JPH10118115A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JPH10118115A
JPH10118115A JP8278223A JP27822396A JPH10118115A JP H10118115 A JPH10118115 A JP H10118115A JP 8278223 A JP8278223 A JP 8278223A JP 27822396 A JP27822396 A JP 27822396A JP H10118115 A JPH10118115 A JP H10118115A
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superabsorbent polymer
synthetic resin
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absorbent
physiological saline
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孝夫 笠井
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雅則 湊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収体の乾燥時及び湿潤時における保形性が
高く且つ該吸収体のよれに対する追従性が高く、漏れ防
止性に優れた、生理用ナプキン、使い捨ておむつ及び失
禁パッドなどの吸収性物品を提供すること。 【解決手段】 液透過性の表面シートと、液不透過性の
裏面シートと、これら両シート間に介在する液保持性の
吸収体とを有する吸収性物品において、上記吸収体1
は、繊維状基材2からなるシート層5と、高吸水性ポリ
マー3及び100%ひずみを与えたときの永久ひずみが
50%以下である合成樹脂4からなるポリマー層6とが
積層されて形成されていることを特徴とする吸収性物
品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生理用ナプキン、
使い捨ておむつ、失禁パッドなどの吸収性物品に関し、
更に詳細には、吸収力に優れると共に、フィット性が高
く、漏れ防止性に優れた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】液透過
性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、これら
両シート間に介在する液保持性の吸収体とを有する、生
理用ナプキン、使い捨ておむつ及び失禁パッドなどの吸
収性物品は、広く用いられている。このような吸収性物
品においては、吸収力は高く、且つ吸収性物品自体の厚
みが薄くコンパクトで嵩張らないことが要望されてお
り、このため、吸収体の厚みを薄くすることが提案され
ている。
【0003】そして、このような厚みの薄い吸収体は、
多量の高吸水性ポリマーが用いられているため、多量の
該高吸水性ポリマーを固定して吸収体の乾燥時及び湿潤
時における保形性を高めるために、吸収体をエンボス処
理したり、吸収体にその構成物として熱可塑性樹脂を含
有させて各構成物を熱融着処理したり、更には粘着剤を
用いて各構成物を固着処理するなどしている。
【0004】しかし、上記の処理を施してなる上記吸収
体を具備する従来の吸収性物品においては、湿潤時にお
ける保形性を良好なものとするために構造を強固なもの
とせざるを得ず、よれに対する追従性が低下し、漏れ防
止性が低下するという問題があった。
【0005】従って、本発明の目的は、吸収体の乾燥時
及び湿潤時における保形性が高く且つ該吸収体のよれに
対する追従性が高く、漏れ防止性に優れた、生理用ナプ
キン、使い捨ておむつ及び失禁パッドなどの吸収性物品
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解消すべく鋭意検討した結果、繊維状基材からなる層
に特定の物性を有する合成樹脂を含む高吸収性ポリマー
の層を積層してなる吸収体を用いてなる吸収性物品が、
上記目的を達成しうることを知見した。
【0007】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シー
トと、これら両シート間に介在する液保持性の吸収体と
を有する吸収性物品において、上記吸収体は、繊維状基
材からなるシート層と、高吸水性ポリマー及び100%
ひずみを与えたときの永久ひずみが50%以下である合
