JPH10118215A - 消火装置 - Google Patents

消火装置

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Publication number
JPH10118215A
JPH10118215A JP33774596A JP33774596A JPH10118215A JP H10118215 A JPH10118215 A JP H10118215A JP 33774596 A JP33774596 A JP 33774596A JP 33774596 A JP33774596 A JP 33774596A JP H10118215 A JPH10118215 A JP H10118215A
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JP
Japan
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water discharge
nozzle body
nozzle
fire
electric motor
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Application number
JP33774596A
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English (en)
Inventor
Akira Matsutani
晃 松谷
Tateo Suzuki
健郎 鈴木
Kazumichi Shiga
法道 志賀
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Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
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Publication date
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  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル本体の先端部に外筒を嵌合してノズル
が伸縮できるようにし、ノズルの伸び出し位置に応じて
放水形状を変えることができる放水銃において、放水銃
の放水形状をきめ細かく設定できるようにし、消火能力
を向上させる。 【解決手段】 ノズル本体44に電動モータ62を固定
し、この電動モータ62により軸部52、54を介して
ネジ軸57を回転させ、このネジ軸57に螺合している
アジャストブラケット58を介して外筒42を軸方向に
移動させる。一方ノズル本体44及び外筒42に夫々磁
界を利用したリニア近接センサ71及び金属板72を設
けて位置検出部7を構成し、これらの距離に応じて磁界
の大きさが変わることを利用して磁界の大きさを電流値
として検出する。そして火災位置に応じて予め放水形状
を前記電流値として設定しておき、電流設定値と電流検
出値とに基づいて電動モータ62を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放水銃を備えた消火装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にゴミピットや球場あるいは展示会
場等においては火災に備えて消火装置を設置することが
必要である。例えばゴミピットは、ゴミ焼却場において
焼却前のゴミを貯留するためのものであり、搬入された
ゴミは一旦ゴミピット内に貯留され、ゴミピット内のゴ
ミがクレーン装置等により搬送されて焼却される。この
ゴミピット内のゴミの中には、引火し易いものや直接火
種となるものが紛れ込んでいる場合もあり、また、ゴミ
ピット内で化学反応を起こして高温になる場合も考えら
れ、ゴミピット内で突然火災が発生することがある。
【0003】図11は従来のゴミピット用の消火装置の
概略構成を示す図であり、1はゴミピットである。ゴミ
ピット1の上方には赤外線カメラ等の火災検知部11が
設けられており、この火災検知部11はゴミピット1内
をスキャンして検知温度を火災検知制御部12に出力す
ると共に火災検知制御部12では検知温度が設定温度を
越えたときに火災と判断し、火災発生と火災区域との情
報を情報処理部13に出力する。
【0004】またゴミピット1には、投入されたゴミを
移動させるためのクレーン14が設けられており、例え
ばクレーン制御部15にてクレーン14の降下位置に基
づきゴミの積み上げ高さ位置を求める。情報処理部13
では、ゴミの高さを考慮して火災位置を割り出し、対応
する放水制御データを放水銃制御部16に出力する。
【0005】放水銃制御部16は放水銃17の俯仰角、
