JPH10113674A - 金属含有酸性排液の処理剤および処理方法 - Google Patents

金属含有酸性排液の処理剤および処理方法

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JPH10113674A
JPH10113674A JP26987996A JP26987996A JPH10113674A JP H10113674 A JPH10113674 A JP H10113674A JP 26987996 A JP26987996 A JP 26987996A JP 26987996 A JP26987996 A JP 26987996A JP H10113674 A JPH10113674 A JP H10113674A
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Minoru Kamamoto
実 鎌本
Yasunori Nakano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属含有排液にアルカリ剤を添加し、重金属
水酸化物の凝集沈降性を向上させるとともに、生成する
スラッジ量を低減する。 【解決手段】 アルミナ、シリカ、カルシアから選ばれ
た少なくとも1つの成分を含む水酸化マグネシウム(Mg
(OH)2)又はそのスラリーで構成された処理剤を、重金
属を含む酸性排液に添加して処理する。水酸化マグネシ
ウムはマグネシアや酸化鉄を含んでいてもよい。Mg(OH)
2 には、(1)マグネシアの水和により生成するMg(OH)
2 、(2)海水中のマグネシウム化合物から生成するMg(O
H)2 であってもよい。アルミナ、シリカなどの成分は凝
集剤として機能するようであり、これらの成分の総含有
量は、水酸化マグネシウムに対して0.2〜10重量%
程度である。水酸化マグネシウムスラリーは、アルカリ
金属水酸化物でpH11〜14程度に調整してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業設備から排出
される酸性排水中の金属(特に重金属)を除去し、排水
を適性pH値へ調節するのに有用な処理剤および処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】重金属を含む酸性排液(排煙脱硫排水や
酸性メッキ排水など)から重金属を除去したりpHを調
整する方法として、酸性廃液に、水酸化ナトリウム、石
灰スラリー、炭酸カルシウムなどを添加し、重金属を水
酸化物として凝集沈殿させて除去するとともに、中和処
理する方法が採用されている。
【0003】しかし、水酸化ナトリウムを用いると、中
和反応で生成する金属水酸化物の沈殿状態がコロイド状
であり、沈降性に乏しく、しかも沈降堆積したスラッジ
の密度が小さいため、金属水酸化物が凝集沈殿槽の底部
に浮遊した状態で堆積する。このため、濾過における固
液分離が困難であることに加えて、分離したスラッジの
含水率が大きく脱水性が低いため、見掛けのスラッジ量
が多くなり、スラッジの脱水および乾燥に時間や多くの
エネルギーを要する。また、水酸化ナトリウムを用いた
中和曲線において、中性(pH7)付近では、中和曲線
が鋭く屈曲又は湾曲して直立状態となり、僅かの滴下量
で、pHが4から10程度にまで急激に変化するため、
タイムラグなどによりpH制御を精度よく行うことが困
難である。なお、中和曲線を緩やかなカーブに調節する
ため、弱アルカリなどの併用により緩衝調節することが
考えられるが、中和操作が複雑となる。さらに、水酸化
ナトリウムは高価であり、しかも取扱いに危険を伴う。
【0004】石灰スラリーのよる中和では、経費が安
く、生じる硫酸カルシウムなどの塩との共沈現象によ
り、重金属化合物の沈降性も比較的良好である。しか
し、スラッジ量が多く、密着性や付着性の高い炭酸カル
シウムがスケールとして生成するため、凝集沈殿槽の底
部、配管などの狭い流路では炭酸カルシウムが密着して
