JPH101139A - 連結容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、一度に飲用する薬を夫々の容
器に収納して連結させるものであり、更に、所定の時間
に所定の薬を取りだし飲用することのできる識別手段を
備えた連結容器を提供するものである。 【構成】本発明の構成は、複数の函状の容器であって、
容器の一側面へ連結用凹部を形成すると共に、一側面と
対峙する他側面へ連結用凸部を形成したものであり、更
に、容器の一側面と隣合う側面へ連結用凹部を形成する
と共に、他の二つの側面へ連結用凸部を形成したもので
あり、加えて、連結用凹部は凹部上面と凹部背面と凹部
側面とを備えると共に、連結用凸部は凸部上面と凸部頂
面と凸部側面とを備えたものであり、更には、容器に識
別手段を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、主として、複数の携帯
可能な容器を連結させる連結容器に関するもので、詳細
には、特に、定期的に飲用する薬等に用いると好適な容
器に関するものである。

【０００２】

【従来技術】従来、大病を患った場合や、大怪我等をし
た場合、朝、昼、晩の食後等に定期的に多種類の薬を飲
用することは多数の人々が経験しているものである。

【０００３】近年の病院では、樹脂製のシートに多数の
凹陥部を形成し、該凹陥部に錠剤やカプセルを一つ宛収
納し、樹脂製のシートとアルミ箔とを積層したプレスス
ルーパックや、連続した紙袋に収納した薬を二週間分と
か、一ヶ月分とかまとめて支給されている。

【０００４】

【解決しようとする課題】然し乍、病院では前述のよう
な多種類の薬を一緒に大きな紙の袋に入れて支給される
と、患者が薬を飲用する場合、大きな袋から多種類の薬
を取り出し、その都度、飲用すべき所定量だけの薬を選
んで飲用している実情であり、朝、昼、晩と飲用する薬
の数や、種類が違っている場合、袋に記載された用法を
確認しながら飲用しているが、誤飲することも屡々有
り、又、携帯するような場合、所定量の所定の薬を確認
しながら数えて持ち運ばねばならず、非常に不自由を感
じるものであり、その上、鞄やポケット等に入れて携帯
することは非衛生的なものでもあった。

【０００５】

【課題を解決する手段】本発明は、前述の問題点に鑑
み、研鑽の結果創案したものであって、複数の函状の容
器であって、容器の一側面へ連結用凹部を形成すると共
に、一側面と対峙する他側面へ連結用凸部を形成したも
のであり、更に、複数の函状の容器であって、容器の一
側面と隣合う側面へ連結用凹部を形成すると共に、他の
二つの側面へ連結用凸部を形成したものであり、加え
て、連結用凹部は凹部上面と凹部背面と両側に凹部側面
とを備え、両側の凹部側面を容器の内側方向に拡がるへ
ーパー面に形成すると共に、連結用凸部は凸部上面と凸
部頂面と凸部側面とを備え、凸部側面を容器の外側方向
に拡がるへーパー面に形成し、一方容器の連結用凹部の
下方より他方容器の連結用凸部を摺動させて合着させる
ものであり、更には、容器に識別手段を備えたものであ
る。

【０００６】従って、本発明の目的は、複数の容器を連
結可能にしたことによって、一度に飲用する薬を夫々の
容器に収納して連結させるものであり、更に、識別手段
を備えたことにより、所定の時間に所定の薬を容易に取
りだし飲用することのできる連結容器を提供するもので
ある。

【０００７】

【作用】本発明の連結容器は、夫々の容器へ連結用凹部
と連結用凸部を形成したことによって、任意数の複数の
容器を連結することができ、一度に飲用する多種類の薬
を夫々の容器に収納することができ、更には、識別手段
を備えたことによって、朝、昼、晩、或いは、月、水、
金等の付帯条件の識別を可能とするものである。

【０００８】

【発明の実施例】以下、実施例の図面によって、本発明
の連結容器を具体的に説明する。

【０００９】図１は本発明の連結容器の実施例の単体容
器の平面図、正面図、背面図であり、図２は本発明の連
結容器の連結させた状態の次実施例の平面図であり、図
３は本発明の本発明の連結容器の連結させた状態の他の
実施例の平面図である。

