JPH10115617A - HBs抗体の定量方法及びHBs抗体測定用免疫学的キット - Google Patents

HBs抗体の定量方法及びHBs抗体測定用免疫学的キット

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JPH10115617A
JPH10115617A JP27233396A JP27233396A JPH10115617A JP H10115617 A JPH10115617 A JP H10115617A JP 27233396 A JP27233396 A JP 27233396A JP 27233396 A JP27233396 A JP 27233396A JP H10115617 A JPH10115617 A JP H10115617A
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JP
Japan
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hbs
antibody
molecular weight
average molecular
solution
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Application number
JP27233396A
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English (en)
Inventor
Ryoko Kono
良子 河野
Makoto Takahara
誠 高原
Toshiaki Fukuda
俊昭 福田
Etsuko Mayumi
悦子 真弓
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度かつ迅速、簡便なHBs抗体の定量方
法、及び、このHBs抗体の定量法を実施するためのH
Bs抗体測定用免疫学的キットを提供する。 【解決手段】 試料中のHBs抗体を定量するにあた
り、上記試料と、HBs抗原を感作した不溶性担体とを
溶液中で混合して抗原抗体反応による凝集反応を生じさ
せ、上記凝集反応に基づく吸光度変化量を測定して検量
線と照合することよりなるHBs抗体の定量方法であっ
て、上記不溶性担体は、ラテックス粒子であり、上記溶
液中に、平均分子量1000〜200万のポリビニルピ
ロリドン、平均分子量1000〜100万のプルラン、
及び、平均分子量1000〜200万のポリエチレング
リコールからなる群より選択される1種0.1〜5重量
%が含有され、上記凝集反応は、恒温において行うもの
であり、上記吸光度変化量は、凝集反応に伴う吸光度の
増加量であるHBs抗体の定量方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料中のHBs抗
体の高感度かつ迅速、簡便な定量方法、及び、このHB
s抗体の定量方法を実施するためのHBs抗体測定用免
疫学的キットに関する。
【0002】
【従来の技術】HBs抗体は、B型肝炎ウィルス感染後
に血中に出現する関連抗体の中で唯一ウィルス中和活性
を有する抗体である。このHBs抗体を高感度で定量す
ることは、臨床予防上、治療上極めて重要である。すな
わち、健康人においては、HBs抗体を保持しているか
否かにより、初期感染を受けたことがあるか否かを判別
することができるとともに、感染の危険性を判断するこ
とができ、患者においては、症状の経過を追跡するのに
役立つ。また、HBs抗原ワクチンの効果判定やHBs
抗原ワクチンの必要性等の検査においても重要である。
更には、HBs抗体のγ−グロブリンがB型肝炎の治
療、予防に有効であることが明らかにされている。この
ようなことから、優れたHBs抗体の定量方法は、極め
て重要である。
【0003】HBs抗体の検出方法としては、従来、オ
クタロニー法、一元免疫拡散法、交叉免疫電気泳動法、
受身赤血球凝集反応法(PHA法)、酵素免疫測定法
(EIA法)、ラジオイムノアッセイ法(RIA法)等
が知られている。
【0004】しかしながら、オクタロニー法、一元免疫
拡散法及び交叉免疫電気泳動法は、操作が煩雑で測定に
時間がかかり、感度も比較的低い。PHA法は、「医学
のあゆみ」(今井光信ら、第78巻、759頁、197
1年)に記載されているように、安定した抗原感作赤血
球を用意することが困難である。EIA法及びRIA法
