JPH10117991A - 食器乾燥装置 - Google Patents

食器乾燥装置

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JPH10117991A
JPH10117991A JP8273128A JP27312896A JPH10117991A JP H10117991 A JPH10117991 A JP H10117991A JP 8273128 A JP8273128 A JP 8273128A JP 27312896 A JP27312896 A JP 27312896A JP H10117991 A JPH10117991 A JP H10117991A
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JP
Japan
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drying
water
air
cooling
drain
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Application number
JP8273128A
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English (en)
Inventor
Shinichi Hagiwara
伸一 萩原
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高湿度化した空気を室内に排出することのな
い食器乾燥装置を提供する。 【解決手段】 被乾燥物の乾燥により湿度上昇した温風
を冷却して除湿する冷却手段51を設けてある温風式の
食器乾燥装置、並びに被乾燥物を保持する槽内空間3
と、その槽内空間3に連通する循環風路36と、それら
に通風を行う送風手段38と、前記槽内空間3への通風
を加熱する加熱手段19と、前記被乾燥物の乾燥により
湿度上昇した温風を冷却して除湿する冷却手段51とを
設けてある食器乾燥装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器類の乾燥機能
を有する、温風式の食器乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の温風式の食器乾燥機又は食器洗浄
乾燥機等における乾燥工程では、ヒータ及び排気ファン
等により食器類を保持する槽内空間に温風を通風させ
て、乾燥後の温風を台所等の室内に放出していた。そし
て、これらの装置構造としては、吸入口から室内の空気
を吸入して、乾燥後の温風を放出口から放出する、非循
環型の構造が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
温風は食器類の乾燥により高湿度化したものであり、こ
のような多湿空気を台所等に大量に放出すると、台所や
その他室内で結露、カビの発生、多湿による不快感等が
生じて、室内環境に悪影響を与えるという問題があっ
た。更に、冬場では特に室内の温度が低いため水分の凝
縮が直ちに起こり、温風の放出口から白煙が生じて使用
者の印象を悪くするなど、商品価値を低下させるという
問題もあった。
【0004】一方、上記のような乾燥工程は、通常、一
定の運転時間により行われるため、乾燥速度の変化に対
応した運転時間の設定が行われていなかった。
【0005】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、高湿度化した空気を室内に排出
することのない食器乾燥装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の食器乾燥装置の特徴構成は、温風式の食器乾
燥装置において、被乾燥物の乾燥により湿度上昇した温
風を冷却して除湿する冷却手段を設けてある点にある。
ここで、食器乾燥装置とは、食器類の乾燥機能を有する
装置であり、食器乾燥機だけでなく、食器洗浄乾燥機等
を含むものである。
【0007】上記の食器乾燥装置は、温風循環型でも非
循環型でもよいが、被乾燥物を保持する槽内空間と、そ