成樹脂からなるポリマー層とが積層されて形成されてい
ることを特徴とする吸収性物品を提供するものである。
【0008】また、本発明は、上記繊維状基材と上記高
吸水性ポリマーと上記合成樹脂との合計量を100重量
部とした場合に、上記高吸水性ポリマーの配合量が、4
5〜75重量部であり、上記合成樹脂の配合量が1〜2
0重量部である上記吸収性物品を提供するものである。
【0009】また、本発明は、上記高吸水性ポリマー
が、下記(1)および(2)の条件を満たす高吸水性ポ
リマーである上記吸収性物品を提供するものである。 (1)遠心脱水法による生理食塩水の吸水量が25g/
g以上である。 (2)液通過時間〔高吸水性ポリマー0.5gを、断面
積4.91cm2 (内径25mmφ)で底部に開閉自在
のコック(内径4mmφ)が設けられた円筒に、該コッ
クを閉鎖して生理食塩水と共に充填し、該生理食塩水に
より該高吸水性ポリマーを飽和状態に達するまで膨潤さ
せ、膨潤した該高吸水性ポリマーが沈降した後、該コッ
クを開き、生理食塩水50mlを通過させ、該生理食塩
水50mlが通過するのに要した時間〕が20秒以下で
ある。
【0010】また、本発明は、上記合成樹脂が、スチレ
ンーイソプレンースチレン系のホットメルト樹脂である
上記吸収性物品を提供するものである。また、本発明
は、上記のスチレンーイソプレンースチレン系のホット
メルト樹脂が、その180℃における粘度が10000
cps以上である上記吸収性物品を提供するものであ
る。また、本発明は、上記合成樹脂が、メタロセン触媒
を用いて重合されてなる樹脂密度0.920g/cm3
以下のポリオレフィンである上記吸収性物品を提供する
ものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の吸収性物品につい
て詳細に説明する。本発明の吸収性物品は、吸収体が、
繊維状基材からなるシート層と、高吸水性ポリマー及び
特定の物性を有する合成樹脂からなるポリマー層とが積
層されていることを特徴とする。
【0012】以下、先ず上記吸収体の構成物である上記
繊維状基材、上記高吸水性ポリマー及び上記合成樹脂に
ついて説明する。
【0013】本発明において用いられる上記繊維状基材
としては、解繊されたパルプ繊維など、通常吸収性物品
の吸収体に用いられる繊維材料が特に制限無く用いられ
る。
【0014】本発明において用いられる上記高吸水性ポ
リマーとしては、下記(1)及び(2)の条件を満たす
高吸水性ポリマーが好ましく用いられる。
【0015】(1)遠心脱水法による生理食塩水の吸水
量が、好ましくは25g/g以上、更に好ましくは35
〜65g/gである。ここで、上記の「遠心脱水法によ
る吸水量」は、下記の如くして測定されるものである。 <高吸水性ポリマーの遠心脱水法による吸水量>高吸水
性ポリマー1gを生理食塩水150mlで30分間膨潤
させた後、250メッシュのナイロンメッシュ袋に入
れ、遠心分離機にて143Gで10分間脱水し、脱水後
の全体重量を測定した。次いで、下記〔数1〕に示す数
式に従って遠心脱水法による吸水量(g/g)を算出し
た。
【0016】
【数1】
【0017】(2)液通過時間〔高吸水性ポリマー0.
5gを、断面積4.91cm2 (内径25mmφ)で底
部に開閉自在のコック(内径4mmφ)が設けられた円
筒に、該コックを閉鎖して生理食塩水と共に充填し、該
生理食塩水により該高吸水性ポリマーを飽和状態に達す
るまで膨潤させ、膨潤した該高吸水性ポリマーが沈降し
た後、該コックを開き、生理食塩水50mlを通過さ
せ、該生理食塩水50mlが通過するのに要した時間〕
が、好ましくは20秒以下、更に好ましくは2〜15秒
である。
【0018】上記吸水量が25g/g未満であると、体
液を保持する能力が低下する。上記液通過時間が20秒
を超えると、吸収体内部への体液の浸透に時間がかか
り、その吸収量が飽和状態に達する前に、モレを生じる
ことがある(いわゆるゲルブロッキング現象を生じて、
所望の吸水量に達する前にモレを生じることがあ
る。)。
【0019】上記(1)及び(2)を満足する上記高吸
水性ポリマーとしては、上記(1)及び(2)を満足す
るものであれば特に制限されないが、具体的には下記す
るポリマーなどが挙げられる。ポリアクリル酸ソーダ、
(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアク
リル酸ソーダ架橋体、(デンプン−アクリル酸)グラフ
ト重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体
