JPH10114555A - 低発熱水硬性材料及びその製造方法 - Google Patents

低発熱水硬性材料及びその製造方法

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JPH10114555A
JPH10114555A JP8287428A JP28742896A JPH10114555A JP H10114555 A JPH10114555 A JP H10114555A JP 8287428 A JP8287428 A JP 8287428A JP 28742896 A JP28742896 A JP 28742896A JP H10114555 A JPH10114555 A JP H10114555A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃コンクリート中、特に微粒物の利用価値を
高め、これを多量に再利用して資源の有効利用を図ると
共に、強度特性を損うことなく、微粒物を多量に活用す
ることにより、水和反応による発熱の低減を可能とした
ペースト材、モルタル材、コンクリート材として良好な
特性を有する低発熱水硬性材料及びその製造方法を提供
する。 【解決手段】 コンクリート廃材を再生処理する際に発
生する微粒物を調製した廃コンクリート微粉末及び高炉
スラグ微粉末を主要構成材料とし、セメント微粉末及び
石膏の少なくとも一種を含んでなる水硬性材料におい
て、該水硬性材料の粉末度をブレーン値8500cm2/g
以上としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリート廃
材を再生処理する際に発生する微粒物を有効活用した低
発熱水硬性材料及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート構造物を解体する際
に発生するコンクリート廃材は、その一部が再生路盤
材、または再生粗骨材として再生されているが、大半は
廃棄処分されている。特に廃材の再生処理においては、
コンクリート塊の破砕、及び磨砕処理を伴うため、多量
の廃コンクリート微粒物が発生するが、この微粒物につ
いては、格別の用途もなく、埋立て等の廃棄処分にされ
ることが殆どである。しかしながら、今後さらに再生処
理量の増加、あるいは再生処理の高度化が進み、今以上
の廃コンクリート微粒物が多量に発生することが予測さ
れ、廃棄処分場が枯渇する近年では、その処分が大きな
社会問題となっている。
【0003】このような中にあって、廃コンクリート微
粒物の再利用法の一つとして、高炉スラグ、石膏、セメ
ント等からなる混合材を添加した水硬性材料としての再
利用方法(特開昭62−158146号、特開昭63−
2842号)が提案されている。しかしながら、これら
は水和硬化後の強度が低く、また、硬化に多くの時間を
要するため、その用途が限定されるという欠点がある。
さらに、水和硬化後の強度を増加させるためには、スラ
グ等の混合材の添加量を著しく増加する必要があり、こ
のため、廃コンクリート微粉の使用量は20〜50重量
部に過ぎず、廃コンクリート微粉の大量利用には至って
いないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述の欠
点を解消し、廃コンクリート中、特に微粒物の利用価値
を高め、これを多量に再利用して資源の有効利用を図る
と共に、強度特性を損うことなく、微粒物を多量に活用
することにより、水和反応による発熱の低減を可能とし
たペースト材、モルタル材、コンクリート材として良好
な特性を有する低発熱水硬性材料及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明の低発熱水硬性材料によれば、コンクリ
ート廃材を再生処理する際に発生する微粒物を調製した
廃コンクリート微粉末及び高炉スラグ微粉末を主要構成
材料とし、セメント微粉末及び石膏の少なくとも一種を
含んでなる水硬性材料において、該水硬性材料の粉末度