固化し、管体の閉塞が生じやすい。しかも、付着した炭
酸カルシウムの除去にも大きな労力が必要である。従っ
て、石灰スラリーを中和剤として使用する場合は、凝集
沈殿槽のような機械的沈降ではなく、単に池(ポンド)
などに滞留させるケースに限られるだけでなく、スラッ
ジ量が多いため、廃棄場所が大きく制限され、良好な方
法とはいえない。炭酸カルシウムを使用する方法では、
金属水酸化物が低いpH領域においてのみ生成し、完全
な中和が困難であるとともに、上記の石灰スラリー法と
同じく、密着性の問題がある。
【0005】重金属を除去する他の方法として、例え
ば、都市ごみの焼却場などから排出される排煙脱硫排水
中の重金属を除去するフェライト法が知られている。し
かし、この方法では、フェライトの主たる構成成分であ
る硫酸第2鉄を多量に使用する必要があるため余分のス
ラッジが多量に発生することに加えて、別に中和剤とし
て、高価な水酸化ナトリウムを必要とし、運転費用も高
くなる。
【0006】重金属の除去法には、キレート剤によるマ
スキング方法も知られてある。しかし、この方法も処理
経費が高くつくことと、キレート剤が酸中和機能を備え
ていないため、同時中和ができず、アルカリ中和剤が別
途必要となり、2重の経費を必要とする。
【0007】さらに、重金属の除去法としては、硫化物
法が知られている。この方法は、水酸化物分離法よりも
反応も良好であり、生成した硫化物は溶解度も小さく。
しかし、沈殿物の粒子径が小さく分離が困難であること
と、キレート法と同様に、別にアルカリ中和剤が必要で
ある。
【0008】特開昭53−31364号公報には、重金
属を含む酸性水溶液に軽焼マグネシアを添加して重金属
を析出させる方法が開示されている。この文献には、水
酸化マグネシウム又はマグネシウム塩を焼成することに
より得られた軽焼マグネシアを用いること、清澄性を向
上させるためには、軽焼マグネシアを添加した後、アル
カリ剤の添加が有用であることも記載されている。特開
昭52−135555号公報には、火力発電所排水を水
酸化マグネシウム又は酸化マグネシウムで処理した後、
アルカリ剤によりpH9〜10.5に調整する廃水処理
方法が開示されている。
【0009】特開昭52−31904号公報には、重金
属を含む硫酸酸性水溶液をマグネシウム化合物(水酸化
マグネシウム、酸化マグネシウムなど)で中和処理し重
金属を析出させて分離する方法が開示されている。この
文献には、清澄性をさらに向上させるためには、中和処
理の後、アルカリ剤を添加して重金属を析出させるのが
有用であることも記載されている。特開平7−8848
1号公報には、金属含有排水にアルカリを添加して金属
水酸化物を生成させ、処理水と汚泥とを固液分離する方
法において、アルカリとして酸化マグネシウム又は水酸
化マグネシウムと他のアルカリとを併用して固液分離さ
れた汚泥の一部と混合し、得られた混合物を金属含有排
水に添加する処理方法が開示されている。特開平8−1
32066号公報には、金属含有排水に酸化マグネシウ
ム又は水酸化マグネシウムを添加して遊離の無機酸を予
備中和した後、他のアルカリを添加して中和する処理方
法が開示されている。
【0010】しかし、これらの処理方法では、1段の添
加工程で水酸化マグネシウムなどのマグネシウム成分の
添加により重金属を有効かつ効率よく除去することが困
難であり、清澄性を向上させるためには、マグネシウム
成分の添加の後、水酸化ナトリウムなどのアルカリ剤の
添加が必要である。そのため、2工程で処理する必要が
あり、金属含有排水の処理効率が低下する。このよう
に、排水中の金属(特に重金属)を金属水酸化物として
除去する方法において、スラッジの凝集沈降性や脱水性
が高く、見掛け堆積容積が小さく(圧密性が大きく)、
しかも1つの工程で凝集沈殿と排水の中和処理が可能で
あり、かつ簡便な処理方法が要望されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、酸性排液中の金属(特に重金属)の除去と、中和処
