JPH10118803A - ロータリーカッター - Google Patents
ロータリーカッターInfo
- Publication number
- JPH10118803A JPH10118803A JP27384496A JP27384496A JPH10118803A JP H10118803 A JPH10118803 A JP H10118803A JP 27384496 A JP27384496 A JP 27384496A JP 27384496 A JP27384496 A JP 27384496A JP H10118803 A JPH10118803 A JP H10118803A
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- JP
- Japan
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- rear end
- seat
- sheet
- sheet member
- mounting hole
- Prior art date
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
おいて、バイト本体11とシート部材17との間のクリ
アランスの正確な設定および厳密な維持を要さずとも、
スローアウェイチップ20やシート部材17等の円滑な
回転を図る。 【解決手段】 バイト本体11にシート部材17を回転
自在に支持するシート取付穴15を設けるとともに、こ
のシート部材17を、その後端部17Cをシート取付穴
15の後端から突出させてシート取付穴15に挿通し、
さらにシート部材17の後端部17Cと取付穴15の後
端との間に、シート部材17の中心軸線O方向に皿バネ
31を弾性部材として介装することにより、シート部材
17を中心軸線O方向後端側に付勢する。また、中心軸
線O方向においてバイト本体11側とシート部材17と
の間にはシール部材32,41を介装する。
Description
けられたチップ取付座に円板状のスローアウェイチップ
(以下、チップと称する。)が着脱自在に取り付けられ
たロータリーカッターに関するものである。
本発明の発明者等は、特願平8−24436号において
図9に示すようなロータリーバイトを提案している。こ
のロータリーバイトにおいては、バイト本体1の先端
に、円柱状の軸部2Aを有するシート部材2がその中心
軸線O回りに回転可能に設けられるとともに、このシー
ト部材2の先端(上端)部には、底板部3Aと周壁部3
Bとを備えたチップ取付座3が形成されたチップ取付部
材4が、このチップ取付座3を上向きとして着脱自在に
装着されており、このチップ取付座3に円板状のチップ
5を嵌挿してクランプネジ6によって押圧することによ
り、上記チップ取付部材4が弾性変形してチップ取付座
3の上記周壁部3Bがチップ5を締め付け、このチップ
5の中心軸線Xが上記シート部材2の軸線Oに一致する
ように位置決めされる。
が貫設されるとともに、この取付穴1Aには円筒状の軸
受部材6が固定されており、上記シート部材2は、この
軸受部材6内周のシート取付穴6Aに上記軸部2Aを嵌
挿させて回転可能に取り付けられている。また、この軸
部2Aの下端には、上記シート取付穴6Aよりも大径の
円板状のシート拘束部材7がクランプネジ8,8によっ
て取り付けられており、上記シート取付穴6Aにおける
軸部2Aの上記中心軸線O方向の移動が拘束されるよう
になされている。しかるに、このような構成のロータリ
ーバイトによれば、被削材を回転させつつ、上記チップ
5に形成された円周状の切刃5Aによって切り込むこと
により、該チップ5、チップ取付部材4、シート部材
2、およびシート拘束部材7がその軸線X,O回りに一
体回転しながら、上記切刃5Aによって切削が行われ
る。
構成のロータリーバイトでは、上記クランプネジ8,8
を締め付けた際に、上記軸受部材6が上記軸線O方向に
シート部材2とシート拘束部材7とによって強く挟み込
まれた状態とされていては、上述のようにチップ5から
シート拘束部材7までを一体として円滑に回転させるこ
とが困難となる。このため、上記軸受部材6の上端面6
aとこれに対向する上記シート部材2の上部下端面2a
との間、および上記軸受部材6の下端面6bとこれに対
向する上記シート拘束部材7の上端面7aとの間には、
