JPH10112650A - A/d変換オフセット補正回路、d/a変換オフセット補正回路、及びコーデック - Google Patents

A/d変換オフセット補正回路、d/a変換オフセット補正回路、及びコーデック

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JPH10112650A
JPH10112650A JP26398196A JP26398196A JPH10112650A JP H10112650 A JPH10112650 A JP H10112650A JP 26398196 A JP26398196 A JP 26398196A JP 26398196 A JP26398196 A JP 26398196A JP H10112650 A JPH10112650 A JP H10112650A
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Japan
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conversion circuit
offset
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JP26398196A
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Keisuke Ogura
圭介 小倉
Hirotaka Hara
博隆 原
Tomoaki Sugita
知明 杉田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LSI内部のディジタル処理によりオフセッ
ト補正を可能とすることにある。 【解決手段】 A/D変換回路(14)を含む半導体集
積回路(1)内に、A/D変換回路のオフセット補正情
報を記憶可能な記憶手段(17)と、A/D変換回路の
出力信号と、記憶手段から出力されたオフセット補正情
報との論理演算によりA/D変換回路のオフセットを補
正するための論理回路(46,47)とを含んで成るA
/D変換オフセット補正回路を設け、A/D変換回路の
出力信号と、記憶手段から出力されたオフセット補正情
報との論理演算によりA/D変換回路のオフセットを補
正することで、LSI内部のディジタル処理によるオフ
セット補正を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、A/D(アナログ
/ディジタル)変換回路や、D/A(ディジタル/アナ
ログ)変換回路のオフセット補正御術に関し、例えばコ
ーデック(CODEC)に適用して有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】入力されたアナログ信号をディジタル信
号に変換するA/D変換回路や、それとは逆に入力され
たディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換
回路があり、それらは、A/D変換用LSI(半導体集
積回路)、あるいはD/A変換用LSIなどとして、単
独機能LSIとして提供される場合の他に、コーデック
やシングルチップマイクロコンピュータなどのLSIに
内蔵される場合とがある。
【0003】コーデックは、アナログ信号をディジタル
信号に変換するA/D変換回路や、それとは逆にディジ
タル信号をアナログ信号に変換するD/A変換回路を含
んで、一つの半導体基板に形成され、アナログ加入者回
路や、アナログ転送トランク、及びディジタル電話器に
内蔵される。
【0004】尚、コーデックLSIなどの通信用プロセ
ッサについて記載された文献の例としては、昭和59年
11月30日に株式会社オーム社から発行された「LS
Iハンドブック(第574頁〜)」がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】A/D変換回路やD/
A変換回路には、それらの通常動作状態において変換対
象とされる信号が入力されていない状態でも、何等かの
信号が常時出力されることがある。これがオフセット電
圧(単に「オフセット」ともいう)であり、それを補正
するのがオフセット補正である。
【0006】例えば図8に示されるように、アナログ信
号を時間tごとに標本化し、aから6aまでの電圧値に
量子化する場合を考えてみると、オフセット電圧が無い
理想的な量子化は、時刻t0が0、t1が3a、t2が
5a、t3が6a、t4が5a、t5が3a、t6が
0、t7が3a、t8が5a、t9が6a、t10が5
a、t11が3a、t12が0となる。
【0007】しかしながら、図7に示されるように、オ
フセット電圧2aが存在する場合には、時刻t0が2
a、t1が5a、t2が7a、t3が8a、t4が7
a、t5が5a、t6が2a、t7が5a、t8が3
a、t9が4a、t10が3a、t11がa、t12が
2aなどと標本化されてしまう。そのような標本化は、
ノイズの発生原因とされるため、オフセット補正が必要
とされる。
【0008】オフセット補正は、LSIの外部に配置さ
れた回路(外付け回路)や、周辺装置等により行うこと
ができる。
【0009】しかしながら、上記外付け回路や周辺装置
によるオフセット補正は、A/D変換回路やD/A変換
回路のユーザによって行われており、周辺回路のコスト
が不所望に上昇し、更にはユーザが各自で補正値を定め
なければならないなどユーザの負担が大きくなる。
【0010】また、外付け回路や周辺装置によるオフセ
ット補正では、補正値の変更に回路定数の変更を余儀な
くされるため、A/D変換回路やD/A変換回路がシス
テムに組込まれた後は、上記補正値の変更が困難である
から、例えオフセット電圧が経時変化を起した場合でも
それをリアルタイムに補正することができない。
【0011】この発明の目的は、A/D変換回路を含む
LSI内部のディジタル処理により、当該A/D変換回
路のオフセット補正を可能とするA/D変換オフセット
補正回路を提供することにある。
【0012】またこの発明の別の目的は、D/A変換回
路を含むLSI内部のディジタル処理により、当該D/
A変換回路のオフセット補正を可能とするD/A変換オ