をブレーン値8500cm2/g 以上としたこと(請求項
1)、及び、廃コンクリート微粉末の粉末度をブレーン
値5000cm2/g 以上、高炉スラグ微粉末の粉末度をブ
レーン値10000cm2/g 以上としたこと(請求項
2)、を特徴とする。
【0006】また、この発明の低発熱水硬性材料によれ
ば、コンクリート廃材を再生処理する際に発生する微粒
物を調製した廃コンクリート微粉末及び高炉スラグ微粉
末を主要構成材料とし、セメント微粉末及び石膏の少な
くとも一種を含んでなる水硬性材料において、廃コンク
リート微粉末の含有量を60〜80重量%としたこと
(請求項3)、廃コンクリート微粉末の粉末度をブレー
ン値5000cm2/g 以上としたこと(請求項4)、高炉
スラグ微粉末、及びセメント微粉末の粉末度をブレーン
値10000cm2/g 以上としたこと(請求項5)、混合
した水硬性材料の粉末度をブレーン値8500cm2/g 以
上としたこと(請求項6)、高炉スラグ微粉末が14〜
38重量%、セメント微粉末が1〜12重量%であるこ
と(請求項7)、高炉スラグ微粉末が14〜38重量
%、無水換算による石膏が2〜6重量%であること(請
求項8)、高炉スラグ微粉末の30重量%以下の量と置
換されてセメント微粉末を含んでなること(請求項
9)、を特徴とする。
【0007】さらに、この発明の低発熱水硬性材料の製
造方法によれば、コンクリート廃材を再生処理する際に
発生する微粒物を粉砕してブレーン値5000cm2/g 以
上とした廃コンクリート微粉末60〜80重量%に高炉
スラグ微粉末と共に、セメント微粉末及び石膏の少なく
とも一種を混合すること(請求項10)、高炉スラグ及
びセメントを粉砕した後、遠心式風力分級手段により分
級し、粉末度10000cm2/g (ブレーン値)以上の微
粉末として混合すること(請求項11)、を特徴とす
る。以下、この発明を詳しく説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明は、コンクリート廃材を
再生処理する際に発生する微粒物を大量使用することを
第一の特徴とし、しかも大量使用することで水和反応に
よる発熱の低減が可能となることを見出し、この発明を
完成したものである。すなわち、コンクリート廃材を再
生処理する際に発生する微粒物を調製した廃コンクリー
ト微粉末と高炉スラグ微粉末を主要構成材料とし、助材
としてセメント微粉末及び石膏の少なくとも一種を加え
た水硬性材料から主として構成される。
【0009】前記微粒物は、コンクリート構造物を解体
する際に発生する粒径が2.5mm以下の微粒物、または
コンクリート廃材を再生するために破砕、磨砕処理する
際に発生する粒径が2.5mm以下の微粒物であり、通常
は、砂利等の骨材を分離して取り出した残物として得ら
れるもので、セメントの水和生成物であるカルシウムシ
リケート水和物(C-S-H)、モノサルフェート、水酸化
カルシウム、及び炭酸カルシウムや若干の未水和セメン
ト粒子と骨材粉等からなる。
【0010】この発明は、前記微粒物を乾燥、粉砕等に
より調製して使用する。すなわち、微粒物を100〜1
50℃で乾燥した後、粉末度5000cm2/g (ブレーン
比表面積値、以下、ブレーン値)以上に粉砕して使用す
る。粉砕手段としては、ボールミル、ローラーミル、デ
ィスクミル等、各種の粉砕手段を用いることができる。
前述したように微粒物は、セメントの水和生成物や未水
和セメント粒子を含むものであるが、粉末度を5000
cm2/g 以上とすることにより、未水和セメント粒子面の
出現による水硬性の増加、また、水和組織の破壊が起こ
ることで加水混練後の流動性を向上することができる。
粉末度が5000cm2/g を下回ると、加水混練後の流動
性が低下すると共に、硬化体の強度が低くなり好ましく
ない。通常は、7000cm2/g 〜10000cm2/g の範
囲とすることがより好ましい。
【0011】このように調製して得た廃コンクリート微
粉末の配合量は、後述する高炉スラグ微粉末や石膏等の
他の材料を含めたこの発明の低発熱水硬性材料中、60
〜80重量%の範囲とする。これが60重量%より少な
