JPH10119780A - 遠隔制御・遠隔監視可能な列車計測システム - Google Patents
遠隔制御・遠隔監視可能な列車計測システムInfo
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- JPH10119780A JPH10119780A JP8272127A JP27212796A JPH10119780A JP H10119780 A JPH10119780 A JP H10119780A JP 8272127 A JP8272127 A JP 8272127A JP 27212796 A JP27212796 A JP 27212796A JP H10119780 A JPH10119780 A JP H10119780A
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- Telephonic Communication Services (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 列車に搭載された計測装置を遠隔地から制御
でき、計測装置を遠隔地において監視できる、オペレー
タ不要の列車計測システムを提供する。 【解決手段】 列車計測システム１は、列車２に搭載さ
れた計測装置３と、列車外に設置された車外装置５とか
ら成る。計測装置３は、列車の加速度等の信号を検出す
る種々のセンサ６と、該センサからの信号を処理する信
号処理装置７と、通信のための第１信号送受信装置９と
で構成される。車外装置５は、第１信号送受信装置９と
通信を行う第２信号送受信装置１０と、第２信号送受信
装置１０の通信の制御を行う制御装置１１とで構成され
る。また、車外装置５には、第２信号送受信装置１０に
接続された監視装置１３が設けられる。制御装置１１に
よって遠隔地から制御でき、監視装置１３によって、計
測装置の諸データを遠隔地で監視でき、列車内にはオペ
レータや監視者を不要にする。
でき、計測装置を遠隔地において監視できる、オペレー
タ不要の列車計測システムを提供する。 【解決手段】 列車計測システム１は、列車２に搭載さ
れた計測装置３と、列車外に設置された車外装置５とか
ら成る。計測装置３は、列車の加速度等の信号を検出す
る種々のセンサ６と、該センサからの信号を処理する信
号処理装置７と、通信のための第１信号送受信装置９と
で構成される。車外装置５は、第１信号送受信装置９と
通信を行う第２信号送受信装置１０と、第２信号送受信
装置１０の通信の制御を行う制御装置１１とで構成され
る。また、車外装置５には、第２信号送受信装置１０に
接続された監視装置１３が設けられる。制御装置１１に
よって遠隔地から制御でき、監視装置１３によって、計
測装置の諸データを遠隔地で監視でき、列車内にはオペ
レータや監視者を不要にする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、列車に搭載されて各種
データを計測する計測装置を制御し、その計測装置のデ
ータを監視する列車計測システムに関する。
データを計測する計測装置を制御し、その計測装置のデ
ータを監視する列車計測システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】鉄道における計測は長い間経験と勘に頼
ってきた。近年になり、各種センサの普及と処理技術の
向上に伴い、鉄道の計測にも、それらのセンサや処理技
術が利用されてきている。鉄道は膨大な設備を備えた重
装備型の産業であり、メンテナンスには多くの人出と経
費を費やしている。このため、メンテナンスの必要時期
等を的確に判断するため、設備の状態の監視と列車の動
揺等の定量的なデータの計測は、不可欠である。
ってきた。近年になり、各種センサの普及と処理技術の
向上に伴い、鉄道の計測にも、それらのセンサや処理技
術が利用されてきている。鉄道は膨大な設備を備えた重
装備型の産業であり、メンテナンスには多くの人出と経
費を費やしている。このため、メンテナンスの必要時期
等を的確に判断するため、設備の状態の監視と列車の動
揺等の定量的なデータの計測は、不可欠である。
【０００３】鉄道の検査・計測（検測）については、大
型で且つ単独で鉄道を走行する軌道検測車が導入され、
定期的な測定による状態監視が実施されている。しか
