JPH10115293A - 油冷式圧縮機の油分離器 - Google Patents
油冷式圧縮機の油分離器Info
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- JPH10115293A JPH10115293A JP31602096A JP31602096A JPH10115293A JP H10115293 A JPH10115293 A JP H10115293A JP 31602096 A JP31602096 A JP 31602096A JP 31602096 A JP31602096 A JP 31602096A JP H10115293 A JPH10115293 A JP H10115293A
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- inner cylinder
- compressed gas
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 サイズを大きくすることなく、油分離効率の
向上を可能とした油冷式圧縮機の油分離器を提供する。 【解決手段】 この油分離器1は、外筒11と、この外
筒11の内部に配置され、少なくとも側壁部16が油分
離機能を有する部材からなる内筒12と、油冷式圧縮機
の吐出口から吐出された油を伴った圧縮ガスを内筒12
の内部に導く流体の流入口15とを備えるとともに、内
筒12と外筒11との間の空間を上下に仕切る仕切り部
10と、この仕切り部10の上方の空間から油分離され
た圧縮ガスを流出させるガス流出口13と、この仕切り
部10の下方の空間から圧縮ガスから分離させた油を圧
縮機の低圧部に向けて流出させる油流出口14とを備え
ている。
向上を可能とした油冷式圧縮機の油分離器を提供する。 【解決手段】 この油分離器1は、外筒11と、この外
筒11の内部に配置され、少なくとも側壁部16が油分
離機能を有する部材からなる内筒12と、油冷式圧縮機
の吐出口から吐出された油を伴った圧縮ガスを内筒12
の内部に導く流体の流入口15とを備えるとともに、内
筒12と外筒11との間の空間を上下に仕切る仕切り部
10と、この仕切り部10の上方の空間から油分離され
た圧縮ガスを流出させるガス流出口13と、この仕切り
部10の下方の空間から圧縮ガスから分離させた油を圧
縮機の低圧部に向けて流出させる油流出口14とを備え
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油冷式スク
リュ圧縮機のような油冷式圧縮機の油分離器に関するも
のである。
リュ圧縮機のような油冷式圧縮機の油分離器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、油冷式圧縮機の油分離器は公知で
あり、実開昭61-175595号公報に開示されているよう
に、圧縮機本体から油を含んだ状態で吐出された圧縮ガ
スを重力の作用でガスから油を分離する油回収器の二次
側の吐出流路に設けられる。この油分離器は、図8に示
すように、外筒11と内筒12とからなっている。外筒
11は、上部に設けたガス流出口13と、下部に設けた
油流出口14とを除けば、密閉容器を形成している。一
方、内筒12は、外筒11の底面から離して、外筒11
の内部に配置されており、内筒12の上部は外筒11の
上面を貫通し、ガス、油混合流体の流入口15を形成す
る筒状体を介して外筒11の外側に連通している。また
内筒12の側壁部16は油分離機能を有する部材からな
り、底板17は油を通さない部材からなっている。
あり、実開昭61-175595号公報に開示されているよう
に、圧縮機本体から油を含んだ状態で吐出された圧縮ガ
スを重力の作用でガスから油を分離する油回収器の二次
側の吐出流路に設けられる。この油分離器は、図8に示
すように、外筒11と内筒12とからなっている。外筒
11は、上部に設けたガス流出口13と、下部に設けた
油流出口14とを除けば、密閉容器を形成している。一
方、内筒12は、外筒11の底面から離して、外筒11
の内部に配置されており、内筒12の上部は外筒11の
上面を貫通し、ガス、油混合流体の流入口15を形成す
