JPH10117221A - Isdn通信万能制御方法及びisdn通信万能ボード - Google Patents

Isdn通信万能制御方法及びisdn通信万能ボード

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JPH10117221A
JPH10117221A JP8268856A JP26885696A JPH10117221A JP H10117221 A JPH10117221 A JP H10117221A JP 8268856 A JP8268856 A JP 8268856A JP 26885696 A JP26885696 A JP 26885696A JP H10117221 A JPH10117221 A JP H10117221A
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emulator
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茂 池田
Hatsuo Hoshino
肇夫 星野
Satoshi Nakaoka
聡 中岡
Shoichiro Henmi
彰一郎 逸見
Kazumi Mizuguchi
和美 水口
Tetsuyoshi Shibata
哲好 柴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータのOSの構成に依存せずに通信
を行うことの可能な、汎用性に優れたISDN通信万能
制御方法及びISDN通信万能ボードを提供する。 【解決手段】 コンピュータ上で作動するOS15にI
SDN回線3をCOMポートとして認識させるUART
エミュレータ14と、このUARTエミュレータ14の
認識に基づき、OS15上で作動する通信ソフトウェア
16から発行される一連のATコマンドを個々に機能さ
せるATコマンドエミュレータ13と、このATコマン
ドエミュレータ13の機能に基づき、ISDN回線3で
用いるべき通信プロトコルを選択的に決定する通信プロ
トコル制御手段12とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータ等のコンピュータを利用して、サービス総合デジ
タル網(Integrated Services Digital Network .以下
「ISDN」と称する)を通じ双方向のデジタル通信を
行う際に、ISDN回線とコンピュータとの間のインタ
フェース変換を行うためのISDN通信万能制御方法、
及びその実施時に当該コンピュータのバスに接続して使
用されるISDN通信万能ボードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ISDNを通じてコンピュータ相
互間でデジタル通信を行おうとする場合、一般に、IS
DNの回線終端装置であるDSU(Digital Service Un
it)にTA(Terminal Adapter)を接続し、このTAに
おいて、ISDNインタフェースをRS232CやRS
422などのシリアルインタフェースに変換して、これ
をコンピュータのシリアルポートに接続する方法が採用
されている。しかし、この方法では、TAにおける上述
のインタフェース変換が必須であるため、その変換操作
に際し、自ずと時間的なロスを生じてしまい、結果的
に、データの転送効率を低下させてしまうという問題が
ある。
【0003】このため、近年では、上述のTAによる問
題を避けるため、ISDNインタフェースを直接的にバ
スインタフェースに変換する機能をもつISDN通信ボ
ードが提案され、利用され始めている。
【0004】この種のISDN通信ボードは、目的のイ
ンタフェース変換を行うために特定の仕様で設計され、
これが専用のソフトウェア(一般に「ドライバ」と称さ
れる。以下、この語を用いる)により制御されるように
なっている。また、その使用に際しては、コンピュータ
のバスに直結されるようになっており、ISDNインタ
フェースからバスインタフェースへの変換は、コンピュ
ータ側で行われる方式となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のことから、従来
のISDN通信ボードを用いてデジタル通信を行おうと
する際、通信相手が自己のISDN通信ボードと同種の
通信ボードを用いている場合には何ら問題は生じない
が、異種の通信ボードを用いている場合には通信できな
いという致命的な問題が生じる。
【0006】この問題は、通信ボードを制御するドライ
バの構成が、コンピュータのOS(Operating System)
のそれに依存しているため、ある特定のOS向けに設計
されたドライバは、必然的に他のOSに対しては適用す
ることができず、種類の異なるOSごとに別々にドライ