し、現在の軌道検測車は高性能ではあるが、高価であ
り、運用も限定される。そこで、旅客用列車や貨物用列
車等の営業車や保守用車への搭載が可能な経済的且つ必
要十分な精度を持つ検測システムが開発されている。こ
の検測システムにおいて、列車に搭載される計測機の制
御は、列車上において操作しなければならない。また、
データの監視も車上で行っている。
型で且つ単独で鉄道を走行する軌道検測車が導入され、
定期的な測定による状態監視が実施されている。しか
し、現在の軌道検測車は高性能ではあるが、高価であ
り、運用も限定される。そこで、旅客用列車や貨物用列
車等の営業車や保守用車への搭載が可能な経済的且つ必
要十分な精度を持つ検測システムが開発されている。こ
の検測システムにおいて、列車に搭載される計測機の制
御は、列車上において操作しなければならない。また、
データの監視も車上で行っている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、計測機
の制御を行うためには、車上において操作する必要があ
り、操作のためにオペレータを必要としている。また、
測定データの監視も車上で行うため、オペレータや監視
者が必要であり、オペレータ等のためのスペースが必要
になる。従って、空間的な余裕のない営業車や保守用車
に計測機を常設することが困難な場合も多い。このた
め、多くの重要な計測は、軌道検測車等の専用車両で行
うか、営業車に特別車両を連結して、その車両に多くの
機材とオペレータ等を乗り込ませる必要がある。
の制御を行うためには、車上において操作する必要があ
り、操作のためにオペレータを必要としている。また、
測定データの監視も車上で行うため、オペレータや監視
者が必要であり、オペレータ等のためのスペースが必要
になる。従って、空間的な余裕のない営業車や保守用車
に計測機を常設することが困難な場合も多い。このた
め、多くの重要な計測は、軌道検測車等の専用車両で行
うか、営業車に特別車両を連結して、その車両に多くの
機材とオペレータ等を乗り込ませる必要がある。
【０００５】従って、本発明の目的は、列車に搭載され
た計測装置を遠隔地から制御でき、計測装置を遠隔地に
おいて監視できる、オペレータ不要の列車計測システム
を提供することにある。
た計測装置を遠隔地から制御でき、計測装置を遠隔地に
おいて監視できる、オペレータ不要の列車計測システム
を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決する手段】かかる目的を達成するため、本
発明によれば、列車に搭載されており、列車の加速度等
の信号を検出する種々のセンサと、該センサからの信号
を処理する信号処理手段と、通信のための第１の信号送
受信手段とで構成された計測装置と：列車外に設置され
ており、前記第１信号送受信手段と通信を行う第２の信
号送受信手段と、該第２信号送受信手段の通信の制御を
行う制御手段とで構成された車外装置と：から成り、車
外装置から計測装置を制御することを特徴とする列車計
測システムが提供され、これによって、列車に搭載され
た計測装置を遠隔地から制御でき、列車内にはオペレー
タを不要にできる。
発明によれば、列車に搭載されており、列車の加速度等
の信号を検出する種々のセンサと、該センサからの信号
を処理する信号処理手段と、通信のための第１の信号送
受信手段とで構成された計測装置と：列車外に設置され
ており、前記第１信号送受信手段と通信を行う第２の信
号送受信手段と、該第２信号送受信手段の通信の制御を
行う制御手段とで構成された車外装置と：から成り、車
外装置から計測装置を制御することを特徴とする列車計
測システムが提供され、これによって、列車に搭載され
た計測装置を遠隔地から制御でき、列車内にはオペレー
タを不要にできる。
【０００７】また、本発明によれば、列車に搭載されて
おり、列車の加速度等の信号を検出する種々のセンサ
と、該センサからの信号を処理する信号処理手段と、通
信のための第１の信号送受信手段とで構成された計測装
置と：列車外に設置されており、前記第１信号送受信手
段と通信を行う第２の信号送受信手段と、該第２信号送
受信手段の受信データを監視する手段とで構成された車
外装置と：から成り、車外装置によって計測装置の諸デ
ータを監視することを特徴とする列車計測システムが提
供され、これによって、列車に搭載された計測装置の諸