の槽内空間に連通する循環風路と、それらに通風を行う
送風手段と、前記槽内空間への通風を加熱する加熱手段
と、前記被乾燥物の乾燥により湿度上昇した温風を冷却
して除湿する冷却手段とを設けてある循環型の食器乾燥
装置が、後述の作用効果より好ましい。
【0008】上記構成において、前記冷却手段が、水道
水を冷媒とする熱交換器であることが、後述の作用効果
より好ましい。
【0009】前記冷却手段により除湿して分離された水
分は、装置内に貯留して後に廃棄することも可能である
が、前記冷却手段で除湿により生じるドレンを回収し、
前記被乾燥物のドレンの排水口まで、前記回収したドレ
ンを流動させて排水する構造とすることが、後述の作用
効果より好ましい。
【0010】上記構成において、前記槽内空間と前記冷
却手段の間の循環風路内に湿度センサーを設けて、検知
した湿度に基づき前記被乾燥物の乾燥状態を判定するこ
とが、後述の作用効果より好ましい。
【0011】上記構成において、前記食器乾燥装置が食
器洗浄機能を有するものであり、その食器洗浄機能と乾
燥機能とで前記加熱手段を兼用する構成としてあること
が、後述の作用効果より好ましい。
【0012】〔作用効果〕本発明の食器乾燥装置の上記
特徴構成によると、被乾燥物の乾燥により湿度上昇した
温風を冷却して除湿する冷却手段を設けてあることによ
り、湿度上昇した温風を冷却して、含有される水分を凝
縮させ、空気を除湿すると共に水分を分離回収すること
ができる。そして、冷却される温風は室温より高温であ
るので、水道水や室内空気などを利用して簡易に冷却手
段を設けることができる。その結果、高湿度化した空気
を室内に排出することのない食器乾燥装置を提供するこ
とができた。
【0013】上記のように食器乾燥装置を循環型に構成
する場合、槽内空間に連通する循環風路内のみで通風が
行われるため、乾燥後の空気が装置外に放出されず、冷
却手段による除湿が不十分であっても、運転中に高湿度
化した空気を室内に排出することがない。一方、内部で
湿度上昇した温風を冷却して除湿する冷却手段を設けて
あるため、乾燥に供される温風が高湿度とならず、特に
乾燥効率を低下させることもない。
【0014】前記冷却手段を、水道水を冷媒とする熱交
換器で構成する場合、水は空気等と比較して単位容積あ
たりの熱容量が大きいため冷却効率が高く、更にランニ
ングコストや装置構造の点からも有利である。特に、食
器乾燥装置が洗浄機能を有するものである場合は水道水
の給水経路が必須であるため、それに分岐配管を設ける
だけで冷媒の供給が行えるという利点がある。
【0015】前記冷却手段で除湿により生じるドレンを
回収し、前記被乾燥物のドレンの排水口まで、前記回収
したドレンを流動させて排水する構造とする場合、被乾
燥物は水切り時にドレンが生じるため、食器乾燥装置に
はドレンの排水口を設けてあるが、除湿により生じるド
レンを回収して、そこまでドレンを流動させて排水する
ことにより、特別な排出経路を設けなくとも、ドレンの
排出が行え、装置内に水分が溜まるのを防止することが
できる。
【0016】前記槽内空間と前記冷却手段の間の循環風
路内に湿度センサーを設けて、検知した湿度に基づき前
記被乾燥物の乾燥状態を判定する場合、従来は食器類の
数が少なく乾燥時間が早いときでも、長時間乾燥が行わ
れていたが、湿度センサーで検知した湿度に基づき乾燥
状態を判定するため、余分な乾燥運転を行わずに済むよ
うに乾燥運転を適切な時期に停止することができ、ラン
ニングコストを低減することができる。そして、特に循
環風路内に湿度センサーを設けてあり、装置外部から新
たな空気が供給されないため、外因により上記判定を誤
りにくいという利点がある。
【0017】前記食器乾燥装置が食器洗浄機能を有する
ものであり、その食器洗浄機能と乾燥機能とで前記加熱
手段を兼用する構成としてある場合、槽内部に加熱手段
を別に設ける必要がないため、洗浄工程や乾燥工程中に
樹脂製の食器等が槽内底部に設けた加熱手段上に落下し
て溶融・変形するなどの問題が生じず、また、槽内底部
に設けた加熱手段に残菜等が引っ掛かって衛生性を害す
ることもない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について説明する。図2には、本発明の実施形態