る筒状体を介して外筒11の外側に連通している。また
内筒12の側壁部16は油分離機能を有する部材からな
り、底板17は油を通さない部材からなっている。
【0003】そして、圧縮機本体から油を含んだ状態で
吐出された圧縮ガスがまず油回収器に導かれ、ここで重
力の作用でガスから油が部分的に分離され、さらに完全
に気液分離されないで、ミスト状態の油を含んだ圧縮ガ
スが上記油分離器の流入口15に導かれる。この流入口
15から油とともに内筒12内に流入した圧縮ガスは、
側壁部16を通過する過程で、油分離され、油を含まな
い圧縮ガスは油分離器の上部に設けられた流出口13か
ら送り出される。一方、側壁部16に捕捉された油は、
徐々に重力により下方に沈下し、側壁部16の下部に油
リッチなそしてガスを通さないウェットバンド19およ
び油分離器の下部に油溜まり18を形成する。そして、
このウェットバンド19から油が滴下し、滴下した油は
圧縮機本体の吐出側の圧力に略等しい圧力状態にある流
出口14から、例えば図示しない流量調節用のオリフィ
スを経由して圧縮機の吸込部(吸込流路を含む)、或は
圧縮機の吐出ポートに連通することのないガス圧縮空間
に差圧により導かれる。
吐出された圧縮ガスがまず油回収器に導かれ、ここで重
力の作用でガスから油が部分的に分離され、さらに完全
に気液分離されないで、ミスト状態の油を含んだ圧縮ガ
スが上記油分離器の流入口15に導かれる。この流入口
15から油とともに内筒12内に流入した圧縮ガスは、
側壁部16を通過する過程で、油分離され、油を含まな
い圧縮ガスは油分離器の上部に設けられた流出口13か
ら送り出される。一方、側壁部16に捕捉された油は、
徐々に重力により下方に沈下し、側壁部16の下部に油
リッチなそしてガスを通さないウェットバンド19およ
び油分離器の下部に油溜まり18を形成する。そして、
このウェットバンド19から油が滴下し、滴下した油は
圧縮機本体の吐出側の圧力に略等しい圧力状態にある流
出口14から、例えば図示しない流量調節用のオリフィ
スを経由して圧縮機の吸込部(吸込流路を含む)、或は
圧縮機の吐出ポートに連通することのないガス圧縮空間
に差圧により導かれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の油分離器に
おけるウェットバンド19の高さは側壁部16に捕捉さ
れる油量と、重力の作用によりウェットバンド19から
油分離器の底部に滴下する油量との間のバランスにより
決まる。側壁部16に捕捉される油量が多くなるとウェ
ットバンド19の高さは大きくなり、ウェットバンド1
9の上部を通過するガスの流路断面積が小さくなる。こ
の結果、側壁部16での油分離効率が悪くなる。したが
って、圧縮ガスに伴って吐出される油の量が多くなる
と、側壁部16での油分離効率は悪くなる。
おけるウェットバンド19の高さは側壁部16に捕捉さ
れる油量と、重力の作用によりウェットバンド19から
油分離器の底部に滴下する油量との間のバランスにより
決まる。側壁部16に捕捉される油量が多くなるとウェ
ットバンド19の高さは大きくなり、ウェットバンド1
9の上部を通過するガスの流路断面積が小さくなる。こ
の結果、側壁部16での油分離効率が悪くなる。したが
って、圧縮ガスに伴って吐出される油の量が多くなる
と、側壁部16での油分離効率は悪くなる。
【0005】一方、この油分離効率をよくするには、内
筒12のサイズを大きくすればよいが、このサイズを大
きくすると、油分離器そのもののサイズが大きくなり、
装置全体が嵩高となり、コスト高も招来することになる
等の問題が生じる。本発明は、斯る従来の問題点を課題
としてなされたもので、サイズを大きくすることなく、
油分離効率の向上を可能とした油冷式圧縮機の油分離器
を提供しようとするものである。
筒12のサイズを大きくすればよいが、このサイズを大
きくすると、油分離器そのもののサイズが大きくなり、
装置全体が嵩高となり、コスト高も招来することになる
等の問題が生じる。本発明は、斯る従来の問題点を課題
としてなされたもので、サイズを大きくすることなく、
油分離効率の向上を可能とした油冷式圧縮機の油分離器
を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明は、外筒と、この外筒の内部に配置され、