データを遠隔地で監視でき、列車内にはオペレータや監
視者を不要にできる。
おり、列車の加速度等の信号を検出する種々のセンサ
と、該センサからの信号を処理する信号処理手段と、通
信のための第１の信号送受信手段とで構成された計測装
置と：列車外に設置されており、前記第１信号送受信手
段と通信を行う第２の信号送受信手段と、該第２信号送
受信手段の受信データを監視する手段とで構成された車
外装置と：から成り、車外装置によって計測装置の諸デ
ータを監視することを特徴とする列車計測システムが提
供され、これによって、列車に搭載された計測装置の諸
データを遠隔地で監視でき、列車内にはオペレータや監
視者を不要にできる。
【０００８】本発明においては、上記の列車計測システ
ムにおいて、前記車外装置の第２信号送受信手段から前
記計測装置の第１信号送受信手段に、計測または監視用
のアプリケーション・ソフトウエアを送信することがで
き、これによって、必要に応じて、信号の処理の仕方を
簡単に車外装置から変更することができる。また、計測
装置の第１信号送受信手段と前記車外装置の第２信号送
受信手段とは、移動体通信網を介して接続することがで
きる。
ムにおいて、前記車外装置の第２信号送受信手段から前
記計測装置の第１信号送受信手段に、計測または監視用
のアプリケーション・ソフトウエアを送信することがで
き、これによって、必要に応じて、信号の処理の仕方を
簡単に車外装置から変更することができる。また、計測
装置の第１信号送受信手段と前記車外装置の第２信号送
受信手段とは、移動体通信網を介して接続することがで
きる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。本発明の列車計測システムの具体例として、列
車の動揺を測定して列車の乗り心地等の向上のためのデ
ータを得るのに用いる動揺測定システムを用いて説明す
る。図１は、本発明に係る列車計測システム１の全体構
成図を示している。図１において、列車計測システム１
は、列車２に搭載された計測装置３と、列車２の外側す
なわち車外（代表的には地上）に設置された車外装置５
とから構成される。計測装置３は、列車の加速度、列車
の速度、列車の地点等の種々の信号を検出する種々のセ
ンサ群６と、センサ群６からの信号をディジタル・フィ
ルタ処理及びその後の演算処理等の処理をする信号処理
装置７と、通信のための第１の信号送受信装置９とから
構成されている。また、車外装置５は、計測装置３の第
１信号送受信装置９と通信を行う第２の信号送受信装置
１０と、第２信号送受信装置１０の通信の制御を行う制
御装置１１とを備え、更に、第２信号送受信装置１０に
接続されて、計測装置３から送信されてくる種々のデー
タを監視する監視装置１３を備えている。
明する。本発明の列車計測システムの具体例として、列
車の動揺を測定して列車の乗り心地等の向上のためのデ
ータを得るのに用いる動揺測定システムを用いて説明す
る。図１は、本発明に係る列車計測システム１の全体構
成図を示している。図１において、列車計測システム１
は、列車２に搭載された計測装置３と、列車２の外側す
なわち車外（代表的には地上）に設置された車外装置５
とから構成される。計測装置３は、列車の加速度、列車
の速度、列車の地点等の種々の信号を検出する種々のセ
ンサ群６と、センサ群６からの信号をディジタル・フィ
ルタ処理及びその後の演算処理等の処理をする信号処理
装置７と、通信のための第１の信号送受信装置９とから
構成されている。また、車外装置５は、計測装置３の第
１信号送受信装置９と通信を行う第２の信号送受信装置
１０と、第２信号送受信装置１０の通信の制御を行う制
御装置１１とを備え、更に、第２信号送受信装置１０に
接続されて、計測装置３から送信されてくる種々のデー
タを監視する監視装置１３を備えている。
【００１０】列車計測システム１が動揺測定システムの
場合、計測装置３の信号処理装置７は、列車の動揺を自
動的に測定するため、ディジタル・フィルタ処理やその
他の演算処理を行うことのできる、コンピュータ内蔵の
自動動揺測定装置である。第１信号送受信装置９と第２
信号送受信装置１０との送受信は、アンテナ１４を介し
て、例えば、ＮＴＴ等の移動体通信網、公衆電話回線を
利用して行われる。なお、列車２は、鉄道を走行してお
り、通常、車外装置５は、例えば、２００Kmとか地域と
かの所定の範囲をもって定められた保線区毎に設けられ
