JPH10119527A - スタビライザブラケットの油圧緩衝器への結合構造 - Google Patents
スタビライザブラケットの油圧緩衝器への結合構造Info
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- JPH10119527A JPH10119527A JP29570696A JP29570696A JPH10119527A JP H10119527 A JPH10119527 A JP H10119527A JP 29570696 A JP29570696 A JP 29570696A JP 29570696 A JP29570696 A JP 29570696A JP H10119527 A JPH10119527 A JP H10119527A
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Abstract
して、アウターシェルの耐久性が低下しないスタビライ
ザブラケットの油圧緩衝器への結合構造を提供するこ
と。 【解決手段】 左右の車輪が逆位相に動くことを抑制す
るスタビライザを連結するスタビライザブラケットを備
え、左右の車輪と車体間に取付けらる油圧緩衝器におい
て、スタビライザブラケット19の油圧緩衝器のアウタ
ーシェル8との接合面からアウターシェルに向かって、
少なくとも4個の椀状突起19Bを突出させ、当該椀状
突起をアウターシェルに溶着して結合したこと。
Description
置において、左右の車輪と車体間に取付けられる油圧緩
衝器に係わり、詳しくは左右の車輪が逆位相に動くこと
を抑制するスタビライザを油圧緩衝器に連結するスタビ
ライザブラケットの油圧緩衝器への結合構造に関する。
油圧緩衝器としては図4に示す様な構成が知られてい
る。即ち、油圧緩衝器SAのアウターシェル8の外周に
はスタビライザブラケット9,スプリングシート10及
びナックルブラケット11が溶接等により固定されてい
る。
衝器SAのスタビライザブラケット9には、連結孔9A
にゴムブッシュを介して図示を省略したU字型のスタビ
ライザが連結され、左右の車輪が逆位相に動くのを抑制
してロール剛性を高め乗心地を改善する。また、スプリ
ングシート10にはゴムシート23を介して懸架スプリ
ング24が着座し、懸架スプリング24の上端は緩衝用
シート25を介して、上部スプリングシート26により
ピストンロッド上端小径部に支持されている。
レータ28が組付けられ、インシュレータ用締結ナット
29により結合されている。インシュレータ28の内筒
28Cの下面にはスラストベアリング27が配設され、
前記上部スプリングシート26に1体的に結合されたプ
レート26Aを介して懸架スプリング24の弾発力を受
けとめている。インシュレータ28の外筒28Bに保持
された取付けボルト28Aは車体への取付けに使用され
る。また、ピストンロッドの上部には油圧緩衝器SAの
圧縮時の衝撃吸収作用をするクッションラバー21が支
持されており、その上端にはブーツ22の基端部が繋止
されている。
ンロッド1の所定の位置にスポット溶接等により固着さ
れたストッパ6の上に、伸切り時の衝撃を緩和するため
にNBR,合成ゴム等の硬度の低いゴムで成形されたリ
バウンドクッション5が組込まれ、アウターシェル8側
に固定して組合わされたロッドガイド4に前記懸架スプ
リング24の弾発力を受けて当接している。
スタビライザをゴムブッシュを介して油圧緩衝器に連結
するスタビライザブラケット9には、左右の車輪が逆位
相に動くときに、連結孔9Aを介して大きな回転モーメ
ントが加わるので、スタビライザブラケット9はこの回
転モーメントには耐えうるように、上下端を連続的な隅
肉溶接9B等により、アウターシェル8の外面にしっか
りと溶着されている。
の油圧緩衝器に取付けられたスタビライザブラケット9
は、上下ともに連続的な隅肉溶接9B等によりアウター
シェル外面に溶接されている。このため、この部分のア
ウターシェル8は溶接熱により焼きなまされ、アウター
シェル原管の有する機械的強度が局部的に低下し、ナッ
クルブラケット11を介して取付けられる車輪の接地荷
重に基ずく曲げモーメントに対して、アウターシェルの
耐久性が低下するおそれがある。更に、隅肉溶接の場合
は、溶接棒の送り速度,スタビライザブラケット9に対
する溶接棒の角度及び間隙,溶接電流等の管理項目が多
いため、溶接部の品質管理が難しいうえ溶接時間も長
く、製造コストも高くなる。本発明は以上のような実情
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、車輪の接地荷重に基ずく曲げモーメントに対して、
アウターシェルの耐久性が低下しないスタビライザブラ