フセット補正回路を提供することにある。
【0013】さらにこの発明の別の目的は、上記のよう
なA/D変換オフセット補正回路及びD/A変換オフセ
ット補正回路を含むコーデックを提供することにある。
【0014】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0016】すなわち、第1手段として、アナログ信号
をディジタル信号に変換するA/D変換回路(14)を
含む半導体集積回路(1)内に、上記A/D変換回路の
オフセット補正情報を記憶可能な記憶手段(17)と、
上記A/D変換回路の出力信号と、上記記憶手段から出
力されたオフセット補正情報との論理演算により上記A
/D変換回路のオフセットを補正するための論理回路
(46,47)とを含んで成るA/D変換オフセット補
正回路を設ける。
【0017】上記した第1手段によれば、論理回路はA
/D変換回路の出力信号と、記憶手段から出力されたオ
フセット補正情報との論理演算によりA/D変換回路の
オフセットを補正する。このことが、LSI内部のディ
ジタル処理によるオフセット補正を達成する。
【0018】また、第2手段として、アナログ信号をデ
ィジタル信号に変換するA/D変換回路(14)を含む
半導体集積回路(1)内に、上記A/D変換回路の前段
に配置され、A/D変換の対象とされるアナログ信号と
オフセット補正用の基準電圧とを選択的に上記A/D変
換回路に入力可能なスイッチ回路(SW1)と、オフセ
ット補正用の基準電圧が上記スイッチ回路によって選択
的に上記A/D変換回路に入力されたときの上記A/D
変換回路の出力信号をオフセット補正情報として記憶可
能な記憶手段(17)と、A/D変換の対象とされるア
ナログ信号が上記スイッチ回路によって選択的に上記A
/D変換に入力されたときの上記A/D変換回路の出力
信号と、上記記憶手段から出力されたオフセット補正情
報との論理演算により上記A/D変換回路のオフセット
を補正するための論理回路(46,47)とを含んで成
るA/D変換オフセット補正回路を設ける。
【0019】上記した第2手段によれば、論理回路は、
A/D変換の対象とされるアナログ信号が上記スイッチ
回路によって選択的に上記A/D変換に入力されたとき
の上記A/D変換回路の出力信号と、上記記憶手段から
出力されたオフセット補正情報との論理演算により上記
A/D変換回路のオフセットを補正する。このことが、
LSI内部のディジタル処理によるオフセット補正を達
成する。
【0020】このとき、オフセット補正情報収集指示に
従って、上記スイッチ回路や記憶手段の適切な動作制御
を行うため、オフセット補正情報収集指示により、上記
スイッチ回路及び上記記憶手段の動作を制御して上記オ
フセット補正情報収集動作を制御するための制御回路
(44)を設けることができる。
【0021】さらに、第3手段として、ディジタル信号
をアナログ信号に変換するD/A変換回路(15)を含
む半導体集積回路(1)内に、上記D/A変換回路のオ
フセット補正情報を記憶可能な記憶手段(18)と、上
記D/A変換回路によるD/A変換の対象とされるディ
ジタル信号と上記記憶手段から出力されたオフセット補
正情報との論理演算により上記D/A変換回路のオフセ
ットを補正するための論理回路(50,53)とを含ん
で成るD/A変換オフセット補正回路を設ける。
【0022】上記した第3手段によれば、論理回路は、
D/A変換回路によるD/A変換の対象とされるディジ
タル信号と、上記記憶手段から出力されたオフセット補
正情報との論理演算により上記D/A変換回路のオフセ
ットを補正する。このことが、LSI内部のディジタル
処理によるオフセット補正を達成する。
【0023】そして、第4手段として、ディジタル信号
をアナログ信号に変換するD/A変換回路(15)を含
む半導体集積回路(1)内に、オフセット補正情報を取
得するためのディジタル信号をインクリメント動作によ
り順次生成するインクリメンタ(48)と、上記インク
リメンタにより生成されたディジタル信号が上記D/A
変換回路に入力されたときの上記D/A変換回路の出力
信号と、オフセット補正用の基準電圧とが一致するとき
の上記インクリメンタの出力信号をオフセット補正情報
として記憶可能な記憶手段(18)と、上記D/A変換
回路によるD/A変換の対象とされるディジタル信号
と、上記記憶手段から出力されたオフセット補正情報と
の論理演算により上記D/A変換回路のオフセットを補
正するための論理回路(50,53)とを含んで成るD
/A変換オフセット補正回路を設ける。
【0024】上記した第4手段によれば、論理回路は、
上記インクリメンタにより生成されたディジタル信号が
上記D/A変換回路に入力されたときの上記D/A変換
回路の出力信号と、オフセット補正用の基準電圧とが一
致するときの上記インクリメンタの出力信号をオフセッ
ト補正情報として記憶可能な記憶手段(18)と、上記
D/A変換回路によるD/A変換の対象とされるディジ
タル信号と、上記記憶手段から出力されたオフセット補
正情報との論理演算により上記D/A変換回路のオフセ
ットを補正する。このことが、LSI内部のディジタル
処理によるオフセット補正を達成する。
【0025】このとき、オフセット補正情報収集指示に
従って、上記インクリメンタや記憶手段の適切な動作制
御を行うため、オフセット補正情報収集指示により、上
記インクリメンタ及び上記記憶手段の動作を制御して上
記オフセット補正情報収集動作を制御するための制御回
路(51)を設けることができる。
【0026】また、上記A/D変換オフセット補正回路
と、上記D/A変換オフセット補正回路とを含んでコー
デック(1)を構成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図5には、本発明の一例であるコ
ーデックを含む通信システムが示される。
【0028】図5に示される通信システムは、特に制限
されないが、交換機28を介して多数の端末器が互いに
信号のやり取り可能に結合されて成る。図5では、上記
端末器の一例としてアナログ電話器TEL1、アナログ
電話器TEL2、及びディジタル電話器TEL3が示さ
れる。
【0029】交換機28は、多数の端末器が接続される