少なくとも側壁部が油分離機能を有する部材からなる内
筒と、油冷式圧縮機の吐出口から吐出された油を伴った
圧縮ガスを上記内筒の内部に導く流体の流入口とを備え
るとともに、上記内筒と上記外筒との間の空間を上下に
仕切る仕切り部と、この仕切り部の上方の空間から油分
離された圧縮ガスを流出させるガス流出口と、この仕切
り部の下方の空間から圧縮ガスから分離させた油を圧縮
機の低圧部に向けて流出させる油流出口とを備えた構成
とした。
に、第1発明は、外筒と、この外筒の内部に配置され、
少なくとも側壁部が油分離機能を有する部材からなる内
筒と、油冷式圧縮機の吐出口から吐出された油を伴った
圧縮ガスを上記内筒の内部に導く流体の流入口とを備え
るとともに、上記内筒と上記外筒との間の空間を上下に
仕切る仕切り部と、この仕切り部の上方の空間から油分
離された圧縮ガスを流出させるガス流出口と、この仕切
り部の下方の空間から圧縮ガスから分離させた油を圧縮
機の低圧部に向けて流出させる油流出口とを備えた構成
とした。
【0007】また、第2発明は、上記流入口が、圧縮ガ
スを上記内筒の上部に流入させるものである構成とし
た。
スを上記内筒の上部に流入させるものである構成とし
た。
【0008】さらに、第3発明は、上記流入口が、圧縮
ガスを上記内筒の下部に流入させるものである構成とし
た。
ガスを上記内筒の下部に流入させるものである構成とし
た。
【0009】さらに、第4発明は、外筒と、この外筒の
内部に配置され、少なくとも側壁部が油分離機能を有す
る部材からなる内筒と、油冷式圧縮機の吐出口から吐出
された油を伴った圧縮ガスを上記外筒と上記内筒との間
の空間に導く流体の流入口とを備えるとともに、上記内
筒の内部の空間を上下に仕切る仕切り部と、この仕切り
部の上方の空間から油分離された圧縮ガスを流出させる
ガス流出口と、この仕切り部の下方の空間から圧縮ガス
から分離させた油を圧縮機の低圧部に向けて流出させる
油流出口とを備えた構成とした。
内部に配置され、少なくとも側壁部が油分離機能を有す
る部材からなる内筒と、油冷式圧縮機の吐出口から吐出
された油を伴った圧縮ガスを上記外筒と上記内筒との間
の空間に導く流体の流入口とを備えるとともに、上記内
筒の内部の空間を上下に仕切る仕切り部と、この仕切り
部の上方の空間から油分離された圧縮ガスを流出させる
ガス流出口と、この仕切り部の下方の空間から圧縮ガス
から分離させた油を圧縮機の低圧部に向けて流出させる
油流出口とを備えた構成とした。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の一形態を図
面にしたがって説明する。図1は、第1、第2発明に係
る油分離器1を用いた油冷式圧縮機、例えば油冷式スク
リュ圧縮機を示している。図示するように、圧縮機本体
2の一方に吸込流路3、他方に吐出流路4が接続してお
り、吐出流路4には油回収器5、その2次側に油分離器
1が設けられている。
面にしたがって説明する。図1は、第1、第2発明に係
る油分離器1を用いた油冷式圧縮機、例えば油冷式スク
リュ圧縮機を示している。図示するように、圧縮機本体
2の一方に吸込流路3、他方に吐出流路4が接続してお
り、吐出流路4には油回収器5、その2次側に油分離器
1が設けられている。
【0011】吸込流路3から吸込まれたガスは圧縮機本
体2にて圧縮され、図示しない油供給流路から圧縮機本
体2の低圧部に注入された油とともに圧縮機本体2から
油回収器5に吐出される。なお、ここで、低圧部とは、
圧縮機本体2の吸込部(吸込流路を含む)、或は圧縮機
本体2の吐出ポートに連通することのないガス圧縮空
間、軸受、軸封部等の吐出圧より低圧で、給油が必要な
箇所を意味している。また、上記同様、油回収器5では
重力の作用により圧縮ガスから油を部分的に分離し、残
る油、即ち油ミストを含んだ圧縮ガスは油分離器1にて
油分離され、油を含まない圧縮ガスは油分離器1の上部
から延びる吐出流路4の部分へと送り出される。
体2にて圧縮され、図示しない油供給流路から圧縮機本
体2の低圧部に注入された油とともに圧縮機本体2から
油回収器5に吐出される。なお、ここで、低圧部とは、
圧縮機本体2の吸込部(吸込流路を含む)、或は圧縮機
本体2の吐出ポートに連通することのないガス圧縮空