理とを1つの工程で効率よく行うことができる処理剤お
よび金属含有排液の処理方法を提供することにある。本
発明の他の目的は、金属水酸化物の凝集沈降性を向上で
きるとともに、生成するスラッジ量およびケーキの含水
量を低減でき、排液処理費用を低減できる処理剤および
金属含有排液の処理方法を提供することにある。本発明
のさらに他の目的は、重金属を含む排液を工業的に有効
に処理できる処理剤および金属含有排液の処理方法を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討の結果、特定の成分を含む水酸
化マグネシウムを用いて金属含有排水を処理すると、1
つの工程であっても、金属水酸化物の凝集沈降性が向上
し、スラッジ量および含水量も低減でき、酸性排液中の
重金属の除去と、中和処理とを有効かつ同時に行うこと
ができることを見いだし、本発明を完成した。すなわ
ち、本発明の処理剤は、金属を含む酸性排液を処理する
ための処理剤であって、アルミナ、シリカ、カルシアか
ら選ばれた少なくとも1つの成分を含む水酸化マグネシ
ウム又はそのスラリーで構成されており、スラリーはp
H11〜14程度に調整してもよい。本発明の方法で
は、アルミナ、シリカ、カルシアから選ばれた少なくと
も1つの成分を含む水酸化マグネシウム又はそのスラリ
ーを用い、金属を含む酸性排液を処理する。この方法に
おいて、前記水酸化マグネシウムは、(1)マグネシア
の水和により生成する水酸化マグネシウム、(2)海水
中のマグネシウム化合物から生成する水酸化マグネシウ
ムであってもよい。アルミナ、シリカ、カルシアから選
ばれた成分の総含有量は、水酸化マグネシウムに対して
0.2〜10重量%程度である。水酸化マグネシウムの
スラリーは、アルカリ金属水酸化物などによりpH11
〜14程度に調整して用いてもよい。本発明の方法に
は、アルカリ金属水酸化物によりpH11〜14程度に
調整され、かつアルミナ、シリカ、カルシアを含む水酸
化マグネシウムのスラリーを、重金属を含む酸性排水に
添加し、重金属を除去するとともに中和する処理方法も
含まれる。なお、本明細書において、「金属」「重金
属」を単に「金属」と称する場合がある。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の特色は、特定の成分を含
む水酸化マグネシウム又はそのスラリーを用いる点にあ
る。すなわち、本発明の処理剤は、アルミナ(Al2
3 )、シリカ(SiO2 )およびカルシア(CaO)か
ら選ばれた少なくとも1つの成分を含む水酸化マグネシ
ウム又はそのスラリーで構成されている。水酸化マグネ
シウムは、マグネシア(MgO)や、酸化鉄(例えば、
酸化第2鉄Fe2 3 )を含んでいてもよい。好ましい
水酸化マグネシウムは、アルミナ、シリカおよびカルシ
アから選択された複数の成分(特に上記3つの成分)を
含んでおり、さらにマグネシアを含む水酸化マグネシウ
ムも好ましい。なお、これらの成分は、カオリン(kaol
inite)、ベントナイト(bentonite)を構成する成分と
して含有されていてもよい。水酸化マグネシウム全体に
対する各成分の含有量は、例えば、下記の通りである。 アルミナ 0.01〜2重量%(例えば、0.01〜
1重量%),好ましくは0.02〜0.8重量%,さら
に好ましくは0.02〜0.6重量%程度 シリカ 0.1〜5重量%,好ましくは0.5〜3
重量%,さらに好ましくは0.8〜2.5重量%(例え
ば、0.8〜2重量%)程度 カルシア 0.1〜3重量%,好ましくは0.2〜2
重量%,さらに好ましくは0.3〜2重量%(例えば、
0.3〜1.5重量%)程度 マグネシア 0〜15重量%(例えば、1〜15重量
%),好ましくは0〜12重量%(例えば、2〜12重
量%),さらに好ましくは0〜10重量%(2.5〜1
0重量%程度) 酸化鉄 0〜1.5重量%(例えば、0.01〜
1.5重量%),好ましくは0〜1重量%(0.05〜
1重量%),さらに好ましくは0〜0.7重量%(0.
