JPH0843099A - マーキング装置およびそれを用いた建築物の墨出し方法 - Google Patents

マーキング装置およびそれを用いた建築物の墨出し方法

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JPH0843099A
JPH0843099A JP19488694A JP19488694A JPH0843099A JP H0843099 A JPH0843099 A JP H0843099A JP 19488694 A JP19488694 A JP 19488694A JP 19488694 A JP19488694 A JP 19488694A JP H0843099 A JPH0843099 A JP H0843099A
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JP
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marking
support pole
pole
marking device
distance measuring
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JP19488694A
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Inventor
Takashi Ono
隆 小野
Nobuo Masuda
信雄 増田
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Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マーキング装置およびそれを用いた建築物の
墨出し方法の提供。 【構成】 このマーキング装置は、移動手段2により移
動される架台3と、架台3に支持された支持ポール4
と、支持ポール4の長手方向端部に設けられたマーキン
グ手段5とを備えている。そしてマーキング手段5に
は、先端にノズル部14を設けたマーキング液容器13
の取付部20と、そのノズル部14が着脱自在に連結す
る駆動アーム21と、駆動アーム21を駆動する往復駆
動手段22と、マーキング指令により往復駆動手段22
を1回だけ往復駆動させる制御手段40を有している。 【効果】 一人の作業者で効率よく建築物の天井部や床
部に墨出しができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマーキング装置およびそ
れを用いた建築物の墨出し方法に関し、さらに詳しく
は、マーキングすべき対象物の所定位置にマーキング液
をスプレーして効率良くマーキングを行うことができる
マーキング装置およびそれを用いた建築物の墨出し方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、建築物が建て込まれると仕切
り壁や扉等の位置決めをするため、内部における建材の
所定位置に墨で印を付ける、いわゆる墨出しが行われ
る。一般の墨出し法は、次の通りである。例えば図8に
示すようにスラブ100から吊り鋼棒101で吊下固定
された天井部102に、互いに離間して多数の照明器具
を取りつける場合の墨出しは、先ず巻き尺104で床部
103上の所定位置に墨出しをし、次にその位置に投影
器105を設置して垂直線上の天井部102に光を投影
し、他の作業者が梯子106などを使用して天井部10
2の光の投影された部分に墨出しをする。そして多数の
位置決めすべき部分についてこのような墨出し作業を繰
り返している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の墨出し法は、複数の作業者を必要とする上に、
作業工程が多く効率が良くないという問題があった。ま
た、工程間における人為的なミスの虞が高く、さらに高
所作業を含むために転落事故などの危険性もあった。そ
こで本発明はこのような従来の墨出し法における問題を
解決するために使用されるマーキング装置およびそれを
用いた建築物の墨出し方法を提供することを課題とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のマーキング装置は、移動手段により移動される架台
と、その架台に支持された支持ポールと、その支持ポー
ルの長手方向端部に設けられたマーキング手段とを備え
ている。そしてマーキング手段には、先端にノズル部を
設けたマーキング液容器を着脱自在に取りつける取付部