旋回角及びノズルの伸び出し位置(ノズルストローク)
を夫々制御するための制御信号を出力し、放水銃17は
これに基づいて照準を合わせ、放水を行う。
【0006】ここでノズルの伸び出し位置の従来の制御
に関して述べると、ノズルは図12に示すように内筒1
7aに対して外筒17bが軸方向に移動できるように嵌
合されている。即ち内筒17aを固定する基筒17cに
油圧シリンダ18が設けられ、この油圧シリンダ18に
より外筒17bが進退し、ノズルの伸び出し位置が調整
される。このように外筒17bが進退するとその位置に
応じて放水形状が変わり、放水形状は最も外筒17bが
伸び出した位置では棒状になり、また最も外筒17bが
後退した位置では噴霧状になる。
【0007】そしてノズルの伸び出し位置の制御方法の
一つとしては、例えば基筒17cに3つの近接スイッチ
S1〜S3を設け、外筒17bに固定した金属バー19
が近接スイッチ(S1〜S3)に近づくことにより、外
筒17bの位置を検出して油圧シリンダ18の作動を制
御することが知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところでノズルの外筒
17bの最大ストロークは例えば15mm以下と短く、
このストロークの間で放水形状が変わるため、ストロー
クを上述のように油圧シリンダと近接スイッチを用いて
制御してもせいぜい3点程度の停止位置を設定できる程
度であり、ストロークをきめ細く制御することができな
かった。従って火災位置に見合った最適な放水形状に調
整することができないという課題があった。
【0009】本発明は、このような事情の下になされた
ものであり、その目的は、火災位置に対する放水形状を
きめ細く制御することのできる大空間消火装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ノズ
ル本体と、このノズル本体に対して軸方向に相対的に移
動自在に嵌合された筒状部とを備え、前記ノズル本体に
対する筒状部の軸方向の伸び出し位置に応じて放水形状
が決まる放水銃を用いた消火装置において、前記筒状部
をノズル本体に対して軸方向に相対的に移動させるため
の電動モ−タを備えたことを特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の構成に加
え、筒状部及びノズル本体に組み合わされ、前記筒状部
の任意の伸び出し位置を検出する位置検出部と、前記伸
び出し位置を設定する放水形状設定部と、前記放水形状
設定部で設定された設定位置と前記位置検出部による検
出位置とに基づいて、前記検出位置が設定位置となるよ
うに前記電動モ−タを制御するモ−タ制御部と、を備え
たことを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の発明におけ
る位置検出部として、筒状部及びノズル本体に互いに軸
方向に対向するように夫々設けられた一対の距離検出要
素を含み、前記距離検出要素間の任意の離間距離を検出
できるように構成したもの例えば磁気、光または超音波
を利用した変位センサを用いたものである。この場合前
記放水形状設定部は、前記伸び出し位置を前記距離検出
要素間の距離として設定し、前記モ−タ制御部は、放水
形状設定部で設定された設定距離と前記位置検出部にて
検出された検出値との偏差に基づいて、前記検出値が設
定距離となるように前記電動モ−タを制御する。
【0013】請求項4の発明は、ノズル本体と、このノ
ズル本体の外側にてノズル本体に対して軸方向に相対的
に移動自在に嵌合された筒状部とを備え、前記ノズル本
体に対する筒状部の軸方向の伸び出し位置に応じて放水
形状が決まる放水銃を用いた消火装置において、前記筒
状部をノズル本体に対して軸方向に相対的に移動させる
ための電動モ−タと、前記伸び出し位置を前記電動モ−
タの駆動量として設定する放水形状設定部と、 この放
水形状設定部で設定された設定駆動量だけ前記電動モ−
タを駆動するように制御するモ−タ制御部と、を備えた
ことを特徴とする。
【0014】以上において、放水形状設定部は、例えば
消火領域を複数の領域に分割した分割領域と放水形状と
を対応付けたデ−タを含み、指定された分割領域に応じ
た放水形状に相当する設定値をモ−タ制御部に出力する
ように構成される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の消火装置をゴミピ
ットに適用した実施の形態について説明する。図1はゴ
ミピットの概観を示す図であり、ゴミピット2は直方体
形状の容器として形成され、図示しない投入口からゴミ
清掃車によりゴミが投入される。ゴミピット2には、前
後、左右、上下に移動可能なクレーン21が設けられて
おり、ゴミピット2の上部中央に配置されたクレーン操
作室22の中で作業者により操作盤23を介してクレー
ン21の操作が行われ、ゴミピット2内のゴミが移動さ