バを開発しなければならないことに起因している。
【0007】一方、通信相手がISDN通信ボードを使
用しておらず、従前のTAを使用している場合の通信を
考えたとき、TAは、通常、回線交換で用いられるのが
殆どで、ITU−T(国際電気通信連合が勧告する通信
規格)のプロトコルV.110による速度変換機能を有
しているため、ISDN通信ボードの側でも、当然、こ
のV.110プロトコルによる速度変換機能を装備して
おく必要がある。しかし、従来のISDN通信ボード
は、他の同種のISDN通信ボードとの通信のみが考慮
された設計で、既存のTAとの通信については何ら考慮
されておらず、そのV.110プロトコルを採用してい
ないため、通常のTAを用いる相手方とは全く通信でき
ない。
【0008】さらに、昨今のインターネットの普及に伴
い、PPP(Point to Point Protocol )を用いたダイ
ヤルアップ方式により、回線プロバイダにネット接続す
ることが広く行われるようになったが、その接続の窓口
となるプロバイダ側の装置の仕様については、同期通信
方式である場合、或いは非同期通信方式である場合と、
個々のプロバイダによりまちまちである。勿論、ISD
N通信ボード自体は何れの方式設計も可能だが、使用す
るISDN通信ボードの通信方式とプロバイダ側のそれ
とが一致しなければ、無論、ダイヤルアップ接続は不可
能となる。
【0009】以上のように、従来のISDN通信ボード
は、その適用に際しての汎用性が、全くといっていいほ
ど考慮されていないのが現状である。
【0010】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
目的は次のとおりである。即ち、本発明の第1の目的
は、使用するコンピュータのOSの構成に依存せずに通
信を行うことの可能な、汎用性に優れたISDN通信万
能制御方法及びISDN通信万能ボードを提供すること
にある。
【0011】本発明の第2の目的は、相手方がTAを使
用している場合でも通信を行うことの可能なISDN通
信万能制御方法及びISDN通信万能ボードを提供する
ことにある。
【0012】本発明の第3の目的は、インターネットに
おける回線プロバイダ側装置の通信方式に制限されるこ
となく、PPPによるダイアルアップ接続を随意に行う
ことの可能なISDN通信万能制御方法及びISDN通
信万能ボードを提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、明細書、図面、特に
特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らかとな
ろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題の解
決にあたり、ISDN通信万能ボードに、UARTエミ
ュレータとATコマンドエミュレータと通信プロトコル
制御手段とを具備させ、これにより、あらゆるISDN
通信媒体接続相互間でエミュレーションにより万能整合
処理するインターフェース変換を実行してコンピュータ
のOSがISDN回線を単にCOMポートとして認識で
きるようにしたという特徴を有する。
【0015】ここで、上述のUART(Universal Asyn
chronous Receiver / Transmitter)とは、多くのパー
ソナルコンピュータで採用されている通信ポートの制御
方式であり、コンピュータのCPU(中央処理装置)か
ら、BIOS(Basic Input/Output System )を使用せ
ずに、直接、UART用のIC、例えば、8351Aや
16550Aなどといったデバイスを制御して送受信を
行うものである。本発明では、ISDN通信万能ボード
に搭載されたCPU(「マイクロプロセッサ」と等価)
が、エミュレートマイクロプログラム変換を実行するそ
の制御ルーチン中に、UARTの機能をもつUARTエ
ミュレータを有している。
【0016】また、ATコマンドとは、米国Hayes
社で考案されたモデム制御用コマンドであり、現在、市
場に流通している通信ソフトウェアは、その多くが、こ
のATコマンド対応型のソフトウェアによって占められ
ている。本発明では、ISDN通信万能ボードに搭載さ
れたCPUが、その制御ルーチン中に、ATコマンドに
対応して機能するATコマンドエミュレータを有してい
る。
【0017】また、通信プロトコル制御手段としては、
V.110プロトコルエミュレータやPPP同期・非同
期コンバータなどがある。
【0018】ここで、V.110プロトコルにつき付言
すれば、これは、ITU−TがISDN回線にデータ端
末(DTE)を接続するときの規格として勧告したもの
で、ビットマッピング方式により速度変換を行うもの
で、TAのほぼ標準的なインタフェースとなっている。
本発明では、ISDN通信万能ボードに搭載されたCP