と、取付部に取りつけられたマーキング液容器のノズル
部が着脱自在に連結される駆動アームと、駆動アームを
駆動する往復駆動手段と、マーキング指令により往復駆
動手段を1回往復駆動させる制御手段が設けられている
ことを特徴とするものである。上記装置の好ましい実施
態様においては、支持ポールが架台から上下方向にそれ
ぞれ延長され、各支持ポールの長手方向端部にマーキン
グ手段が設けられ、さらに上方へ延長された支持ポール
が架台に伸縮自在に取り付けられる。上記マーキング装
置のさらに好ましい実施態様においては、上方へ延長さ
れた支持ポールが前後および左右に傾斜できるように架
台に支持され、その架台に前記支持ポールの前後左右の
傾きを自動的に補正する垂直自動補正装置が設けられ
る。そして上記垂直自動補正装置の好ましい形態とし
て、前後傾斜角検出手段と、その前後傾斜角検出信号に
より支持ポールの前後方向の傾斜を修正する前後修正手
段と、左右傾斜角検出手段と、その左右傾斜角検出信号
により支持ポールの左右方向の傾斜を修正する左右修正
手段を有するものが使用される。
【0005】また、上記マーキング装置を用いた本発明
の建築物の墨出し方法は、レーザ距離測定装置と上記マ
ーキング装置を使用し、レーザ距離測定装置によりマー
キング装置を所定位置に設定した後、マーキング装置の
マーキング手段を駆動してマーキングをすることを特徴
とするものである。本発明の建築物の墨出し方法の好ま
しい実施態様においては、前記のような垂直自動補正装
置を設けたマーキング装置とレーザ距離測定装置を使用
し、レーザ距離測定装置によりマーキング装置を所定位
置に設定すると共に、前記マーキング装置における垂直
自動補正装置で上方へ延長した支持ポールを垂直に自動
調整した後、前記マーキング装置のマーキング手段を駆
動してマーキングをする。
【0006】
【作用】本発明のマーキング装置は、支持ポールを支持
した架台を移動手段により移動し、支持ポールの長手方
向端部に設けたマーキング手段のノズル部のスプレー位
置をマーキング位置に合わせた後、操作部から操作信号
を出すと往復駆動軸が1回往復駆動され、ノズル部から
マーキング液がマーキング対象の表面に所定時間スプレ
ーされる。従って、本発明のマーキング装置によれば、
一人の作業者がマーキング装置を所定位置に設定し、低
い位置の操作部から操作信号を出すことにより、マーキ
ング対象の表面に容易に且つ効率良くマーキングをする
ことができる。そしてマーキング対象が天井部のように
高所であっても、支持ポールを適当な長さに設定するこ
とにより容易にマーキングをすることができる。そのた
め建築物の墨出しのために高所作業をする必要がない。
【0007】
【実施例】次に図面により本発明の実施例を説明する。
図1は本発明のマーキング装置の1例を示す正面図であ
る。マーキング装置1はキャスターなどの移動手段2に
より移動される架台3と、架台3から上下方向にそれぞ
れ延長されて支持された支持ポール4(4a)と、にそ
れぞれ設けられたマーキング手段5(5a)とを備えて
いる。架台3は下端に前記移動手段2が設けられている
3本の脚体6と、脚体6の上端に連結された下部本体7
と、その下部本体7の上に設けられた上部本体8を有し
ている。下部本体7内には後述する垂直自動補正装置が
収容されている。また上部本体8は断面矩形の細長い箱
型または円筒形に形成され、少なくともその1表面は後
述するレーザ距離測定装置からのレーザ光を反射する反
射板が設けられている。
【0008】架台3から上方に延長された支持ポール4
は、先端に設けたマーキング手段5のノズル部(後述)
をマーキングすべき天井等の高さに適合させるため、架
台3に伸縮自在に取り付けられている。すなわち、支持
ポール4aは上部本体8内にスライド自在に支持固定さ
れて、外周がローレット加工され内部にネジ部が形成さ
れたロック9を弛めてその伸縮位置を調整し、次いでロ
ック9を締め付けることにより上部本体8に固定できる
ようになっている。一方、架台3から下方に延長された
支持ポール4はその上端部が図2の如く上部本体8を貫
通すると共に、その外周が上部本体8に押しネジ107
により固定されている。そしてその支持ポール4に上部
の支持ポール4aが上下動自在に収納されている。また
支持ポール4は図5の如くその外周に内支持部材56が
固定され、その内支持部材56の外側に空間をあけて配
置された環状の中間支持部材55にピン58を介して前
後動自在に枢着され、その中間支持部材55が外支持部
材54にピン57を介して左右動自在に枢着されてい
る。この外支持部材54は下部本体7の上面に固定さ
れ、その下部本体7には3本の脚体6が突設され、その
