JPH10114878A - インクジェット記録用液 - Google Patents

インクジェット記録用液

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JPH10114878A
JPH10114878A JP26987296A JP26987296A JPH10114878A JP H10114878 A JPH10114878 A JP H10114878A JP 26987296 A JP26987296 A JP 26987296A JP 26987296 A JP26987296 A JP 26987296A JP H10114878 A JPH10114878 A JP H10114878A
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water
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JP26987296A
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Takamasa Ueda
隆正 上田
Tomoko Yamamoto
智子 山元
Hideo Yasutomi
英雄 保富
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性および耐光性に優れ、且つ温度の急変
に耐える保存安定性、印字ドット径のばらつきが少ない
インクジェット記録用インクを提供する。 【解決手段】 少なくとも水溶性染料、水溶性有機溶剤
および水を含み、一般式(A): 【化1】 で示される水溶性染料を0.1〜5重量%、NaOHと
NaHCO3およびNa247からなる群から選ばれる
少なくとも1種の化合物との混合物を0.01〜2.0重
量%含有するインクジェット記録用インク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
方式に使用するインクジェット記録用インクに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にインクジェット記録方式に使用す
るインクとしては、主に各種の水溶性染料を水または水
と各種有機溶剤からなる媒体に溶解させたものが知られ
ており、またカラー画像再現のためにイエロー、シア
ン、マゼンタおよびブラックの各色のインクが実用化さ
れている。このようなカラー画像再現に使用されるイン
クには、色再現性に優れていること、得られた画像が耐
水性や耐光性に優れていることが要求される。
【0003】しかし、従来の水溶性マゼンタ染料を用い
たマゼンタインクにおいては、マゼンタ色再現性に優れ
ているものでは耐水性や耐光性が不十分であったり、耐
水性や耐光性に優れたものでは色再現性が劣っていたり
して十分に満足できるものではなかった。更に、このよ
うなマゼンタインクには温度の急変に耐える保存安定
性、印字した際のドット径のばらつきが小さいことが要
求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は耐水性および
耐光性と色再現性が共に優れた、且つ温度の急変に耐え
る保存安定性が良好で、印字した際のドット径のばらつ
きの少ないインクジェット記録用インクを提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも水
溶性染料、水溶性有機溶剤および水を含むインクジェッ
ト記録用インクにおいて、一般式(A):
【化2】 〔式中、R1、R2およびR3は水素原子またはアルキル
基を示し、Xは置換または非置換のフェニレン基、置換
または非置換のジフェニレン基、置換または非置換のナ
フチレン基を表すか、または−NR3−X−R3N−が
1,4-ピペラジニレン基を表し、Mはアルカリ金属、四
級アンモニウムまたは水素原子を表し、nは1〜5の整
数、mは1〜5の整数を表し、lは5−mを表す。また
(R1)が同一アリール基に2個以上あるときは異なっ
た基または原子(例えば水素とメチル)を表してもよ
い〕で示される水溶性染料0.1〜5重量%、NaOH
とNaHCO3およびNa247からなる群から選ばれ
る少なくとも1種の化合物との混合物を0.01〜2.0
重量%とを含有することを特徴とするインクジェット記
録用インクに関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のインクに用いる色材(水
溶性染料)としては一般式(A)で示される反応性染料
を用いる。この染料をマゼンタ染料として使用すること
により、優れた耐光性および耐水性を得ることができ
る。この染料はインク中に0.1〜5重量%、好ましく
は1〜4重量%の範囲で含有される。この染料の含有量
が0.1重量%より少ないとインクの着色が不十分にな
り、5重量%より多くなると環境変化等の要因によりイ
ンク中の染料が析出しやすくなってインクの安定性が低
下する。なお、色調を調節するために必要であれば、そ
の他の水溶性染料(例えば酸性染料、直接染料、塩基性
染料、反応性染料、食用染料等)も、本発明の一般式
(A)で表される水溶性染料に対して50重量%以下の
範囲で用いてもよい。
【0007】本発明に好適な一般式(A)のマゼンタ染
料としてはつぎのものを例示することができる:
【0008】
【化3】
【0009】
【化4】
【0010】本発明のインクには、また、NaOHとN
aHCO3およびNa247からなる群から選ばれる少
なくとも1種の化合物との混合物を含有させる。これら
の添加により温度の急変に対するインクの安定性を向上
させたり、ドットばらつきを抑制したりすることができ
る。これらの添加量が少なすぎても多すぎても上記効果
が得られないため、上記化合物の添加量を0.01〜2.