は、感度はオクタロニー法の2000〜1万倍にもなる
が、試薬価格が高い。また、RIA法は、放射性元素を
用いるため、特別な施設が必要になるという欠点があっ
た。
【0005】このような欠点を解決する方法として、特
開平3−152467号公報には、補体依存性リポソー
ム膜損傷反応を利用する方法が開示されている。しかし
ながら、この方法は、感度はPHA法と同程度であり、
反応に要する時間も2時間から一晩と長い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、高感度かつ迅速、簡便なHBs抗体の定量方法、及
び、このHBs抗体の定量法を実施するためのHBs抗
体測定用免疫学的キットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、試料中のHB
s抗体を定量するにあたり、上記試料と、HBs抗原を
感作した不溶性担体とを溶液中で混合して抗原抗体反応
による凝集反応を生じさせ、上記凝集反応に基づく吸光
度変化量を測定して検量線と照合することよりなるHB
s抗体の定量方法であって、上記不溶性担体は、ラテッ
クス粒子であり、上記溶液中に、平均分子量1000〜
200万のポリビニルピロリドン、平均分子量1000
〜100万のプルラン、及び、平均分子量1000〜2
00万のポリエチレングリコールからなる群より選択さ
れる1種0.1〜5重量%が含有され、上記凝集反応
は、恒温において行うものであり、上記吸光度変化量
は、凝集反応に伴う吸光度の増加量であるHBs抗体の
定量方法である。以下に本発明を詳述する。
【0008】本発明においては、試料中のHBs抗体を
定量するにあたり、まず、試料と、HBs抗原を感作し
た不溶性担体とを溶液中で混合して抗原抗体反応による
凝集反応を生じさせる。
【0009】上記試料としては特に限定されず、例え
ば、血清、血漿等が挙げられる。また、本発明のHBs
抗体の定量方法は、これら以外の各種の生体試料、非生
体試料に適用することも可能である。
【0010】本発明においては、上記不溶性担体とし
て、粒径が比較的一定であり、また、工業的に一定の品
質、性能のものを大量生産することができるラテックス
粒子が用いられる。上記ラテックス粒子としては特に限
定されず、例えば、スチレン、塩化ビニル、アクリロニ
トリル、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル
酸エステル等のビニル系モノマーの単一重合体や共重合
体;スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレ
ート−ブタジエン共重合体等のブタジエン系共重合体等
の微粒子等が挙げられる。これらのうち、抗原の吸着性
に優れており、かつ、生物学的活性を長期間安定に保持
できる等の理由から、ポリスチレン系のラテックス粒子
が好適に用いられる。
【0011】上記不溶性担体である上記ラテックス粒子
の粒径は、0.05〜1μmが好ましい。小さすぎる
と、凍結乾燥を行ったときに分散が困難となり、大きす
ぎると、自己凝集が進み、分散性が低下する。より好ま
しくは、0.1〜0.5μmである。
【0012】上記不溶性担体は、HBs抗原が感作され
たものである。上記HBs抗原としては特に限定され
ず、例えば、既知の方法によりHBs抗原陽性ヒト血清
から精製されたもの、遺伝子組換えによって得られたも
の等が挙げられる。また、純度や処理方法によって制限
されるものではない。
【0013】上記不溶性担体への上記HBs抗原の感作
は、物理的又は化学的に吸着させる方法等により行うこ
とができる。この場合において、上記HBs抗原は、凝
集反応を生じせしめる溶液中において、0.1〜100
μg/mlとなるように、上記不溶性担体に感作され
る。少なすぎると、感度が低く、低濃度での正確な測定
ができず、多すぎると、非特異反応による凝集が生じ、
正確な測定ができない。
【0014】本発明においては、上記試料と上記不溶性
担体とを溶液中で混合する。上記溶液としては特に限定
されず、例えば、リン酸緩衝液、グリシン緩衝液、トリ
ス塩酸緩衝液、グッド緩衝液等が挙げられる。
【0015】本発明においては、上記溶液中の上記不溶
性担体の濃度は、0.01〜0.5重量%が好ましい。
低すぎると、凝集塊の形成が不充分であり、必要な感度
が得られず、高すぎると、バックグラウンドとしての吸
光度が高すぎ、正確な定量を行うことができない。