脚体6の下端がキャスタを介して接地されている。その
ため支持ポール4(4aを含む)は、下部本体7及び脚
体6に対して前後左右に移動自在に支持されている。ま
た支持ポール4の下端部にマーキング手段5aが取り付
けられている。さらに支持ポール4にはマーキング手段
5,5aに個別にマーキング指令を出すための押釦スイ
ッチ12,12aを取り付けた操作部11が設けられて
いる。
【0009】図2にマーキング手段5の詳細を示す。支
持ポール4aは前述のようにロック9で上部本体8に伸
縮自在に固定されている。すなわち、外周にネジ部およ
び軸線方向の複数のスリットを形成した筒状の固定部材
8aが上部本体8の頂部に取り付けられ、その固定部材
8aをロック9で締め付けることにより、挿通された支
持ポール4aが固定される。支持ポール4aは後述する
ように、回転駆動手段27を収容するために少なくとも
その上部が筒状に形成され、その頂部にマーキング手段
5が固定されている。マーキング手段5は、先端にノズ
ル部14を設けたマーキング液容器13を着脱自在に取
り付ける取付部20と、取り付けられたマーキング液容
器13のノズル部14が着脱自在に連結される駆動アー
ム21と、その駆動アーム21を駆動するための往復駆
動手段22が設けられている。そして取付部20は平坦
な円形の底板20aと高さの低い周壁20bにより構成
され、底板20aの上にマーキング液容器13が載置で
きるようになっている。
【0010】マーキング液容器13は、例えば市販され
ている一般のスプレー缶と同様な金属製の円筒状耐圧容
器で、内部に黒またはその他の色の塗料液がプロパン等
の加圧ガスと共に充填されている。そしてその先端に設
けられたノズル部14は常に突出する方向に内部から弾
発力が加えられており、それに抵抗してノズル部14を
軸線方向に押圧することにより、ノズル部14先端から
内部に充填されたマーキング液がスプレーされるように
なっている。駆動アーム21は取付部20の縁部に対向
して立設された一対の縦棹23と、それぞれの縦棹23
の上端部にボルト結合された一対の水平棹24と、それ
ら水平棹24の先端部間を連結し、かつノズル部14を
押さえるノズルホルダー25を有している。そして各縦
棹23の上端部外周にはネジ部が形成され、水平棹24
に設けた挿通孔に縦棹23の上端部を挿通し、その挿通
部上下を一対の固定ナット26で締結している。
【0011】なお縦棹23の下部は、取付部20にその
底部が接触したリニアボールベアリング装置23aにス
ライド自在に支持されて貫通し、さらにその下の底板2
0aを貫通して後述する往復駆動手段22に結合されて
いる。そしてリニアボールベアリング装置23aは縦棹
23に固定されたバネポスト23bに上部を係止された
圧縮コイルバネ23cにより上方へ押圧され、取付部2
0に安定に保持されている。ノズルホルダー25は円柱
状の下部と筒状の上部を有し、該下部の中央部には軸線
方向に貫通孔が設けられている。そしてマーキング液容
器13を取付部20に取り付けるには、先ず取付部20
における底板20aの上にマーキング液容器13を載置
し、次に一対の水平棹24を連結したノズルホルダー2
5を上から降ろし、その貫通孔にノズル部14を貫通し
て図示のように装着した後、各水平棹24を縦棹23に
ボルト結合する。なお、マーキング液容器13を取付部
20から取り外すときは上記と逆の手順で行えばよい。
【0012】往復駆動手段22は、支持ポール4の筒状
部分の内部に取り付けられた例えば直流コアレスモータ
のような回転駆動手段27と、その回転駆動を往復駆動
に変換する変換手段28を有している。そして変換手段
28は回転駆動手段27の出力軸に連結されたベベルギ
ア29と、取付部20に固定された一対の軸受30に軸
支されてベベルギア29により回転されるカム軸31
と、そのカム軸31の両端部に固定された一対の偏心カ
ム装置32により構成されている。図3に示すように偏
心カム装置32は、カム軸31にピン結合された偏心カ
ム33と、該偏心カム33の外周面に軸受34を介して
配置された矩形の枠体35を有しており、その枠体35
に前記縦棹23の下端が固定されている。そして偏心カ
ム33が1回転すると縦棹23が1往復するようになっ
ている。
【0013】図2において、40はマーキング指令によ
り往復駆動手段22を1回往復駆動させる制御手段であ
る。この制御手段40はカム軸31にピン結合されたド
グ41と、ドグ41により作動されるリミットスイッチ
42と、そのリミットスイッチ42を取り付けるブラケ
ット43と、さらに一例として図4に示す制御回路44