0重量%好ましくは0.05〜1.0重量%にする必要が
ある。また混合物中のNaOHとNaHCO3等との重
量比は1:2〜1:5、好ましくは1:5〜1:30に
調整することが好ましい。
【0011】本発明のインクに用いる水溶性有機溶剤
は、好ましくは、水酸基数3の多価アルコール類、式: OH(CxH2xO)yH (式中、xおよびyは2≦xかつ2≦x×y≦6である
整数を示す)で示される(モノ、ジ、トリ)アルキレン
グリコール類、上記(モノ、ジ、トリ)アルキレングリ
コールの低級アルキルエーテルおよびこれらの混合物か
らなる群から選択される化合物を含む。
【0012】水酸基数3の多価アルコールとしてはグリ
セリン等が例示される。
【0013】(モノ、ジ、トリ)アルキレングリコール
としてはエチレングリコール、プロピレングリコール、
ブチレングリコール、ヘキシレングリコールなどのモノ
アルキレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコールなどのジアルキレングリコール、トリ
エチレングリコールなどのトリアルキレングリコールな
どが例示される。
【0014】(モノ、ジ、トリ)アルキレングリコール
の低級アルキルエーテルとしてはエチレングリコールメ
チルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、ジ
エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエー
テル、トリエチレングリコールブチルエーテル等が例示
される。
【0015】本発明のインクに用いる水溶性有機溶剤
は、好ましくは分子量150以上のポリアルキレングリ
コールを含有する。ポリアルキレングリコールとしては
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリテトラメチレングリコールおよびエチレンオキシド
とプロピレンオキシドの共重合体が好適に用いられる。
特に、分子量150〜600のポリエチレングリコール
が好適に用いられる。ポリアルキレングリコールはイン
ク全重量に対して2〜8重量%とすることが好ましい。
【0016】上述の多価アルコール、(モノ、ジ、ト
リ)アルキレングリコール、(モノ、ジ、トリ)アルキ
レングリコールの低級アルキルエーテルおよびポリアル
キレングリコールを添加することによって、インクの保
湿性が向上し、さらには粘度および表面張力の安定化に
も役に立つ。多価アルコール、(モノ、ジ、トリ)アル
キレングリコール、(モノ、ジ、トリ)アルキレングリ
コールの低級アルキルエーテルおよびポリアルキレング
リコールは、その合計量がインク全重量に対して10〜
30重量%、好ましくは13〜25重量%となるように
添加する。添加量が10重量%未満では上記効果を達成
することができず、30重量%を越えて添加すればイン
クの粘性が高くなりすぎ、インク飛翔応答性や補給性が
低下するとともに、定着速度も遅くなるため好ましくな
い。
【0017】本発明の水溶性染料の溶媒として、有機溶
媒とともに水を使用する。水の含有量は、インク中60
〜90重量%、好ましくは70〜90重量%の範囲であ
る。
【0018】本発明のインクジェット記録用インクに
は、上記成分の他に、インクの特性を向上させるため
に、以下の種々の補助材料を添加してもよい。インクの
乾燥性を高めてインクの定着性を向上させる場合には、
例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n-プ
ロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数
1〜5、好ましくは炭素数1〜3の脂肪族アルコールを
使用する。これらの脂肪族アルコールはインク中0.1
〜15重量%、好ましくは1〜6重量%含有させること
が好ましい。
【0019】また、インクのにじみを抑制すると共にイ
ンクジェット記録装置のノズルからの吐出性を安定させ
るため、インクに界面活性剤を加えて、その表面張力を
30〜50dyne/cm(液温25℃)になるように
調整することが好ましい。このような界面活性剤は、非
イオン系、アニオン系、カチオン系のいずれでもよいが
アニオン系やカチオン系の界面活性剤を加えた場合に
は、塩が析出しやすくなるため、好ましくは、非イオン
系界面活性剤を加えるようにする。非イオン系界面活性
剤の中でも、特にアセチレングリコールのエチレンオイ
サイド付加物がインクの温度変化に対する表面張力およ
び粘度の安定性向上の観点から好ましい。界面活性剤は
インク中に0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜2重
量%の範囲で含有させればよい。
【0020】インク中での結晶の析出の防止性を向上す
るために、インクに例えば、尿素、アミド、環式アミ
ド、アルカノールアミン等の両親媒性物質を添加するこ
とができる。特にトリエタノールアミン等のアルカノー
ルアミンが好ましい。両親媒性物質はインク中に0.0
1〜5重量%、好ましくは0.1〜2重量%含有させれ
ばよい。
【0021】またインクのノズル吐出口の目詰まり防止
性や温度および湿度の環境変化に対するインクの保存安