いと、硬化後の強度は増加するが、この発明の目的とす
るコンクリート廃材の大量使用にそぐわなくなり、しか
も高炉スラグ等の他の材料の配合比が増加し、反応熱量
が上昇するため低発熱性の点で好ましくない。また、8
0重量%を越えると、硬化後の強度が著しく低下するた
め好ましくない。
【0012】次に、高炉スラグ微粉末は、前記廃コンク
リート微粉末と共にこの発明の主要構成材料とするする
ものであり、高炉スラグを100〜150℃で乾燥後、
粉砕、及び分級により粉末度10000cm2/g 以上、好
ましくは15000cm2/g 〜25000cm2/g として使
用する。すなわち、高炉スラグは、潜在水硬性を有する
材料ではあるものの、硬化反応の反応速度は遅く、また
硬化するにはアルカリ刺激剤を多量に必要とするが、こ
の発明は高炉スラグを粉末度10000cm2/g以上に微
粉化し、高炉スラグの反応性を高めることにより硬化速
度、及び硬化後の強度を高めることができ、前記廃コン
クリート微粉を60〜80重量%配合することを可能と
し、同時に水和反応による発熱を低減することを可能と
する。高炉スラグの粉末度が10000cm2/g を下回る
と、加水混練後の硬化体の強度が低くなり好ましくな
い。また、25000cm2/g を越えても前記効果以上に
粉砕、分級に要するコストが上昇し好ましくない。
【0013】高炉スラグの粉砕手段としては、ボールミ
ル、竪型ミル等の各種の粉砕手段を用いることが可能で
あり、粉砕した高炉スラグの分級手段としては、大量処
理が可能で高粉末度が得られる遠心式風力分級手段が好
ましい。遠心式風力分級手段としては、CLASIEL (秩父
小野田社製)、ターボクラッシファイヤー(日清エンジ
ニアリング社製)等の高性能分級機のほか、O−SEP
A(秩父小野田社製)、ミクロプレックス(アルピネ社
製)等各種の汎用分級機が使用できるもので、比較的精
密な分級が可能であれば、特に制限されるものではな
い。
【0014】低発熱水硬性材料中の高炉スラグ微粉末の
配合量は、14〜38重量%の範囲とする。これが38
重量%を越えると、硬化後の強度は増加するが、廃コン
クリート微粉の配合量を増大させることができなくなる
ほか、反応熱量が上昇するため好ましくない。また、1
4重量%未満の場合、硬化後の強度が著しく低下するた
め好ましくない。
【0015】この発明の低発熱水硬性材料は、前記廃コ
ンクリート微粉末及び高炉スラグ微粉末からなる主要構
成材料に、助材としてセメント微粉末及び石膏の少なく
とも一種を配合して構成する。セメント微粉末及び石膏
を配合することにより、高炉スラグの反応刺激剤、ま
た、硬化初期の空隙充填材として作用し、初期強度の増
加、乾燥収縮の低減を計ることができる。これらのセメ
ント微粉末及び石膏は、それぞれ単独での使用、または
併用も可能である。
【0016】セメントとしては、普通ポルトランドセメ
ント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランド
セメント等の他、混合セメントや都市ゴミ灰を主原料と
したセメント等、各種のセメントを使用することができ
るが、この発明に用いるセメントは、粉砕、及び分級に
より粉末度10000cm2/g 以上としたものが好まし
い。セメントの粉末度を10000cm2/g 以上とするこ
とにより、高炉スラグの刺激剤としての効果が向上し、
硬化時間の短縮、及び初期強度を増加することができ
る。また、粉末度が25000cm2/g を越えると、高炉
スラグの場合と同様にコストが上昇し好ましくない。低
発熱水硬性材料中のセメントの配合量は、1〜12重量
%程度であることが好ましい。セメントの配合量が12
重量%を越えると、反応熱量が上昇するため好ましくな
い。廃コンクリートが比較的若材齢で、水酸化カルシウ
ムの含有量が高い場合、また、助材として石膏を配合し
た場合は、セメントは必ずしも配合しなくても良い。
尚、セメントの粉砕、分級手段としては、前記高炉スラ
グの場合と同様な手段が適用できる。
【0017】石膏としては、無水石膏、二水石膏、半水