を有している。なおドグ41は、縦棹23が最も上昇し
たときリミットスイッチ42を作動させて、その接点を
開く位置に設定されている。制御回路44(図4)はリ
レー45を有し、該リレー45はマーキング指令を出す
ための押釦スイッチ12(図1参照)を押すことにより
作動し、その一つの接点で回転駆動手段27を駆動する
と共に、他の接点で押釦スイッチ12の接点が離れた後
にその状態を保持させる自己保持回路を形成している。
そしてリミットスイッチ42が作動したときにその自己
保持が解除される。なお図4には参考までにマーキング
手段5a用の制御回路も示されており、それら構成機器
にはそれぞれの同じ数字にaが付されている。
【0014】図5に下部本体7の内部に収容された垂直
自動補正装置50の正面断面図、図6に図5のVI−VI断
面図をそれぞれ示す。垂直自動補正装置50は支持ポー
ル4の前後左右の傾きを自動的に補正するもので、前後
傾斜角検出手段51と、その前後傾斜角検出信号により
支持ポール4の前後方向の傾斜を修正する前後修正手段
52と、左右傾斜角検出手段51aと、その左右傾斜角
検出信号により支持ポール4の左右方向の傾斜を修正す
る左右修正手段52aを有している。なお下部本体7の
上部には支持ポール4を前後左右に傾斜自在とするため
の支持手段53が設けられている。この支持手段53
は、前述の如く、それぞれリング状に形成された外支持
部材54、中間支持部材55および内支持部材56を有
し、外支持部材54は下部本体7にフランジ結合されて
いる。そして支持ポール4はその外周に内支持部材56
が固着されていると共に、ピン58により中間支持部材
55に対して前後傾斜自在に軸支されている。さらに中
間支持部材55がピン57を介して外支持部材54に軸
支されている。
【0015】前後傾斜角検出手段51としては、例えば
米国のインスツルメンツ アンドコントロール社(IN
STRUMENTS&CONYROL)から市販されて
いるTSシリーズのサーボ傾斜計を使用することができ
る。このサーボ傾斜計はトーションスプリングで支持さ
れた振子軸の先端部に設けた光透過制御板の両側に光源
と光検出器を対向配置し、光透過制御板の光透過量が傾
斜により基準値から変化することを光検出器により検出
する。そして光検出器からの信号を増幅回路で増幅し、
その出力は振子軸を基準値へ戻すように電磁式駆動部を
駆動し、そのときの増幅器の出力値を傾斜角として取り
出すようになっている。前後修正手段52は、例えば直
流モータと減速機を組み合わせた回転駆動手段60と、
その出力軸61にカップリング62を介して連結された
駆動棹63と、該駆動棹63とベベルギア64を介して
連結された連結棹65と、その連結棹65の回転駆動を
往復駆動に変換するギア機構66と、ギア機構66の往
復動側に一端が保持され他端が支持ポール4に当接する
駆動体67とを有している。
【0016】上記ギア機構66は連結桿65の外周に固
定された外ネジとそれに螺着されるナットとからなり、
ナットは回転不能に支持されているため、連結桿65の
可逆回転に伴って往復動する。そして、そのナットに連
結された駆動体67は支持ポール4に当接して、その移
動によりポールを前記ピン58の回りに前後傾斜させる
ようになっている。なお、左右修正手段52aは前後修
正手段52と直角に配置され、同様な回転駆動手段70
と、その出力軸71にカップリング72を介して連結さ
れた駆動棹73と、該駆動棹73とベベルギア74を介
して連結された連結棹75と、その連結棹75の回転駆
動を往復駆動に変換するギア機構76と、ギア機構76
の出力軸に結合された駆動体77を有している。そして
ギア機構76はその出力側であるナットがフレーム78
に案内されており、駆動体77が支持ポール4に当接し
てその移動によりポール4を左右傾斜させるようになっ
ている。
【0017】次に上記マーキング装置を使用して建築物
の天井部および床部の所定位置に墨出しをする方法を説
明する。先ずマーキング装置1における上方のマーキン
グ手段5の取付部20にマーキング液容器13を取り付
ける。すなわち取付部20を構成する底板20aの上に
マーキング液容器13を載置し、その上から一対の水平
棹24を連結したノズルホルダー25を降ろし、その貫
通孔にノズル部14を貫通して図2のように装着した
後、各水平棹24を縦棹23にボルト結合する。なおそ
の際のノズルホルダー25はノズル部14を最も上昇さ
れた位置、すなわち前述のように縦棹23が最も上昇さ
れてリミットスイッチ42が作動した位置とされてい
る。同様にして下方のマーキング手段5aにもマーキン
グ液容器を取り付ける。