る。このため、走行中の列車の計測装置３で計測された
データは、列車の走行位置に対応する保線区に設置され
た車外装置５に送られ、そのようにして、各保線区の車
外装置５へ列車２から次々に計測データが送られる。
場合、計測装置３の信号処理装置７は、列車の動揺を自
動的に測定するため、ディジタル・フィルタ処理やその
他の演算処理を行うことのできる、コンピュータ内蔵の
自動動揺測定装置である。第１信号送受信装置９と第２
信号送受信装置１０との送受信は、アンテナ１４を介し
て、例えば、ＮＴＴ等の移動体通信網、公衆電話回線を
利用して行われる。なお、列車２は、鉄道を走行してお
り、通常、車外装置５は、例えば、２００Kmとか地域と
かの所定の範囲をもって定められた保線区毎に設けられ
る。このため、走行中の列車の計測装置３で計測された
データは、列車の走行位置に対応する保線区に設置され
た車外装置５に送られ、そのようにして、各保線区の車
外装置５へ列車２から次々に計測データが送られる。
【００１１】図２に計測装置３のブロック図を示し、図
３に計測装置３の外観を示す。計測装置３のセンサ群６
は、図２に示すように、加速度センサ１５、速度発電機
で構成される速度センサ１７、鉄道に敷設された列車の
地点情報の発信手段からの信号を検知する地点検知セン
サ１８、対向する列車とのすれ違いを検知する対向検知
センサ１９を含んでいる。更に、列車インタフェース２
１や外部スイッチ２２が付加されている。これらのセン
サ等の信号の内、加速度センサ１５の出力は、動揺信号
として使用され、速度センサ１７及び地点検知センサ１
８の出力は、速度及び距離の積算を算出するのに使用さ
れ、対向検知センサ１９の出力は、動揺信号等の補正に
使用される。また、列車インタフェース２１からは、例
えば、列車の登録番号やその他の情報が出力される。外
部スイッチ２２は、他の情報の入力や、計測演算の割り
込み等、任意に使用できる。
３に計測装置３の外観を示す。計測装置３のセンサ群６
は、図２に示すように、加速度センサ１５、速度発電機
で構成される速度センサ１７、鉄道に敷設された列車の
地点情報の発信手段からの信号を検知する地点検知セン
サ１８、対向する列車とのすれ違いを検知する対向検知
センサ１９を含んでいる。更に、列車インタフェース２
１や外部スイッチ２２が付加されている。これらのセン
サ等の信号の内、加速度センサ１５の出力は、動揺信号
として使用され、速度センサ１７及び地点検知センサ１
８の出力は、速度及び距離の積算を算出するのに使用さ
れ、対向検知センサ１９の出力は、動揺信号等の補正に
使用される。また、列車インタフェース２１からは、例
えば、列車の登録番号やその他の情報が出力される。外
部スイッチ２２は、他の情報の入力や、計測演算の割り
込み等、任意に使用できる。
【００１２】信号処理装置７は、上記のように、コンピ
ュータ内蔵の自動動揺測定装置であり、ユニットとして
形成されている。この信号処理装置７には、センサ群６
の加速度センサ１５、速度センサ１７、地点検知センサ
１８の検知信号が入力されており、また、列車インタフ
ェース２１及び外部スイッチ２２からの信号も入力され
る。信号処理装置７には、アナログ出力端子２３、ディ
ジタル出力端子２５が設けられ、これらの出力を用い
て、列車内でモニター装置に接続して計測データの監視
が可能になり、他の機器への接続も可能にしている。更
に、信号処理装置７には、パーソナル・コンピュータ
（ＰＣ）２６が接続されており、所定の動揺測定以外の
処理やその他の任意の処理を行うのに便利なようになっ
ている。
ュータ内蔵の自動動揺測定装置であり、ユニットとして
形成されている。この信号処理装置７には、センサ群６
の加速度センサ１５、速度センサ１７、地点検知センサ
１８の検知信号が入力されており、また、列車インタフ
ェース２１及び外部スイッチ２２からの信号も入力され
る。信号処理装置７には、アナログ出力端子２３、ディ
ジタル出力端子２５が設けられ、これらの出力を用い
て、列車内でモニター装置に接続して計測データの監視
が可能になり、他の機器への接続も可能にしている。更
に、信号処理装置７には、パーソナル・コンピュータ
（ＰＣ）２６が接続されており、所定の動揺測定以外の
処理やその他の任意の処理を行うのに便利なようになっ
ている。
【００１３】信号処理装置７には、第１信号送受信装置
９が接続されて、アンテナ１４から信号処理装置７の計