08〜0.7重量%)程度 これらの成分の総含有量は、例えば、固形分換算で、固
形の水酸化マグネシウムに対して、1〜20重量%、好
ましくは1〜15重量%、さらに好ましくは1.2〜1
0重量%程度である。また、アルミナ,シリカ,カルシ
アの総含有量は、例えば、固形分換算で、固形の水酸化
マグネシウムに対して、0.2〜10重量%、好ましく
は0.5〜6重量%、さらに好ましくは1〜5重量%
(例えば、1〜4重量%)程度である。なお、水酸化マ
グネシウムは、不可避的に混入する他の成分、例えば、
Na,K,Baなどを含んでいてもよい。
【0014】前記水酸化マグネシウムは、前記成分を含
む限り種々の水酸化マグネシウム、例えば、(1)マグ
ネシアの水和により生成する水酸化マグネシウム、又は
(2)海水中のマグネシウム化合物から生成する水酸化
マグネシウム(海水マグネシア)などであってもよい。
なお、後者の水酸化マグネシウム(2)は、製造方法に
起因して腐食性の塩素を含有する場合が多い。そのた
め、腐食性が問題となる場合には、前者の水酸化マグネ
シウム(1)を用いるのが有利である。前記水酸化マグ
ネシウム(1)は、慣用の方法、例えば、天然産マグネ
サイト(例えば、ブルーサイトbruciteなど)を焼成し
て得られる軽焼マグネシアの粉砕物を水和する方法(特
開平3−252311号公報)、湿式粉砕しながら、ア
ルカリ性水性媒体の存在下、軽焼マグネシアを水和する
方法(特公平7−64556号公報)、水分の存在下、
マグネシアを乾式混合又は乾式混練しつつ水和する方法
や水和した後、水分の存在下で熟成し、粉粒状水酸化マ
グネシウムを得る方法などにより製造できる。前記水酸
化マグネシウム(2)は、慣用の方法、海水中の塩化マ
グネシウムとアルカリ[例えば、消石灰(石灰乳)な
ど]とを用いる方法により得ることができる。これらの
方法により得られる水酸化マグネシウムがスラリーの形
態である場合には、そのまま又は適当な濃度に調整して
使用でき、粉粒状の形態である場合にはそのまま又は適
当な濃度で水に分散させてスラリーとして使用してもよ
い。また、スラリーは界面活性剤などの分散剤を含んで
いてもよい。
【0015】アルカリ剤を用いる金属(重金属)を含む
酸性の産業排水処理においては、先ず、酸性排水のpH
を環境基準値(pH5.8〜9.0)以内、特にpH6
〜8(中でもpH7)程度に調整する必要があると同時
に、含まれる金属(重金属)を水酸化物として除去する
必要がある。より詳細には、苛性ソーダ、石灰スラリ
ー、炭酸カルシウムなどのアルカリ剤を用いて酸性排水
中の金属を難溶性の水酸化物として分離除去する方法に
おいて、第1の問題点は、各種金属水酸化物の溶解度積
がpHにより異なり(pH依存性)、排出に際して許容
基準値まで金属を除去するためのpH調整をかなり厳密
に行う必要がある点である。すなわち、金属水酸化物が
析出する溶液pHは、金属種により異なり、一般的に、
pH8.3以下の領域では、Fe(3価),Al,Cr
(3価),Cuが沈殿し、処理水中の金属の濃度は10
-5モル/L以下となる。一方、pH8.3以下の領域に
おいて、Zn,Ni,Fe(2価),Cd,Mnなどは
完全には反応せず、金属水酸化物を生成させるためには
pHを10近くまで高める必要がある。しかし、pHを
大きくし過ぎると、Al,Zn,Crなどの金属は高い
pH領域において錯イオンを形成し、再び溶解する虞が
ある。そのため、単一のアルカリ剤により多種類の金属