石膏等を用いることができる。本発明に用いる石膏は、
乾燥の後、粉砕し粉末度2000〜7000cm2/g とす
ることが好ましい。粉砕の手段としては、縦型ミルやボ
ールミルが好ましく、二水石膏に関しては、乾燥、及び
粉砕において60℃以下で行うことが好ましい。また、
石膏の粉砕は、廃コンクリート微粒物と共に混合粉砕す
ることが可能であり、この場合は、混合粉砕後の粉末度
を5000cm2/g 以上とする。低発熱水硬性材料中の石
膏の配合量は、無水換算による石膏量として2〜6重量
%であることが好ましい。これが6重量%を越えると、
膨張量が大きく硬化後の強度低下を引き起こすため好ま
しくない。石膏は、前記セメントと共に使用することが
できるが、この場合のセメント量は、前記高炉スラグ微
粉末の30重量%以下の量と置換されて使用することが
好ましい。また、助材として前記セメントを配合した場
合は、石膏は必ずしも配合しなくても良い。
【0018】以上説明したように、この発明の低発熱水
硬性材料は、廃コンクリート微粉末及び高炉スラグ微粉
末を主要構成材料とし、助材としてセメント微粉末及び
石膏の少なくとも一種を配合してなるものであるが、さ
らに、5μ以下の微粉フライアッシュやシリカフラワー
の少なくとも一種以上を配合することにより、中期から
長期の強度増進をすることが出来る。尚、各材料は、粉
末度をそれぞれ調整して配合するが、これら材料の混合
後の粉末度は、ブレーン値で8500cm2/g 以上とする
ことが強度発現性の上で好ましい。また、混合は、均一
な混合が可能であれば、特に制限されるものではない。
さらに、廃コンクリート微粒物、高炉スラグ、及びセメ
ントは、各材料の被粉砕性が異なり、任意の粉末度に設
定するためにそれぞれ別粉砕することが望ましい。
【0019】この発明の低発熱水硬性材料は、水を任意
の添加量で混練し、養生することで強度を発現する。従
って、この発明の低発熱水硬性材料は一般のセメントと
同様に、砂、砂利等のほか、各種混和剤(材)を加え、
或いは加えることなく、ペースト材、モルタル材、コン
クリート材として用いることができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げてこの発明を更に詳細に
説明するが、この発明はこれに限定されるものではな
い。尚、以下に示す配合比%等はすべて重量%である。
【0021】(実施例1)この発明の低発熱水硬性材料
における高炉スラグの粉末度と強度発現の関係を明らか
にするために、表1に示す配合についてJIS R 5201 に
従いモルタル強度試験を行った。試験に用いた廃コンク
リート微粉末は、無水石膏と共に混合粉砕し粉末度を6
400〜6700cm2/g としたものである。また、高炉
スラグ微粉末、及び普通ポルトランドセメント微粉末は
それぞれ粉砕の後、CLASIEL (秩父小野田社製分級機)
を用いて分級し、調製した。圧縮強度の測定結果を表2
に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】表2に示すように、廃コンクリート微粉末
の添加量にかかわらず、配合した水硬性材料の粉末度を
8500cm2/g 以上(高炉スラグの粉末度10000cm
2/g以上)とすることで、初期強度を高くすることがで
き、同時に、凝結試験における始発、及び終結を比較し
た場合、明らかに短いことがわかる。また、28日材齢
における強度において、高炉スラグの粉末度を1000
0cm2/g 以上、廃コンクリート微粉末60%の水準は、
210MPa以上の強度を有しており、これはフライア
ッシュセメントC種に相当する強度を示し、早期の強度
発現と高強度を有することがわかる。
【0025】(実施例2)この発明の低発熱水硬性材料
における高炉スラグ微粉末、及びセメント微粉末添加量
と水和熱の関係を明らかにするために、前記表1に示す
配合で水和熱試験を行った。水和熱試験はJIS R
5203「セメントの水和熱測定方法」により行った。
結果を表2に併せて示すように、この発明は、水和熱の