Uが、その制御ルーチン中に、V.110プロトコルに
対応した機能のV.110プロトコルエミュレータを有
している。
【0019】一方、PPP同期・非同期コンバータは、
ダイヤルアップ方式により回線プロバイダにネット接続
する際のPPP通信プロトコルを、データ送受信の双方
向について変換するものである。
【0020】なお、COMポートとは、コンピュータの
OSが通信制御の対象として認識する通信ポートであ
り、例えば、PC−AT互換機では、通常、COM1〜
4までの4つのポートを割込み制御で選択的に使用する
構造を成し、通信ソフトウェアは、このCOMポートに
対して通信を行うようになっている。
【0021】さらに具体的詳細に述べると、当該課題の
解決では、本発明が次に列挙するそれぞれの新規な特徴
的構成手法又は手段を採用することにより、前記目的を
達成するように為される。
【0022】即ち、本発明方法の第1の特徴は、DSU
を介して接続されたISDN回線と、通信に使用される
任意のコンピュータのバスとの間でエミュレーションに
より万能整合処理するインタフェース変換を行って直接
接続通信してなるISDN通信万能制御方法の構成採用
にある。
【0023】本発明方法の第2の特徴は、前記本発明方
法の第1における前記万能整合処理するインターフェー
ス変換が、マイクロプロセッサのエミュレートマイクロ
プログラム変換であるISDN通信万能制御方法の構成
採用にある。
【0024】本発明方法の第3の特徴は、前記本発明方
法の第1又は第2の特徴における前記万能整合処理する
インターフェース変換が、前記任意のコンピュータ上で
作動する任意のOSが前記ISDN回線を前記コンピュ
ータのCOMポートとして認識するよう、UARTの機
能をマイクロプロセッサの制御ルーチン中でエミュレー
トし、前記任意のOS上で作動する任意の通信ソフトウ
ェアから発行される一連のATコマンドを、前記マイク
ロプロセッサの制御ルーチン中で個々にエミュレートし
てなるISDN通信万能制御方法の構成採用にある。
【0025】本発明方法の第4の特徴は、前記本発明方
法の第3の特徴における前記マイクロプロセッサの制御
ルーチン中でエミュレートされる一連のATコマンド
が、V.110プロトコルの機能をエミュレートする特
定のATコマンドを含んでなるISDN通信万能制御方
法の構成採用にある。
【0026】本発明方法の第5の特徴は、前記本発明方
法の第3の特徴における前記マイクロプロセッサの制御
ルーチン中でエミュレートされる一連のATコマンド
が、PPP通信プロトコルの同期・非同期切換機能をエ
ミュレートする特定のATコマンドを含んでなるISD
N通信万能制御方法の構成採用にある。
【0027】一方、本発明装置の第1の特徴は、DSU
を介して接続されたISDN回線と、通信に使用される
任意のコンピュータのバスとの間に接続されるISDN
通信万能ボード上に、パルストランスとIインターフェ
ース用ICとRAM及びROMを付帯するCPUとUA
RT制御回路とバスインターフェース回路とを順次直列
実装した万能整合インターフェース回路を搭載してなる
ISDN通信万能ボードの構成採用にある。
【0028】本発明装置の第2の特徴は、前記本発明装
置の第1の特徴における前記Iインターフェース用IC
が、ISDNの物理層(第1レイヤ)、データリンク層
(第2レイヤ)、及びネットワーク層(第3レイヤ)か
ら成り、前記ISDNのDチャンネルの呼制御について
は当該ネットワーク層まで処理し、Bチャンネル回線交
換側では前記物理層まで処理してなるISDN通信万能
ボードの構成採用にある。
【0029】本発明装置の第3の特徴は、前記本発明装
置の第1又は第2の特徴における前記ROMが、前記C
PUの制御ルーチンを予め格納してなるISDN通信万
能ボードの構成採用にある。
【0030】本発明装置の第4の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2又は第3の特徴における前記RAMが、
演算やデータのバッファとして機能してなるISDN通
信万能ボードの構成採用にある。
【0031】本発明装置の第5の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記UA
RT制御回路が、前記CPUの制御により模擬的に達成
するための回路で、UARTに用いられる通信用IC機
能を有してなるISDN通信万能ボードの構成採用にあ
る。
【0032】本発明装置の第6の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前
記ISDN通信万能ボードが、PC−AT互換機のIS
Aバス用、PCIバス用、PCMCIA用、Cバス用、
Nuバス用のいずれかに変更可能であるISDN通信万
能ボードの構成採用にある。
【0033】本発明装置の第7の特徴は、前記本発明装