上記シート部材2およびシート拘束部材7の回転を許容
する程度の所定のクリアランスが必要とされる。しかし
ながら、逆にこのクリアランスが大きすぎると、切削の
際に生じる細かな切粉が軸受部材6の上面端6aとシー
ト部材2の上部下端面2aとの間や、場合によっては軸
受部材6の下端面6bとシート拘束部材7の上端面7a
との間に入り込んで噛み込みを生じ、チップ5等の円滑
な回転が却って阻害されるおそれがある。
すぎると、上記シート拘束部材7によるシート部材2の
軸線O方向への移動の拘束が不十分となって、切削中に
上記チップ5等が軸線X,O方向に微動してしまうおそ
れがある上、例えば、これらチップ5等の円滑な回転を
促すために、上記シート取付穴6Aとシート部材2の軸
部2Aとの間にベアリングを介装したりした場合には、
上記チップ5等の微動によってこのベアリングがたたき
つけられ、その寿命が短縮されてしまうおそれもある。
このため、上記構成のロータリーバイトでは、上記クリ
アランスを所定値に正確に設定し、なおかつ、かかるク
リアランスを厳密に維持することが要求されることとな
り、当該ロータリーバイトの組付けに高い熟練度を要し
たり、管理に多くの労力が費やされることが避けられな
くなってしまう。
たもので、上記ロータリーバイト等のロータリーカッタ
ーにおいて、上述のようなクリアランスの正確な設定お
よび厳密な維持を要さずとも、チップやシート部材等の
円滑な回転を図ることが可能なロータリーカッターを提
供することを目的としている。
かる目的を達成するために、本発明は、カッター本体に
設けられたチップ取付座に、円板状のチップが着脱自在
に取り付けられてなるロータリーカッターにおいて、上
記カッター本体に、先端部に上記チップ取付座が設けら
れたシート部材を取り付け、このシート部材を、上記チ
ップ取付座に取り付けられたチップの中心軸線回りに回
転可能とするとともに、この中心軸線方向の後端側に向
けて付勢したことを特徴とする。従って、このようにシ
ート部材がその中心軸線方向後端側に付勢されることに
より、シート部材はその回転が許容される程度の押圧力
で常にカッター本体側に押し付けられることとなり、こ
のため上述のように両者の間のクリアランスを厳密に設
定、管理せずとも、シート部材がカッター本体側に密着
した状態を保持することができる。
への切粉等の侵入、噛み込み等をより確実に防止するに
は、上記中心軸線方向においてカッター本体とシート部
材の少なくとも先端部との間に、シール部材を介装する
のが望ましい。また、上記シート部材をその中心軸線方
向後端側に付勢するには、例えば、上記カッター本体
に、上記シート部材を回転自在に支持するシート取付穴
を設けるとともに、上記シート部材を、その後端部を上
記シート取付穴の後端から突出させて該シート取付穴に
挿通し、上記シート部材の後端部と上記取付穴の後端と
の間に、上記中心軸線方向に弾性部材を介装すればよ
い。さらに、このシート部材の後端部のシート取付穴か
ら突出した部分にスラスト軸受を設け、上記弾性部材を
このスラスト軸受とシート取付穴の後端との間に介装し
たり、あるいは上記シート部材の後端部のシート取付穴
から突出した部分に、シート部材と一体に回転可能かつ
該シート部材に対して上記中心軸線方向に摺動可能とさ
れた後端側シール部材を設け、上記弾性部材をこの後端
側シール部材とシート部材の後端との間に介装したりす
ることにより、この弾性部材が相対的に回転する部材同
士に接して摩耗してしまうような事態を避けることがで
きる。
の実施形態を示すものである。本実施形態において、バ
イト本体11の先端部12には、その上面から下面に向
けて斜めに止まり穴状の取付穴13が形成されるととも
に、この取付穴13には略円筒状の軸受部材14が嵌挿
されていて、この軸受部材14の内周がシート取付穴1
5とされており、このシート取付穴15に、ラジアル軸
受16…を介して、先端(上端)部17Aが一段拡径し
た略円柱状のシート部材17が、その円柱状の軸部17
Bを挿入させて取り付けられている。また、このシート
部材17の先端部17Aには、略有底円環状を呈するチ
ップ取付部材18が、その環状部を上向きにして着脱自
在に装着されており、さらにこの環状部をチップ取付座
19として略円板状のチップ20が、該チップ20およ
び上記チップ取付部材18を貫通してシート部材17に
ねじ込まれるクランプネジ21により、着脱自在に装着
されている。