【0016】本発明においては、上記溶液中に、ポリビ
ニルピロリドン、プルラン及びポリエチレングリコール
からなる群より選択される1種が含有される。これらの
ものが上記溶液中に含有されることにより、感度の向上
及び反応の促進を図ることができる。
【0017】上記ポリビニルピロリドンの平均分子量
は、1000〜200万である。小さすぎると、感度の
向上又は反応促進の効果が不充分であり、大きすぎる
と、上記溶液への溶解度が著しく低くなり、溶解性の点
で問題が生じるので、上記範囲に限定される。好ましく
は、5000〜200万である。
【0018】上記プルランとは、α−1,4結合のマル
トトリオースがその両端でα−1,6結合により繰り返
し重合した直鎖状のα−グルカンである。上記プルラン
の平均分子量は、1000〜100万である。小さすぎ
ると、感度の向上又は反応促進の効果が不充分であり、
大きすぎると、上記溶液への溶解度が著しく低くなり、
溶解性の点で問題が生じるので、上記範囲に限定され
る。好ましくは、5000〜100万である。
【0019】上記ポリエチレングリコールの平均分子量
は、1000〜200万である。小さすぎると、感度の
向上又は反応促進の効果が不充分であり、大きすぎる
と、上記溶液への溶解度が著しく低くなり、溶解性の点
で問題が生じるので、上記範囲に限定される。好ましく
は、5000〜200万である。
【0020】上記溶液中の上記ポリビニルピロリドン、
プルラン及びポリエチレングリコールからなる群より選
択される1種の濃度は、0.1〜5重量%である。低す
ぎると、感度が低く、低濃度域での正確な測定ができ
ず、高すぎると、非特異的反応による凝集が生じ、正確
な測定ができないので、上記範囲に限定される。好まし
くは、0.4〜3.0重量%である。
【0021】上記ポリビニルピロリドン、上記プルラン
及び上記ポリエチレングリコールからなる群より選択さ
れる1種は、適宜な媒体に分散又は溶解させて使用する
ことが好ましい。この場合においては、上記不溶性担体
と、上記ポリビニルピロリドン、プルラン及びポリエチ
レングリコールからなる群より選択される1種とを同一
の媒体に分散又は溶解させることにより1液型のラテッ
クス試薬として使用してもよく、また、それぞれ、別個
の媒体に分散又は溶解させることによりラテックス試薬
と溶液状の試薬である検体希釈用液との2液型試薬とし
て使用してもよい。
【0022】上記媒体としては特に限定されず、例え
ば、リン酸緩衝液、グリシン緩衝液、トリス塩酸緩衝
液、グッド緩衝液等が挙げられる。上記媒体のpHは、
5.5〜8.5が好ましい。より好ましくは、6.5〜
8.0である。
【0023】上記1液型のラテックス試薬中には、更
に、牛血清アルブミン、ショ糖、塩濃度調整のために塩
化ナトリウム等を適宜溶解させてもよい。また、上記2
液型試薬中にも、それぞれに牛血清アルブミン、ショ
糖、塩濃度調整のために塩化ナトリウム等を適宜溶解さ
せてもよい。
【0024】本発明においては、上記抗原抗体反応によ
る凝集反応は、恒温において行われる。好ましくは、2
5〜37℃である。また、上記凝集反応は、好ましく
は、5秒〜15分間行う。短すぎると、正確な測定がで
きず、長すぎると、非特異的反応による凝集が生じ、正
確な測定ができない。
【0025】本発明においては、次に、上記凝集反応に
基づく吸光度変化量を測定して検量線と照合することに
より、HBs抗体を定量する。上記吸光度変化量は、凝
集反応に伴う吸光度の増加量である。
【0026】上記吸光度変化量の測定の際の測定波長
は、通常、500〜1000nm、好ましくは、500
〜800nmの範囲から適切な波長が選択される。上記
吸光度変化量の測定に用いられる測定装置としては、経
時的に上記溶液の吸光度を測定することできるものであ
れば特に限定されず、例えば、汎用の生化学自動分析装
置等が挙げられる。上記測定波長、検体量、試薬量等
は、上記測定装置に合わせて適宜選択することができ
る。
【0027】上記検量線と照合する具体的な方法として
は、例えば、HBs抗体の希釈系列等の濃度既知のHB
s抗体試料について、吸光度変化量の測定を行い、その
測定値とHBs抗体量とから検量線を作成しておき、濃
度未知のHBs抗体試料について同一条件で測定した吸
光度変化量の測定値から上記検量線において対応するH
Bs抗体量を求めることにより実施することができる。
【0028】本発明2は、HBs抗原を感作したラテッ
クス粒子と、平均分子量1000〜200万のポリビニ
