JPH10117220A - ディジタル復調器 - Google Patents

ディジタル復調器

Info

Publication number
JPH10117220A
JPH10117220A JP8270144A JP27014496A JPH10117220A JP H10117220 A JPH10117220 A JP H10117220A JP 8270144 A JP8270144 A JP 8270144A JP 27014496 A JP27014496 A JP 27014496A JP H10117220 A JPH10117220 A JP H10117220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
digital
signal
frequency
orthogonal
khz
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8270144A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotake Wakai
洋丈 若井
Makoto Onishi
誠 大西
Fumito Tomaru
史人 都丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Denshi KK
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Denshi KK filed Critical Hitachi Denshi KK
Priority to JP8270144A priority Critical patent/JPH10117220A/ja
Priority to US08/947,348 priority patent/US5926065A/en
Publication of JPH10117220A publication Critical patent/JPH10117220A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/38Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/3845Demodulator circuits; Receiver circuits using non - coherent demodulation, i.e. not using a phase synchronous carrier
    • H04L27/3854Demodulator circuits; Receiver circuits using non - coherent demodulation, i.e. not using a phase synchronous carrier using a non - coherent carrier, including systems with baseband correction for phase or frequency offset
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D3/00Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations
    • H03D3/006Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations by sampling the oscillations and further processing the samples, e.g. by computing techniques
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/06Non-recursive filters

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 信号処理系に、復調動作の精度に大きく影響
するアナログ信号処理系を含まず、且つ直交局部発振信
号発生器や乗算器など複雑な回路を用いないでディジタ
ル直交検波が可能なディジタル復調器を提供すること。 【解決手段】 A/D変換器9でアナログ直交振幅変調
信号をディジタル変換した後、ディジタル直交検波器1
0i、10qでディジタル復調信号を出力するディジタ
ル復調器において、上記アナログ直交振幅変調信号の搬
送周波数をfIF、上記A/D変換器9の標本化周波数f
s として、 fS =4・fIF/(2n+1) n:正の整数 の関係が成立し、これにより、ディジタル直交検波器1
0i、10qで直交検波に用いる直交局部発振信号の周