れる。
【0016】ゴミピット2の互いに対向する側壁には夫
々放水銃3(3A、3B)が設置されており、貯水槽3
0内の水を吸い上げて放水銃3(3A、3B)からゴミ
ピット2内に放水できるようになっている。図示の放水
銃3の設置のレイアウトは一例であり、ゴミピット2の
大きさや放水銃3の性能等によって設置台数や設置位置
が適宜決められる。
【0017】ゴミピット2の天井面付近には例えば赤外
線放射温度計よりなる火災検知部24が設けられ、例え
ば直交する2軸(x軸、y軸)のまわりを回転できるよ
うに取り付けられていて2次元平面的にスキャンできる
ように構成され、ゴミピット2内の表面温度を監視して
いる。
【0018】前記放水銃3の全体構成を図2に示すと、
放水銃の基体部分31は固定基台32の上に取り付けら
れており、この基体部分31に設けられた旋回モータ3
3により旋回軸34が回動する。旋回軸34には、俯仰
モータ35を備えた支持部36が設けられ、この支持部
36には俯仰モータ35により回動中心Pのまわりに上
下に回動できるようにノズル4が設けられている。
【0019】図3及び図4は前記ノズル4を示す縦断側
面図及び横断平面図である。ノズル4は内筒41の先端
部の外側に筒状部である外筒42を軸方向に移動自在に
気密に嵌合すると共に、内筒41の基端側に基筒43を
接続して構成される。内筒41及び基筒43はこの例で
はノズル本体44をなすものである。ノズル本体44内
には消火剤の流れを規制するための規制部材45が内筒
41内に設けられた支持板46にナットで固定して設け
られている。
【0020】前記基筒43には第1の軸受け部51が固
定されており、この軸受け部51はノズル本体44の軸
と平行な第1の軸部52を軸のまわりに回動自在に支持
している。第1の軸部52の基端側にはクラッチ部53
を介して第2の軸部54が接続されており、この第2の
軸部54は、基筒43に固定された第2の軸受け部55
に回動自在に支持されると共に、バネ56により常時第
1の軸部52に押し付けられている。前記第2の軸部5
4の基端側には減速機61を介して電動モータ62例え
ば直流モータが連結されている。
【0021】前記第1の軸部52の先端部側はネジ軸5
7として構成され、このネジ軸57は、前記外筒42に
固定されたアジャストブラケット58に螺合されてい
る。従って前記電動モータ62により第2の軸部54が
回転すると、その回転がクラッチ部53を介して第1の
軸部52に伝達され、これによりネジ軸57が回転する
ので、アジャストブラケット58を介して外筒42が軸
方向に移動する。即ち外筒42がノズル本体44に対し
て軸方向に進退し、ノズル4が伸縮することになる。
【0022】なおネジ軸57の先端には、アジャストブ
ラケット58の前方位置を規制するストッパ59が設け
られている。ただしアジャストブラケット58がストッ
パ59に当接してもなお電動モータ62が駆動し続ける
場合には、クラッチ部53が空回転し電動モータ62の
過負荷が防止される。また電動モータ62の過負荷を防
止するためには、後述の変位センサの出力に基づいて外
筒42が最前位置になったことを検出する、または過負
荷時の過大電流を検出するなどによりその検出信号に基
づいて電源を切ってもよいし、あるいはリミットスイッ
チを設けてそのスイッチ信号により電源を切ってもよ
い。更には一定時間以上通電した後電源を切ってもよ
く、そしてこれらの手法をいくつか組み合わせるように
してもよい。また、外筒42が軸方向に後退する場合に
は、外筒42が基筒43に当接することで規制される。
当接後の動作はアジャストブラケット58がストッパ5
9に当接した時と同様である。
【0023】前記ノズル本体44及び外筒42の側部に
は夫々距離検出要素をなす変位センサ及び金属板72が
互いに対向するように取り付けられている。これらは位
置検出部7を構成し、図4には変位センサの一例である
磁界を利用したリニア近接センサ71を用いており、こ
のリニア近接センサ71における磁界が金属板72との
距離に応じて変わるため、リニア近接センサ71では磁
界を検出し、磁電変換素子により磁界の大きさに応じた
電流を得ることにより、任意の相互離間距離を検出する
ことができる。図中73はこの電流信号を外部に出力す
るためのケーブルである。図5は外筒42の軸方向位置
(ノズル4の伸び出し位置)と放水形状との関係を示す
図であり、ノズル本体44の基端側から送られてきた水
は規制部材45により外側に押し広げられ、更に外筒4
2の内周面に規制されながら放水される。従って図5
(a)に示すようにノズル4が最も伸び出した状態(外
筒42が最前部に位置している状態)では棒状に放水さ
れ、外筒42がこの位置から後退するにつれて、放水形
状が棒状パターンから末広がりのパターンに変わり、図
5(b)に示すようにノズル4が最も縮退した状態(外