通信網において、任意の端末間に通信のための経路の接
続を行なうもので、端末器と端末器との間に設けられ、
特に制限されないが、図5に示されるように、アナログ
加入者回路ACや、交換スイッチSW、アナログ転送ト
ランクATT、デジタル転送トランクDTTなどを含ん
で構成される。アナログ電話器TEL1は、アナログ回
線を介してアナログ加入者回路ACに結合される。アナ
ログ電話器TEL2は、アナログ信号専用回線を介して
アナログ転送トランクATTに結合される。また、ディ
ジタル電話器TEL3は、ディジタル専用回線を介して
デジタル転送トランクDTTに結合される。
【0030】上記構成の通信システムにおいて、アナロ
グ信号をディジタル信号に変換するA/D変換回路や、
それとは逆にディジタル信号をアナログ信号に変換する
D/A変換回路を含んで成るコーデック1は、アナログ
加入者回路ACや、アナログ転送トランクATT、及び
ディジタル電話器TEL3に内蔵される。
【0031】アナログ加入者回路ACは、加入者の端末
器につながる加入者線の個々に対応して置かれる。加入
者の端末器は、例えばアナログ電話器TEL1であり、
このアナログ電話器TEL1は、加入者の音声信号(ア
ナログ信号)を加入者線(アナログ回線)を介してアナ
ログ加入者回路ACに出力する。アナログ加入者回路A
Cは、入力するアナログ信号をそれに内蔵されたコーデ
ック1によりディジタル信号に変換して交換スイッチS
Wに出力する。交換スイッチSWは、アナログ加入者回
路ACから供給されたディジタル信号をアナログ伝送ト
ランクATTあるいはデジタル伝送トランクDTTに出
力する。特に制限されないが、交換スイッチSWは、ア
ナログ加入者回路ACから供給された制御信号に従って
アナログ加入者回路ACとアナログ伝送トランクATT
あるいはデジタル伝送トランクDTTの一方と接続す
る。アナログ伝送トランクATTでは、交換スイッチS
Wから供給されたディジタル信号がコーデック1により
音声信号(アナログ信号)に変換され、それが、アナロ
グ信号専用回線を介してアナログ電話器TEL2へ出力
される。デジタル伝送トランクDTTは、交換スイッチ
SWから供給されたディジタル信号をディジタル信号専
用回線を介してデジタル電話器TEL3へ出力する。そ
の場合、デジタル電話器TEL3内のコーデック1で
は、ディジタル信号専用回線を介して供給されたディジ
タル信号が音声信号に変換される。
【0032】図6には、上記アナログ加入者回路ATT
の構成例が示される。
【0033】図6に示されるように、アナログ加入者回
路ATTは、リンギング・テスティング回路RTIC、
監視回路BSHIC、コーデック(CODEC)1、コ
ントロール回路CONTが、バスBUS1によって互い
に信号のやり取り可能に結合されて成る。
【0034】リンギング・テスティング回路RTIC
は、加入者を呼び出すためアナログ電話器TEL1に呼
出し信号(パルス信号)を送出する回路と、アナログ電
話器TEL1とアナログ加入者回路ATTの接続テスト
を行うためのテスト回路とを含む。監視回路BSHIC
は、通話電流を供給する回路や、発呼を検出する回路、
ダイアルパルスを受信する回路、終話を監視する回路、
及び2線からなるアナログ回線を4線の変換するハイブ
リッド回路などを含んで成る。コントロール回路CON
Tは、リンギング・テスティング回路RTIC、監視回
路BSHICとコーデック1にバスBUS1を介して各
種制御信号を供給するととともに、交換スイッチSWに
もBUS2を介して制御信号を供給する。コーデック1
は、アナログ電話器TEL1から供給されたアナログ信
号をディジタル信号に変換しBUS3を介して変換スイ
ッチSWに出力する。また、コーデック1は、交換スイ
ッチSWから出力されたディジタル信号をBUS3を介
して入力する。特に制限されないが、リンギング・テス
ティング回路RTIC、監視回路BSHIC、コーデッ
ク1、及びコントロール回路CONTは、1回線当りに
それぞれ1つずつ設けられる。
【0035】図1には、上記コーデック1の構成例が示
される。
【0036】図1に示されるコーデック1は、特に制限
されないが、公知の半導体集積回路製造技術により、例
えば単結晶シリコン基板のような1個の半導体基板に形
成される。
【0037】フィルタ回路10が設けられ、このフィル
タ回路10には、アナログ信号入力端子2からアナログ
信号が供給される。フィルタ回路10は、例えばスイッ
チトキャパシタフィルタあるいはCMOSフィルタから
成り、入力されたアナログ信号に含まれるノイズを除去
する。そのようなフィルタ回路10の出力信号は、スイ
ッチ回路SW1を介して後段のA/D変換回路14の入
力端子T5に伝達される。
【0038】所定の基準電圧を生成するための基準電圧
発生回路9が設けられ、この基準電圧発生回路9によっ
て生成された基準電圧Vrefは、出力端子T1から後
段のトリミング回路12,13の入力端子T2に伝達さ
れる。トリミング回路12,13では、上記基準電圧V
refのプロセスばらつきが修正される。トリミング回
路12,13で修正された基準電圧Vrefは、A/D
変換回路14、及びD/A変換回路15に供給される。
【0039】クロック出力回路16が設けられ、このク
ロック出力回路16は、クロック入力端子7から供給さ
れたクロック信号を基にクロック信号を形成し、このク
ロック信号をフィルタ回路10及び11、A/D変換回
路14及びD/A変換回路15のそれぞれに出力する。
【0040】A/D変換回路14が設けられ、このA/
D変換回路14は、クロック出力回路16からクロック
入力端子T9を介して供給されるクロック信号に同期し
て、入力されたアナログ信号をディジタル信号に変換
(PCM符号化)する。変換されたディジタル信号は、
後段のスイッチ回路SW2、オアゲート47、及びディ
ジタル信号出力端子6を介して外部出力される。
【0041】D/A変換回路15が設けられ、このD/
A変換回路15は、アナログ信号入力端子8から供給さ
れたディジタル信号をクロック出力回路16から供給さ
れるクロック信号に従ってアナログ信号に変換(PCM
複合化)し、この変換により得られたアナログ信号をフ
ィルタ回路11に出力する。フィルタ回路11は、例え