波数fC について、 fC =fs/4 の関係が成立するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交振幅変調信号
の復調回路に係り、特にアナログ−ディジタル変換器と
ディジタル信号処理によりディジタル復調信号を出力す
るディジタル復調器に関する。
【0002】
【従来の技術】直交振幅変調方式によれば、限られた伝
送帯域で効率の良いデータ伝送が可能なため、従来から
広く使用されているが、このとき、ディジタルデータを
出力するための復調器としては、従来から図2に示すよ
うに、受信した信号を直交検波してからディジタル信号
に変換して出力する方式の回路が用いられていた。
【0003】この従来技術では、復調すべき信号、すな
わち、所定の搬送周波数で所定の帯域幅の直交振幅変調
された信号は、図示してない受信機のフロントエンド部
で受信され、中間周波数帯の、例えば450KHzの周
波数に変換され、中間部で所定の利得が与えられた上で
入力端子1に供給されるようになっている。
【0004】そして、この入力端子1に供給された受信
信号は、帯域通過フィルタ2により所定の帯域に制限さ
れてから乗算器3i、3qに入力される。一方、発振器
4は、中間周波数と同じ周波数、例えば450KHzの
局部発振周波数信号を発生し、この信号を、乗算器3q
にはそのまで、乗算器3iには90度位相器5を介し
て、それぞれ供給し、受信信号に乗算させ、互いに直交
するI信号成分(同相成分)とQ信号成分(直交成分)に直
交検波する。
【0005】次いで、これら乗算器3i、3qでそれぞ
れ同期検波されたI信号成分とQ信号成分は、低域通過
フィルタ6i、6qに入力され、不要な高調波成分を除
去してからA/D(アナログ−ディジタル)変換器7i、
7qに供給され、例えば100KHzの変換レートでデ
ィジタル化され、それぞれディジタル化I信号とディジ
タル化Q信号に変換される。
【0006】そして、これらのディジタル化されたI信
号とQ信号がディジタル低域通過フィルタ8i、8qに
入力され、波形成形及び標本化周波数変換を行ない、復
調出力にディジタル復調信号を得るのである。
【0007】一方、ディジタル復調器としては、上記の
アナログ処理した信号をA/D変換する方式ではなく、
ディジタル信号処理により復調する回路方式のものも、
従来から知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、復調
器製造後に初期調整が必要で、且つ動作条件の変化に伴
う特性変化が不可避である点についての配慮がされてお
らず、安定度の向上と高精度化が困難であるという問題
があった。
【0009】すなわち、従来技術は、アナログ処理によ
り直交検波を行なうようになっており、このため、例え
ば、アナログ回路を構成する90度位相器の位相精度や
低域通過フィルタの周波数偏差、或いはA/D変換器の
位相振幅誤差などの影響が避けられない。
【0010】従って、これらの特性について初期調整が
必要になる上、温度や電源電圧の変動、或いは経年変化
などによる特性変化が不可避で、このため、安定度の向
上と高精度化が困難なのである。
【0011】一方、上記したディジタル信号処理回路方
式によれば、上記した従来技術の問題点は一応回避でき
るが、従来のディジタル信号回路方式のものでは、A/
D変換のための標本化周波数として、復調すべき信号の
搬送周波数に対応した周波数が必要になり、この結果、
高速で動作可能な回路デバイスを要する上、直交検波回
路やディジタル低域フィルタとして、複雑な信号発生
器、乗算器、高速のディジタルフィルタLSIなどを必
要とし、回路構成が大規模になってしまうという問題が
あった。
【0012】また、このとき、復調すべき信号の周波数
を一旦ベースバンドにシフトさせてからディジタル復調
する方法も考えられるが、この場合でも、回路構成の複
雑化は避けられない。
【0013】従って、本発明の目的は、信号処理系に、
復調動作の精度に大きく影響するアナログ信号処理系を
含まず、且つ直交局部発振信号発生器や乗算器など複雑
な回路を用いないでディジタル直交検波が可能なディジ
タル復調器を提供することである。
【0014】さらに本発明の他の目的は、回路構成に必
要なディジタル低域通過フィルタの動作速度及びフィル
タタップ数の削減が得られるようにしたディジタル復調
器を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、復調すべき
アナログ信号の搬送周波数をfIF、A/D変換器の標本
化周波数fs として、 fS =4・fIF/(2n+1) n:正の整数 の関係が成立し、これにより、直交検波に用いる直交局