間、軸受、軸封部等の吐出圧より低圧で、給油が必要な
箇所を意味している。また、上記同様、油回収器5では
重力の作用により圧縮ガスから油を部分的に分離し、残
る油、即ち油ミストを含んだ圧縮ガスは油分離器1にて
油分離され、油を含まない圧縮ガスは油分離器1の上部
から延びる吐出流路4の部分へと送り出される。
【0012】一方、油回収器5にて分離された油は、下
部は油溜まり部6に一旦溜められ、ここから、例えば図
示しない油冷却器、油フィルタ、油ポンプを含む第1油
供給流路7により圧縮機本体1の上記低圧部に導かれ
る。また、油分離器1にて分離された油は、油分離器1
の底部に滴下し、さらに、例えば流量調節手段の一例で
あるオリフィス8を含む第2油供給流路9により上記低
圧部に導かれる。
部は油溜まり部6に一旦溜められ、ここから、例えば図
示しない油冷却器、油フィルタ、油ポンプを含む第1油
供給流路7により圧縮機本体1の上記低圧部に導かれ
る。また、油分離器1にて分離された油は、油分離器1
の底部に滴下し、さらに、例えば流量調節手段の一例で
あるオリフィス8を含む第2油供給流路9により上記低
圧部に導かれる。
【0013】油分離器1は、図2にその詳細が示されて
おり、図8に示す油分離器とは、新たに環状板で形成し
た仕切り部10を設けた点を除き、他は実質的に同一で
あり、互いに対応する部分については、同一番号を付し
て説明を省略する。この板状の仕切り部10により、外
筒と内筒との間の空間は分割され、その内、仕切り部1
0より下方の空間は、油冷式圧縮機の低圧部に連通させ
て形成されているので、外筒11と内筒12との間の空
間の、仕切り部10により分割される空間は、その仕切
り部10の上方と下方とで差圧を生じる。この差圧によ
り側壁部16のウェットバンド19からの油の滴下が促
進される。即ち、重力の作用に加えて、側壁部16に上
記差圧が作用するため内筒12の油分離効率が向上す
る。
おり、図8に示す油分離器とは、新たに環状板で形成し
た仕切り部10を設けた点を除き、他は実質的に同一で
あり、互いに対応する部分については、同一番号を付し
て説明を省略する。この板状の仕切り部10により、外
筒と内筒との間の空間は分割され、その内、仕切り部1
0より下方の空間は、油冷式圧縮機の低圧部に連通させ
て形成されているので、外筒11と内筒12との間の空
間の、仕切り部10により分割される空間は、その仕切
り部10の上方と下方とで差圧を生じる。この差圧によ
り側壁部16のウェットバンド19からの油の滴下が促
進される。即ち、重力の作用に加えて、側壁部16に上
記差圧が作用するため内筒12の油分離効率が向上す
る。
【0014】図3は、第1、第2発明の別の実施形態に
係る油分離器1Aを示し、仕切り部10に代えて仕切り
部10Aを設けた点を除き、他は実質的に同一であり、
互いに対応する部分については同一番号を付して、説明
を省略する。この仕切り部10Aは、油分離機能を有す
る部材からなる内筒12の下部の外周部を厚くして環状
に形成したもので、この外周部と同一部材からなってい
る。そして、内筒12の内部空間、および仕切り部10
Aの上部空間と仕切り部10Aの下部空間との間の差圧
により仕切り部10Aからの油の滴下が促進されるよう
になっている。さらに、この油分離器1Aの場合は、実
質的に側壁部16の下部の容積、即ち図2におけるウェ
ットバンド19に対応する部分の容積が増大したことに
なり、この部分における油の保有量が増大し、かつ油が
滴下する源が仕切り部10Aの環状の底面20となり、
この源の部分の面積が増大することから、上記差圧によ
る作用に加えて、さらに一層油の滴下量が増大し、油分
離効率がより一層向上する。
係る油分離器1Aを示し、仕切り部10に代えて仕切り
部10Aを設けた点を除き、他は実質的に同一であり、
互いに対応する部分については同一番号を付して、説明
を省略する。この仕切り部10Aは、油分離機能を有す
る部材からなる内筒12の下部の外周部を厚くして環状
に形成したもので、この外周部と同一部材からなってい
る。そして、内筒12の内部空間、および仕切り部10
Aの上部空間と仕切り部10Aの下部空間との間の差圧
により仕切り部10Aからの油の滴下が促進されるよう
になっている。さらに、この油分離器1Aの場合は、実