筒42が最後部に位置している状態)ではラッパ状に大
きく広がった噴霧状に放水される。
【0024】また図3、図4及び図6に示すように前記
軸部52、54及びアジャストブラケット58などの外
筒42を作動させる機構のまわりはカバーC1で覆わ
れ、位置検出部7のまわりもカバーC2で覆われてい
る。更に外筒42の移動領域の周囲において、前記カバ
ーC1、C2が設けられている面とは反対側の領域がL
字形のカバーC3で覆われている。このようにすればノ
ズル4及びこれに関する部分が外部から区画されるので
ゴミの付着による軸部52、54の作動不良、位置検出
部7の汚れに基づく距離検出誤差の発生、外筒42の移
動障害といった不具合を防止できる。
【0025】次にゴミピット消火装置の全体構成につい
て図7に基づいて述べる。クレーン21はクレーン制御
部25によって制御され、クレーン制御部25はクレー
ン21のワイヤの巻き取り量などからゴミの積み上げ高
さを求める機能を備えている。
【0026】火災検知部24は火災検知制御部26から
のスキャン位置信号を受けてゴミピット2内をスキャン
し、検知した温度を火災検知制御部26に出力してい
る。火災検知制御部26では、検知した温度が設定温度
例えば約150〜200℃を越えたときに火災検知信号
をバスBに出力する。このような設定温度とすることに
より火災の極初期または発火前に消火を開始することが
可能になる。またゴミピット1内は消火装置側では平面
的に縦横に例えば4×7=28個に分割されており、火
災検知制御部26はそのときのスキャン位置から火災が
発生した分割領域つまり火災番地を求め、これを出力す
る。
【0027】前記バスBには中央処理部27及び制御デ
ータ格納部28が接続されており、前記中央処理部27
は前記火災番地とゴミの高さ情報とに基づいて、x、
y、z方向の位置として捉えた火災位置を求める。な
お、クレーン制御部25からのゴミの高さ情報を火災検
知制御部26に入力し、火災検知制御部26から火災番
地及びゴミの高さ情報が得られるようにしてもよい。前
記制御データ格納部28には、火災位置毎に放水銃の俯
仰角、旋回角及びノズルストローク(ノズルの伸び出し
位置)を指定する放水制御データが格納され、中央処理
部27で求めた火災位置に応じた放水制御データが読み
出される。なおこの例では、制御データ格納部28が特
許請求の範囲の放水形状設定部に相当する。
【0028】また前記バスBには図示しないインターフ
ェイスを介して放水銃制御部8が接続されている。この
放水銃制御8は、既述したノズルの伸縮用モータである
電動モータ62のモータ制御部81を備えており、更に
図示していないが俯仰用モータ及び旋回用モータの各モ
ータ制御部や送水管の開閉弁の制御部などを含んでい
る。
【0029】前記モータ制御部81は、制御データ格納
部28から読み出された、ノズルの伸び出し位置の設定
位置に対応するリニア近接センサ71の電流設定値とリ
ニア近接センサ71にて検出された電流検出値(距離検
出値)とに基づいてノズルの伸び出し位置つまりノズル
本体44に対する外筒42の軸方向の相対位置が設定位
置となるように電動モータ62を制御する。即ち制御デ
ータ格納部28に格納されているノズルストロークの設
定値は、リニア近接センサ71及び金属板72間の距離
の設定値に対応する電流値として決められており、この
設定値と電流検出値(距離検出値)との偏差が予め設定
されている許容範囲内に入るようにモータ62を制御す
る。例えば前記偏差をこの許容範囲の上限値及び下限値
とコンパレータによりあるいはソフトウエアで比較し、
前記偏差が許容範囲を越えている間はモータ62を所定
速度で駆動し、前記偏差が許容範囲内になったらモータ
62への給電を停止するといった方法で制御することが
できる。なお、偏差が零になるように制御してもよい。
【0030】ノズルストロークの設定値の決め方として
は、放水銃の最大射程をamとすると、このamを複数
の範囲(例えば0〜5mなど)に分け、各範囲毎に最適
放水形状が得られるノズルストロークを決めることがで
きる。また前記距離と磁界の大きさとの関係はリニア近
接センサ71が金属板72に接近するときと離れるとき
とでは特性カーブが異なるため、つまり同じ電流検出値
であっても距離が異なるため、前記特性カーブに見合う
ように電動モータの制御の仕方を変えている。
【0031】次に上述消火装置の動作について図8及び
図9を参照しながら説明する。火災検知制御部26は火
災検知部24からの温度検出信号に基づいて火災発生の
有無を監視し(ステップS1)、火災発生と判断される
と、中央処理部27が火災検知制御部26から出力され
た火災番地及びクレーン制御部25からのゴミの積み上
げ高さを取り込み、火災番地に加えて、クレーン制御部
25からのゴミの積み上げ高さ情報を考慮して火災位置
が求められる(ステップS2)。そしてこの火災位置に
対応する放水制御データを制御データ格納部28から読