部発振信号の周波数fCについて、 fC =fs/4 の関係が成立するようにして達成される。
【0016】また、上記他の目的は、変調信号のシンボ
ルレートfsym について、 fsym =m・fs/l l、m:正の整数、且つl>m の関係が成立するようにし、且つディジタルフィルタの
動作標本化周波数fmSについて、 fmS =m・fs の関係が成立するようにして達成される。
【0017】ここで、周波数fIF のアナログ信号を、
周波数fs =4・fIF/(2n+1)の標本化周波数でA
/D変換してやれば、このアナログ信号は、或る周波数
Sを想定した上で、以下の(1)式を満足する搬送周波数
C のディジタル信号に変換される。 fC =│fIF−a・fS│ =(2n+1)/4−4a/4・fS=fS/4 …… ……(1) (a:適当な整数) 一方、搬送周波数fC のディジタル信号を直交検波する
ためには、同じ周波数fC (=fS/4)の直交局部発振
信号を乗算してやればよいが、この周波数fC (=fS
4)の正弦波信号は、周波数fS で標本化すると、0、
+1、0、−1、0、・・・として表わせることにな
り、この結果、直交局部発振信号の発生、90度の移
相、それに乗算については、極く簡単な構成のディジタ
ル回路で形成できることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるディジタル復
調器について、図示の実施形態を用いて詳細に説明す
る。図1は、本発明によるディジタル復調器の一実施形
態を示す全体構成で、ディジタル復調すべきアナログ受
信信号は、図示してない受信回路で中間周波数帯の周波
数、例えば450KHzの周波数に変換され、入力端子
1に供給されるようになっている。
【0019】そして、入力端子1に入力されたアナログ
信号は、まずA/D変換器9でディジタル化され、ディ
ジタル信号a/dとして夫々ディジタル直交検波器10
i、10qに入力され、I成分とQ成分に直交検波され
る。次いで、これらのI成分とQ成分は、各ディジタル
低域通過フィルタ11i、11qにより波形整形と標本
化周波数変換が施され、復調出力にディジタル復調信号
が得られるようになっている。
【0020】このとき、A/D変換器9の標本化周波数
s について、上記した条件、すなわち、 fs =4・fIF/(2n+1) を満たすようにする。ここでは、整数nについて、n=
2とし、標本化周波数fs を360kHzに設定してア
ナログ信号aからディジタル信号a/dに変換し、ディ
ジタル変換されたデータをX0、X1、X2、X3、・・・
とする。
【0021】そして、これらのディジタルデータX0
1、X2、X3、・・・を夫々ディジタル直交検波器1
0i、10qに入力する。このとき、これらディジタル
直交検波器10i、10qのキャリヤ周波数fCについ
て、上記した条件、すなわち、 fC =fs/4 の関係が満たされるように選定する。ここで、標本化周
波数fs は、上記の通り360kHzなので、キャリヤ
周波数fC は90kHzになる。
【0022】そして、このように、周波数fC =fs
4=90kHzの正弦波信号を周波数fs =360kH
zで標本化すると、図3に示すように、同相成分は、周
期t(=1/360kHz)で、(0、+1、0、−1、
0、・・・)と順次、交互に変化し、直交成分は、同じ
く周期tで、(+1、0、−1、0、+1、・・・)と順
次、交互に変化する。
【0023】そこで、この実施形態では、図1のディジ
タル直交検波器10i、10qとして、図4に示すよう
に、標本化周波数信号発生器90の出力に同期して、周
期t(=1/360kHz)で交互にsin側とcos側
に切換え動作する切換スイッチ100と、同じく標本化
周波数信号発生器90の出力によりデータのサンプル数
値Sを取り込んで動作する極性反転部101、102を
用い、これらにより、夫々ディジタル直交検波器10
i、10qが構成されるようにしたものである。
【0024】まず、切換スイッチ100は、周期tで交
互に切り替わるスイッチ回路で、図3から明らかなよう
に、A/D変換器9の出力を交互にSin側(同相成分
I側)とCos側(直交成分Q側)とに振り分ける働きを
し、この結果、A/D変換器9の出力は、切換スイッチ
100のSin側とCos側に、夫々同相成分Iと直交
成分Qに分離されて取り出されることになる。そして、
これら振り分けられた出力は、各々極性反転部101、
102に入力される。
【0025】次に、極性反転部101、102は、デー
タの数値Sにより(−1)のS乗処理を行ない、入力され
たデータを、数値Sの奇偶により交互に極性反転して出
力する演算回路で、数値Sが0を含む偶数のときはデー
タに+1を乗算し、奇数のときは−1を乗算して出力さ
せる働きをする。ここで、この数値Sは、データのサン