ばスイッチドキャパシタフィルタから成り、D/A変換
回路15から供給されたアナログ信号に含まれる高周波
ノイズを除去し、アナログ信号出力端子3にその高周波
ノイズを除去したアナログ信号を出力する。端子4,
5,19は、コーデック1の動作用電圧が供給される電
源電圧端子である。
【0042】端子4には、端子19よりも高い電圧(高
電位側電源Vdd)が供給され、端子5には端子19よ
りも低い電圧(低電位側電源Vss)が供給される。例
えば、端子4に供給される高電位側電源Vddは5V、
端子5に供給される低電位側電源Vssは−5V、端子
19に供給される電圧VGNDは回路の接地電位(0
V)である。
【0043】基準電圧発生回路9により発生された基準
電圧Vrefが端子T1から出力されてトリミング回路
12、13の端子T2に入力され、電圧調整されてから
端子T3より出力される。端子T3から出力された基準
電圧Vrefは、A/D変換回路14、及びD/A変換
回路15における端子T8及び端子T12に入力され
る。
【0044】ここで、A/D変換回路14のオフセット
補正について説明する。
【0045】A/D変換回路14のオフセット補正を行
うため、スイッチ回路SW1、スイッチ回路SW2、パ
ワーオン検出回路41、オアゲート43、第1オフセッ
ト補正制御回路44、第1オフセット補正用メモリ1
7、インバータ46、及びオアゲート47が設けられ
る。特に制限されないが、第1オフセット補正用メモリ
17には揮発性メモリであるRAM(ランダム・アクセ
ス・メモリ)を適用することができる。
【0046】スイッチ回路SW1は、フィルタ回路10
の出力信号と、オフセット補正用の基準電圧Vstdと
を選択的にA/D変換回路14に取込むために設けら
れ、スイッチ回路SW2は、A/D変換回路14の出力
信号を第1オフセット補正用メモリ17とオアゲート4
7とに振分けるために設けられる。スイッチ回路SW
1、及びスイッチ回路SW2は、第1オフセット補正制
御回路44によって互いに連動するように制御される。
【0047】端子42からオフセット補正情報収集指示
のための外部信号が入力される。コーデック1への通電
が開始されたことを検出するパワーオン検出回路41が
設けられ、このパワーオン検出回路41の検出信号と上
記端子42を介して入力される外部信号との論理和がオ
アゲート43で求められ、その論理和出力信号(オフセ
ット補正情報収集指示信号φST)が第1オフセット補
正制御回路44や、後述する第2オフセット補正制御回
路51に入力されるようになっている。オフセット補正
情報収集指示信号φSTがハイレベルにアサートされる
と、第1オフセット補正制御回路44によりオフセット
補正情報の収集が制御される。
【0048】すなわち、端子42がハイレベルにアサー
トされることにより、又はパワーオン検出回路41によ
り通電開始が検出されることにより、オフセット補正情
報収集指示信号φSTがハイレベルにアサートされる
と、このコーデック1内の基準クロックであるシンク
(SYNC)信号の波形立上がりエッジに同期して、ス
イッチ回路SW1の端子T6が選択され、スイッチ回路
SW2の端子T16が選択され、さらに第1オフセット
補正用メモリ17の書込み指示のためのライトイネーブ
ル信号WE*がローレベルにアサートされる。
【0049】スイッチ回路SW1の端子T6が選択され
ることにより、オフセット補正用の基準電圧Vstdが
A/D変換回路14に入力され、スイッチ回路SW2の
端子T16が選択されることにより、A/D変換回路1
4の出力信号が第1オフセット補正用メモリ17に入力
され、オフセット補正用情報として書込まれる。上記オ
フセット補正用の基準電圧Vstdは、特に制限されな
いが、回路の接地電位VGND(=0V)とされる。そ
のような基準電圧VstdがA/D変換回路14に入力
された場合のA/D変換出力(PCM復号化信号)が第
1オフセット補正用メモリ17に記憶されることによ
り、以降の通常動作においては、次のようにA/D変換
回路14のオフセット補正が行われる。
【0050】すなわち、第1オフセット補正制御回路4
4により、シンク(SYNC)信号の波形立下がりエッ
ジに同期してスイッチ回路SW1の端子T4が選択さ
れ、スイッチ回路SW2の端子T15が選択され、さら
に第1オフセット補正用メモリ17のアウトプットイネ
ーブル信号OE*がローレベルにアサートされる。この
とき、ライトイネーブル信号WE*はハイレベルにネゲ
ートされる。そのような状態で、フィルタ回路10から
スイッチ回路SW1を介してアナログ信号がA/D変換
回路14に入力されると、そのA/D変換出力がスイッ
チ回路SW2を介してオアゲート47の一方の入力端子
に伝達される。このとき、上記第1オフセットメモリ1
7内のオフセット補正用情報が読出され、後段のインバ
ータ46で反転されてからオアゲート47の他方の入力
端子に伝達されることにより、このオアゲート47にお
いて、上記オフセット補正用情報に基づくオフセット補
正が行われる。つまり、上記アナログ信号のA/D変換
結果に不所望なオフセット電圧成分が含まれていても、
オアゲート47において、上記第1オフセット補正用メ
モリ17内のオフセット補正用情報との差が求められる
ことで、A/D変換回路14のオフセット電圧がキャン
セルされる。このため、オアゲート47から端子6を介
して外部出力されるディジタル信号には、A/D変換回
路14のオフセット電圧成分が含まれない。
【0051】第1オフセット補正用メモリ17の記憶内
容が更新されない限り、第1オフセット補正用メモリ1
7に現在記憶されているオフセット補正用情報に基づい
てA/D変換回路14のオフセットが補正される。しか
し、外部から端子42が再度ハイレベルにされるか、あ
るいはコーデック1の電源が切断された後に再び投入さ
れてそれがパワーオン検出回路41で検出された場合に
は、オフセット補正情報収集指示信号φSTがハイレベ
ルにアサートされるから、上記したように第1オフセッ
ト補正制御回路44の制御により、基準電圧Vstdが
A/D変換回路14に入力されることで、新たなオフセ
ット補正用情報の取得が行われて第1オフセット補正用
メモリ17の記憶内容が更新される。そして、新たなオ
フセット補正用情報に基づいてA/D変換回路14のオ