置の第3の特徴における前記マイクロプロセッサの制御
ルーチンが、前記コンピュータ上で作動する任意のOS
に前記ISDN回線をCOMポートとして認識させるU
ARTエミュレータと、このUARTエミュレータの認
識に基づき、前記任意のOS上で作動する任意の通信ソ
フトウェアから発行される一連のATコマンドを個々に
機能させるATコマンドエミュレータと、このATコマ
ンドエミュレータの機能に基づき、前記ISDN回線で
用いるべき通信プロトコルを選択的に決定する通信プロ
トコル制御手段と、を実行自在に保有してなるISDN
通信万能ボードの構成採用にある。
【0034】本発明装置の第8の特徴は、前記本発明装
置の第7の特徴における前記通信プロトコル制御手段
が、V.110プロトコルエミュレータであるISDN
通信万能ボードの構成採用にある。
【0035】本発明装置の第9の特徴は、前記本発明装
置の第8の特徴における前記通信プロトコル制御手段
が、PPP同期・非同期コンバータであるISDN通信
万能ボードの構成採用にある。
【0036】本発明装置の第10の特徴は、前記本発明
装置の第9の特徴における前記PPP同期・非同期コン
バータが、ISDN回線を通じて接続した相手先コンピ
ュータがPPPを使用しており、かつ、そのPPPが同
期通信方式である場合には同期モードとして、また、非
同期通信方式である場合には非同期モードとして作動す
るエミュレータ型コンバータであるISDN通信万能ボ
ードの構成採用にある。
【0037】本発明装置の第11の特徴は、前記本発明
装置の第1の特徴における前記ISDN通信万能ボード
が、制御論理構成において、最下位にIインターフェー
スを、かつ、その上の左右一側に通信プロトコル制御手
段を、かつ、他側にATコマンドエミュレータを、か
つ、この左右に亙る上位にUARTエミュレータを、か
つ、さらにその上にOSを、かつ最上位に通信ソフトウ
ェアをそれぞれ段積した階層構造として表現されてなる
ISDN通信万能ボードの構成採用にある。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の装置例及び方法例を順に説明する。 (装置例)図1は、本発明の一実施形態に係るISDN
通信万能ボードのブロック図である。なお、ここで説明
するISDN通信万能ボードは、一般にPC−AT互換
機といわれるパーソナルコンピュータの標準的バスシス
テムであるISAバス用としたものである。
【0039】同図に示すように、このISDN通信万能
ボード1は、一端側では回線終端装置であるDSU2を
介してISDN回線3に接続されるとともに、他端側は
使用されるコンピュータ(図示せず)のバス(符号は付
さず)に直結されるようになっている(この点につき、
「従来の技術」で説明したTAの接続形態(コンピュー
タのシリアルポートに接続)とは大きく異なってい
る)。
【0040】ISDN通信万能ボード1の内部は、Iイ
ンタフェース制御用IC4、CPU5及びUART制御
回路6を中心に万能整合インターフェース回路αが構成
されており、このうち、Iインタフェース制御用IC4
は、ISDNの物理層(第1レイヤ)、データリンク層
(第2レイヤ)及びネットワーク層(第3レイヤ)から
成る、いわゆるIインタフェースを制御するICであ
る。ISDN回線3との接続は、パルストランス7を介
して行われ、このIインタフェース用IC4において、
ISDNのDチャネルの呼制御についてはレイヤ3まで
処理し、Bチャネル回線交換側はレイヤ1までの制御を
処理して、データをCPU5に受け渡すようになってい
る。
【0041】CPU5には、ROM(読み出し専用メモ
リ)8及びRAM(読み書き自在メモリ)9が接続され
ており、このうちのROM8には、CPU5のエミュレ
ートマイクロプログラム変換処理を実行する制御ルーチ
ンが予め格納され、RAM9は、演算やデータのバッフ
ァとして機能するようになっている。特に、ROM8に
格納されたCPU5の制御ルーチンは、後述するUAR
Tエミュレータ、ATコマンドエミュレータ、V.11
0プロトコルエミュレータ、及びPPP同期・非同期コ
ンバータのそれぞれの機能を実行するための中心的な役
割を果たすものである。
【0042】UART制御回路6は、UARTに用いら
れる通信用ICの機能を、CPU5の制御により、模擬
的に達成するための回路であり、ここでは、一般に最も
広く用いられている16550Aの機能をエミュレート
するようになっている。勿論これ以外にも、例えば、8
250、8251A、16450などといった通信用I
Cの機能をエミュレートするようにしてもよい。そし
て、UART制御回路6に接続されるバスインタフェー
ス回路10は、前述のコンピュータのバスに直結される
ようになっている。
【0043】なお、このISDN通信万能ボード1は、
PC−AT互換機のISAバス用としているが、この他