【0018】次にマーキング装置1を建築物の所定位置
付近に移動し、図7に示すように、レーザ距離測定装置
80を使用して墨出しすべき位置にマーキング装置1を
正確にセットする。レーザ距離測定装置80からの測定
用レーザ光81は、上部本体8に設けられた反射板によ
り反射され、その反射光により距離が測定される。測定
値は図示しないコンソールボックスに設けられた距離計
に表示される。次に固定キャップ9を弛めて架台3から
上方に延長された支持ポール4aの長さを調整してマー
キング手段5の高さを天井部の高さに合わせる。なお、
上方に延長された支持ポール4aは架台3の下部本体7
内に設けられた垂直自動補正装置50により自動的に垂
直に調整される。
【0019】次いで操作部11に取り付けた押釦スイッ
チ12(図1)を押すと、図4に示す制御回路44のリ
レー45が作動し、往復駆動手段22の回転駆動手段2
7が駆動される。回転駆動手段27がわずかでも駆動す
るとリミットスイッチ42の接点が閉じるので、それ以
後押釦スイッチ12を離してもリレー45はその接点で
自己保持される。回転駆動手段27が駆動するとカム軸
31および偏心カム33が回転し、縦棹23が下降して
それに連結された水平棹24も下降する。すると水平棹
24に連結されたノズルホルダー25により、マーキン
グ液容器13のノズル部14が下方に押圧されて内部の
マーキング液が天井部に向かってスプレーされる。
【0020】その間に回転駆動手段27は駆動を続け、
カム軸31および偏心カム33が180度以上回転する
と縦棹23が上昇に転じ、それによってノズルホルダー
25は上昇し、ノズル部14の押圧が解除されてマーキ
ング動作は停止する。さらに回転駆動手段27の駆動が
継続して偏心カム33が最初の位置から1回転(360
度回転)すると、ドグ41によりリミットスイッチ42
が作動し、図4の制御回路におけるリレー45の自己保
持が解除されて最初の状態に戻る。なおこのスプレー時
間は往復駆動手段22の駆動速度を設定することにより
決められる。このように押釦スイッチ12から1回のマ
ーキング指令を出すと、制御手段40により往復駆動手
段22が1回往復駆動し、それによってマーキング液が
所定時間スプレーされる。
【0021】必要に応じ、同様にして架台3から下方に
延長された支持ポール4の端部に設けたマーキング手段
5aに押釦12aから一回のマーキング指令を出すこと
により、床部の所定位置にマーキング液がスプレーされ
墨出しされる。なお支持ポール4はその長さが短いの
で、架台3から支持ピンにより下方へ回動自在に吊下げ
るだけで、垂直からのずれを無視される程度に修正する
こともできる。以上のように本発明のマーキング装置を
使用して天井部および床部の所定位置に次々と墨出しを
することができる。しかし本発明のマーキング装置はこ
のような建築物の墨出し以外の他の用途にも使用するこ
とができる。そして支持ポールとその端部に設けられる
マーキング手段は、所望により架台3の一方のみに設け
ることもできる。
【0022】
【発明の効果】本発明のマーキング装置は以上のよう
に、支持ポールを支持した架台を移動手段により移動
し、支持ポールの長手方向端部に設けたマーキング手段
のノズル部のスプレー位置をマーキング位置に合わせた
後、操作部から操作信号を出すと往復駆動軸が1回往復
駆動され、ノズル部からマーキング液がマーキング対象
の表面に所定時間スプレーされる。従って、一人の作業
者がマーキング装置を所定位置に設定し、床上で操作部
から操作信号を出すことにより、マーキング対象の表面
に容易に且つ効率良くマーキングをすることができる。
そしてマーキング対象が天井部のように高所であって
も、支持ポールを適当な長さに設定することにより容易
にマーキングするをことができる。そのため建築物の墨
出しのために高所作業をする必要がない。また、本発明
のマーキング装置に前述のような垂直自動補正装置を付
加することにより、上方へ長く延長される支持ポールの
前後左右の傾きを自動的に補正し、常にマーキング液の
スプレー方向を垂直に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマーキング装置の1例を示す正面図。
【図2】図1におけるマーキング手段5の詳細を示す部
分断面図。
【図3】図2における偏心カム装置32の拡大側面図で
あって、図2の III− III矢視図。
【図4】図2における制御手段40を構成する制御回
路。
【図5】下部本体7の内部に収容された垂直自動補正装
置50の正面断面図。
【図6】図5のVI−VI断面図。
【図7】本発明のマーキング装置の使用状態を示す斜視