フセット補正が行われる。従って、コーデック1のよう
に一度電源が投入されたら長期間連続運転される場合に
は、外部から端子42を定期的にハイレベルにすること
で、第1オフセット補正用メモリ17の記憶内容の更新
を行うようにすれば、A/D変換回路14のオフセット
が経時的に変化した場合でも、それに応じたオフセット
補正用情報を取得することにより、適切なオフセット補
正を行うことができる。
【0052】次に、D/A変換回路15のオフセット補
正について説明する。
【0053】D/A変換回路15のオフセット補正を行
うため、スイッチ回路SW3,SW4、第2オフセット
補正制御回路51、インクリメンタ48、第2オフセッ
ト補正用メモリ18、オアゲート50、及びインバータ
53が設けられる。特に制限されないが、第2オフセッ
ト補正用メモリ18には揮発性メモリであるRAM(ラ
ンダム・アクセス・メモリ)を適用することができる。
【0054】スイッチ回路SW3はD/A変換回路15
の出力信号を後段のフィルタ回路11と第2オフセット
補正制御回路51とに振分けるために設けられ、スイッ
チ回路SW4は、端子8からの入力信号(ディジタル信
号)とインクリメンタ48の出力信号とを選択的にオア
ゲート50若しくは第2オフセット補正用メモリ18に
取込むために設けられる。スイッチ回路SW3とスイッ
チ回路SW4とは第2オフセット制御回路51により互
いに連動するように制御される。また、上記オアゲート
43の出力信号であるオフセット補正情報収集指示信号
φSTが第2オフセット補正制御回路51に入力される
ようになっている。第2オフセット補正制御回路51
は、オフセット補正情報収集指示信号φSTがハイレベ
ルにアサートされると、オフセット補正情報の収集のた
めに、スイッチ回路SW3,SW4、第2オフセット補
正用メモリ18、及びインクリメンタ48の動作を制御
する。
【0055】すなわち、端子42がハイレベルにアサー
トされるか、若しくはパワーオン検出回路41により通
電開始が検出されることにより、オフセット補正情報収
集指示信号φSTがハイレベルにアサートされると、こ
のコーデック1内の基準クロックであるシンク(SYN
C)信号の波形立上がりエッジに同期して、スイッチ回
路SW3の端子T20が選択され、スイッチ回路SW4
の端子T23が選択され、さらに第2オフセット補正用
メモリ18の書込み指示のためのライトイネーブル信号
WE*がローレベルにアサートされる。
【0056】スイッチ回路SW3の端子T20が選択さ
れることで、D/A変換回路15の出力信号が第2オフ
セット補正制御回路51に伝達され、スイッチ回路SW
4の端子T23が選択されることにより、インクリメン
タ48の出力信号が第2オフセット補正用メモリ18に
伝達されるようになる。上記インクリメンタ48では、
特に制限されないが、第2オフセット補正制御回路51
の制御により、3ビット構成のディジタル信号をインク
リメントにより順次生成する。例えば、初期値は、「0
00」であり、これを基準に「001」,「010」,
「100」…,「111」のようにインクリメントす
る。ライトイネーブル信号WE*がローレベルにアサー
トされている期間において、上記インクリメンタ48か
らのディジタル信号が第2オフセット補正用メモリ18
に入力される。第2オフセット補正用メモリ18の記憶
容量は特に制限されないが、3ビットであり、上記イン
クリメンタ48からのディジタル信号が第2オフセット
補正用メモリ18に入力される毎に、第2オフセット補
正用メモリ18の記憶内容が更新される。
【0057】上記インクリメンタ48からのディジタル
信号はオアゲート50を介してD/A変換回路15に入
力され、そのD/A変換出力が、スイッチ回路SW3を
介して第2オフセット補正制御回路51に伝達される。
このとき、第2オフセット補正制御回路51では、D/
A変換回路15からの出力信号と、オフセット補正用の
基準電Vstdとの比較を行う。オフセット補正用の基
準電圧Vstdは、特に制限されないが、回路の接地電
位VGND(=0V)とされる。上記の比較において、
D/A変換回路15からの出力信号とオフセット補正用
の基準電Vstdとが異なる場合には、インクリメンタ
48に対してインクリメント動作が指示されて、インク
リメンタ48の出力値が更新される。しかし、D/A変
換回路15からの出力信号とオフセット補正用の基準電
Vstdとが一致する場合には、インクリメンタ48に
対してインクリメント動作を指示すること無く、第2オ
フセット補正用メモリ18に対してライトイネーブル信
号WE*をハイレベルにネゲートするとともに、アウト
プットイネーブル信号OE*をローレベルにアサートす
る。この状態で、第2オフセット補正用メモリ18に
は、D/A変換回路15のオフセットを補正するための
オフセット補正用情報が格納される。また、D/A変換
回路15からの出力信号とオフセット補正用の基準電圧
Vstdとが一致する場合には、第2オフセット補正制
御回路51の制御により、スイッチ回路SW3の端子T
19が選択され、スイッチ回路SW4の端子T22が選
択される。それ以降の通常動作において、D/A変換回
路15のオフセットは次のように補正される。
【0058】第2オフセット補正制御回路51の制御に
より、スイッチ回路SW3の端子T19が選択され、ス
イッチ回路SW4の端子T22が選択されることによ
り、端子8から入力されたディジタル信号がスイッチ回
路SW4を介してオアゲート50の一方の入力端子に伝
達される。このとき、第2オフセットメモリ18からオ
フセット補正用情報が出力され、後段のインバータ53
で反転された後に、オアゲート50の他方の入力端子に
伝達されることで、上記端子8から入力されたディジタ
ル信号と加算される。それにより、D/A変換回路15
のオフセットが補正され、フィルタ回路11及びアナロ
グ信号出力端子3を介してD/A変換出力信号が外部出
力される。
【0059】図2には、トリミング回路12及び13の
構成例が示される。
【0060】尚、トリミング回路12及び13は互いに
同一構成とされる。
【0061】図2に示されるように、トリミング回路1
2,13は、演算増幅器295と、それのゲイン調整の