にも、例えば、PCIバス用、PCMCIA用、Cバス
用、Nuバス用などに、随意、変更することも可能であ
る。
【0044】次に、図2は、図1に示した一実施形態に
係るISDN通信万能ボード1をその制御構成によって
示す図である。同図に示すように、このISDN通信万
能ボードの制御論理構成は、下位レベルから順に、Iイ
ンタフェース11、通信プロトコル制御手段12、AT
コマンドエミュレータ13、UARTエミュレータ14
となっており、その上位に、OS15と通信ソフトウェ
アとが位置するかたちとなっている。なお、図におい
て、途中で二分された部分の左側は、ISDNのBチャ
ネル回線交換に係る機能を示し、右側は、そのDチャネ
ル呼制御に係る機能を示している。
【0045】ここで、Iインタフェース11は、ISD
Nの下位レイヤであって、ITU−T勧告のI.43
0,I.431(以上、第1レイヤ),Q.920,
Q.921(以上、第2レイヤ),Q.930,Q.9
31(以上、第3レイヤ)の各プロトコルを処理するよ
うになっている。
【0046】また、通信プロトコル制御手段12は、後
述するATコマンドエミュレータ13の機能に基づき、
ISDN回線3で用いるべき通信プロトコルを選択的に
決定するようになっている。なお、この通信プロトコル
制御手段12は、V.110プロトコルエミュレータ1
2aと、PPP同期・非同期コンバータ12bとから成
っており、その全体(双方)が、図1で説明したROM
8に格納された所要の処理ルーチンと、これを機能させ
るためのCPU5、UART制御回路6及びRAM9の
相互機能とによって、エミュレートされるようになって
いる。
【0047】なお、上述のPPP同期・非同期コンバー
タ12bとは、ISDN回線3を通じて接続した相手先
がPPPを使用しており、かつ、そのPPPが同期通信
方式である場合には同期モードとして、また、非同期通
信方式である場合には非同期モードとして作動する、エ
ミュレータ型のコンバータである。
【0048】さらに、ATコマンドエミュレータ13
は、後述するUARTエミュレータ14の認識に基づ
き、OS15上で作動する通信ソフトウェア16から発
行される一連のATコマンドを個々に機能させるように
なっており、さらに、UARTエミュレータ14は、コ
ンピュータ上で作動するOS15にISDN回線3をC
OMポートとして認識させ、そのOS15との間で送受
信の通信を行なって、これを通信ソフトウェアに引き渡
すようになっている。なお、これらエミュレータ13、
14についても、ROM8に格納された所要の処理ルー
チンと、これを機能させるためのCPU5、UART制
御回路6及びRAM9の相互機能とにより、エミュレー
トされるようになっている。
【0049】(方法例)以上の装置構成において、この
ISDN通信万能ボード1をDSU2とコンピュータの
バスとの間に介接した場合、本方法例では、まず、UA
RTの機能がCPU5のエミュレートマイクロプログラ
ム変換処理を実行する制御ルーチン中でエミュレートさ
れ(UARTエミュレータ14の機能)、コンピュータ
上で作動するOS15がISDN回線3をコンピュータ
のCOMポートとして認識する。このとき、モデム等の
通常の通信機器と全く同様にして、コンピュータのCO
Mポートの設定(COM1〜4)をすれば、そのままI
SDN回線3に接続される。
【0050】次に、この接続を経た状態で、OS15で
作動する通信ソフトウェア16から発行される一連のA
Tコマンドが、ROM8に格納されたCPU5の制御ル
ーチン中で個々にエミュレートされるわけだが(ATコ
マンドエミュレータ13の機能)、ここで、特定のAT
コマンドを入力すれば、模擬再生されたATコマンド
が、接続状態にあるISDN回線3に送出されることに
なる。勿論、そのATコマンドのなかには、V.110
プロトコルの機能をエミュレートするATコマンドや、
PPP通信プロトコルの同期・非同期切換機能をエミュ
レートする特定のATコマンドを含んでいる。
【0051】即ち、コンピュータから入力すべきATコ
マンドとして、通信プロトコル制御手段12に搭載され
た何れの機能を使用するかを規定すれば、各機能を選択
的に使用することができる。例えば、「AT$M0」な
らば、通信ソフトウェア16で設定された通信速度に自
動的に合わせるモード、「AT$M1」ならば、V.1
10プロトコルの38.4kbps非同期通信、「AT
$M2」ならば、V.110プロトコルの19.2kb
ps非同期通信、「AT$M3」ならば、V.110プ
ロトコルの9.6kbps非同期通信、「AT$M4」
ならば、48kbps非同期通信、「AT$M5」なら
ば、64kbps同期通信、「AT$M6」ならば、6
4kbps同期通信でPPP同期・非同期コンバータ1
2bを駆動させる等といった具合である。
【0052】以上、本発明の実施の形態を、代表的な装
