JPH10119191A - 積層成形体の製造方法 - Google Patents
積層成形体の製造方法Info
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- JPH10119191A JPH10119191A JP8282121A JP28212196A JPH10119191A JP H10119191 A JPH10119191 A JP H10119191A JP 8282121 A JP8282121 A JP 8282121A JP 28212196 A JP28212196 A JP 28212196A JP H10119191 A JPH10119191 A JP H10119191A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ベタツキのない、かつ、結晶性ポリプロピレ
ン芯材層とエラストマー表皮材層の接着力の優れた積層
成形体の製造方法の提供。 【解決手段】 結晶性オレフィン系樹脂成形体(I)の
表面に、下記の配合割合で配合された(A)、(B)、
(C)および(D)成分を含有するオレフィン系熱可塑
性エラストマー組成物 成分(A):エチレン含量が60〜95重量%の エチレン・ブテン−1共重合体ゴム 40〜90重量部 成分(B):結晶性オレフィン系樹脂 60〜10重量部 成分(C):炭化水素系ゴム用軟化剤 成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0〜100重量部 成分(D):有機パーオキサイド 成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0.05〜2重量部 を動的に熱処理して部分的に架橋したものを射出成形し
てJIS K−6301によるJIS−A硬度が30〜
98のオレフィン系熱可塑性エラストマー層(II)が融
着した積層成形体を製造する方法。
ン芯材層とエラストマー表皮材層の接着力の優れた積層
成形体の製造方法の提供。 【解決手段】 結晶性オレフィン系樹脂成形体(I)の
表面に、下記の配合割合で配合された(A)、(B)、
(C)および(D)成分を含有するオレフィン系熱可塑
性エラストマー組成物 成分(A):エチレン含量が60〜95重量%の エチレン・ブテン−1共重合体ゴム 40〜90重量部 成分(B):結晶性オレフィン系樹脂 60〜10重量部 成分(C):炭化水素系ゴム用軟化剤 成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0〜100重量部 成分(D):有機パーオキサイド 成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0.05〜2重量部 を動的に熱処理して部分的に架橋したものを射出成形し
てJIS K−6301によるJIS−A硬度が30〜
98のオレフィン系熱可塑性エラストマー層(II)が融
着した積層成形体を製造する方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層成形体にベタ
ツキが無く、積層された剛性の高い結晶性オレフィン系
樹脂層と、軟質なオレフィン系熱可塑性エラストマー層
との融着力が強固な積層成形体の製法に関するものであ
る。本発明の実施により得られた積層成形体は、自動車
のインスツルメントパネル、センターパネル、アシスト
グリップ等の内装部品、窓枠、電子部品の密封部材等に
有用である。
ツキが無く、積層された剛性の高い結晶性オレフィン系
樹脂層と、軟質なオレフィン系熱可塑性エラストマー層
との融着力が強固な積層成形体の製法に関するものであ
る。本発明の実施により得られた積層成形体は、自動車
のインスツルメントパネル、センターパネル、アシスト
グリップ等の内装部品、窓枠、電子部品の密封部材等に
有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、硬質のオレフィン系樹脂層(芯
材)と、軟質のオレフィン系軟質樹脂層(表皮材)から
なる積層成形体としては、芯材として結晶性ポリプロピ
レンを用い、表皮材としてエチレンポリマーとプロピレ
ンポリマーとのブロックコポリマー、スチレンポリマー
とポリブタジエンポリマーとのブロックコポリマーが提
案されている(特開平2−139232号、同8−99
331号公報)。
材)と、軟質のオレフィン系軟質樹脂層(表皮材)から
なる積層成形体としては、芯材として結晶性ポリプロピ
レンを用い、表皮材としてエチレンポリマーとプロピレ
ンポリマーとのブロックコポリマー、スチレンポリマー
とポリブタジエンポリマーとのブロックコポリマーが提
案されている(特開平2−139232号、同8−99
331号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様なエチ
レンポリマーとプロピレンポリマーとのブロックコポリ
マーを用いた複合成形体は、成形体にベタツキ感があ
り、成形時の積層成形体の金型離型性が悪いといった問
題や成形体に埃が付きやすいという問題、さらに両層間
の熱融着性が十分でないという問題があった。その為、
製品形状が制約されたり、また、塗装を必要とする部品
においては成形直後に塗装を施す必要があった。本発明
は、積層成形体表面のベタツキ感がなく、しかも結晶性
オレフィン系樹脂層とオレフィン系熱可塑性エラストマ
ー層との熱融着性に優れた積層成形体の製造方法の提供
を目的とする。
レンポリマーとプロピレンポリマーとのブロックコポリ
マーを用いた複合成形体は、成形体にベタツキ感があ
り、成形時の積層成形体の金型離型性が悪いといった問
題や成形体に埃が付きやすいという問題、さらに両層間
の熱融着性が十分でないという問題があった。その為、
製品形状が制約されたり、また、塗装を必要とする部品
においては成形直後に塗装を施す必要があった。本発明
は、積層成形体表面のベタツキ感がなく、しかも結晶性
オレフィン系樹脂層とオレフィン系熱可塑性エラストマ
ー層との熱融着性に優れた積層成形体の製造方法の提供
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、結晶性オレフ
ィン系樹脂成形体(I)の表面に、下記の配合割合で配
合された(A)、(B)、(C)および(D)成分を含
有するオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物 成分(A):エチレン含量が60〜95重量%の エチレン・ブテン−1共重合体ゴム 40〜90重量部 成分(B):結晶性オレフィン系樹脂 60〜10重量部 成分(C):炭化水素系ゴム用軟化剤 成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0〜100重量部 成分(D):有機パーオキサイド 成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0.05〜2重量部 を動的に熱処理して部分的に架橋したものを射出成形し
てJIS K−6301によるJIS−A硬度が30〜
98のオレフィン系熱可塑性エラストマー層(II)が融
着した積層成形体を製造する方法を提供する。
ィン系樹脂成形体(I)の表面に、下記の配合割合で配
合された(A)、(B)、(C)および(D)成分を含
有するオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物 成分(A):エチレン含量が60〜95重量%の エチレン・ブテン−1共重合体ゴム 40〜90重量部 成分(B):結晶性オレフィン系樹脂 60〜10重量部 成分(C):炭化水素系ゴム用軟化剤 成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0〜100重量部 成分(D):有機パーオキサイド 成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0.05〜2重量部 を動的に熱処理して部分的に架橋したものを射出成形し
てJIS K−6301によるJIS−A硬度が30〜
98のオレフィン系熱可塑性エラストマー層(II)が融
着した積層成形体を製造する方法を提供する。
【0005】
【作用】芯材となる結晶性オレフィン系樹脂成形体
(I)との熱融着性を良好とするため、表面層(II)に
結晶性オレフィン系樹脂(B)を配合し、又、表面層の
ベタツキ防止に動的部分架橋を施したエラストマー組成
物を用いた。
(I)との熱融着性を良好とするため、表面層(II)に
結晶性オレフィン系樹脂(B)を配合し、又、表面層の
ベタツキ防止に動的部分架橋を施したエラストマー組成
物を用いた。
【0006】
【発明の実施の形態】結晶性オレフィン系樹脂組成物(I) 基材または芯材となる結晶性オレフィン系樹脂成形体用
の素材樹脂である結晶性オレフィン系樹脂としては、J
IS−K7203による曲げ弾性率が3,000kg/
cm2 以上、好ましくは4,000〜70,000kg
/cm2 、特に好ましくは5,000〜50,000k
g/cm2 、結晶化度が15〜80%のオレフィン系樹
脂である。
の素材樹脂である結晶性オレフィン系樹脂としては、J
IS−K7203による曲げ弾性率が3,000kg/
cm2 以上、好ましくは4,000〜70,000kg
/cm2 、特に好ましくは5,000〜50,000k
g/cm2 、結晶化度が15〜80%のオレフィン系樹
脂である。
【0007】具体的には、エチレン系樹脂、プロピレン
系樹脂、ポリブテン1樹脂等を挙げることができる。エ
チレン系樹脂としては、高圧法低密度ポリエチレン(分
岐状エチレン重合体)、直鎖状低密度ポリエチレンや中
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等を挙げること
ができる。
系樹脂、ポリブテン1樹脂等を挙げることができる。エ
チレン系樹脂としては、高圧法低密度ポリエチレン(分
岐状エチレン重合体)、直鎖状低密度ポリエチレンや中
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等を挙げること
ができる。
【0008】上述の直鎖状低密度ポリエチレン(エチレ
ン・αオレフィン共重合体)としては、エチレン・ブテ
ン−1共重合体、エチレン・ヘキセン−1共重合体、エ
チレン・ブテン−1・ヘプテン−1共重合体、エチレン
・オクテン−1共重合体、エチレン・4−メチルペンテ
ン−1共重合体などを代表的なものとして挙げることが
できる。
ン・αオレフィン共重合体)としては、エチレン・ブテ
ン−1共重合体、エチレン・ヘキセン−1共重合体、エ
チレン・ブテン−1・ヘプテン−1共重合体、エチレン
・オクテン−1共重合体、エチレン・4−メチルペンテ
ン−1共重合体などを代表的なものとして挙げることが
できる。
【0009】また、プロピレン系樹脂材料としては、プ
ロピレン単独重合体、プロピレン・エチレンランダム共
重合体、又は、プロピレン・エチレンブロック共重合体
等を挙げることができる。これらのプロピレン系樹脂
は、単独或いは2種以上の混合物であっても良い。使用
するオレフィン系樹脂は、単独で用いても、複数種のオ
レフィン系樹脂の混合物でも良い。また、エチレン・プ
ロピレン共重合体ゴム(EPM)、エチレン・ブテン−
1共重合体ゴム(EBM)、エチレン・ヘキセン−1共
重合体ゴム(EHM)、エチレン・オクテン−1共重合
体ゴム(EOM)、エチレン・プロピレン・非共役ジエ
ン共重合体ゴム(EPDM)、エチレン・プロピレン・
ブテン−1共重合体ゴム、スチレンブタジエン共重合体
ゴム、スチレン・イソプレン共重合体ゴム、ポリブタジ
エン等のエラストマーを50重量%未満の割合で含有し
ていてもよい。
ロピレン単独重合体、プロピレン・エチレンランダム共
重合体、又は、プロピレン・エチレンブロック共重合体
等を挙げることができる。これらのプロピレン系樹脂
は、単独或いは2種以上の混合物であっても良い。使用
するオレフィン系樹脂は、単独で用いても、複数種のオ
レフィン系樹脂の混合物でも良い。また、エチレン・プ
ロピレン共重合体ゴム(EPM)、エチレン・ブテン−
1共重合体ゴム(EBM)、エチレン・ヘキセン−1共
重合体ゴム(EHM)、エチレン・オクテン−1共重合
体ゴム(EOM)、エチレン・プロピレン・非共役ジエ
ン共重合体ゴム(EPDM)、エチレン・プロピレン・
ブテン−1共重合体ゴム、スチレンブタジエン共重合体
ゴム、スチレン・イソプレン共重合体ゴム、ポリブタジ
エン等のエラストマーを50重量%未満の割合で含有し
ていてもよい。
【0010】更に、酸化チタン、炭酸カルシウム、焼成
クレイ、タルクや炭酸カルシウム、マイカ等のフィラ
ー、パラフィンオイル等の可塑剤、酸化防止剤、熱安定
剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、滑剤、潤滑剤、
防曇剤、スリップ剤、分散剤、着色剤、防菌剤、蛍光増
白剤等といった各種添加剤とのコンパウンド物であって
もよい。
クレイ、タルクや炭酸カルシウム、マイカ等のフィラ
ー、パラフィンオイル等の可塑剤、酸化防止剤、熱安定
剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、滑剤、潤滑剤、
防曇剤、スリップ剤、分散剤、着色剤、防菌剤、蛍光増
白剤等といった各種添加剤とのコンパウンド物であって
もよい。
【0011】結晶性オレフィン系樹脂成形体(I)は、
オレフィン系樹脂又はオレフィン系樹脂コンパウンドを
押出成形、射出成形、プレス成形等の成形方法でシート
状、あるいは凹凸を有する形状の成形体にする。この結
晶性オレフィン系樹脂成形体(I)は、積層成形体の剛
性や硬さを高めるのに寄与する。
オレフィン系樹脂又はオレフィン系樹脂コンパウンドを
押出成形、射出成形、プレス成形等の成形方法でシート
状、あるいは凹凸を有する形状の成形体にする。この結
晶性オレフィン系樹脂成形体(I)は、積層成形体の剛
性や硬さを高めるのに寄与する。
【0012】オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物 オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物は、下記の配
合割合で配合された(A)、(B)、(C)および
(D)成分を含有するものである。 成分(A):エチレン含量が60〜95重量%の エチレン・ブテン−1共重合体ゴム 40〜90重量部 成分(B):結晶性オレフィン系樹脂 60〜10重量部 成分(C):炭化水素系ゴム用軟化剤 成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0〜100重量部 成分(D):有機パーオキサイド 成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0.05〜2重量部 (A)成分:エチレン・ブテン−1共重合体ゴム 上記オレフィン系熱可塑性エラストマーの必須成分であ