ための抵抗ラダー290、複数のpチャンネル型MOS
トランジスタが結合されて成るスイッチ回路291、こ
のスイッチ回路291の状態を決定するためのヒューズ
20〜23及びインバータ群292などを含み、上記ヒ
ューズ20〜23の状態(熔断されているか否か)によ
って、上記演算増幅器295のゲインが設定されるよう
になっている。上記演算増幅器295のゲインを変更す
ることにより、端子T2からの入力電圧に対する端子T
3からの出力電圧を調整することができるので、製造プ
ロセスに起因するところの基準電圧Vrefのばらつき
を、このトリミング回路12,13で補正することがで
きる。
【0062】ヒューズ20〜23の一端は端子28に結
合されるとともにプルダウン用抵抗294を介して低電
位側電源Vssに結合される。また、ヒューズ20〜2
3の他端はそれぞれ端子T24〜27に結合されるとと
もに、プルアップ用pチャンネル型MOSトランジスタ
群293を介して高電位側電源Vddに結合されてい
る。ヒューズ熔断は、端子24〜27と端子28の間に
所定電圧を印加することによって可能とされる。4つの
ヒューズ20〜23が選択的に熔断されることにより、
比較回路CMP2のゲイン設定に関与される抵抗値が決
定される。つまり、ヒューズ熔断箇所によってスイッチ
回路291のオン状態の組合わせが決定され、それによ
って抵抗ラダー290の端子選択が行われることによ
り、比較回路CMP2の反転入力端子と低電位側電源V
ssとの間の抵抗値、及び比較回路CMP2の反転入力
端子とその出力端子との間の抵抗値が決定されて、比較
回路CMP2のゲインが設定される。
【0063】図3には、A/D変換回路14の構成例が
示される。
【0064】同図に示されるA/D変換回路14は、特
に制限されないが、並列比較型と称されるもので、端子
T5を介して入力されたアナログ信号を4ビットのディ
ジタル信号に変換することができる。
【0065】端子T5にはフィルタ回路10からアナロ
グ信号が供給され、端子T8には基準電圧Vrefが供
給される。コンパレータCOM1〜COM4の一方の入
力端子には、上記基準電圧Vrefを抵抗ラダー{全抵
抗値R0=(R/2)+R+R+R+(R/2)=4
R}で分圧した電圧が入力される。
【0066】コンパレータCOM1〜COM4の他方の
入力端子には、端子T5を介してアナログ信号が入力さ
れる。コンパレータCOM1〜COM4では、クロック
出力回路16からクロック入力端子T9を介して供給さ
れたクロック信号CLKに従って、反転入力端子に入力
された分圧電圧を基準にして、非反転入力端子に入力さ
れたアナログ信号との比較が行われる。
【0067】コンパレータCOM1の反転入力端子に
は、 (R/2)・Vref/4R=Vref/8、 コンパレータCOM2の反転入力端子には、 (3R/2)・Vref/4R=3Vref/8、 コンパレータCOM3の反転入力端子には、 (5R/2)・Vref/4R=5Vref/8、 コンパレータCOM4の反転入力端子には、 (7R/2)・Vref/4R=7Vref/8 が、それぞれ供給される。特に制限されないが、上記コ
ンパレータCOM1〜COM4は、反転入力端子におけ
る電圧が非反転入力端子における電圧よりも高い場合に
はローレベルの信号を、非反転入力端子における電圧が
反転入力端子における電圧よりも高い場合にはハイレベ
ルの信号を、それぞれ出力端子から後段のバイナリ変換
回路ENCへ出力する。このバイナリ変換回路ENC
は、コンパレータCOM1〜COM4の出力信号を受け
て4ビットのディジタル信号を端子T7を介して出力す
る。
【0068】図4には、D/A変換回路15の構成例が
示される。
【0069】このD/A変換回路15は、4ビットのデ
ィジタル信号をアナログ信号に変換するものとして構成
され、R,2Rで示される抵抗ラダー回路が設けられ
る。端子t1L,t2L,t3Lとt4Lは、接地電位
に接続されていて、端子t1R,t2R,t3Rとt4
Rに、基準電圧Vrefが供給される。コーデック1に
入力されたディジタル信号は、クロック出力回路16か
らクロック入力端子T13を介して供給されるクロック
信号CLKに従って、端子T11からD/A変換回路1
5内に入力される。
【0070】端子T11から入力された4ビットのディ
ジタル信号が例えば「0000」ならば、4個のトラン
スファ接点S1,S2,S4,S8が、それぞれ端子t
1L,t2L,t3L,t4L(接地電位側)に接続さ
れ、比較回路COM5の非反転入力端子には接地電位が
供給される。このため、比較回路COM5の出力電圧は
接地電位である。ここで、例えばデジタル入力信号が
「0001」に変化すると、トランスファ接点S1は、
端子t1R(基準電圧Vref側)に接続されて、比較
回路COM5の出力電圧は接地電位でなくなる。
【0071】ここで、比較回路COM5の出力電圧につ
いて考えてみる。まず、図4中のトランスファ接点S1
が端子t1R(基準電圧Vref側)に接続されてい
て、回路を1−1のラインで切り、1−1から左を見た
部分について考える。出力電圧としてVref・2R/
(2R+2R)=Vref/2が出ていることがわか
る。また、1−1から左を見た出力インピ−ダンスはR
+(2R//2R)=R+R=2Rである(2R//2
Rは2Rと2Rの抵抗が並列接続になっていることを意
味する)。次に、1−1で切った点にA−S2間を接続
すると、A点の出力電圧はテブナンの定理により、 2R(Vref/2)/2R+2R=Vref/4 となる。
【0072】ここで、1−1間の切断を元に戻し、あら
ためて2−2間で回路を切り、前と同じように考える
と、出力電圧は今求めたVref/2、出力インピ−ダ
ンスはやはり2Rとなっている。以下同ように話を進め
ると、最終的に比較回路COM5の非反転入力端子に
は、Vref/16の電圧が供給される。また、3−3
で回路を切って左を見たインピ−ダンスも2Rである。
もしも、トランスファ接点S1を元に戻し(端子t1L
に接続する)、トランスファ接点S8を基準電圧Vre
f側(端子t4R)に接続するとC点で基準電圧Vre
fは2Rと2Rにより分圧されてVref/2となる。
従って、デジタル入力が「1000」であれば、比較回