部14Aは、上記取付穴13に嵌挿される円筒状の胴部
14Bよりも一段拡径するフランジ状に形成されるとと
もに、この軸受部材14の先端部14Aの上面と、シー
ト部材17の先端部17Aの下面との間にはスラスト軸
受22…が介装されていて、このスラスト軸受22…と
上記ラジアル軸受16…とにより、シート部材17は、
その中心軸線O回りに回転可能に上記シート取付穴15
に支持されている。また、軸受部材14の上記胴部14
Bには凹部14Cが形成されるとともに、バイト本体1
1の先端部12には、上記取付穴13に連通して上記凹
部14Cの位置に開口するように貫通穴12Aが形成さ
れ、この貫通穴12Aには固定駒23が挿入されてクラ
ンプネジ24により固定されており、この固定駒23の
先端部が上記凹部14Cに係合することにより、軸受部
材14は取付穴13に固定されている。なお、この固定
駒23の外周には、上記貫通穴12Aを密封するように
Oリング25が取り付けられている。
は、内周側のシート取付穴15に連通する貫通穴14D
が形成される一方、バイト本体11の先端部12には、
上記取付穴13の内周面において上記貫通穴14Dに対
向する位置に一端が開口するように油路12Bが形成さ
れており、この油路12Bの他端は、バイト本体11の
先端部12の上面から穿設された取付穴12Cに連通さ
れている。そして、この取付穴12Cにはグリスニップ
ル26が取り付けられており、このグリスニップル26
から上記油路12Bおよび貫通穴14Dを通して、軸受
部材14のシート取付穴15とシート部材17の軸部1
7Bとの間に潤滑油が供給可能とされている。
後端部17Cは、軸受部材14のシート取付穴15の後
端から突出させられるとともに、この後端部17Cには
円板状の受板27がクランプネジ28,28によって取
り付けられており、さらにこの受板27の先端側には、
スラストボール軸受29がシート部材17の軸部17B
の後端部17Cに嵌挿されて取り付けられている。ま
た、上記軸受部材14の後端部には、上記シート取付穴
15の開口部に嵌合して円環状の皿バネ受部材30が取
り付けられている。そして、この皿バネ受け部材30と
上記スラストボール軸受29との間に、本実施形態にお
ける弾性部材としての皿バネ31が圧縮された状態で介
装されており、この皿バネ31が伸長しようとする弾性
力によって押圧されることにより、シート部材17はス
ラストボール軸受29および受板27ごと軸線O方向後
端側へと付勢されることとなる。
ては、このシート部材17の先端部17Aとバイト本体
11の先端部12上面における取付穴13の開口部周縁
との間に、上記軸受部材14の先端部14Aの外周に嵌
挿されるようにして、円環状の先端側シール部材32が
介装されており、上記皿バネ30によってシート部材1
7が軸線O方向後端側に付勢されることにより、このシ
ート部材17の先端部17Aの後端面が上記先端側シー
ル部材32の先端面に当接し、この先端側シール部材3
2を軸線O方向後端側に押し付けてバイト本体11に密
着させるようになされている。さらに、この先端側シー
ル部材32の内径部後端側に形成された環状溝32Aに
は、軸受部材14の先端部14Aの外周面およびバイト
本体11の先端部12上面との間に、Oリング33が介
装されている。また、バイト本体11の先端部12の上
面には、先端側シール部材32の外周に近接する位置に
六角穴付きボルト34がねじ付けられており、このボル
ト34の頭部が、上記先端側シール部材32の外周部に
形成された凹部32Bに係合することにより、この先端
側シール部材32の回転が拘束されるようになされてい
る。
8−24436号に記載のロータリーバイトと同様に、
上記チップ取付部材18のチップ取付座19にチップ2
0を取り付けることにより、チップ取付部材18が弾性
変形してチップ5の中心軸線Xがシート部材17の軸線
Oに一致するようになされている。すなわち、本実施形
態では、シート部材17の先端面17Dが軸線Oに直交
する面として形成されているとともに、この先端面17
Dの中央部には軸線Oを中心とした嵌合穴17Eが形成
される一方、上記チップ取付部材18は、例えばバネ鋼
などの比較的弾性変形しやすい材質により形成されて、
上記軸線Oを中心として極僅かな角度で外周側に向かう
に従い後端側に傾斜する円錐板状の底板部18Aと、同
じく軸線Oを中心としてその内径がチップ20の外径よ
りも極僅かに大きくされた円環状の周壁部18Bとを備