プル番号で、Sin側とCos側の各サンプル毎に0か
ら順次、+1され、従って、この数値Sは、(0、1、
2、3、4、・・・・)と順次変化する数値となる。
【0026】この結果、極性反転部101からは、
(0、X1、0、−X3、0、・・・・)というデータが得
られ、極性反転部102からは、同じく(X0、0、−X
2、0、X4、・・・・)というデータが得られることに
なり、従って、この実施形態によれば、図4に示すよう
に、アナログ回路を用いずに、スイッチ回路と演算回路
だけの極く簡単な構成で、直交検波出力である同相成分
Iと直交成分Qを得ることができる。
【0027】このことを図2の従来技術と比較して説明
すると、以下の通りである。いま、図2の従来技術にお
いて、乗算器3i、3qの入力を夫々Ai、Aqとし、
出力をBi、Bqとすると、 Bi=Ai・cosωt=Ai・cos2πsfc/fs Bq=Aq・sinωt=Aq・sin2πsfc/fs 但し、fc:Ai、Aqの搬送周波数 fs:サンプリング周波数(発振器4の周波数) ω:2πsfc/fs s:サンプル数(0、1、2、3、・・・・) ここで、fc=fs/4とすると、出力Bi、Bqは以下
の通りになる。
【0028】s=0のとき Bi=Ai・cos2π×0×90/360=Ai Bq=Aq・sin2π×0×90/360=0 s=1のとき Bi=Ai・cos2π×1×90/360=0 Bq=Aq・sin2π×1×90/360=Aq s=2のとき Bi=Ai・cos2π×2×90/360=−Ai Bq=Aq・sin2π×2×90/360=0 s=3のとき Bi=Ai・cos2π×3×90/360=0 Bq=Aq・sin2π×3×90/360=−Aq 従って、振幅を表すAiとAqについて、Ai=Aq=
1としてやると、乗算器3iの出力Biは、 1、0、−1、0 となり、乗算器3qの出力Bqは、 0、1、0、−1 となって、図3で説明した本発明の実施形態と同じにな
る。
【0029】しかして、このとき、もしも、fc=fs
4の関係を保たなかったとすると、上記の結果は得られ
ず、従って、本発明の実施形態によれば、図4に示した
極く簡単な回路で、直交検波を行うことができるのであ
る。
【0030】次に、この実施形態では、ディジタル低域
通過フィルタ8i、8qとして、図5に示す回路を用い
ている。図5において、80、81は切換スイッチ、8
2、823、……、82P は遅延処理部、831、8
2、833、……、83P は乗算処理部、841、8
2、843、……、84P はフィルタ係数記憶部、85
は加算処理部である。
【0031】そして、遅延処理部822〜82P により
遅延レジスタを形成し、破線で囲った部分86がフィル
タ係数積和演算処理部で、可変係数フィルタを形成して
いる部分である。そして、この実施形態では、上記した
数値l、mについて、それぞれl=4、m=2を選定す
る。
【0032】切換スイッチ80は、図示のように、周期
1/(m・fS)、すなわち、1/720kHzで動作
し、これにより、極性反転部101又は極性反転部10
2から入力されるデータと、アース電位、すなわち、デ
ータ0とを交互に取り込む働きをし、この結果、この切
換スイッチ80の出力からは、入力されたデータの間に
0が順次、次々と挿入され、見かけ上は標本化周波数が
720kHzに上げられた標本化周波数fms のデータ
が取り出されることになる。
【0033】例えば、同相成分Iについては、(0、
0、X1、0、0、0、−X3、0、0、0、・・・・)
というデータが、そして直交成分Qについては、(X0
0、0、0、−X2、0、0、0、X4、・・・・)とい
うデータが、それぞれ切換スイッチ80の出力から取り
出されることになる。
【0034】ところで、この実施形態において、このよ
うに、わざわざ切換スイッチ80を設け、これによりデ
ータの標本化周波数を720kHz(=m・fS)に上げ
ているのは、次の理由による。まず、後述するように、
フィルタ係数積和演算処理部86は、9.6kHzの比
較的低い標本化周波数fD で動作させるようになってい
る。なお、これは、フィルタ係数積和演算処理部86に
よる処理量を減らすためであり、且つ、この数値は一般
的に標準化されている値でもあるからである。
【0035】次に、極性反転部101又は極性反転部1
02から入力されるデータは、図4で説明したように、
標本化周波数が360kHzなので、このデータから、
いきなり標本化周波数9.6kHzのデータに変換しよ
うとした場合には、周波数分割比が360/9.6=3
7.5となって、整数比にならず、これでは、フィルタ
の動作速度がうまく設定できない。
【0036】しかして、360kHzの標本周波数を一
旦720kHzに上げて、周波数分割比を720/9.