定性を向上させるためには、エチレンジアミンテトラ酢
酸のアルカリ金属塩を含有させればよい。エチレンジア
ミンテトラ酢酸のアルカリ金属塩としては、例えば、エ
チレンジアミンテトラ酢酸ジナトリウム塩、エチレンジ
アミンテトラ酢酸トリナトリウム塩、エチレンジアミン
テトラ酢酸テトラナトリウム塩等が挙げられ、特にエチ
レンジアミンテトラ酢酸テトラナトリウム塩が好まし
い。これらは少なすぎると添加による効果が不十分であ
り、多すぎても上記効果が低下するため、添加量はイン
ク中に0.01〜2重量%、好ましくは0.05〜1重量
%である。
【0022】更に上述した成分以外に必要に応じて公知
の添加剤を含有させてもよく、このような添加剤として
は、例えば防カビ剤、防腐剤、pH調整剤、キレート
剤、酸素吸収剤、防錆剤、消光剤等が挙げられる。
【0023】本発明のインクジェット記録用インクは、
インクジェット記録方式のプリンタであればどのような
種類のものであっても適用することができる。特にピエ
ゾ方式を用いたインクジェット記録装置において好適に
用いることができ、更にピエゾ方式でインクの飛翔電圧
を変化させることにより吐出するインク径(インク量)
を変化させて階調再現を行うインクジェット記録装置に
特に好適に用いることができる。
【0024】以下実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
【実施例】以下記載の実施例および比較例の成分を混合
し、十分に撹拌して溶解させた。得られた撹拌混合物を
濾過した後、真空状態で1時間静置して脱泡したインク
を調製した。
【0025】実施例 1 組成 組成比(重量%) 水 71.9 ジエチレングリコール 12.0 トリエチレングリコール 4.0 ポリエチレングリコール(#400) 6.0 水溶性染料:化合物(3)においてM=Na 2.6 界面活性剤「オルフィン-E1010」(日信化学工業社製) 0.8 トリエタノールアミン 0.2 NaHCO3/NaOH(19:1) 0.2 エチレンジアミンテトラ酢酸テトラナトリウム 0.2 防カビ剤:1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.1 エタノール 2.0
【0026】実施例 2 組成 組成比(重量%) 水 75.6 ジエチレングリコール 10.0 トリエチレングリコールブチルエーテル 7.0 ポリエチレングリコール(#300) 4.5 水溶性染料:化合物(3)においてM=Na 1.5 界面活性剤「オルフィン-E1010」(日信化学工業社製) 0.8 トリエタノールアミン 0.2 NaHCO3/NaOH(19:1) 0.1 エチレンジアミンテトラ酢酸テトラナトリウム 0.2 防カビ剤:1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.1
【0027】実施例 3 組成 組成比(重量%) 水 72.0 ジエチレングリコール 12.0 トリエチレングリコールブチルエーテル 6.5 ポリエチレングリコール(#400) 4.0 水溶性染料:化合物(3)においてM=Na 2.5 界面活性剤「オルフィン-E1010」(日信化学工業社製) 1.5 トリエタノールアミン 0.2 Na247/NaOH(19:1) 1.0 エチレンジアミンテトラ酢酸テトラナトリウム 0.2 防カビ剤:1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.1
【0028】実施例 4 組成 組成比(重量%) 水 72.5 ジエチレングリコール 10.0 トリエチレングリコールブチルエーテル 7.0 ポリエチレングリコール(#400) 4.5 水溶性染料:化合物(3)においてM=Na 4.5 界面活性剤「オルフィン-E1010」(日信化学工業社製) 0.8 トリエタノールアミン 0.2 NaHCO3/NaOH(19:1) 0.2 エチレンジアミンテトラ酢酸テトラナトリウム 0.2 防カビ剤:1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.1
【0029】実施例 5 組成 組成比(重量%) 水 73.1 ジエチレングリコール 10.0 トリエチレングリコール 7.0 ポリエチレングリコール(#300) 4.5 水溶性染料:化合物(5)においてM=Na 2.5 界面活性剤「オルフィン-E1004」(日信化学工業社製) 1.2 トリエタノールアミン 0.2 NaHCO3/NaOH(19:1) 0.2 エチレンジアミンテトラ酢酸テトラナトリウム 0.2 防カビ剤:1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.1 イソプロピルアルコール 1.0
【0030】実施例 6 組成 組成比(重量%) 水 72.8 ジエチレングリコール 10.0 トリエチレングリコールブチルエーテル 7.0 ポリエチレングリコール(#300) 4.2 水溶性染料:化合物(3)においてM=Na 2.5 界面活性剤「オルフィン-E1010」(日信化学工業社製) 0.8 トリエタノールアミン 0.2 Na247/NaOH(19:1) 0.2 エチレンジアミンテトラ酢酸テトラナトリウム 0.2 防カビ剤:1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.1 エタノール 1.0 イソプロピルアルコール 1.0