ケットの油圧緩衝器への結合構造を提供することであ
る。
めに本発明の採った手段は、「左右の車輪が逆位相に動
くことを抑制するスタビライザを連結するスタビライザ
ブラケットを備え、左右の車輪と車体間に取付けらる油
圧緩衝器において、スタビライザブラケットの油圧緩衝
器のアウターシェルとの接合面からアウターシェルに向
かって、少なくとも4個の椀状突起を突出させるか、或
いはスタビライザブラケットの油圧緩衝器のアウターシ
ェルとの接合面の隅角からアウターシェルに向かって、
少なくとも4個の溶接用突起を突出させ、当該椀状突起
または溶接用突起をアウターシェルに溶着して結合した
こと」である。
ラケットの油圧緩衝器への結合構造を、油圧緩衝器下部
のスタビライザブラケット近傍を拡大した図1に示す第
1実施形態について説明する。従来と同一の構成要素に
ついては同一の部品番号を使用し、その機能についての
詳細な説明を省略する。
イザブラケット19には、左右の車輪が逆位相に動くと
きにアウターシェル8から分離させようとする大きな回
転モーメントが加わる。従来技術の場合は、図4に示す
ようにスタビライザブラケット9の上下端を連続的な隅
肉溶接9B等によりアウターシェル外面に溶着していた
のであるが、回転モーメントはスタビライザブラケット
の溶着部9Bを剪断して分離する方向には作用するけれ
ども、スタビライザブラケット9をアウターシェル8か
ら引き剥がす方向には殆ど作用しない。このためスタビ
ライザブラケットの溶接は、スタビライザからの入力モ
ーメントに基く溶着部の剪断に耐えれば良いことにな
る。
注目して改善された結合構造を示すものである。即ちス
タビライザブラケットのアウターシェルとの接合面の下
面からアウターシェル側に向かって少なくとも4個の椀
状突起19Bを突出させ、アウターシェル8の所定の位
置に着座させた状態で、両者の間に短時間に大電流を流
して突起部をアウターシェル8に溶着させる所謂プロジ
ェクション溶接により結合するものである。
中させることができるので、短時間に溶着することがで
き、溶着部の発熱が最小限に抑えられるため、アウター
シェル原管の有する機械的強度の低下が小さいうえに、
熱影響範囲を溶着部周辺の狭い範囲に限定することがで
きる。この結果、アウターシェル8にナックルブラケッ
ト11を介して曲げモーメントが加わっても、熱影響範
囲が連続的でないために、車輪の接地荷重に基ずく曲げ
モーメントの大部分は、熱影響範囲を除いた原管部が負
担することになり、アウターシェル8の耐久性が殆ど低
下しない。
当りの剪断力をF、突起の先端を通る同芯円の半径を
R、突起の数をNとしたとき、耐えうるスタビライザか
らの入力モーメントMは、おおよそM=N・F・Rとな
る。実際には、まず入力モーメントが決まるので、これ
に耐えうるようにN,F,Rを設定する。上記の数式は
理解を容易にするため、剪断力をFを一定とし且つ突起
の先端が同芯円状に配置されるとしたが、剪断力Fは必
ずしも一定である必要はなく、例えばスタビライザの連
結部に近い方の突起の剪断力を大きくしても良い。また
突起の数Nが多い場合には、突起の先端を無理をして同
芯円状に配置する必要はなく、スタビライザからの入力
モーメントMに有効に耐えるように配置すれば良い。
うにナックルブラケット11のナックル支持部11Aの
中央を通る直径線Y−Yにアウターシェルの軸線を通っ
て直交する平面と交わる、アウターシェル外面中央の母
線(図2(B)のX−X)が中立面となるため、車輪の
接地荷重に基ずく曲げモーメントは、この母線上には作
用しないので、椀状突起29Bのうち少なくとも2個を
この母線上に配置することにより、曲げモーメントに対
するアウターシェル8の耐久性を更に改善することがで
きる。
ては、溶着部がスタビライザブラケットとアウターシェ
ル8の接合面に隠れるので、隅肉溶接に比べて溶着後の
塗装が容易であるうえ、外観が美しくなる。
突起19B又は29Bを設けて溶着する構造について説
明したが、溶接用突起は椀状に限られるわけではなく、
図3に示す第2実施形態のように、JIS1196に規
定される溶接ナットの溶接用突起に準ずる形状の突起3
9Bをスタビライザブラケットのアウターシェル8への
接合面の4隅に形成して、アウターシェル8の外面に溶
着させても良い。この場合は溶着部を通る同芯円の半径
Raを第1実施形態に比べて大きくできるので、溶着部
1点当りの剪断力Fと突起の数Nが同じであれば、耐え
うるスタビライザからの入力モーメントが大きくなる。
ては、スタビライザブラケット19又は29の下面から
アウターシェル8側に向かって少なくとも4個の椀状突
起19B又は29Bを、また第2実施形態においては、
スタビライザブラケット39のアウターシェル8への接