路COM5の非反転入力端子には、Vref/2であろ
ことがわかる。比較回路COM5(演算増幅器)は、入
力インピ−ダンスが極めて高いため入力電圧が減衰され
ることはない。入出力電圧の極性は同じで、ゲインは1
であるから、比較回路COM5の出力端子には非反転入
力端子に供給される電圧と同じ大きさの電圧が得られ
る。
【0073】これまでの説明はトランスファ接点S1と
S8だけについてであったが、トランスファ接点S2と
S4についても同じ考え方が適用できるから、各トラン
スファ接点の状態(入力2進コード)と出力アナログ電
圧の関係は、図9に示されるようになる。
【0074】上記の例によれば、以下の作用効果を得る
ことができる。
【0075】(1)オアゲート47によって、A/D変
換回路14の出力信号と、第1オフセット補正用メモリ
17から出力されたオフセット補正情報との論理演算が
行われて、A/D変換回路14のオフセットが補正され
るため、LSI内部のディジタル処理によるオフセット
補正を実現することができる。そのようにLSI内部で
オフセット補正が行われることから、A/D変換回路1
4のオフセット補正のための周辺回路が不要とされるの
で、応用システムのコスト低減を図ることができる。
【0076】(2)オアゲート50によって、D/A変
換回路15によるD/A変換の対象とされるディジタル
信号と、第2オフセット補正制御回路51から出力され
たオフセット補正情報との論理演算によりD/A変換回
路15のオフセットが補正されるため、LSI内部のデ
ィジタル処理によるオフセット補正が実現される。この
ように、LSI内部のディジタル処理によりオフセット
補正が可能とされるので、D/A変換回路15のオフセ
ット補正のための周辺回路が不要とされるので、応用シ
ステムのコスト低減を図ることができる。
【0077】(3)外部から端子42が再度ハイレベル
にされるか、あるいはコーデック1の電源が切断された
後に再び投入されてそれがパワーオン検出回路41で検
出された場合には、第1オフセット補正制御回路44の
制御により、基準電圧VstdがA/D変換回路14に
入力されることで、新たなオフセット補正用情報の取得
が行われ、第1オフセット補正用メモリ17の記憶内容
が更新されるから、新たなオフセット補正用情報に基づ
いてA/D変換回路14のオフセット補正が行われる。
また、外部から端子42が再度ハイレベルにされるか、
あるいはコーデック1の電源が切断された後に再び投入
されてそれがパワーオン検出回路41で検出された場合
には、第2オフセット補正制御回路51の制御により、
新たなオフセット補正用情報の取得が行われ、第2オフ
セット補正用メモリ18の記憶内容が更新されるから、
新たなオフセット補正用情報に基づいてD/A変換回路
15のオフセット補正が行われる。このため、通信シス
テムに適用されるコーデック1のように一度電源が投入
されたら長期間連続運転される場合には、外部から端子
42を定期的にハイレベルにすることで、第1オフセッ
ト補正用メモリ17の記憶内容の更新を行うようにすれ
ば、A/D変換回路14のオフセットが経時的に変化し
た場合でも、それに応じたオフセット補正用情報を取得
することにより、適切なオフセット補正を行うことがで
きる。
【0078】尚、頻繁に電源がオン/オフされるような
システムに適用される場合には、パワーオン検出回路の
検出結果に基づいてオフセット補正情報収集指示信号φ
STがハイレベルにアサートされることで、自動的に行
われるオフセット補正情報の取得が効果的とされる。
【0079】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは言うまでもない。
【0080】例えば、第1オフセット補正用メモリ1
7、第2オフセット補正用メモリ18を不揮発性メモリ
によって形成することができる。
【0081】図2のトリミング回路12及び13は、基
準電圧発生回路9に含まれるものであってもよい。A/
D変換回路14は並列比較型に限定されるものではな
く、例えば積分型や逐次比較型など、種々形式の回路を
適用することができる。また、D/A変換回路15にお
いても例えば重み回路方式など、種々形式の回路を適用
することができる。
【0082】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるコーデ
ックに適用した場合について説明したが、本発明はそれ
に限定されるものではなく、シングルチップマイクロコ
ンピュータ、あるいはA/D変換専用LSIやD/A変
換専用LSIなど各種半導体集積回路に広く適用するこ
とができる。
【0083】本発明は、少なくともA/D変換回路若し
くはD/A変換回路が存在することを条件に適用するこ
とができる。
【0084】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0085】すなわち、論理回路(46,47)によっ
て、A/D変換回路の出力信号と、記憶手段から出力さ
れたオフセット補正情報との論理演算が行われて、A/
D変換回路のオフセットが補正されるため、LSI内部
のディジタル処理によるオフセット補正を実現すること
ができる。
【0086】それにより、オフセット補正のための周辺
回路が不要とされるので、応用システムのコスト低減を
図ることができる。
【0087】オフセット補正情報収集指示により、スイ
ッチ回路及び上記記憶手段の動作を制御してオフセット
補正情報収集動作が行われるので、外部からのオフセッ
ト補正情報収集指示に従って、上記スイッチ回路や記憶
手段の適切な動作制御を行うことができる。
【0088】論理回路(50,53)によって、D/A
変換回路によるD/A変換の対象とされるディジタル信
号と、記憶手段から出力されたオフセット補正情報との
論理演算によりD/A変換回路のオフセットが補正され
るため、LSI内部のディジタル処理によるオフセット
補正が実現される。
【0089】上記のようにLSI内部のディジタル処理
によりオフセット補正が可能とされるので、オフセット
補正のための周辺回路が不要とされ、応用システムのコ
スト低減を図ることができる。
【0090】外部からのオフセット補正情報収集の指示
に従って、オフセット補正情報の取得が行われるので、