6=75にしてやれば、75回に1回データを取り出す
ことにより、9.6kHzの低い標本化周波数のフィル
タ回路を用いることができるからである。
【0037】次に、切換スイッチ81は、図示のよう
に、標本化周波数fS1 =180kHz(=fS×2/4)
とし、これにより、切換スイッチ80の出力に、720
kHzの標本化周波数fms で順次、現われるデータの
4個に3個を間引き、残りの1個のデータだけを取り出
す働きをする。
【0038】上記したように、切換スイッチ80の働き
により、720kHzの標本化周期毎に切換スイッチ8
1の入力に現われるデータの中で意味のあるデータは、
4個に1個だけ存在している状態にされているので、結
局、この切換スイッチ81の働きにより、その出力に
は、標本化周波数がfS1 で、同相成分Iについては、
(X1、−X3、・・・・)というデータが、そして直交成
分Qについては、(X0、−X2、X4、・・・・)という
データが、それぞれ取り出されることになる。
【0039】次に、切換スイッチ81の出力は、遅延処
理部822、823、……、82P により、遅延時間T=
1/180kHzの遅延処理が順次与えられた上で、切
換スイッチ81の出力も含めて、フィルタ係数積和演算
処理部86に夫々並列に入力される。
【0040】フィルタ係数積和演算処理部86は、乗算
処理部831、832、833、……、83P と、フィル
タ係数記憶部841、842、843、……、84P を備
え、これにより、タップ数kのもとで4シンボル毎に処
理を行なうように作られており、並列に入力された標本
化周波数fS1(=180KHz)のデータの各シンボルに
対して、フィルタ係数記憶部841、842、843、…
…、84P からシンボル毎に取り込んだ各フィルタ係数
aを乗算し、9.6kHzの標本化周波数fsym で動作
する加算処理部85により積和演算を行ない、復調出力
を得る働きをする。
【0041】従って、上記の遅延処理部82と乗算処理
部83、それにフィルタ係数記憶部84のサフィックス
pは、p=k/4となる。つまり、遅延処理部82の個
数は(p−1)個で、乗算処理部83とフィルタ係数記憶
部84の個数は、夫々p個となる。
【0042】ここで、タップ数kは、フィルタの遮断周
波数の急峻度、すなわちロールオフ率で決まる。現状で
は、20タップから100タップであるが、これに限定
されるものではない。
【0043】そして、まず入力されたデータの1シンボ
ル目では、夫々の係数記憶部841〜からフィルタ係数
1、a5、a9、...、ak-3 を取り出し、各乗算処
理部830〜で乗算し、次のシンボルでは、フィルタ係
数a2、a6、a10、...、ak-2 を乗算し、この処理
を4シンボル毎に順次繰り返して加算処理部85で加算
することにより、標本化周波数fsym =9.6kHzの
復調出力が得られることになる。
【0044】従って、この実施形態によれば、図1、図
4、及び図5から明らかなように、復調すべき信号の搬
送周波数よりも低い周波数で動作する低速度の回路で構
成されたディジタル低域通過フィルタ8i、8qを備
え、全てディジタル信号処理系からなる直交振幅変調波
信号のディジタル復調器を容易に得ることができる。
【0045】また、この実施形態によれば、ディジタル
直交検波時での周波数と標本化周波数との関係により、
その後でのディジタル通過フィルタの動作速度と、フィ
ルタタップ数を大幅に抑えることができ、この結果、回
路規模の縮小が充分に得られる。
【0046】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。以上の説明から明らかなように、図5に示したデ
ィジタル低域通過フィルタ11では、そこで使用するフ
ィルタ係数aは、I信号成分についても、Q信号成分に
ついても、同じものが使用されている。従って、標本化
周波数fS1(=180KHz)と、遅延レジスタの段数と
を2倍にすることにより、フィルタ動作を時分割で使用
することにより、フィルタの主要部を共用させ、I信号
復調出力とQ信号復調出力とを得るようにすることがで
きる。
【0047】図6は、その一実施形態で、図において、
78、79は360kHzの標本化周波数fs で動作す
る切換スイッチ、912、913、……、91P と、92
2、923、……、92P は、夫々遅延時間T=1/36
0kHzの遅延処理部、931、932、933、……、
93P は乗算処理部であり、その他の構成は、図1及び
図5の実施形態と同じである。
【0048】次に、この図6の実施形態の動作について
説明する。A/D変換器出力を、図4に示す切換スイッ
チ100により、ディジタル直交検波器10i、10q
に1/360kHz毎にそれぞれデータを振り分ける。
直交検波器出力を切換スイッチ78により1/360k
Hz毎に切換える。
【0049】このデータを切換スイッチ80により、周
波数fs =720kHzまで上げ、切換スイッチ81に
より不要なデータを除去して、周波数fs =180kH
zとし、切換スイッチ79により、周波数360kHz
おきにフィルタ処理をするのである。従って、この実施
形態によれば、ディジタル低域通過フィルタが1個で済
むディジタル復調器が実現できる。
【0050】ところで、この図6の本発明によるディジ
タル低域通過フィルタ8i+8qにおいては、フィルタ
係数がI信号とQ信号に交互に用いられている。そこ
で、このフィルタ係数の符号を交互に変化させてやるこ
とにより、図4で説した極性反転部101、102によ
る処理、すなわち、データの数値Sによる(−1)のS乗
処理と同じ処理を得ることができ、切換スイッチ90の
動作と共に直交検波機能を、ディジタル低域通過フィル
タ自体に持たせ、直交検波回路を省略することができ
る。
【0051】図7は、この直交検波機能を備えたディジ
タル低域通過フィルタ8i+8qの一実施形態で、この
実施形態が、図6の実施形態と異なる点は、フィルタ係
数記憶部841、842、843、……、84P に格納し
ておくべきフィルタ係数の符号が、交互に+と−になっ
ている点だけである。
【0052】切換スイッチ90は、360kHzの標本
化周波数fs で動作するので、図4に示した切換スイッ
チ100と同じ機能をはたし、I信号成分とQ信号成分
とを分離し、一方を遅延処理部912、913、……、9
P に、他方は、遅延処理部922、923、……、92
P に、夫々供給する。
【0053】乗算処理部931、932、933、……、
93P は、遅延処理部912、913、……、91P から
データが入力されたときには、フィルタ係数記憶部84