え、また底板部18Aの下面には、上記嵌合穴17Eに
嵌合可能な円環状の嵌合部18Cが突設されている。
プ20をチップ取付座19に載置しただけの非クランプ
状態においては、その底板部18Aの下面とシート部材
17の先端面17Dとの間、および底板部18Aの上面
(チップ取付座19の底面)とチップ20の着座面との
間に、それぞれ外周側および内周側に向かうに従い漸次
小さくなる極僅かな隙間が形成されるとともに、その周
壁部18Bとチップ20の外周面との間にも極僅かな隙
間が形成されることとなり、この非クランプ状態からク
ランプネジ21をねじ込んでゆくことにより、底板部1
8Aの上下面の上記隙間が埋められるようにチップ取付
部材18が弾性変形し、これに伴い周壁部18Bが均等
に縮径してチップ20の外周面を締め付け、その中心軸
線Xがチップ取付部材18の中心軸線、すなわちシート
部材17の中心軸線Oに一致するようにチップ20が位
置決めされることとなるのである。なお、上記チップ取
付部材18の底板部18Aには、このチップ取付部材1
8の脱落防止用の皿ネジ35が挿通されてシート部材1
7にねじ込まれている。
される円板状のチップ20は、本実施形態では超硬合金
等の硬質材料から形成されて、その円形をなす上下面の
一方がすくい面とされるとともに他方がチップ取付座1
9への着座面とされる、表裏対称の反転使用可能のもの
であり、またその外周面が逃げ面とされて、これらすく
い面と逃げ面との交差稜線部に円形をなす切刃20Aが
形成されている。また、このチップ20の上下面の外周
縁には、凹溝状のチップブレーカ20Bが切刃20Aに
沿って周回するように形成されている。なお、逃げ面と
される外周面の上下の縁部に、それぞれ上下方向に向か
うに従い内周側に傾斜する傾斜面を、やはり切刃20A
に沿って周回するように形成してもよい。この場合、上
記切刃20Aは、厳密にはこれらチップブレーカ20B
と傾斜面との交差稜線部に形成されることとなる。
バイトによれば、上記皿バネ31が弾性部材として上記
スラストボール軸受29および受板27を介してシート
部材17をその軸線O方向後端側に付勢することによ
り、このシート部材17の先端部17Aは、軸受部材1
4の先端部14Aのスラスト軸受22および先端側シー
ル部材32側に押し付けられて密着した状態とされ、従
ってこれらシート部材17と先端側シール部材32や軸
受部材14との間のクリアランスが大きくなりすぎて、
切削時に生じた細かな切粉が侵入して噛み込みを生じた
り、切削中にチップ20が軸線O,X方向に微動した
り、あるいはかかる微動によってラジアル軸受16やス
ラスト軸受22に損傷が生じたりするような事態を、未
然に防止することができる。しかも、シート部材17は
皿バネ31によって常に付勢された状態となっているの
で、当該ロータリーバイトの使用中や保管中に上記クリ
アランスが変化するようなこともない。このため、この
ロータリーバイトの組付けを、それほどの熟練を要さず
とも比較的容易に行うことが可能となるとともに、その
管理についても簡略化を図ることができる。
ート取付穴15とシート部材17の軸部17Bとの間、
および軸受部材14の先端部14Aとシート部材17の
先端部17Aとの間に、それぞれラジアル軸受16およ
びスラスト軸受22が介装されるとともに、これらラジ
アル軸受16およびスラスト軸受22が介装された軸受
部材14とシート部材17との間の開口部分を覆うよう
に、Oリング33を備えた先端側シール部材32が、軸
線O方向についてシート部材17と軸受部材14が固定
されたバイト本体11との間に介装されている。従って
本実施形態によれば、上記ラジアル軸受16およびスラ
スト軸受22により、シート部材17の円滑な回転、す
なわちチップ20の円滑な回転が促されるにも関わら
ず、これらラジアル軸受16およびスラスト軸受22の
介装部分への切粉等の侵入をより確実に防ぐことが可能
となり、シート部材17が付勢されることとも相俟っ
て、長期に渡って安定した切削性能を奏するロータリー
バイトを提供することが可能となる。
付勢する弾性部材としての皿バネ31が、シート取付穴
15の後端から突出したこのシート部材17の後端部1
7Cに設けられており、このため、例えばシート部材の
先端側、すなわちチップの上からクランプ駒等を介して
付勢する場合などに比べ、すくい面とされるチップ20
の上面上に、上記クランプ駒のような障害物となりうる