測データを送信し、また、車外装置５からの信号を受信
するようになっている。第１信号送受信装置９は、信号
処理装置７に接続されるモデム２７と、ディジタル携帯
電話等の移動電話及びその充電器付き置き台から成る電
話装置２９と、アンテナ１４へのケーブル３０と、必要
に応じて設けられる車載用ブースタ３１とから構成され
る。図２の破線に示すように、信号処理装置７と、モデ
ム２７及び電話装置とは、１つのユニットの中に収容さ
れ、計測装置本体３３を構成している。図３は、この計
測装置本体３３とケーブル３０とブースタ３１とアンテ
ナ１４との外観を示している。このように、小型のユニ
ット化した装置を列車内に設置して、各種センサを計測
装置本体３３の前面のコネクタに接続するだけの手間
で、列車の諸データを車外で得ることができる。なお、
計測装置本体３３には、図２に示すように、信号処理装
置７や第１信号送受信装置９等のための、電源装置３４
が設けられ、必要な電圧及び電流の電力を各装置に供給
している。
９が接続されて、アンテナ１４から信号処理装置７の計
測データを送信し、また、車外装置５からの信号を受信
するようになっている。第１信号送受信装置９は、信号
処理装置７に接続されるモデム２７と、ディジタル携帯
電話等の移動電話及びその充電器付き置き台から成る電
話装置２９と、アンテナ１４へのケーブル３０と、必要
に応じて設けられる車載用ブースタ３１とから構成され
る。図２の破線に示すように、信号処理装置７と、モデ
ム２７及び電話装置とは、１つのユニットの中に収容さ
れ、計測装置本体３３を構成している。図３は、この計
測装置本体３３とケーブル３０とブースタ３１とアンテ
ナ１４との外観を示している。このように、小型のユニ
ット化した装置を列車内に設置して、各種センサを計測
装置本体３３の前面のコネクタに接続するだけの手間
で、列車の諸データを車外で得ることができる。なお、
計測装置本体３３には、図２に示すように、信号処理装
置７や第１信号送受信装置９等のための、電源装置３４
が設けられ、必要な電圧及び電流の電力を各装置に供給
している。
【００１４】車外装置５は、図１に図示のように、第２
信号送受信装置１０と制御装置１１と監視装置１３を備
えていれば、任意の構成にすることができる。その１つ
の構成例を図４に示す。図示のように、車外装置５の第
２信号送受信装置１０はモデムで構成できる。モデムは
公衆電話回線に接続され、移動電話局のアンテナから信
号の送受信を行う。また、制御装置１１及び監視装置１
３は、パーソナル・コンピュータ（ＰＣ）３５と、モニ
ター（ＣＲＴ）３７と、キーボード３８やマウス及びそ
の他の入力手段とで構成できる。
信号送受信装置１０と制御装置１１と監視装置１３を備
えていれば、任意の構成にすることができる。その１つ
の構成例を図４に示す。図示のように、車外装置５の第
２信号送受信装置１０はモデムで構成できる。モデムは
公衆電話回線に接続され、移動電話局のアンテナから信
号の送受信を行う。また、制御装置１１及び監視装置１
３は、パーソナル・コンピュータ（ＰＣ）３５と、モニ
ター（ＣＲＴ）３７と、キーボード３８やマウス及びそ
の他の入力手段とで構成できる。
【００１５】これらの構成で成る、列車計測システム１
を用いて、遠隔計測を行う操作を説明する。走行中の列
車２に設置された計測装置３において、出力処理装置７
によって、加速度センサ１５からの動揺信号が処理さ
れ、速度センサ１７及び地点検知センサ１８からの信号
によって、距離の積算や速度が算出される。また、対向
検知センサ１９や列車インタフェース２１からの信号を
受け入れて、計測データに必要な情報を付加することも
できる。更に、アナログ出力端子２３及びディジタル出
力端子２５を用いて、信号処理装置７で処理されたデー
タを列車内でも監視することができ、列車内で他の機器
に接続して、所望のシステムを構築することもできる。
を用いて、遠隔計測を行う操作を説明する。走行中の列
車２に設置された計測装置３において、出力処理装置７
によって、加速度センサ１５からの動揺信号が処理さ
れ、速度センサ１７及び地点検知センサ１８からの信号
によって、距離の積算や速度が算出される。また、対向
検知センサ１９や列車インタフェース２１からの信号を
受け入れて、計測データに必要な情報を付加することも
できる。更に、アナログ出力端子２３及びディジタル出