1、842、843、……、84P に格納されているフィ
ルタ係数の内、+符号のフィルタ係数を乗算すると共
に、遅延処理部922、923、……、92P からのデー
タには、−符号のフィルタ係数を乗算し、これにより図
4に示した極性反転部101、102と同じ処理が得ら
れるようにする。
【0054】従って、この図7の実施形態によれば、
9.6kHzの標本化周波数fD で動作する加算処理部
85から、交互にI信号の復調出力とQ信号の復調出力
とを得ることができ、更に簡単な構成のディジタル復調
器を得ることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、アナログ−ディジタル
変換器として高速で動作するものを必要とせず、且つデ
ィジタル直交検波に必要な搬送波信号の発生と90度移
相、それに乗積処理に必要な回路機能を、何れも極く簡
単なディジタル回路で実現できるので、ハードウエアの
小型化を充分に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル復調器の一実施形態を
示すブロック図である。
【図2】ディジタルデータを出力る直交振幅変調方式の
ディジタル復調器の従来例を示すブロック図である。
【図3】本発明の動作を説明するための波形図である。
【図4】本発明におけるディジタル直交検波器の一実施
形態を示すブロック図である。
【図5】本発明におけるディジタル低域通過フィルタの
一実施形態を示すブロック図である。
【図6】本発明におけるディジタル低域通過フィルタの
他の一実施形態を示すブロック図である。
【図7】本発明におけるディジタル低域通過フィルタの
更に別の一実施形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 帯域通過フィルタ 8i、8q、11i、11q ディジタル低域フィルタ 9 アナログ−ディジタル変換器 10i、10q ディジタル直交検波器 78、79、80、81 切換スイッチ 822、823、……、82P 遅延処理部 831、832、833、……、83P 乗算処理部 841、842、843、……、84P フィルタ係数記憶
部 85 加算処理部 86 フィルタ係数積和演算処理部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ直交振幅変調信号をディジタル
    変換した後、ディジタル信号処理によりディジタル復調
    信号を出力するディジタル復調器において、 上記アナログ直交振幅変調信号の搬送周波数をfIF、上
    記ディジタル変換の標本化周波数fs として、 fS =4・fIF/(2n+1) n:正の整数 の関係が成立し、これにより、直交検波に用いる直交局
    部発振信号の周波数fCについて、 fC =fs/4 の関係が成立するように構成したことを特徴とするディ
    ジタル復調器。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、 上記直交検波のための手段が、 上記周波数fS で切換動作し、上記標本化周波数fs
    ディジタル変換された信号を交互に振り分けて出力する
    切換スイッチ手段と、 この切換スイッチ手段の一方の出力と他方の出力に夫々
    接続され、入力された信号の極性を上記周波数fS で交
    互に反転して出力する第1と第2の信号処理手段とで構
    成されていることを特徴とするディジタル復調器。
JP8270144A 1996-10-11 1996-10-11 ディジタル復調器 Pending JPH10117220A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8270144A JPH10117220A (ja) 1996-10-11 1996-10-11 ディジタル復調器
US08/947,348 US5926065A (en) 1996-10-11 1997-10-08 Digital modulator having a digital filter including low-speed circuit components

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8270144A JPH10117220A (ja) 1996-10-11 1996-10-11 ディジタル復調器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10117220A true JPH10117220A (ja) 1998-05-06

Family

ID=17482165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8270144A Pending JPH10117220A (ja) 1996-10-11 1996-10-11 ディジタル復調器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5926065A (ja)
JP (1) JPH10117220A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007124329A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Sharp Corp 復調装置
JP2007258911A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Nec Corp 無線通信装置および無線通信方法
JP2009537080A (ja) * 2006-03-03 2009-10-22 エヌエックスピー ビー ヴィ 直角位相サンプリング用クロック信号発生方法及び装置

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6694128B1 (en) 1998-08-18 2004-02-17 Parkervision, Inc. Frequency synthesizer using universal frequency translation technology
US6061551A (en) 1998-10-21 2000-05-09 Parkervision, Inc. Method and system for down-converting electromagnetic signals