【００１０】本発明は、主として、複数の携帯可能な容
器を連結させる連結容器に関するもので、詳細には、特
に、定期的に飲用する薬等に用いると好適な容器に関す
るものであり、請求項１に記載の連結容器は、開閉自在
の蓋体１ｂを夫々備えた複数の函状の容器１であって、
該夫々の容器１の一側面１ｃへ連結用凹部２を形成する
と共に、該一側面１ｃと対峙する他側面１ｄへ前記連結
用凹部２と合着する形状の連結用凸部３を形成したもの
である。

【００１１】即ち、本発明に用いる実施例の容器１は、
図１の実施例に図示の如く、例えば、３０ｍｍ×２５ｍ
ｍ×２０ｍｍ程度の小型のポリエチレン、ポリプロピレ
ン等の合成樹脂等で略矩形状の底面を有し、該底面の縁
を直角に立ち上げた四面の側面１ｃ．１ｄ．１ｅ．１ｆ
から成る函体と一体にヒンジ部１ａを介して開閉自在の
蓋体１ｂを備えたものであるが、容器１と蓋体１ａとは
別部材で形成して開閉自在としても構わないものであ
る。

【００１２】そして、前記容器１の一側面１ｃへ連結用
凹部２を形成すると共に、その一側面１ｃと対峙する他
側面１ｄへ連結用凸部３を形成したものであり、連結用
凹部２と連結用凸部３と合着する形状に形成されてお
り、第１の容器１の連結用凹部２と第２の容器１の連結
用凸部３とを合着することによって、第１の容器１と第
２の容器１は連結されるものであり、次いで、第２の容
器１と第３の容器１を連結させて、次々と複数の容器
１．１．１…が多数連結できるものであり、この場合、
多数の容器１．１．１…を線状に連結するものである。

【００１３】更に、請求項２に記載の連結容器は、開閉
自在の蓋体１ｂを夫々備えた複数の函状の容器１であっ
て、該夫々の容器１の一側面１ｃと隣合う側面１ｅへ連
結用凹部２を夫々形成すると共に、他の二つの側面１
ｄ．１ｆへ前記連結用凹部２と合着する形状の連結用凸
部３を夫々形成したものである。

【００１４】つまり、容器１は前述の容器１と同様の容
器１を用いるものであり、詳述は省略するが、容器１の
一側面１ｃと、該一側面１ｃと隣合う側面１ｅへ夫々連
結用凹部２を形成すると共に、四側面１ｃ．１ｄ．１
ｅ．１ｆのうち前記二側面１ｃ．１ｅを除く他の二側面
１ｄ．１ｆに連結用凸部３を夫々形成しており、第１の
容器１の一側面１ｃの連結用凹部２に第２の容器１の連
結用凸部３を接続し、第１の容器１の一側面１ｃと隣合
う側面１ｅの連結用凹部２に第３の容器１の連結用凸部
３を接続し、第２の容器１と第３の容器１の夫々の連結
用凹部２に第４の容器１の夫々の連結用凸部３を接続で
きるものであり、図２の次実施例に図示の如く、面状に
複数の容器１．１．１…を多数連結できるものである。

【００１５】更に、図３に図示する本発明の連結容器の
他の実施例では、連結用凹部２と連結用凸部３の数と間
隔を変えることによって、サイズの異なる容器１を複数
連結することも可能と成るものである。

【００１６】加えて、請求項３に記載の連結容器は、前
記請求項１及び請求項２に記載の連結容器において、前
記連結用凹部２は凹部上面２ａと凹部背面２ｂと両側に
凹部側面２ｃ．２ｃとを備え、前記両側の凹部側面２
ｃ．２ｃを容器１の内側方向に拡がるへーパー面に夫々
形成すると共に、前記連結用凸部３は凹部上面２ａと当
接する凸部上面３ａと凹部背面２ｂと当接する凸部頂面
３ｂと両側の凹部側面２ｃ．２ｃと夫々当接する両側の
凸部側面３ｃ．３ｃとを備え、該夫々の凸部側面３ｃ．
３ｃを容器１の外側方向に拡がるへーパー面に夫々形成
し、一方容器１の連結用凹部２の下方より他方容器１の
連結用凸部３を摺動させて合着させるものである。

【００１７】即ち、容器１の側面に形成する連結用凹部
２は、前記側面１ｃの上方の肉圧を外方に若干厚くした
膨出部を形成し、該膨出部の底面と正面を矩形状に開口
させた凹部を形成することによって、凹部上面２ａと凹
部背面２ｂと両側に凹部側面２ｃ．２ｃとを備えている
ものであり、前記両側の凹部側面２ｃ．２ｃは容器１の
内側方向に拡がるへーパー面に夫々形成してものであ
る。