及びそのケン化物、ポリアクリル酸カリウム、並びにポ
リアクリル酸セシウム等が挙げられる。尚、上記条件
(1)及び(2)を満たすようにするためには、例え
ば、高吸水性ポリマーの粒子表面に架橋密度勾配を設け
たり、高吸水性ポリマーの粒子を非球形状の不定形粒子
とすればよい。具体的には特開平7−184956号公
報の第7欄28行〜第9欄第6行に記載の方法を用い
て、高吸水性ポリマーを製造することにより、上記
(1)及び(2)を満たす高吸水性ポリマーが得られ
る。
【0020】本発明において用いられる上記合成樹脂が
有する上記の特定の物性は、100%歪みを与えたとき
の永久歪みが50%以下、好ましくは30%以下であ
る。上記永久歪みが、50%を超えると、使い捨ておむ
つ等の吸収性物品の装着時における体の動きに対して吸
収体の形状が追従して変化せず、永久変形として形がく
ずれてしまうため、所望の吸収性能が得られなかった
り、装着時の違和感が発生したり、見た目のすっきり感
が損なわれたりする。ここで、上記「永久歪み」は、下
記の如くして測定されるものである。合成樹脂により作
成した厚み0.2mmのシートを10mm幅にカットし
て測定サンプルを作成する。次いで、該測定サンプルを
チャック間距離(初期試料長)50mmで、「TOYO
BALDWIN テンシロン TM−100」(装置
名)に装着した後、該測定サンプルに300mm/mi
nの引っ張り速度でひずみを与え、100%のひずみを
与えたところからヒステリシスカーブを描かせた時の永
久ひずみを読みとり、これを上記「永久歪み」とする。
【0021】上記合成樹脂としては、上記の永久歪みを
満足するものであれば特に制限されることなく用いるこ
とができるが、例えば、スチレンーイソプレンースチレ
ン(SIS)系のホットメルト樹脂;メタロセン触媒を
用いて重合されてなる樹脂密度が好ましくは0.920
g/cm3 以下、更に好ましくは0.850〜0.90
0g/cm3 のエチレン−α・オレフィン共重合体や低
密度ポリエチレン;ポリプロピレン等が挙げられる。
【0022】また、上記のスチレンーイソプレンースチ
レン系のホットメルト樹脂は、その180℃における粘
度が10000cps以上であるのが好ましく、120
00〜20000cpsであるのが更に好ましい。上記
粘度が10000cps未満であると、上記永久歪みが
50%を越えてしまい、本発明の効果が十分発揮されな
い。また、上記ホットメルト樹脂におけるスチレンの含
有量は、20〜80重量%とするのが好ましい。
【0023】上記ポリオレフィンとしては、エチレンと
α−オレフィンとの共重合体が好ましく用いられる。該
エチレン−α・オレフィン共重合体における樹脂密度
が、0.920g/cm3 を超えると、永久ひずみが5
0%を超えてヨレに対する追従性を失う他、吸収体が堅
くなり違和感が生じてしまうので上記範囲内とするのが
好ましい。また、上記エチレン−α・オレフィン共重合
体において、エチレンと共重合されるα・オレフィンと
しては、1ーブテン、1ーペンテン、1ーオクテン、4
−メチル−ペンテン−1−オン等が挙げられる。また、
上記メタロセン触媒としては、通常公知のものが特に制
限されずに用いられる。
【0024】また、上記合成樹脂は、後述する図1に示
す形態の吸収体とする場合には、その使用時(即ち、上
記高吸水性ポリマーと混合される際)には、粒状で用い
られるのが好ましい。粒状で用いる際の該合成樹脂の粒
径は、50〜1000μmとするのが好ましい。また、
上記合成樹脂は、後述する図1に示す形態の吸収体とす
る場合には、繊維状で用いることもできる。とくに、上
記ポリオレフィンを用いた場合には、繊維状で用いるの
が好ましい。この際、該繊維状の合成樹脂の繊維径は
0.5〜10デニールとするのが好ましく、平均繊維長
は、5〜100mmとするのが好ましい。
【0025】上記繊維状基材と上記高吸水性ポリマーと
上記合成樹脂との配合割合は、これらの合計量を100
重量部とした場合に、上記高吸水性ポリマーの配合量
が、好ましくは45〜75重量部、更に好ましくは55
〜75重量部であり、上記合成樹脂の配合量が好ましく
は1〜20重量部、更に好ましくは5〜15重量部であ
るのが望ましい。尚、上記繊維状基材の配合量は、5〜
50重量部とするのが好ましく、20〜40重量部とす
るのが更に好ましい。上記高吸水性ポリマーの配合量
が、45重量部未満であると、薄型の吸収性物品とした
場合に実用的な吸収容量が得られず、75重量部を超え
ると、吸収体の保形性が悪いか、あるいは湿潤時にポリ