るエチレン・ブテン−1共重合体ゴムとしては、エチレ
ンとブテン−1とを水素の共存下、可溶性バナジウム化
合物と有機アルミニウム化合物とから形成される触媒
等、メタロセン系化合物とアルキルアルミノキサン等の
助触媒とからなる触媒等を用いて、連続的に共重合させ
たものである。
合割合で配合された(A)、(B)、(C)および
(D)成分を含有するものである。 成分(A):エチレン含量が60〜95重量%の エチレン・ブテン−1共重合体ゴム 40〜90重量部 成分(B):結晶性オレフィン系樹脂 60〜10重量部 成分(C):炭化水素系ゴム用軟化剤 成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0〜100重量部 成分(D):有機パーオキサイド 成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0.05〜2重量部 (A)成分:エチレン・ブテン−1共重合体ゴム 上記オレフィン系熱可塑性エラストマーの必須成分であ
るエチレン・ブテン−1共重合体ゴムとしては、エチレ
ンとブテン−1とを水素の共存下、可溶性バナジウム化
合物と有機アルミニウム化合物とから形成される触媒
等、メタロセン系化合物とアルキルアルミノキサン等の
助触媒とからなる触媒等を用いて、連続的に共重合させ
たものである。
【0013】これらエチレン・ブテン−1共重合体ゴム
は、エチレン含量が60〜95重量%、好ましくは70
〜90重量%、ブテン−1含量が40〜5重量%、好ま
しくは30〜10重量%、メルトフローレート(JIS
−K6758、190℃、2.16kg荷重)が0.0
5〜100g/10分、好ましくは0.1〜80g/1
0分の共重合体ゴムを用いることが好ましい。また、こ
れら共重合体ゴムは軟化及び加工性付与剤としての炭化
水素系ゴム用軟化剤を含有した油展共重合体ゴムでも良
い。
は、エチレン含量が60〜95重量%、好ましくは70
〜90重量%、ブテン−1含量が40〜5重量%、好ま
しくは30〜10重量%、メルトフローレート(JIS
−K6758、190℃、2.16kg荷重)が0.0
5〜100g/10分、好ましくは0.1〜80g/1
0分の共重合体ゴムを用いることが好ましい。また、こ
れら共重合体ゴムは軟化及び加工性付与剤としての炭化
水素系ゴム用軟化剤を含有した油展共重合体ゴムでも良
い。
【0014】上記エチレン・ブテン−1共重合体ゴムの
エチレン含量が上記範囲未満のものは材料強度に劣る傾
向があり、また、エチレン含量が上記範囲を越えるもの
は、硬度が高くソフト感と柔軟性に劣る。また、メルト
フローレートが上記範囲未満のものは材料強度が低下す
る傾向にあることから熱融着部の剥離強度が低下し好ま
しくない。また、メルトフローレートが上記範囲を越え
るものは、流動性に劣り射出成形性、発泡性が不良とな
る。
エチレン含量が上記範囲未満のものは材料強度に劣る傾
向があり、また、エチレン含量が上記範囲を越えるもの
は、硬度が高くソフト感と柔軟性に劣る。また、メルト
フローレートが上記範囲未満のものは材料強度が低下す
る傾向にあることから熱融着部の剥離強度が低下し好ま
しくない。また、メルトフローレートが上記範囲を越え
るものは、流動性に劣り射出成形性、発泡性が不良とな
る。
【0015】(B)成分:結晶性オレフィン系樹脂 本発明のオレフィン系熱可塑性エラストマーに用いられ
る結晶性オレフィン系樹脂は、プロピレン系樹脂、エチ
レン系樹脂、結晶性ポリブテン−1樹脂、エチレン・酢
酸ビニル共重合体、エチレン(メタ)アクリル酸共重合
体、エチレン(メタ)アクリル酸エステル共重合体等の
エチレン系樹脂を挙げることができる。
る結晶性オレフィン系樹脂は、プロピレン系樹脂、エチ
レン系樹脂、結晶性ポリブテン−1樹脂、エチレン・酢
酸ビニル共重合体、エチレン(メタ)アクリル酸共重合
体、エチレン(メタ)アクリル酸エステル共重合体等の
エチレン系樹脂を挙げることができる。
【0016】これら結晶性オレフィン系樹脂の中では、
プロピレン系樹脂を用いることが好ましく、特に好まし
くは、メルトフローレート(JIS−K6758、23
0℃、2.16kg荷重)が0.01〜200g/10
分、好ましくは0.05〜100g/10分、特に好ま
しくは0.1〜80g/10分の範囲内であり、X線回
折法による結晶化度が35%以上、好ましくは40〜8
0%であるプロピレン系樹脂である。
プロピレン系樹脂を用いることが好ましく、特に好まし
くは、メルトフローレート(JIS−K6758、23
0℃、2.16kg荷重)が0.01〜200g/10
分、好ましくは0.05〜100g/10分、特に好ま
しくは0.1〜80g/10分の範囲内であり、X線回
折法による結晶化度が35%以上、好ましくは40〜8
0%であるプロピレン系樹脂である。
【0017】プロピレン系樹脂としては、プロピレンの
単独重合体、プロピレンを主成分とする共重合体樹脂
で、具体的には、プロピレン・エチレンブロック共重合
体、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレ
ン・エチレン・ブテン−1ランダム共重合体等を挙げる
ことができる。メルトフローレートが上記範囲未満のも
のを用いた場合は、射出成形性と発泡性、またオレフィ
ン系樹脂層との熱融着性が悪化し、得られる積層射出成
形体の外観、特にフローマーク、発泡不良による凹みの
発生及び前記結晶性オレフィン系樹脂層(I)との熱融
着性の低下が著しくなる傾向にある。また、メルトフロ
ーレートが上記範囲を超えるものを用いた場合は、材料
強度が低下する傾向にあることから熱融着部の剥離強度
が低下し、積層成形体が層間剥離し易い。
単独重合体、プロピレンを主成分とする共重合体樹脂
で、具体的には、プロピレン・エチレンブロック共重合
体、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレ
ン・エチレン・ブテン−1ランダム共重合体等を挙げる
ことができる。メルトフローレートが上記範囲未満のも
のを用いた場合は、射出成形性と発泡性、またオレフィ
ン系樹脂層との熱融着性が悪化し、得られる積層射出成
形体の外観、特にフローマーク、発泡不良による凹みの
発生及び前記結晶性オレフィン系樹脂層(I)との熱融
着性の低下が著しくなる傾向にある。また、メルトフロ
ーレートが上記範囲を超えるものを用いた場合は、材料
強度が低下する傾向にあることから熱融着部の剥離強度
が低下し、積層成形体が層間剥離し易い。
【0018】(A)成分のエチレン・ブテン−1共重合
体ゴムと(B)成分の結晶性オレフィン系樹脂の配合割
合は、(A)成分と(B)成分の和100重量部中、
(A)成分は40〜90重量部、好ましくは50〜80
重量部、(B)成分は60〜10重量部、好ましくは5
0〜20重量部の割合で用いられる。(A)成分が40
重量部未満では、表皮材(II)の軟質性(ソフト感)に
乏しい。逆に90重量部を越えては芯材(I)との融着
性に乏しく、又、射出成形が困難となる。
体ゴムと(B)成分の結晶性オレフィン系樹脂の配合割
合は、(A)成分と(B)成分の和100重量部中、
(A)成分は40〜90重量部、好ましくは50〜80