み出す(ステップS3)。この放水制御データの中には
旋回角、ノズルの伸び出し位置及び俯仰角の各設定信号
が含まれており、先ず放水制御部8により旋回角及び俯
仰角の設定信号に基づきノズルを旋回させ、俯仰角を調
整して火災位置に向ける(ステップS4)。
【0032】続いてノズルの伸び出し位置を設定した設
定信号即ち位置検出部7におけるリニア近接センサ71
及び金属板72間の設定距離に応じた電流値L0と、ノ
ズルの現在の伸び出し位置(この場合は初期位置)にお
けるリニア近接センサ71及び金属板72間の距離に応
じた電流値Lとの偏差ΔLを求め(ステップS5)、こ
の偏差ΔLを電動モータ62の制御信号としてΔLが予
め設定されている許容値範囲内に入るように当該電動モ
ータ62を制御し、ノズルの伸び出し位置を設定位置に
する(ステップS6)。なお、ステップS4はステップ
S5、S6の後に行ってもよい。
【0033】その後放水が開始される(ステップS
7)。続いてノズルの伸び出し位置が設定位置であるか
否かつまり前記偏差ΔLが許容範囲内であるか否かが判
断され、ノズルの伸び出し位置が設定位置からずれてい
れば電動モータ62により位置補正が行われる(図9の
ステップS9)。通常放水したときの衝撃により外筒4
2が多少引っぱられて伸びるので、位置補正が行われ
る。
【0034】ノズルの伸び出し位置が設定位置になって
いるときあるいは位置補正が終了した後、火災位置に変
更があるか否か判断され(ステップS10)、変更がな
ければ放水終了指令が発せられるまで放水が行われ(ス
テップS11)、所定のタイミングでステップS8に戻
ってノズルの伸び出し位置のチェックが行われる。その
後、放水終了指令が発せられると放水を終了する。
【0035】一方ステップS10にて放水指定位置に変
更があると、例えば今まで指定されていた番地が鎮火
し、隣の番地に炎が移って火災番地が変わると、前記ス
テップS3と同様に新たな火災位置に対応する放水制御
データを読み出し(ステップS11)、前記ステップS
4、S5、S6と同様のステップS12、S13、S1
4で旋回角、ノズルの伸び出し位置、俯仰角が新たに調
整され、ステップS8に戻る。なお、ステップS10の
放水指定位置の変更は手動で行ってもよい。
【0036】上述の実施の形態によれば、ノズルの伸縮
を電動モータ62を駆動源として行っているので停止精
度が高く、このため停止位置の数を多くすることができ
る。一方ノズルの伸び出し位置を磁界を利用するリニア
近接センサ71の磁界の大きさによりリニア近接センサ
71と金属板72との距離として捉え、磁界の大きさに
対応した電流値として検出しているため、ノズルの任意
の伸び出し位置を検出することができる。
【0037】従って電動モータ62と組み合わせること
で、ノズル本体44に対して外筒42を止めたい位置に
正確に停止させることができ、火災位置に対する放水条
件をよりきめ細く設定することができ、消火能力を向上
させることができる。そして所定のタイミングでノズル
の伸び出し位置をチェックし、適宜補正を行っているの
で、放水時の衝撃で外筒42の位置がズレても直ちに補
正され、適切な消火を行うことができる。上述の例では
外筒42と基筒43との最大ストロークが15mmと非
常に短く、このストロークの中で棒状パターンと噴霧パ
ターンとの間で放水形状が変わり、火災番地に応じた適
切な放水形状を得ようとすると、外筒42を設定位置に
対して±0.15mm以内の位置に停止させる必要があ
るが、このような放水銃に対して十分対応することがで
き、本実施の形態は非常に有効である。
【0038】ここで放水形状の設定については、予めゴ
ミピット2内の各位置に対して放水を行い、適切なノズ
ルの伸び出し位置を探し、その位置を設定位置として学
習させるようにしてもよい。
【0039】上述の実施の形態では、ノズルの伸び出し
位置をリニア近接センサの出力電流値として設定してい
るが、距離がリニアな出力値、例えば電流値、電圧値、
抵抗値などで得られるものであれば、どのような変位セ
ンサを用いてもよい。また、本発明では電動モータの駆
動量として設定するようにしてもよい。図10はこのよ
うな実施の形態を示す図であり、電動モータとしてステ
ッピングモータ91を用い、モータ91に連結されたエ
ンコーダ92によりモータ駆動量をパルス数として検出
すると共にノズルの伸び出し位置をパルス数として設定
しておき、エンコーダ92の基準位置から設定パルス数
だけモータ91を駆動したときにモータ91を停止さ
せ、ノズルの伸び出し位置を設定位置とするようにモー
タ制御部93で制御するようにしてもよい。
【0040】なお本発明の適用範囲はゴミピットに限ら
れるものではなく、体育館等の競技場、展示会場、工
場、格納庫、屋内外などの大空間の消火装置として適用
することができる。また放水銃は水に限らず、他の消火
