JPH10114992A - トイレット用噴霧装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トイレット内でトイレットペーパをウェット
にする設備を設け用便後の処理を清潔に衛生的にする。 【解決手段】 トイレット内設備の給水タンクを給水源
として配管２により接続されたトイレット用噴霧装置１
をトイレット内に設備し、ピストン１９を押し込んで本
体１１内の水をノズル２１のノズル孔２３から噴霧し、
用便前又は後でトイレットペーパをウェットにして処理
を清潔に衛生的にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、大小便用のトイ
レット内でトイレットペーパを湿潤させるトイレット用
噴霧装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般家庭用の大小便兼用型の洋式トイレ
ットあるいは和式トイレットでは、付帯設備として一般
に便器に汚物を流すための水タンクやトイレットペー
パ、タオル掛け、壁掛手洗器、上記水タンクの上部に設
けられる手洗器などが設けられる。この外にも水石けん
供給器などが公衆トイレなどでは設置されているが、一
般家庭では設けられていない場合が多い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、便所内で大
便を済ませた時お尻を乾燥したトイレットペーパ等で拭
き取っても仲々完全には拭き取れないことが多い。又特
に洋式トイレットでは清潔好きの人は仕様の際に便器に
肌が直接触れるため便器の表面をティッシュで拭く場合
もある。

【０００４】このような場合、乾燥したトイレットペー
パではその目的に適合せず、このため一部ではウェット
ティッシュを持ち歩く人もある。しかし、このような人
は多数ではなく、特に一般家庭では上記一般的習慣以上
の設備は施されないのが現状である。

【０００５】この発明は、以上のような従来の便所内に
おける不便さに留意して、トイレットペーパを湿潤し得
る簡易な装置を設置することにより上記のような不便さ
を解消することを課題とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決する手段として、トイレット内に設置され、専用の
給水用タンク、大小便用の便器に給水をするタンク、又
はこのタンクへ給水する給水源を共通水源としてそのい
ずれかから分岐配管される配管により給水されて水又は
温水を噴霧する噴霧器を備えて成るトイレット用噴霧装
置としたのである。

【０００７】このような噴霧装置をトイレット内に設
け、独立のタンク又は便器のタンク用、あるいはこのタ
ンクに給水をするための共通水源から給水される水を用
いてトイレット内での用便の前、又は後にトイレットペ
ーパを噴霧しウェットティッシュとすることにより用便
を完全に処理し、あるいは便器をきれいにする。

【０００８】

【実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図
面を参照して説明する。図１は実施形態のトイレット用
噴霧装置を備えたトイレット内の設備の外観斜視図を示
す。１はトイレット用噴霧装置、２は給水用の配管、３
は給水用タンク、４は洋式便器、５はトイレットペーパ
ホルダ、６はタオル掛けである。

【０００９】給水用タンク３は、主として便器４に汚物
を排水除去するためのものであり、周知の如く便器４と
一体形に、あるいは配管を介して接続されている。この
実施形態ではこの給水用タンク３内の水を給水源として
配管２によりトイレット用噴霧器１へ給水するように接
続されている。

【００１０】図２は、上記トイレット用噴霧器１の主要
断面図である。上記噴霧器１は、下端が漏斗状となった
本体１１に給水用配管２が接続され、本体１１内の余熱
室１１ａに上方から進退自在にピストン１２が挿通され
ている。本体１１内にはその下底付近に給水用配管２か
らの水の流入を制御するための弁１３と、ピストン１２
との間にばね１４とが設けられ、本体１１の壁にはヒー
タ１５が埋設されている。１６はパッキン、１７はパッ
キン押えである。

【００１１】ピストン１２の上部のピストンヘッド１８
はＬ字状に形成され、Ｌ字基部付近に押釦１９、先端付
近にはジョイント２０を介してノズル２１が取り付けら
れ、ピストン１２とピストンヘッド１８内を走行する流
路２２を介して送り出される流水をノズル孔２３から噴
出させるようにしている。ヒータ１５へは電気配線が接
続され、その配線上にパイロットランプ２４と、スイッ
チ２５が設けられている。

【００１２】図３に他の実施形態の噴霧装置の主要断面
図を示す。この実施形態では噴霧装置１は第１の実施形
態のものと全く同じであるが、給水源として専用のタン
ク７を備えている点が異なっている。タンク７はトイレ
ット内の側壁にビス止めされており、このタンク７から
給水用配管２により噴霧装置１へ接続されている。７ａ
は蓋であり、この蓋７を開放してタンク内に水を補給す
る。その他第１の実施形態と同じ部材には同じ符号を付
して説明を省略する。

【００１３】この発明の実施形態の噴霧装置は次のよう
にして用いられる。トイレット内で用便（大便）を済ま
せたのちトイレットペーパを使用の際に上記噴霧装置を
用いてその押釦１９を押してピストン１２を押込み本体
１１内の水を流路２２を通してノズル孔２３から噴霧さ
せ、これによりペーパをウェットティッシュのように水
分を噴霧してウェットな状態にして使用する。こうすれ
ば、お尻を拭き取る際により完全に拭き取ることがで
き、衛生的である。

【００１４】又、用便の前にやはりトイレットペーパを
ウェットにしそのウェットティッシュにより便座の周辺
を拭いて便座の汚れを落とすように用いてもよい。

【００１５】なお、上記実施形態ではトイレット内の給
水タンク（便座用、独立）を給水源として説明したが、
小便器、手洗器などの他のトイレット内設備への給水源
と同じ水道水を共通の給水源として用いてもよい。

【００１６】又、図２、図３に示すように、給水源から
の水は噴霧装置内にヒータ１５により加熱できるように
しておくと、冬期又は中間期に温水をトイレットペーパ
に噴霧できるから、使用し易くなる。

【００１７】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
噴霧装置はトイレット内に給水用タンク又はタンクへの
給水源からの水を給水源として給水され水又は温水を噴
霧する噴霧器を備えたものとしたから、トイレット内で
の用便の前後にトイレットペーパを水分の噴霧によりウ
ェットにしてウェットティッシュを常に使用できるよう
にして、トイレット内での用便の処理を完全にし、清潔
で衛生的な処理を可能にするという利点が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施形態の噴霧装置を備えたトイレット内の設
備を示す概略斜視図

【図２】実施形態の噴霧装置の主要断面図

【図３】他の実施形態の噴霧装置の主要断面図

【符号の説明】

１ トイレット用噴霧装置 ２ 配管 ３ 給水タンク ４ 便器 ５ トイレットペーパホルダ ６ タオル掛け ７ 給水タンク １１ 本体 １２ ピストン １３ 弁 １４ ばね １５ 加熱ヒータ １６ パッキン １７ パッキン押え １８ ピストンヘッド １９ 押金口 ２０ ジョイント ２１ ノズル ２２ 流路 ２３ ノズル孔 ２４ パイロットランプ ２５ スイッチ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 トイレット内に設置され、専用の給水用
   タンク、大小便用の便器に給水をするタンク、又はこの
   タンクへ給水する給水源を共通水源としてそのいずれか
   から分岐配管される配管により給水されて水又は温水を
   噴霧する噴霧器を備えて成るトイレット用噴霧装置。
2. 【請求項２】 前記温水を供給するための加熱ヒータを
   噴霧器本体の内部に備えたことを特徴とする請求項１に
   記載のトイレット用噴霧装置。