マーがこぼれてしまうといった問題を有するので、上記
範囲内とするのが好ましい。また、上記合成樹脂の配合
量が、1重量部未満であると、吸収体に伸縮性を付与で
きず、吸収体が歪みに対して永久変形を残してしまい、
20重量部を超えると、吸収体が疎水性となり吸収阻害
を起こしたり、吸収体自身の弾性率が高くなるために堅
い印象を与えるので、上記範囲内とするのが好ましい
【0026】次に、上記吸収体の構造について図1及び
図2を参照して説明する。ここで、図1及び図2は、そ
れぞれ、本発明において用いられる吸収体の構造を模式
的に示す拡大断面図である。図1に示す吸収体1は、繊
維状基材2からなるシート層5と、高吸水性ポリマー3
と合成樹脂4とがそれぞれランダムに混合されているポ
リマー層6とからなる。また、該シート層5は該ポリマ
ー層6の表裏両面に設けられており、全体として上記シ
ート層/上記ポリマー層/上記シート層の3層構造とな
されている。そして、上記合成樹脂4は、主として、上
記高吸水性ポリマー3を固定するように該高吸水性ポリ
マー3の表面に位置し、各高吸水性ポリマー3をそれぞ
れ、上記シート層5に固定している。上記合成樹脂4
が、繊維状基材2及び高吸水性ポリマー3をそれぞれ固
定しつつ、上記高吸水性ポリマー3を上記シート層5に
固定していることにより、吸収体の形状が、乾燥時及び
湿潤時(体液を吸収した時)のいずれにも維持されるよ
うになされている。尚、上記合成樹脂4は、高吸水性ポ
リマーの一部を覆っているのみであり、全面を覆っては
いない。
【0027】また、図2に示す吸収体1’は、繊維状基
材2からなるシート層5と、該シート層5上に層状に載
置された合成樹脂4及び該合成樹脂4上に層状に載置さ
れた高吸水性ポリマー3からなるポリマー層6’とから
なる。また、該シート層5は該ポリマー層6’の表裏両
面に設けられており、全体として上記シート層/上記ポ
リマー層/上記シート層の3層構造となされている。こ
のように、上記ポリマー層は、合成樹脂と高吸水性ポリ
マーとからなっていれば、両者の配置形態は特に制限さ
れず、図1に示すようなランダムに混合した形態や図2
に示すような層状に積層した形態などとすることができ
る。
【0028】また、上記吸収体は、上記ポリマー層/上
記シート層/上記ポリマー層のような3層以上の構造と
することもでき、また、上記ポリマー層/上記シート層
の2層の構造とすることもできる。尚、上記ポリマー層
を上記シート層の表面側(表面シート側)に設ける場合
には、上記合成樹脂が高粘度であることから、吸収阻害
を起こさないために、上記シート層の表面の上記合成樹
脂による被覆率を該シート層の表面全面の面積に対して
50%以下とするのが好ましく、20%以下とするのが
更に好ましい。
【0029】上記吸収体は、その全体の坪量が、100
〜1000g/m2 であるのが好ましく、その厚みは、
0.5〜5.0mmであるのが好ましい。
【0030】上記吸収体の製造方法について説明する
と、図1に示す形態の上記吸収体1を製造するには、上
記繊維状基材2からなるシート層5に、上記高吸水性ポ
リマー3と上記合成樹脂4とを通常の方法で均一に混合
してなる混合物を積層して、積層体を得、得られた積層
体をウェブを形成し、得られたウェブを80〜150℃
の熱風で処理するか又は100〜200℃の熱プレスす
る等して、容易に製造することができる。また、図2に
示す形態の上記吸収体1’を製造するには、上記シート
層5に上記合成樹脂4を溶融させて、溶融させた該合成
樹脂4をスパイラルスプレーやスッロトスプレー等を用
いて塗布するか又はビード状に塗布する。次いで、塗布
された溶融状態の合成樹脂4上に上記高吸水性ポリマー
3を積層して、ポリマー層6’を形成する等して、容易
に製造することができる。
【0031】尚、上記シート層5は、上記繊維状基材2
に加えて保形のために用いられる通常のバインダーを用
いることができる。
【0032】次いで、上記吸収体を具備してなる本発明
の吸収性物品について、図3を参照して説明する。ここ
で、図3は、本発明の吸収性物品の1形態としての使い
捨ておむつを示す平面図である。尚、以下の説明におい
ては、使い捨ておむつを例示して説明するが、本発明の
吸収性物品としては、使い捨ておむつの他に、吸収体以
外の部材は通常の部材からなり、通常の構造を有する、
生理用ナプキンや失禁パッドなどが挙げられる。
【0033】図3に示す本発明の吸収性物品としての使
い捨ておむつ10は、液透過性の表面シート11と、液
不透過性の裏面シート12と、これら両シート間に介在
する液保持性の吸収体1とを有し、該吸収体1が、上述