ルピロリドン、平均分子量1000〜100万のプルラ
ン、及び、平均分子量1000〜200万のポリエチレ
ングリコールからなる群より選択される1種を含有する
検体希釈用液とからなることを特徴とする本発明1のH
Bs抗体の定量方法を実施するためのHBs抗体測定用
免疫学的キットである。
【0029】本発明2のHBs抗体測定用免疫学的キッ
トを用いてHBs抗体を定量する具体的な方法として
は、例えば、HBs抗体の定量を行おうとする試料と、
上記検体希釈用液とを反応容器に分注し、インキュベー
トした後、上記HBs抗原を感作したラテックス粒子か
らなるラテックス試薬を添加混合することにより実施す
ることができる。
【0030】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0031】実施例1 (1)HBs抗原感作ラテックス液の調製 HBs抗原を2.0mg/mlの濃度で10mMのトリ
ス塩酸緩衝液(pH7.4)に溶解した液7.5ml
に、平均粒径が0.3μmのポリスチレンラテックス
(固形分10%(W/V)、積水化学工業社製)1ml
と、リン酸−食塩緩衝液(0.036Mのリン酸緩衝液
(pH6.6)、0.1MのNaCl)とを添加し、3
0℃にて60分間攪拌した。次いで、この液にウシ血清
アルブミン(以下「BSA」という)を1重量%含有す
るリン酸−食塩緩衝液(0.05Mのリン酸緩衝液(p
H7.0)、0.1MのNaCl)(以下「PBS」と
いう)を添加し、30℃にて60分間攪拌した後、4℃
にて20分間、18000rpmで遠心分離することに
より洗浄した。洗浄操作は3回行った。得られた沈殿物
にBSAを1重量%含有するPBS10mlを添加し、
ラテックスを懸濁した後、超音波破砕機にて分散処理を
行い、固形分0.1%(W/V)のHBs抗原感作ラテ
ックス液を調製した。
【0032】(2)検体希釈用液の調製 平均分子量120万のポリビニルピロリドン(Luvi
skol K−90、BASF社製)(以下「PVP」
という)を、BSAを1重量%含有するPBSに、1.
2重量%の濃度になるように溶解した。
【0033】(3)HBs抗体測定試薬 本実施例のHBs抗体測定試薬は、上記(1)項のHB
s抗原感作ラテックス液からなる第1試薬と、上記
(2)項のPVP溶液からなる第2試薬とから構成され
る2液型の試薬である。
【0034】(4)標準HBs抗体液 HBs抗体を0、300、600、1200、1800
mIU/ml濃度で含むヒト血清を標準品として使用し
た。
【0035】(5)測定方法 検体20μlと上記(2)項の検体希釈用液120μl
とを混合し、37℃で適時保持した後、上記(1)項の
HBs抗原感作ラテックス液120μlを添加攪拌し
た。この後、1分後及び5分後の波長750nmでの吸
光度を測定し、この差を吸光度変化量(ΔAbs)とし
た。測定は、日立自動分析装置7150形を使用した。
標準HBs抗体液を測定して、予め検量線を作成してお
き、検体の吸光度変化量を上記検量線に外挿して、検体
中のHBs抗体量を算出した。
【0036】(6)検体の測定 HBs抗体陽性の血清及び陰性の血清を検体として、上
記の測定方法(以下「ラテックス法」という)に従っ
て、HBs抗体量を測定した。なお、全ての検体におい
て、市販のEIA法によるHBs抗体測定キット(エン
ザイグノスト Anti−HBs micro、ヘキス
トジャパン社製)を用いてHBs抗体量を測定した。方
法は、キットの能書に従って行った。
【0037】実施例2 実施例1における(2)検体希釈用液の調製、及び、
(6)検体の測定を以下のように行ったこと以外は、実
施例1と同様に行った。
【0038】(2)検体希釈用液の調製 平均分子量90万のPVP(Luviskol K−6
0、BASF社製)を、BSAを1重量%含有するPB
Sに1.9重量%の濃度になるように溶解した。
【0039】(6)同時再現性試験 HBs抗体を20、100mIU/ml含有する血清及
びHBs抗体陰性の血清を検体とし、各10回多重測定
を行った。
【0040】実施例3 実施例2における(2)検体希釈用液の調製を以下のよ
うに行ったこと以外は、実施例2と同様に行った。
【0041】(2)検体希釈用液の調製 平均分子量20万のプルラン(林原商事社製)を、BS
Aを1重量%含有するPBSに1.8重量%の濃度にな
るように溶解した。
【0042】実施例4 実施例2における(2)検体希釈用液の調製を以下のよ