低減された材料であることがわかる。尚、参考までに図
1に市販されている従来の低発熱セメントとこの発明の
低発熱水硬性材料(本材料)の水和熱と圧縮強度の関係
を示す。図1において、従来の低発熱セメントは、中庸
熱や高ビーライト系の低発熱セメント、また、高炉スラ
グやフライアッシュを混合した二成分及び三成分系の低
発熱混合セメントの水和熱分布を示すものである。
【0026】
【発明の効果】この発明によって、埋立処分されている
廃コンクート微粉を、低発熱水硬性材料として強度特性
を損うことなく、大量に処理することが可能となり、資
源の有効活用、並びに埋立地枯渇の解消に大きく貢献す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の低発熱セメントとこの発明の低発熱水硬
性材料の水和熱と圧縮強度の関係を示す図である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート廃材を再生処理する際に発
    生する微粒物を調製した廃コンクリート微粉末及び高炉
    スラグ微粉末を主要構成材料とし、セメント微粉末及び
    石膏の少なくとも一種を含んでなる水硬性材料におい
    て、該水硬性材料の粉末度をブレーン値8500cm2/g
    以上としたことを特徴とする低発熱水硬性材料。
  2. 【請求項2】 廃コンクリート微粉末の粉末度をブレー
    ン値5000cm2/g以上、高炉スラグ微粉末の粉末度を
    ブレーン値10000cm2/g 以上としたことを特徴とす
    る請求項1記載の低発熱水硬性材料。
  3. 【請求項3】 コンクリート廃材を再生処理する際に発
    生する微粒物を調製した廃コンクリート微粉末及び高炉
    スラグ微粉末を主要構成材料とし、セメント微粉末及び
    石膏の少なくとも一種を含んでなる水硬性材料におい
    て、廃コンクリート微粉末の含有量を60〜80重量%
    としたことを特徴とする低発熱水硬性材料。
  4. 【請求項4】 廃コンクリート微粉末の粉末度をブレー
    ン値5000cm2/g以上としたことを特徴とする請求項
    3記載の低発熱水硬性材料。
  5. 【請求項5】 高炉スラグ微粉末及びセメント微粉末の
    粉末度をブレーン値10000cm2/g 以上としたことを
    特徴とする請求項3若しくは4記載の低発熱水硬性材
    料。
  6. 【請求項6】 混合した水硬性材料の粉末度をブレーン
    値8500cm2/g 以上としたことを特徴とする請求項3
    〜5いずれか記載の低発熱水硬性材料。
  7. 【請求項7】 高炉スラグ微粉末が14〜38重量%、
    セメント微粉末が1〜12重量%であることを特徴とす
    る請求項3〜6いずれか記載の低発熱水硬性材料。
  8. 【請求項8】 高炉スラグ微粉末が14〜38重量%、
    無水換算による石膏が2〜6重量%であることを特徴と
    する請求項3〜6いずれか記載の低発熱水硬性材料。
  9. 【請求項9】 高炉スラグ微粉末の30重量%以下の量
    と置換されてセメント微粉末を含んでなることを特徴と
    する請求項8記載の低発熱水硬性材料。
  10. 【請求項10】 コンクリート廃材を再生処理する際に
    発生する微粒物を粉砕してブレーン値5000cm2/g 以
    上とした廃コンクリート微粉末60〜80重量%に高炉
    スラグ微粉末と共に、セメント微粉末及び石膏の少なく
    とも一種を混合することを特徴とする低発熱水硬性材料
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 高炉スラグ及びセメントを粉砕した
    後、遠心式風力分級手段により分級し、粉末度1000
    0cm2/g (ブレーン値)以上の微粉末として混合するこ
    とを特徴とする請求項10記載の低発熱水硬性材料の製
    造方法。
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