としての食器洗浄乾燥機が示されている。この食器洗浄
乾燥機は、正面が開放された略矩形箱状の本体ケース1
に、下端部の横軸芯周りで揺動開閉自在な扉2が備えら
れ、本体ケース1の内部に、食器等の被洗浄物を洗浄・
乾燥等するための密閉状の洗浄槽3が設けられている。
そして、図3に示すように、扉2を閉じることにより扉
2の内側面により洗浄槽3が閉塞され、この閉塞された
洗浄槽3内部において、支持レール4にて取り外し可能
にスライド自在に支持された上下2つの網カゴ5a,5
bの内部に食器等の被洗浄物を収納した状態で、下側の
網カゴ5aの下方側に設けられた下噴出ノズル6a、上
側の網カゴ5bの下方側に設けられた中噴出ノズル6
b、並びに、上側の網カゴ5bの上方側に設けられた上
噴出ノズル6cの夫々に形成された多数の噴出孔7から
洗浄水を噴出させて、被洗浄物の洗浄を行うように構成
されている。
【0019】この食器洗浄乾燥機には、洗浄槽内におい
て被洗浄物の洗浄動作を実行する洗浄操作手段が備えら
れている。以下、洗浄操作手段の構成について説明す
る。つまり、図1に示すように、前記洗浄槽3に対して
洗浄水が供給する給水路8、洗浄槽3内の洗浄水を外部
に排出させる排出路9、洗浄槽3内に貯溜される洗浄水
を前記各洗浄ノズル6a,6b,6cまで搬送させる搬
送路10の夫々が洗浄槽3に接続される状態で備えられ
ている。前記給水路8は、洗浄槽3の上下方向中間位置
付近において洗浄槽3の内部に開放される状態で接続さ
れ、その途中部には運転作動中は開弁状態に設定される
手動開閉弁11と電磁式の給水弁12とが備えられてい
る。手動開閉弁11及び給水弁12が共に開弁される
と、水道等の給水源の給水圧により洗浄槽3内に給水さ
れることになる。前記排出路9は、その途中部に設けら
れた排水ポンプ13にて洗浄槽3の底部に形成された開
口部14から洗浄水を吸引すると共に、洗浄槽3の横側
部に設けられた逆流防止用の鉛直経路部分9aを通過し
た後に排出部9bより洗浄水を外部に排出させるように
構成されている。
【0020】洗浄槽3内に給水される際に洗浄槽3内に
貯溜される水位が設定水位になったか否かを検出する水
位センサ15が備えられ、水位センサ15がONして設
定水位に達したことが検出されると、給水弁12が閉弁
され、自動的に給水が停止されるように構成されてい
る。
【0021】前記搬送路10は、その途中部に備えられ
た強制搬送手段としての循環ポンプ16の作動により洗
浄槽3内に貯溜されている洗浄水を、前記開口部14か
ら吸引する吸引用搬送路部分10aと、循環ポンプ16
の下手側から下噴出ノズル6aに向けて洗浄水を強制的
に搬送させる第1搬送路部分10bと、循環ポンプ16
の下手側から上噴出ノズル6cに向けて洗浄水を強制的
に搬送させる第2搬送路部分10cとで構成されてい
る。下噴出ノズル6aは、洗浄槽3の底面に対して、長
手方向中間部において縦軸芯周りで回動自在に支持され
る構成となっており、中噴出ノズル6bは、網カゴ5b
に対して、縦軸芯周りで回動自在に支持される構成とな
っている。又、各噴出ノズル6a,6b,6cは、夫々
の噴出孔7が互いに逆向きの斜め上方に洗浄水を噴出さ
せるように構成され、洗浄水の噴出力の反作用によっ
て、噴出ノズル自体が縦軸芯周りで低速で回動するよう
に構成され、洗浄水が被洗浄物に対して隅々まで吹きつ
けられ、有効に洗浄が行われるようになっている。尚、
上噴出ノズル6cは洗浄槽3に対して位置固定状態で洗
浄水を噴出させるように構成され、中噴出ノズル6bに
対しては上噴出ノズル6cから噴出された洗浄水が給水
部6b1 より供給される構成となっている。上述した構
成により洗浄操作手段が構成されている。
【0022】洗浄槽3の底部における前記開口部14に
は、図4に示すように、洗浄作用によって発生する残菜
等の塵埃を受け止めるフィルターFが設けられている。
このフィルターFは、網目が粗い粗目フィルターと、網
目が細かい細目フィルターとで成り、洗浄時には、洗浄
水が粗目フィルターの後に細目フィルターを通過するよ
うに構成され、排出時には、洗浄水の流れが逆になり、
細目フィルターの内面に付着した塵が除去されて排出さ
れるように構成されている。