US7515896B1 (en) 1998-10-21 2009-04-07 Parkervision, Inc. Method and system for down-converting an electromagnetic signal, and transforms for same, and aperture relationships
US6061555A (en) 1998-10-21 2000-05-09 Parkervision, Inc. Method and system for ensuring reception of a communications signal
US6813485B2 (en) 1998-10-21 2004-11-02 Parkervision, Inc. Method and system for down-converting and up-converting an electromagnetic signal, and transforms for same
US7236754B2 (en) 1999-08-23 2007-06-26 Parkervision, Inc. Method and system for frequency up-conversion
US7039372B1 (en) 1998-10-21 2006-05-02 Parkervision, Inc. Method and system for frequency up-conversion with modulation embodiments
US6560301B1 (en) * 1998-10-21 2003-05-06 Parkervision, Inc. Integrated frequency translation and selectivity with a variety of filter embodiments
US6370371B1 (en) 1998-10-21 2002-04-09 Parkervision, Inc. Applications of universal frequency translation
US6704558B1 (en) 1999-01-22 2004-03-09 Parkervision, Inc. Image-reject down-converter and embodiments thereof, such as the family radio service
US7209725B1 (en) 1999-01-22 2007-04-24 Parkervision, Inc Analog zero if FM decoder and embodiments thereof, such as the family radio service
US6704549B1 (en) 1999-03-03 2004-03-09 Parkvision, Inc. Multi-mode, multi-band communication system
US6611567B1 (en) * 1999-01-29 2003-08-26 Agere Systems, Inc. Method and apparatus for pulse shaping
US6879817B1 (en) 1999-04-16 2005-04-12 Parkervision, Inc. DC offset, re-radiation, and I/Q solutions using universal frequency translation technology
US6853690B1 (en) 1999-04-16 2005-02-08 Parkervision, Inc. Method, system and apparatus for balanced frequency up-conversion of a baseband signal and 4-phase receiver and transceiver embodiments
US7110444B1 (en) 1999-08-04 2006-09-19 Parkervision, Inc. Wireless local area network (WLAN) using universal frequency translation technology including multi-phase embodiments and circuit implementations
US7693230B2 (en) 1999-04-16 2010-04-06 Parkervision, Inc. Apparatus and method of differential IQ frequency up-conversion
US7065162B1 (en) 1999-04-16 2006-06-20 Parkervision, Inc. Method and system for down-converting an electromagnetic signal, and transforms for same
JP2000349579A (ja) * 1999-06-08 2000-12-15 Zanden Audio Syst:Kk デジタルオーディオ用帯域制限アナログフィルタ及びこれを用いた音声信号増幅装置
US8295406B1 (en) 1999-08-04 2012-10-23 Parkervision, Inc. Universal platform module for a plurality of communication protocols
US6333713B1 (en) * 1999-08-24 2001-12-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Direction estimating apparatus, directivity controlling antenna apparatus, and direction estimating method
DE10005497A1 (de) * 2000-02-08 2001-08-09 Infineon Technologies Ag Verfahren und Schaltungsanordnung zum Demodulieren eines quadraturamplituden- oder phasenmodulierten Signals
US7010286B2 (en) 2000-04-14 2006-03-07 Parkervision, Inc. Apparatus, system, and method for down-converting and up-converting electromagnetic signals