置例及び方法例につき説明したが、本発明は、必ずしも
上述の手法にのみ限定されるものではなく、本発明にい
う目的を達成し、後述する効果を有する範囲内におい
て、適宜、変更実施することが可能なものである。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通常、広く使用されている一般的なコンピュータで、I
SDN回線を単にCOMポートとして認識できるので、
今までモデムを使用していた環境で簡単にISDN通信
ができるという絶大な効果があり、さらに、コンピュー
タのOSの違いによってわざわざ幾つものドライバソフ
トウェアを開発する必要が全くないという効果がある。
【0054】また、通信機器やソフトウェアで広く使用
されているATコマンドによる制御が可能となるため、
操作が簡単で扱いやすいという効果があり、加えて、広
く普及しているV.110プロトコルのTAと自由に通
信できるという実用上の大きな効果がある。
【0055】さらに、インターネットプロバイダ、即ち
接続先がPPPを使用している場合であっても、データ
の同期・非同期の形態が、PPP同期・非同期コンバー
タによって送受信の双方向に対して変換されるので、そ
の同期・非同期を意識せずに通信を行なうことができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るISDN通信ボード
のブロック図である。
【図2】図1に示した一実施形態に係るISDN通信ボ
ードをその制御構成によって示す図である。
【符号の説明】
α…万能整合インターフェース回路 1…ISDN通信万能ボード 2…ISDN回線 3…DSU(Digital Service Unit) 4…Iインタフェース制御用IC 5…CPU(マイクロプロセッサ) 6…UART制御回路 7…パルストランス 8…ROM(読み出し専用メモリ) 9…RAM(読み書き自在メモリ) 10…バスインタフェース回路 11…Iインタフェース 12…通信プロトコル制御手段 12a…V.110プロトコルエミュレータ 12b…PPP同期・非同期コンバータ 13…ATコマンドエミュレータ 14…UARTエミュレータ 15…OS(Operating System) 16…通信ソフトウェア
フロントページの続き (72)発明者 中岡 聡 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 逸見 彰一郎 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 水口 和美 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字平池31番 地 株式会社ジール内 (72)発明者 柴田 哲好 愛知県西春日井郡師勝町大字鹿田字東蒲屋 敷577−1 インターセクションズ内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】DSUを介して接続されたISDN回線
    と、通信に使用される任意のコンピュータのバスとの間
    でエミュレーションにより万能整合処理するインタフェ
    ース変換を行って直接接続通信する、 ことを特徴とするISDN通信万能制御方法。
  2. 【請求項2】前記万能整合処理するインターフェース変
    換は、 マイクロプロセッサのエミュレートマイクロプログラム
    変換である、 ことを特徴とする請求項1に記載のISDN通信万能制
    御方法。
  3. 【請求項3】前記万能整合処理するインターフェース変
    換は、 前記任意のコンピュータ上で作動する任意のOSが前記
    ISDN回線を前記コンピュータのCOMポートとして
    認識するよう、UARTの機能をマイクロプロセッサの
    制御ルーチン中でエミュレートし、 前記任意のOS上で作動する任意の通信ソフトウェアか
    ら発行される一連のATコマンドを、前記マイクロプロ
    セッサの制御ルーチン中で個々にエミュレートする、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載のISDN通信
    万能制御方法。
  4. 【請求項4】前記マイクロプロセッサの制御ルーチン中
    でエミュレートされる一連のATコマンドは、 V.110プロトコルの機能をエミュレートする特定の
    ATコマンドを含む、 ことを特徴とする請求項3に記載のISDN通信万能制
    御方法。
  5. 【請求項5】前記マイクロプロセッサの制御ルーチン中
    でエミュレートされる一連のATコマンドは、 PPP通信プロトコルの同期・非同期切換機能をエミュ
    レートする特定のATコマンドを含む、 ことを特徴とする請求項3に記載のISDN通信万能制
    御方法。