水酸化物を生成させ、凝集沈殿させることが困難であ
る。
【0016】これに対して、前記水酸化マグネシウム又
はそのスラリーを用いると、1つの処理工程で、金属水
酸化物の凝集沈殿性を大きく改善でき、排水のpH調整
も行うことができるという利点がある。すなわち、金属
(重金属)を含む酸性産業排水処理において、水酸化マ
グネシウム又はそのスラリーを用いると、中和曲線がな
だらかな曲線となり、水酸化マグネシウム単独のpH値
は12.0(最高値)であり、異なる溶解度積を有する
金属水酸化物の生成に適している。しかも、Zn、A
l、Crなどの両性金属水酸化物の再溶解を防止するの
に適したpH範囲を有する。そのため、多種類の遊離金
属イオンを水酸化物として析出させることができるとと
もに、処理水のpHを容易に調整できる。なお、排水に
際しては、必要により酸(塩酸,硫酸など)によりpH
を調整してもよい。
【0017】なお、現在、市販されている一般的な水酸
化マグネシウムの溶解度積恒数は15×10-12 、水に
対する溶解度は0.0002モル/L程度であるもの
の、pH値は10.5程度である。そのため、水酸化マ
グネシウムの種類によっては、金属水酸化物の生成にお
いてCdの水酸化物の生成が十分でない場合がある。こ
のような場合、水酸化マグネシウム又はそのスラリーで
構成された本発明の処理剤は、アルカリによりpH11
〜14程度(好ましくは11〜13程度)に調整しても
よい。pH調整には、アルカリ金属水酸化物(水酸化ナ
トリウム,水酸化カリウム,水酸化リチウムなど)、特
に水酸化ナトリウムを用いる場合が多い。アルカリ金属
水酸化物の添加量は、通常、水酸化マグネシウムに対し
て約0.1〜10重量%,好ましくは0.5〜5重量
%、さらに好ましくは0.8〜3重量%程度の範囲から
選択できる。
【0018】さらに、アルカリ剤を用いる処理方法にお
ける第2の問題点は、アルカリ剤の添加により生成する
金属水酸化物が、浮遊状であり、そのままでは沈降が遅
く、沈降性を改善するためには選択した凝集剤の使用が
必要な点である。しかも、使用する凝集剤の種類によっ
ては、発生するスラッジの量が増加する場合がある。さ
らには、塩化第2鉄などを使用すると、金属(重金属)
の吸収によりフェライトが生じ、スラッジがタール状と
なり取扱性を著しく低下させることもある。
【0019】これに対して、前記特定の成分を含む水酸
化マグネシウム又はそのスラリーを用いると、スラッジ
の生成量および脱水ケーキの含水量を顕著に低減できる
という利点が生じる。すなわち、スラリーを構成する水
酸化マグネシウムは、無機凝集剤として一般に繁用され
ているカオリン(kaolinite)、ベントナイト(bentoni
te)の主たる構成成分であるアルミナ(Al2 3 )、
シリカ(SiO2 )、カルシア(CaO)や、さらには
マグネシア(MgO)、酸化鉄(例えば、酸化第2鉄F
2 3 )などを含有するため、これらの成分が、生成
したコロイド状金属水酸化物に対して、あたかも無機凝
集剤として機能し、浮遊状生成物の凝集沈殿を促進す
る。
【0020】なお、一般に使用される無機凝集剤の添加
量は、処理対象によって差はあるが、50ppm〜20
0ppm程度である。本発明においては、水酸化マグネ
シウム又はそのスラリーの添加量を調整することによ
り、無機凝集剤成分量を上記の範囲に調整することも可
能である。なお、排煙脱硫などの酸性排水中の金属の除