図。
【図8】従来の建築物の天井部および床部の墨出し方法
を示す正面図。
【符号の説明】
1 マーキング装置 2 移動手段 3 架台 4 支持ポール 4a 支持ポール 5 マーキング手段 5a マーキング手段 6 脚体 7 下部本体 8 上部本体 8a 固定部材 9 ロック 11 操作部 12 押釦スイッチ 12a 押釦スイッチ 13 マーキング液容器 14 ノズル部 20 取付部 20a 底板 20b 周壁 21 駆動アーム 22 往復駆動手段 23 縦棹 23a リニアボールベアリング装置 23b バネポスト 23c 圧縮コイルバネ 24 水平棹 25 ノズルホルダー 26 固定ナット 27 回転駆動手段 27a 回転駆動手段 28 変換手段 29 ベベルギア 30 軸受 31 カム軸 32 偏心カム装置 33 偏心カム 34 軸受 35 筒体 40 制御手段 41 ドグ 42 リミットスイッチ 42a リミットスイッチ 43 ブラケット 44 制御回路 45 リレー 45a リレー 50 垂直自動補正装置 51 前後傾斜角検出手段 51a 左右傾斜角検出手段 52 前後修正手段 52a 左右修正手段 53 支持手段 54 外支持部材 55 中間支持部材 56 内支持部材 57 ピン 58 ピン 60 回転駆動手段 61 出力軸 62 カップリング 63 駆動棹 64 ベベルギア 65 連結棹 66 ギア機構 67 駆動体 70 回転駆動手段 71 出力軸 72 カップリング 73 駆動棹 74 ベベルギア 75 連結棹 76 ギア機構 77 駆動体 78 フレーム 80 レーザ距離測定装置 81 レーザ光 100 スラブ 101 吊り鋼棒 102 天井部 103 床部 104 巻き尺 105 投影器 106 梯子 107 押しネジ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動手段2により移動される架台3と、
    該架台3に支持された支持ポール4と、該支持ポール4
    の長手方向端部に設けられたマーキング手段5とを備
    え、前記マーキング手段5には、先端にノズル部14を
    設けたマーキング液容器13を着脱自在に取りつける取
    付部20と、該取付部20に取りつけられたマーキング
    液容器13のノズル部14が着脱自在に連結される駆動
    アーム21と、該駆動アーム21を駆動する往復駆動手
    段22と、マーキング指令により該往復駆動手段22を
    1回往復駆動させる制御手段40が設けられていること
    を特徴とするマーキング装置。
  2. 【請求項2】 支持ポール4(4a)が架台3から上下
    方向にそれぞれ延長され、各支持ポール4(4a)の長
    手方向端部にマーキング手段5(5a)が設けられ、さ
    らに上方へ延長された支持ポール4が架台3に伸縮自在
    に取り付けられている請求項1のマーキング装置。
  3. 【請求項3】 上方へ延長された支持ポール4が前後左
    右に傾斜可能に架台3に支持され、該架台3に支持ポー
    ル4の前後左右の傾きを自動的に補正する垂直自動補正
    装置50が設けられている請求項1または2のマーキン
    グ装置。
  4. 【請求項4】 垂直自動補正装置50が前後傾斜角検出
    手段51と、その前後傾斜角検出信号により支持ポール
    4の前後方向の傾斜を修正する前後修正手段52と、左
    右傾斜角検出手段51aと、その左右傾斜角検出信号に
    より支持ポール4の左右方向の傾斜を修正する左右修正
    手段52aを有している請求項3のマーキング装置。
  5. 【請求項5】 請求項1のマーキング装置1とレーザ距
    離測定装置80を使用し、レーザ距離測定装置80によ
    り前記マーキング装置1を所定位置に設定し、次いでマ
    ーキング装置におけるマーキング手段5を駆動してマー
    キングをすることを特徴とする建築物の墨出し方法。
  6. 【請求項6】 請求項3または4のマーキング装置とレ
    ーザ距離測定装置80を使用し、レーザ距離測定装置8
    0により前記マーキング装置を所定位置に設定すると共
    に、前記マーキング装置1における垂直自動補正装置5
    0により上方へ延長される支持ポール4を垂直にするよ
    うに自動調整した後、前記マーキング装置1におけるマ
    ーキング手段5を駆動してマーキングをすることを特徴
    とする建築物の墨出し方法。
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