【0031】実施例 7 組成 組成比(重量%) 水 81.5 ジエチレングリコール 10.0 ポリエチレングリコール(#400) 4.5 水溶性染料:化合物(3)においてM=Na 2.5 界面活性剤「ホ゜リエーテル変成シリコーンオイルTSF4452」 (東芝シリコーン社製) 0.8 トリエタノールアミン 0.2 NaHCO3/NaOH(19:1) 0.2 グルコン酸ナトリウム 0.2 防カビ剤:1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.1
【0032】比較例 1 組成 組成比(重量%) 水 72.5 ジエチレングリコール 10.0 トリエチレングリコールブチルエーテル 7.0 ポリエチレングリコール(#400) 4.5 酸性染料C.I.45100 2.5 界面活性剤「オルフィン-E1010」(日信化学工業社製) 0.8 トリエタノールアミン 0.2 NaHCO3/NaOH(19:1) 0.2 エチレンジアミンテトラ酢酸テトラナトリウム 0.2 防カビ剤:1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.1 エタノール 2.0
【0033】比較例 2 組成 組成比(重量%) 水 72.4 ジエチレングリコール 10.0 トリエチレングリコール 7.0 ポリエチレングリコール(#400) 4.5 直接染料C.I.Direct Red227 2.6 界面活性剤「オルフィン-E1010」(日信化学工業社製) 0.8 トリエタノールアミン 0.2 NaHCO3/NaOH(19:1) 0.2 エチレンジアミンテトラ酢酸テトラナトリウム 0.2 防カビ剤:1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.1 エタノール 2.0
【0034】比較例 3 組成 組成比(重量%) 水 74.7 ジエチレングリコール 10.0 トリエチレングリコールブチルエーテル 7.0 ポリエチレングリコール(#400) 4.5 水溶性染料:化合物(3)においてM=Na 2.5 界面活性剤「ホ゜リエーテル変成シリコーンオイルTSF4452」 (東芝シリコーン社製) 0.8 トリエタノールアミン 0.2 グルコン酸ナトリウム 0.2 防カビ剤:1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.1
【0035】比較例 4 組成 組成比(重量%) 水 71.5 ジエチレングリコール 10.0 トリエチレングリコールブチルエーテル 7.0 ポリエチレングリコール(#400) 4.5 水溶性染料:化合物(3)においてM=Na 2.5 界面活性剤「ホ゜リエーテル変成シリコーンオイルTSF4452」 (東芝シリコーン社製) 0.8 トリエタノールアミン 0.2 NaHCO3/NaOH(19:1) 3.0 グルコン酸ナトリウム 0.2 防カビ剤:1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.3
【0036】得られた実施例及び比較例のインクの25
℃における表面張力、粘度およびpH、サーマルショッ
クに対する保存性、ドット径ばらつきおよび印刷後のイ
ンクの耐水性および耐光性を調べた。測定方法は以下の
通りである:
【0037】1)サーマルショックに対する保存性 ポリエチレンボトル内で25℃にて保存しているインク
を−20℃および50℃の各温度で1時間ずつ保持した
のち25℃に戻す、これを一日3回、1週間繰り返して
サーマルショックを与えた。ショックの前後で粘度(2
5℃)を測定し、その変化率によりインクの性能を以下
のようにランク付した。 〇:変化率5%以下、 △:変化率10%以下(実用上は問題が無い)、 ×:変化率10%以上(使用できない)
【0038】2)耐水性 エプソン社製インクジェットプリンターMJ-500の
インクカートリッジにインクを充填し、エプソン社製S
F紙に印字した。印字は5×5mm面積に色ベタ印字
し、24時間自然乾燥後、純水中に10分間浸した。取
り出した後更に自然乾燥して、試験前後の濃度変化率を
サクラデンシトメーターPDA65を用いて測定算出し
た。変化率によるインクの評価基準は1)と同じであ
る。
【0039】3)耐光性 印字物をASTM D795(アメリカ材料試験法)に
規定した太陽灯下に200時間照射し、照射前後の印字
物の濃度変化を測定した。濃度の変化率による評価基準
は1)と同じである。
【0040】4)ドット径ばらつき エプソン社製インクジェットプリンターMJ-500の
カートリッジにインクを充填し、エプソン社製SF紙に
100ドット印字した。印字されたドットの径を画像処
理装置「ルーゼックス5000Xシステム」(ニレコ社
製)により測定し、そのばらつきを評価した。測定は2
5℃、65%RHの条件で行った。インクの性能をドッ
ト径の変化率により以下のようにランク付した: 〇:ドット径変化率5%以下、 △:ドット径変化率10%以下(実用上は問題が無
い)、 ×:ドット変化率10%以上(使用できない)。
【0041】5)温度依存性 インクの5℃から35℃まで変化したときの表面張力お