去およびpH調整に際して、例えば、35重量%水酸化
マグネシウムスラリーを排水に対して1重量%程度添加
すると、スラリー中の無機凝集剤成分の量が約35pp
m程度となる場合があるが、このような場合であって
も、凝集機能を発現できる。
【0021】さらに、一般に、溶解性無機塩類は溶液中
の帯電した浮遊粒子表面のゼータ(ζ)電位を低下さ
せ、凝集性を増大させる。例えば、硫酸系酸性排水を水
酸化マグネシウムで中和すると、中和処理した排水中
に、硫酸マグネシウムが生成し、この塩(硫酸マグネシ
ウム)は、水溶解性が大きいのでイオン化する。しか
も、溶解性無機塩類を構成する1価金属イオンよりも2
価金属イオンの方が、コロイド粒子に対する凝集性が大
きい。従って、水酸化ナトリウムによる中和で生成する
Naイオンよりも、水酸化マグネシウムによる中和で生
成するMgイオンの方が、浮遊粒子に対する凝集効果が
大きい。
【0022】このような利点を有するため、本発明の方
法では、前記特定の成分を含む水酸化マグネシウム又は
そのスラリーを用い、金属(重金属)を含む酸性排液を
処理することにより、金属の除去と排液のpH調整(中
和処理)を行う。特に、本発明の方法では、被処理水
(金属含有廃液)に水酸化マグネシウム又はそのスラリ
ーを添加する単一の添加工程(1回の処理)により金属
水酸化物の凝集沈殿と排液のpH調整を行うことができ
る。この方法では、金属は金属水酸化物として高い凝集
沈殿性で凝集沈殿させることができ、処理水とスラッジ
(汚泥)とを固液分離することにより重金属を分離除去
でき、しかもスラッジの嵩密度(見掛け堆積容積)およ
び含水率が小さく、スラッジやケーキの脱水性が高い。
そのため、スラッジ(汚泥),ケーキの高濃度化や取扱
いが容易であるとともに、脱水エネルギーや乾燥エネル
ギーを低減できる。さらに、高濃度のスラッジ又はその
脱水ケーキを得ることができるため、有用金属の回収に
も有利である。
【0023】廃液としては、遊離の金属イオン(特に重
金属イオン)を含む限り特に制限されず、例えば、火力
発電所,ごみ焼却炉,製鉄所(金属精練所),化学工場
などから排出される排煙脱硫排水,金属表面処理、メッ
キ処理工場などから排出されるメッキ排水、無機薬品の
製造に伴って排出される排水などが含まれる。廃液は、
通常、酸性成分(例えば、塩酸,硫酸などの無機酸な
ど)を含み、廃液のpHは、通常、例えば、2〜4.5
(特に2〜4)程度である。金属の種類は特に制限され
ず、一般的には、重金属、例えば、Cu,Ag,Auな
どの周期表1B族金属,Zn,Cdなどの周期表2B族
金属,Al,Inなどの周期表3B族金属、Sn,Pb
などの周期表4B族金属,Vなどの周期表5B族金属,
Ti,Zrなどの周期表4A族金属,Crなどの周期表
6A族金属,Mnなどの周期表7A族金属,Fe,C
o,Niなどの周期表8族金属などが含まれる。なお、
前記水酸化マグネシウム又はそのスラリーを用いると、
排液中の金属が両性金属水酸化物を生成する金属(Z
n,Al,Crなど)であっても、有効に凝集沈殿させ
ることができる。
【0024】水酸化マグネシウムスラリーの濃度は、特
に制限されず、例えば、5〜70重量%,好ましくは1
0〜50重量%程度の範囲から選択できる。スラリー中
の水酸化マグネシウムの平均粒子径は分散安定性などを
損なわない限り特に制限されず、例えば、0.01〜3
0μm、好ましくは0.1〜20μm程度であってもよ