力端子２５を用いて、信号処理装置７で処理されたデー
タを列車内でも監視することができ、列車内で他の機器
に接続して、所望のシステムを構築することもできる。
【００１６】計測装置３の信号処理装置７における動揺
信号の処理は、必要に応じて、動揺地点の検出や動揺頻
度の測定、乗り心地レベルの算出などが、車外装置５の
制御装置１１から設定される。車外装置５の制御装置１
１において設定された処理の仕方は、第２信号送受信装
置１０を介して、計測装置３の第１信号送受信装置９に
移動体通信網を介して送られ、信号処理装置７に送られ
る。信号処理装置７はその設定の内容に従って、動揺地
点の検出や動揺頻度の測定、乗り心地レベルの算出など
を行う。また、新たな処理の要求を必要とする場合、車
外装置５の制御装置１１には、新規に作成された処理ソ
フトウエアがロードされ、この処理ソフトウエアのデー
タを、第２信号送受信装置１０から信号処理装置７に送
り込み、その処理を行うようにもできる。
信号の処理は、必要に応じて、動揺地点の検出や動揺頻
度の測定、乗り心地レベルの算出などが、車外装置５の
制御装置１１から設定される。車外装置５の制御装置１
１において設定された処理の仕方は、第２信号送受信装
置１０を介して、計測装置３の第１信号送受信装置９に
移動体通信網を介して送られ、信号処理装置７に送られ
る。信号処理装置７はその設定の内容に従って、動揺地
点の検出や動揺頻度の測定、乗り心地レベルの算出など
を行う。また、新たな処理の要求を必要とする場合、車
外装置５の制御装置１１には、新規に作成された処理ソ
フトウエアがロードされ、この処理ソフトウエアのデー
タを、第２信号送受信装置１０から信号処理装置７に送
り込み、その処理を行うようにもできる。
【００１７】計測装置３における測定は、信号処理装置
７の処理ソフトウエアに従って、時間や距離によって自
動的に測定を開始し且つ測定を停止するのが可能であ
る。これとは別に、車外装置５からの操作によっても、
制御信号の送信等によって測定の開始及び停止を制御で
きる。
７の処理ソフトウエアに従って、時間や距離によって自
動的に測定を開始し且つ測定を停止するのが可能であ
る。これとは別に、車外装置５からの操作によっても、
制御信号の送信等によって測定の開始及び停止を制御で
きる。
【００１８】計測装置３の信号処理装置７で測定された
データは、逐次、移動体通信網を利用して、鉄道の所定
位置に設置された車外装置５の第２信号送受信装置１０
に送られ、監視装置１３（例えば、図４のパーソナル・
コンピュータ３５）に入力される。この送信データは、
監視装置１３で監視され、列車２の計測データは、車外
で監視される。なお、自動測定に必要な時間のため、計
測装置本体３３内の電池３９（図２）によってバックア
ップされた時計（図示せず）が使用される。また、自動
測定に必要な距離は、速度センサ１７と地点検知センサ
１８の信号からの積算処理や、外部スイッチ２２を用い
た開始距離の設定、列車インタフェース２１を用いて距
離情報から得られる。このように、自動測定に必要な時
間と距離の情報は、計測装置３（特に、信号処理装置
７）において、そのまま得られ、計測装置３は、完全に
無人の自動測定を行う。
データは、逐次、移動体通信網を利用して、鉄道の所定
位置に設置された車外装置５の第２信号送受信装置１０
に送られ、監視装置１３（例えば、図４のパーソナル・
コンピュータ３５）に入力される。この送信データは、
監視装置１３で監視され、列車２の計測データは、車外
で監視される。なお、自動測定に必要な時間のため、計
測装置本体３３内の電池３９（図２）によってバックア
ップされた時計（図示せず）が使用される。また、自動
測定に必要な距離は、速度センサ１７と地点検知センサ
１８の信号からの積算処理や、外部スイッチ２２を用い
た開始距離の設定、列車インタフェース２１を用いて距
離情報から得られる。このように、自動測定に必要な時
間と距離の情報は、計測装置３（特に、信号処理装置
７）において、そのまま得られ、計測装置３は、完全に
無人の自動測定を行う。
【００１９】地上側の車外装置５において、設定や操
作、測定データの確認や記録は、モニター３７の画面や
キーボード３８等を使用して行われる。また、使用目的
に応じたソフトウエアを作成し送信することによって、
所望する種々のシステムを構築できる。例えば、制御
は、鉄道上の決まったある地点で行い、測定データは、