部材が配置されることがなく、このため切屑の絡まりな
どを防止して確実な処理を図ることができるとともに、
該クランプ駒がチップを押圧する際の摩擦抵抗によって
チップの滑らかな回転が阻害されるような事態も防ぐこ
とができる。しかも本実施形態では、この皿バネ31
は、シート部材17に取り付けられたスラストボール軸
受29の先端部と軸受部材14の後端に取り付けられた
皿バネ受部材30との間に介装されており、このスラス
トボール軸受29の先端部は、シート部材17とともに
回転するその後端部に対して回転しない状態を維持でき
るので、この皿バネ31がシート部材17とともに回転
する部分とバイト本体11に固定された部分との双方に
直接接触するようなことがなく、従ってシート部材17
の回転による摩耗等によって該皿バネ31の寿命が短縮
されるような事態をも防止することが可能となる。
側シール部材32に形成された環状溝32AにOリング
33が装着されており、シート部材17が皿バネ31に
よって後端側に付勢されて先端側シール部材32に当接
した状態で、このOリング33の弾性力により上記シー
ト部材17と先端側シール部材32との密着性が保た
れ、かつシート部材17がスラスト軸受22により回転
可能に支持されるようになされているが、これを例えば
図5に示すように、バイト本体11の先端部12の上記
先端側シール部材32が装着される部分に軸線O方向に
沿って止まり穴12Dを穿設し、この止まり穴12Dに
先端が突出するようにコイルスプリング36を緩挿する
ようにしても良い。しかるに、このように構成されたロ
ータリーバイトにおいても、このコイルスプリング36
の弾性力によって先端側シール部材32とシート部材1
7との密着性が確保され、かつシート部材17の先端部
17Aがスラスト軸受22に着座して回転可能に支持さ
れるため、上記構成と同様の効果を得ることができる。
施形態を示すものであり、図5に示した変形例の場合と
同様に、図1ないし図4に示した第1の実施形態と共通
する部分には同一の符号を配して説明を省略する。この
第2の実施形態においては、上記シート取付穴15の後
端から突出させられたシート部材17の軸部17Bの後
端部17Cに、中心軸線O方向後端側に向けて順に後端
側シール部材41と皿バネ受部材42とが取り付けられ
ており、これら後端側シール部材41と皿バネ受部材4
2との間に、弾性部材としての皿バネ43が介装されて
いる。なお、図示したこの第2の実施形態では、取付穴
13は貫通穴とされているが、第1の実施形態と同様に
止まり穴としても良い。
略円筒状に形成されたものであって、その外径は上記シ
ート取付穴15の内径よりも大きくなされているととも
に、内径は、上記軸部17Bの後端部17Cに摺動可能
な大きさに設定されている。また、この後端側シール部
材41の内径部先端側には、該後端側シール部材41の
先端面に開口して軸線O方向に延びる一対の凹部41
A,41Aが、上記軸線Oに対して互いに反対側に形成
される一方、シート部材17の上記軸部17Bには、軸
受部材14のシート取付穴15の後端から突出した位置
に、軸線Oに対する直径方向にピン44が嵌入されてお
り、このピン44の両端部は軸部17Bの外周から突出
して上記凹部41A,41Aに係合されていて、これに
より後端側シール部材41はシート部材17に対して上
記軸線O方向に相対移動自在、かつ軸線O回りに一体に
回転可能とされている。さらに、後端側シール部材41
の内径部後端側に形成された環状溝41BにはOリング
45が取り付けられている。
ール部材41と略同径の外径を有する略円板状の部材で
あり、上記シート部材17の軸部17Bの後端に嵌挿さ
れて、第1の実施形態の受板27と同様、クランプネジ
28,28により固定されている。そして、この皿バネ
受部材42と上記後端側シール部材41との間に上記皿
バネ43が軸線O方向に圧縮された状態で介装されるこ
とにより、この皿バネ43が伸長しようとする弾性力で
後端側シール部材41は軸線O方向先端側に押圧されて
軸受部材14の後端面に当接し、その反作用でシート部
材17は皿バネ受部材42ごと軸線O方向後端側へと付
勢されることとなる。従って、この第2の実施形態にお
いても、上記第1の実施形態と同様に、シート部材17
とバイト本体11側の先端側シール部材32との密着性
を維持して切粉等の侵入を防ぐことができ、かつこれら