うに行ったこと以外は、実施例2と同様に行った。
【0043】(2)検体希釈用液の調製 平均分子量50万のPEG(和光純薬工業社製)を、B
SAを1重量%含有するPBSに0.8重量%の濃度に
なるように溶解した。
【0044】比較例1 PHA法による測定 実施例1における(6)で測定した検体について、市販
のPHA法によるHBs抗体測定キット(リバースセル
Ab、山之内製薬社製)を用いて、検体中のHBs抗体
量を測定した。方法は、キットの能書に従って行った。
【0045】比較例2 実施例2における(2)検体希釈用液の調製を以下のよ
うに行ったこと以外は、実施例2と同様に行った。
【0046】(2)検体希釈用液の調製 平均分子量92000のポリビニルアルコール(和光純
薬工業社製)(以下「PVA」という)を、BSAを1
重量%含有するPBSに2.0重量%の濃度になるよう
に溶解した。
【0047】比較例3 実施例2における(2)検体希釈用液の調製を以下のよ
うに行ったこと以外は、実施例2と同様に行った。
【0048】(2)検体希釈用液の調製 平均分子量118万のポリグリコシルエチルメタクリレ
ート(日本精化社製)(以下「GEMA」という)を、
BSAを1重量%含有するPBSに2.0重量%の濃度
になるように溶解した。
【0049】結果 実施例1の検量線を表1及び図1に示した。また、実施
例1及び比較例1の検体測定結果を表2に示した。更
に、ラテックス法とEIA法との一致率及びラテックス
法とPHA法との一致率を表3、4に示した。実施例
2、3及び比較例2の検量線を表5及び図2に示した。
また、同時再現性試験の結果を表6に示した。表2〜4
より、比較例1のPHA法は低濃度域の感度が低いため
実施例1のラテックス法との一致率が80%であった。
一方、ラテックス法とEIA法との一致率は100%で
あり、本発明のラテックス試薬は、EIA法と同等の感
度を有することが明らかになった。また、表5、6及び
図2より、増感剤としてPVP、プルラン又はPEGを
使用することにより、感度、同時再現性に優れた測定系
が得られることが明らかとなった。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】
【表6】
【0056】
【発明の効果】本発明のHBs抗体の定量方法は及びH
Bs抗体測定用免疫学的キットは、上述の構成からなる
ので、EIA法と同等の高い感度を有し、かつ、迅速、
簡便に試料中のHBs抗体を定量することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の検量線である。縦軸は、吸光度変化
量(ΔAbs)であり、横軸は、標準HBs抗体液の濃
度である。
【図2】実施例2〜4及び比較例2、3の検量線であ
る。縦軸は、吸光度変化量(ΔAbs)であり、横軸
は、標準HBs抗体液の濃度である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料中のHBs抗体を定量するにあた
    り、前記試料と、HBs抗原を感作した不溶性担体とを
    溶液中で混合して抗原抗体反応による凝集反応を生じさ
    せ、前記凝集反応に基づく吸光度変化量を測定して検量
    線と照合することよりなるHBs抗体の定量方法であっ
    て、前記不溶性担体は、ラテックス粒子であり、前記溶
    液中に、平均分子量1000〜200万のポリビニルピ
    ロリドン、平均分子量1000〜100万のプルラン、
    及び、平均分子量1000〜200万のポリエチレング
    リコールからなる群より選択される1種0.1〜5重量
    %が含有され、前記凝集反応は、恒温において行うもの
    であり、前記吸光度変化量は、凝集反応に伴う吸光度の
    増加量であることを特徴とするHBs抗体の定量方法。
  2. 【請求項2】 HBs抗原を感作したラテックス粒子
    と、平均分子量1000〜200万のポリビニルピロリ
    ドン、平均分子量1000〜100万のプルラン、及
    び、平均分子量1000〜200万のポリエチレングリ
    コールからなる群より選択される1種を含有する検体希
    釈用液とからなることを特徴とする請求項1記載のHB
    s抗体の定量方法を実施するためのHBs抗体測定用免
    疫学的キット。
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