【0023】図2に示すように、前記扉2の内面には、
洗浄用の洗剤及び乾燥仕上げ剤を予め貯溜しておき、適
切なタイミングでその洗剤や乾燥仕上げ剤を洗浄槽3内
に投入するための洗剤投入部17と、乾燥仕上げ剤投入
部18が設けられている。これらの各投入部17,18
は、詳述はしないが、洗剤等の貯溜状態においては、そ
の漏出が阻止されており、投入時には開放状態になり洗
剤等が洗浄槽3内に投入されるように構成されている。
【0024】洗浄槽3の外部における前記給水路8の途
中部に、加熱手段としての熱交換器19が備えられてい
る。この熱交換器19は、外部の熱源機20より温水供
給路21を通して、熱媒としての温水を循環供給させる
ように構成され、温水供給路21を通して供給される温
水(熱媒)の熱と、給水路8内を通過する洗浄水との間
で熱交換が行われて、前記洗浄水を加熱するように構成
されている。温水供給路21には、熱源機20により加
熱され一定温度(約80°C)に維持された温水が循環
供給されるように構成され、温水供給路21には、温水
を熱交換器19に供給する温水供給状態と、温水をバイ
パス路23を通して熱源機20に短絡循環させて熱交換
器19への供給を停止させる供給停止状態とに切り換え
自在な切換弁24が設けられている。
【0025】前記熱交換器19は、図5に示すように、
給水路8の途中部を、その他の部分よりも大径にして、
水の流速が他の部分よりも遅くなるように構成すると共
に、この給水路8の大径部8aの外周部に、その外周面
に接触するように温水供給路21をコイル状に巻回させ
た状態で配置し、更にその周囲に伝熱フィン(例えばア
ルミニウム製)を設けて、温水供給路21内を通流する
温水と、給水路8中を通流する水との間で有効に熱交換
が行われるように構成されている。
【0026】そして、洗浄水による洗浄動作が終了し
て、洗浄水が洗浄槽3外に排出された後に、洗浄槽3内
に加熱された空気を給気するように構成されている。つ
まり、洗浄槽3の上部側に開口形成された吸入部39か
ら、洗浄槽3内の空気を吸入すると共に、循環風路36
を経由して、洗浄槽3の下部側に開口形成された給気口
37を通して、前記吸入した空気を洗浄槽3内に循環・
給気させる送風手段としての通風ファン38が設けられ
ている。
【0027】そして、図6に示すような、給水路52よ
り導入され排出路53より排出される水道水を冷媒とす
る熱交換器が、前記循環風路36の経路途中の空間54
内に冷却手段51として備えられ、そこを通過する被乾
燥物の乾燥により湿度上昇した温風が、水道水により冷
却されることにより、除湿されるようになっている。一
方、除湿により生じるドレンは、冷却手段51の下方に
設けられたドレンパン55により回収され、前記被乾燥
物のドレンの排水口である開口部14まで、回収したド
レンを流動させて排水するようにドレン排水路56が形
成されている。なお、ドレン排水路56の出口57は、
ドレンに温風が当たることにより再び水分の蒸発が起こ
りにくいように、給気口37の下方に適当な距離をおい
て設けられているが、更に開口部14上に多孔板を設け
て、排出中のドレンに温風がより当たりにくくしてもよ
い。
【0028】また、図5に示すように、前記循環風路3
6の経路途中に前記熱交換器19が備えられ、循環風路
36内を通過する空気が、この熱交換器19において、
温水の熱により加熱されるように構成され、洗浄槽3内
には、この加熱された後の空気が給気されるように構成
されている。
【0029】従って、熱交換器19は、洗浄水を加熱す
る加熱手段としての機能と、洗浄槽内に供給される空気
を加熱する加熱手段としての機能の両方の機能を備える
構成となっている。
【0030】洗浄槽3の内部には、扉2が閉じられた状
態であるか否かを検出する扉スイッチ27が備えられて
いる。
【0031】そして、上述したような洗浄操作手段の各
部の動作と、通風ファン38による通風動作を制御する
制御手段としてのマイクロコンピュータ利用の制御装置
28と、制御装置28に制御情報を指令する操作部29
とが備えられている。操作部29は扉2の上部外面側に
設けられ、電源の入り切りを指令する電源スイッチ3
0、洗浄動作の開始を指令するスタートスイッチ31、
洗浄動作モードを変更するモード切換スイッチ32等が