質的に側壁部16の下部の容積、即ち図2におけるウェ
ットバンド19に対応する部分の容積が増大したことに
なり、この部分における油の保有量が増大し、かつ油が
滴下する源が仕切り部10Aの環状の底面20となり、
この源の部分の面積が増大することから、上記差圧によ
る作用に加えて、さらに一層油の滴下量が増大し、油分
離効率がより一層向上する。
【0015】なお、油分離器1,1Aの側壁部16は、
一層からなるものでも、二以上の層からなるものでもよ
く、油分離機能を有する限り、この構成は何ら限定され
るものではない。この点については、以下に示すものに
ついても同様である。なお、油分離器の1、1Aの底板
17は、図2、図3において、油を通さない部材からな
るものが示されているが、本発明において、実施の形態
はこれに限るものではなく、側壁部16同様、油分離機
能を有する部材により形成してもよい。また、側壁部1
6と底板17が油分離機能を有する部材により一体的に
形成してもよい。
一層からなるものでも、二以上の層からなるものでもよ
く、油分離機能を有する限り、この構成は何ら限定され
るものではない。この点については、以下に示すものに
ついても同様である。なお、油分離器の1、1Aの底板
17は、図2、図3において、油を通さない部材からな
るものが示されているが、本発明において、実施の形態
はこれに限るものではなく、側壁部16同様、油分離機
能を有する部材により形成してもよい。また、側壁部1
6と底板17が油分離機能を有する部材により一体的に
形成してもよい。
【0016】図4は、第1、第3発明に係る油分離器1
Bを示し、図2、3に示す油分離器1、1Aと共通する
部分については同一番号が付してある。図2、3に示す
油分離器1、1Aでは、内筒12の上方から油を伴った
圧縮ガスを流入させているのに対して、この油分離器1
Bでは、油を伴った圧縮ガスの流入口15を外筒11の
下部に設けて、内筒12の下方からこの油を伴った圧縮
ガスを流入させるように形成してある。そして、内筒1
2の下部にて、これと外筒11との間の空間を遮断する
ように底板21を設けてある。また、この底板21は、
内筒12の下部内方に突出させてある。さらに、仕切り
部10Bが外筒11と内筒12 との間の空間を上下に
2分するように配設してあり、仕切り部10Bの上下で
圧力差が生じるようにしてある。そして、仕切り部10
Bの上部の空間に連通するようにガス流出口13を設け
るとともに、仕切り部10Bの下部の油溜まり18に連
通するように油流出口14が設けてある。この油分離器
1Bにおいては、圧縮ガスから分離された油の大部分
は、仕切り部10Bの下方、即ち外筒11と内筒12と
の間に形成される空間22の下方の油溜まり18に溜ま
り、底板21のやや上方に設けた油流出口14から排出
される。なお、ウエットバンド19より、底板21の下
方の空間23に滴下して、若干量の油が外筒11の下部
に溜まってしまう場合もあり、このため、第2油流出口
24が設けられている。
Bを示し、図2、3に示す油分離器1、1Aと共通する
部分については同一番号が付してある。図2、3に示す
油分離器1、1Aでは、内筒12の上方から油を伴った
圧縮ガスを流入させているのに対して、この油分離器1
Bでは、油を伴った圧縮ガスの流入口15を外筒11の
下部に設けて、内筒12の下方からこの油を伴った圧縮
ガスを流入させるように形成してある。そして、内筒1
2の下部にて、これと外筒11との間の空間を遮断する
ように底板21を設けてある。また、この底板21は、
内筒12の下部内方に突出させてある。さらに、仕切り
部10Bが外筒11と内筒12 との間の空間を上下に
2分するように配設してあり、仕切り部10Bの上下で
圧力差が生じるようにしてある。そして、仕切り部10
Bの上部の空間に連通するようにガス流出口13を設け
るとともに、仕切り部10Bの下部の油溜まり18に連
通するように油流出口14が設けてある。この油分離器
1Bにおいては、圧縮ガスから分離された油の大部分
は、仕切り部10Bの下方、即ち外筒11と内筒12と
の間に形成される空間22の下方の油溜まり18に溜ま
り、底板21のやや上方に設けた油流出口14から排出
される。なお、ウエットバンド19より、底板21の下
方の空間23に滴下して、若干量の油が外筒11の下部