した繊維状基材2、高吸水性ポリマー3及び合成樹脂4
が混合されて形成されている。
【0034】更に詳述すると、上記吸収体1はその股下
領域が縊れた砂時計状に湾曲形成されている。また、上
記表面シート11及び上記裏面シート12も上記吸収体
1の形状に即してその股下領域が上述の如く湾曲形成さ
れている。そして、上記吸収体1は、上記表面シート1
1及び上記裏面シート12により挟持・固定されてい
る。また、上記吸収体1の周縁部には、おむつを着用し
た際に、着用者にウエスト部13及びレッグ部14をフ
ィットさせるための弾性伸縮部材15が、それぞれ上記
表面シート11と上記裏面シート12とにより挟持・固
定されて設けられており、これにより、ウエスト部13
とレッグ部14とに、それぞれウエストギャザー及びレ
ッグギャザーが形成されている。
【0035】上記表面シート11、上記裏面シート12
及び上記弾性伸縮部材15の形成材料としては、通常吸
収性物品に用いられるものが特に制限なく用いられる。
【0036】上記形態の使い捨ておむつ1は、上述の如
く形成した上記吸収体1を用いて、通常公知の方法で製
造することができる。
【0037】このような構成を有する上記使い捨ておむ
つ1は、乾燥時及び湿潤時のいずれの場合も良好な保形
性を示し、且つよれに対して良好な追従性を示すため、
身体にフィットし、もれの少ないものである。
【0038】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0039】〔実施例1〕坪量50g/m2 の乾式パル
プ不織布によりシートを作成し(解繊、積層されたパル
プ不織布をバインダーとしてのアクリルエマルジョンで
接着し、シート状にした)、得られたシートをシート層
とした。次いで、得られたシート層に小量の水を散布し
た後、該シート層上に、遠心脱水法による吸水量が29
g/gで、液通過時間が12秒である高吸水性ポリマー
(ポリアクリル酸ソーダ架橋体粒子であって、表面部分
の架橋密度が高いもの)100重量部とSIS系のホッ
トメルト樹脂粉体(平均粒径300ミクロン、永久ひず
み35%)10重量部とを均一混合し、坪量150g/
2 で積層した。更に、その上に上記シートを積層し、
3層構造の積層体を得、得られた積層体を熱プレスし
て、図1に示す吸収体を得た。得られた吸収体の一面に
繊維径3デニール、カット長51mmの芯成分がポリプ
ロピレン、鞘成分がポリエチレンである複合繊維からな
る不織布(親水化処理されたもの、坪量25g/m2
を配するとともに、他面に裏面材としてポリエチレン製
フィルムを配して、図3に示す使い捨ておむつを得た。
【0040】得られた使い捨ておむつについて、尿のモ
レにくさ及び保形性の評価を行った。その結果を〔表
1〕に示す。評価は、10人のモニターを対象として、
得られた使い捨ておむつについて計500枚の使用テス
トを実施することにより行った。そして、尿のモレにく
さは、全おむつ使用枚数に対する尿モレが生じたおむつ
の割合で評価した。また、保形性は、使用した使い捨て
おむつを回収し、下記評価基準で吸収体の形状を観察
し、おむつ全使用枚数に対する評価が×のおむつの割合
で評価した。 〔評価基準〕 ○;吸収体の崩れや際だった変形がない。 △;やや形状の変化がある程度に変形。 ×;吸収体が崩れて、大きく変形している。
【0041】〔実施例2〕シート層上にSIS系のホッ
トメルト樹脂を加熱溶解させて、スパイラル状に坪量1
0g/m2 で塗工し、その上に実施例1で使用した高吸
水性ポリマーを坪量150g/m2 で積層し、更にその
上に上記乾式パルプ不織布からなるシートを積層して、
3層構造の積層体を得た以外は、実施例1と同様にし
て、吸収体を得、更に使い捨ておむつを得た。尚、吸収
体における合成樹脂の被覆率は24%であった。得られ
た使い捨ておむつについて、実施例1と同様に評価し
た。その結果を〔表1〕に示す。
【0042】〔実施例3〕SIS系のホットメルト樹脂
粉体に代えて密度0.890g/cm3 のメタロセン触
媒のエチレン−1・ブテン共重合体の粉体(平均粒径1
00ミクロン、永久ひずみ20%)20重量部を用いた
以外は、実施例1と同様にして吸収体を得、更に使い捨
ておむつを得た。得られた使い捨ておむつについて、実
施例1と同様に評価した。その結果を〔表1〕に示す。
【0043】〔実施例4〕SIS系のホットメルト樹脂
粉体に代えて密度0.890g/cm3 のメタロセン触
媒の低密度ポリエチレン繊維(繊維径12デニール、平
均繊維長10mm、永久ひずみ15%)を用いた以外
は、実施例1と同様にして吸収体を得、更に使い捨てお