設けられている。モード切換スイッチ32は、後述する
ような標準動作モード、洗浄時間が長いモードや短いモ
ード、乾燥作業のみを行う乾燥モード、すすぎ作業のみ
を行うモード等、夫々のモードに切り換え設定できるよ
うに構成されている。
【0032】次に標準動作モードにおける前記制御装置
28の制御動作について図7から図9のフローチャート
に基づいて説明する。洗浄作動を開始するに先立って、
扉2を開けて洗浄槽3内に被洗浄物としての食器等を網
カゴ5a,5b内に収納すると共に、専用の洗剤及び乾
燥仕上げ剤を夫々洗剤投入部17、乾燥仕上げ剤投入部
18に装填する。そして、扉2を閉めると、扉スイッチ
27がONして、運転可能な状態にセットされる(ステ
ップ1)。電源スイッチ30がON操作され、且つ、ス
タートスイッチ31がON操作されると、運転が開始さ
れる(ステップ2,3)。先ず、洗浄槽3内の洗浄水の
排出動作を実行する(ステップ4)。つまり、排水ポン
プ13が作動して水位センサ15がOFFすると排水ポ
ンプ13が停止する。次に洗浄槽3内への洗浄水の給水
動作を実行する(ステップ5)。つまり、給水弁12が
開弁されて洗浄槽3内に洗浄水が供給され、水位センサ
15がONして設定水位に達したことが検出されると給
水弁12が閉弁する。
【0033】次に予備洗浄が行われる(ステップ6)。
つまり、循環ポンプ16が約1分間作動し、各噴出ノズ
ル6a,6b,6cから洗浄水が噴出され、被洗浄物の
おおまかな汚れを洗い落とす。予備洗浄が終了すると、
洗浄水を排出する(ステップ7)。
【0034】次に本洗浄工程に移り、熱源機20より熱
交換器19に対して温水が供給されるように、切換弁2
4を切り換えた後に、給水動作を実行する(ステップ
8,9)。設定水位に達して給水が停止されると、熱交
換器19に対する温水供給が停止されるように切換弁2
4を切り換えて、循環ポンプ16の作動を開始させる
(ステップ10,11)。又、洗剤投入部から洗剤が投
入される(ステップ12)。そして、設定時間(約26
分間)が経過すると、循環ポンプ16の作動を停止し
て、洗浄水を排出する(ステップ13,14,15)。
このような本洗浄工程においては、加熱された洗浄水が
噴出孔7から噴霧状に噴出されて洗浄が実行される。
又、上述したように、下側及び中側の噴出ノズル6a,
6bは、洗浄水の噴出力にて縦軸芯周りで回転して、被
洗浄物の隅々まで確実に洗浄されるようになっている。
【0035】次にすすぎ洗浄工程に移り、給水が行われ
た後、循環ポンプ16を設定時間(約1分間)作動させ
てすすぎ洗浄を行い、洗浄水を排出させるという動作
が、3回繰り返して実行されると(ステップ16〜2
0)、4回目のすすぎ洗浄の際には、熱源機20より熱
交換器19に対して温水が供給されるように、切換弁2
4を切り換えた後に、給水動作を実行する(ステップ2
1,22)。設定水位に達して給水動作が終了すると、
熱交換器19に対する温水供給が停止されるように切換
弁24を切り換えて、循環ポンプ16の作動を開始し
て、温水でのすすぎ洗浄が行われる(ステップ23,2
4)。このような温水すすぎ洗浄が設定時間(約25分
間)継続されると、乾燥仕上げ剤が投入される(ステッ
プ25,26)。そして温水すすぎ洗浄が設定時間(約
30分間)継続されると、すすぎ洗浄を終了して洗浄水
を排出する(ステップ27,28)。
【0036】次に乾燥工程に移行し、通風ファン38の
通風作動を開始し、給水弁58を開弁して冷却手段51
に冷却水の供給を行い、熱源機20より熱交換器19に
対して温水を供給させるように切換弁24を切り換える
(ステップ29〜31)。つまり、洗浄槽3内に加熱さ
れた空気(温風)を給気して被洗浄物を乾燥させると共
に、洗浄槽3内の湿った空気を吸気し、冷却手段51に
より冷却して除湿を行う。
【0037】そして、図9に示すようなサブルーチンに
より乾燥判定を行い、乾燥完了と判定するまで上記の乾
燥工程を継続する(ステップ32)。即ち、乾燥判定
は、まずカウントをクリアし(ステップ32−1)、各
湿度計測ごとにカンウトアップを行う(ステップ32−
2〜32−3)。次いで、前回の計測湿度T1と最新の
計測湿度T2の比から乾燥指数Rを求め、その値がシキ