よび粘度の変化の程度。インクの温度依存性を表面張力
および粘度の変化率により1)と同様にランク付した。
結果を表1および表2に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明のインクは、急激な温度変化に対
する保存安定性が良好であり、印字の耐水性および耐光
性が優れたいる。また、印字した際のドット径のばらつ
きが小さく、且つインクが通常使用される温度である5
℃〜35℃の間で物性がほとんど変わらないため、極め
て品質の高い印刷が可能である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも水溶性染料、水溶性有機溶剤
    および水を含むインクジェット記録用インクにおいて、
    一般式(A): 【化1】 〔式中、R1、R2およびR3は水素原子またはアルキル
    基を示し、Xは置換または非置換のフェニレン基、置換
    または非置換のジフェニレン基、置換または非置換のナ
    フチレン基を表すか、または−NR3−X−R3N−が
    1,4-ピペラジニレン基を表し、Mはアルカリ金属、四
    級アンモニウムまたは水素原子を表し、nは1〜5の整
    数を、mは1〜5の整数を表し、lは5−mを表す〕で
    示される水溶性染料を0.1〜5重量%、NaOHとN
    aHCO3およびNa247からなる群から選ばれる少
    なくとも1種化合物との混合物を0.01〜2.0重量%
    含有することを特徴とするインクジェット記録用イン
    ク。
  2. 【請求項2】 水溶性有機溶剤が、水酸基数3の多価ア
    ルコール類、式: HO(Cx2xO)yH (式中、xおよびyは2≦xかつ2≦x×y≦6である
    整数である)で示される(モノ、ジ、トリ)アルキレン
    グリコール類、上記(モノ、ジ、トリ)アルキレングリ
    コールの低級アルキルエーテル類およびこれらの混合物
    からなる群から選択される化合物を含む、請求項1記載
    のインクジェット記録用インク。
  3. 【請求項3】 水溶性有機溶媒が、分子量150〜60
    0のポリアルキレングリコールをインク全重量中2〜8
    重量%含有する請求項1または2記載のインクジェット
    記録用インク。
  4. 【請求項4】 上記多価アルコール、(モノ、ジ、ト
    リ)アルキレングリコール、(モノ、ジ、トリ)アルキ
    レングリコール低級アルキルエーテルおよびポリアルキ
    レングリコールの総含有量がインク全重量に対して10
    〜30重量%である請求項2または3記載のインクジェ
    ット記録用インク。
  5. 【請求項5】 更に炭素数1〜5の脂肪族アルコールを
    インク全重量に対して0.1〜15重量%含有する請求
    項1または4記載のインクジェット記録用インク。
  6. 【請求項6】 更にアルカノールアミンをインク全重量
    に対して0.01〜5重量%含有する請求項1、4また
    は5記載のインクジェット記録用インク。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100505656B1 (ko) * 2002-12-10 2005-08-04 삼성전자주식회사 스토리지 전극과의 접촉 면적을 보다 확보하기 위해서비트 라인 방향으로 확장된 콘택체를 포함하는 반도체소자 제조 방법
US8277549B2 (en) 2008-10-29 2012-10-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Water-based ink for ink-jet recording, ink set for ink-jet recording, ink-jet recording apparatus, method of ink-jet recording, color change inhibitor, and method of suppressing color change

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100505656B1 (ko) * 2002-12-10 2005-08-04 삼성전자주식회사 스토리지 전극과의 접촉 면적을 보다 확보하기 위해서비트 라인 방향으로 확장된 콘택체를 포함하는 반도체소자 제조 방법
US8277549B2 (en) 2008-10-29 2012-10-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Water-based ink for ink-jet recording, ink set for ink-jet recording, ink-jet recording apparatus, method of ink-jet recording, color change inhibitor, and method of suppressing color change

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