そのデータを必要とする箇所（制御する場所とは違う
所）へ送信するシステムも実現できる。また、連続的に
データ監視の必要がない場合には、測定データを列車上
の信号処理装置７の記憶装置に蓄積し、必要なときにそ
のデータを車外装置５に送らせてそのデータを読み取る
こともできる。
作、測定データの確認や記録は、モニター３７の画面や
キーボード３８等を使用して行われる。また、使用目的
に応じたソフトウエアを作成し送信することによって、
所望する種々のシステムを構築できる。例えば、制御
は、鉄道上の決まったある地点で行い、測定データは、
そのデータを必要とする箇所（制御する場所とは違う
所）へ送信するシステムも実現できる。また、連続的に
データ監視の必要がない場合には、測定データを列車上
の信号処理装置７の記憶装置に蓄積し、必要なときにそ
のデータを車外装置５に送らせてそのデータを読み取る
こともできる。
【００２０】
【発明の効果】本発明によれば、列車で使用される計測
装置に通信のための送受信手段を組み込み、計測装置の
制御を遠隔地より可能にし、また、遠隔地において測定
データの監視を可能にする。このことにより、列車には
オペレータを不要にした無人の列車計測システムが得ら
れ、列車での計測の省人化が進められる。更に、機器の
みを列車に設備するでけで、設定は車外から可能になる
ことにより、空間の限られた営業車や保守用車にも、計
測装置を常設しやすくなる。これらにより、より正確に
安全で快適な計測を列車上で実現でき、鉄道における計
測装置の普及の推進と、これによってもとらせられる
「より早く安全で快適な」鉄道の発展に大いに貢献でき
る。
装置に通信のための送受信手段を組み込み、計測装置の
制御を遠隔地より可能にし、また、遠隔地において測定
データの監視を可能にする。このことにより、列車には
オペレータを不要にした無人の列車計測システムが得ら
れ、列車での計測の省人化が進められる。更に、機器の
みを列車に設備するでけで、設定は車外から可能になる
ことにより、空間の限られた営業車や保守用車にも、計
測装置を常設しやすくなる。これらにより、より正確に
安全で快適な計測を列車上で実現でき、鉄道における計
測装置の普及の推進と、これによってもとらせられる
「より早く安全で快適な」鉄道の発展に大いに貢献でき
る。
【図１】本発明の１実施例となる遠隔制御・遠隔監視可
能な列車計測システムの概略構成図である。
能な列車計測システムの概略構成図である。
【図２】図１の列車計測システムの列車に搭載される計
測装置のブロック図である。
測装置のブロック図である。
【図３】図２の計測装置の外観図である。
【図４】図１の列車計測システムの車外装置の１例のブ
ロック図である。
ロック図である。
１ 列車計測システム ２ 列車 ３ 計測装置 ５ 車外装置 ６ 種々のセンサ群 ７ 信号処理装置 ９ 第１信号送受信装置 １０ 第２信号送受信装置 １１ 制御装置 １３ 監視装置 １５ 加速度センサ １７ 速度センサ １８ 地点検知センサ ２７ モデム ２９ 電話装置 ３１ ブースタ ３３ 計測装置本体 ３７ モニター ３８ キーボード
Claims (4)
- 【請求項１】 列車に搭載されており、列車の加速度等
の信号を検出する種々のセンサと、該センサからの信号
を処理する信号処理手段と、通信のための第１の信号送
受信手段とで構成された計測装置と、 列車外に設置されており、前記第１信号送受信手段と通
信を行う第２の信号送受信手段と、該第２信号送受信手
段の通信の制御を行う制御手段とで構成された車外装置
とから成り、 車外装置から計測装置を制御することを特徴とする列車
計測システム。 - 【請求項２】 列車に搭載されており、列車の加速度等
の信号を検出する種々のセンサと、該センサからの信号
を処理する信号処理手段と、通信のための第１の信号送
受信手段とで構成された計測装置と、 列車外に設置されており、前記第１信号送受信手段と通
信を行う第２の信号送受信手段と、該第２信号送受信手
段の受信データを監視する手段とで構成された車外装置
とから成り、 車外装置によって計測装置の各データを監視することを
特徴とする列車計測システム。 - 【請求項３】 請求項１または２に記載のシステムにお
いて、前記車外装置は第２信号送受信手段から前記計測
装置の第１信号送受信手段に、計測または監視用のアプ
リケーションソフトウエアを送信することを特徴とする