シート部材17と先端側シール部材32との間のクリア
ランスの設定、管理に要する労力等の大幅な軽減を図る
ことができる。
シート部材17の後端部17C側においても、該シート
部材17の軸部17Bの後端に取り付けられた皿バネ受
部材42とバイト本体11に設けられた軸受部材14と
の間に、Oリング45を備えた後端側シール部材41が
介装されており、このOリング45により該後端側シー
ル部材41とシート部材17との間がシールされるとと
もに、上記皿バネ43による弾性力によって後端側シー
ル部材41が軸受部材14の後端面に密着するため、結
果的に上記シート取付穴15の後端側におけるシール性
を確実に確保することができる。このため、例えば上記
グリスニップル26からシート取付穴15に供給された
潤滑油が、このシート取付穴15の後端側から漏れ出て
しまうような事態を未然に防止することができ、より長
期に渡ってシート部材17の円滑な回転を維持すること
ができるとともに、上述したように上記取付穴13を貫
通穴として形成することも可能となる。
上記皿バネ受部材42がシート部材17に取り付けられ
て回転するのに合わせ、上記後端側シール部材41も、
シート部材17に嵌入されたピン44に凹部41A,4
1Aが係合して一体に回転可能とされており、上記皿バ
ネ43はこれらシート部材17と一体回転する皿バネ受
部材42と後端側シール部材41との間に介装されてい
るので、上記第1の実施形態と同様に、この皿バネ43
がシート部材17の回転により摩耗するようなことはな
い。その一方で、後端側シール部材41は、軸線O方向
にはシート部材17に対して相対移動可能とされている
ので、この後端側シール部材41によるシール性が損な
われることもない。なお、本実施形態では図1ないし図
4に示した第1の実施形態と同様に、先端側シール部材
32にOリング33を取り付けてシート部材17の先端
部17Aとの間のシール性を維持するようにしている
が、これを、図5に示した変形例と同様、図8に示すよ
うにコイルスプリング36によって先端側シール部材3
2を軸線O方向先端側に付勢するようにしても、勿論構
わない。
7を付勢する弾性部材として皿バネ31,43を用いて
いるが、これに代えてコイルスプリング等を用いること
も可能ではある。ただし、このように弾性部材としてコ
イルスプリングを用いた場合には、その弾性係数にもよ
るが、当該弾性部材が軸線O方向に長くなることが避け
られなくなるので、本実施形態のように皿バネ、あるい
はウェーブワッシャを用いるのが望ましい。さらに、図
6および図7に示した第2の実施形態や、図8に示した
その変形例のように、上記取付穴13を貫通穴とした場
合には、その後端側開口部にキャップなどを取り付けて
該開口部を閉塞するようにすれば、この開口部からの切
粉等の侵入をも防止することが可能となる。さらにま
た、上記実施形態では、本発明をロータリーバイトに適
用した場合について説明したが、円板状のチップを回転
させて切削を行う工具であれば、他の種類のカッターに
本発明を用いることも勿論可能である。
チップが装着されたシート部材をその後端側に付勢する
ことにより、シート部材の回転を許容する程度の押圧力
でシート部材をカッター本体側に押圧して切粉等の侵入
を防止することができる。そしてこれにより、このシー
ト部材とカッター本体側との間のクリアランスを正確に
設定し、かつ厳密に管理せずとも、シート部材およびチ
ップの円滑な回転を促すことが可能となって、当該ロー
タリーカッターの組付けや管理に要する労力の軽減を図
りつつも、安定した切削を図ることができる。
る。
る。
る。
る。
バイトの先端部断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 カッター本体に設けられたチップ取付座
に、円板状のスローアウェイチップが着脱自在に取り付
けられてなるロータリーカッターにおいて、上記カッタ
ー本体には、先端部に上記チップ取付座が設けられたシ
ート部材が取り付けられており、このシート部材は、上
記チップ取付座に取り付けられる上記スローアウェイチ
ップの中心軸線回りに回転可能に支持されるとともに、
この中心軸線方向の後端側に向けて付勢されていること
を特徴とするロータリーカッター。 - 【請求項2】 上記カッター本体とシート部材の少なく
とも先端部との間には、上記中心軸線方向にシール部材
が介装されていることを特徴とする請求項1に記載のロ