い。水酸化マグネシウムの添加量は、廃液中の金属成分
の含有量やpHなどに応じて選択でき、例えば、0.0
1〜5重量%、好ましくは0.1〜2.5重量%、特に
0.1〜1重量%程度の範囲から選択できる。
【0025】廃液の処理は、通常、凝集沈殿槽内の被処
理液に水酸化マグネシウム又はそのスラリーを添加混合
し、静置させて重金属を水酸化物として凝集沈殿させる
ことにより行うことができる。なお、必要に応じて、凝
集沈殿槽内の混合液は熟成槽に移送して熟成し、成長し
た凝集物を沈殿させてもよい。また、水酸化マグネシウ
ムで処理された処理水は、必要に応じて、pH調整剤に
よりpHを調整してもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明では、特定の成分を含む水酸化マ
グネシウム又はそのスラリーを用いて酸性廃液を処理す
るため、酸性排液中の金属の除去と、中和処理とを1つ
の工程で効率よく行うことができる。また、シビィアー
なpH調整を行うことなく、金属水酸化物の浮遊粒子の
凝集沈降性を向上できるとともに、生成するスラッジ量
および含水率を低減でき、排液処理費用を低減できる。
そのため、従来のアルカリ剤(水酸化ナトリウム,石灰
スラリーなど)を用いたときに遭遇するコロイド粒子の
凝集沈降性、スラッジの生成量および配管などへの付着
などの問題を解消でき、重金属を含む排液を工業的に有
効に処理できる。
【0027】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0028】比較例1,2,3および実施例1 関西電力(株)赤穂発電所の排煙脱硫酸排水(原水)2
0Lを排出口から採取し、実験室規模で、原水各500
mlをビーカーに入れ、25℃で、アルカリ剤[水酸化
ナトリウム(比較例1)、35重量%石灰スラリー(比
較例2)、純度99.9重量%以上の高純度水酸化マグ
ネシウム(比較例3)及び35重量%水酸化マグネシウ
ムスラリー(実施例1)]をpH9.6となるように添
加して中和処理した。なお、35重量%水酸化マグネシ
ウムスラリー(実施例1)は、特公平7−64556号
公報の実施例2に記載の方法に準じて、分級機を備えた
湿式粉砕機を用い、軽焼マグネシアに対して水酸化ナト
リウム0.86重量%を用い、軽焼マグネシアを湿式粉
砕しながら水和する方法で調製した。この35重量%ス
ラリー中の水酸化マグネシウムは、アルミナ0.01〜
0.2重量%,シリカ0.3〜0.6重量%,カルシア
0.1〜0.5重量%,マグネシア1〜3重量%,酸化
第2鉄0.03〜0.2重量%を含んでおり、これらの
成分の総含有量は、35重量%スラリー中、1.1重量
%である。そして、pHの推移を観察するとともに中和
処理後のpHを測定した。また、重金属水酸化物の残存
量、スラッジの沈降時間、スラッジの状態、全液量に対
するスラッジの堆積容積(SV,%)、濾過物(ケー
キ)の含水量(重量%)を測定した。結果を表1に示
す。
【0029】
【表1】 表1から明らかなように、水酸化ナトリウムを用いた比
較例1では、凝集物の沈降性、圧密性が小さく、ケーキ
の水分含量が大きい。石灰スラリーを用いた比較例2で
は、凝集物の沈降性、圧密性は比較的良好であるが、ケ
ーキの生成量が多いだけでなく、硫酸カルシウムである
と思われる白色物質がビーカーの底部に固着した。さら
に、高純度の水酸化マグネシウム(比較例3)を用いる
と、pH9.6に調整するのに、実施例1に比べて1.
