されており、前記切れ角が前記所定角度以上の領域に
    おいて、前記ハンドルを中立位置に戻すときの制御目標
    値が、前記ハンドルを中立位置から回転操作するときの
    前記制御目標値に対し、前記ハンドルを中立位置に戻す
    方向へのハンドル操作時における遅角側に設定されてい
    る請求項2に記載のパワーステアリング装置におけるハ
    ンドル角補正装置。
  4. 【請求項4】 前記制御目標値は、前記切れ角が前記所
    定角度未満の領域において制御理想値に設定されてお
    り、該切れ角が前記所定角度以上の領域において前記ハ
    ンドルの操作量に対する前記駆動手段の駆動量の比が、
    当該制御理想値におけるその比よりも大きくなるように
    設定されている請求項2又は請求項3に記載のパワース
    テアリング装置におけるハンドル角補正装置。
  5. 【請求項5】 前記ハンドル角検出手段は前記ハンドル
    の実位置をハンドル相対角度で検出し、前記制御目標値
    演算手段には前記切れ角からハンドル相対角度で決まる
    ように前記制御目標値が設定されており、前記制御手段
    は前記ハンドルの実位置と前記目標位置との相対角度で
    のずれ量が少なくとも許容範囲内に収まるように前記補
    正手段を駆動制御する請求項1〜請求項4のいずれか一
    項に記載のパワーステアリング装置におけるハンドル角
    補正装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記
    載の前記ハンドル角補正装置を備えている車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001191877A (ja) * 1999-10-27 2001-07-17 Fujitsu Ten Ltd 車両の運転支援装置およびステアリング角検出装置
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CN109923028A (zh) * 2016-11-09 2019-06-21 株式会社电装 中立点检测装置以及转向操纵控制系统

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