US7454453B2 (en) 2000-11-14 2008-11-18 Parkervision, Inc. Methods, systems, and computer program products for parallel correlation and applications thereof
JP2002280839A (ja) * 2001-03-21 2002-09-27 Sharp Corp 復調器およびこれを用いた通信装置
US6577898B2 (en) * 2001-04-26 2003-06-10 Pacesetter, Inc. Bi-directional telemetry system and method for transmitting data at high transmission rate
US7072427B2 (en) 2001-11-09 2006-07-04 Parkervision, Inc. Method and apparatus for reducing DC offsets in a communication system
US7460584B2 (en) 2002-07-18 2008-12-02 Parkervision, Inc. Networking methods and systems
US7379883B2 (en) 2002-07-18 2008-05-27 Parkervision, Inc. Networking methods and systems
RU2244386C2 (ru) * 2003-03-28 2005-01-10 Корпорация "Самсунг Электроникс" Способ восстановления высокочастотной составляющей аудиосигнала и устройство для его реализации
EP2263355B1 (en) * 2008-03-31 2012-09-12 Nxp B.V. High resolution digital modulator by switching between discrete PWM or PPM values
CN105471779B (zh) * 2015-12-08 2018-08-31 扬智科技股份有限公司 校正方法及校正电路
US10236850B2 (en) * 2016-06-15 2019-03-19 Ess Technology, Inc. Signal processor using multiple frequency bands

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04177946A (ja) * 1990-11-09 1992-06-25 Sony Corp デジタル復調装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007124329A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Sharp Corp 復調装置
JP2009537080A (ja) * 2006-03-03 2009-10-22 エヌエックスピー ビー ヴィ 直角位相サンプリング用クロック信号発生方法及び装置
JP2007258911A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Nec Corp 無線通信装置および無線通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
US5926065A (en) 1999-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10117220A (ja) ディジタル復調器
KR0130471B1 (ko) Ssb 신호 발생기
US5172070A (en) Apparatus for digitally demodulating a narrow band modulated signal
EP0771097B1 (en) Differential detecting apparatus for PSK signals
EP0695028B1 (en) Small-scale signal adding device and differential detecting device
JPH0427723B2 (ja)
KR100631210B1 (ko) IF direct sampling 방식을 적용한 수신기의 복조회로
US6624691B1 (en) Demodulator for processing digital signal
US5067140A (en) Conversion of analog signal into i and q digital signals with enhanced image rejection
CN100508510C (zh) I/q解调器及其i/q信号产生方法
JP3294017B2 (ja) 複素ベースバンド信号のデジタル発生方法
US6608532B2 (en) Circuit configuration for producing a quadrature-amplitude-modulated transmission signal
JPS6331987B2 (ja)
JP3191895B2 (ja) Ssb変調器
JP3479882B2 (ja) 復調器
EP0488624B1 (en) A digital quadrature phase detection circuit
US5056115A (en) Device for the division, at an optimum sampling rate, of a passband signal into its components on two carriers in quadrature
JPH0590897A (ja) オーバーサンプリングフイルタ回路
JP2901427B2 (ja) Fm復調器
JP3152358B2 (ja) 周波数制御回路
JP2625696B2 (ja) Ssb変調回路
JP4114726B2 (ja) 角度復調器
JP3148319B2 (ja) 変調位相検出装置及び復調装置
JP3865926B2 (ja) 直交検波器
JPH0129341B2 (ja)