重量部、(B)成分は60〜10重量部、好ましくは5
0〜20重量部の割合で用いられる。(A)成分が40
重量部未満では、表皮材(II)の軟質性(ソフト感)に
乏しい。逆に90重量部を越えては芯材(I)との融着
性に乏しく、又、射出成形が困難となる。
【0019】(C)成分:炭化水素系ゴム用軟化剤 本発明のオレフィン系熱可塑性エラストマーに用いられ
る炭化水素系ゴム用軟化剤としては、重量平均分子量が
300〜2,000、好ましくは500〜1,500の
ものを挙げることができる。この様な炭化水素系ゴム用
軟化剤は、芳香族環、ナフテン環及びパラフィン環の三
者を組み合わせた混合物であって、パラフィン鎖炭素数
が全炭素中の50重量%以上を占めるものがパラフィン
系オイルと呼ばれ、ナフテン環炭素数が30〜45重量
%のものがナフテン系オイルと呼ばれて区分されてい
る。これらの中ではパラフィン系オイルを用いることが
耐候性の点より好ましい。
る炭化水素系ゴム用軟化剤としては、重量平均分子量が
300〜2,000、好ましくは500〜1,500の
ものを挙げることができる。この様な炭化水素系ゴム用
軟化剤は、芳香族環、ナフテン環及びパラフィン環の三
者を組み合わせた混合物であって、パラフィン鎖炭素数
が全炭素中の50重量%以上を占めるものがパラフィン
系オイルと呼ばれ、ナフテン環炭素数が30〜45重量
%のものがナフテン系オイルと呼ばれて区分されてい
る。これらの中ではパラフィン系オイルを用いることが
耐候性の点より好ましい。
【0020】パラフィン系オイルとしては、40℃動粘
度が0〜800cst(センチストークス)、好ましく
は50〜600cst、流動点が0〜−40℃、好まし
くは0〜−30℃、及び、引火点(COC)が200〜
400℃、好ましくは200〜350℃のオイルが好適
に使用される。炭化水素系ゴム用軟化剤の配合量は、
(A)成分であるエチレン・ブテン−1共重合体ゴムと
(B)成分の結晶性オレフィン系樹脂の混合物100重
量部に対して、0〜100重量部、好ましくは5〜80
重量部にて配合することが好適である。該炭化水素系ゴ
ム用軟化剤は、硬度調整及び成形時の溶融流動性を調整
するために重要である。
度が0〜800cst(センチストークス)、好ましく
は50〜600cst、流動点が0〜−40℃、好まし
くは0〜−30℃、及び、引火点(COC)が200〜
400℃、好ましくは200〜350℃のオイルが好適
に使用される。炭化水素系ゴム用軟化剤の配合量は、
(A)成分であるエチレン・ブテン−1共重合体ゴムと
(B)成分の結晶性オレフィン系樹脂の混合物100重
量部に対して、0〜100重量部、好ましくは5〜80
重量部にて配合することが好適である。該炭化水素系ゴ
ム用軟化剤は、硬度調整及び成形時の溶融流動性を調整
するために重要である。
【0021】(D)成分:有機パーオキサイド(架橋
剤) 本発明のオレフィン系熱可塑性エラストマーにおいて架
橋剤として用いられる有機パーオキサイドとしては、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス(t−ブ
チルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−ジ
(t−ブチルパーオキシ)3,5,5−トリメチルシク
ロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(パーオキ
シベンゾイル)ヘキシン−3、ジクミルパーオキサイド
などを挙げることができる。
剤) 本発明のオレフィン系熱可塑性エラストマーにおいて架
橋剤として用いられる有機パーオキサイドとしては、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス(t−ブ
チルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−ジ
(t−ブチルパーオキシ)3,5,5−トリメチルシク
ロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(パーオキ
シベンゾイル)ヘキシン−3、ジクミルパーオキサイド
などを挙げることができる。
【0022】有機パーオキサイドの配合量は、(A)成
分のエチレン・ブテン−1共重合体ゴムと(B)成分の
結晶性オレフィン系樹脂の合計100重量部に対して、
0.05〜2重量部、好ましくは0.08〜1.5重量
部にて配合することが好適である。有機パーオキサイド
は、エチレン・ブテン−1共重合体ゴムを部分的に架橋
(硬化)し、ゴム的弾性や材料強度を得るために重要で
あり、上記範囲未満のものは架橋性に劣りゴム的弾性や
材料強度が得られない。また、上記範囲を超えるものは
架橋が過大になることから流動性に劣り射出成形性や製
品外観が不良となる。
分のエチレン・ブテン−1共重合体ゴムと(B)成分の
結晶性オレフィン系樹脂の合計100重量部に対して、
0.05〜2重量部、好ましくは0.08〜1.5重量
部にて配合することが好適である。有機パーオキサイド
は、エチレン・ブテン−1共重合体ゴムを部分的に架橋
(硬化)し、ゴム的弾性や材料強度を得るために重要で
あり、上記範囲未満のものは架橋性に劣りゴム的弾性や
材料強度が得られない。また、上記範囲を超えるものは
架橋が過大になることから流動性に劣り射出成形性や製
品外観が不良となる。
【0023】任意成分:オレフィン系熱可塑性エラスト
マー組成物には必要により架橋助剤、フィラー、顔料、
分散剤、耐候剤、可塑剤、防曇剤、帯電防止剤、酸化防
止剤等が配合される。架橋助剤としては、N,N′−m
−フェニレンビスマレイミド、トルイレンビスマレイミ
ド、P−キノンジオキシム、ニトロベンゼン、ジフェニ
ルグアニジン、トリメチロールプロパン、ジビニルベン
ゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチ
レングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリメタクリレート、アリルメタクリレートなどの
官能性化合物などを挙げることができる。
マー組成物には必要により架橋助剤、フィラー、顔料、
分散剤、耐候剤、可塑剤、防曇剤、帯電防止剤、酸化防
止剤等が配合される。架橋助剤としては、N,N′−m
−フェニレンビスマレイミド、トルイレンビスマレイミ
ド、P−キノンジオキシム、ニトロベンゼン、ジフェニ
ルグアニジン、トリメチロールプロパン、ジビニルベン
ゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチ
レングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリメタクリレート、アリルメタクリレートなどの
官能性化合物などを挙げることができる。
【0024】架橋助剤の配合量は、(A)成分であるエ
チレン・ブテン−1共重合体ゴムと(B)成分である結
晶性オレフィン系樹脂の和100重量部に対して、0.
05〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部にて配合
することが好適である。架橋助剤は、エチレン・ブテン
−1共重合体ゴムを有機パーオキサイドで部分的に架橋
(硬化)するときの架橋度を高める作用をする。
チレン・ブテン−1共重合体ゴムと(B)成分である結
晶性オレフィン系樹脂の和100重量部に対して、0.
05〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部にて配合
することが好適である。架橋助剤は、エチレン・ブテン
−1共重合体ゴムを有機パーオキサイドで部分的に架橋
(硬化)するときの架橋度を高める作用をする。
【0025】動的架橋:上記オレフィン系熱可塑性エラ
ストマー組成物は、射出成形する前に、(D)成分のパ
ーオキサイドが熱分解してラジカルを発生する温度、好
ましくは100〜300℃、より好ましくは120〜2
80℃に、押出機、ニーダー、ミキサー等を用いて溶
融、混練し、(A)成分のエチレン・ブテン−1共重合
体、(B)成分の結晶性オレフィン系樹脂の架橋を行な
う。
ストマー組成物は、射出成形する前に、(D)成分のパ
ーオキサイドが熱分解してラジカルを発生する温度、好
ましくは100〜300℃、より好ましくは120〜2
80℃に、押出機、ニーダー、ミキサー等を用いて溶
融、混練し、(A)成分のエチレン・ブテン−1共重合
体、(B)成分の結晶性オレフィン系樹脂の架橋を行な
う。
【0026】エラストマー組成物にかかる剪断速度は1
00〜4,000、好ましくは500〜3,000とな
るように行なう。架橋度は0.1〜70%、好ましくは
10〜45%である。架橋度が0.1%未満では、得ら
れる表皮材(II)がベタツク問題がある。逆に架橋度が
70%を越えては射出成形時の流動性が低く、射出成形
が困難となる。
00〜4,000、好ましくは500〜3,000とな
るように行なう。架橋度は0.1〜70%、好ましくは
10〜45%である。架橋度が0.1%未満では、得ら
れる表皮材(II)がベタツク問題がある。逆に架橋度が
70%を越えては射出成形時の流動性が低く、射出成形
が困難となる。
【0027】動的架橋されたエラストマー組成物は、ス
トランド状に押し出され、ペレット状にカッティングす
るか、溶融物を固化し、これを粉砕して粉粒物とする。
ここで架橋度(ゲル分率)は、部分架橋されたサンプル
を、溶媒としてキシレンを用いソックスレー型抽出器に
より18時間沸点温度にて抽出し、下記式により抽出残
の重量を百分率で表示したものである。
トランド状に押し出され、ペレット状にカッティングす
るか、溶融物を固化し、これを粉砕して粉粒物とする。
ここで架橋度(ゲル分率)は、部分架橋されたサンプル
を、溶媒としてキシレンを用いソックスレー型抽出器に
より18時間沸点温度にて抽出し、下記式により抽出残
の重量を百分率で表示したものである。
【0028】
【数1】架橋度(%)=〔抽出残重量(g)〕/〔抽出
前のサンプル重量(g)〕×100
前のサンプル重量(g)〕×100
【0029】射出成形:射出成形は、予じめ成形された
硬質の結晶性オレフィン系樹脂成形体(I)を金型内に
置き、この表面に、動的架橋されたオレフィン系熱可塑
性エラストマー組成物を射出成形し、積層成形体を得
る。この表層材層の射出成形条件としては、一般に10
0〜300℃、好ましくは150〜280℃の成形温
度、50〜1,000kg/cm2 、好ましくは100
〜800kg/cm2 の射出圧力で成形される。
硬質の結晶性オレフィン系樹脂成形体(I)を金型内に
置き、この表面に、動的架橋されたオレフィン系熱可塑
性エラストマー組成物を射出成形し、積層成形体を得
る。この表層材層の射出成形条件としては、一般に10
0〜300℃、好ましくは150〜280℃の成形温
度、50〜1,000kg/cm2 、好ましくは100
〜800kg/cm2 の射出圧力で成形される。
【0030】射出成形の際、動的架橋されたオレフィン
系熱可塑性エラストマーに発泡剤を配合し、射出成形し
てもよい。かかる発泡剤としては、窒素ガス、炭酸ガ
ス、ブタン、ヘプタン等の炭化水素、フロン等の物理発
泡剤と、重炭酸ナトリウム等の無機系化学発泡剤やアゾ
ジカルボン酸アミド(ADCA)、ジニトロソペンタメ
チレンテトラミン、4,4′−オキシビス(ベンゼンス
ルホニルヒドラジド)等の有機系化学発泡剤を挙げるこ
とができる。これらの中では、重炭酸ナトリウムに代表
される無機発泡剤、アゾジカルボン酸アミド(ADC
A)、クエン酸ソーダ或いは、それらの混合系が外観性
と発泡性の点より好ましい。
系熱可塑性エラストマーに発泡剤を配合し、射出成形し
てもよい。かかる発泡剤としては、窒素ガス、炭酸ガ
ス、ブタン、ヘプタン等の炭化水素、フロン等の物理発
泡剤と、重炭酸ナトリウム等の無機系化学発泡剤やアゾ
ジカルボン酸アミド(ADCA)、ジニトロソペンタメ
チレンテトラミン、4,4′−オキシビス(ベンゼンス
ルホニルヒドラジド)等の有機系化学発泡剤を挙げるこ
とができる。これらの中では、重炭酸ナトリウムに代表
される無機発泡剤、アゾジカルボン酸アミド(ADC
A)、クエン酸ソーダ或いは、それらの混合系が外観性
と発泡性の点より好ましい。
【0031】発泡剤は、有機系と無機系の混合発泡剤を
20重量%含有するマスターバッチとアゾジカルボン酸
アミドを20重量%含有するマスターバッチが好適に使
用される。発泡剤マスターバッチの配合量は、(A)、
(B)および(C)成分の樹脂とエラストマー成分の和
100重量部に対して、0.5〜10重量部、好ましく
は1〜8重量部にて配合する。
20重量%含有するマスターバッチとアゾジカルボン酸
アミドを20重量%含有するマスターバッチが好適に使
用される。発泡剤マスターバッチの配合量は、(A)、
(B)および(C)成分の樹脂とエラストマー成分の和
100重量部に対して、0.5〜10重量部、好ましく
は1〜8重量部にて配合する。
【0032】発泡剤は、ソフト感のある発泡積層成形体
を得るために重要であり、上記範囲未満のものは発泡性
に劣り、ソフト感のある発泡体が得られない。また、上
記範囲を超えるものは発泡性が過大なことから射出成型
時の外観性、冷却性に劣り、更に得られる発泡体の気泡
が大きく、破れ易い。積層成形体の製造には、インサー
ト射出成形法、二色射出成形法、コアバック射出成形
法、サンドイッチ射出成形法、射出圧縮成形法、ショー
トショット発泡成形法、金型拡大発泡成形法等の各種射
出成形法を用いることができる。
を得るために重要であり、上記範囲未満のものは発泡性
に劣り、ソフト感のある発泡体が得られない。また、上
記範囲を超えるものは発泡性が過大なことから射出成型
時の外観性、冷却性に劣り、更に得られる発泡体の気泡
が大きく、破れ易い。積層成形体の製造には、インサー
ト射出成形法、二色射出成形法、コアバック射出成形
法、サンドイッチ射出成形法、射出圧縮成形法、ショー
トショット発泡成形法、金型拡大発泡成形法等の各種射
出成形法を用いることができる。
【0033】上記射出成形法のうち、インサート射出成
形法とは、予め芯材(結晶性オレフィン系樹脂成形体)
を射出成形し、賦形された成形品(I)を金型内にイン
サートした後、該成形品と金型キャビティの空隙に表層
材の動的架橋オレフィン系エラストマー組成物を射出成
形する方法、また、コアバック射出成形法とは、一台の
射出成形機と一個の金型を用いて、結晶性オレフィン系
樹脂を射出成形した後に、金型のキャビティ容積を拡大
させ、該成形品(I)と金型のキャビティとの間の空隙
に表層材の動的架橋されたオレフィン系エラストマー組
成物を射出成形する成形方法、また、金型拡大発泡射出