に溜まってしまう場合もあり、このため、第2油流出口
24が設けられている。
【0017】図5〜7は、第4発明に係る油分離器1C
−1Eを示し、上述した各実施形態に係る油分離器と互
いに共通する部分については、同一番号を付してある。
これらの油分離器1C−1Eでは、内筒12の内部の空
間を上下に2分するように仕切り部10C−10Eが設
けてあり、内筒12内の空間の上下、即ち仕切り部10
C−10Eの上下で圧力差が生じるようにしてある。ま
た、これらの油分離器1C−1Eでは、外筒11と内筒
12との間の空間に連通するように油を伴って圧縮機本
体の吐出口から吐出された圧縮ガスの流入口15が設け
てある。さらに、油分離器1C−1Eのいずれにおいて
も、外筒11、内筒12の下部に油溜まり18が形成さ
れる。
−1Eを示し、上述した各実施形態に係る油分離器と互
いに共通する部分については、同一番号を付してある。
これらの油分離器1C−1Eでは、内筒12の内部の空
間を上下に2分するように仕切り部10C−10Eが設
けてあり、内筒12内の空間の上下、即ち仕切り部10
C−10Eの上下で圧力差が生じるようにしてある。ま
た、これらの油分離器1C−1Eでは、外筒11と内筒
12との間の空間に連通するように油を伴って圧縮機本
体の吐出口から吐出された圧縮ガスの流入口15が設け
てある。さらに、油分離器1C−1Eのいずれにおいて
も、外筒11、内筒12の下部に油溜まり18が形成さ
れる。
【0018】これらの内、図5に示す油分離器1Cで
は、内筒12の上部にガス流出口13が設けてあり、内
筒12の下部に油流出口14が設けてある。図6に示す
油分離器1Dでは、内筒12の上部にガス流出口13を
設ける一方、油溜まり18内に下端部が浸かった状態に
配置した管31を内筒12の上部を貫通させて油流出口
14が設けてある。図7に示す油分離器1Eでは、仕切
り部10Eの上部空間32に上端部を開口させた管33
を内筒12の下部を貫通させてガス流出口13を設ける
一方、内筒12の下部に油流出口14が設けてある。な
お、油分離器1C−1Eにおいて、外筒11と内筒12
との間の空間、さらに詳しくは油溜まり18を除く空間
に流入口15が連通していれば、流入口15の位置は図
5−7に示す位置に何ら限定するものではない。
は、内筒12の上部にガス流出口13が設けてあり、内
筒12の下部に油流出口14が設けてある。図6に示す
油分離器1Dでは、内筒12の上部にガス流出口13を
設ける一方、油溜まり18内に下端部が浸かった状態に
配置した管31を内筒12の上部を貫通させて油流出口
14が設けてある。図7に示す油分離器1Eでは、仕切
り部10Eの上部空間32に上端部を開口させた管33
を内筒12の下部を貫通させてガス流出口13を設ける
一方、内筒12の下部に油流出口14が設けてある。な
お、油分離器1C−1Eにおいて、外筒11と内筒12
との間の空間、さらに詳しくは油溜まり18を除く空間
に流入口15が連通していれば、流入口15の位置は図
5−7に示す位置に何ら限定するものではない。
【0019】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、仕切り部を設けることにより、その上下の空
間で圧力差を生じさせるようにしてある故、油分離器の
サイズを大きくすることなく、油分離効率の向上が可能
という効果を奏する。
によれば、仕切り部を設けることにより、その上下の空
間で圧力差を生じさせるようにしてある故、油分離器の
サイズを大きくすることなく、油分離効率の向上が可能
という効果を奏する。
【図1】 第1、第2発明に係る油分離器を用いた油冷
式圧縮機の概略の構成を示す図である。
式圧縮機の概略の構成を示す図である。
【図2】 図1に示す油冷式圧縮機における油分離器の
断面図である。
断面図である。
【図3】 第1、第2発明の別の実施形態に係る油分離
器の断面図である。
器の断面図である。
【図4】 第1、第3発明に係る油分離器の断面図であ
る。
る。
【図5】 第4発明に係る油分離器の断面図である。
【図6】 第4発明の別の実施形態に係る油分離器の断
面図である。
面図である。
【図7】 第4発明の別の実施形態に係る油分離器の断
面図である。
面図である。