ータリーカッター。 - 【請求項3】 上記カッター本体には、上記シート部材
を回転自在に支持するシート取付穴が設けられるととも
に、上記シート部材は、その後端部を上記シート取付穴
の後端から突出させて該シート取付穴に挿通されてお
り、上記シート部材の後端部と上記取付穴の後端との間
に、上記中心軸線方向に弾性部材が介装されることによ
り、上記シート部材が上記中心軸線方向後端側に付勢さ
れていることを特徴とする請求項1または請求項2に記
載のロータリーカッター。 - 【請求項4】 上記シート部材の後端部の上記シート取
付穴から突出した部分にはスラスト軸受が設けられてお
り、上記弾性部材はこのスラスト軸受と上記シート取付
穴の後端との間に介装されていることを特徴とする請求
項3に記載のロータリーカッター。 - 【請求項5】 上記シート部材の後端部の上記シート取
付穴から突出した部分には、上記シート部材と一体に回
転可能かつ該シート部材に対して上記中心軸線方向に摺
動可能とされた後端側シール部材が設けられており、上
記弾性部材はこの後端側シール部材と上記シート部材の
後端との間に介装されていることを特徴とする請求項3
に記載のロータリーカッター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27384496A JP3215056B2 (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | ロータリーカッター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27384496A JP3215056B2 (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | ロータリーカッター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10118803A true JPH10118803A (ja) | 1998-05-12 |
JP3215056B2 JP3215056B2 (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=17533340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27384496A Expired - Lifetime JP3215056B2 (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | ロータリーカッター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3215056B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1793291A1 (en) * | 2005-12-02 | 2007-06-06 | Yamazaki Mazak Corporation | Method and apparatus for preparing NC machining program |
-
1996
- 1996-10-16 JP JP27384496A patent/JP3215056B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1793291A1 (en) * | 2005-12-02 | 2007-06-06 | Yamazaki Mazak Corporation | Method and apparatus for preparing NC machining program |
US8042436B2 (en) | 2005-12-02 | 2011-10-25 | Yamazaki Mazak Corporation | Method for preparing NC machining program and apparatus for preparing NC machining program |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3215056B2 (ja) | 2001-10-02 |
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