成形法は二層成形の射出が完了した後、発泡ガスによる
樹脂・エラストマーの膨張で金型壁面との接触を保ちな
がら移動型をキャビティが拡大するよう移動させ、移動
型を予め設定した基準肉厚位置で停止させて成形する方
法である。
形法とは、予め芯材(結晶性オレフィン系樹脂成形体)
を射出成形し、賦形された成形品(I)を金型内にイン
サートした後、該成形品と金型キャビティの空隙に表層
材の動的架橋オレフィン系エラストマー組成物を射出成
形する方法、また、コアバック射出成形法とは、一台の
射出成形機と一個の金型を用いて、結晶性オレフィン系
樹脂を射出成形した後に、金型のキャビティ容積を拡大
させ、該成形品(I)と金型のキャビティとの間の空隙
に表層材の動的架橋されたオレフィン系エラストマー組
成物を射出成形する成形方法、また、金型拡大発泡射出
成形法は二層成形の射出が完了した後、発泡ガスによる
樹脂・エラストマーの膨張で金型壁面との接触を保ちな
がら移動型をキャビティが拡大するよう移動させ、移動
型を予め設定した基準肉厚位置で停止させて成形する方
法である。
【0034】成形方法は目的に応じてそれぞれ単独で
も、複数種類を併用して成形することもできる。インサ
ート射出成形法、二色射出成形法又はコアバック射出成
形法において、好ましい芯材の結晶性オレフィン系樹脂
は、前記のプロピレン系材料である。この好ましい芯材
は、JIS−K7203による曲げ弾性率が10,00
0kg/cm2 以上、好ましくは12,000〜50,
000kg/cm2 、特に好ましくは14,000〜4
5,000kg/cm2 のものであり、曲げ弾性率が上
記範囲未満のものでは、例えば、自動車用内装部品に用
いる場合に必要とされる剛性、強度等の機械的特性、耐
熱性、耐久性を満たせない場合がある。
も、複数種類を併用して成形することもできる。インサ
ート射出成形法、二色射出成形法又はコアバック射出成
形法において、好ましい芯材の結晶性オレフィン系樹脂
は、前記のプロピレン系材料である。この好ましい芯材
は、JIS−K7203による曲げ弾性率が10,00
0kg/cm2 以上、好ましくは12,000〜50,
000kg/cm2 、特に好ましくは14,000〜4
5,000kg/cm2 のものであり、曲げ弾性率が上
記範囲未満のものでは、例えば、自動車用内装部品に用
いる場合に必要とされる剛性、強度等の機械的特性、耐
熱性、耐久性を満たせない場合がある。
【0035】また、芯材の成形は、通常の射出成形法を
用いたものでもよく、射出圧縮成形法、ガスインジェク
ション成形法によるものでも良い。芯材の結晶性オレフ
ィン系樹脂の射出成形条件としては、一般に100〜3
00℃、好ましくは150〜280℃の成形温度、50
〜1,000kg/cm2、好ましくは100〜800
kg/cm2 の射出圧力で成形される。
用いたものでもよく、射出圧縮成形法、ガスインジェク
ション成形法によるものでも良い。芯材の結晶性オレフ
ィン系樹脂の射出成形条件としては、一般に100〜3
00℃、好ましくは150〜280℃の成形温度、50
〜1,000kg/cm2、好ましくは100〜800
kg/cm2 の射出圧力で成形される。
【0036】また、射出成形時に発生する製品非有効部
(バリ)やゲートランナー、スプール部をリサイクルす
ることもできる。具体的には、表層材のみからなるラン
ナー、スプール類等を表層材に、芯材のみ、又は、芯材
と表層材からなるランナー、スプール類や不良成形品等
を芯材にリサイクルして使用することができる。
(バリ)やゲートランナー、スプール部をリサイクルす
ることもできる。具体的には、表層材のみからなるラン
ナー、スプール類等を表層材に、芯材のみ、又は、芯材
と表層材からなるランナー、スプール類や不良成形品等
を芯材にリサイクルして使用することができる。
【0037】積層成形体:積層成形体は、硬質な芯材層
の結晶性オレフィン系樹脂成形体(I)と軟質の表層材
のオレフィン系熱可塑性エラストマー射出成形体(II)
が強固に融着したものである。この積層成形体における
芯材層(I)の肉厚は用途にもよるが、例えば、自動車
内装部品に用いる場合、必要とされる剛性、強度等の機
械的特性、耐熱性、耐久性を考慮すると0.5〜6mm
である。
の結晶性オレフィン系樹脂成形体(I)と軟質の表層材
のオレフィン系熱可塑性エラストマー射出成形体(II)
が強固に融着したものである。この積層成形体における
芯材層(I)の肉厚は用途にもよるが、例えば、自動車
内装部品に用いる場合、必要とされる剛性、強度等の機
械的特性、耐熱性、耐久性を考慮すると0.5〜6mm
である。
【0038】又、表層材(II)の肉厚は、ソフト感、芯
材層と表層材層との融着強度の面から1〜5mmが好ま
しい。芯材層(I)は剛性が高く(曲げ弾性率3,00
0〜70,000kg/cm 2 )、形状の保持に寄与す
る。表層材(II)は軟質を示し、JIS−K6301に
よるJIS−A硬度が30〜98、好ましくは40〜9
5のものが好適である。
材層と表層材層との融着強度の面から1〜5mmが好ま
しい。芯材層(I)は剛性が高く(曲げ弾性率3,00
0〜70,000kg/cm 2 )、形状の保持に寄与す
る。表層材(II)は軟質を示し、JIS−K6301に
よるJIS−A硬度が30〜98、好ましくは40〜9
5のものが好適である。
【0039】この積層成形体は、インスツルメントパネ
ル、センターパネル、センターコンソールボックス、ド
アトリム、ピラー、アシストグリップ、ハンドル、エア
バッグカバー等の自動車内装部品、モール等の自動車外
装部品、掃除機バンパ、リモコンスイッチ、OA機器の
各種キートップ等の家電部品、水中眼鏡、水中カメラカ
バー等の水中使用製品、各種カバー部品、密閉性、防水
性、防音性、防振性等を目的とした各種パッキン付き工
業部品等に使用することができる。
ル、センターパネル、センターコンソールボックス、ド
アトリム、ピラー、アシストグリップ、ハンドル、エア
バッグカバー等の自動車内装部品、モール等の自動車外
装部品、掃除機バンパ、リモコンスイッチ、OA機器の
各種キートップ等の家電部品、水中眼鏡、水中カメラカ
バー等の水中使用製品、各種カバー部品、密閉性、防水
性、防音性、防振性等を目的とした各種パッキン付き工
業部品等に使用することができる。
【0040】
【実施例】以下に示す実験例によって、本発明を更に具
体的に説明する。原材料 (1)結晶性オレフィン系樹脂材用 PP 三菱化学(株)製ポリプロピレン「三菱ポリプロ BC
03C(商品名)」(JIS−K7203による曲げ弾
性率が15,000kg/cm2 、結晶化度55%)
体的に説明する。原材料 (1)結晶性オレフィン系樹脂材用 PP 三菱化学(株)製ポリプロピレン「三菱ポリプロ BC
03C(商品名)」(JIS−K7203による曲げ弾
性率が15,000kg/cm2 、結晶化度55%)
【0041】 HPE 三菱化学(株)製高密度ポリエチレン「三菱ポリエチ−
HD HJ560(商品名)」(JIS−K7203に
よる曲げ弾性率が11,000kg/cm2 、結晶化度
75%) PPC−1 三菱化学(株)製ポリプロピレン「三菱ポリプロ BC
03C」とタルク(富士タルク製MT−7)を7:3の