イ値(例えば5%など)以上であるとカウントをクリア
し、シキイ値未満であると一定の待機時間後(例えば3
0秒後)に再び湿度計測を行い、シキイ値未満である状
態が3回連続するまで、この操作を繰り返し、3回連続
すると乾燥完了と判定する(ステップ32−5〜32−
6)。このような乾燥判定を行うことにより、何らかの
影響で偶然に湿度変化が起こらない場合でも、乾燥完了
の判断を誤りにくくなる。なお、湿度計測は洗浄槽3の
槽内空間と冷却手段51の間の循環風路36内に設けた
湿度センサー59により行うが、相対湿度計よりも絶対
湿度計を用いる方が、温度の影響による誤判定が生じに
くいため好ましい。
【0038】上記にて乾燥完了と判定すると、熱交換器
19に対する温水供給が停止されるように切換弁24を
切り換え、冷却時間が経過するまで通風ファン38によ
る通風動作と冷却手段51への冷却水の供給が継続され
る(ステップ33〜34)。そして、冷却時間が経過す
ると、通風ファン38による通風動作と冷却手段51へ
の冷却水の供給を停止させて、乾燥後の冷却を終了する
(ステップ35〜36)。その後、運転スイッチ30を
自動的にOFFする(ステップ37)。
【0039】上述した動作は、標準動作モードの場合を
示したが、その他の動作モードでは洗浄時間が夫々異な
る状態に設定され、すすぎモードの場合には、すすぎ工
程のみ実行される構成となる。乾燥モードの場合にも同
様に乾燥工程のみ実行されるが、モード切換スイッチ3
2により乾燥モードが選択されると、前記のステップ3
0〜37の制御が行われる。
【0040】〔別実施形態〕以下に、本発明の別実施形
態を示す。 (1)上記実施形態では、本発明の食器洗浄乾燥機にか
かる実施形態を示したが、食器乾燥機の実施形態を示す
と以下のようになる。食器乾燥機の場合も基本的には、
上記実施形態のような食器洗浄乾燥機と同様な構成と
し、乾燥工程を行う専用機とするため、洗剤供給手段を
省略した装置構成として、洗浄工程及び水すすぎ工程を
有さない制御動作を行えばよい。つまり、通常公知の食
器乾燥装置において、被乾燥物の乾燥により湿度上昇し
た温風を冷却して除湿する冷却手段を設け、上記実施形
態におけるステップ30〜37制御動作を行えるように
すればよく、各装置構成も上記実施形態と同様に構成す
ればよい。
【0041】(2)上記実施形態では、通風を加熱する
加熱手段が温水ヒータである例を示したが、電気ヒータ
を加熱手段とする構成としてもよく、両者を併用しても
よい。その場合、温度検知手段に基づいて電気ヒータへ
の通電をオンオフさせることにより、高温を保持するよ
うに制御すればよい。電気ヒータにより加熱を行う構成
によると、温水ヒータにより加熱を行う場合に比べて、
ヒータ自身の最高温度を高めることができるため、通風
される空気等を効率よく加熱することができる。
【0042】(3)上記実施形態では、循環型の食器洗
浄乾燥機の例を示したが、温風の吹き出し口を有する非
循環型の食器乾燥装置に、被乾燥物の乾燥により湿度上
昇した温風を冷却して除湿する冷却手段を設けて構成し
てもよい。その場合、温風の吹き出し口と槽内空間との
間の経路に冷却手段を設けて構成すればよいが、冷却手
段による除湿が不十分な場合には、湿気が室内に放出さ
れることになるので、冷却効果の高い冷却手段を採用す
ることが好ましい。このように構成しても、湿度上昇し
た温風を冷却して、含有される水分を凝縮させ、空気を
除湿すると共に水分を分離回収することができる。そし
て、冷却される温風は室温より高温であるので、水道水
などを利用して簡易に冷却手段を設けることができる。
その結果、高湿度化した空気を室内に排出することのな
い食器乾燥装置を提供することができた。
【0043】(4)上記実施形態では、通風手段を冷却
手段の上流側に設ける例を示したが、冷却手段と加熱手
段の中間や加熱手段の下流側に設けて構成してもよい。
【0044】(5)上記実施形態では、冷却手段が水道
水を冷媒とする熱交換器である例を示したが、冷媒とし
ては室内の空気や、冷凍機から供給される他の冷媒など
であってもよい。また、上記実施形態では図6に示すよ
うな形状の熱交換器の例を示したが、その形状や容量
は、冷媒の種類や供給量、通風量等に応じて、適宜設計