【図8】 従来の油分離器の断面図である。
1、1A−1E 油分離器 10、10A−1
0E 仕切り部 11 外筒 12 内筒 13 流出口(ガス用) 14 流出口(油
用) 15 流入口(ガス、油混合流体用)16 側壁部
0E 仕切り部 11 外筒 12 内筒 13 流出口(ガス用) 14 流出口(油
用) 15 流入口(ガス、油混合流体用)16 側壁部
Claims (4)
- 【請求項1】 外筒と、この外筒の内部に配置され、少
なくとも側壁部が油分離機能を有する部材からなる内筒
と、油冷式圧縮機本体の吐出口から吐出された油を伴っ
た圧縮ガスを上記内筒の内部に導く流体の流入口とを備
えるとともに、上記内筒と上記外筒との間の空間を上下
に仕切る仕切り部と、この仕切り部の上方の空間から油
分離された圧縮ガスを流出させるガス流出口と、この仕
切り部の下方の空間から圧縮ガスから分離させた油を圧
縮機の低圧部に向けて流出させる油流出口とを備えたこ
とを特徴とする油冷式圧縮機の油分離器。 - 【請求項2】 上記流入口が、圧縮ガスを上記内筒の上
部に流入させるものであることを特徴とする請求項1に
記載の油冷式圧縮機の油分離器。 - 【請求項3】 上記流入口が、圧縮ガスを上記内筒の下
部に流入させるものであることを特徴とする請求項1に
記載の油冷式圧縮機の油分離器。 - 【請求項4】 外筒と、この外筒の内部に配置され、少
なくとも側壁部が油分離機能を有する部材からなる内筒
と、油冷式圧縮機本体の吐出口から吐出された油を伴っ
た圧縮ガスを上記外筒と上記内筒との間の空間に導く流
体の流入口とを備えるとともに、上記内筒の内部の空間
を上下に仕切る仕切り部と、この仕切り部の上方の空間
から油分離された圧縮ガスを流出させるガス流出口と、
この仕切り部の下方の空間から圧縮ガスから分離させた
油を圧縮機の低圧部に向けて流出させる油流出口とを備
えたことを特徴とする油冷式圧縮機の油分離器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31602096A JPH10115293A (ja) | 1996-08-19 | 1996-11-27 | 油冷式圧縮機の油分離器 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-217152 | 1996-08-19 | ||
JP21715296 | 1996-08-19 | ||
JP31602096A JPH10115293A (ja) | 1996-08-19 | 1996-11-27 | 油冷式圧縮機の油分離器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10115293A true JPH10115293A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=26521849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31602096A Pending JPH10115293A (ja) | 1996-08-19 | 1996-11-27 | 油冷式圧縮機の油分離器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10115293A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003042088A (ja) * | 2001-03-26 | 2003-02-13 | Kobe Steel Ltd | 液量算出方法、液量算出装置、及びその液量算出装置を適用した油冷式圧縮機 |
-
1996
- 1996-11-27 JP JP31602096A patent/JPH10115293A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003042088A (ja) * | 2001-03-26 | 2003-02-13 | Kobe Steel Ltd | 液量算出方法、液量算出装置、及びその液量算出装置を適用した油冷式圧縮機 |
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