割合で二軸押出機でコンパウンドしたもので、JIS−
K7203による曲げ弾性率が38,000kg/cm
2 のもの。
HD HJ560(商品名)」(JIS−K7203に
よる曲げ弾性率が11,000kg/cm2 、結晶化度
75%) PPC−1 三菱化学(株)製ポリプロピレン「三菱ポリプロ BC
03C」とタルク(富士タルク製MT−7)を7:3の
割合で二軸押出機でコンパウンドしたもので、JIS−
K7203による曲げ弾性率が38,000kg/cm
2 のもの。
【0042】 PPC−2 三菱化学(株)製ポリプロピレン「三菱ポリプロ BC
03C」とエチレン・プロピレン共重合体ゴムEPM
(日本合成ゴム(株)製EP07P)とタルク(富士タ
ルク製MT−7)を7:1:2の割合で二軸押出機でコ
ンパウンドしたもので、JIS−K7203による曲げ
弾性率が26,000kg/cm2 のもの。 (2)オレフィン系熱可塑性エラストマー用 (2)−1 成分(A)
03C」とエチレン・プロピレン共重合体ゴムEPM
(日本合成ゴム(株)製EP07P)とタルク(富士タ
ルク製MT−7)を7:1:2の割合で二軸押出機でコ
ンパウンドしたもので、JIS−K7203による曲げ
弾性率が26,000kg/cm2 のもの。 (2)オレフィン系熱可塑性エラストマー用 (2)−1 成分(A)
【0043】
【表1】
【0044】(2)−2 結晶性プロピレン系樹脂
(B)
(B)
【0045】
【表2】
【0046】(2)−3 炭化水素系ゴム用軟化剤
(C)軟化剤として、出光興産(株)のパラフィン系オ
イル“ダイアナプロセスオイル「PW380」(商品
名;40℃の動粘度381.6cps、重量平均分子量
746、環分析0)のものを用いた。 (2)−4 有機パーオキサイド(D) 有機パーオキサイドとして、化薬アクゾ(株)製2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘ
キサン「カヤヘキサAD」(商品名)を用いた。 (2)−5 架橋助剤(E) トリメタクリル酸トリメチロールプロパンを用いた。 (2)−6 発泡剤(F)
(C)軟化剤として、出光興産(株)のパラフィン系オ
イル“ダイアナプロセスオイル「PW380」(商品
名;40℃の動粘度381.6cps、重量平均分子量
746、環分析0)のものを用いた。 (2)−4 有機パーオキサイド(D) 有機パーオキサイドとして、化薬アクゾ(株)製2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘ
キサン「カヤヘキサAD」(商品名)を用いた。 (2)−5 架橋助剤(E) トリメタクリル酸トリメチロールプロパンを用いた。 (2)−6 発泡剤(F)
【0047】
【表3】
【0048】実施例1〜9、比較例1〜7 表4と表5に示す混合物に、更に、フェノール系酸化防
止剤(チバ・ガイギー(株)製「イルガノックス101
0」)0.1重量部を配合し、L/D=33、シリンダ
ー径45mmの二軸押出機にて200℃で溶融混練し、
これをダイよりストランド状に押し出し、カッティング
して動的架橋したオレフィン系熱可塑性エラストマー組
成物のペレットを得た。
止剤(チバ・ガイギー(株)製「イルガノックス101
0」)0.1重量部を配合し、L/D=33、シリンダ
ー径45mmの二軸押出機にて200℃で溶融混練し、
これをダイよりストランド状に押し出し、カッティング
して動的架橋したオレフィン系熱可塑性エラストマー組
成物のペレットを得た。
【0049】(株)高橋精機工業所製、二色射出成形機
KS−2C−680 (商品名)を用いて、表4と表5に
示す結晶性オレフィン系樹脂を220℃の温度、圧力4
00kg/cm2 で、40℃の型温の金型に射出成形し
て肉厚2mmの芯材層を形成し、次いで220℃、圧力
400kg/cm2 の条件で前述の動的架橋したオレフ
ィン系熱可塑性樹脂組成物のペレットを前記型内に射出
成形し、芯材層の表面に肉厚2mmの部分架橋エラスト
マー組成物の表皮層を形成させ、芯材層と表皮層が融着
した積層成形体を得た。
KS−2C−680 (商品名)を用いて、表4と表5に
示す結晶性オレフィン系樹脂を220℃の温度、圧力4
00kg/cm2 で、40℃の型温の金型に射出成形し
て肉厚2mmの芯材層を形成し、次いで220℃、圧力
400kg/cm2 の条件で前述の動的架橋したオレフ
ィン系熱可塑性樹脂組成物のペレットを前記型内に射出
成形し、芯材層の表面に肉厚2mmの部分架橋エラスト
マー組成物の表皮層を形成させ、芯材層と表皮層が融着
した積層成形体を得た。
【0050】この積層成形体について、次のように評価
した。 (1)成形加工性 積層射出成形体にてショートショットのない場合、及
び、著しい外観不良(フローマーク)がない場合に成形
加工性を良好とした。 (2)剥離強度 積層射出成形体より打ち抜いた幅25mm、長さ100
mmの積層射出成形体の短冊状試験片を用い、表皮材層
と、芯材層を180度方向に引っ張り速度200mm/
分で引っ張り試験を行い、表皮材層/芯材層の融着界面
の剥離強度(kg/25mm幅)を測定し、剥離強度が
2.5kg/25mm幅以上を良好とし、2.5kg/
25mm幅未満を不良とした。
した。 (1)成形加工性 積層射出成形体にてショートショットのない場合、及
び、著しい外観不良(フローマーク)がない場合に成形
加工性を良好とした。 (2)剥離強度 積層射出成形体より打ち抜いた幅25mm、長さ100
mmの積層射出成形体の短冊状試験片を用い、表皮材層
と、芯材層を180度方向に引っ張り速度200mm/
分で引っ張り試験を行い、表皮材層/芯材層の融着界面
の剥離強度(kg/25mm幅)を測定し、剥離強度が
2.5kg/25mm幅以上を良好とし、2.5kg/
25mm幅未満を不良とした。
【0051】(3)ベタツキ性 積層成形体の表皮層表面のベタツキの有無を5人のモニ
ターにて下記5ランクにて評価し、モニター5人の合計
点が18点以上を○、18点以下を×とした。ランク 評 価 5 ベタツキが全くない。 4 ベタツキが殆どない。 3 ベタツキが若干ある。 2 ベタツキがある。 1 非常にベタツキがある。
ターにて下記5ランクにて評価し、モニター5人の合計
点が18点以上を○、18点以下を×とした。ランク 評 価 5 ベタツキが全くない。 4 ベタツキが殆どない。 3 ベタツキが若干ある。 2 ベタツキがある。 1 非常にベタツキがある。
【0052】前記動的架橋して得たペレットを、インラ
インスクリュウタイプ射出成形機(東芝機械(株)製射
出成形機IS90B)にて、射出圧力500kg/cm
2 、射出温度210℃、金型温度40℃にて成形して、
縦120mm、横80mm、厚み2mmのシートを得
た。これを用い、次の測定に供した。
インスクリュウタイプ射出成形機(東芝機械(株)製射
出成形機IS90B)にて、射出圧力500kg/cm
2 、射出温度210℃、金型温度40℃にて成形して、
縦120mm、横80mm、厚み2mmのシートを得
た。これを用い、次の測定に供した。
【0053】(4)JIS−A硬度[−] JIS−K6301に準拠した。 (5)密度[g/cm3 ] JIS−7112に準拠した。 (6)ソフト性 JIS−A硬度が98未満のものを○、98以上のもの