システム。 - 【請求項４】 請求項１または２に記載のシステムにお
いて、前記計測装置の第１信号送受信手段と前記車外装
置の第２信号送受信手段とは、移動体通信網を介して接
続されていることを特徴とするシステム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8272127A JPH10119780A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 遠隔制御・遠隔監視可能な列車計測システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8272127A JPH10119780A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 遠隔制御・遠隔監視可能な列車計測システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10119780A true JPH10119780A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17509474
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8272127A Pending JPH10119780A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 遠隔制御・遠隔監視可能な列車計測システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10119780A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100644226B1 (ko) * | 2000-12-14 | 2006-11-10 | 김봉택 | 씨비티씨 무선통신 네트워크를 이용한 열차 자동 검수시스템 및 그 제어방법 |
| JP2013523019A (ja) * | 2010-03-19 | 2013-06-13 | アクセンチュア グローバル サービスィズ リミテッド | インテリジェントネットワーク |
| JP2015085704A (ja) * | 2013-10-28 | 2015-05-07 | 株式会社エイクラ通信 | 情報通信システム |
| CN105128891A (zh) * | 2015-09-02 | 2015-12-09 | 株洲南车时代电气股份有限公司 | 一种列车运行监控系统 |
| JP2020083072A (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | 株式会社東芝 | 電子装置、方法およびプログラム |
| WO2023026995A1 (ja) * | 2021-08-23 | 2023-03-02 | オシュン株式会社 | コネクタハブシステム、制御方法及び制御プログラム |
-
1996
- 1996-10-15 JP JP8272127A patent/JPH10119780A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100644226B1 (ko) * | 2000-12-14 | 2006-11-10 | 김봉택 | 씨비티씨 무선통신 네트워크를 이용한 열차 자동 검수시스템 및 그 제어방법 |
| US9876856B2 (en) | 2008-05-09 | 2018-01-23 | Accenture Global Services Limited | Intelligent network |
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| WO2023026995A1 (ja) * | 2021-08-23 | 2023-03-02 | オシュン株式会社 | コネクタハブシステム、制御方法及び制御プログラム |
| JP2023030696A (ja) * | 2021-08-23 | 2023-03-08 | オシュン株式会社 | 制御方法及び制御プログラム |
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