合面の隅角に少なくとも4個の溶接用突起39Bを突出
させて、アウターシェル外面にプロジェクション溶接に
より溶着したので、溶着部の発熱が最小限に抑えられる
ため、アウターシェル原管の有する機械的強度の低下が
少なく、車輪の接地荷重に基ずく曲げモーメントに対す
る耐久性を殆ど低下しないようにすることができる。更
に、第1実施形態においては、溶着部がスタビライザブ
ラケット19とアウターシェル8の接合面に隠れるの
で、隅肉溶接に比べて溶着後の塗装が容易であるうえ、
外観を美しくすることができる。また第2実施形態にお
いては、溶着部がスタビライザブラケット39とアウタ
ーシェル8の接合面から一部露出するが、溶着部を通る
同芯円の半径Raを第1実施形態に比べて大きくできる
ので、溶着部1点当りの剪断力Fと突起の数Nが同じで
あれば、耐えうるスタビライザからの入力モーメントを
大きくすることができる。
の下部拡大図である。 (A)第1実施形態に係る油圧緩衝器のZ−Z矢視図で
ある。
の配置例である。 (A)溶接用椀状突起の他の配置例に係る油圧緩衝器の
Z−Z矢視図である。
の下部拡大図である。 (A)第2実施形態に係る油圧緩衝器のZ−Z矢視図で
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 左右の車輪が逆位相に動くことを抑制す
るスタビライザを連結するスタビライザブラケットを備
え、左右の車輪と車体間に取付けらる油圧緩衝器におい
て、スタビライザブラケットの油圧緩衝器のアウターシ
ェルとの接合面からアウターシェルに向かって、少なく
とも4個の椀状突起を突出させ、当該椀状突起をアウタ
ーシェルに溶着して結合したことを特徴とするスタビラ
イザブラケットの油圧緩衝器への結合構造。 - 【請求項2】 スタビライザブラケット下面に設けた椀
状突起のうち2個を、ナックルブラケットのナックル支
持部中央を通る直径線にアウターシェルの軸線を通って
直交する平面と交わるアウターシェル外面中央の母線上
に、溶着したことを特徴とする請求項1に記載のスタビ
ライザブラケットの油圧緩衝器への結合構造。 - 【請求項3】 左右の車輪が逆位相に動くことを抑制す
るスタビライザを連結するスタビライザブラケットを備
え、左右の車輪と車体間に取付けらる油圧緩衝器におい
て、スタビライザブラケットの油圧緩衝器のアウターシ
ェルとの接合面の隅角からアウターシェルに向かって、
少なくとも4個の溶接用突起を突出させ、当該溶接用突
起をアウターシェルに溶着して結合したことを特徴とす
るスタビライザブラケットの油圧緩衝器への結合構造。
Priority Applications (1)
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JP29570696A JP3695726B2 (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | スタビライザブラケットの油圧緩衝器への結合構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10119527A true JPH10119527A (ja) | 1998-05-12 |
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JP29570696A Expired - Fee Related JP3695726B2 (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | スタビライザブラケットの油圧緩衝器への結合構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1996
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JP2014058220A (ja) * | 2012-09-18 | 2014-04-03 | Kayaba Ind Co Ltd | スタビライザブラケット |
CN103998264A (zh) * | 2012-09-18 | 2014-08-20 | 萱场工业株式会社 | 稳定器托架 |
KR101511482B1 (ko) * | 2012-09-18 | 2015-04-10 | 카야바 고교 가부시기가이샤 | 스태빌라이저 브래킷 및 완충기 |
CN103998264B (zh) * | 2012-09-18 | 2016-03-09 | Kyb株式会社 | 稳定器托架以及缓冲器 |
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