すればよい。
【0045】(6)上記実施形態では、冷却手段で除湿
により生じるドレンを回収し、被乾燥物のドレンの排水
口まで、回収したドレンを自然に流動させて排水する構
造とした例を示したが、通風が経路内を吹き抜けないよ
うなポンプをその経路ないに設けて、ドレンを積極的に
流動させると共に、吹き抜けを防止してもよい。また、
その経路を直接排水経路に接続してもよい。
【0046】(7)上記実施形態では、槽内空間と冷却
手段の間の循環風路内に湿度センサーを設けて、検知し
た湿度に基づき被乾燥物の乾燥状態を判定する例を示し
たが、湿度センサーを設けずにタイマにより乾燥を停止
してもよく、また、上記とは異なる乾燥判定を行っても
よい。
【0047】(8)上記実施形態では、前記熱交換器1
9を前記給水路8の経路途中に設けられる構成とした
が、図10に示すように前記搬送路10の経路途中に設
ける構成としてもよい。つまり、前記給水路8からの給
水はそのまま洗浄槽3内に給水され、循環ポンプ16の
作動により洗浄槽3内の洗浄水を吸引用搬送路部分10
aを介して循環させる際に、吸引用搬送路部分10aに
設けられた熱交換器19により加熱されるように構成さ
れている。このように構成すると、給水時のみに加熱す
る場合に比べて、循環の際に常時洗浄水等を加熱するこ
とができるので、洗浄水等の温度低下を防止して、洗浄
能力をより高めることができる。
【0048】(9)上記実施形態では、前記熱交換器1
9が、前記給水路8の外周部に温水供給路21をコイル
状に巻回させた状態で配置させる構成としたが、このよ
うな構成に限らず、例えば、温水供給路の途中部に、温
水が通過する密閉タンクを設け、このタンク内を給水路
8が通過するように構成して、給水路と温水との接触面
積を大きくさせる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】食器洗浄乾燥機の概略構成図
【図2】扉開状態の斜視図
【図3】扉閉状態の斜視図
【図4】排水部の斜視図
【図5】加熱手段の側面図
【図6】冷却手段の側面図
【図7】標準モードでの制御動作のフローチャート
【図8】標準モードでの制御動作のフローチャート
【図9】乾燥判定のフローチャート
【図10】別実施形態の食器洗浄乾燥機の概略構成図
【符号の説明】
3 槽内空間 19 加熱手段 36 循環風路 38 送風手段 51 冷却手段 59 湿度センサー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被乾燥物の乾燥により湿度上昇した温風
    を冷却して除湿する冷却手段を設けてある温風式の食器
    乾燥装置。
  2. 【請求項2】 被乾燥物を保持する槽内空間と、その槽
    内空間に連通する循環風路と、それらに通風を行う送風
    手段と、前記槽内空間への通風を加熱する加熱手段と、
    前記被乾燥物の乾燥により湿度上昇した温風を冷却して
    除湿する冷却手段とを設けてある食器乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却手段が、水道水を冷媒とする熱
    交換器である請求項1又は2記載の食器乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記冷却手段で除湿により生じるドレン
    を回収し、前記被乾燥物のドレンの排水口まで、前記回
    収したドレンを流動させて排水する構造とした請求項1
    〜3いずれか記載の食器乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記槽内空間と前記冷却手段の間の循環
    風路内に湿度センサーを設けて、検知した湿度に基づき
    前記被乾燥物の乾燥状態を判定する請求項2〜4いずれ
    か記載の食器乾燥装置。
  6. 【請求項6】 前記食器乾燥装置が食器洗浄機能を有す
    るものであり、その食器洗浄機能と乾燥機能とで前記加
    熱手段を兼用する構成としてある請求項2〜5いずれか
    記載の食器乾燥装置。
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