剤を放出するものであってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、放水銃の
ノズルの伸び出し位置即ち放水形状をきめ細かく設定す
ることができるため高い消火能力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をゴミピット用消火装置として適用した
実施の形態を示す概観斜視図である。
【図2】放水銃の一例を示す側面図である。
【図3】放水銃のノズル及びその伸縮のための機構を示
す縦断側面図である。
【図4】放水銃のノズル及びその伸び出し位置を検出す
る位置検出部を示す横断平面図である。
【図5】ノズルの伸び出し位置と放水形状を対応させた
説明図である。
【図6】ノズルのカバーを示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態の全体構成を示す構成図で
ある。
【図8】本発明の実施の形態の作用を示すフローチャー
トである。
【図9】本発明の実施の形態の作用を示すフローチャー
トである。
【図10】本発明の他の実施の形態を示す説明図であ
る。
【図11】従来のゴミピット用消火装置を示す構成図で
ある。
【図12】従来の放水銃のノズルを示す側面図である。
【符号の説明】
2 ゴミピット 21 クレーン 24 火災検知部 25 クレーン制御部 26 火災検知制御部 28 制御データ格納部 3、3A、3B 放水銃 33 旋回モータ 35 俯仰モータ 4 ノズル 42 外筒 44 ノズル本体 52 第1の軸部 53 クラッチ部 54 第2の軸部 57 ネジ軸 58 アジャストブラケット 62 電動モータ 7 位置検出部 71 リニア近接センサ 72 金属板 8 放水銃制御部 81 モータ制御部 91 ステッピングモータ 93 モータ制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル本体と、このノズル本体に対して
    軸方向に相対的に移動自在に嵌合された筒状部とを備
    え、前記ノズル本体に対する筒状部の軸方向の伸び出し
    位置に応じて放水形状が決まる放水銃を用いた消火装置
    において、 前記筒状部をノズル本体に対して軸方向に相対的に移動
    させるための電動モ−タを備えたことを特徴とする消火
    装置。
  2. 【請求項2】 筒状部及びノズル本体に組み合わされ、
    前記筒状部の任意の伸び出し位置を検出する位置検出部
    と、 前記伸び出し位置を設定する放水形状設定部と、 前記放水形状設定部で設定された設定位置と前記位置検
    出部による検出位置とに基づいて、前記検出位置が設定
    位置となるように前記電動モ−タを制御するモ−タ制御
    部と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の消火装
    置。
  3. 【請求項3】 前記位置検出部は、筒状部及びノズル本
    体に互いに軸方向に対向するように夫々設けられた一対
    の距離検出要素を含み、前記距離検出要素間の任意の離
    間距離を検出できるように構成され、 前記放水形状設定部は、前記伸び出し位置を前記距離検
    出要素間の距離として設定し、 前記モ−タ制御部は、放水形状設定部で設定された設定
    距離と前記位置検出部にて検出された検出値との偏差に
    基づいて、前記検出値が設定距離となるように前記電動
    モ−タを制御することを特徴とする請求項2記載の消火
    装置。
  4. 【請求項4】 ノズル本体と、このノズル本体に対して
    軸方向に相対的に移動自在に嵌合された筒状部とを備
    え、前記ノズル本体に対する筒状部の軸方向の伸び出し
    位置に応じて放水形状が決まる放水銃を用いた消火装置
    において、 前記筒状部をノズル本体に対して軸方向に相対的に移動
    させるための電動モ−タと、 前記伸び出し位置を前記電動モ−タの駆動量として設定
    する放水形状設定部と、 この放水形状設定部で設定された設定駆動量だけ前記電
    動モ−タを駆動するように制御するモ−タ制御部と、を
    備えたことを特徴とする消火装置。
  5. 【請求項5】 放水銃は、大空間の消火領域を消火する
    ものであり、放水形状設定部は、消火領域を複数の領域
    に分割した分割領域と放水形状とを対応付けたデ−タを
    含み、指定された分割領域に応じた放水形状に相当する
    設定信号をモ−タ制御部に出力することを特徴とする請
    求項2、3または4記載の消火装置。
JP33774596A 1996-10-18 1996-10-18 消火装置 Pending JPH10118215A (ja)

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