  6. 【請求項6】DSUを介して接続されたISDN回線
    と、通信に使用される任意のコンピュータのバスとの間
    に接続されるISDN通信万能ボード上に、パルストラ
    ンスとIインターフェース用ICとRAM及びROMを
    付帯するCPUとUART制御回路とバスインターフェ
    ース回路とを順次直列実装した万能整合インターフェー
    ス回路を搭載する、 ことを特徴とするISDN通信万能ボード。
  7. 【請求項7】前記Iインターフェース用ICは、 ISDNの物理層(第1レイヤ)、データリンク層(第
    2レイヤ)、及びネットワーク層(第3レイヤ)から成
    り、前記ISDNのDチャンネルの呼制御については当
    該ネットワーク層まで処理し、Bチャンネル回線交換側
    では前記物理層まで処理する、 ことを特徴とする請求項6に記載のISDN通信万能ボ
    ード。
  8. 【請求項8】前記ROMは、 前記CPUの制御ルーチンを予め格納する、 ことを特徴とする請求項6又は7に記載のISDN通信
    万能ボード。
  9. 【請求項9】前記RAMは、 演算やデータのバッファとして機能する、 ことを特徴とする請求項6、7又は8に記載のISDN
    通信万能ボード。
  10. 【請求項10】前記UART制御回路は、 前記CPUの制御により模擬的に達成するための回路
    で、UARTに用いられる通信用IC機能を有する、 ことを特徴とする請求項6、7、8又は9に記載のIS
    DN通信万能ボード。
  11. 【請求項11】前記ISDN通信万能ボードは、 PC−AT互換機のISAバス用、PCIバス用、PC
    MCIA用、Cバス用、Nuバス用のいずれかに変更可
    能である、 ことを特徴とする請求項6、7、8、9又は10に記載
    のISDN通信万能ボード。
  12. 【請求項12】前記マイクロプロセッサの制御ルーチン
    は、 前記コンピュータ上で作動する任意のOSに前記ISD
    N回線をCOMポートとして認識させるUARTエミュ
    レータと、 このUARTエミュレータの認識に基づき、前記任意の
    OS上で作動する任意の通信ソフトウェアから発行され
    る一連のATコマンドを個々に機能させるATコマンド
    エミュレータと、 このATコマンドエミュレータの機能に基づき、前記I
    SDN回線で用いるべき通信プロトコルを選択的に決定
    する通信プロトコル制御手段と、 を実行自在に保有する、 ことを特徴とする請求項8に記載のISDN通信万能ボ
    ード。
  13. 【請求項13】前記通信プロトコル制御手段は、 V.110プロトコルエミュレータである、 ことを特徴とする請求項12に記載のISDN通信万能
    ボード。
  14. 【請求項14】前記通信プロトコル制御手段は、 PPP同期・非同期コンバータである、 ことを特徴とする請求項12に記載のISDN通信万能
    ボード。
  15. 【請求項15】前記PPP同期・非同期コンバータは、 ISDN回線を通じて接続した相手先コンピュータがP
    PPを使用しており、かつ、そのPPPが同期通信方式
    である場合には同期モードとして、また、非同期通信方
    式である場合には非同期モードとして作動するエミュレ
    ータ型コンバータである、 ことを特徴とする請求項14に記載のISDN通信万能
    ボード。
  16. 【請求項16】前記ISDN通信万能ボードは、 制御論理構成において、最下位にIインターフェース
    を、かつ、その上の左右一側に通信プロトコル制御手段
    を、かつ、他側にATコマンドエミュレータを、かつ、
    この左右に亙る上位にUARTエミュレータを、かつ、
    さらにその上にOSを、かつ最上位に通信ソフトウェア
    をそれぞれ段積した階層構造として表現される、 ことを特徴とする請求項6に記載のISDN通信万能ボ
    ード。
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KR100347753B1 (ko) * 2000-08-18 2002-08-09 주식회사 하이닉스반도체 범용 비동기 송수신 방식 직렬 정합 장치 및 방법
KR100584356B1 (ko) * 1998-12-28 2006-09-20 삼성전자주식회사 종합정보통신망의 라우터에서 씨리얼 통신 제어 공용화장치 및 방법
JP2016072647A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 株式会社日立国際電気 無線通信システム、通信方法、無線通信モジュール

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