2倍量が必要であっただけでなく、凝集物の沈降性、圧
密性(堆積容積)が小さい。これに対して、実施例1で
は、凝集物の沈降性、圧密性が良好であり、ケーキの生
成量および含水量も少なく、ビーカーに対する固着物質
も認められなかった。
【0030】比較例4,5および実施例2 実施例1の実験室規模の結果に基づいて、関西電力
(株)赤穂発電所内で実地試験を行った。すなわち、水
酸化ナトリウム(比較例4)、30重量%石灰スラリー
(比較例5)および実施例1と同様の35重量%水酸化
マグネシウムスラリー(実施例2)を用い、仮設した実
験用設備において凝集槽内の排煙脱硫酸排水(400m
3 )をpH9.6に調整し、実施例1と同様にしてp
H,重金属残存量,スラッジの沈降性などを評価した。
結果を表2に示す。
【0031】
【表2】 表2から明らかなように、実施例2では、水酸化ナトリ
ウムを用いた比較例4に比べて、重金属水酸化物の凝集
沈殿性が高く、凝集槽の底部に堆積するスラッジ量とそ
の含水率が小さく、固液分離が容易である。また、石灰
スラリーを用いた比較例5では、凝集槽の下部および配
管にスケールが固着し、スケールの除去に多大の労力を
要したが、実施例2では、スケールの固着が認められな
かった。
【0032】実施例3 海水から得られた市販の35重量%水酸化マグネシウム
スラリーに、水酸化ナトリウム0.4重量%を添加して
処理剤を調製し(pH=約12)、実施例1と同様にし
て実験室規模で、原水500mlに処理剤を添加したと
ころ、実施例1と同様の結果が得られた。なお、上記3
5重量%スラリーの水酸化マグネシウムは、アルミナ
0.1重量%,シリカ0.2重量%,カルシア0.3重
量%を含んでおり、これらの成分の総含有量は、35重
量%スラリーに対して0.6重量%である。 実施例4 海水から得られ、実施例3で用いたのと同様の市販の3
5重量%水酸化マグネシウムスラリーに、水酸化ナトリ
ウム0.4重量%を添加して処理剤を調製し(pH=約
12)、実施例2と同様にして実地試験したところ、実
施例2と同様の結果が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 彰彦 兵庫県姫路市田寺山手町5−414 (72)発明者 馬場 謙吉 兵庫県揖保郡太子町東出2−140 (72)発明者 鎌本 実 兵庫県姫路市高雄町35 (72)発明者 中野 保則 兵庫県姫路市山吹1−1−18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属を含む酸性排液を処理するための処
    理剤であって、アルミナ、シリカ、カルシアから選ばれ
    た少なくとも1つの成分を含む水酸化マグネシウム又は
    そのスラリーで構成されている処理剤。
  2. 【請求項2】 アルミナ、シリカ、カルシアから選ばれ
    た少なくとも1つの成分を含む水酸化マグネシウム又は
    そのスラリーを用い、金属を含む酸性排液を処理する方
    法。
  3. 【請求項3】 水酸化マグネシウムが、(1)マグネシ
    アの水和により生成する水酸化マグネシウム、又は
    (2)海水中のマグネシウム化合物から生成する水酸化
    マグネシウムである請求項2記載の処理方法。
  4. 【請求項4】 アルミナ、シリカ、カルシアから選ばれ
    た成分の総含有量が、水酸化マグネシウムに対して0.
    2〜10重量%である請求項2記載の処理方法。
  5. 【請求項5】 pH11〜14に調整された水酸化マグ
    ネシウムのスラリーを用いる請求項2記載の処理方法。
  6. 【請求項6】 水酸化マグネシウムのスラリーのpHが
    アルカリ金属水酸化物で調整されている請求項2記載の
    処理方法。
  7. 【請求項7】 アルカリ金属水酸化物によりpH11〜
    14に調整され、かつアルミナ、シリカおよびカルシア
    を含む水酸化マグネシウムのスラリーを、重金属を含む
    酸性排水に添加し、重金属を除去するとともに中和する
    請求項2記載の処理方法。
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