を×とした。
を×とした。
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】実施例10〜12 表6に示す(A)、(B)、(C)、(D)および
(E)成分を混合し、これに更に、フェノール系酸化防
止剤(チバ・ガイギー(株)製「イルガノックス101
0」)0.1重量部を配合し、L/D=33、シリンダ
ー径45mmの二軸押出機にて温度200℃設定で溶融
混練し、これをダイよりストランド状に押し出し、カッ
ティングしてペレットを得た。
(E)成分を混合し、これに更に、フェノール系酸化防
止剤(チバ・ガイギー(株)製「イルガノックス101
0」)0.1重量部を配合し、L/D=33、シリンダ
ー径45mmの二軸押出機にて温度200℃設定で溶融
混練し、これをダイよりストランド状に押し出し、カッ
ティングしてペレットを得た。
【0057】このペレットに表6に示す発泡剤を混合
し、発泡性動的架橋混合物を調製した。以下、実施例1
と同様にして積層成形体を2色成形し、更に型内のキャ
ビティを若干拡げた後、冷却が完全となったところで型
を開き、積層成形体を得た。
し、発泡性動的架橋混合物を調製した。以下、実施例1
と同様にして積層成形体を2色成形し、更に型内のキャ
ビティを若干拡げた後、冷却が完全となったところで型
を開き、積層成形体を得た。
【0058】
【表6】
【0059】
【発明の効果】本発明の積層成形体は、成形品にベタツ
キ感がないので成形時の離型性が良好で、成形品に埃が
つきにくく、自由な製品形状を成形することができ、成
形直後に塗装を施す必要は必ずしもない。更に芯材層の
結晶性オレフィン系樹脂層と表層材のオレフィン系熱可
塑性エラストマー層との熱融着性(剥離強度)に優れて
いる。
キ感がないので成形時の離型性が良好で、成形品に埃が
つきにくく、自由な製品形状を成形することができ、成
形直後に塗装を施す必要は必ずしもない。更に芯材層の
結晶性オレフィン系樹脂層と表層材のオレフィン系熱可
塑性エラストマー層との熱融着性(剥離強度)に優れて
いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗生 卓也 三重県四日市市東邦町1番地 日本ポリケ ム株式会社四日市技術センター内 (72)発明者 矢島 和男 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 寺田 昌浩 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 結晶性オレフィン系樹脂成形体(I)の
表面に、下記の配合割合で配合された(A)、(B)、
(C)および(D)成分を含有するオレフィン系熱可塑
性エラストマー組成物 成分(A):エチレン含量が60〜95重量%の エチレン・ブテン−1共重合体ゴム 40〜90重量部 成分(B):結晶性オレフィン系樹脂 60〜10重量部 成分(C):炭化水素系ゴム用軟化剤 成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0〜100重量部 成分(D):有機パーオキサイド 成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0.05〜2重量部 を動的に熱処理して部分的に架橋したものを射出成形し
てJIS K−6301によるJIS−A硬度が30〜
98のオレフィン系熱可塑性エラストマー層(II)が融
着した積層成形体を製造する方法。 - 【請求項2】 結晶性オレフィン系樹脂成形体(I)の
表面に、下記の配合割合で配合された(A)、(B)、
(C)および(D)成分を含有するオレフィン系熱可塑
性エラストマー組成物 成分(A):エチレン含量が60〜95重量%の エチレン・ブテン−1共重合体ゴム 40〜90重量部 成分(B):結晶性オレフィン系樹脂 60〜10重量部 成分(C):炭化水素系ゴム用軟化剤 成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0〜100重量部 成分(D):有機パーオキサイド 成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0.05〜2重量部 を動的に熱処理して部分的に架橋させ、更にこれに発泡
剤を配合したものを射出発泡成形してJIS K−63
01によるJIS−A硬度が30〜98のオレフィン系
熱可塑性エラストマー層(II)が融着した積層成形体を
製造する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8282121A JPH10119191A (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | 積層成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8282121A JPH10119191A (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | 積層成形体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10119191A true JPH10119191A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17648404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8282121A Pending JPH10119191A (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | 積層成形体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10119191A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003144224A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-05-20 | Lion Corp | 歯ブラシ |
JP2011011487A (ja) * | 2009-07-03 | 2011-01-20 | Nippon Plast Co Ltd | スキン層および発泡層を有する把持部材 |
-
1996
- 1996-10-24 JP JP8282121A patent/JPH10119191A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003144224A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-05-20 | Lion Corp | 歯ブラシ |
JP2011011487A (ja) * | 2009-07-03 | 2011-01-20 | Nippon Plast Co Ltd | スキン層および発泡層を有する把持部材 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040420 |