オフセット電圧が経時的に変化される場合においても、
上記オフセット補正情報の更新により、適切なオフセッ
ト補正を行うことができるので、応用システム全体のノ
イズ低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコーデックの一例ブロック図で
ある。
【図2】上記コーデックに含まれるトリミング回路の構
成例回路図である。
【図3】上記コーデックに含まれるA/D変換回路の構
成例回路図である。
【図4】上記コーデックに含まれるD/A変換回路の構
成例回路図である。
【図5】上記コーデックを含む通信システムの構成例ブ
ロック図である。
【図6】上記通信システムに含まれるアナログ加入者回
路についての構成例ブロック図である。
【図7】オフセット電圧をもったときのアナログ信号を
ディジタル信号に変換するときの説明図である。
【図8】理想的なアナログ信号をディジタル信号に変換
するときの説明図である。
【図9】上記D/A変換回路におけるトランスファ接点
の状態と出力アナログ電圧との関係説明図である。
【符号の説明】
1 コーデック 9 基準電圧発生回路 10,11 フィルタ回路 12,13 トリミング回路 14 A/D変換回路 15 D/A変換回路 16 クロック出力回路 17 第1オフセット補正用メモリ 18 第2オフセット補正用メモリ 44 第1オフセット補正制御回路 46,53 インバータ 47,50 オアゲート 48 インクリメンタ 51 第2オフセット補正制御回路 SW1,SW2,SW3,SW4 スイッチ回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号をディジタル信号に変換す
    るA/D変換回路を含む半導体集積回路に内蔵され、上
    記A/D変換回路のオフセットを補正するためのA/D
    変換オフセット補正回路において、 上記A/D変換回路のオフセット補正情報を記憶可能な
    記憶手段と、 上記A/D変換回路の出力信号と、上記記憶手段から出
    力されたオフセット補正情報との論理演算により上記A
    /D変換回路のオフセットを補正するための論理回路
    と、 を含んで成ることを特徴とするA/D変換オフセット補
    正回路。
  2. 【請求項2】 アナログ信号をディジタル信号に変換す
    るA/D変換回路を含む半導体集積回路に内蔵され、上
    記A/D変換回路のオフセットを補正するためのA/D
    変換オフセット補正回路において、 上記A/D変換回路の前段に配置され、A/D変換の対
    象とされるアナログ信号とオフセット補正用の基準電圧
    とを選択的に上記A/D変換回路に入力可能なスイッチ
    回路と、 オフセット補正用の基準電圧が上記スイッチ回路によっ
    て選択的に上記A/D変換回路に入力されたときの上記
    A/D変換回路の出力信号をオフセット補正情報として
    記憶可能な記憶手段と、 A/D変換の対象とされるアナログ信号が上記スイッチ
    回路によって選択的に上記A/D変換に入力されたとき
    の上記A/D変換回路の出力信号と、上記記憶手段から
    出力されたオフセット補正情報との論理演算により上記
    A/D変換回路のオフセットを補正するための論理回路
    と、 を含むことを特徴とするA/D変換オフセット補正回
    路。
  3. 【請求項3】 オフセット補正情報収集指示により、上
    記スイッチ回路及び上記記憶手段の動作を制御して上記
    オフセット補正情報収集動作を制御するための制御回路
    を含む請求項2記載のA/D変換オフセット補正回路。
  4. 【請求項4】 ディジタル信号をアナログ信号に変換す
    るD/A変換回路を含む半導体集積回路に内蔵され、上
    記D/A変換回路のオフセットを補正するためのD/A
    変換オフセット補正回路において、 上記D/A変換回路のオフセット補正情報を記憶可能な
    記憶手段と、 上記D/A変換回路によるD/A変換の対象とされるデ
    ィジタル信号と、上記記憶手段から出力されたオフセッ
    ト補正情報との論理演算により上記D/A変換回路のオ
    フセットを補正するための論理回路と、 を含ことを特徴とするD/A変換オフセット補正回路。
  5. 【請求項5】 ディジタル信号をアナログ信号に変換す
    るD/A変換回路を含む半導体集積回路に内蔵され、D
    /A変換回路のオフセットを補正するためのD/A変換
    オフセット補正回路において、 オフセット補正情報を取得するためのディジタル信号を
    インクリメント動作により順次生成するインクリメンタ
    と、 上記インクリメンタにより生成されたディジタル信号が
    上記D/A変換回路に入力されたときの上記D/A変換
    回路の出力信号と、オフセット補正用の基準電圧とが一
    致するときの上記インクリメンタの出力信号をオフセッ
    ト補正情報として記憶可能な記憶手段と、 上記D/A変換回路によるD/A変換の対象とされるデ
    ィジタル信号と、上記記憶手段から出力されたオフセッ
    ト補正情報との論理演算により上記D/A変換回路のオ
    フセットを補正するための論理回路と、 を含むことを特徴とするD/A変換オフセット補正回
    路。
  6. 【請求項6】 オフセット補正情報収集指示により、上
    記インクリメンタ及び上記記憶手段の動作を制御して上
    記オフセット補正情報収集動作を制御するための制御回
    路を含む請求項5記載のD/A変換オフセット補正回
    路。
  7. 【請求項7】 アナログ信号をディジタル信号に変換す
    るためのA/D変換回路と、ディジタル信号をアナログ
    信号に変換するD/A変換回路とを含んで一つの半導体
    基板に形成されたコーデックにおいて、 請求項1乃至3のいずれか1項記載のA/D変換オフセ
    ット補正回路と、請求項4乃至6のいずれか1項記載の
    D/A変換オフセット補正回路とを含むことを特徴とす
    るコーデック。
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