【００１８】そして、連結用凹部２と合着する連結用凸
部３は、側面１ｃに形成した連結用凹部２と合致する高
さに、矩形状の肉圧を外方に若干厚くした膨出部を形成
し、前記連結用凹部２の凹部上面２ａと当接する凸部上
面３ａを膨出部の上面とし、連結用凹部２の凹部背面２
ｂと当接する凸部頂面３ｂを膨出部の頂面とし、連結用
凹部２の両側の凹部側面２ｃ．２ｃと当接する両側の凸
部側面３ｃ．３ｃは膨出部の両側の側面を容器１の外側
方向に拡がるへーパー面に夫々形成したものである。

【００１９】つまり、前記連結用凹部２と連結用凸部３
とを形成したことによって、第１の容器１の連結用凹部
２の下方より第２の容器１の連結用凸部３を摺動させて
合着させることによって、挿脱可能としたものである。

【００２０】更には、請求項４に記載の連結容器は、前
記請求項１及び請求項２に記載の連結容器において、前
記夫々の容器１に夫々識別手段を備えたものである。

【００２１】本発明の識別手段とは、容器１を夫々の色
の相違する素材で形成して識別するものであり、例え
ば、赤色と青色と黄色との三色で容器１を形成したもの
であり、又、容器１や蓋体１ａに表に丸印、三角印、星
印のよな識別可能のマークを施したり、夫々の相違する
数字を施したものである。

【００２２】そして、病院で一度に多種類で多数の薬を
支給された場合、例えば、赤色は朝用、青色は昼用、黄
色は晩用と決めて、所定の薬を所定の量だけ夫々の容器
１に収納して連結させておくものである。

【００２３】

【発明の効果】本発明の連結容器は前述の構成によっ
て、病院で大量に一度に支給された薬を袋に記載された
所定の用法にしたがって、一度に飲用する薬を容器毎に
収納し、夫々の容器を連結させておくことによって、置
き忘れが無く成り、更に、識別手段によって区別されて
収納されているため誤飲も無く成り、加えて、任意数の
容器を連結、分離が可能であるので所定数の容器を鞄、
ポケット等に入れて携帯しても衛生的であり、実用性の
高い有意義な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の連結容器の実施例の単体容器の
平面図、正面図、背面図である。

【図２】図２は本発明の連結容器の連結させた状態の次
実施例の平面図である。

【図３】図３は本発明の本発明の連結容器の連結させた
状態の他の実施例の平面図である。

【符号の説明】

１ 容器 １ａ ヒンジ部 １ｂ 蓋体 １ｃ 側面 １ｄ 側面 １ｅ 側面 １ｆ 側面 ２ 連結用凹部 ２ａ 凹部上面 ２ｂ 凹部背面 ２ｃ 凹部側面 ３ 連結用凸部 ３ｂ 凸部頂面 ３ｃ 凸部側面

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】開閉自在の蓋体を夫々備えた複数の函状の
   容器であって、該夫々の容器の一側面へ連結用凹部を形
   成すると共に、該一側面と対峙する他側面へ前記連結用
   凹部と合着する形状の連結用凸部を形成したことを特徴
   とする連結容器。
2. 【請求項２】開閉自在の蓋体を夫々備えた複数の函状の
   容器であって、該夫々の容器の一側面と隣合う側面へ連
   結用凹部を夫々形成すると共に、他の２つの側面へ前記
   連結用凹部と合着する形状の連結用凸部を夫々形成した
   ことを特徴とする連結容器。
3. 【請求項３】前記連結用凹部は凹部上面と凹部背面と両
   側に凹部側面とを備え、前記両側の凹部側面を容器の内
   側方向に拡がるへーパー面に夫々形成すると共に、前記
   連結用凸部は凹部上面と当接する凸部上面と凹部背面と
   当接する凸部頂面と両側の凹部側面と夫々当接する両側
   の凸部側面とを備え、該夫々の凸部側面を容器の外側方
   向に拡がるへーパー面に夫々形成し、一方容器の連結用
   凹部の下方より他方容器の連結用凸部を摺動させて合着
   させることを特徴とする請求項１及び請求項２に記載の
   連結容器。
4. 【請求項４】前記夫々の容器に夫々識別手段を備えたこ
   とを特徴とする請求項１及び請求項２に記載の連結容
   器。