むつを得た。得られた使い捨ておむつについて、実施例
1と同様に評価した。その結果を〔表1〕に示す。
【0044】〔比較例1〕SIS系のホットメルト樹脂
粉体を用いない以外は実施例1と同様にして、吸収体を
得、更に使い捨ておむつを得た。得られた使い捨ておむ
つについて、実施例1と同様に評価した。その結果を
〔表1〕に示す。
【0045】〔比較例2〕SIS系のホットメルト樹脂
粉体に代えてSEBS系のホットメルト樹脂粉体(永久
ひずみ70%)を用いた以外は、実施例1と同様にして
吸収体を得、更に使い捨ておむつを得た。得られた使い
捨ておむつ及び吸収体について、保形性及びもれ率につ
いて評価した。その結果を〔表1〕に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明の吸収性物品は、吸収体の乾燥時
及び湿潤時における保形性が高く且つ該吸収体のよれに
対する追従性が高く、漏れ防止性に優れたものである。
従って、本発明の吸収性物品は、吸収体の厚みを薄くし
て、吸収性物品自体の厚みを薄くした場合でも、従来の
薄型の吸収性物品における前述の問題が無く、吸収性及
び漏れ防止性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明において用いられる吸収体の構
造を模式的に示す拡大断面図である。
【図2】図2は、本発明において用いられる吸収体の構
造を模式的に示す拡大断面図である。
【図3】図3は、本発明の吸収性物品の1形態としての
使い捨ておむつを示す平面図である。
【符号の説明】
1 吸収体 2 繊維状基材 3 高吸水性ポリマー 4 合成樹脂 5 シート層 6 ポリマー層 10 使い捨ておむつ 11 表面シート 12 裏面シート 13 ウエスト部 14 レッグ部 15 弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61F 13/18 330

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性の表面シートと、液不透過性の
    裏面シートと、これら両シート間に介在する液保持性の
    吸収体とを有する吸収性物品において、 上記吸収体は、繊維状基材からなるシート層と、高吸水
    性ポリマー及び100%ひずみを与えたときの永久ひず
    みが50%以下である合成樹脂からなるポリマー層とが
    積層されて形成されていることを特徴とする吸収性物
    品。
  2. 【請求項2】 上記繊維状基材と上記高吸水性ポリマー
    と上記合成樹脂との合計量を100重量部とした場合
    に、上記高吸水性ポリマーの配合量が、45〜75重量
    部であり、上記合成樹脂の配合量が1〜20重量部であ
    ることを特徴とする吸収性物品。
  3. 【請求項3】 上記高吸水性ポリマーが、下記(1)お
    よび(2)の条件を満たす高吸水性ポリマーであること
    を特徴とする請求項1又は2記載の吸収性物品。 (1)遠心脱水法による生理食塩水の吸水量が25g/
    g以上である。 (2)液通過時間〔高吸水性ポリマー0.5gを、断面
    積4.91cm2 (内径25mmφ)で底部に開閉自在
    のコック(内径4mmφ)が設けられた円筒に、該コッ
    クを閉鎖して生理食塩水と共に充填し、該生理食塩水に
    より該高吸水性ポリマーを飽和状態に達するまで膨潤さ
    せ、膨潤した該高吸水性ポリマーが沈降した後、該コッ
    クを開き、生理食塩水50mlを通過させ、該生理食塩
    水50mlが通過するのに要した時間〕が20秒以下で
    ある。
  4. 【請求項4】 上記合成樹脂が、スチレンーイソプレン
    ースチレン系のホットメルト樹脂であることを特徴とす
    る請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品。
  5. 【請求項5】 上記のスチレンーイソプレンースチレン
    系のホットメルト樹脂は、その180℃における粘度が
    10000cps以上であることを特徴とする請求項1
    〜4の何れかに記載の吸収性物品。
  6. 【請求項6】 上記合成樹脂が、メタロセン触媒を用い
    て重合されてなる樹脂密度0.920g/cm3 以下の
    ポリオレフィンであることを特徴とする請求項1〜3の
    何れかに記載の吸収性物品。
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